JPH0610827Y2 - カ−ドや書類入れケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、キャッシュカード、テレホンカード、オレ
ンジカード、通帳、書類などの収納物をいれるカードや
書類入れケースの改良に関すものである。

（従来の技術） 一般に、書類やカード等を収納するケースとして、実開
昭６０−１８５９２２号に示すようなものが知られてい
る。この書類ケースは、一方の透明なシートと、他方の
着色したシートとを重ね合わせ、三辺を接合し、他の一
辺から書類を差し込み収納する構成としている。したが
って、この書類ケースに書類を収納すると、書類の回り
に他方の着色したシートが縁状に表れて、書類の見栄え
がよくなると共に、目につきやすくなり、他の書類の中
から容易に見つけ出すことができる利点を有している。

（考案が解決しようとする課題） しかし、上記の書類収納ケースは、書類を入れた以外の
部分が当然のように縁取りされるが、書類収納ケース自
体に表示効果や宣伝効果が望まれる最近の要望に応える
ものではなかった。

この考案は、上記の要望に応えるべく創案されたもので
あり、カードケースにカードなどの収納物を出し入れす
ることで文字、図形、記号等が表れたり隠れたりして使
用者の興味を刺激し、印象の強い表示効果や宣伝効果を
与えることができるカードや書類入れケースを提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、この考案は、「少なくとも一
部分が内部を透視できる透過窓部を有する一方の平板お
よび、所望の色彩を施した他方の平板とからなる、少な
くとも１個所に入口を備える偏平袋体と、前記偏平袋体
に収納されるカードなどの収納物とから構成され、前記
透過窓部は、前記他方の平板の色彩と異なり、かつ、前
記収納物と同じ色彩で記載した表示部を備えることで、
前記収納物を偏平袋体に収納して前記表示部の記載が、
色彩の迷彩色となり消えるか、または、前記透過窓部
は、前記他方の平板の色彩と同じで、かつ、前記収納物
と異なる色彩で記載した表示部を備えることで、前記収
納物を偏平袋体に収納して前記表示部の記載が表示され
るカードや書類入れケース。」として構成した。

（作用） このカードや書類入れケースは、偏平袋体１を形成する
一方の平板３の透過窓部３ａに、他方の平板４の色彩と
異なり、このケース１に入れられる例えばカードなどの
収納物Ｃと同じ色彩で記載した表示部５を備えているの
で、収納物Ｃを偏平袋体１から抜き出すと今まで収納物
Ｃの迷彩色となり消えていた表示部５が表れる。

また、透過窓部３ａ′に、偏平袋体１′の他方の平板
４′の色彩と同じで、収納物Ｃ′と異なる色彩で記載し
た表示部５′を備えることにより、収納物Ｃ′を偏平袋
体１′に収納すると、今まで他方の平板４′の迷彩色で
消えていた表示部５′が表れる。

（実施例） 以下、この考案の第１の実施例を図面に基づいて説明す
る。第１図は、偏平袋体に収納物を入れる前の状態を示
す平面図、第２図は、偏平袋体に収納物を入れた状態を
示す平面図である。

偏平袋体１は、一方の平板３と、他方の平板４とから構
成され、両平板３、４の側端部および下端部を接合し
て、上端部側を、収納物としてのキャッシュカードＣな
どが収納できるように入口２を形成している。さらに、
前記一方の平板３は、透明または半透明な内部が透視で
きる透過窓部３ａを少なくともその一部に備えている。
また、他方の平板４は、適宜の色彩を有している。そし
て、前記透過窓部３ａには、文字、図形もしくは記号な
どの表示部５が記載され、この表示部５は、前記他方の
平板４の色彩と異なり、キャッシュカードＣと同じ色彩
で描かれている。

そのため、前記キャッシュカードＣを、第２図で示すよ
うに、偏平袋体１に収納すると、透過窓部３ａに記載さ
れている表示部５が、キャッシュカードＣの迷彩色とな
り消えた状態となり表れないことになる。また、この偏
平袋体１からキャッシュカードＣを抜き出すと、透過窓
部３ａに記載された表示部５は、他方の平板４の色彩と
異なるため、第１図で示すように、表示部５の記載が表
れる状態となる。

つぎに、この考案の第２の実施例を説明する。

第３図は、偏平袋体に収納物を入れる前の状態を示す平
面図、第４図は、偏平袋体に収納物を入れた状態を示す
平面図である。

偏平袋体１′は、一方の平板３′と、他方の平板４′と
から構成され、前記両平板３′、４′を重ねた状態で、
三方の端部辺を接合し、残りの一辺を入口２′としてい
る。また、前記一方の平板３′には、透明あるいは半透
明部分の透過窓部３ａ′を少なくともその一部に形成し
ている。また、他方の平板は、適宜の色彩を有してい
る。そして、前記透過窓部３ａ′には、前記他方の平板
４′の色彩と同じで、偏平袋体１′に収納される収納物
としてのキャッシュカードＣ′と異なる、文字、図形も
しくは、記号などを記載した表示部５′を備えている。

そのため、第３図で示すように、偏平袋体１′にキャッ
シュカードＣ′を入れる前は、透過窓部３ａ′は、他方
の平板４′の迷彩色となり表示部５′が消えた状態とな
り表れない。そして、第４図で示すように、キャッシュ
カードＣ′を偏平袋体１′に収納すると、キャッシュカ
ードＣ′の色彩と、透過窓部３ａ′の表示部５′の色彩
が異なるため、表示部５′が表れる状態となる。

なお、この考案のカードや書類入れケースは、その収納
物をキャッシュカードに限られるものではなく、テレホ
ンカード、オレンジカード、通帳や、一般の書類入れ用
などに応用することができるものである。

（考案の効果） 以上説明したようにカードや書類入れケースにカードを
出し入れすることで、一方の平板の透過窓部に記載され
た表示部が表れたり、迷彩色となり消えた状態となるこ
とで、表示部が変化し、使用者に興味を起こさせ、表示
効果や宣伝効果が向上する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の第１の実施例を示し偏平袋体に収
納物を入れる前の状態の平面図、第２図は、偏平袋体に
収納物を入れた状態の平面図、第３図は、この考案の第
２の実施例を示し偏平袋体に収納物を入れる前の状態の
平面図、第４図は、偏平袋体に収納物を収納した状態の
平面図である。 １、１′…偏平袋体（ケース） ２、２′…入口 ３、３′…一方の平板 ３ａ、３ａ′…透過窓部 ４、４′…他方の平板 ５、５′…表示部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも一部分が内部を透視できる透過
   窓部を有する一方の平板および、所望の色彩を施した他
   方の平板とからなる、少なくとも１個所に入口を備える
   偏平袋体と、 前記偏平袋体に収納されるカードなどの収納物とから構
   成され、 前記透過窓部は、前記他方の平板の色彩と異なり、か
   つ、前記収納物と同じ色彩で記載した表示部を備えるこ
   とで、前記収納物を偏平袋体に収納して前記表示部の記
   載が、色彩の迷彩色となり消えるか、または、前記透過
   窓部は、前記他方の平板の色彩と同じで、かつ、前記収
   納物と異なる色彩で記載した表示部を備えることで、前
   記収納物を偏平袋体に収納して前記表示部の記載が表示
   されることを特徴とするカードや書類入れケース。