JPH06104948A - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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JPH06104948A
JPH06104948A JP4246785A JP24678592A JPH06104948A JP H06104948 A JPH06104948 A JP H06104948A JP 4246785 A JP4246785 A JP 4246785A JP 24678592 A JP24678592 A JP 24678592A JP H06104948 A JPH06104948 A JP H06104948A
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JP
Japan
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signal
output
digital
amplifier
carrier
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JP4246785A
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English (en)
Inventor
Yasunori Oya
康功 大家
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成で同期角度の偏差を補償し、安定し
た同期特性を得る。 【構成】搬送波再生論理回路35は、A/D変換器32
P,32Qがそれぞれ出力するディジタル信号から搬送
波の位相情報を検出し、これに応じたレベルの直流電圧
を発生する。この直流電圧を直流増幅器36で増幅した
のち、VCO37へと供給しVCO37の発振周波数を
制御する。さらにVCO37が発生する信号を分配器3
8で90°の位相差で2分配して、乗算器31P,31
Qでの検波に用いる基準搬送波を生成する。角度誤差信
号検出部39aは、A/D変換器32P,32Qから出
力されるディジタル信号に基づき、搬送波同期角度の誤
差を検出し、これに応じたレベルの直流電圧を発生す
る。この直流電圧を直流増幅器39bで増幅したのちに
バイアスとして直流増幅器36に供給し、直流増幅器3
6の利得を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマイクロ波帯デ
ィジタル通信装置に適用され、多値直交振幅変調波(多
値QAM波)を復調してデータを再生する復調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の復調装置は、入力された
QAM波を2分岐させ、これらを互いに90°位相が異
ならせた2つの基準搬送波でおのおの同期検波すること
により、P軸成分およびQ軸成分の検波出力を得る。
【0003】そして、P軸成分およびQ軸成分のそれぞ
れの検波出力について、所定レベル(例えば、16値Q
AMであれば16レベル)の符号のうちのどの符号が受
信されたかを識別器によって識別し、その種類に応じて
複数系列(例えば、16値QAMであれば4系列)の2
値のパルスを再現する。つまり16値QAMの場合、1
6レベルの符号のうちのどのレベルの符号であるかを識
別器が識別し、4ビットパラレルの識別データとして出
力する。
【0004】さて基準搬送波は、例えば電圧制御発振器
(VCO)が発振する信号を互いに90°の位相差をも
つように2分配することにより生成される。ところでV
COは、2つの基準搬送波とP軸成分およびQ軸成分の
それぞれとが同期するよう、識別データから再生された
再生搬送波に基づいて発振周波数が制御される。すなわ
ち、VCOの制御電圧が平均値をとったときに同期角度
偏差が0°(理想的な初期位相)となるように構成され
ている。
【0005】ところが以上の構成であると、主信号系の
振幅、群遅延の周波数特性および増幅器の飽和などの固
有劣化、あるいはVCOの制御電圧を出力する直流増幅
器の基準バイアスの変動などにより、基準搬送波の再生
系における同期角度が定常的に偏差をもつ場合がある。
この場合には、同期角度偏差が0°となるようにVCO
が制御されているにも拘らず、基準搬送波とP軸成分お
よびQ軸成分のそれぞれとの間に偏差が生じてしまう。
【0006】すなわち図6に示すように、受信復調後の
ベースバンド信号の信号点がAで示すように軸Pおよび
軸Qを直交軸とした位置に同期していても、基準搬送波
の位相がこれとはずれるため、全体的に偏角φで回転し
た、軸P´および軸Q´を直交軸とした位置Bに同期す
ることになり、復調器固有の劣化が増加する。
【0007】以上のような不具合を解消すべく、主信号
系の振幅、群遅延の周波数特性および増幅器の飽和など
の固有劣化、あるいはVCOの制御電圧を出力する直流
増幅器の基準バイアスの変動などが少なくなるように装
置を構成すると、回路規模が著しく増大し、製造コスト
が極めて高くなるという不具合が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の復
調装置は、装置自身の精度に起因する主信号系の振幅、
群遅延の周波数特性および増幅器の飽和などの固有劣
化、あるいはVCOの制御電圧を出力する直流増幅器の
基準バイアスの変動などの諸原因により、同期角度が初
期位相に対して偏差をもち、伝送特性に劣化を生じると
いう不具合があった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、簡易な構成で
ありながら、諸原因により生じる同期角度の偏差を補償
することができ、安定した同期特性を実現することがで
きる復調装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、22n値(nは正の整数)直交振幅変調が
なされたQAM波に、互いに90°の位相差を有する2
種類の基準搬送波をそれぞれ乗算して2系統のベースバ
ンド信号を生成する例えばアナログ乗算器などの検波手
段と、この検波手段により得られた2系統のベースバン
ド信号のそれぞれをn+1ビット以上のディジタル信号
に変換する例えばA/D変換器などのアナログ/ディジ
タル変換手段と、このアナログ/ディジタル変換手段に
より得られた2系統のディジタル信号に基づいて所定の
演算を行ってデータを復調する例えば受信論理回路など
の論理演算手段と、供給される制御電圧に対応する周波
数の基準信号を発生する例えば電圧制御発振器などの基
準信号発生手段と、この基準信号発生手段により発生さ
れた前記基準信号を、互いに90°の位相差で2分配し
て前記2種類の基準搬送波を生成する例えば分配器など
の基準信号生成手段と、前記制御電圧を生成出力するも
のであり、前記検波手段により生成されたベースバンド
信号または前記アナログ/ディジタル変換手段により生
成されたディジタル信号に基づき、前記基準信号発生手
段が発生する前記基準信号が前記QAM信号に同期する
ように、出力する制御電圧のレベルを変化させる、例え
ば搬送波再生論理回路および直流増幅器からなる基準搬
送波再生制御手段と、前記アナログ/ディジタル変換手
段により生成されたディジタル信号に基づき、搬送波同
期角度の誤差を検出する例えば角度誤差信号検出部など
の誤差検出手段とを備え、前記誤差検出手段により検出
された搬送波同期角度の誤差に応じ、前記基準搬送波再
生制御手段から出力された前記制御電圧のレベルを変化
させるようにした。
【0011】
【作用】このような手段を講じたことにより、22n
(nは正の整数)直交振幅変調がなされたQAM波に、
互いに90°の位相差を有する2種類の基準搬送波がそ
れぞれ乗算され、2系統のベースバンド信号が生成され
る。この2系統のベースバンド信号は、それぞれn+1
ビット以上のディジタル信号に変換され、この2系統の
ディジタル信号に基づいて所定の演算を行ってデータが
復調される。
【0012】一方、前記2種類の基準搬送波は、基準信
号発生手段が発生する基準信号を、互いに90°の位相
差で2分配して生成される。このとき、前記ベースバン
ド信号または前記ディジタル信号に基づいて搬送波の位
相情報が検出され、これに基づいて基準信号発生手段が
発生する基準信号の周波数が可変制御されるが、さら
に、前記ディジタル信号に基づき、搬送波同期角度の誤
差が検出され、この搬送波同期角度の誤差に応じて、前
記制御電圧のレベルが制御される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係る復調装置を適用して
構成されたディジタルマイクロ波無線装置の構成を示す
ブロック図である。
【0014】このディジタルマイクロ波無線装置は送信
系1と受信系2とを有する。送信系1および受信系2は
それぞれ、分配器3を介して1つのアンテナ4に接続さ
れており、このアンテナ4を用いて送受信を行う。
【0015】送信系1は、信号端子端子11、信号分配
器(ハイブリッド回路)12、現用系送信部13、予備
系送信部14、スイッチ15およびバンドパスフィルタ
16よりなる。
【0016】現用系送信部13はさらに、送信ディジタ
ル信号処理回路(TDPU)131、変調回路(MO
D)132、周波数変換器133、局部発振器134、
バンドパスフィルタ135および可変利得増幅器136
よりなる。予備系送信部14は、図示は省略している
が、現用系送信部13と同一構成をなす。
【0017】信号入力端子11は複数の系統分設けてあ
り、そのうちの一系統はクロック信号入力用、他は各系
統の伝送デ−タ入力用である。伝送デ−タは各系統と
も、複数チャネルが多重化されている。信号分配器12
は信号入力端子11より入力された送信信号を,現用系
送信部13および予備系送信部14のそれぞれに分配出
力する。
【0018】送信ディジタル信号処理回路131は、信
号分配器12を介して送られてきた各系統別の送信信号
を所定のディジタル信号処理する回路であり、複数系統
の送信信号の2系統への多重化および付加ビットの付加
等を行う。
【0019】変調回路132は、送信ディジタル信号処
理回路131の出力を多値QAM(例えば16値QA
M)変調して出力する回路である。この変調回路132
は誤り訂正符号器を内蔵しており、送信ディジタル信号
処理回路131からの出力に対して、誤り訂正符号化の
処理をした上で、変調して出力するように構成してあ
る。そして、これにより、受信側での誤り訂正復号化処
理を可能にしている。
【0020】周波数変換器133、局部発振器134、
バンドパスフィルタ135および可変利得増幅器136
からなる部分は、マイクロ波送信回路を構成しており、
変調回路132によって変調された信号をマイクロ波信
号に変換して出力する。すなわち、周波数変換器133
は、局部発振器134で発生される所定の周波数の交流
信号と、変調回路132からの出力信号とを乗算する。
バンドパスフィルタ135は、この周波数変換器133
からの出力を濾波し、また可変利得増幅器136はこの
バンドパスフィルタ135から出力された信号を所要の
信号レベルに増幅して出力する。
【0021】スイッチ15は現用系送信部13または予
備系送信部14のうちの、いずれか一方の出力を選択す
る。バンドパスフィルタ16は、スイッチ15を介して
出力された信号を帯域濾波する。分配器3は送信系1か
らの出力(バンドパスフィルタ16の出力)をアンテナ
4に送り、アンテナ4で受信された信号は受信系2に送
る機能を有する。従ってバンドパスフィルタ16を通っ
た信号は、分配器3を介してアンテナ4に送られ、この
アンテナ4より送信される。
【0022】受信系2は、信号分配器(ハイブリッド回
路)21、現用系受信部22、予備系受信部23、スイ
ッチ24および信号端子端子25よりなる。現用系受信
部22はさらに、増幅器221、周波数変換器222、
局部発振器223、バンドパスフィルタ224、可変利
得増幅器225、復調回路226および受信ディジタル
信号処理回路227よりなる。予備系受信部23は、図
示は省略しているが、現用系受信部22と同一構成をな
す。信号分配器21は、分配器3を介して送られてきた
受信信号を、受信系2の現用系受信部22および予備系
受信部23のそれぞれに分配出力する。
【0023】増幅器221、周波数変換器222、局部
発振器223およびバンドパスフィルタ224からなる
部分は、マイクロ波受信回路を構成しており、信号分配
器21から与えられた受信信号をベースバンド信号に変
換して出力する。すなわち、増幅器221は、信号分配
器21からの信号を増幅する。周波数変換器222は、
局部発振器223で発生される所定の周波数の信号と増
幅器221からの信号とを混合して差分を取り出す。そ
してバンドパスフィルタ224は、周波数変換器222
からの出力を帯域濾波し、また可変利得増幅器225
は、バンドパスフィルタ224の出力を所要のレベルの
信号に増幅する。
【0024】復調回路226は、可変利得増幅器225
から出力される信号(多値QAM変調されている)を復
調して出力するものである。復調回路226は、誤り訂
正復号器を内蔵しており、復調後の信号に対して誤り訂
正符号の復号化処理を行ったのちに受信ディジタル信号
処理回路227へと出力する。
【0025】受信ディジタル信号処理回路227は、復
調回路226からの復調出力に対して、付加ビットの分
離等の所定のディジタル信号処理をするとともに、各系
統別に分離する。
【0026】スイッチ24は、現用系受信部22または
予備系受信部23のうちの、いずれか一方の系統の受信
ディジタル信号処理回路227出力を選択する。このス
イッチ24で選択された系統の受信ディジタル信号処理
回路227の出力が信号端子端子25から外部へと送り
出される。
【0027】図2は、復調回路226の詳細構成を示す
ブロック図である。この復調回路226は、乗算器31
P,31Q、A/D変換器32P,32Q、タイミング
信号再生回路33、受信論理回路34、搬送波再生論理
回路35、直流増幅器36、電圧制御発振器(VCO)
37、分配器38および角度誤差検出制御回路39より
なる。
【0028】乗算器31P,31Qは、可変増幅器22
5から出力される信号(以下、変調信号と称する)が入
力されている。また乗算器31Pは分配器38から第1
基準搬送波が、また乗算器31Qは分配器38から第2
基準搬送波がそれぞれ与えられている。そして乗算器3
1Pは、第1基準搬送波を用いて変調信号を同期検波す
ることによって変調信号をPchの復調ベースバンド信号
に変換し、これをA/D変換器32Pへと与える。また
乗算器31Qは、第2基準搬送波を用いて変調信号を同
期検波することによって変調信号をQchの復調ベースバ
ンド信号に変換し、これをA/D変換器32Qおよびタ
イミング信号再生回路33へと与える。
【0029】A/D変換器32Pは、タイミング信号再
生回路33から出力されるタイミング信号に同期してP
chの復調ベースバンド信号をサンプリングし、所定のビ
ット数(本実施例では4ビット)のディジタル信号に変
換する。このA/D変換器32Pは、ディジタル信号の
上位1ビットを受信論理回路34に、また全ビットを搬
送波再生論理回路35および角度誤差検出制御回路39
へと与える。またA/D変換器32Qは、タイミング信
号再生回路33から出力されるタイミング信号に同期し
てQchの復調ベースバンド信号をサンプリングし、所定
のビット数(本実施例では4ビット)のディジタル信号
に変換する。このA/D変換器32Qは、ディジタル信
号の上位1ビット目を受信論理回路34に、また全ビッ
トを搬送波再生論理回路35および角度誤差検出制御回
路39へと与える。
【0030】タイミング信号再生回路33は、乗算器3
1Qから与えられるQchの復調ベースバンド信号から信
号点に同期したタイミング信号を再生し、これをA/D
変換器32P,32Q、受信論理回路34、搬送波再生
論理回路35および角度誤差検出制御回路39へと供給
する。
【0031】受信論理回路34は、A/D変換器32P
から与えられる1ビットのディジタル信号と、A/D変
換器32Qから与えられる1ビットのディジタル信号と
を差分演算することにより、データを復調し、受信ディ
ジタル信号処理回路227へと出力する。
【0032】搬送波再生論理回路35は、A/D変換器
32Pから与えられる4ビットのディジタル信号と、A
/D変換器32Qから与えられる4ビットのディジタル
信号とを用いて所定の演算処理を行うことにより、搬送
波の位相情報を検出するとともに、この位相情報に応じ
て直流電圧を発生し、直流増幅器36へと出力する。
【0033】直流増幅器36は、搬送波再生論理回路3
5から出力される直流電流を増幅して電圧制御発振器3
7へと与える。この直流増幅器36は、角度誤差検出制
御回路39から与えられる直流電圧のレベルに応じた利
得で搬送波再生論理回路35から出力される直流電流を
増幅する。なおこの直流増幅器36は、ループフィルタ
を内蔵している。
【0034】電圧制御発振器37は、直流増幅器36か
ら与えられる直流電圧を制御電圧とし、この制御電圧の
レベルに応じた周波数の交流信号を発生する。分配器3
8は、電圧制御発振器37から出力される交流信号を、
位相差が90°となるように2分配し、一方を第1基準
搬送波として乗算器31Pへ、また他方を第2基準搬送
波として乗算器31Qへそれぞれ与える。かくして搬送
波再生論理回路35、直流増幅器36、電圧制御発振器
37および分配器38により、PLLループが形成され
ている。
【0035】角度誤差検出制御回路39は、角度誤差信
号検出回路39aおよび直流増幅器39bよりなる。角
度誤差信号検出回路39aは、A/D変換器32Pから
与えられる4ビットのディジタル信号と、A/D変換器
32Qから与えられる4ビットのディジタル信号とを用
いて所定の演算処理を行うことにより、位相平面上での
直交軸の回転方向を検出するとともに、この検出結果に
対応する誤差信号を出力する。直流増幅器39bは、角
度誤差信号検出回路39aから出力される誤差信号を増
幅して直流増幅器36にバイアスとして与える。なお直
流増幅器39bは、ループフィルタを内蔵している。ま
たこの直流増幅器39bの時定数は、直流増幅器36の
時定数よりも大きく設定されている。
【0036】図3は角度誤差信号検出回路39aの詳細
構成を示す図である。図中41は反転ゲート(以下、I
NVと称する)であり、A/D変換器32Pから出力さ
れる、Pchの4ビットのデータP1 ,P2 ,P3 ,P4
のうちの上位1ビット目P1が入力されている。このI
NV41の出力は、排他的論理和ゲート(以下、XOR
と称する)42,43,44,45の一方の入力端にそ
れぞれ入力される。
【0037】XOR43の他方の入力端には、Pchの上
位2ビット目P2 が入力されている。XOR44の他方
の入力端には、Pchの上位3ビット目P3 が入力されて
いる。XOR45の他方の入力端には、Pchの上位4ビ
ット目P4 が入力されている。
【0038】46はINVであり、A/D変換器32Q
から出力される、Qchの4ビットのデータQ1 ,Q2
3 ,Q4 のうちの上位1ビット目Q1 が入力されてい
る。このINV46の出力は、XOR42の他方の入力
端およびXOR47,48,49の一方の入力端にそれ
ぞれ入力される。
【0039】XOR47の他方の入力端には、Qchの上
位2ビット目Q2 が入力されている。XOR48の他方
の入力端には、Qchの上位3ビット目Q3 が入力されて
いる。XOR49の他方の入力端には、Qchの上位4ビ
ット目Q4 が入力されている。
【0040】XOR43,44,45のそれぞれの出力
は、比較器50の入力端子Aに3ビットのデータとして
入力される。またXOR43,44,45のそれぞれの
出力は、反転論理和ゲート(以下、NORと称する)5
1にも入力されている。
【0041】XOR47,48,49のそれぞれの出力
は、比較器50の入力端子Bに3ビットのデータとして
入力される。またXOR47,48,49のそれぞれの
出力は、NAOR52にも入力されている。
【0042】比較器50は、入力端子Aに入力されるデ
ータと入力端子Bに入力されるデータBとを比較し、入
力端子Aに入力されるデータが入力端子Bに入力される
データBよりも小さいときにのみ第1出力端O1
「1」とし、また入力端子Aに入力されるデータと入力
端子Bに入力されるデータBとが同一である場合にのみ
第2出力端O2 を「1」とする。この比較器50の第1
出力端O1 の出力は、XOR53の一方の入力端に入力
される。また第2出力端O2 の出力は、NOR54の3
つの入力端のうちの一つに入力される。
【0043】XOR53の他方の入力端には、XOR4
2の出力が入力されている。XOR53の出力は、Dフ
リップフロップ(以下、D−FFと称する)55のデー
タ入力端子に入力される。
【0044】NOR54の他の2つの入力端には、NO
R51,52の出力がそれぞれ入力されている。NOR
54の出力は、反転論理積ゲート(以下、NANDと称
する)56の一方の入力端に入力されている。
【0045】NAND56の他方の入力端には、タイミ
ング信号再生回路33から出力されたタイミング信号が
入力されている。NAND56の出力は、D−FF55
のクロック入力端子に入力される。
【0046】次に以上のように構成されたディジタルマ
イクロ波無線装置の動作を説明する。信号入力端子11
から複数の系統分の送信データを入力し、また、伝送の
同期をとるために信号入力端子11から伝送クロックを
入力する。これらの信号は、信号分配器12で分配さ
れ、現用系送信部13および予備系送信部14の双方に
与えられる。
【0047】現用系送信部13および予備系送信部14
では、信号分配器12から与えられた伝送データおよび
クロックは送信ディジタル信号処理回路131に入力さ
れる。送信ディジタル信号処理回路131はこれら入力
された伝送データに対し、クロックにより同期をとりな
がら、所定のディジタル信号処理を行って、P系列およ
びQ系列の2系統への多重化および付加ビットの付加等
を行う。そして、その出力を変調回路132に送る。変
調回路132では、この送信ディジタル信号処理回路1
31からの出力に対し、誤り訂正符号化を行ってから1
6値QAM変調を施し、周波数変換器133に送る。局
部発振器134からは所定の周波数の交流信号(搬送波
の周波数の交流信号)が発振されており、周波数変換器
133は、この局部発振器134からの交流信号と、変
調回路132からの出力信号とを混合することにより、
マイクロ波帯の送信信号に変換する。このようにして得
られた送信信号は、バンドパスフィルタ135で帯域濾
波されるとともに、可変利得増幅器136で所要の信号
レベルに増幅されたのちに現用系送信部13または予備
系送信部14から出力される。
【0048】スイッチ15は、現用系送信部13および
予備系送信部14のいずれかを択一的に選択しているの
で、当該選択された系から出力されている送信信号がバ
ンドパスフィルタ16および分配器3を介してアンテナ
4へと送られる。そして、送信信号は、アンテナ4から
相手局へと無線送信される。
【0049】一方、相手局から送信され到来した信号
は、アンテナ4により受信される。そしてこのアンテナ
4から出力される受信信号は、分配器30介して信号分
配器21へと与えられる。受信信号は信号分配器21で
分配され、現用系受信部22および予備系受信部23の
双方に与えられる。
【0050】現用系受信部22および予備系受信部23
では、信号分配器21から与えられる受信信号は増幅器
221に入力される。増幅器221では、この受信信号
を所定の利得で増幅し、周波数変換器222に送る。周
波数変換器222には局部発振器223から発振された
交流信号(搬送波周波数に近い周波数の交流信号)が入
力されており、この交流信号と、増幅器221からの受
信信号とを混合してベースバンドの信号を得る。周波数
変換器222からの出力はバンドパスフィルタ224に
より濾波されたのち、可変利得増幅器225で増幅さ
れ、復調回路226に送られる。復調回路226は、こ
の可変利得増幅器225より出力された信号を復調して
P系列およびQ系列の2系統のデータ列を再生するとと
もに、誤り訂正符号を復号し、受信ディジタル信号処理
回路227へと出力する。受信ディジタル信号処理回路
227は、この復調回路226からの復調出力に対し
て、付加ビットの分離および2系統のデータ列の各系統
別の受信データへの分離等の所定のディジタル信号処理
を行い、現用系受信部22および予備系受信部23から
出力する。
【0051】スイッチ24は、現用系受信部22および
予備系受信部23のいずれかを択一的に選択しているの
で、当該選択された系から出力されている受信データが
信号出力端子25から出力される。以上が、全体として
の大まかな動作である。
【0052】続いて本発明の主要部分である、復調回路
226での復調動作に関してさらに詳細に説明する。ま
ず可変増幅器225から与えられた信号は、分岐されて
乗算器31P,31Qにそれぞれ入力され、この乗算器
31P,31Qのそれぞれで、第1基準搬送波または第
2基準搬送波を用いての同期検波がなされる。これによ
り、乗算器31Pでは、Pchの復調ベースバンド信号
が、また乗算器31Qでは、Qchの復調ベースバンド信
号がそれぞれ得られる。このPch,Qchそれぞれの復調
ベースバンド信号は、A/D変換器32P,32Qでそ
れぞれ4ビットのディジタル信号に変換され、このうち
の上位1ビット目(P1 ,Q1 )どうしを受信論理回路
34で差分演算することによってデータが復調される。
【0053】一方、搬送波再生論理回路35では、A/
D変換器32PおよびA/D変換器32Qのそれぞれか
ら出力される4ビットのディジタル信号を用いて所定の
演算処理を行うことにより、搬送波の位相情報を検出
し、この位相情報に応じた直流電圧を発生している。そ
してこの直流電圧が直流増幅器36で増幅されたのちに
電圧制御発振器37に入力されることにより、電圧制御
発振器37の発振周波数、すなわち第1基準搬送波およ
び第2基準搬送波の周波数が位相情報に応じて制御さ
れ、第1基準搬送波および第2基準搬送波が受信信号の
搬送波に合わせ込まれる。
【0054】さて、A/D変換器32PおよびA/D変
換器32Qのそれぞれから出力される4ビットのディジ
タル信号は、角度誤差信号検出部39aでも以下のよう
に監視されている。
【0055】まず位相平面上の信号点に対するA/D変
換器32P,32Qの出力のビット対応を示すと、図4
のようになる。この図に示すようにA/D変換器32
P,32Qは、PchおよびQchの両chとも上位2ビット
目(P2 ,Q2 )が信号点の振幅変化の方向を示すよう
に閾値が設定されている。
【0056】角度誤差信号検出部39aは、図4に示す
構成の論理回路にてA/D変換器32PおよびA/D変
換器32Qのそれぞれから出力される4ビットのディジ
タル信号P1 〜P4 ,Q1 〜Q4 に対して所定の演算処
理を行うことにより、原点Oと各信号点とを結ぶ位相を
境界として、同一象限において同一位相方向の変化を表
す信号を得、この信号のマーク率の変化を誤差信号とし
て出力する。すなわち、まずINV41,46と、XO
R43,44,45,47,48,49により、
【0057】
【数1】 なる演算が行われ、各ビットP1 〜P4 ,Q1 〜Q
4 を、位相平面上の原点をOとする座標に変換する。
【0058】そして、{P´},{Q´}をそれぞれ、
1 ´,P2 ´,…Pn-1 ´およびQ1 ´,Q2 ´,…
n-1 ´で表されるPQ座標の大きさとし、この{P
´},{Q´}のそれぞれの大きさを比較器50で比較
する。比較器50は、{P´}<{Q´}のときにのみ
第1出力端O1 を「1」に、また{P´}={Q´}の
ときにのみ第2出力端O2 を「1」にする。
【0059】この比較器50の第1出力端O1 の出力
と、XOR42で検出した象限情報(P1 1 が00ま
たは11のとき「0」、01または10のとき「1」)
との排他的論理和をXOR53でとると、XOR53の
出力には信号点が図4中の斜線領域にある場合に
「1」、またその他の領域にある場合に「0」となる同
期角度誤差信号が得られる。従ってこの同期角度誤差信
号は、信号点の同期角度誤差の方向に応じて「1」
「0」のマーク率が変化する(正常時のマーク率は1/
2)信号である。
【0060】一方、{P´}={Q´}が成立する場合
は誤差のない状態であり、またP,Q軸の付近では、C
/Nが小さい場合には信号が本来どの象限のものである
かが判別できない。そこで、比較器50の第2出力端O
2 の出力と、NOR51,51で得た位相近傍の検出信
号との反転論理和をNOR54でとる。さらに、NOR
54の出力とタイミング信号との反転論理積をNAND
56でとり、このNAND56の出力をD−FF55の
クロックとする。
【0061】これにより、同期角度誤差信号は{P´}
={Q´}およびP,Q軸付近で禁止され、D−FF5
5から出力される同期角度誤差信号が示すのは、図5に
示す検出状態となる。
【0062】以上のようにして角度誤差信号検出部39
aで得られた同期角度誤差信号は、直流増幅器39bに
よって増幅されたのち、直流増幅器36にバイアスとし
て与えられる。直流増幅器36はバイアスのレベルに応
じて利得が変化するので、これにより電圧制御発振器3
7の発振周波数も変化する。このようにして、同期角度
誤差信号のマーク率が1/2となるように直流増幅器3
6はバイアスのレベル、ひいては電圧制御発振器37の
発振周波数が制御される。これにより、同期角度の誤差
が打ち消される。なお、直流増幅器39bの時定数波比
較的長く設定されているので、同期角度誤差信号に基づ
く制御による電圧制御発振器37の発振周波数の変化は
緩やかであり、搬送波再生系のループ特性に悪影響を与
えることはなく、搬送波の再生は安定的に行うことがで
きる。
【0063】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、16値QAM波を復
調するものを例示しているが、本発明は他の多値QAM
波の復調にも適用可能である。このほか、具体的な構成
などについて本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形実施が可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、22n値(nは正の整
数)直交振幅変調がなされたQAM波に、互いに90°
の位相差を有する2種類の基準搬送波をそれぞれ乗算し
て2系統のベースバンド信号を生成する例えば乗算器な
どの検波手段と、この検波手段により得られた2系統の
ベースバンド信号のそれぞれをn+1ビット以上のディ
ジタル信号に変換する例えばA/D変換器などのアナロ
グ/ディジタル変換手段と、このアナログ/ディジタル
変換手段により得られた2系統のディジタル信号に基づ
いて所定の演算を行ってデータを復調する例えば受信論
理回路などの論理演算手段と、供給される制御電圧に対
応する周波数の基準信号を発生する例えば電圧制御発振
器などの基準信号発生手段と、この基準信号発生手段に
より発生された前記基準信号を任意に移相して前記2種
類の基準搬送波を生成する例えば分配器などの基準信号
生成手段と、前記制御電圧を生成出力するものであり、
前記検波手段により生成されたベースバンド信号または
前記アナログ/ディジタル変換手段により生成されたデ
ィジタル信号に基づき、前記基準信号発生手段が発生す
る前記基準信号が前記QAM信号に同期するように、出
力する制御電圧のレベルを変化させる、例えば搬送波再
生論理回路および直流増幅器からなる基準搬送波再生制
御手段と、前記アナログ/ディジタル変換手段により生
成されたディジタル信号に基づき、搬送波同期角度の誤
差を検出する例えば角度誤差信号検出部などの誤差検出
手段とを備え、前記誤差検出手段により検出された搬送
波同期角度の誤差に応じ、前記基準搬送波再生制御手段
から出力された前記制御電圧のレベルを変化させるよう
にしたので、簡易な構成でありながら、諸原因により生
じる同期角度の偏差を補償することができ、安定した同
期特性を実現することができる復調装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る復調装置を適用して構
成されたディジタルマイクロ波無線装置の構成を示すブ
ロック図。
【図2】図1中の復調装置226の詳細構成を示すブロ
ック図。
【図3】図2中の角度誤差信号検出部39aの詳細構成
を示す図。
【図4】位相平面上の信号点に対するA/D変換器32
P,32Qの出力のビット対応を示す図。
【図5】同期角度誤差の検出状態を示す図。
【図6】従来技術を説明する図。
【符号の説明】
226…復調装置、 31P,31Q…
乗算器、32P,32Q…A/D変換器、 33…タ
イミング信号再生回路、34…受信論理回路、
35…搬送波再生論理回路36…直流増幅器、
37…電圧制御発振器(VCO)、38
…分配器、 39…角度誤差検出制
御回路、39a…角度誤差信号検出部、 39b…
直流増幅器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 22n値(nは正の整数)直交振幅変調が
    なされたQAM波に、互いに90°の位相差を有する2
    種類の基準搬送波をそれぞれ乗算して2系統のベースバ
    ンド信号を生成する検波手段と、 この検波手段により得られた2系統のベースバンド信号
    のそれぞれをn+1ビット以上のディジタル信号に変換
    するアナログ/ディジタル変換手段と、 このアナログ/ディジタル変換手段により得られた2系
    統のディジタル信号に基づいて所定の演算を行ってデー
    タを復調する論理演算手段と、 供給される制御電圧に対応する周波数の基準信号を発生
    する基準信号発生手段と、 この基準信号発生手段により発生された前記基準信号
    を、90°の位相差で2分配して前記2種類の基準搬送
    波を生成する基準信号生成手段と、 前記制御電圧を生成出力するものであり、前記検波手段
    により生成されたベースバンド信号または前記アナログ
    /ディジタル変換手段により生成されたディジタル信号
    に基づき、前記基準信号発生手段が発生する前記基準信
    号が前記QAM信号に同期するように、出力する制御電
    圧のレベルを変化させる基準搬送波再生制御手段と、 前記アナログ/ディジタル変換手段により生成されたデ
    ィジタル信号に基づき、搬送波同期角度の誤差を検出す
    る誤差検出手段と、 この誤差検出手段により検出された搬送波同期角度の誤
    差に応じ、前記基準搬送波再生制御手段から出力された
    前記制御電圧のレベルを変化させる誤差補償制御手段と
    を具備したことを特徴とする復調装置。
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