JPH06106718A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06106718A
JPH06106718A JP4259673A JP25967392A JPH06106718A JP H06106718 A JPH06106718 A JP H06106718A JP 4259673 A JP4259673 A JP 4259673A JP 25967392 A JP25967392 A JP 25967392A JP H06106718 A JPH06106718 A JP H06106718A
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JP4259673A
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English (en)
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Hideaki Takada
英明 高田
Koji Arai
康治 新井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録画像の濃度ムラを補正するためのパター
ンを搬送ムラの影響をなくして記録できる画像形成装置
を提供することを目的とする。 【構成】 記録ヘッドを複数回走査して複数行にわたっ
て連続したパターンを記録する際、搬送用モータにより
回転駆動され、前記記録媒体に接触して回転により前記
記録媒体を搬送する搬送用ローラの外周部全体を均等に
使用するようにして記録媒体を搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の記録素子を配列
した記録ヘッドを走査して記録媒体に画像を記録する画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタでは、イ
ンクジェットヘッドのノズル毎の吐出量等のバラツキに
よる濃度ムラが発生するため、これを補正するために濃
度ムラ補正パターンを記録している。図6は、一般的な
インクジェットプリンタにおける記録部の断面構成を示
す図である。
【0003】記録ヘッド1は、シート材4の搬送方向の
上流側より順次ノズル1〜128が配設されており、こ
の記録ヘッド1はキャリッジ2に固定されている。キャ
リッジ2は、図示しないモータにより搬送駆動されて、
レール3に沿って図6の表裏方向に往復移動され、シー
ト材4上にノズル間隙0.0635mmで128ノズルの
幅で1ライン分の幅8.128mmの記録を行う。こうし
て1ライン分のデータが記録されると、ステッピングモ
ータ5が所定量回転して、ベルト8によりプーリ7を介
してその回転を搬送ローラ6に伝える。これにより、シ
ート材4は1ライン分8.128mmだけ、図6の矢印F
方向に搬送される。この搬送ローラ6は、直径が12.
931mmで、その1/5回転でシート材4を1ステップ
分の8.128mmだけ送るように設定されている。その
後、再びキャリッジ2が往復移動して1ライン分の記録
を行ない、次に再びシート材4を1ステップ分(8.1
28mm)搬送するという様に、順次この動作を繰り返し
て画像形成を行う。
【0004】ここで、前述した濃度ムラ補正を行なうた
め、濃度ムラ補正用パターンを上記動作によりシート材
4に記録する。この濃度パターンの一例を図7に示す。
【0005】これを記録するためには、まず記録ヘッド
1のノズル1〜32でa1 部で示すライン記録をし、次
に搬送ローラ6を回転させ、その外周部6aで8.12
8mm(1ライン分)シート材4をステップ搬送し、次に
全ノズルで8.128mm幅の1ライン記録(b1 部)を
行なう。その後、搬送ローラ6を回転させ、その外周部
6bで再び8.128mmだけシート材4を1ステップ搬
送し、次に記録ノズル97〜128でC1 部のライン記
録を行なう。そして再び搬送ローラ6を回転させ、その
外周部6cで8.128mmだけシート材4をステップ搬
送する。上記の動作を繰り返し、以下a444 まで
ライン記録する。この時、シート材4を各8.128mm
ずつ送るステップ搬送に使用される搬送ローラ6の外周
部分は、図7で示すようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
では、搬送ローラ6でシート材4を搬送する際、a部
(a1 ,a2 ,a3 ,a4 )とb部(b1 ,b2 ,b
3 ,b4 )、b部(b1 ,b 2 ,b3 ,b4 )とc部
(c1 ,c2 ,c3 ,c4 )のつなぎとなる部分のステ
ップ搬送時に、シート材4に接触して搬送する搬送ロー
ラ6の外周部は、外周部6a,6b,6eでそれぞれ2
回、外周部6c,6dでそれぞれ1回使用されている。
この分布を図8に示す。
【0007】そして、搬送ローラ6及び搬送ローラ6に
ステッピングモータ5からの駆動を伝えるプーリ7に
は、部品精度上ある程度の振れが存在していた。このた
め、図8に示すように、搬送ローラ6の外周部の使用回
数が異なると、以下の様な欠点があった。
【0008】プーリ7及び搬送ローラ6に振れがある場
合、ステッピングモータ5が同じ量回転してもシート材
4の送り量が変化してしまい、各ライン間でのつなぎの
間隙が変動してしまう。そして、このつなぎの間隙が異
なった状態で、濃度ムラ補正パターンが記録されること
になる。このつなぎ部となる送り量の平均は、使用され
る搬送ローラ6の外周部の回数が図8で示された様に不
均等になっているため、搬送ローラ6外周部で均等に送
られた場合の送り量の平均と異なってしまう。例えば、
振れによって搬送ローラ6の回転中心が6a方向にズレ
た場合は、外周部6aによる送り量が減り、反対側の外
周部6c,6dでの送り量が増えることになる。そし
て、図8に示すように、外周部6c,6dによる送り回
数よりも外周部6aによる送りの回数の方が多いため、
その平均の送り量は、各外周部が均等に使用されてシー
ト材4が搬送される場合の平均より少なくなる。又、逆
に外周部6cや6dの方向に回転中心がズレた場合は、
その送り量の平均は大きくなってしまう。また、ローラ
の円周の長手方向のムラや、キャリッジレールと紙送り
ローラとの平行性にのバラツキにより、継ぎ目部分が主
走査方向に対して不均一となるという問題もある。
【0009】従って、このような状態で濃度ムラ補正が
行なわれると、搬送ローラ6の外周部を均等に使用して
搬送された場合の送り量の平均値と異なった送り量によ
り、濃度ムラ補正が行なわれてしまうことになる。これ
により、ライン間でのつなぎとなる部分で黒スジや白ス
ジ等が発生しやすくなり、濃度ムラの補正時におけるつ
なぎ部分での濃度ムラが問題となっていた。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録画像の濃度ムラを補正するためのパターンを搬
送ムラの影響をなくして記録できる画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0011】又、本発明は、記録された補正パターンに
基づいて、記録ヘッドの主走査方向の少なくとも記録可
能領域に亙って各記録素子に対応する記録データを補正
することにより、記録ヘッドの各走査の間に発生する濃
度ムラを防止する画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は以下の様な構成を備える。即
ち、複数の記録素子を配列した記録ヘッドを前記記録素
子の配列方向とは異なる方向に走査して記録媒体に画像
を形成する画像形成装置であって、搬送用モータにより
回転駆動され、前記記録媒体に接触して回転により前記
記録媒体を搬送する搬送用ローラと、前記記録ヘッドを
複数回走査して複数行にわたって連続したパターンを記
録する補正用パターン記録手段と、前記補正用パターン
記録手段による記録時、前記搬送ローラの外周部全体を
均等に使用して前記記録媒体を搬送するように制御する
制御手段とを有する。
【0013】上記目的を達成するために本発明の画像形
成装置は以下の様な構成を備える。即ち、複数の記録素
子を配列した記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは
異なる方向に走査して記録媒体に画像を形成する画像形
成装置であって、所定の補正パターンを発生する補正パ
ターン発生手段と、前記補正パターン発生手段により発
生されたパターンを前記記録ヘッドにより少なくとも記
録可能領域に亙って記録する補正パターン記録手段と、
前記補正パターン記録手段により記録された補正パター
ンを読取る読取り手段と、前記読取り手段により読取ら
れた補正パターンに基づいて、前記記録素子に対応する
画像データを補正する補正データを少なくとも前記記録
可能領域に亙って作成する補正データ作成手段とを有す
る。
【0014】
【作用】以上の構成において、記録ヘッドを複数回走査
して複数行にわたって連続したパターンを記録する時、
搬送ローラの外周部全体を均等に使用して、その記録媒
体を搬送するように制御する。
【0015】また、他の発明によれば、所定の補正パタ
ーンを記録ヘッドにより少なくとも記録可能領域に亙っ
て記録し、その記録された補正パターンを読取る。その
読取られた補正パターンに基づいて、記録ヘッドの記録
素子に対応して少なくとも記録可能領域に亙って画像デ
ータを補正する。こうして、記録ヘッドの各走査毎に発
生する濃度ムラが発生しないように、元の画像データを
補正するようにしている。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。尚、本実施例のインクジェット
プリンタの記録部周辺の構成は、図6の従来例と同様で
あるので、その図面を省略する。
【0017】図1は本実施例における濃度ムラ補正パタ
ーンを説明するための図である。
【0018】まず初めに、キャリッジ2が1往復させ
て、記録ヘッド1のノズル1〜32でa1 部にライン記
録を行う。次に、搬送ローラ6が1/5回転して、その
外周部6aでシート材4をステップ送り(8.128mm
搬送)し、再びキャリッジ2が1往復して、記録ヘッド
2の全ノズルを使用してb1 部にライン記録を行なう。
次に搬送ローラ6の外周部6bでのシート材4の送りを
行って、ノズル97〜128によるC1 部へのライン記
録を行なう。そして搬送ローラ6の外周部6cによりシ
ート材4のステップ搬送を行う。
【0019】以下、同様に順次動作をくり返しa2 ,b
2 ,c2 からa5 ,b5 ,c5 までパターンの記録を行
なう。
【0020】ここで搬送ローラ6は、図2で示す様に、
その回転中心201が搬送ローラ6の中心202に対し
て外周部6aと6eの間の方向にズレて偏心してしまっ
ている。この場合、外周部6aから6eまでのステップ
送り量は、図3で示されるように、本来の送り量(8.
128mm)より外周部6a,6eによる搬送量が少な
く、外周部6cによる搬送量が多くなっている。
【0021】この時、本実施例での濃度ムラ補正のパタ
ーンでは各ライン間でつなぎ部分でのステップ搬送に
は、図2で示される様に、ラインa1 からラインc5
でにおいて、外周部6a,6b,6d,6e,6b,6
c,6e,6a,6c,6dの順に搬送ローラ6の外周
部分が使用されている。これにより、各つなぎ部におい
てはローラ6の外周部分がそれぞれ全て2回ずつ使用さ
れ、搬送ローラ6の外周部が全て均等に使用されること
になる。そして、このパターンを読取り補正を行なう場
合には、送り量の少ない外周部6a,6bにより搬送さ
れたつなぎ部分と、送り量の多い外周部6dにより搬送
されたつなぎ部分と、更には正規の送り量による搬送が
可能な外周部6c,6dにより搬送されたつなぎ部分
が、それぞれ2回ずつ読取られることになる。従って、
これらつなぎ部分における移動量のバラツキが濃度ムラ
補正時に平均化されるため、つなぎ部では搬送ローラ6
の外周部を均等に使用してシート材4を搬送した時の平
均の送り量の8.128mmに対応した濃度ムラ補正が行
なわれることになる。こうして搬送ローラ6の振れの影
響を受けない濃度ムラ補正が可能となり、各濃度パター
ンのつなぎ部でムラの少ない記録を行なうことが出来
る。
【0022】こうして記録紙上に印刷された濃度パター
ンは、例えば図15に示す画像読取部401等で読み取
られる。ここで、この濃度パターンは搬送ローラの各外
周部を均等に使用して印刷されているため、記録紙の搬
送ムラに起因する濃度ムラは全濃度パターンに亙って分
散されていることになる。そして、この読み取られた画
像に基づいて、例えば記録ヘッドの各走査間に発生する
濃度ムラを検出すると、その濃度ムラを補正するために
元の記録データを補正するための補正データを求める。
こうして求められた補正データにより記録データが補正
されるため、記録ヘッドの各走査毎に発生する濃度ムラ
等を防止して記録できる。
【0023】図4は本実施例のインクジェットプリンタ
の概略構成を示すブロック図で、前述の図面と共通する
部分は同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0024】図4において、101は装置全体を制御す
るための制御部で、マイクロプロセッサ等のCPU11
0、CPU110の制御プログラムや各種データを記憶
するROM111、CPU110のワークエリアとして
使用され、各種データを一時的に保存するためのRAM
112等を備えている。102は制御部101よりの記
録データを入力し、そのデータに基づいてインクジェッ
トヘッド1を駆動するヘッドドライバである。103は
モータドライバで、制御部101よりの指示によりキャ
リッジモータ105を回転駆動している。104は紙送
り用のステッピングモータを回転駆動するモータドライ
バである。106は操作パネルで、オンラインスイッチ
等の各種操作用スイッチ並びに表示用のディスプレイ等
を備えている。107は入力部で、回線或いはホストコ
ンピュータ等よりの記録データを受信して制御部101
に出力している。
【0025】図5は本実施例のインクジェットプリンタ
における濃度ムラの補正用のパターンを記録する処理を
示すフローチャートで、この処理を実行する制御プログ
ラムはROM111に記憶されている。以下、このフロ
ーチャートと図1を参照して動作を説明する。
【0026】まずステップS1で、キャリッジ2の走査
を開始し、ステップS2でインクジェットヘッド1のノ
ズル1〜32を使用してラインa1 を記録する。このラ
インの記録が終了するとステップS3に進み、キャリッ
ジ2をホーム位置方向に移動し、モータ5により搬送ロ
ーラ6を回転駆動して、シート材4を所定量(8.12
8mm)搬送する。次にステップS4で、キャリッジ2の
走査を開始し、ステップS5でインクジェットヘッド1
の全ノズルを使用してラインb1 を記録する。次にステ
ップS6に進み、キャリッジ2をリターンさせ、シート
材4を所定量(8.128mm)搬送する。
【0027】次にステップS7に進み、キャリッジ2の
走査を開始し、ステップS8でインクジェットヘッド1
のノズル97〜128を使用してラインc1 を記録す
る。そしてステップS9で、ステップS3及びステップ
S6と同様に、シート材4を所定量搬送する。このよう
な処理を5回繰返すことにより、図1に示すような濃度
ムラ補正パターンを記録することができる。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図9〜図12
を参照して説明する。
【0029】図9は第2実施例のインクジェットプリン
タの記録部の構成を示す図である。ここで、10は搬送
ローラで、その直径は23.285mmで、1/9回転で
8.128mmだけシート材4を搬送することができる。
この1/9回転に対応して回転されるローラ10の外周
部は、10a〜10iで示されている。この第2実施例
におけるインクジェットプリンタの他の構成は、前述の
第1実施例の場合と同様であるため、それらの説明を省
略する。
【0030】第2実施例では、濃度ムラ補正パターンは
図10に示す様に、ラインa111 からラインa3
33 までで記録される。この時、つなぎとなる部分
でシート材4の搬送に使用される搬送ローラ10では、
図10に示すように、外周部10a,10b,10d,
10e,10g,10hがそれぞれ1回ずつ使用され
る。いま搬送ローラ10が偏心しており、図11に示す
様に、搬送ローラ10の回転中心310がローラ中心3
11に対して外周部10eの方向にズレてしまった場合
を考える。この場合、、外周部10a〜10のそれぞれ
に対するシート材4の送り量の特性は、図12に示され
る様になる。
【0031】この場合、図10の各パターンのつなぎ部
におけるシート材4の搬送に使用される外周部10a,
10b,10d,10e,10g,10hは、ローラ外
周部で見ると、それぞれローラ外周を等分割した位置に
ある。このため、これら各部による平均送り量をとると
略8.128mmとなる。このため、第1の実施例と同様
につなぎ部で振れの影響を受けない濃度ムラ補正を行う
ことが出来る。
【0032】この第2実施例では、搬送ローラ10の外
周全てを使用して、つなぎ部におけるシート材4の送り
処理を行なっていないが、搬送ローラ10の外周をほぼ
均等に分割した外周部でシート材4の搬送を行なってい
るため、例え偏心したローラであっても、シート材4の
送り量の平均値を搬送ローラ10の全周を使った場合の
送り量の平均値と略同じ値に出来る。
【0033】次に、本発明の第3実施例を図13,図1
4を参照して説明する。
【0034】図13は第3実施例のインクジェットプリ
ンタの記録部の概略構成を示す図である。
【0035】この第3実施例では、搬送ローラ15の直
径は5.174mmで搬送ローラ15が1回転すると、シ
ート材4を16.256mm搬送するように構成されてい
る。又、インクジェットヘッド1aはノズルピッチ0.
127mmで、128ノズルを有し、その記録幅16.2
56mmである。他の構成は第1の実施例と同一である。
【0036】図14は第3実施例における濃度ムラ補正
パターンの記録を説明するための図である。
【0037】初めに、キャリッジ2が1往復し、この時
ヘッド1aのノズル1〜32でA1部にライン記録を行
なう。次に、搬送ローラ15が1回転してローラ15の
外周全域15aを使用してシート材4をステップ送りす
る。その後、再びキャリッジ2が1往復し、インクジェ
ットヘッド1aの全ノズルを使用してB1 部にライン記
録を行う。更に次に搬送ローラ15が1回転してローラ
15外周全域15aによりシート材4をステップ送りす
る。そして次にインクジェットヘッド1aのノズル97
〜128により、C1 部へのライン記録を行なう。この
後、再び搬送ローラ15を1回転させて、外周全域15
aによりシート材4を1ライン分ステップ搬送する。以
下、同様にしてA222 を記録する。
【0038】この第3実施例では、搬送ローラ15が1
回転することにより、1ライン分シート材4を搬送して
いるため、シート材4の搬送に際しては、搬送ローラ1
5の外周の全域が常に使用される。このため、搬送ロー
ラ15の偏心の有無にかかわらず常に一定量シート材4
を搬送することができる。これにより、つなぎ部分での
送り量の変動が発生せず、常につなぎ部でムラのない濃
度ムラ補正を行なうことができる。
【0039】尚、この第3実施例では、ABC部のパタ
ーンを2回記録して濃度ムラ補正用パターンとしたが、
この第3実施例においては、1回のステップ送りで常に
搬送ローラ15の外周部全域によるシート材4の搬送が
行われるため、振れによる影響をとりのぞくことが出来
る。このため、ABC部のパターンを1回だけ記録すれ
ば良く、2回に限定されるものではない。
【0040】以上説明したように前述の実施例によれ
ば、濃度ムラ補正を行なうための濃度ムラ補正用パター
ンを記録する際には、濃度ムラ補正用パターン上でのラ
イン間のつなぎとなる部分のシート材の搬送を、搬送ロ
ーラ外周部全体を均等に使用して行う。これにより、搬
送ローラの振れや偏心等によって生ずるシート材の送り
量の変動によるつなぎ部の補正を、搬送ローラの全外周
部によって均一に搬送された平均の送り量で行なうこと
ができ、振れの影響がなく、つなぎ部によるムラの少な
い濃度ムラ補正を行なうことができる効果がある。
【0041】次に、前述の実施例と同様に、シート材の
副走査方向の送りに伴う記録ヘッドの搬送方向(主走査
方向)に発生する白スジや黒スジ等を防止するために、
実際の画像信号に補正を加えるようにした本発明の第4
実施例のプリンタ装置について説明する。
【0042】図15は本発明の第4実施例を説明するた
めの機能ブロック図である。
【0043】図15において、401は画像読取り部
で、原稿画像を読取るためのCCD等のセンサ、読取り
信号を増幅するためのアンプ等を備えており、その読み
取った画像信号を多値画像入力部403に出力してい
る。402はインターフェース部で、ホストコンピュー
タやスキャナ等よりの画像信号を入力している。多値画
像入力部403は、画像読取り部401及びインターフ
ェース部402よりの画像信号を入力して多値画像処理
部406に出力している。404は多値画像パターン作
成部で、後述する補正データを作成するために必要な画
像パターンを発生している。405は多値補正データ格
納部で、多値補正データを一時的に保存している。
【0044】406は多値画像処理部で、多値画像入力
部403よりのRGB多値画像信号や、多値画像パター
ン作成部404或いは多値補正データ格納部405から
送られてくるK(黒)、C(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)の多値画像信号に最適な画像処理
を施しており、後述する補正用データもここで作成され
る。また、この多値画像処理部406は、多値補正デー
タ格納部405に格納されている補正データを用いて、
実際に多値画像入力部403から入力される画像信号に
対して補正を行う補正処理部としても機能している。4
07は2値化処理部で、多値画像処理部406から送信
されるKCMY多値画像信号を2値化し、2値画像信号
を生成する。408はヘッド駆動制御部で、2値化処理
部407よりの2値化信号に応じて、記録ヘッド409
を駆動している。409はインクジェット法により記録
を行うインクジェット(記録)ヘッドで、例えばインク
をヒータで加熱し、その熱により発生する泡の力により
ノズルよりインクを吐出するタイプのインクジェットヘ
ッド(記録ヘッド)で、図16に示すように63.5μ
mピッチで、合計128個のノズル(インク吐出口)
が、記録ヘッド409の走査方向に垂直な方向に設けら
れている。 <記録パターンの作成>次に、多値画像パターン作成部
404で作成される補正データ作成用の記録パターンに
ついて説明する。
【0045】ここで必要とするパターンは、図17に示
すようなパターンである。即ち、記録ヘッド409の全
ノズルによる記録幅8.128mm(63.5μm×12
8)の後半1/4部分のノズル(ノズル97〜128)
を用いて記録するパターン170と、シート材を8.1
28mm搬送した後、記録ヘッド409の前半1/4のノ
ズル(ノズル1〜32)を用いて記録するパターン17
1とからなっているパターン173である。このパター
ン173は、副走査方向の幅が4.064mmで、主走査
方向の長さが記録可能領域172の幅全体に亙る帯状の
パターンで、各色に対応して1つ以上記録される。以
下、このパターン173の作成手順について説明する。
【0046】まず、多値画像パターン作成部404に、
黒(K)=80H(Hは16進数を示す),C=M=Y
=0の画像データをセットし、2値化処理部407によ
り誤差拡散法等の擬似中間調処理を施す。そしてヘッド
駆動制御部408において、ノズルの前半3/4(ノズ
ル1〜96)による記録を禁止し、ノズルの後半1/4
のみで記録を行うように制御しながら、記録ヘッド40
9を被記録材であるシート材の幅方向に移動させて記録
を行う。その後、被記録材を8.128mm搬送し、ヘッ
ド駆動制御部408において、記録ヘッド409の前半
1/4のノズルによる記録を行い、後半3/4のノズル
(ノズル33〜128)による記録を禁止して、記録ヘ
ッド409を記録紙の幅方向(主走査方向)に移動させ
ながら記録を行う。
【0047】次に、被記録材を8.128mm搬送した
後、多値画像パターン作成部404にC=80H,K=
M=Y=0の画像データをセットし、前述した処理を繰
返す。更に、このパターンの記録後、多値画像パターン
作成部404にM=80H,K=C=Y=0の画像デー
タをセットし、更にその後、Y=80H,K=C=M=
0の画像データをセットして記録することにより、図1
7に示すようなパターンを記録紙上に記録することがで
きる。 <記録されたパターンの読取り>図18は、本実施例の
画像読取り部401におけるカラー読取りセンサ(CC
D)501のセンサ素子の配列構成を示す図である。こ
のCCD501では、144組のRGBフィルタがCC
D501の各センサ素子に順次蒸着されている。ここ
で、1組のフィルタから次の同色のフィルタまでのピッ
チ(距離)は63.5μmである。前述の方法により作
成された補正データ作成用の記録パターンを、このCC
D501により読み取る場合を以下に説明する。
【0048】図19は、図17に示した様に記録された
パターンに対し、CCDセンサ501のほぼ中心が、図
17のパターン170と171のほぼ中間にくるように
してその中央付近で読取れる位置にカラーCCDセンサ
501を配置する。その後、カラーCCDセンサ501
を矢印601方向に移動してパターン全体を63.5μ
ピッチで読取る。こうしてパターン170と171をそ
の長さ方向に読取ると、次に矢印602方向(副走査方
向)に16.256mmカラーCCDセンサ501を移動
させ、次のシアン色のパターンを読み取る。
【0049】尚、図17のように記録されたパターン
が、A3サイズの被記録材に記録されている場合は、主
走査方向の画素数は、左右余白を約5mmずつとして約4
520画素となる。 <補正用データの作成>前述したパターンの読取りを行
った結果、カラーCCD501から得られる画像データ
は、例えば図20に示すようになっている。ここで、縦
軸は画像データの濃度を示し、横軸はカラーCCDセン
サ501の画素番号となっている。ここで、画像データ
M =f(x)となるようなx=m,nを求め、 x=(m+n)/2,{(m+n)/2}+1,{(m
+n)/2}+2 の3つの場合のf(x)〔(m+n)/2の位置を継ぎ
目部分とみなせるので〕をそれぞれY1 ,Y2 ,Y3
する。ここで、Yn におけるnは、CCD501の画素
番号を示す。また、x={(m+n)/2}−1,
{(m+n)/2}−2,{(m+n)/2}−3の3
つの場合のf(x)を、それぞれY128 ,Y12 7 ,Y
126 とする。
【0050】Y1 〜Y3 及びY126 〜Y128 のそれぞれ
に対応する画素は、主走査方向に4520個存在し、そ
れらをY1 に対してY(1,1)〜Y(1,452
0),Y 2 に対してY(2,1)〜Y(2,452
0)、以下同様にY128 に対してY(128,1)〜Y
(128,4520)で表す(図23参照)。ここで、
4520個×6行分のデータの平均値を求め、それをf
m とする。
【0051】次に、各々のデータとfm との差をf
(a,b)とし、f(a,b)=Y(a,b)−fm
20Hから(4520×6)個のf(a,b)を求め、
それぞれをf(1,1)〜f(1,4520)…f(1
28,1)〜f(128,4520)とする。
【0052】これら一連の手順をそれぞれのパターンに
ついて行い、4520個のf(a,b)の各々につき平
均値を求め、それらの値を補正データとして補正データ
格納部405に記憶しておく。 <補正方法>次に、実際の画像信号F(a,b)が多値
画像入力部403より送られてくると、前述した方法で
求められ多値画像データ格納部405に格納してある補
正データf(a,b)を用いて補正する方法について説
明する。
【0053】aの値が4≦a≦125の場合について
は、補正後の画像信号V(a,b)は元の画像信号F
(a.b)と同じである。これは次の式で表される。
【0054】V(a,b)=F(a.b) また、1≦a≦3及び126≦a≦128の場合には、
同じ装置の補正データと演算し、補正後の画像信号V
(a,b)を得る。これは次の式で表される。
【0055】V(a,b)=F(a.b)−(f(a,
b)−20H) これらの動作により、被記録材(シート材)の搬送精度
に起因する継ぎ目部分の画像品位の低下に対し、多値画
像上で補正することにより、記録画像の品位を向上する
ことができる。
【0056】また、多値補正データ格納部405をバッ
クアップ付RAMとすることで、工場出荷時等に一度補
正データを求めておけば、それをそのまま記憶し続ける
こともできるし、また機構の経時変化や記録ヘッドの交
換等による継ぎ目部分の状態が変化した場合でも、これ
らの補正データの作成動作を再度実行して、そのRAM
を書き換えることにより、容易に再度調整することがで
きる。
【0057】図21は本発明の第5実施例を説明するた
めの図で、前述の図15と共通する部分は同じ番号で示
し、それらの説明を省略する。
【0058】901は多値補正データ格納部405に格
納されている補正データを用い、実際に2値化処理部4
07から送信されてきた画像信号に対して補正を行う2
値データ補正部である。 <補正方法>実際の画像信号F(a,b)(=0又は
1)が2値化処理部407から送られてきた時に、前述
の第4実施例で説明した方法で求められ、多値補正デー
タ格納部405に格納してある補正データf(a,b)
を用いて補正する方法について説明する。aの値が4≦
a≦125については、補正後の画像信号V(a,b)
は、元の画像信号F(a,b)と同じである。即ち、V
(a,b)=F(a,b)また、aの値がa=1又は1
28の場合は、 F(a,b)=1の時、f(a,b)≧28HならV
(a,b)=0 f(a,b)<28HならV(a,b)=1 F(a,b)=0の時、f(a,b)≦18HならV
(a,b)=1 f(a,b)>18HならV(a,b)=0 とする。
【0059】また、aの値がa=2又は127の時に
は、 F(a,b)=1の時、f(a,b)≧30HならV
(a,b)=0 f(a,b)<30HならV(a,b)=1 F(a,b)=0の時、f(a,b)≦10HならV
(a,b)=1 f(a,b)>10HならV(a,b)=0 とする。
【0060】さらに、aの値がa=3又は126の時に
は、 F(a,b)=1の時、f(a,b)≧38HならV
(a,b)=0 f(a,b)<38HならV(a,b)=1 F(a,b)=0の時、f(a,b)≦8HならV
(a,b)=1 f(a,b)>8HならV(a,b)=0 とする。
【0061】これらの動作により、被記録材の搬送精度
に起因する継ぎ目部分の画像品位の低下に対し、2値化
後の画像信号に補正することで画像の品位を向上するこ
とができる。
【0062】更に、図22は本発明の第6実施例を説明
するためのブロック図で、前述の各図と共通する部分は
同じ番号で示し、それらの説明を省略する。
【0063】図22において、1001は多値補正デー
タ格納部405に格納されている補正データを用い、実
際にヘッド駆動制御部408から送られてくるヘッド駆
動信号に対して補正を行う駆動条件補正部である。 <補正方法>次に、実際のヘッド駆動信号がヘッド駆動
制御部408から送られてきた時に、前述した方法で求
められ、多値補正データ格納部405に格納されている
補正データf(a,b)を用いて補正する方法について
説明する。
【0064】aの値が3≦a≦126の場合には、何の
補正も行わずに、ヘッド駆動制御部408から送られて
きたヘッド駆動信号がそのまま記録ヘッド409に出力
される。
【0065】又、aの値がa=1又は128の場合に
は、ヘッド駆動信号が記録状態の時、f(a,b)≧2
BHなら駆動パワーを半分にして記録する。また、f
(a,b)<2BHなら補正を行わない。
【0066】ヘッド駆動信号が非記録状態の時、f
(a,b)≦15Hなら、通常の半分の駆動パワーで記
録を行い、f(a,b)>15Hなら補正を行わない。
【0067】又、aの値がa=2又は127について
は、ヘッド駆動信号が記録状態の時、f(a,b)≧3
5Hなら駆動パワーを半分にして記録する。f(a,
b)<35Hなら補正を行わない。
【0068】ヘッド駆動信号が非記録状態の時、f
(a,b)≦0BHなら、通常の半分の駆動パワーで記
録を行い、f(a,b)>0BHなら補正を行わない。
【0069】これらの動作により、被記録材の搬送精度
に起因する継ぎ目部分の画像品位の低下に対し、画像信
号に応じた補正を行うことができ、画像品位を向上でき
る。以上説明した様に、被記録材の搬送精度に起因する
継ぎ目部分の主走査方向に不均一なムラによる画像品位
の低下に対し、搬送精度を上げるための搬送ローラの加
工精度や駆動モータの分解能等を向上させることなく、
それを防止できる。又、機械の経時変化に伴うムラの変
動に対しても、補正データを変更することで対処でき
る。本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも熱
エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行う
インクジェット方式の記録ヘッド、記録装置において優
れた効果をもたらすものである。
【0070】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0071】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0073】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0074】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0075】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0076】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0077】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0078】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0079】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなプリンタ装置、即ち、ワード
プロセッサやコンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0080】また、本発明は複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発
明を実施するプログラムを供給することによって達成さ
れる場合にも適用できることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録画像の濃度ムラを補正するためのパターンを搬送ムラ
の影響をなくして記録できる効果がある。
【0082】また他の発明によれば、記録画像の濃度ム
ラを補正するためのパターンを搬送ムラの影響をなくし
て記録できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の濃度ムラ補正パターンの
記録例を示す図である。
【図2】第1実施例の搬送ローラによる搬送処理を説明
するための図である。
【図3】第1実施例の搬送ローラの各外周部による送り
量の変動を示す図である。
【図4】第1実施例のインクジェットプリンタの概略構
成を示すブロック図である。
【図5】第1実施例のインクジェットプリンタにおける
補正用パターンの記録処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】本実施例のインクジェットプリンタにおける記
録部の構成を示す要部断面図である。
【図7】従来の補正用パターンの記録例を示す図であ
る。
【図8】図7の記録例における搬送用ローラの外周部の
使用例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例のインクジェットプリンタ
の記録部の要部断面図である。
【図10】本発明の第2実施例における濃度ムラ補正パ
ターンの記録例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施例の搬送ローラの外周部の
使用状態を説明するための図である。
【図12】第2実施例における搬送ローラの各外周部に
対応する送り量を示す図である。
【図13】本発明の第3実施例のインクジェットプリン
タの記録部の要部断面図である。
【図14】第3実施例における濃度ムラ補正パターンの
記録例を説明するための図である。
【図15】本発明の第4実施例を説明するための機能ブ
ロック図である。
【図16】第4実施例のインクジェットヘッドのノズル
の配置を示す図である。
【図17】第4実施例における多値画像パターン作成部
で作成される補正データ作成用の記録パターンの印刷例
を示す図である。
【図18】第4実施例の画像読取り部におけるカラー読
取りセンサのセンサ素子の配列構成を示す図である。
【図19】図17に示す補正用パターンをCCDセンサ
により読み取る状態を示す図である。
【図20】第4実施例において、パターンの読取りを行
った結果、カラーCCDから得られる画像データの一例
を示す図である。
【図21】本発明の第5実施例を説明するための機能ブ
ロック図である。
【図22】本発明の第6実施例を説明するための機能ブ
ロック図である。
【図23】図17の記録パターンの各記録ドットを示す
図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド(インクジェットヘッド) 2 キャリッジ 4 記録シート(記録媒体) 5 紙送り用モータ 6,10,15 搬送ローラ 101 制御部 102 ヘッドドライバ 103,104 モータドライバ 105 キャリッジモータ 110 CPU 401 画像読取部 403 多値画像入力部 404 多値画像パターン作成部 405 多値補正データ格納部 406 多値画像処理部 407 2値化処理部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/46 D 9113−2C 8703−2C B41J 3/12 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを
    前記記録素子の配列方向とは異なる方向に走査して記録
    媒体に画像を形成する画像形成装置であって、 搬送用モータにより回転駆動され、前記記録媒体に接触
    して回転により前記記録媒体を搬送する搬送用ローラ
    と、 前記記録ヘッドを複数回走査して複数行にわたって連続
    したパターンを記録する補正用パターン記録手段と、 前記補正用パターン記録手段による記録時、前記搬送ロ
    ーラの外周部全体を均等に使用して前記記録媒体を搬送
    するように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを
    前記記録素子の配列方向とは異なる方向に走査して記録
    媒体に画像を形成する画像形成装置であって、 所定の補正パターンを発生する補正パターン発生手段
    と、 前記補正パターン発生手段により発生されたパターンを
    前記記録ヘッドにより記録する補正パターン記録手段
    と、 前記補正パターン記録手段により記録された補正パター
    ンを読取る読取り手段と、 前記読取り手段により読取られた補正パターンに基づい
    て前記記録素子に対応して画像データを補正する補正デ
    ータを作成する補正データ作成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の記録素子を配列した記録ヘッドを
    前記記録素子の配列方向とは異なる方向に走査して記録
    媒体に画像を形成する画像形成装置であって、 所定の補正パターンを発生する補正パターン発生手段
    と、 前記補正パターン発生手段により発生されたパターンを
    前記記録ヘッドにより少なくとも記録可能領域に亙って
    記録する補正パターン記録手段と、 前記補正パターン記録手段により記録された補正パター
    ンを読取る読取り手段と、 前記読取り手段により読取られた補正パターンに基づい
    て、前記記録素子に対応する画像データを補正する補正
    データを少なくとも前記記録可能領域に亙って作成する
    補正データ作成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドはインクを吐出して記憶
    を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とす
    る請求項1乃至3項のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与え
    る熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を
    備えているインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
JP4259673A 1992-09-29 1992-09-29 画像形成装置 Withdrawn JPH06106718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008260168A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Canon Inc 記録装置および搬送制御方法
JP2016117179A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷システム、及び補正値算出方法

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