JPH06108505A - 下水用圧送管 - Google Patents
下水用圧送管Info
- Publication number
- JPH06108505A JPH06108505A JP25331892A JP25331892A JPH06108505A JP H06108505 A JPH06108505 A JP H06108505A JP 25331892 A JP25331892 A JP 25331892A JP 25331892 A JP25331892 A JP 25331892A JP H06108505 A JPH06108505 A JP H06108505A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sewage
- pipe
- air
- porous body
- feed pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 管路内を圧送される下水が嫌気性になるのを
防止することによって硫化水素の発生を防止し、臭気や
腐食の発生を低減する。 【構成】 管3の適当箇所に、管3内に空気を注入する
ための空気管12を接続し、その接続口14に対応する管3
の内周面に多孔質体15を設ける。 【効果】 多孔質体を介して空気を供給することによっ
て下水中に微細気泡が注入され、酸素の溶解効率が大き
くなるので、下水の嫌気化を効果的に防止することがで
きる。
防止することによって硫化水素の発生を防止し、臭気や
腐食の発生を低減する。 【構成】 管3の適当箇所に、管3内に空気を注入する
ための空気管12を接続し、その接続口14に対応する管3
の内周面に多孔質体15を設ける。 【効果】 多孔質体を介して空気を供給することによっ
て下水中に微細気泡が注入され、酸素の溶解効率が大き
くなるので、下水の嫌気化を効果的に防止することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水をポンプで加圧し
て圧送するようにした下水用圧送管に関し、特に圧送さ
れる下水が嫌気性になるのを防止できる下水用圧送管に
関する。
て圧送するようにした下水用圧送管に関し、特に圧送さ
れる下水が嫌気性になるのを防止できる下水用圧送管に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水の輸送システムとしては、自
然流下方式が一般的である。下水が自由水面を有して流
下する場合、酸素は常に空気中から供給されるため、嫌
気状態になることは少ない。このため、管の腐食や悪臭
の原因となる硫化水素の発生は少ない。
然流下方式が一般的である。下水が自由水面を有して流
下する場合、酸素は常に空気中から供給されるため、嫌
気状態になることは少ない。このため、管の腐食や悪臭
の原因となる硫化水素の発生は少ない。
【0003】これに対し、平坦な地形や丘陵地などでは
下水をポンプで加圧して圧送することが試みられている
が、この場合、圧送管内は満水となって酸素供給源がな
いため絶対嫌気状態になることが多く、自然流下方式の
下水管内よりはるかに硫化水素の発生しやすい条件にあ
る。
下水をポンプで加圧して圧送することが試みられている
が、この場合、圧送管内は満水となって酸素供給源がな
いため絶対嫌気状態になることが多く、自然流下方式の
下水管内よりはるかに硫化水素の発生しやすい条件にあ
る。
【0004】このような問題を解決するために、圧送管
内に空気を注入して、この管内が嫌気性とならないよう
にする対処方法が提案されている。たとえば、図3に示
すように、圧送管19の適当箇所に複数の空気管20を接続
し、管19の中心方向へ下水21に直接空気22を注入するこ
とにより、管19内の下水21のできるだけ全体に空気22を
供給する方法が行われている。
内に空気を注入して、この管内が嫌気性とならないよう
にする対処方法が提案されている。たとえば、図3に示
すように、圧送管19の適当箇所に複数の空気管20を接続
し、管19の中心方向へ下水21に直接空気22を注入するこ
とにより、管19内の下水21のできるだけ全体に空気22を
供給する方法が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような空気管を設けた下水用圧送管では大きな気泡が発
生するため酸素の溶解効率が低く、下水の嫌気化を十分
防止することができないという問題点がある。
ような空気管を設けた下水用圧送管では大きな気泡が発
生するため酸素の溶解効率が低く、下水の嫌気化を十分
防止することができないという問題点がある。
【0006】本発明は上記問題を解決するもので、圧送
される下水が嫌気性になるのを効果的に防止できる下水
用圧送管を提供することを目的とするものである。
される下水が嫌気性になるのを効果的に防止できる下水
用圧送管を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の下水用圧送管は、管の適当箇所に、管内に空
気を注入するための空気管を接続し、管内の前記空気管
が接続された開口に対応する位置の内周面に、空気の噴
出が可能な多孔質体を設けた構成とした。
に本発明の下水用圧送管は、管の適当箇所に、管内に空
気を注入するための空気管を接続し、管内の前記空気管
が接続された開口に対応する位置の内周面に、空気の噴
出が可能な多孔質体を設けた構成とした。
【0008】
【作用】上記構成により、多孔質体を介して空気を供給
することによって微細気泡が下水中に注入されることに
なり、酸素の溶解効率が大きくなる。その結果、下水の
嫌気化を効果的に防止することができ、硫化水素などの
発生を抑制することができる。
することによって微細気泡が下水中に注入されることに
なり、酸素の溶解効率が大きくなる。その結果、下水の
嫌気化を効果的に防止することができ、硫化水素などの
発生を抑制することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例の下水用圧送管を示す
図、図2は本発明の一実施例の下水用圧送管が配設され
る圧送式下水管路の一例を示す概略図である。
明する。図1は本発明の一実施例の下水用圧送管を示す
図、図2は本発明の一実施例の下水用圧送管が配設され
る圧送式下水管路の一例を示す概略図である。
【0010】図2において、1は下水を圧送するための
ポンプ室であり、ポンプ2の上部に設けられており、こ
のポンプ室1を始点として、ここから下水用圧送管3が
地中に埋設されて延設されている。4はポンプ室1に設
けられた下水圧送用の下水ポンプであり、バルブ5、流
量計6などを介して下水用圧送管3に接続されている。
7はポンプ室1に設けられたコンプレッサであり、空気
供給管8を介して下水用圧送管3に接続されて、下水用
圧送管3に空気を注入可能である。9は下水用圧送管3
の終点に設けられたマンホールであり、これから先は自
然流下管10が接続されている。
ポンプ室であり、ポンプ2の上部に設けられており、こ
のポンプ室1を始点として、ここから下水用圧送管3が
地中に埋設されて延設されている。4はポンプ室1に設
けられた下水圧送用の下水ポンプであり、バルブ5、流
量計6などを介して下水用圧送管3に接続されている。
7はポンプ室1に設けられたコンプレッサであり、空気
供給管8を介して下水用圧送管3に接続されて、下水用
圧送管3に空気を注入可能である。9は下水用圧送管3
の終点に設けられたマンホールであり、これから先は自
然流下管10が接続されている。
【0011】図1に示すように、下水用圧送管3におけ
る空気供給管8の接続部には、管3の外周面の等間隔な
位置に、空気供給管8から分岐した複数の空気管12が接
続されている。空気管12にはそれぞれ、下水用圧送管3
に送られる空気量を調節可能なバルブ13が設けられてい
る。また、下水用圧送管3の内部における空気管12が接
続されている開口14に対応する位置には、空気の噴出が
可能な多孔質体15が圧送管3の内周面に接して全周にわ
たって設けられている。多孔質体15は、下水16の流れの
上流方向の端部15a が空気管12の接続する開口14より上
流側に位置し、ここから下流方向に向かって徐々に通水
口径が小さくなるような勾配を形成し、その下流側の端
部15b が開口14より下流側に位置するように形成されて
いる。そして、多孔質体15の管中央側には、圧送される
下水から多孔質体15を保護し、かつ下水中の微小物質が
多孔質体15の孔を閉塞するのを防ぐために、多孔質体15
の勾配に沿って密接して保護カバー17が設けられてい
る。多孔質体15としては硬質ウレタンなどを使用するこ
とができ、保護カバー17が設けられた多孔質体15を圧送
管3の配管時に設置することができる。
る空気供給管8の接続部には、管3の外周面の等間隔な
位置に、空気供給管8から分岐した複数の空気管12が接
続されている。空気管12にはそれぞれ、下水用圧送管3
に送られる空気量を調節可能なバルブ13が設けられてい
る。また、下水用圧送管3の内部における空気管12が接
続されている開口14に対応する位置には、空気の噴出が
可能な多孔質体15が圧送管3の内周面に接して全周にわ
たって設けられている。多孔質体15は、下水16の流れの
上流方向の端部15a が空気管12の接続する開口14より上
流側に位置し、ここから下流方向に向かって徐々に通水
口径が小さくなるような勾配を形成し、その下流側の端
部15b が開口14より下流側に位置するように形成されて
いる。そして、多孔質体15の管中央側には、圧送される
下水から多孔質体15を保護し、かつ下水中の微小物質が
多孔質体15の孔を閉塞するのを防ぐために、多孔質体15
の勾配に沿って密接して保護カバー17が設けられてい
る。多孔質体15としては硬質ウレタンなどを使用するこ
とができ、保護カバー17が設けられた多孔質体15を圧送
管3の配管時に設置することができる。
【0012】以上のような構成の下水用圧送管3が配設
された下水圧送管路にポンプで下水を圧送するとともに
適当箇所で空気を注入すると、下水は多孔質体15の勾配
に沿って円滑に流れ、空気は多孔質体15の下流側、すな
わち保護カバー17で被覆されていない部分15b から、微
細気泡18として噴出する。その結果、図3の場合に比べ
気泡が微細化され、下水への空気の溶解が促進され、下
水が嫌気性になるのが効果的に防止されて、硫化水素な
どの発生が防止される。
された下水圧送管路にポンプで下水を圧送するとともに
適当箇所で空気を注入すると、下水は多孔質体15の勾配
に沿って円滑に流れ、空気は多孔質体15の下流側、すな
わち保護カバー17で被覆されていない部分15b から、微
細気泡18として噴出する。その結果、図3の場合に比べ
気泡が微細化され、下水への空気の溶解が促進され、下
水が嫌気性になるのが効果的に防止されて、硫化水素な
どの発生が防止される。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多孔質体
を介して圧送管に空気を注入することにより、多孔質体
から下水中へ微細気泡が注入されることになり、従来の
方法より酸素の溶解効率が向上し、下水が嫌気性になる
のを効果的に防止でき、硫化水素などの生成による臭気
や腐食の発生を低減することができる。酸素の溶解効率
が向上することにより、硫化水素の生成を抑制するため
に必要な空気量を低減することができるので、省エネル
ギーにもつながる。また圧送管内では通常、好気性細菌
によって下水が浄化されるが、溶存酸素濃度が高くなる
ことにより、浄化機能が強化される。
を介して圧送管に空気を注入することにより、多孔質体
から下水中へ微細気泡が注入されることになり、従来の
方法より酸素の溶解効率が向上し、下水が嫌気性になる
のを効果的に防止でき、硫化水素などの生成による臭気
や腐食の発生を低減することができる。酸素の溶解効率
が向上することにより、硫化水素の生成を抑制するため
に必要な空気量を低減することができるので、省エネル
ギーにもつながる。また圧送管内では通常、好気性細菌
によって下水が浄化されるが、溶存酸素濃度が高くなる
ことにより、浄化機能が強化される。
【図1】本発明の一実施例の下水用圧送管の空気注入部
の構造を示し、図1(a)は図1(b)におけるA−A
線横断面図、図1(b)は縦断面図である。
の構造を示し、図1(a)は図1(b)におけるA−A
線横断面図、図1(b)は縦断面図である。
【図2】同下水用圧送管が配設される圧送式下水管路の
一例を示す概略図である。
一例を示す概略図である。
【図3】従来の一実施例の下水用圧送管の空気注入部の
構造を示し、図3(a)は図3(b)におけるB−B線
横断面図、図3(b)は縦断面図である。
構造を示し、図3(a)は図3(b)におけるB−B線
横断面図、図3(b)は縦断面図である。
3 下水用圧送管 12 空気管 14 開口 15 多孔質体
Claims (1)
- 【請求項1】 管の適当箇所に、管内に空気を注入する
ための空気管が接続され、管内の前記空気管が接続され
た開口に対応する位置の内周面に、空気の噴出が可能な
多孔質体が設けられていることを特徴とする下水用圧送
管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25331892A JPH06108505A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 下水用圧送管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25331892A JPH06108505A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 下水用圧送管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06108505A true JPH06108505A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17249639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25331892A Pending JPH06108505A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 下水用圧送管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06108505A (ja) |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP25331892A patent/JPH06108505A/ja active Pending
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