JPH0611025B2 - 半導体単結晶膜の製造方法 - Google Patents

半導体単結晶膜の製造方法

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JPH0611025B2
JPH0611025B2 JP4847086A JP4847086A JPH0611025B2 JP H0611025 B2 JPH0611025 B2 JP H0611025B2 JP 4847086 A JP4847086 A JP 4847086A JP 4847086 A JP4847086 A JP 4847086A JP H0611025 B2 JPH0611025 B2 JP H0611025B2
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semiconductor single
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和之 須賀原
正 西村
茂 楠
靖朗 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は半導体単結晶膜の製造方法、特に半導体単結
晶基板主面上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に下地単
結晶基板を種結晶として半導体単結晶層を形成する方法
の改良に関する。
[従来の技術] 半導体装置の高速化,高密度化のため、回路素子を誘電
体で電気的に分離して浮遊容量の少ない半導体集積回路
を製造する試み、また回路素子を立体的に積層するいわ
ゆる3次元回路素子を製造する試みがなされており、そ
の一方法として絶縁体上に単結晶半導体層を形成し、そ
の半導体単結晶中に回路素子を構成する方法がある。こ
の半導体単結晶層を形成する方法として、半導体上に多
結晶または非晶質の半導体層を堆積し、その表面にレー
ザ光,電子線などのエネルギー線を照射することによっ
て表面半導体層のみを加熱溶融して単結晶の半導体層を
形成する方法がある。
第6A図ないし第6C図は従来の、絶縁体膜上に単結晶
半導体膜を製造する方法を説明するための図であり、第
6A図は、単結晶膜製造工程において基体として用いら
れる半導体装置の平面配置を示す図であり、第6B図は
第6A図のI−I線に沿った断面構造およびレーザ光走
査方向を示し、第6C図は、第6A図のII−II線に沿っ
た断面構造を示す図である。以下、第6A図ないし第6
B図を参照して基体として用いられる半導体装置の構成
について説明する。
基体として用いられる半導体装置は、{001}面
((001)面またはその等価な結晶面)を主面とする
単結晶シリコン基体11と、単結晶シリコン基板11の
主面上に少なくともその一部に基板11の主面に達する
長手状開口部23を有する二酸化シリコン膜からなる厚
い酸化膜12と、厚い酸化膜上および開口部23上に形
成されてレーザ光15により溶融されるべき多結晶シリ
コン膜13と、多結晶シリコン膜13上にストライプ状
に形成され、レーザ光15照射時に多結晶シリコン膜1
3に所望の温度分布を与える反射防止膜となるシリコン
窒化膜41とから構成される。厚い酸化膜12に設けら
れた長手状開口部23は、シリコン基板11の主面上の
<110>方向またはその等価な方向(以下、単に<1
10>方向と記す)に設けられ、この部分で単結晶シリ
コン基板11主面が厚い酸化膜12表面まで露出する。
多結晶シリコン膜13は化学的気相成長法(以下、CV
D法と称する)で形成される。ストライプ状のシリコン
窒化膜41は、そのストライプの長さ方向が<110>
方向(正確には<10>方向)に設定され、レーザ光
15照射時に多結晶シリコン膜13内の温度分布を制御
するために、CVD法を用いて膜厚550Åに堆積され
る。レーザ光15は第6B図の矢印X方向、すなわちス
トライプの長さ方向<110>に沿って走査される。
次に単結晶半導体膜を絶縁膜である厚い酸化膜12上に
形成する方法について説明する。長手状開口部23上お
よび厚い酸化膜12上の多結晶シリコン膜13をレーザ
光15の照射によって溶融して溶融部30を形成し、こ
の溶融を長手状開口部23の単結晶シリコン基板11の
主面まで及ばせることにより、固化,再結晶化の際に開
口部23の下地単結晶シリコン基板11を種結晶とする
エピタキシャル成長が生じ、多結晶シリコン膜13が単
結晶化して単結晶シリコン膜14が形成される。したが
って、レーザ光15で多結晶シリコン膜13を照射しな
がら矢印X方向、すなわち基板11の主面上の<110
>方向に走査すると、多結晶シリコン膜13は溶融され
て溶融部30が形成され、この溶融部30が固化,再結
晶化する際に下地の単結晶シリコン基板11主面の面方
位をなぞって単結晶化し、この溶融部30を通じてレー
ザ光15の走査方向Xに沿ってエピタキシャル成長が連
続して生じ、絶縁膜としての厚い酸化膜12上にまで半
導体単結晶膜14が成長する。ここで、酸化膜12上の
多結晶シリコン膜13上に設けられたストライプ状のシ
リコン窒化膜41は、レーザ光15の走査方向に対し横
方向の温度を上昇させる。すなわち反射防止膜41が形
成されている領域下の多結晶シリコン膜13の温度は反
射防止膜であるシリコン窒化膜41が形成されていない
領域下の多結晶シリコン膜13の温度より高くなり、レ
ーザ光15照射領域内に周期的な横方向(レーザ光走査
方向に対し)温度分布が形成され、これにより多結晶シ
リコン膜13が溶融部30を介して再結晶化する際、開
口部23からのエピタキシャル結晶成長のみが生じるよ
うに設けられている。このレーザ光15を多結晶シリコ
ン層上全面にわたって走査した後、シリコン窒化膜41
を除去し、単結晶化した半導体層14上にトランジスタ
などの素子を作成する。
[発明が解決しようとする問題点] 上述のような従来の単結晶膜を製造する方法において
は、シリコン基板11の主面上の<110>方向に設け
られた長手状開口部23から長手状開口部23に垂直な
<110>(正確には<10>方向)方向にレーザ光
15を走査しているので、多結晶シリコン膜13が単結
晶化する際のエピタキシャル成長方向は<110>方向
となる。しかし、この結晶における<110>方向への
固有の結晶成長速度は小さいため、スループットを考慮
してレーザ光の走査速度を速くすると、単結晶エピタキ
シャル成長がレーザ光の走査に追随することができず、
開口部23端部から100ないし200μm程度の距離
でエピタキシャル成長が止まってしまい、以後は他の結
晶軸を持った結晶が成長してしまうなどの問題点があっ
た。
また、絶縁体である酸化膜上への単結晶エピタキシャル
成長距離を増大させるために、窒化シリコン膜41のス
トライプの長さ方向をこの結晶固有の結晶成長速度が大
きい<510>方向またはその近傍に設け、レーザ光を
この窒化シリコン膜41のストライプに平行に走査させ
るという方法も考えられている。しかし、結晶成長速度
の大きい方向にレーザ光を走査させたとしても、溶融さ
れるべき多結晶シリコン膜13と下地の酸化シリコン膜
12とでは熱膨張率が異なるなどの原因により、レーザ
光による溶融,再結晶化時に多結晶シリコン膜13と下
地の酸化シリコン膜12との界面に歪が発生して蓄積さ
れ、この歪により単結晶エピタキシャル成長が阻害され
ることがあった。
それゆえ、この発明は上述のような問題点を解消し、絶
縁体上に下地単結晶半導体基板と同一の結晶軸配向を有
する高品質かつ大面積の半導体単結晶層を速いエネルギ
ー線走査速度でも得ることのできる単結晶半導体膜の製
造方法を提供することである。
[問題点を解決するための手段] この発明にかかる半導体単結晶膜の製造方法は、多結晶
または非晶質シリコン膜上にストライプ状に形成される
反射防止膜または反射膜のストライプの長さ方向が基板
主面における[110]方向、[10]方向、[1
0]方向、および[▲▼0]方向のうちの1方向か
ら反時計方向に20度以上60度以下の範囲内の角度を
なすように形成し、さらにレーザ光を反射防止膜または
反射膜のストライプの長さ方向と異なる方向、好ましく
はほぼストライプの長さ方向に走査するようにしたもの
である。ここで、<110>方向は、半導体ウエハのオ
リエンテーションフラット面に最小角度をもって交わる
(110)面と主面との交線で与えられるものとする。
[作用] この発明における、<110>方向またはその等価な方
向に対し所定の角度、好ましくは20°から60°の範
囲の角度で形成されたストライプ状の反射防止膜または
反射膜は、結晶成長速度の大きい方向に半導体層の単結
晶化を行なわせ、かつレーザ光の走査方向がストライプ
の長さ方向と異なる方向であるため、レーザ光の1回の
走査では、その単結晶化が数10μmの距離までにしか
及ばないことによって多結晶シリコン膜と下地の酸化シ
リコン膜との界面に発生する歪が抑制される。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
但し以下の説明において従来の技術の説明と重複する部
分については適宜その説明を省略する。
第1A図および第1B図はこの発明の一実施例である単
結晶半導体膜の製造工程において基体として用いられる
半導体装置の概略構成を示す図であり、第1A図はその
平面配置を示し、第1B図は第1A図のI−I線に沿っ
た断面構造を示す。第1A図および第1B図において、
この発明の特徴として、反射防止膜である窒化シリコン
膜41aが<10>方向に対して35°の角度をなす
方向に膜厚550Åのストライプ状にパターニングされ
る。このストライプの幅はたとえば約4μmであり、間
隔は約10μmである。また、酸化シリコン膜12を囲
むように長手状開口部が<110>方向および<110
>方向に設けられる。これは、半導体ウエハ上のチップ
領域を規定するとともにレーザ光の走査方向を一方方向
のみに限定することなく双方向の走査も可能なようにす
る目的で設けられる。長手状開口部23の長さは両方向
共に1mm以上にされる。他の構成は従来と同様である。
レーザ光、たとえばアルゴンレーザ光を、ビーム径10
0μmに調節して、図中矢印で示した<110>方向ま
たはその近傍へ走査速度25cm/秒で走査しながら照射
する。1回の走査が終了するとレーザ光を走査方向と直
角な方向へ40μm移動した後、前回の走査と同様25
cm/秒の走査速度で<110>方向へ走査しながら照射
する。
第2A図および第2B図は第1A図および第1B図に示
される基体を用いて半導体単結晶膜を製造する方法を示
す平面図である。以下、第2A図および第2B図を参照
して多結晶シリコン膜の単結晶化の機構について詳細に
説明する。
ビーム径100μmのたとえばアルゴンレーザからのレ
ーザ光15は、ビームの中心を図中で示した破線に沿
って破線矢印方向に走査される。レーザ光15は通常中
心部で高くその周辺部で低いいわゆるガウス型の強度分
布を持っているので、溶融した多結晶シリコン膜13は
温度の低いビームの周辺部から固化再結晶化し始める。
一方、多結晶シリコン膜13上には反射防止膜であるシ
リコン窒化膜41aがストライプ状にパターニングされ
ているため、シリコン窒化膜41aの下の多結晶シリコ
ン膜13の温度は、シリコン窒化膜41aのない領域の
多結晶シリコン膜13の温度より高く保たれる。この結
果、溶融した多結晶シリコン13は、レーザ光15の強
度分布と反射防止膜41aとの両方の効果により、図の
矢印方向、すなわち温度の低いシリコン窒化膜41の形
成されていない領域の中心から、シリコン窒化膜41a
が形成されている温度の高い領域へ向かい、かつレーザ
光15の周辺から中心に向かって固化,再結晶化する。
この場合、レーザ光15の走査方向に向かって右側の領
域(第2A図においての領域)ではレーザ光15の端
部にあたる領域に長手状開口部23が設けられているた
め、この開口部23を通じて下地単結晶シリコン基板1
1を種結晶とするエピタキシャルな結晶成長が生じる。
このエピタキシャル成長は窒化シリコン膜41aのない
多結晶シリコン膜領域へ向かって連続的に生じ、領域
の多結晶シリコン膜13はすべて(001)面方位を持
った単結晶に成長する。このとき、結晶化の方向は、反
射防止膜であるシリコン窒化膜41aによって結晶成長
速度の大きい<110>方向に対し35°の方向、すな
わち<510>方向に制御されているため、単結晶エピ
タキシャル成長はレーザ光15の走査に追随することが
でき、このため積層欠陥などの結晶欠陥の少ない高品質
な単結晶層が得られる。
一方、レーザビーム15の走査方向に向かって左側の領
域(第2A図のの領域)においては、多結晶シリコン
膜13の固化,再結晶化はまだレーザ光15の走査を受
けていない領域の隣接する(第2A図においては上側)
多結晶シリコン膜を種として結晶化が生じるため、様々
な結晶面を有する結晶の集合体となり、領域と領域
との境界(すなわち図中の破線)には破線に平行な
結晶粒界が発生する。
次に第2B図について説明する。レーザ光15の1回目
の走査が終了すると、再びレーザ光15の中心を前回の
走査に対し走査方向と垂直な方向に40μmほど図の上
の方向に移動させる(図中の位置)。そして再びレー
ザ光15を照射しながら走査する。このとき、図中1点
鎖線に沿ったレーザ光15の走査による多結晶シリコ
ン膜13の溶融は領域にまで達する。この2回目のレ
ーザ光15の走査により、図中の領域および領域が
溶融再結晶化される。領域においては、前回のレーザ
光15の走査により領域はすべて単結晶化されてお
り、かつ2回目のレーザ光15の走査(図中1点鎖線
に沿った走査)においては溶融領域が領域にまで達す
るようにされているため、領域の多結晶シリコン膜1
3は領域の単結晶層を種結晶として単結晶エピタキシ
ャル成長する。一方、領域の多結晶シリコン13は第
2B図の上側の多結晶シリコン膜13を種として結晶化
するため様々な結晶面を有する結晶の集合体となり、再
び領域と領域との境界(図中1点鎖線)には結晶
粒界が発生する。この重ね合わせ走査、すなわちレーザ
光15の走査領域が適当に重ねあわさるような走査を繰
返し行なうことにより、酸化シリコン膜12上の多結晶
シリコン膜13は全て下地単結晶シリコン基板11と同
一の(001)面を持った単結晶に成長する。このと
き、1回のレーザ光15の走査によって単結晶化する多
結晶シリコン膜13の距離は<110>方向(図面上下
方向)にレーザ光15のビーム径の半分すなわち50μ
m、反射防止膜である窒化シリコン膜41aのストライ
プの長さ方向に平行には60μm程度と短距離に限定さ
れるため、多結晶シリコン膜13と下地酸化シリコン膜
12との界面には両者の熱膨張率の差によって発生する
歪が蓄積されないため、単結晶成長は阻害されない。し
たがって、単結晶成長方向はストライプの長さ方向とほ
ぼ平行となり、かつその結晶成長距離は1回のレーザ光
走査によっては短距離に限定されるため、レーザ光15
の速い走査に単結晶成長が追随することができ、かつ多
結晶シリコン膜と酸化シリコン膜12との界面に発生す
る歪による単結晶成長の阻害を防止することができるの
で、高品質かつ大面積の半導体単結晶層を短時間で得る
ことができる。
なお、上記実施例においては、反射防止膜として窒化シ
リコン膜41a(膜厚550Å)を用いているが、反射
防止膜の機能、すなわち多結晶シリコン膜中にレーザ光
照射時に所望の温度分布を作るような膜の構成であれば
どのような構成であってもよく、たとえば第3A図およ
び第3B図に示されるように、多結晶シリコン膜13上
に膜厚1600Åのシリコン酸化膜42をCVD法を用
いて堆積し、このシリコン酸化膜42上に膜厚550Å
のシリコン窒化膜41aをストライプ状にパターニング
した2層構造の絶縁体反射防止膜であっても同様の効果
が得られる。
さらに、第4A図および第4B図に示されるように、多
結晶シリコン膜13上に、シリコン酸化膜42をCVD
法を用いて膜厚2000Å堆積し、このシリコン酸化膜
42上に、ストライプ状の多結晶シリコン層51を形成
するようにしてもよい。この場合は、ストライプ状の多
結晶シリコン層51はレーザ光のエネルギーを吸収する
ため、多結晶シリコンのストライプのある領域の下の多
結晶シリコン13の温度は、多結晶シリコンストライプ
51が形成されていない領域の多結晶シリコン膜13の
温度よりも低くなる。
さらに、第5A図および第5B図に示されるように、多
結晶シリコン膜13上にCVD法を用いて膜厚2000
Åのシリコン酸化膜42を形成し、このシリコン酸化膜
42上に膜厚4000Åの多結晶シリコン膜61、およ
び膜厚550Åのシリコン窒化膜41aをそれぞれCV
D法を用いて形成し、このシリコン窒化膜41aをスト
ライプ状にパターニングする構成にしてもよい。この場
合は、多結晶シリコン膜61がレーザ光の熱を吸収して
溶融し、この多結晶シリコン61の溶融による熱で間接
的に多結晶シリコン膜13を溶融するものである。
さらに、同様の温度分布を溶融されるべき多結晶シリコ
ン膜内に形成するものであるが、高融点金属からなる反
射膜をストライプ状に形成しても同様の効果が得られ
る。
さらに絶縁膜である酸化シリコン膜12に設けられた長
手状開口部の方向は<110>方向に必ずしも平行であ
る必要はなく、また<110>方向および<10>方
向の両方の方向に開口部23を設けて溶融させるべき多
結晶または非晶質の半導体層を囲む必要もない。すなわ
ち、1回目のレーザ光走査時に多結晶または非晶質シリ
コン膜が固化,再結晶化する際に下地半導体単結晶基板
を種結晶とするエピタキシャル成長が生じるように設け
られていれば同様の効果を得ることができる。
さらに、反射防止膜または反射膜のストライプの長さ方
向は<110>方向またはその等価な方向と35°の方
向に形成する必要もなく、<110>方向またはその等
価な方向と20°ないし60°の間の角度をなす方向に
ストライプの長さ方向を形成するようにしても同様の効
果が得られる。
またレーザ光の走査方向も<110>方向に厳密に設定
する必要もなく、<110>方向と±10°の範囲の方
向であればよい。ここで、<110>方向は、半導体ウ
エハのオリエンテーションフラット面に最小角度をもっ
て交わる(110)面とウエハ主面との交線で与えられ
るものとする。
さらに、上記実施例においては多結晶または非晶質のシ
リコン膜を溶融させるためにアルゴンレーザを用いてい
るが、この多結晶または非晶質シリコンを溶融させるた
めのエネルギー線はアルゴンレーザに限定されることな
く他のレーザ光や電子線等を用いても同様の効果が得ら
れる。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、(001)またはこれ
と等価な結晶面を主面とする単結晶半導体基板と、この
基板上に形成され、少なくともその一部分に単結晶半導
体基板主面に達する長手状開口部を有する絶縁膜とから
構成される半導体装置を基体とし、この基体上に多結晶
または非晶質半導体層を形成し、この多結晶または非晶
質半導体層をエネルギー線を用いて溶融,再結晶化させ
ることにより絶縁膜上に半導体単結晶膜を形成する製造
方法において、多結晶または非晶質の半導体層上にエネ
ルギー線に対する反射防止膜または反射膜をその長さ方
向が基板主面における[110]方向、[10]方
向、[10]方向、および[▲▼0]方向のうち
の1方向から反時計方向に20度以上60度以下の範囲
内の角度をなす方向にストライプ状にパターニングして
形成し、さらにエネルギー線を反射膜または反射防止膜
のストライプの長さ方向と異なる方向に適当に重ね合わ
せて走査しながら照射するようにしたので、高品質でか
つ大面積の半導体単結晶膜を絶縁膜上に形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図はこの発明の一実施例である半
導体単結晶膜の製造方法を説明するための図であり、第
1A図は基体として用いられる半導体装置の平面配置を
示す図であり、第1B図は第1A図の線I−I線に沿っ
た断面構造を示す図である。第2A図および第2B図は
この発明の一実施例である半導体単結晶膜の製造方法の
工程を示す図であり、第2A図は1回目のエネルギー線
照射時の状態を示す平面図であり、第2B図は2回目の
エネルギー線照射時の状態を示す平面図である。第3A
図および第3B図はこの発明の他の実施例である半導体
単結晶膜の製造方法に用いられる基体となる半導体装置
の構成を示す図であり、第3A図はその平面配置を示
し、第3B図は第3A図のI−I線に沿った断面構造を
示す図である。第4A図および第4B図はこの発明の一
実施例である半導体単結晶膜の製造方法において基体と
して用いられる半導体装置のさらに他の構成を示す図で
あり、第4A図はその平面配置を示し、第4B図は第4
A図のI−I線に沿った断面構造を示す図である。第5
A図および第5B図はこの発明の一実施例である半導体
単結晶膜の製造方法において基体として用いられる半導
体装置のさらに他の構成を示す図であり、第5A図はそ
の平面配置を示す図であり、第5B図は第5A図のI−
I線に沿った断面構造を示す図である。第6A図ないし
第6C図は従来の半導体単結晶膜の製造方法を説明する
ための図であり、第6A図は従来の製造方法において基
体として用いられる半導体装置の平面配置を示す図であ
り、第6B図は第6A図の線I−I線に沿った断面構造
および単結晶膜製造工程の概略を示す図であり、第6C
図は第6A図のII−II線に沿った断面構造を示す図であ
る。 図において、11は(001)面またはその等価な結晶
面を主面とする単結晶半導体基板、12は絶縁膜である
酸化シリコン膜、13は溶融されるべき多結晶シリコン
膜、23は開口部、15はレーザ光、41,41aはス
トライプ状に形成された反射防止膜となる窒化シリコン
膜、42は第2の酸化シリコン膜、51はストライプ状
に形成される多結晶シリコン膜、61は第2の多結晶シ
リコン膜である。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に(001)面の結晶面を主面とす
    る半導体単結晶基板と、前記半導体単結晶基板の前記主
    面上に形成されかつその少なくとも一部分に前記半導体
    単結晶基板主面に達する開口部を有する第1の絶縁膜と
    を基体とし、前記基体上に形成される非単結晶の第1の
    半導体層をエネルギ線の走査および照射により溶融し再
    結晶化させることにより前記開口部を通じて前記半導体
    単結晶基板を種結晶として前記半導体単結晶基板主面と
    同一の結晶軸配向を有する半導体単結晶層を前記第1の
    絶縁層上に形成する製造方法であって、 少なくとも1層からなり、その最上層が予め定められた
    幅および間隔を有し、かつその長さ方向が前記半導体単
    結晶基板主面における[110]方向、[10]方
    向、[10]方向、および[▲▼0]方向のうち
    の1方向から反時計方向に20度以上60度以下の範囲
    内の角度θをなすストライプ状の形状を有し、前記エネ
    ルギ線に対し前記ストライプ状の反射率変化を与えるス
    トライプ層を形成するステップと、 前記エネルギ線を前記ストライプの前記長さ方向と異な
    る方向に沿って照射して前記第1の半導体層を溶融させ
    るステップとを含む、半導体単結晶膜の製造方法。
  2. 【請求項2】前記エネルギ線の走査方向が前記1方向と
    なす角度θ2は、反時計方向に測定して−10度以上1
    0度以下の範囲内の大きさを有する、特許請求の範囲第
    1項記載の半導体単結晶膜の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ストライプ層は、前記ストライプ状に
    形成される第2の絶縁物層のみで構成される、特許請求
    の範囲第1項記載の半導体単結晶膜の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の絶縁物層はシリコン窒化膜で構
    成される、特許請求の範囲第3項記載の半導体単結晶膜
    の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第2の絶縁物層は二酸化シリコン膜と
    前記二酸化シリコン膜上に前記ストライプ状に形成され
    るシリコン窒化膜とから構成される、特許請求の範囲第
    3項記載の半導体単結晶膜の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ストライプ層は、予め定められた膜厚
    を有する第2の絶縁物層と、前記第2の絶縁物層上に前
    記ストライプ状に形成される多結晶または非晶質の第2
    の半導体層とから構成される、特許請求の範囲第1項記
    載の半導体単結晶膜の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第2の絶縁層は、二酸化シリコンで構
    成され、前記第2の半導体層は非晶質または多結晶シリ
    コンで構成される、特許請求の範囲第6項記載の半導体
    単結晶膜の製造方法。
  8. 【請求項8】前記ストライプ層は、予め定められた膜厚
    を有して前記第1の半導体層上に形成される第2の絶縁
    物層と、前記第2の絶縁物層上に予め定められた膜厚を
    有して形成される多結晶または非晶質の第2の半導体層
    と、前記第2の半導体層上に前記ストライプ状に形成さ
    れる第3の絶縁物層とから構成される、特許請求の範囲
    第1項記載の半導体単結晶膜の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第2の絶縁物層は二酸化シリコン層で
    構成され、前記第2の半導体層は多結晶または非晶質の
    シリコン層で構成され、かつ前記第3の絶縁物層はシリ
    コン窒化物層で構成される、特許請求の範囲第8項記載
    の半導体単結晶膜の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第2の絶縁物層は二酸化シリコン層
    で構成され、前記第2の半導体層は多結晶または非晶質
    のシリコン層で構成され、前記第3の絶縁物層は二酸化
    シリコン膜およびシリコン窒化膜で構成される、特許請
    求の範囲第8項記載の半導体単結晶膜の製造方法。
  11. 【請求項11】前記エネルギ線は連続発振アルゴンレー
    ザ光である、特許請求の範囲第1項ないし第10項のい
    ずれかに記載の半導体単結晶膜の製造方法。
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