JPH06109247A - 2態様の燃焼形式を備えた喫煙用ライター - Google Patents

2態様の燃焼形式を備えた喫煙用ライター

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JPH06109247A
JPH06109247A JP27815192A JP27815192A JPH06109247A JP H06109247 A JPH06109247 A JP H06109247A JP 27815192 A JP27815192 A JP 27815192A JP 27815192 A JP27815192 A JP 27815192A JP H06109247 A JPH06109247 A JP H06109247A
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JP
Japan
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flame
burner nozzle
fuel gas
nozzle means
valve
Prior art date
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Application number
JP27815192A
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English (en)
Inventor
Haruo Koike
晴夫 小池
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KOEI PERFUMERY
Koei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
KOEI PERFUMERY
Koei Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] この発明は、予混火炎と拡散火炎の2態様の
燃焼炎を単一のライターにおいて選択的に形成すること
が出来、選択したいずれの火炎によっても煙草の点火を
行い得るようにした喫煙用ライターを提供せんとするも
のである。 [構成] 燃料タンクに開閉弁を介して連結され、開閉
弁の開弁時に流出する燃料ガスを常時流過させ得るガス
通路と燃料ガスの流出を断続し得る通路とを備えた流路
切換弁と該流路切換弁に連結された第1と第2の2つの
バーナーノズル手段とを含み、第1バーナーノズル手段
は常時燃料ガスを流過するガス通路に連結された予混火
炎用バーナー手段であり、第2バーナーノズル手段は燃
料ガスの流出が断続される通路に連結された拡散火炎用
バーナーノズル手段であり、第2バーナーノズル手段へ
ガス通路が切り換えられたとき第1バーナーノズル手段
内の噴出孔が絞り弁的作用をはたして予混合流量を抑制
し予混火炎が拡散火炎の点火用パイロット炎となるよう
になっていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予混燃焼と拡散燃焼
の2態様の燃焼形式を有し、いずれかの燃焼形式を選択
して、煙草への点火を行い得るようにした喫煙用ライタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、喫煙用ライターに用いられている
最も一般的な燃焼形式は、燃焼貯蔵タンクに接続したバ
ーナーノズルから燃料ガスを噴出させて着火し、燃焼に
必要な空気は着火した炎の外周から取り込むようにした
拡散燃焼であり、形成される拡散火炎は赤色を呈し昼間
でも容易に目視することが出来る。
【0003】これに対し、近年バーナーノズルでの燃焼
開始にさきだって予め空気と燃料ガスとを混合し、この
予混合気をバーナーノズルで点火燃焼するようにした予
混火炎を用いるライターが提案され実用化されている。
予混火炎は予め燃料ガスに空気が混合されており、拡散
火炎に比して流速が大きく吹き消え難い特質を有してい
ると共に、燃焼過程中に炎の外周から空気を取り込む必
要がない為、防風機能の高い燃焼筒内部で炎を形成する
ことが出来る結果、風に強いライターを提供出来る利点
がある反面、完全燃焼に近い無色の炎となるため特に昼
間での目視が困難となり、煙草の点火に不便を来す欠点
があった。
【0004】そこで、これら2態様の燃焼形式を単一の
ライターに組み込んだものが提案されており、例えば特
開平3−186114号公報に開示されている。しかし
ながら、この特開平3−186114号公報に開示のラ
イターは、予混火炎を拡散火炎の点火のためのパイロッ
ト炎として、利用しようとするものであり、2つの火炎
が同時に形成されるようになっており、煙草の炎は拡散
火炎によって行い、この拡散火炎が風で吹き消されたと
きに、予混火炎がパイロット炎として拡散火炎を再点火
する構造であり、風に強い性質を有した予混火炎を直接
煙草の点火に利用しようとするものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、予混火炎
と拡散火炎の2態様の燃焼炎を単一のライターにおいて
選択的に形成することが出来、選択したいずれの火炎に
よっても煙草の点火を行い得るようにした喫煙用ライタ
ーを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明が採った手段は、燃料タンクに開閉弁を介
して連結され、開閉弁の開弁時に流出する燃料ガスを常
時流過させ得るガス通路と燃料ガスの流出を断続し得る
通路とを備えた流路切換弁と、該流路切換弁に連結され
た第1と第2の2つのバーナーノズル手段とを含み、第
1バーナーノズル手段は常時燃料ガスを流過するガス通
路に連結された予混火炎用バーナー手段であり、第2バ
ーナーノズル手段は燃料ガスの流出が断続される通路に
連結された拡散火炎用バーナーノズル手段であり、第2
バーナーノズル手段へガス通路が切り換えられたとき第
1バーナーノズル手段内の噴出孔が絞り弁的作用をはた
して予混合流量を抑制し予混火炎が拡散火炎の点火用パ
イロット炎となるようになっていることを特徴とする。
【0007】
【作 用】流路切換弁の作動により、第1若しくは第2
バーナーノズル手段への燃料ガスの選択的供給を行い、
第2バーナーノズル手段への燃料ガスの流出若しくはそ
の停止により、第2バーナーノズル手段での拡散火炎の
形成又は停止を行うと共に、第1バーナーノズル手段で
の予混火炎の形成若しくはパイロット火炎への切り換え
を行う。第2バーナーノズル手段での拡散火炎の形成
時、第1バーナーノズル手段への燃料ガスの供給は、噴
出孔の絞り弁的作用により、減少されてパイロット炎の
形成がもたらされ、拡散火炎の点火を招来する。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、予混火炎と拡散火炎
とを同一のライターにより形成して、そのいずれかを選
択して使用することが可能になると共に、拡散火炎形成
時、予混火炎は小さなパイロット炎に移行され、拡散火
炎の点火を行うことが出来るため、予混火炎と拡散火炎
の切り換え及び切り換えに伴う火炎の移行を支障なく連
続して行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照しつつ、この発明の好まし
い実施例を詳細に説明する。図1〜3は第1実施例を示
し、図において(1)は、蓋(2)で上部を開閉自在とした
ライターケーシングであり、内部に可燃性の燃料ガスを
貯蔵するタンク(3)が挿入配設される。タンク(3)の一
側にはバーナー弁装置(4)が垂直な軸線に沿って配設さ
れ、該バーナー弁装置(4)の下部は、タンク(3)からバ
ーナーノズルに至る燃料ガスの流量を調整する流量調整
弁(5)に構成されており、ライターケーシング(1)の底
面に臨んだ調整ツマミ(6)により任意に流量を調整する
ことが出来る。バーナー弁装置(4)の略中央には開閉弁
(7)が組み込まれており、該開閉弁(7)の開閉杆(8)を
持ち上げることにより、開弁を行い、流出した燃料ガス
は開閉杆(8)内のガス通路(12)を通って流路切換弁(9)
に至る。流路切換弁(9)は弁ケーシング(10)と該弁ケー
シング(10)内を軸方向に上下動する切換弁体(11)とから
成る。切換弁体(11)は実質的に前記開閉杆(8)の上部を
構成しており、軸方向に前記ガス通路(12)が貫通してい
る。開閉杆(8)の途中にはフランジ(13)が形成され、該
フランジ(13)にテコ部材(14)の先端が係合される。テコ
部材(14)の他端は、ライターの操作ボタン(15)に当接自
在に位置している。
【0010】切換弁体(11)は前述したように、その中心
を軸方向にガス通路(12)が貫通していると共に、該ガス
通路(12)に連結した横孔(16)を有しており、その上下に
0リング(17)が嵌合され、弁ケーシング(10)との間をシ
ールしている。切換弁体(11)はテコ部材(14)による開閉
杆(8)の上昇に伴って図2と図3に示す2つの位置を採
ることが出来、第1の位置において、横孔(16)は弁ケー
シング(10)に形成された流出口(18)と非連通状態にあ
り、燃料ガスはガス通路(12)のみから上昇する。第1の
位置から更に上昇した第2の位置において、横孔(16)と
流出口(18)とが整合して連通し、燃料ガスは横孔(16)を
通って流出口(18)に流出する。
【0011】流路切換弁(9)の上部に、第1のバーナー
ノズル手段(19)が連接される。この第1のバーナーノズ
ル手段(19)は流路切換弁(9)とは分離独立した構造を有
し、流路切換弁(9)の上部小径部(20)をその下部の凹部
(22)に受け入れて連結し得るノズル本体(21)を有する。
小径部(20)と凹部(22)内奥端との間に挟持されて噴出板
(23)が配設されており、噴出板(23)に形成された小径の
噴出孔(24)から燃料ガスがノズル本体(21)内に流速を早
めて噴出される。(25)はフィルターであり、燃料ガス中
に含まれる微細な異物を除去して、噴出孔(24)の目詰り
を防止している。
【0012】噴出孔(24)の下流に位置してノズル本体(2
1)に空気吸引口(26)が開口され、噴出孔(24)から急速に
噴出するガス流の周囲に発生した負圧によって、外部か
ら空気を吸引して、燃料ガスと予混合する。吸引された
空気と混合された予混合気は、更に上昇してノズル本体
(21)の上部開口を塞ぐように配設された拡散器(27)に衝
突して、流速の低下と乱流とがもたらされ、これにより
更に空気と燃料ガスとの混合が向上させられる。このよ
うにして混合状態をより良好とされた予混合気は、拡散
器(27)の周囲のローレット溝によって形成されるリング
状の通路(28)から上昇し、ノズル本体(21)の上部に連結
された大径の燃焼筒(29)内に流出する。燃焼筒(29)内に
流出した予混合気は、拡散器(27)の上面に植立された傘
状の保炎器(30)によって燃焼筒(29)の内壁に沿って上昇
するように方向づけられる。燃焼筒(29)内には高電圧電
源に接続した放電電極(31)が延び出しており、放電電極
(31)によってもたらされる放電火花によって、予混合気
は燃焼筒(29)内で着火され、保炎器(30)に安定しつつ燃
焼し、予混火炎が形成される。
【0013】流路切換弁(9)の流出口(18)にはパイプ手
段(32)を介して、第2のバーナーノズル手段(33)が接続
される。該第2バーナーノズル手段(33)は、燃焼筒(29)
の壁を貫通して燃焼筒(29)内に延び出し、前記保炎器(3
0)の上方に軸線を同一にして位置づけられたノズル端(3
4)を有する。流路切換弁(9)の流路が切り換えられ、横
孔(16)、流出口(18)、パイプ手段(32)を通って導かれた
燃料ガスは、ノズル端(34)から流出し、点火されたと
き、燃焼筒(29)内の空気を取り込みつつ燃焼する。すな
わち、前記第1バーナーノズル手段(19)で形成される炎
は予混火炎であるのに対し、第2バーナーノズル手段(3
3)で形成される炎は、拡散火炎となる。
【0014】流路切換弁(9)は前述したように、ガス通
路(12)が軸方向に貫通した可動の切換弁体(11)を有して
おり、横孔(16)と流出口(18)が非連通の第1位置におい
ては、燃料ガスはガス通路(12)のみを通って上昇し、噴
出孔(24)から急速に噴出して予混合気を作りつつ、燃焼
筒(29)内に流出して予混火炎を形成するが、横孔(16)と
流出口(18)が連通した第2の位置においては、噴出孔(2
4)がガス通路(12)から上昇する燃料ガスの絞り弁的作用
をはたすため、大部分の燃料ガスは横孔(16)から流出口
(18)を通って、第2バーナーノズル手段(33)に流出し、
拡散火炎を作出する。しかしながら、一部の燃料ガスは
噴出孔(24)から噴出され、予混合気を作りつつ燃焼筒(2
9)内に流出し、燃焼筒(29)内下部に小さな炎を形成し
て、第2バーナーノズル手段(33)から流出する燃料ガス
の点火を行うためのパイロット火炎となる。
【0015】(35)は、燃料タンク(3)の一側に、前記バ
ーナー弁装置(4)と平行に配列された圧電気発生装置で
あり、その可動部(36)に操作ボタン(15)が連結され、操
作ボタン(15)を押下するとき可動部(36)が下降して圧電
気発生装置(35)を作動させ圧電気を発生する。発生した
圧電気は、リード線(37)を介して前記放電電極(31)に導
かれ、第2バーナーノズル手段(33)のノズル端(34)との
間で火花放電する。尚、第1バーナーノズル手段(19)を
構成するノズル本体(21)は、バネ板製の取付板(38)に保
持されており、該取付板(38)を介して圧電気発生装置(3
5)のアース側に接続されると共に、燃焼筒(29)を介して
ノズル端(34)に接続され、アースが構成されている。
【0016】操作ボタン(15)を押下するとき、圧電気発
生装置(35)が作動されると共に、テコ部材(14)が作動さ
れ、開閉杆(8)が上昇されて、開閉弁(7)が開弁され、
燃料ガスの流出が許容される。開閉杆(8)の上昇に伴
い、これと一体の切換弁体(11)が上昇して、第1の位置
に移動される結果、ガス通路(12)を上昇した燃料ガス
は、噴出孔(24)からのみ噴出して予混合気を作り、燃焼
筒(29)内に流出して、放電火花で点火され燃焼筒(29)内
で保炎器(30)に安定しつつ燃焼する予混火炎を作出す
る。予混火炎は、燃焼筒(29)の上部に配設された白金等
の触媒線(39)を加熱しつつ燃出し、煙草の点火を可能と
する。加熱された触媒線(39)は白熱化して、見え難い予
混火炎の視認を助けると共に、火炎が消えたときの再点
火をもたらし得る。
【0017】操作ボタン(15)を更に下降させ、テコ部材
(14)により開閉杆(8)を上昇させると、切換弁体(11)が
第2位置に上昇して、横孔(16)が流出口(18)に連通する
ため、第2バーナーノズル手段(33)に燃料ガスが流出し
て、ノズル端(34)から流出し、流量の減少により小さな
パイロット炎となった予混火炎により着火されて燃焼筒
(29)の外方へ燃出する。操作ボタン(15)への押下力を除
くとき、開閉杆(8)はそれに付設されたスプリングの弾
発力を受けて閉弁し、燃料ガスの流出がストップする。
【0018】かくして予混火炎から拡散火炎への切り換
えは、パイロット炎の存在により、きわめてスムースに
達成され、切り換えミスによる火炎の消失を防止するこ
とが出来る。尚、煙草への点火時に、風等で拡散火炎が
消えたときには、パイロット炎を同時に消失するため最
初から操作し直して再着火させることになる。
【0019】次に図4〜11は第2実施例を示し、図に
おいて(101)は蓋(102)で上部を開閉自在としたライター
ケーシングであり、実施例1と同様に内部に可燃性の燃
料ガスを貯蔵するタンク(103)が配設され、タンク(103)
の一側にバーナー弁装置(104)が垂直な軸線に沿って配
設され、該バーナー弁装置(104)と平行に圧電気発生装
置(135)がタンク(103)の上部他側に配置される。
【0020】バーナー弁装置(104)の下部は、タンク(10
3)からバーナーノズルに至る燃料ガスの流量を調整する
流量調整弁(105)に構成されており、ライターケーシン
グ(101)の底面に臨んだ調整ツマミ(106)を回動して流量
を任意に調整することが出来る。バーナー弁装置(104)
の略中央には開閉弁(107)が組み込まれており、該開閉
弁(107)の開閉杆(108)を持ち上げることにより開閉を行
う。流出した燃料ガスは開閉杆(108)内のガス通路(112)
を通って流路切換弁(109)に至る。流路切換弁(109)は弁
ケーシング(110)と該弁ケーシング(110)内を軸方向に上
下動する切換弁体(111)とから成り、切換弁体(111)は実
質的に前記開閉杆(108)の上部を構成しており、軸方向
に前記ガス通路(112)が貫通している。開閉杆(108)の途
中にはフランジ(113)が形成され、該フランジ(113)にテ
コ部材(114)の先端が係合される。テコ部材(114)の他端
は、ライターの操作ボタン(115)から垂下する作動舌片
(116)の下端に当接自在に位置している。
【0021】切換弁体(111)は前述したように、その中
心をガス通路(112)が軸方向に貫通しており、テコ部材
(114)によって図7に示す第1位置と図8に示す第2位
置との2つの位置を採ることが出来る。切換弁体(111)
の外周面にはOリング(117)が嵌合され、弁ケーシング
(110)の内周面との間をシールしている。切換弁体(111)
がテコ部材(114)による開閉杆(108)の上昇に伴って上昇
し、第1の位置を採る時、図7に示すように、弁ケーシ
ング(110)に形成された流出口(118)は切換弁体(111)で
閉塞され、燃料ガスはガス通路(112)の上端から流出す
る。切換弁体(111)が第1位置から若干下降した第2位
置においては、図8に示すように、流出口(118)が弁ケ
ーシング(110)内に開放され連通した状態となる為、ガ
ス通路(112)の状態から流出した燃料ガスは流出口(118)
からも流出する。
【0022】流路切換弁(109)の上部に、第1のバーナ
ーノズル手段(119)が連接される。この第1のバーナー
ノズル手段(119)は流路切換弁(109)とは分離され独立し
た構造を有し、流路切換弁(109)の上部小径部(120)をそ
の下部の凹部(122)に受け入れて連結し得るノズル本体
(121)を有する。小径部(120)の外周面は上面中央を開口
した帽子状のカバー(140)が被嵌され、該カバー(140)内
奥端と小径部先端との間に小径の噴出孔(124)を有する
噴出板(123)が挟持されつつ、位置づけられる。カバー
(140)は凹部(122)の内径より若干小さい外径を有し、小
径部(120)は遊動し得る状態で凹部(122)内に連結される
と共に、カバー(140)と凹部(122)との間に嵌められたパ
ッキン(141)で弾力的な遊動が許容される。このように
流路切換弁(109)を第1バーナーノズル手段(119)に対し
て若干の首振りを許容し得る弾力的な遊動状態で連結す
ることによって、テコ部材(114)によってもたらされる
軸線に対して若干偏位した開閉杆(108)の軸方向の上下
動を支障なく許容することが出来、開閉杆(108)の作動
不良を招来するおそれがなくなる。(125)はフィルター
であり、燃料ガス中に含まれる微細な異物を除去して、
噴出孔(124)の目詰りを防止している。
【0023】ガス通路(112)から流出し、噴出板(123)に
至った燃料ガスは、噴出孔(124)から流速を早めてノズ
ル本体(121)内に噴出される。噴出孔(124)の下流に位置
して、ノズル本体(121)に空気吸引口(126)が開口されて
おり、前記噴出孔(124)から急速に噴出するガス流の周
囲に発生する負圧によって、該空気吸引口(126)から空
気が吸引され、燃料ガスと予混合される。空気と混合さ
れた予混合気は、ノズル本体(121)内の混合路(142)を上
昇して混合が促進されると共に、混合路(142)の上部を
塞ぐように配設された拡散器(127)に衝突して、流速の
低下と乱流がもたらされ、更に空気と燃料ガスとの混合
が向上させられる。このようにして混合をより良好にさ
れた予混合気は拡散器(127)の周囲のローレット溝によ
って形成されたリング状の通路(128)から上昇し、ノズ
ル体(121)の上部に連結された大径の燃焼筒(129)内に流
出する。燃焼筒(129)内に流出した予混合気は、拡散器
(127)の上面に植立された傘状の保炎器(130)によって、
燃焼筒(129)の内壁に沿って上昇するように方向づけら
れる。燃焼筒(129)内には前記圧電気発生装置(135)に接
続した放電電極(131)が延び出しており、放電火花によ
って予混合気は燃焼筒(129)内で点火され、保炎器(130)
に安定しつつ燃焼し、予混火炎が形成される。
【0024】流路切換弁(109)の流出口(118)にはパイプ
手段(132)を介して、第2のバーナーノズル手段(133)が
接続される。該第2バーナーノズル手段(133)は、燃焼
筒(129)の壁を貫通して燃焼筒(129)内に延び出し、前記
保炎器(130)の上方に軸線を同一にして位置付けられた
ノズル端(134)を有する。流路切換弁(109)が第1位置か
ら第2位置に作動され、流路が切り換えられるとき、燃
料ガスは流出口(118)、パイプ手段(132)を通って、ノズ
ル端(134)から流出し、点火されるとき、燃焼筒(129)内
の空気を取り込みつつ燃焼する。すなわち、前記第1バ
ーナーノズル手段(119)で形成される炎は、予混火炎で
あるのに対し、第2バーナーノズル手段(133)で形成さ
れる炎は、拡散火炎となる。
【0025】前述したように、流路切換弁(109)は、ガ
ス通路(112)が軸方向に貫通した可動の切換弁体(111)を
有しており、流出口(118)が閉塞された第1位置におい
ては、ガス通路(112)から流出した燃料ガスは、噴出孔
(124)から急速に噴出して予混合気を作りつつ、燃焼筒
(129)内に流出して予混火炎を形成する。一方、流出口
(118)が開口される第2位置においては、噴出孔(124)が
ガス通路(112)から上昇する燃料ガスの絞り弁的作用を
はたすため、大部分の燃料ガスは流出口(118)を通っ
て、第2バーナーノズル手段(133)に流出し、拡散火炎
を作出する。しかしながら一部の燃料ガスは噴出孔(12
4)からも噴出され、予混合気を作りつつ燃焼筒(129)内
に流出し、燃焼筒(129)内下部に小さな炎を形成して、
第2バーナーノズル手段(133)から流出する燃料ガスの
点火のためのパイロット炎となる。
【0026】前記バーナー弁装置(104)と平行に配置さ
れた圧電気発生装置(135)の可動部(136)には、図9〜1
1に示すように、操作体(143)が被嵌され、前記操作ボ
タン(115)が操作体(143)とは別個に独立して、操作体(1
43)内を軸方向に上下動自在に配置される。操作ボタン
(115)の上部は、操作体(143)から上方へ突出されると共
に、スプリング(144)の張力を受けて常時突出位置に保
持される。図9に示すように、操作ボタン(115)をスプ
リング(144)に抗して、操作体(143)の上面まで押し込む
とき操作ボタン(115)と一体の作動舌片(116)がテコ部材
(114)を作動させて開閉杆(108)が持ち上げられ開弁する
と共に、切換弁体(111)は第2位置に上昇移行する。し
かしながら、この時点では、圧電気発生装置(135)が作
動されておらないため、点火には至らない。
【0027】更に、操作ボタン(115)を押下すると、図
10に示すように操作体(143)が共に押下される状態と
なるため、圧電気発生装置(135)の可動部(136)が下動さ
れ、下動下点で圧電気発生装置(135)が作動して圧電気
が発生すると共に、テコ部材(114)が大きく作動され開
閉杆(108)を大きく上昇させるため、切換弁体(111)が第
1位置に上昇する。この結果、前述したように燃料ガス
は、噴出孔(124)からのみ噴出され、予混合気を作りつ
つ燃焼筒(129)内に流出して、圧電気の放電火花により
点火され、保炎器(130)に安定しつつ予混燃焼する。予
混火炎は、燃焼筒(129)の上部に配置された白金等の触
媒線(139)を加熱しつつ燃出し、煙草の点火を可能とす
る。加熱された触媒線(139)は白熱化して、見え難い予
混火炎の視認を助けると共に、火炎が消えたときの再点
火をもたらす。
【0028】次に、押圧操作力を若干緩めて、図9の位
置yで戻すと、切換弁体(111)が前述したように第2位
置に移行するため、流出口(118)が開口して、第2バー
ナーノズル(133)から燃料ガスが流出し、他方予混合気
は減少してパイロット炎に移行する。したがって、この
パイロット炎で第2バーナーノズル(133)から流出する
燃料ガスが点火され、ノズル端(134)に拡散火炎が形成
される。操作ボタン(115)への押圧力を除くと、開閉杆
(108)がそれに付設されたスプリングの弾発力で下降し
て閉弁し、燃料ガスの流出が停止され、拡散火炎、予混
火炎共に消失する。(137)は圧電気発生装置(135)と放電
電極(131)とを接続するリード線、(138)は第1バーナー
ノズル手段のノズル本体(121)を保持し、且圧電気発生
装置(135)とノズル本体(121)とをアース接続する板バネ
製の取付板である。
【図面の簡単な説明】
図1 第1実施例の全体の縦断面図 図2 第1実施例の第1位置の要部の縦断面図 図3 第1実施例の第2位置の要部の縦断面図 図4 第2実施例のライターの外観斜視図 図5 第2実施例のライターの作動状態の外観斜視
図 図6 第2実施例のライターの縦断面図 図7 第2実施例のライターの第1位置を示す要部
の拡大断面図 図8 第2実施例のライターの第2位置を示す要部
の拡大断面図 図9 第2実施例のライターの第1の作動状態を示
す一部を断面した作動図 図10 第2実施例のライターの第2の作動状態を示
す一部を断面した作動図 図11 圧電気発生装置と操作手段を示す斜視図
【符号の説明】
(1) ライターケーシング (2) 蓋 (3) タンク (4) バーナー弁装置 (5) 流量調整弁 (6) 調整ツマミ (7) 開閉弁 (8) 開閉杆 (9) 流路切換弁 (10) 弁ケーシング (11) 切換弁体 (12) ガス通路 (13) フランジ (14) テコ部材 (15) 操作ボタン (16) 横 孔 (17) 0リング (18) 流出口 (19) 第1バーナーノズル手段 (20) 小径部 (21) ノズル本体 (22) 凹 部 (23) 噴出板 (24) 噴出孔 (25) フィルター (26) 空気吸引口 (27) 拡散器 (28) リング状通路 (29) 燃焼筒 (30) 保炎器 (31) 放電電極 (32) パイプ手段 (33) 第2バーナーノズル手段 (34) ノズル端 (35) 圧電気発生装置 (36) 可動部 (37) リード線 (38) 取付板 (39) 触媒線 (101) ライターケーシング (102) 蓋 (103) タンク (104) バーナー弁装置 (105) 流量調整弁 (106) 調整ツマミ (107) 開閉弁 (108) 開閉杆 (109) 流路切換弁 (110) 弁ケーシング (111) 切換弁体 (112) ガス通路 (113) フランジ (114) テコ部材 (115) 操作ボタン (116) 作動舌片 (117) 0リング (118) 流出口 (119) 第1バーナーノズル手段 (120) 小径部 (121) ノズル本体 (122) 凹 部 (123) 噴出板 (124) 噴出孔 (125) フィルター (126) 空気吸引口 (127) 拡散器 (128) リング状通路 (129) 燃焼筒 (130) 保炎器 (131) 放電電極 (132) パイプ手段 (133) 第2バーナーノズル手段 (134) ノズル端 (135) 圧電気発生装置 (136) 可動部 (137) リード線 (138) 取付板 (139) 触媒線 (140) カバー (141) パッキン (142) 混合路 (143) 操作体 (144) スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクに開閉弁を介して連結され、
    開閉弁の開弁時に流出する燃料ガスを常時流過させ得る
    ガス通路と燃料ガスの流出を断続し得る通路とを備えた
    流路切換弁と該流路切換弁に連結された第1と第2の2
    つのバーナーノズル手段とを含み、第1バーナーノズル
    手段は常時燃料ガスを流過するガス通路に連結された予
    混火炎用バーナー手段であり、第2バーナーノズル手段
    は燃料ガスの流出が断続される通路に連結された拡散火
    炎用バーナーノズル手段であり、第2バーナーノズル手
    段へガス通路が切り換えられたとき第1バーナーノズル
    手段内の噴出孔が絞り弁的作用をはたして予混合流量を
    抑制し予混火炎が拡散火炎の点火用パイロット炎となる
    ようになっていることを特徴とする2態様の燃焼形式を
    備えた喫煙用ライター。
JP27815192A 1992-09-22 1992-09-22 2態様の燃焼形式を備えた喫煙用ライター Pending JPH06109247A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6699033B2 (en) * 2001-03-02 2004-03-02 Wen Xu Piezoelectric lighter for cigar, pipe, and cigarette
JP2019015496A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 エス テー デュポン 2つの異なる炎を交互に放出できるライタ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03186114A (ja) * 1989-07-26 1991-08-14 Zurin Wan ダブル・フレイム防風ライター

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