JPH06106333A - 取鍋の乾燥加熱方法 - Google Patents

取鍋の乾燥加熱方法

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JPH06106333A
JPH06106333A JP4258317A JP25831792A JPH06106333A JP H06106333 A JPH06106333 A JP H06106333A JP 4258317 A JP4258317 A JP 4258317A JP 25831792 A JP25831792 A JP 25831792A JP H06106333 A JPH06106333 A JP H06106333A
Authority
JP
Japan
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temperature
refractory
air
combustion
pattern
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4258317A
Other languages
English (en)
Inventor
Morikazu Hatoguchi
守一 波戸口
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 取鍋の内張耐火物1の乾燥および加熱におい
て、遮光筒6を設けた放射温度計5で測定した耐火物表
面温度と、予め設定された温度パターンと、予め設定さ
れた空気比パターンに基づいて燃焼制御を行う。 【効果】 本発明によれば、耐火物表面温度を高精度で
測定でき、かつ耐火物表面の温度を均一化できるので、
耐火物乾燥時の耐火物の破損を起こすことなく、しかも
乾燥時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶銑鍋および溶鋼鍋の
内張不定形耐火物の乾燥加熱方法に関し、さらに詳しく
は、耐火物温度に基づいて燃焼制御を行う取鍋の乾燥加
熱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶銑鍋および溶鋼鍋の内張耐火物は、溶
銑または溶鋼の受入れ・払出しを繰り返し行ううちに、
徐々に損耗し、永久張耐火物が損耗し始める前に、内張
耐火物を取り替える。溶銑・溶鋼温度は1350〜1700℃の
高温のため、内張耐火物は1000℃以上に加熱しなければ
ならないが、乾燥期においては徐々に耐火物の水分を蒸
気化して抜き、耐火物表面および内部を固化して行く。
【0003】この乾燥期においては、耐火物表面および
内部の温度を高精度で測定し、均一に温度制御しなけれ
ばならない。耐火物表面および内部の温度変動および不
均一温度が発生すると、耐火物内部の蒸気発生量と耐火
物表面からの蒸気拡散量のバランスが崩れ、耐火物内部
の急激な蒸気発生が耐火物を破損する。
【0004】したがって、従来は、熱電対を耐火物に埋
め込み表面および内部の温度を、あるいは放射温度計で
耐火物の表面温度を測定しながら、徐々に耐火物を乾燥
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、耐火物
表面および内部に熱電対を埋め込んで温度測定する方法
は、測温精度は正確だが、熱電対埋め込みに伴う耐火物
表面および内部に損傷を起こすことになる。また、放射
温度計で耐火物の表面温度を測定する方法は、バーナか
らの背光雑音による外乱のため、放射温度計指示は著し
く影響をうけ、耐火物表面温度を精度よく測定できない
という問題がある。
【0006】すなわち、内張耐火物の乾燥昇温過程にお
けるバーナの発生する火炎・燃焼ガス温度は、耐火物表
面温度に対し、著しく高温で、この放射エネルギーが耐
火物の放射エネルギーと共に放射温度計に入射するた
め、放射温度計指示は火炎・燃焼ガス温度の影響をう
け、耐火物表面の温度と著しく異なる。また、放射エネ
ルギーが耐火物で反射して、放射温度計に入射する反射
エネルギーも放射温度計指示に影響を及ぼす。このた
め、放射温度計で測温しながら、耐火物を破損させるこ
となく乾燥加熱することは困難であった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、遮光筒を設けた放射温度計で耐火物の
表面温度を測定し、この表面温度に基づいて燃焼制御す
ることによって、耐火物を破損させることなく乾燥加熱
する取鍋の乾燥加熱方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、取鍋の
内張耐火物の乾燥および加熱において、遮光筒を設けた
放射温度計で測定した耐火物表面温度と、予め設定され
た温度パターンと、予め設定された空気比パターンに基
づいて燃焼制御を行う取鍋の乾燥加熱方法である。
【0009】
【作用】放射温度計に遮光筒を設けることによって、バ
ーナの火炎・燃焼ガスが発する放射エネルギーの放射温
度計への直接入射をさけることができる。また、前記の
放射エネルギーが耐火物で反射して、放射温度計に入射
する反射エネルギーを低減するために、燃焼制御におけ
る過剰空気比を大きくして、火炎・燃焼ガス温度を下げ
て、耐火物表面温度との差を小さくする。このことによ
って、放射温度計への背光雑音は著しく低減され、耐火
物表面温度を精度よく測定することができる。
【0010】温度パターンは、耐火物に応じて乾燥加熱
時間と耐火物表面温度との関係を明らかにしたもので、
放射温度計で測温した耐火物表面温度と温度パターンに
基づいて、燃料調節計を作動させ燃焼制御を行う。
【0011】空気比パターンは、燃料量と空気比との関
係を明らかにしたもので、乾燥期は空気比を大きくす
る。すなわち、乾燥期は燃料量を少なくして、過剰空気
比を大きくして、火炎・燃焼ガス温度を下げて、耐火物
表面を徐々に昇温して行く。昇温に伴って、燃料量を多
くし、過剰空気比も小さくして行く。
【0012】上記のように、測温した耐火物表面温度
と、温度パターンと、空気比パターンに基づいて、燃焼
制御することによって、耐火物を破損させることなく乾
燥加熱することができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は本発明法の概念図で、取鍋本体2に内張耐
火物1を施工し、バーナ3を設置して、燃料配管7と燃
焼空気配管9を通して、燃料と燃焼空気をバーナ3へ送
り、取鍋の内部で燃焼させる。なお、燃焼空気配管9に
はブロワー8が設置してある。燃料配管7にはオリフィ
ス15と調節弁16が設置してある。また、燃焼空気配管9
にも同様に、オリフィス17と調節弁18が設置してある。
【0014】内張耐火物1の表面温度の測定は、遮光筒
6を設けた放射温度計5で行い、遮光筒6で火炎・燃焼
ガス4の放射エネルギーが放射温度計5に入射しないよ
うにしている。すなわち、放射温度計5の測定軸方向と
バーナ3の燃焼軸方向との角度は40°以上とし、遮光筒
6の長さはバーナ3の長さプラス火炎長以上として、火
炎・燃焼ガス4の放射エネルギーが放射温度計5に直接
入射しないようにした。
【0015】図2は放射温度計5の遮光筒6を示し、遮
光筒6は水冷管21にして冷却し、さらに放射温度計5の
先端部に対応する位置にエアーチャンバー22を設け、水
冷管21のスリット23からエアーを噴射させ、放射温度計
5と遮光筒6の保護を行うとともに、遮光筒6の温度上
昇による放射を防いでいる。なお、図中24はエアーバル
ブ、25は信号導線を示す。
【0016】燃焼制御は、温度パターン設定器10から予
め設定してある乾燥期と加熱期の温度パターンを、ま
た、放射温度計5から内張耐火物表面温度を温度調節計
11に与え、温度パターンと内張耐火物表面温度とに基づ
いて、燃料ガス設定値を求め、これと燃料配管7のオリ
フィス15からの燃料ガス流量信号とを燃料ガス調節計12
に与え、これに基づいて、燃料ガス調節計12は調節弁16
に信号を送り、燃料ガス流量を制御して行う。
【0017】燃焼空気は、燃料配管7のオリフィス15か
らの燃料ガス流量信号を空気比パターン設定器13に与
え、空気比パターン設定器13は、これに基づいて、空気
比パターン設定器13に予め設定してある燃料ガス流量に
応じた空気比パターンから空気比を求め、これとオリフ
ィス17からの燃焼空気流量信号とを燃焼空気調節計14に
与え、これに基づいて、燃焼空気調節計14は調節弁18に
信号を送り、燃焼空気流量を制御する。
【0018】図3は実施例の乾燥期および加熱期におけ
る温度パターンで、乾燥期温度パターンは 0〜300 ℃
まで、30時間程度でゆるやかに温度上昇させ、加熱期温
度パターンは短時間に1000℃まで温度上昇させる。
【0019】図4は実施例の乾燥期および加熱期におけ
る空気比パターンで、乾燥期空気比パターンは空気比
を8から3まで、燃料ガス 0〜200Nm3/Hr の間、流量に
応じて変えていく。加熱期空気比パターンは空気比を
1に固定して燃焼させる。
【0020】図5は図1に示す装置を用いて行った乾燥
加熱結果で、放射温度計測定対象物に熱電対を埋め込
み、温度比較をしたものである。図中は放射率 0.3の
特性、は放射率 0.4の特性を示す。図3および4のパ
ターンで燃焼させた本発明法はの放射率 0.4の特性
に一致している。空気比1で燃焼させた比較例はバー
ナの火炎・燃焼ガスの反射エネルギーが大きく影響し
て、 0〜300 ℃の範囲で常時放射率が変化している。
【0021】なお、バーナの空気比を8〜1まで大幅に
変えるとき、バーナの燃焼空気配管を多段に分けて燃焼
空気を流すと、放射温度計への背光雑音はさらに低減す
る。すなわち、バーナ内で、一次空気、二次空気および
希釈空気配管に分けることによって、一次空気および二
次空気は通常の燃焼(空気比1)に使用し、希釈空気は
空気比制御に使用する。これによって、取鍋内での燃焼
ガスの低温化および拡散化により耐火物温度の均一化お
よび背光雑音の低減化が図られる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、取鍋の内張耐火物の乾燥およ
び加熱において、遮光筒を設けた放射温度計で測定した
耐火物表面温度と、予め設定された温度パターンと、予
め設定された空気比パターンに基づいて燃焼制御を行う
取鍋の乾燥加熱方法であって、本発明によれば、耐火物
表面温度を高精度で測定でき、かつ耐火物表面の温度を
均一化できるので、耐火物乾燥時の耐火物の破損を起こ
すことなく、しかも乾燥時間を短縮できるので、耐火物
コストを低減できるとともに、取鍋使用回転を早めて取
鍋製作投資を低減できるという優れた効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法の概念図である。
【図2】放射温度計の遮光筒を示す図である。
【図3】実施例の乾燥期および加熱期における温度パタ
ーンを示す図である。
【図4】実施例の乾燥期および加熱期における空気比パ
ターンを示す図である。
【図5】本発明法による乾燥加熱結果を示す図である。
【符号の説明】
1…内張耐火物、2…取鍋本体、3…バーナ、4…火炎
・燃焼ガス、5…放射温度計、6…遮光筒、7…燃料配
管、8…ブロワー、9…燃焼空気配管、10…温度パター
ン設定器、11…温度調節計、12…燃料ガス調節計、13…
空気比パターン設定器、14…燃焼空気調節計、15…オリ
フィス、16…調節弁、17…オリフィス、18…調節弁、21
…水冷管、22…エアーチャンバー、23…スリット、24…
エアーバルブ、25…信号導線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋の内張耐火物の乾燥および加熱にお
    いて、遮光筒を設けた放射温度計で測定した耐火物表面
    温度と、予め設定された温度パターンと、予め設定され
    た空気比パターンに基づいて燃焼制御を行うことを特徴
    とする取鍋の乾燥加熱方法。
JP4258317A 1992-09-28 1992-09-28 取鍋の乾燥加熱方法 Withdrawn JPH06106333A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008154595A3 (en) * 2007-06-11 2009-01-29 Nucor Corp Method of preheating steelmaking ladles
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KR20200091135A (ko) * 2019-01-22 2020-07-30 조선내화 주식회사 내화물의 온도측정 방법 및 시스템

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