JPH0610965Y2 - 磁気シールドケース - Google Patents

磁気シールドケース

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JPH0610965Y2
JPH0610965Y2 JP13443689U JP13443689U JPH0610965Y2 JP H0610965 Y2 JPH0610965 Y2 JP H0610965Y2 JP 13443689 U JP13443689 U JP 13443689U JP 13443689 U JP13443689 U JP 13443689U JP H0610965 Y2 JPH0610965 Y2 JP H0610965Y2
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JP
Japan
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case
lid
magnetic shield
case body
magnetic
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元 原田
宗之 堀川
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Nihon Kohden Corp
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Nihon Kohden Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は生体から発する生体信号を測定するときに用い
られる磁気シールドケースに関する。
(従来の技術) 生体から発する生体信号を測定しようとする場合、心電
図のヒス束電位、遅延心室電位や脳波の誘発電位などの
生体信号電位は極めて小さく、例えば心電図中の特殊な
微小電位である。ヒス束電位は通常数μV以下である。
また脳波信号も数μV乃至数10μVであり、周囲に存在
する商用交流電力からの誘導を受けて目的の信号に対し
て大きな雑音(以下ハム雑音と称する)となつてしま
う。このハム雑音を除去するため、従来から各種のシー
ルド方法が採用されており、例えば心電図を作成する場
合には商用電源周波数に同期したフィルタを使用し、脳
波やヒス束電位などの微小電位を測定する場合には、測
定室内に厚さ0.5mm程度の銅板や銅の金網等をはりめぐ
らしていた。
一方、ハム雑音の測定信号への誘導には静電誘導と磁気
誘導とがあり、静電誘導に対しては前記のような銅の遮
蔽でシールド効果を得ることができる。しかしながら磁
気誘導に対してはこの方法ではほとんどシールド効果が
得られない。そして、計算によると室内にはりめぐらす
金属(電磁軟鉄板等)の厚さを約10mmとすれば、室内に
誘導される磁束は約10分の1に低下し、シールド効果を
得ることができる。
しかしながら約10mmの厚さの金属板を、例えば面積3.16
×3.16m2、高さ2.3mの測定室の内側全面にはりめぐら
すと、約4tonの重量の箱が必要となり、スペース及び
コストの面で不利になり、しかも運搬ができない欠点が
あった。
この問題を解決するためには、測定室の代りに被験者を
1人収容できるケースを金属で作り、被験者の出入口部
を設ければよいが、この出入口部において磁気抵抗が増
加するため十分なシールド効果が得られないという問題
があった。
(考案が解決しようとする課題) 上述したように従来の磁気シールドケースによれば、測
定室の内面を金属で被覆した構造のものはスペースと重
量が過大となり、1人の被験者を収容できる小型の構造
のものは、出入口部を形成することによって十分なシー
ルド効果が得られなくなるという問題があった。
本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、小型軽
量で十分なシールド効果を得ることができる磁気シール
ドケースを提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、生体を収容し、
この生体から発する生体信号を磁気シールドして計測す
る磁気シールドケースにおいて、前記生体を収容するケ
ース本体と、このケース本体に開閉可能に取り付けられ
た蓋体とからなり、この蓋体と前記ケース本体との接合
部の接合面積を大きくしたものである。
(作用) 上記構成によると、ケース本体と蓋体との接合部の接合
面積が大きいため、この部分の磁気抵抗が小さくなり磁
気回路としては一体に形成されたものに等しくなる。従
って磁気シールド効果が向上に測定信号へのハム雑音の
磁気誘導を防止することができる。しかも小型軽量化が
達成でき、運搬も容易となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図及び第2図に本考案の第1の実施例を示す。ケー
ス本体1は板厚5mmの軟鋼板で、長さ約2m、内側の幅
約70cmの有底箱形に形成されている。ケース本体1の長
手方向の両端近傍の両側にはそれぞれ車輪2が回転自在
に取り付けられており、一端には1対のハンドル3が設
けられていて搬送可能となっている。またケース本体1
の一方の端面には換気孔4が設けられている。
ケース本体1の上部の長手方向の片側には断面がほぼ半
円状の受座5が形成されており、受座5には蓋体6の軸
7が回動可能に嵌合している。蓋体6は板厚5mmの軟鋼
板で断面がほぼ半円状に形成されており、片側には長手
方向に沿って前記軸7が一体に固定されており、さらに
蓋体6の長手方向の両端にはほぼ半円形の端板8が一体
に固定されている。そして蓋体6は軸7を中心として回
動し、ケース本体1の上部開放面を開閉するようになっ
ている。またケース本体1の三方向の上端面とこれらの
上端面に対向する蓋体6の下端面とには、それぞれ相互
に噛み合う鋸歯状部9,10が形成されている。さらにケ
ース本体1に被験者が収容されたときの顔に対向する位
置における蓋体6には覗き窓11が設けられている。
次に本実施例の作用を説明する。ケース本体1内に被験
者が収容された後、蓋体6によりケース本体1の上部開
口部を閉じた状態では、ケース本体1の三方向の上端面
と蓋体6の三方向の下端面とは、それぞれに形成された
鋸歯状部9,10を介して接合しており、蓋体6の軸7は
6の板厚よりも太くしてありケース本体1の受座5に嵌
合しているので、接合面積は大きくなっており、ケース
本体1と蓋体6との間の磁気抵抗は非常に小さくなって
いて、磁気的にはほぼ一体となっている。
ここで、第2図において矢印A−Aで示す断面における
磁束量は下記に示すようになる。空間の透磁率をkとす
れば、軟鋼板の透磁率は約1000kであるので、 内部空間を通る磁束 70cm×k 軟鋼板を通る磁束 2×0.5cm×1000×k= 10m×k すなわち、磁束は約0.7対10の比で分流するので、内部
空間を通る磁束の全磁束に対する比率は下記のようにな
り、十分なシールド効果を得ることができる。
0.7/(10+0.7)×100≒6.54% 一方、上記のように構成された磁気シールドケースの重
量を計算すると下記のようになる。なお計算を簡単にす
るためにケース本体1と蓋体6との密閉状態における断
面を円とした。
端板7.86×2×0.5×712×0.785≒31kg …(1) 外周7.86×70.5×3.14×0.5×200≒174kg …(2) (1)+(2)=205kg 従って従来例における重量4tonに比べると約1/20と軽
量となり、搬送も可能となる。
本実施例によれば、磁気シールドケースを小型軽量と
し、しかも磁気シールド効果も十分に大きくすることが
できる。
第3図にケース本体1と蓋体6の接合部の形状の他の実
施例を示す。(a)はケース本体1の上端部をU字溝状と
し、蓋体6の下端部を嵌合したもの、(b)は蓋体6の下
端部をV字溝状とし、ケース本体1の上端部を嵌合した
もの、(c)はV字溝状をU字溝状としたもの、(d)は相互
に係合する薄肉部を形成したものであり、前記第1の実
施例と同様の効果を得ることができる。さらに受座5及
び軸7をなくして他の三辺と同様な接合部を形成しても
よい。
第4図及び第5図に本考案の第2の実施例を示す。この
実施例ではケース本体12と蓋体13とを円筒状に形成し、
同心上で相互に摺動嵌合できるようにした。ケース本体
12は基台14上に固定されており、内部に被験者をのせる
寝台15が設けられている。また寝台15はケース本体12の
軸方向に延設され基台14に固定された断面がほぼT字状
の支持部材16上に固定されている。そして蓋体13の下部
には軸方向にスリット13aが形成されており、この下部
が支持部材16と基台14との間に摺動可能に密着して挟持
されていて、その間の磁気抵抗を小さくしている。
第6図及び第7図に本考案の第3の実施例を示す。この
実施例はケース本体17と蓋体18とをそれぞれ断面がほぼ
U字状及び逆U字状に形成し、相互に摺動自在に嵌合し
たものである。そしてケース本体17の両側壁に沿って案
内溝19を設け、案内溝19にコロ20を介して蓋体18の下端
が嵌合されている。このようにしてケース本体17と蓋体
18との間の磁気抵抗を小さくしている。なお図中符号21
は車輪、符号22は覗き窓である。
また案内溝19は第8図に示すように案内溝19を蓋体18側
に設けてもよい。
上記各実施例によっても第1の実施例と同様な効果を得
ることができる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、磁気シールドケ
ースのケース本体と蓋体との接合部の接合面積を大きく
したので、その部分の磁気抵抗が小さくなり、小型で軽
量のケースで十分なシールド効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す斜視図、第2図は
同じく縦断面図、第3図は同じく接合部の他の実施例を
示す断面図、第4図は本考案の第2の実施例を示す斜視
図、第5図は同じく縦断面図、第6図は本考案の第3の
実施例を示す斜視図、第7図は同じく縦断面図、第8図
は第7図の変形例を示す縦断面図である。 1,12,17……ケース本体 6,13,18……蓋体 9,10……鋸歯状部(接合部) 16……支持部材(接合部) 19……案内溝(接合部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体を収容し、この生体から発する生体信
    号を磁気シールドして計測する磁気シールドケースにお
    いて、前記生体を収容するケース本体と、このケース本
    体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなり、この蓋
    体と前記ケース本体との接合部の接合面積を大きくした
    ことを特徴とする磁気シールドケース。
JP13443689U 1989-11-21 1989-11-21 磁気シールドケース Expired - Lifetime JPH0610965Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13443689U JPH0610965Y2 (ja) 1989-11-21 1989-11-21 磁気シールドケース

Applications Claiming Priority (1)

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JP13443689U JPH0610965Y2 (ja) 1989-11-21 1989-11-21 磁気シールドケース

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Publication Number Publication Date
JPH0373104U JPH0373104U (ja) 1991-07-23
JPH0610965Y2 true JPH0610965Y2 (ja) 1994-03-23

Family

ID=31681775

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JP13443689U Expired - Lifetime JPH0610965Y2 (ja) 1989-11-21 1989-11-21 磁気シールドケース

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JP5983919B2 (ja) * 2012-06-28 2016-09-06 国立大学法人九州大学 分離型磁気シールド装置

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Publication number Publication date
JPH0373104U (ja) 1991-07-23

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