JPH06106008A - ストレーナ - Google Patents

ストレーナ

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JPH06106008A
JPH06106008A JP25921892A JP25921892A JPH06106008A JP H06106008 A JPH06106008 A JP H06106008A JP 25921892 A JP25921892 A JP 25921892A JP 25921892 A JP25921892 A JP 25921892A JP H06106008 A JPH06106008 A JP H06106008A
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JP
Japan
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electrode
strainer
level
transistor
stop
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Application number
JP25921892A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Takahashi
和弘 高橋
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レベル検出機能を正常に保持し,信頼性が高
くかつ保守が容易であるストレーナを提供する。 【構成】 ポンプによって圧送する液体を吸い込むスト
レーナにおいて,前記ポンプの起動液面レベルを検出す
る起動レベル検出電極と,前記ポンプの停止液面レベル
を検出する停止レベル検出電極と,共通電極とを,中空
筐体状に形成しかつフィルタ部材を設けてなるハウジン
グに夫々設け,前記停止レベル検出電極および/または
共通電極をハウジング内に突出するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポンプによって圧送する
液体を吸い込むストレーナに関するものであり,特にビ
ルジポンプと組合わせて使用されて好適なストレーナに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例えば漁船等の船舶においては,ス
クリューの駆動軸を貫通する貫通孔の隙間を通して船内
に海水が少量ずつ流入し,船底に溜まるため,この滞留
海水を排出する必要があり,ビルジポンプが取り付けら
れているのが通常である。このようなビルジポンプは,
その吸引口がストレーナと接続され,このストレーナを
介して異物のポンプ内への進入を阻止しつつ,船底に滞
留した海水を吸引すると共に,ポンプの吐出口を介して
船外に排出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のビルジポン
プにおいては,船底に滞留した海水の水位が一定のレベ
ルに達すると,この水位をストレーナに設けられたフロ
ート式のレベル検出装置によって検出し,この検出信号
によって前記ビルジポンプを作動させ,滞留海水の排出
を行うようにしている。
【0004】しかしながら,ストレーナ内にフロートを
設けてなる水位検出手段による場合には,海水中に浮遊
するごみ,海草等の異物が可動部分に係止することが多
く,フロートが作動しないというトラブルが発生し易
い。このため船体の側壁面等にセンサを設け,このセン
サによって滞留海水の水位を検出することも考えられる
が,このような構造のものにおいては配線その他が煩雑
になるという欠点がある。
【0005】また船舶の揺動によって滞留海水の水位は
常時上下動しているため,フロート近傍における水位を
的確に検出できず,信頼性が低いという問題点がある。
更にこのような固定式のセンサにおいては,その検出水
位が固定された値に設定されるため,検出水位の調節を
簡単に行うことができないという問題点がある。
【0006】上記の問題点を解決するために,本出願人
はすでに改良されたストレーナについての出願を行って
いる(実願平4−18860号)。すなわち,ポンプに
よって圧送する液体を吸い込むストレーナにおいて,前
記ポンプの起動液面レベルを検出する起動レベル検出電
極と,前記ポンプの停止液面レベルを検出する停止レベ
ル検出電極と,共通電極とを前記ストレーナのハウジン
グにそれぞれ設け,しかも前記起動レベル検出電極を高
さ方向に直立する筒体内に配し,該筒体に対して摺動自
在な補助筒体を設け,該補助筒体によって起動レベルを
調整するようにしたものである。
【0007】図1は前記改良考案の一実施例に係るスト
レーナ16を用いたビルジポンプ10の使用例を示すも
のであって,このビルジポンプ10は船内に溜まった海
水を排出するために用いられるようになっており,直流
モータ11に直結されるようになっている。そして直流
モータ11がコントローラ12とケーブル13を介して
接続されるとともに,コントローラ12はさらにケーブ
ル13を介してバッテリ14に接続されるようになって
いる。しかもビルジポンプ10はホース15を介してス
トレーナ16に接続されている。またビルジポンプ10
はホース17を介して船体の側部に取り付けられたデリ
バリノズル18と接続されるようになっている。
【0008】このようなビルジポンプ10は,ストレー
ナ16に設けられている液面検出機構によって溜まった
海水が起動レベルに達したことを検出すると,コントロ
ーラ12によって直流モータ11が駆動されて回転され
るようになる。するとビルジポンプ10が駆動されてス
トレーナ16を通して船内の海水を吸引するとともに,
ホース17およびデリバリノズル18を通して船外に排
出するようにしている。そして船内の海水のレベルが所
定の停止レベルに達すると,そのことを検出手段によっ
て検出し,コントローラ12が直流モータ11を停止さ
せるようにしている。
【0009】次にこのようなビルジポンプ10によって
圧送される液体を吸引するためのストレーナ16につい
て説明する。図2ないし図6は夫々ストレーナ16を示
す斜視図,縦断面図,平面図,一部断面側面図および一
部破砕底面図である。ストレーナ16は図2に示すよう
に,ほぼ偏平な直方体状をなしている。このようなスト
レーナ16の構造を図3〜図6によってより詳細に説明
する。
【0010】ストレーナ16には,その底面側に開口す
るように吸引用凹部25が下方に臨むように形成されて
いる(図3および図6参照)。そしてこの凹部25はホ
ース15と接続される吸引口26に連通されるようにな
っている。しかも凹部25の開口部は多数の小孔27を
備えるフィルタ板28によって閉じられるようになって
いる。またこのストレーナ16の内部には図3に示すよ
うに,ウエート29が埋設されており,これによってス
トレーナ16が浮上がるのを防止している。
【0011】ストレーナ16の底面側に対向する凹部2
5にはさらに小さな凹部32が形成されている。そして
図6に示すグロメット33が装着されている開口34を
通してこのストレーナ16内に導入されたリード線35
が凹部32内の接続具36に接続されている。しかもこ
の接続具36は端子ねじ37〜39によってそれぞれス
トレーナ16のハウジングに固定されている。
【0012】中央の端子ねじ38が起動レベル検出電極
を構成している。これに対して端子ねじ37が共通電極
を構成している。また反対側の端子ねじ39が停止レベ
ル検出電極を構成するようになっている。そしてこれら
のねじ37〜39によって固定されている接続具36が
収納されている凹部32は図3に示すように注入樹脂4
0によって埋設されるようになっている。
【0013】図3および図5に示すように,3本の端子
ねじ37〜39はそれぞれストレーナ16のハウジング
の上面に突出するようになっており,しかも両側のねじ
37,39は両側のガイド43,44の内側に位置して
いる。これに対して中央のねじ38は直立する筒体45
内に配されている。しかもこの筒体45には,図5に示
すように補助筒体46が摺動可能に嵌合されるようにな
っている。
【0014】このように本実施例のストレーナ16は,
それぞれが端子ねじから成る3つの電極37〜39を設
け,中央の電極38のみを筒体45内に配するようにし
ている。そしてこの筒体45と摺動可能な補助筒体46
によって高さ調整を行うことにより,直流モータ11の
起動水位を調整するようにしている。
【0015】図5において,補助筒体46がない場合に
は,水位が上がってきてhに達したときに水が筒体45
内に流入し,電極38と37とが導通することにより,
直流モータ11がONになる。これによってビルジポン
プ10が駆動され,徐々に水が排出され,水位検出の基
準レベル,すなわちストレーナ16のハウジングの上面
のレベルに達すると,共通電極37と停止レベル検出電
極39との間の導通が遮断されるようになる。これによ
って直流モータ11が停止し,ビルジポンプ10はその
回転を停止する。
【0016】直流モータ11が起動する水位を高くした
い場合には,補助筒体46を筒体45に嵌合するように
差し込めばよい。これによって容易に起動レベルを調整
することができる。図5の場合には,Hのレベルの高さ
で直流モータ11が起動するようになる。なおこのとき
の停止レベルは補助筒体46がない場合と同じであっ
て,ストレーナ16のハウジングの上面が停止レベルに
なる。なお停止した状態での残余の水の量を少なくする
ためには,共通電極37と停止レベル検出電極39とを
ストレーナ16の下面に近い位置に取り付けるようにす
ればよい。
【0017】このような電極37〜39によるレベル検
出に連動する直流モータ11の起動および停止は,例え
ば図7に示す回路構成のコントローラ12によって行わ
れるようになっている。この駆動回路はバッテリ14と
接続されている切換えスイッチ61のオート側の接点
を,ダイオード76および抵抗77を介してトランジス
タ78のベースを接続するとともに,切換えスイッチ6
1の可動接点をラッチリレー93の入力接点に接続して
いる。トランジスタ78のベースとコレクタは起動レベ
ル検出電極38に接続されている。そしてこのトランジ
スタ78のエミッタに抵抗79を介してトランジスタ8
0のベースを接続するようにしている。またトランジス
タ80のエミッタは接地されている。なおダイオード7
6と抵抗77との接続点には抵抗81とコンデンサ82
との直列回路が接続されるようになっている。コンデン
サ82の他端は接地されている。さらに抵抗81とコン
デンサ82との接続点にはダイオード83が接続される
ようになっており,このダイオード83のカソードがト
ランジスタ80のコレクタに接続されている。
【0018】上記ダイオード76と抵抗77との接続点
にはさらに抵抗86が接続されるようになっている。そ
してこの抵抗86に直列にトランジスタ87のコレクタ
が接続されるとともに,抵抗86とトランジスタ87の
コレクタとの間にはツェナダイオード88が接続される
ようになっている。なおこのツェナダイオード88のア
ノードは接地されている。またトランジスタ87のエミ
ッタはトランジスタ89のベースに接続され,トランジ
スタ87のベースは抵抗81とコンデンサ82の接続点
に接続されている。
【0019】トランジスタ89のエミッタはラッチリレ
ー93のセット側コイル94のプラス側に接続されるよ
うになっている。しかもこのセット側コイル94のプラ
ス側は切換えスイッチ61のマニュアル接点に接続され
ている。これに対してラッチリレー93のリセット側コ
イル95のマイナス側およびセット側コイル94のマイ
ナス側は抵抗96とダイオード97の直列回路に接続さ
れるようになっており,ダイオード97のカソードは接
地されている。
【0020】上記リセット側コイル95のプラス側はト
ランジスタ100のエミッタに接続されている。このト
ランジスタ100のベースはトランジスタ101のエミ
ッタに接続されるようになっている。そしてトランジス
タ100のコレクタはラッチリレー93の出力接点に接
続されている。またトランジスタ101のベースは抵抗
102を介してラッチリレー93の出力側に接続される
とともに,停止レベル検出電極39に接続されるように
なっている。またトランジスタ101のコレクタは抵抗
103を介してラッチリレー93の出力側に接続される
ようになっている。直流モータ11のプラス側はラッチ
リレー93の出力接点に接続され,マイナス側は接地さ
れている。また直流モータ11の両端にはダイオード1
04が接続されるようになっている。なお共通電極37
は接地されている。
【0021】以上のような構成において,切換えスイッ
チ61をオート側に切換えると,ポンプを駆動する直流
モータ11の自動運転が行われる。すなわち起動レベル
検出電極38まで液面が達しない場合には,上記起動レ
ベル検出電極38はオープン状態であるので,バッテリ
14から切換えスイッチ61のオート接点,ダイオード
76,抵抗77,およびトランジスタ78のベースを介
してトランジスタ80のベース電流が供給される。従っ
てトランジスタ80はONになり,バッテリ14から切
換えスイッチ61,ダイオード76,抵抗81,ダイオ
ード83を介してトランジスタ80のコレクタ電流が流
れるために,トランジスタ87のベース電位は,ダイオ
ード83の順方向電圧とトランジスタ80のコレクタ・
エミッタ間電圧を足したものとなる。従ってこの場合に
はトランジスタ87がOFFになり,これに応じてトラ
ンジスタ89もOFFになる。すなわちラッチリレー9
3のセット側コイル94は非励磁の状態にあり,ラッチ
リレー93は開成され,直流モータ11への電流の供給
が行われない。従って直流モータ11は停止状態を維持
する。
【0022】水位が上昇して起動レベル検出電極38の
レベルを水位が超えると,この検出電極38と共通電極
37との間が水によって短絡されることになる。すると
トランジスタ78のベース電位は低くなり,これによっ
てこのトランジスタ78がOFFになる。従ってトラン
ジスタ80もOFFになる。従ってコンデンサ82は抵
抗81を通して充電されることになり,これによってコ
ンデンサ82の端子間電圧が抵抗81とコンデンサ82
の時定数で上昇する。するとこのコンデンサ82の電圧
が,トランジスタ87のベース電位を超えたときトラン
ジスタ87がONになり,これに応じてトランジスタ8
9もONになる。
【0023】するとバッテリ14から切換えスイッチ6
1のオート側の接点,ダイオード76,トランジスタ8
9,ラッチリレー93のセット側コイル94,抵抗9
6,ダイオード97の順に電流が流れ,ラッチリレー9
3が閉成される。するとバッテリ14からラッチリレー
93,直流モータ11の順に電流が流れ,この直流モー
タ11が起動される。
【0024】直流モータ11が起動されると,ポンプが
回り出し,水を排出する。これによって水位が徐々に低
下する。停止レベル検出電極39が水没している状態に
おいては,トランジスタ101のベース電流が停止レベ
ル検出電極39および共通電極37を介してアース側に
流れるために,トランジスタ101はOFFになってい
る。従ってトランジスタ100もOFFになっており,
ラッチリレー93のリセット側コイル95は消勢した状
態にある。
【0025】水位が徐々に低下し,やがて停止レベル検
出電極39が露出されると,トランジスタ101のベー
ス電流が側路されなくなる。よってラッチリレー93か
ら直流モータ11のコイルへ流れる電流の一部が抵抗1
02を通ってトランジスタ101のベースに流れ,この
トランジスタ101が導通される。するとこのトランジ
スタ101のエミッタとベースが接続されているトラン
ジスタ100が導通される。すると直流モータ11に流
れる電流の一部がトランジスタ100を通ってラッチリ
レー93のリセット側コイル95に流れ,このコイル9
5によってラッチリレー93を開成するようになる。こ
れによって直流モータ11への電流の供給が断たれ,直
流モータ11はその回転を停止するようになる。すなわ
ち停止レベル検出電極39のレベルに水位が達すると,
直流モータ11が停止し,ビルジポンプ10もその排水
動作を停止することになる。
【0026】つぎに切換えスイッチ61をマニュアル側
に切換えると,バッテリ14,切換えスイッチ61のマ
ニュアル接点,ラッチリレー93のセット側コイル9
4,抵抗96,ダイオード97の順に電流が流れ,ラッ
チリレー93が閉成される。これによって直流モータ1
1が起動する。すなわちこの場合には,起動レベル検出
電極38の検出に無関係に直流モータ11の起動を行う
ことができる。なおマニュアル操作時における直流モー
タ11の停止動作は,上記オートの場合と同様であっ
て,水位が停止レベル検出電極39のレベルよりも低く
なったときに行われるようになっている。
【0027】なおこの駆動回路において,ラッチリレー
93はセット側コイル94の端子を構成するS接点に信
号が入ると励磁されて接点が閉じるとともに,S接点の
信号がOFFになっても接点は閉じたままの状態を維持
するようになっている。またリセット端子Rに信号が入
るとリセット側コイル95が励磁され,ラッチリレー9
3は開放するようになっている。リセット端子Rの信号
がOFFになっても接点は開いたままの状態を維持する
ようになっている。
【0028】このような回路によれば,切換えスイッチ
61をオート側に切換えた場合に常時流れる電流は,抵
抗77,79,および81によって決定される。そして
回路構成上これらの抵抗の抵抗値を十分大きな値にする
ことができる。従ってオート側に切換えスイッチ61を
切換えておいても,バッテリ14からアース側に流れる
電流を極めて微小な値にすることができ,バッテリ14
の放電を早めることを防止できる。またバッテリ14の
プラス端子に充電用発電機(図示せず)の出力端子が接
続されているときに,バッテリ14のプラス端子がバッ
テリ14のプラス電極から外れた場合等に起きる突発的
な高電圧が加わっても,このような高電圧はトランジス
タ89にのみ加わるだけであって,他のトランジスタに
は高電圧が加わらない。従ってトランジスタ89のみを
耐圧の高いトランジスタから構成しておくことにより,
回路の破壊が防止される。
【0029】またこの変形例の回路においても,停止レ
ベル検出電極39は抵抗102を介してラッチリレー9
3と直流モータ11との接続点に接続されている。すな
わち停止レベル検出電極39が直流モータ11の駆動回
路に接続されるようになっている。従って停止レベル検
出電極39が液面下にあっても,ラッチリレー93が開
成されており,直流モータ11へ駆動電流が供給されて
いない場合には停止レベル検出電極39には電流が流れ
ない。このことから停止レベル検出電極39の電食を最
小限に抑えることが可能になる。
【0030】上記の考案によれば,起動レベル検出電極
が高さ方向に直立する筒体内に配されるとともに,この
筒体に対して摺動自在な補助筒体を設け,この補助筒体
によって起動レベルを調整するようにしたものである。
従ってセンサを外部に取り付けることなく,低コストの
構造で容易に水位の調整が可能になり,フロートタイプ
よりも信頼性が向上するようになる。
【0031】しかしながら,上記のような改良考案によ
っても未だ若干の問題点があることが解明された。すな
わち船舶内に滞留する海水は,上記ビルジポンプ10に
よっても完全には排出されず,所定レベル以下の水位の
海水が滞留しているのが通常である。そしてこのような
海水中には油その他の異物若しくは懸濁物が浮遊若しく
は含有されており,共通電極37,停止レベル検出電極
39および起動レベル検出電極38に付着し,所謂汚れ
となって検出機能を低下させ,信頼性を損なうという問
題点がある。また上記電極は比較的狭いスペースに設け
られており,かつストレーナが水中に設けられているた
め,常時清掃を行うことが困難であることも電極の汚
染,検出機能の低下を助長する一因ともなっている。
【0032】本発明は,上記のような問題点を解決し,
レベル検出機能を正常に保持し,信頼性が高くかつ保守
が容易であるストレーナを提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明においては,ポンプによって圧送する液体を
吸い込むストレーナにおいて,前記ポンプの起動液面レ
ベルを検出する起動レベル検出電極と,前記ポンプの停
止液面レベルを検出する停止レベル検出電極と,共通電
極とを,中空筐体状に形成しかつフィルタ部材を設けて
なるハウジングに夫々設け,前記停止レベル検出電極お
よび/または共通電極をハウジング内に突出するように
設ける,という技術的手段を採用した。
【0034】
【作用】上記の構成により,停止レベル検出電極および
/または共通電極は,ストレーナのハウジング内に常時
突出しているから,ポンプの作動によって吸い込まれた
液体の流れによって電極面が洗浄されることとなり,異
物の付着が防止される。またストレーナのフィルタ板を
通過した異物が付着したとしても,液体の流れによって
容易に剥離され,検出機能を維持できるのである。なお
起動レベル検出電極は,前記停止レベル検出電極および
共通電極より高レベルに設けられているため,比較的汚
染の程度が軽微であり,検出機能に影響を及ぼすおそれ
がない。
【0035】
【実施例】図8ないし図15は夫々本発明の第1実施例
ないし第8実施例を示す説明図であり,同一部分は前記
図2ないし図6と同一の参照符号で示してある。なおこ
れらの図において(a)は平面,(b)は一部縦断面側
面,(c)は横断面を示し,構成部材の一部を省略して
示してある。
【0036】まず図8は本発明の第1実施例を示す説明
図であり,(a)は平面,(b)は(a)における一部
A−A線断面側面,(c)は(a)におけるB−B線断
面を示す。図8において,起動レベル検出電極38はス
トレーナのハウジング16aの上面に突出させると共
に,その周囲に円錐状に形成した水切り部41をハウジ
ング16aと一体に設ける。次に共通電極37および停
止レベル検出電極39は,ハウジング16aの上面に一
体に設けた筒体42からハウジング16aを貫通し,先
端部がハウジング16a内に垂直に突出するように設け
る。筒体42内には樹脂40を注入,固化させる。
【0037】上記の構成により,水位が起動レベル検出
電極38の上方に上がった場合には,起動レベル検出電
極38と共通電極37とが導通することにより,前記図
1に示す直流モータ11がONとなり,ビルジポンプ1
0が駆動され,滞留海水が排出される。そして水位が停
止レベル検出電極39より下方に至った場合には,停止
レベル検出電極39と共通電極37との間の導通が遮断
され,直流モータ11が停止し,ビルジポンプ10によ
る滞留海水の排出を停止する。
【0038】この場合,起動レベル検出電極38の周囲
には,円錐状の水切り部41を設けてあるため,海水若
しくは汚水の膜の形成が防止され,検出機能を向上させ
ることができる。一方停止レベル検出電極39および共
通電極37は,これらの先端部がハウジング16a内に
突出しているため,ハウジング16aの底部から吸引口
26へ向かう水流によって洗浄され,異物の付着が防止
され,若しくは付着した異物の剥離除去が行われるか
ら,検出機能の向上が図れるのである。
【0039】図9は本発明の第2実施例を示す説明図で
あり,(a)は平面,(b)は(a)における一部C−
C1−C2−C3−C4−C線断面側面,(c)は
(a)におけるD−D線断面を示す。図9に示すもの
は,停止レベル検出電極39をハウジング16aの上方
に突出させ,かつ近傍に水切り部41を設けたものであ
る。起動レベル検出電極38はハウジング16aの上方
に突出する筒体45内に設け,共通電極37は前記図8
に示すものと同様にハウジング16a内に突出するよう
に設ける。このような構成により,停止レベル検出電極
39および共通電極37の検出機能が向上され得る。
【0040】図10は本発明の第3実施例を示す説明図
であり,(a)は平面,(b)は(a)における一部E
−E1−E2−E3−E4−E線断面側面,(c)は
(a)におけるF−F線断面を示す。図10に示すもの
は,停止レベル検出電極39および共通電極37を前記
図8に示すものと同様に,起動レベル検出電極38を前
記図9に示すものと同様に形成したものである。図10
において,47は仕切り板であり,ハウジング16a内
において,共通電極37と停止レベル検出電極39との
間を仕切るようにハウジング16aと一体に設ける。
【0041】上記の構成により,停止レベル検出電極3
9および共通電極37の検出機能を更に向上させ得る。
すなわち共通電極37と停止レベル検出電極39との間
に仕切り板47を設けたことにより,例えば海水若しく
は汚水中に鉄粉等の導電性材料を含有する油脂が存在し
た場合においても,このような異物による停止レベル検
出電極39と共通電極37との間の非所望な短絡を防止
することができる。
【0042】図11は本発明の第4実施例を示す説明図
であり,(a)は平面,(b)は(a)における一部G
−G線断面側面,(c)は(a)におけるH−H線断面
を示す。図11に示すものは,前記図9に示すものにお
ける水切り部41を欠如する点以外は図9と構成が同一
であり,作用もまた同様である。
【0043】図12は本発明の第5実施例を示す説明図
であり,(a)は平面,(b)は(a)における一部J
−J線断面側面,(c)は(a)におけるK−K線断面
を示す。図12において,共通電極37,起動レベル検
出電極38および停止レベル検出電極39は,何れもハ
ウジング16aの側面部からハウジング16a内に水平
方向に突出させて設ける。
【0044】上記の構成により,共通電極37,起動レ
ベル検出電極38および停止レベル検出電極39の先端
部が,ハウジング16aの底部から吸引口26へ向かう
水流によって洗浄されることになり,異物の付着が防止
され,検出機能の向上が図れるのである。
【0045】図13は本発明の第6実施例を示す説明図
であり,(a)は平面,(b)は(a)における一部L
−L線断面側面,(c)は(a)におけるM−M線断面
を示す。図13において,共通電極37はハウジング1
6aの側面部からハウジング16a内に突出するよう
に,停止レベル検出電極39はハウジング16aの上方
において各々水平方向に設ける。次に起動レベル検出電
極38は,ハウジング16aの上部に設けられ,横断面
形状を略U字形に形成された筒体48内にその先端部が
突出するように水平方向に設ける。
【0046】上記の構成により,共通電極37がハウジ
ング16aの底部から吸引口26へ向かう水流によって
洗浄され,検出機能を向上させ得る。図14は本発明の
第7実施例を示す説明図であり,(a)は平面,(b)
は(a)における一部N−N線断面側面,(c)は
(a)におけるP−P線断面を示す。図14において,
共通電極37,起動レベル検出電極38および停止レベ
ル検出電極39は,何れもハウジング16aの上面およ
び裏面に各々一体に設けた筒体42,52から,ハウジ
ング16aを貫通し,かつハウジング16a内にそれら
の先端部が垂直方向に突出するように設ける。
【0047】上記の構成により,共通電極37,起動レ
ベル検出電極38および停止レベル検出電極39の先端
部が,何れもハウジング16aの底部から吸引口26へ
向かう水流によって洗浄されるから,異物の付着が防止
され,検出機能の向上が図れる。
【0048】図15は本発明の第8実施例を示す説明図
であり,(a)は平面,(b)は(a)における一部Q
−Q線断面側面,(c)は(a)におけるR−R線断面
を示す。図15に示すものは,前記図14に示すもの
に,前記図10に示す仕切り板47を設けたものであ
る。従って図14のものにおける作用に,停止レベル検
出電極39と共通電極37との間の非所望な短絡を防止
するという作用を併有させることができ,検出機能の更
に一段の向上が図れるのである。
【0049】
【発明の効果】本発明は,以上記述のような構成および
作用であるから,前記改良考案の保有する効果を当然に
具有すると共に,下記の効果を奏し得る。 (1)停止レベル検出電極および/または共通電極をハ
ウジング内に突出するように設けたことにより,ポンプ
の作動によって吸い込まれる液体の流れによって,電極
面が洗浄されるから,異物の電極面への付着が防止さ
れ,仮に付着したとしても容易に剥離され,検出機能を
向上させることができる。 (2)上記(1)に関連してストレーナの信頼性を大幅
に向上させ得ると共に,保守が容易となり,長期間の使
用に耐え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストレーナと接続されたビルジポンプの使用例
を示す斜視図である。
【図2】図1におけるストレーナを示す斜視図である。
【図3】図1におけるストレーナを示す縦断面図であ
る。
【図4】図1におけるストレーナを示す平面図である。
【図5】図1におけるストレーナを示す一部断面側面図
である。
【図6】図1におけるストレーナを示す一部破砕底面図
である。
【図7】図1におけるコントローラの例を示す電気回路
図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部A−A線断
面側面,(c)は(a)におけるB−B線断面を示す。
【図9】本発明の第2実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部C−C1−
C2−C3−C4−C線断面側面,(c)は(a)にお
けるD−D線断面を示す。
【図10】本発明の第3実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部E−E1−
E2−E3−E4−E線断面側面,(c)は(a)にお
けるF−F線断面を示す。
【図11】本発明の第4実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部G−G線断
面側面,(c)は(a)におけるH−H線断面を示す。
【図12】本発明の第5実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部J−J線断
面側面,(c)は(a)におけるK−K線断面を示す。
【図13】本発明の第6実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部L−L線断
面側面,(c)は(a)におけるM−M線断面を示す。
【図14】本発明の第7実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部N−N線断
面側面,(c)は(a)におけるP−P線断面を示す。
【図15】本発明の第8実施例を示す説明図であり,
(a)は平面,(b)は(a)における一部Q−Q線断
面側面,(c)は(a)におけるR−R線断面を示す。
【符号の説明】
37 共通電極 38 起動レベル検出電極 39 停止レベル検出電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプによって圧送する液体を吸い込む
    ストレーナにおいて,前記ポンプの起動液面レベルを検
    出する起動レベル検出電極と,前記ポンプの停止液面レ
    ベルを検出する停止レベル検出電極と,共通電極とを,
    中空筐体状に形成しかつフィルタ部材を設けてなるハウ
    ジングに夫々設け,前記停止レベル検出電極および/ま
    たは共通電極をハウジング内に突出するように設けたこ
    とを特徴とするストレーナ。
JP25921892A 1992-09-29 1992-09-29 ストレーナ Pending JPH06106008A (ja)

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JP25921892A JPH06106008A (ja) 1992-09-29 1992-09-29 ストレーナ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7621155B2 (en) * 2006-01-06 2009-11-24 Lg Electronics Inc. Steam generator and laundry machine having the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7621155B2 (en) * 2006-01-06 2009-11-24 Lg Electronics Inc. Steam generator and laundry machine having the same

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