JPH0610963A - 湿式クラッチ - Google Patents

湿式クラッチ

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JPH0610963A
JPH0610963A JP16521992A JP16521992A JPH0610963A JP H0610963 A JPH0610963 A JP H0610963A JP 16521992 A JP16521992 A JP 16521992A JP 16521992 A JP16521992 A JP 16521992A JP H0610963 A JPH0610963 A JP H0610963A
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JP
Japan
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plate
clutch
grooves
fastening
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP16521992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Mori
泰志 森
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿式クラッチの耐久性を向上する。 【構成】 第1プレート11の両側に固着しているフェ
ーシング材17に設ける溝18を、プレート11両側で
一致させ、更に組み付け時にも溝18の位置を一致さ
せ、締結時に第1プレート11、第2プレート12が変
形しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、湿式クラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の湿式クラッチとしては、例えば実
開昭62−98832号公報に開示されるものがある。
【0003】これは、第1プレートと第2プレートとが
交互に複数設けられ、且つ互いに重合されて形成された
ものであり、第1プレートは内周部に形成された複数の
放射状突起を介してクラッチハブのスプラインに係合さ
れ、第2プレートは外周部に形成された複数の放射状突
起を介してドラムのスプラインに係合されている。従っ
て、上記第1プレートと第2プレートとを圧接すると、
つまり上記クラッチを締結すると、クラッチハブを回転
させる駆動力はドラムへ伝達される。
【0004】上記第1プレートには、両側にペーパー摩
擦材よりなるフェーシング材が固着されており、締結時
にこのフェーシング材が第2プレートに接触することに
より摩擦力を高めて確実な締結を行うことができる。
【0005】又、湿式クラッチでは非締結状態から締結
状態へ移る時、上記フェーシング材と第2プレートとに
生じる滑り摩擦によって発生する熱を吸収するために、
潤滑油を供給している。この潤滑油は、プレートの回転
により生じる遠心力によって外周部に排出されるが、締
結時にも円滑に排出できるようにフェーシング材に溝を
設けている。又、この溝幅を広くすることで、潤滑油を
効率よく排出して冷却効果を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の湿式クラッチにあっては、第1プレートの両側に固
着するフェーシング材の溝の位置を特に決めて形成して
いなかったため、各プレートの、一方側に溝があり、他
方側に溝がない部分においては、締結時にこの部分が溝
の形成された側に変形し、特に溝幅を広くしていくとこ
のプレートの変形が大きくなり、耐久性が悪化するとい
う問題があった。
【0007】本発明は上記に鑑み、その目的は、湿式ク
ラッチの耐久性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の湿式クラッチは、内周縁から外周縁に至る
溝が形成されている環状のフェーシング材が両側面に固
着された第1プレートと、この第1プレートに固着され
たフェーシング材に圧接されることにより第1プレート
との間で駆動力を伝達する第2プレートと、を備えてな
る湿式クラッチにおいて、前記溝を第1プレートもしく
は第2プレートの少なくとも一方に対して略対称位置に
形成したものである。
【0009】
【作用】本発明の湿式クラッチにあっては、第1プレー
トに固着したフェーシング材に第2プレートが圧接され
ることにより、第1及び第2プレート間の駆動力伝達を
行う。供給される潤滑油は第1プレートもしくは第2プ
レートの回転によって生じる遠心力によって溝を通り外
周方向へ排出され、フェーシング材と第2プレートとの
滑り摩擦によって発生する熱を吸収する。この溝は、第
1プレートもしくは第2プレートに対して略対称位置に
形成したものであるため、この第1プレートもしくは第
2プレートのどの部分においても両側から押圧される力
は釣り合い、第1プレートもしくは第2プレートの変形
を防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0011】図1乃至図3に、本発明の第1実施例であ
る湿式多板クラッチを示す。図1は本実施例の第1プレ
ートを示す平面図と側面図、図2は図1に示す第1プレ
ートの斜視図、図3は本実施例の湿式多板クラッチの要
部断面図である。
【0012】図3に示す如く、湿式多板クラッチ1では
環状の第1プレート11と第2プレート12とが交互に
複数設けられ、且つ互いに重合される。第1プレート1
1は内周部に形成した複数の放射状突起11aを介して
クラッチハブ13のスプライン14に係合され、且つ上
記第2プレート12は外周部に形成した放射状突起12
aを介してドラム15のスプライン16に係合される。
上記第1プレート11には両面にペーパー摩擦材より成
るフェーシング材17を固着しており、締結時にこのフ
ェーシング材17と上記第2プレート12とが圧接され
る。
【0013】図1(A)に示す如く、上記放射状突起1
1aは第1プレート11の内周部に均等に16個設けら
れており、上記フェーシング材17にはこの放射状突起
11aと同じ円周方向位置に内周縁側から外周縁側に至
る溝18を設けている。即ち、図中上方5個の放射状突
起11aとこれと対称位置にある図中下方5個の放射状
突起11aとにある溝18は、図中上下方向に形成して
おり、図中左方3個の放射状突起11aとこれと対称位
置にある図中右方3個の放射状突起11aとにある溝1
8は、図中左右方向に形成している。これらの溝18の
合計面積と、溝18の間に残されたフェーシング材17
の合計面積とはほぼ同じになっている。
【0014】又、この溝18は図1(B)に示す如く、
第1プレート11の両面の溝18の位置を一致させ、第
1プレート11に対して対称となるようにしており、溝
18の底部にはフェーシング材17を残している。
【0015】又、図2に示すように、これら第1プレー
ト11をクラッチハブ13に組み付けるときには、各々
の溝18の位置が一致するようにし、第2プレート12
に対しても溝18の位置が対称となるようにしている。
【0016】以上の構成により本実施例の湿式多板クラ
ッチは、クラッチの締結により、即ち、第1プレート1
1と第2プレート12との圧接によりクラッチハブ13
を回転させる駆動力をドラム15へ伝達する。このクラ
ッチの締結、非締結時にフェーシング材17と第2プレ
ート12との間の滑り摩擦により発生する熱は、クラッ
チ内にある油により吸収され、この油はプレート11、
12の回転による遠心力で、内周部から外周部に排出さ
れ、プレート11、12の圧接時にも溝18から排出で
きる。
【0017】この時、溝18の位置を第1プレート11
の両側で一致させていることから、締結時に第1プレー
ト11が両側から押圧される押圧力はどの位置でもつり
いあい、第1プレート11の変形を防止できる。又、第
1プレート11をクラッチハブ13に組み付けるとき
に、各々の溝18の位置が一致するようにしていること
から、締結時に第2プレート12が両側から押圧される
押圧力はどの位置でも釣り合い、第2プレートの変形も
防止できる。
【0018】即ち、第1プレート11及び第2プレート
12共に締結時の変形を防止できることから、湿式多板
クラッチ1の耐久性を向上できる。
【0019】次に、図4に本発明の第2実施例を示す。
図4は、本実施例の第1プレートを示す平面図と側面図
である。
【0020】本実施例は、第1実施例での第1プレート
11での溝18を溝19としたものである。即ち、図4
(A)に示す如く、上記フェーシング材17にはこの放
射状突起11aと同じ位置で第1プレート11の中心部
から半径方向に、内周部から外周部に至る溝19を形成
している。又、図4(B)に示す如く、第1プレート1
1の両面の溝の位置を一致させ、第1プレート11に対
して対称位置となるようにしており、底部にフェーシン
グ材17を残している。その他の第1実施例と同様の構
成については、番号を同じとし、説明を省略する。
【0021】以上の構成により、本実施例での湿式多板
クラッチでは、クラッチの締結、非締結時にフェーシン
グ材17と第2プレート12との間の滑り摩擦により発
生する熱は、クラッチ内にある油により吸収され、この
油はプレートの回転による遠心力で内周部から外周部に
排出され、第1プレート11と第2プレートとの圧接時
にも溝19から排出される。
【0022】この時、溝19の位置を第1プレート11
の両側で一致させていることから、締結時に第1プレー
ト11が両側から押圧される押圧力はどの位置でも釣り
合い、第1プレート11の変形を防止できる。又、放射
状突起11aと溝19の位置が一致しており、第1プレ
ート11の中心点に対して対称であるため、第1プレー
ト11をクラッチハブ13に組み付けるときには、各々
の溝19の位置が一致し、第2プレート12に対して対
称となる。このため、締結時に第2プレート12が両側
から押圧される押圧力はどの位置でも釣り合い、第2プ
レート12の変形も防止できる。
【0023】即ち、第1プレート11及び第2プレート
12共に締結時の変形を防止できることから、湿式多板
クラッチ1の耐久性を向上できる。
【0024】又、第1実施例に比べ第1プレート11を
スプライン14に組み付けるときに必ず溝19の位置が
一致するため、第1実施例のように位置合わせを意識し
て組み付ける必要がなく、組立時の工数を低減できる。
【0025】次に、図5に本発明の第3実施例を示す。
図5は、本実施例の第1プレート11を示す平面図と側
面図である。
【0026】本実施例では、図5(A)に示すように第
1実施例での図中下方にある放射状突起11aを無く
し、図5(B)に示すようにこの放射状突起に対応する
クラッチハブ13のスプライン14を無くしたものであ
る。その他の第1実施例と同様の構成については、番号
を同じとし、説明を省略する。
【0027】以上の構成により本実施例での湿式多板ク
ラッチでは、第1実施例の作用、効果に加え、第1実施
例での図中下方にある放射状突起を無くし、この放射状
突起11aに対応するクラッチハブ13のスプライン1
4を無くしているため、第1プレート11の組み付け時
に、各々の溝18の位置が必ず一致する。このため、第
1プレート11をスプライン14に組み付けるときに必
ず溝19の位置が一致し、第2プレート12に対して対
称となるため、第1実施例のように位置合わせを意識し
て組み付ける必要がなく、組立時の工数を低減できる。
【0028】ところで、上記各実施例においては、第1
プレート11をクラッチハブ入力に用い、第2プレート
12をドラム出力に用いていたが、第1プレート11の
外周部に放射状突起を設け、第2プレート12の内周部
に放射状突起を設けて、第2プレートをクラッチハブ入
力、第1プレート11をドラム出力に用いてもよい。
【0029】又、上記各実施例においては、溝18、1
9底部にはフェーシング材17を残しているが、これを
取り除いて、第1プレート11の表面が露出するような
ものであってもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の湿式クラッチにあっては、締結
時に、第1プレートもしくは第2プレートの変形を防止
できるので、湿式クラッチの耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で用いられる第1プレートの平面図
と側面図である。
【図2】第1実施例で用いられる第1プレートの斜視図
である。
【図3】第1実施例での湿式多板クラッチの要部断面図
である。
【図4】第2実施例で用いられる第1プレートの平面図
と側面図である。
【図5】第3実施例で用いられる第1プレートの平面図
と、クラッチハブの断面図である。
【符号の説明】
1…湿式多板クラッチ、11…第1プレート、12…第
2プレート、17…フェーシング材、18、19…溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周縁から外周縁に至る溝が形成されてい
    る環状のフェーシング材が両側面に固着された第1プレ
    ートと、 この第1プレートに固着されたフェーシング材に圧接さ
    れることにより第1プレートとの間で駆動力を伝達する
    第2プレートと、を備えてなる湿式クラッチにおいて、 前記溝を第1プレートもしくは第2プレートの少なくと
    も一方に対して略対称位置に形成したことを特徴とする
    湿式クラッチ。
JP16521992A 1992-06-24 1992-06-24 湿式クラッチ Pending JPH0610963A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017503132A (ja) * 2014-01-17 2017-01-26 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag 車両の変速機用摩擦型シフト要素
CN108779809A (zh) * 2016-03-16 2018-11-09 有能沛思株式会社 湿式多板离合器
CN111615597A (zh) * 2018-04-06 2020-09-01 舍弗勒技术股份两合公司 摩擦离合器

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CN111615597A (zh) * 2018-04-06 2020-09-01 舍弗勒技术股份两合公司 摩擦离合器
CN111615597B (zh) * 2018-04-06 2022-07-19 舍弗勒技术股份两合公司 摩擦离合器

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