JPH06109908A - 魔 鏡 - Google Patents
魔 鏡Info
- Publication number
- JPH06109908A JPH06109908A JP26021792A JP26021792A JPH06109908A JP H06109908 A JPH06109908 A JP H06109908A JP 26021792 A JP26021792 A JP 26021792A JP 26021792 A JP26021792 A JP 26021792A JP H06109908 A JPH06109908 A JP H06109908A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- transparent
- mirror
- thin film
- metal plate
- Prior art date
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- Pending
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- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】同一性能の魔鏡を安価に多量生産できるように
することにある。 【構成】 一次元方向若しくは二次元方向に弯曲する金
属板1の鏡面状態の凸弯曲表面1aに、所望パターン状
の透明薄膜2を備えたことを特徴とする魔鏡。
することにある。 【構成】 一次元方向若しくは二次元方向に弯曲する金
属板1の鏡面状態の凸弯曲表面1aに、所望パターン状
の透明薄膜2を備えたことを特徴とする魔鏡。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魔鏡に関し、詳しくは
太陽光など平行光を鏡面に当て反射した光を投影面に照
射した際に、その鏡面に不可視状態で存在しているパタ
ーン状の微少の凹凸や変形に対応して生ずる反射出力光
の明暗によって、その投影面の照射領域内に可視パター
ンを生じさせることができる魔鏡に関する。
太陽光など平行光を鏡面に当て反射した光を投影面に照
射した際に、その鏡面に不可視状態で存在しているパタ
ーン状の微少の凹凸や変形に対応して生ずる反射出力光
の明暗によって、その投影面の照射領域内に可視パター
ンを生じさせることができる魔鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】魔鏡は、神社、仏閣など建造物における
宗教上の装飾品として、或いは宗教的な行事における道
具として古来から使用されていたもので、外見上は、普
通の鏡面を備えた鏡板であるが、鏡面に太陽光を当てて
その反射光を所望の投影面に照射した時に、その照射さ
れた照明領域には、ある所定パターン状の不思議な映像
が映し出されるようになっているものである。
宗教上の装飾品として、或いは宗教的な行事における道
具として古来から使用されていたもので、外見上は、普
通の鏡面を備えた鏡板であるが、鏡面に太陽光を当てて
その反射光を所望の投影面に照射した時に、その照射さ
れた照明領域には、ある所定パターン状の不思議な映像
が映し出されるようになっているものである。
【0003】魔鏡の一般的な光学現象を図3に従って説
明すれば、魔鏡Mの表面(凸弯曲面M1 側)は、きれい
に磨き上げられた鏡面を備え、裏面(凹弯曲面M2 側)
は、微妙な深度の絵柄、文字等のパターンによる鋳造パ
ターン凹部、彫刻パターン凹部M3 が施されており、近
年における魔鏡は、その裏面にエッチングパターン凹部
が施されているものもある。
明すれば、魔鏡Mの表面(凸弯曲面M1 側)は、きれい
に磨き上げられた鏡面を備え、裏面(凹弯曲面M2 側)
は、微妙な深度の絵柄、文字等のパターンによる鋳造パ
ターン凹部、彫刻パターン凹部M3 が施されており、近
年における魔鏡は、その裏面にエッチングパターン凹部
が施されているものもある。
【0004】不思議な映像の映し出される魔鏡現象の生
ずる原因としては、魔鏡Mを製造する段階における銅合
金など金属材料のパターン鋳造時の残留応力や、パター
ン部分の鋳出における鋳造厚味の相違或いはそれに基づ
く冷却速度の相違や、パターン凹部の打ち出し時或いは
彫刻時の応力と研磨圧力との関係などによって、研磨後
のパターン凹部M3 に相対する魔鏡M表面部分aの表面
状態(一般的に前記表面部分aの個所は緩やかな凹面を
呈しているといわれている)と、それ以外の表面部分b
の鏡面状態が微妙に相違して、その相違は外見上は不可
視状態であって普通の鏡面に見えていても、鏡面(凸弯
曲面M1 )に太陽光などの平行光Lを当ててその反射光
を所望の投影面8に照射した時には、その照射された照
明領域には、緩やかな凹面によって反射光は集光して投
影面3に明るい部分Aとなって投影されるなど前記表面
部分aと、それ以外の表面部分bからのそれぞれ投影光
量の相違によって、ある所定パターン状の不思議な魔鏡
映像が映し出されると考えられている。
ずる原因としては、魔鏡Mを製造する段階における銅合
金など金属材料のパターン鋳造時の残留応力や、パター
ン部分の鋳出における鋳造厚味の相違或いはそれに基づ
く冷却速度の相違や、パターン凹部の打ち出し時或いは
彫刻時の応力と研磨圧力との関係などによって、研磨後
のパターン凹部M3 に相対する魔鏡M表面部分aの表面
状態(一般的に前記表面部分aの個所は緩やかな凹面を
呈しているといわれている)と、それ以外の表面部分b
の鏡面状態が微妙に相違して、その相違は外見上は不可
視状態であって普通の鏡面に見えていても、鏡面(凸弯
曲面M1 )に太陽光などの平行光Lを当ててその反射光
を所望の投影面8に照射した時には、その照射された照
明領域には、緩やかな凹面によって反射光は集光して投
影面3に明るい部分Aとなって投影されるなど前記表面
部分aと、それ以外の表面部分bからのそれぞれ投影光
量の相違によって、ある所定パターン状の不思議な魔鏡
映像が映し出されると考えられている。
【0005】上記魔鏡は、裏面に模様や文字を鋳出する
鋳造方式や、手彫り方式、機械彫り方式など彫刻方式、
或いはエッチング用レジスト材やエッチング液を用いて
フォトエッチングなどエッチング方式などによって製造
される。
鋳造方式や、手彫り方式、機械彫り方式など彫刻方式、
或いはエッチング用レジスト材やエッチング液を用いて
フォトエッチングなどエッチング方式などによって製造
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記魔鏡を鋳造方式に
より製造する場合は、鋳造金型や特殊な金属溶融熱源、
溶融炉などの大掛かりな鋳造設備を必要とし、彫刻方式
により製造する場合は、1枚ずつ彫る作業であるため、
同一性能の魔鏡を多量生産することは難しく、エッチン
グ方式の場合は、微妙なエッチングパターン深度を得る
ための精密なエッチング条件を必要とする。
より製造する場合は、鋳造金型や特殊な金属溶融熱源、
溶融炉などの大掛かりな鋳造設備を必要とし、彫刻方式
により製造する場合は、1枚ずつ彫る作業であるため、
同一性能の魔鏡を多量生産することは難しく、エッチン
グ方式の場合は、微妙なエッチングパターン深度を得る
ための精密なエッチング条件を必要とする。
【0007】本発明は、同一性能の魔鏡を安価に多量生
産できるようにすることにある。
産できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次元方向若
しくは二次元方向に弯曲する金属板1の鏡面状態の凸弯
曲表面1aに、所望パターン状の透明薄膜2を備えたこ
とを特徴とする魔鏡である。
しくは二次元方向に弯曲する金属板1の鏡面状態の凸弯
曲表面1aに、所望パターン状の透明薄膜2を備えたこ
とを特徴とする魔鏡である。
【0009】
【実施例】本発明の魔鏡を、実施例に従って以下に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例における魔鏡の
側断面図であり、銅、銅合金(真鍮など)、鉄、鉄合金
など所望金属材から構成される一次元方向若しくは二次
元方向に緩やかに弯曲する均一、若しくはほぼ均一な厚
さ(例えば2mm〜8mm程度)の金属板1の凸弯曲表
面1aに、真空蒸着方式、スパッタリング方式、あるい
は印刷インキを用いた印刷方式、あるいはフォトエッチ
ング方式にて得られる所望パターン状の透明薄膜2を備
えたものである。なお、前記金属板1の凸弯曲表面1a
は、鏡面状態に平滑に研磨されている。なお、Rは、凸
弯曲表面1a側の曲率半径を示す。
に説明する。図1は、本発明の一実施例における魔鏡の
側断面図であり、銅、銅合金(真鍮など)、鉄、鉄合金
など所望金属材から構成される一次元方向若しくは二次
元方向に緩やかに弯曲する均一、若しくはほぼ均一な厚
さ(例えば2mm〜8mm程度)の金属板1の凸弯曲表
面1aに、真空蒸着方式、スパッタリング方式、あるい
は印刷インキを用いた印刷方式、あるいはフォトエッチ
ング方式にて得られる所望パターン状の透明薄膜2を備
えたものである。なお、前記金属板1の凸弯曲表面1a
は、鏡面状態に平滑に研磨されている。なお、Rは、凸
弯曲表面1a側の曲率半径を示す。
【0010】図2は、本発明の一実施例における魔鏡の
平面図であり、例えば三角形状パターンの透明薄膜2
が、透明な蒸着膜、透明な印刷インキ、あるいは透明な
感光材料により形成されており、該パターン状の透明薄
膜2は一見してそのパターンを確認できないようになっ
ている。
平面図であり、例えば三角形状パターンの透明薄膜2
が、透明な蒸着膜、透明な印刷インキ、あるいは透明な
感光材料により形成されており、該パターン状の透明薄
膜2は一見してそのパターンを確認できないようになっ
ている。
【0011】上記透明薄膜2は、無着色の透明薄膜が適
当であり、真空蒸着方式及びスパッタリング方式によっ
て得る場合には、その膜厚は1×10-3μm〜5×10
-3μm程度が適当であり、それ以上の膜厚の場合には、
透明薄膜2に、不透明感が生じ、着色されてしまうので
適当でない。
当であり、真空蒸着方式及びスパッタリング方式によっ
て得る場合には、その膜厚は1×10-3μm〜5×10
-3μm程度が適当であり、それ以上の膜厚の場合には、
透明薄膜2に、不透明感が生じ、着色されてしまうので
適当でない。
【0012】上記透明薄膜2を、印刷インキを用いて印
刷方式、又は、ポジ型若しくはネガ型の感光材料を用い
てフォトエッチング方式によって得る場合は、その膜厚
は、1μm以下が望ましいが、成膜の容易性から云って
1μm〜10μm程度が適当であり、それ以上の膜厚の
場合は、透明薄膜2に、不透明感が生じ、着色されてし
まうので適当でない。
刷方式、又は、ポジ型若しくはネガ型の感光材料を用い
てフォトエッチング方式によって得る場合は、その膜厚
は、1μm以下が望ましいが、成膜の容易性から云って
1μm〜10μm程度が適当であり、それ以上の膜厚の
場合は、透明薄膜2に、不透明感が生じ、着色されてし
まうので適当でない。
【0013】上記透明薄膜2を真空蒸着方式、スパッタ
リング方式にて形成する場合には、金属板1の鏡面状態
の凸弯曲表面1aに、合成樹脂製フィルム若しくはシー
ト、又は紙製シートを所望パターン状に切り抜いて、所
望パターン状の中抜きパターンを形成したマスキングフ
ィルム若しくはマスキングシートを重ね合わせて固定し
た後、真空蒸着装置、スパッタリング装置内に装填し
て、中抜きパターン領域内のみに所望の蒸着用材料(例
えば、銅、アルミニウム、ニッケル、錫などの蒸着用金
属材料)を用いて所定の膜厚の蒸着を施し、後にマスキ
ングフィルム若しくはマスキングシートを除去すること
によって、鏡面状態の凸弯曲表面1aに、蒸着膜による
透明薄膜2を得るものである。
リング方式にて形成する場合には、金属板1の鏡面状態
の凸弯曲表面1aに、合成樹脂製フィルム若しくはシー
ト、又は紙製シートを所望パターン状に切り抜いて、所
望パターン状の中抜きパターンを形成したマスキングフ
ィルム若しくはマスキングシートを重ね合わせて固定し
た後、真空蒸着装置、スパッタリング装置内に装填し
て、中抜きパターン領域内のみに所望の蒸着用材料(例
えば、銅、アルミニウム、ニッケル、錫などの蒸着用金
属材料)を用いて所定の膜厚の蒸着を施し、後にマスキ
ングフィルム若しくはマスキングシートを除去すること
によって、鏡面状態の凸弯曲表面1aに、蒸着膜による
透明薄膜2を得るものである。
【0014】なお、この他に前記金属板1の凸弯曲表面
1aに、ポジ型若しくはネガ型の感光性フォトレジスト
を塗布して、所望パターンのポジティブ露光、若しくは
ネガティブ露光をして現像処理することによって、レジ
ストパターンによるマスキングを施すようにしてもよ
い。
1aに、ポジ型若しくはネガ型の感光性フォトレジスト
を塗布して、所望パターンのポジティブ露光、若しくは
ネガティブ露光をして現像処理することによって、レジ
ストパターンによるマスキングを施すようにしてもよ
い。
【0015】上記透明薄膜2を印刷方式にて形成する場
合には、平版オフセット印刷、グラビアオフセット印
刷、スクリーン印刷、スクリーンオフセット印刷など公
知の印刷方式にて印刷したものであり、使用する印刷イ
ンキは、通常の用紙への印刷に使用される印刷インキで
も良いが、特に、吸収のない金属表面への印刷に適した
金属印刷インキが適当である。
合には、平版オフセット印刷、グラビアオフセット印
刷、スクリーン印刷、スクリーンオフセット印刷など公
知の印刷方式にて印刷したものであり、使用する印刷イ
ンキは、通常の用紙への印刷に使用される印刷インキで
も良いが、特に、吸収のない金属表面への印刷に適した
金属印刷インキが適当である。
【0016】印刷インキとしては、速乾性の加熱酸化重
合乾燥型(130〜150℃、5分〜20分間の加熱条
件)の顔料無添加の透明インキを使用し、耐摩擦性のあ
るものを使用するものである。なお、熱に対して変色し
難いインキが望ましい。
合乾燥型(130〜150℃、5分〜20分間の加熱条
件)の顔料無添加の透明インキを使用し、耐摩擦性のあ
るものを使用するものである。なお、熱に対して変色し
難いインキが望ましい。
【0017】使用する印刷インキの組成としては、顔料
無添加のビヒクルに、助剤を添加したものであり、ビヒ
クルとしては、例えば、あまに油系乾性油と、ロジン変
性フェノール樹脂、石油系樹脂、アルキド樹脂のうちの
いずれかの樹脂を高沸点石油系有機溶剤で溶解した樹脂
液との混合物であり、助剤としては金属セッケン(ドラ
イヤー)が適当である。
無添加のビヒクルに、助剤を添加したものであり、ビヒ
クルとしては、例えば、あまに油系乾性油と、ロジン変
性フェノール樹脂、石油系樹脂、アルキド樹脂のうちの
いずれかの樹脂を高沸点石油系有機溶剤で溶解した樹脂
液との混合物であり、助剤としては金属セッケン(ドラ
イヤー)が適当である。
【0018】又、印刷インキとしては、耐摩擦性、接着
性がやや弱いが、紫外線硬化型の顔料無添加の透明イン
キを使用することもでき、例えば組成としては、顔料無
添加の紫外線により架橋重合反応する反応性ベヒクルと
して、アクリルウレタン等のプレポリマーとポリエチレ
ンテレフタレート系の反応性モノマーとの混合物を使用
し、増感剤としてアミノ系、ケトン系の増感剤を使用
し、その他添加剤として安定剤を含むものである。
性がやや弱いが、紫外線硬化型の顔料無添加の透明イン
キを使用することもでき、例えば組成としては、顔料無
添加の紫外線により架橋重合反応する反応性ベヒクルと
して、アクリルウレタン等のプレポリマーとポリエチレ
ンテレフタレート系の反応性モノマーとの混合物を使用
し、増感剤としてアミノ系、ケトン系の増感剤を使用
し、その他添加剤として安定剤を含むものである。
【0019】上記透明薄膜2をフォトエッチング方式に
て形成する場合には、フォトファブリケーション用の市
販されているポジ型、若しくはネガ型の透明なフォトレ
ジスト液が使用でき、塗布膜厚をできる限り薄くするた
めに、低粘度(10〜250cP/25℃)のものを使
用することが望ましく、金属板1の凸弯曲表面1aにポ
ジ型、又は、ネガ型の透明なフォトレジスト液を、例え
ば、塗布膜厚1μm〜10μmのいずれかの膜厚にて塗
布して乾燥させた後、所望パターンのポジティブ露光、
又は、ネガティブ露光を行って現像処理することによ
り、所望パターンの透明薄膜2を得るものである。
て形成する場合には、フォトファブリケーション用の市
販されているポジ型、若しくはネガ型の透明なフォトレ
ジスト液が使用でき、塗布膜厚をできる限り薄くするた
めに、低粘度(10〜250cP/25℃)のものを使
用することが望ましく、金属板1の凸弯曲表面1aにポ
ジ型、又は、ネガ型の透明なフォトレジスト液を、例え
ば、塗布膜厚1μm〜10μmのいずれかの膜厚にて塗
布して乾燥させた後、所望パターンのポジティブ露光、
又は、ネガティブ露光を行って現像処理することによ
り、所望パターンの透明薄膜2を得るものである。
【0020】ポジ型フォトレジストとしては、OFPR
(東京応化(株)製)、KMPR、MPR(E.Kod
ak社製)、FPPR(富士薬品(株)製)などがあ
る。又、ネガ型フォトレジストとしては、KRP、KO
R、KAR−3、KMR−747(E.Kodak社
製)、FPER−100、FVR−G(富士薬品(株)
製)、OSR、TPR(東京応化(株)製)などがあ
る。
(東京応化(株)製)、KMPR、MPR(E.Kod
ak社製)、FPPR(富士薬品(株)製)などがあ
る。又、ネガ型フォトレジストとしては、KRP、KO
R、KAR−3、KMR−747(E.Kodak社
製)、FPER−100、FVR−G(富士薬品(株)
製)、OSR、TPR(東京応化(株)製)などがあ
る。
【0021】
【作用】本発明の魔鏡の製造方法は、一次元方向若しく
は二次元方向に緩やかに弯曲する鏡面状態の金属板1の
凸弯曲表面1aに、所望形状の透明パターン2を施して
あるので、金属板1の凸弯曲表面1aには、外見的には
不可視状態の透明樹脂膜による透明パターン2の領域
と、透明パターン2の無い領域が形成され、該透明パタ
ーン2の表面粗度は、鏡面状態の透明パターン2の無い
領域に比較して粗いため、僅かな反射率の相違が生じ
る。
は二次元方向に緩やかに弯曲する鏡面状態の金属板1の
凸弯曲表面1aに、所望形状の透明パターン2を施して
あるので、金属板1の凸弯曲表面1aには、外見的には
不可視状態の透明樹脂膜による透明パターン2の領域
と、透明パターン2の無い領域が形成され、該透明パタ
ーン2の表面粗度は、鏡面状態の透明パターン2の無い
領域に比較して粗いため、僅かな反射率の相違が生じ
る。
【0022】本発明の魔鏡に太陽光を当てて、その反射
光を所望の投影面に投影したとき、外見的には不可視状
態である透明パターン2の領域で反射する反射光は、該
透明パターン2表面の僅かな凹凸によって乱反射して、
その反射光量は、透明パターン2の無い鏡面領域からの
反射光量よりも低下して、投影面上に、透明パターン2
による陰影状のパターンが映し出されるものである。
光を所望の投影面に投影したとき、外見的には不可視状
態である透明パターン2の領域で反射する反射光は、該
透明パターン2表面の僅かな凹凸によって乱反射して、
その反射光量は、透明パターン2の無い鏡面領域からの
反射光量よりも低下して、投影面上に、透明パターン2
による陰影状のパターンが映し出されるものである。
【0023】
【発明の効果】本発明の魔鏡は、鏡面状態に磨かれた弯
曲金属板の凸弯曲表面に、外見的に不可視状態の所望形
状の透明パターンを施すことによって得ることができ、
同一性能の魔鏡を比較的安価に多量生産でき、実用的に
価値のあるものである。
曲金属板の凸弯曲表面に、外見的に不可視状態の所望形
状の透明パターンを施すことによって得ることができ、
同一性能の魔鏡を比較的安価に多量生産でき、実用的に
価値のあるものである。
【図1】本発明の魔鏡の側断面図である。
【図2】本発明の魔鏡の平面図である。
【図3】一般的な魔鏡の光学映像現象を説明する側断面
図である。
図である。
1…金属板 1a…凸弯曲面 1b…凹弯曲面 2…透
明パターン 2a…透明パターン表面 3…投影面 A…魔鏡投影面の明るい部分 a…パターン凹部M3 と相対する部分 b…パターン凹部M3 と相対する部分a以外の部分b L…平行光線 M…魔鏡 M1 …凸弯曲面 M2 …凹弯
曲面 M3 …パターン凹部 R…曲率半径 O…曲率半径中心
明パターン 2a…透明パターン表面 3…投影面 A…魔鏡投影面の明るい部分 a…パターン凹部M3 と相対する部分 b…パターン凹部M3 と相対する部分a以外の部分b L…平行光線 M…魔鏡 M1 …凸弯曲面 M2 …凹弯
曲面 M3 …パターン凹部 R…曲率半径 O…曲率半径中心
Claims (1)
- 【請求項1】一次元方向若しくは二次元方向に弯曲する
金属板1の鏡面状態の凸弯曲表面1aに、所望パターン
状の透明薄膜2を備えたことを特徴とする魔鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26021792A JPH06109908A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 魔 鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26021792A JPH06109908A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 魔 鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109908A true JPH06109908A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17344979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26021792A Pending JPH06109908A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 魔 鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06109908A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100462745C (zh) * | 2006-02-24 | 2009-02-18 | 木影科技有限公司 | 透光镜制造方法及其结构 |
JP2019207386A (ja) * | 2018-05-24 | 2019-12-05 | 株式会社小泉製作所 | 魔鏡現象が出現する魔鏡体 |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP26021792A patent/JPH06109908A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100462745C (zh) * | 2006-02-24 | 2009-02-18 | 木影科技有限公司 | 透光镜制造方法及其结构 |
JP2019207386A (ja) * | 2018-05-24 | 2019-12-05 | 株式会社小泉製作所 | 魔鏡現象が出現する魔鏡体 |
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