JPH0610464Y2

JPH0610464Y2 - 商品押出し装置

Info

Publication number: JPH0610464Y2
Application number: JP1988159477U
Authority: JP
Inventors: 一志千葉
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Holdings Corp
Priority date: 1988-12-09
Filing date: 1988-12-09
Publication date: 1994-03-16
Anticipated expiration: 2003-12-09
Also published as: JPH0280883U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、主として自動販売機の商品コラム内に直積さ
れた商品を下から順に押出すのに用いられる商品押出し
装置に関する。

（従来の技術）煙草等の自動販売機では、内部の商品コラム内に商品が
直積されており、底部に設置された商品押出し装置によ
って商品が下から順に押出されるようになっている。ま
た、商品押出し装置は、モータで往復動する搬出子を備
えており、この搬出子が商品コラム底部の溝内を通るこ
とにより商品が１個ずつ押出される。

しかし、往復動タイプの商品押出し装置では、戻り工程
で搬出子が商品コラムに当たらないようにするのが難し
いので、最近では、特公昭５５−６９５４号のように周
回するチェーンに搬出子をピン結合すると共に往復動可
能なスライダに搬出子を上下動可能に嵌合している。従
って、チェーンが回動すると搬出子及びスライダは一体
に横移動するが、搬出子が商品を押出した後はチェーン
が下方に反転するので、搬出子もスライダに沿って下降
し、搬出子はコラムや商品に当たることなく戻り工程を
行なう。

（考案が解決しようとする課題）しかし、前述の商品押出し装置にあっては、スライダを
横方向へ安定状態で往復動可能にするためには、少なく
とも２本のガイドバーまたはガイドレールを必要とする
ので部品点数が多くなる。

本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、スライダのガイドが１本で済む商品押出し装
置を提供することにある。

（課題を解決するための手段）本考案は前記目的を達成するために、ベースプレートに
周回可能に取付けられたチェーンと、チェーンを回動す
る駆動手段と、チェーンに連結された商品押出し用の搬
出子と、搬出子を上下動自在に支持しながらベースプレ
ート上をチェーンに沿って往復動するスライダとを備
え、上方側を移動する搬出子によって商品を押出すよう
にした商品押出し装置において、前記ベースプレートに
上縁を有する側面を形成するとともに、ベースプレート
上には前記スライダの下部を摺動自在に支持する一本の
ガイドバーを設置し、スライダの上部にはベースプレー
トの側面上縁に向かって延びるガイドアームを設け、ガ
イドアームの先端をベースプレートの側面上縁に摺動自
在に嵌合している。

（作用）本考案によれば、チェーンが回動すると、搬出子及びス
ライダもチェーンに沿って移動する。その際、スライダ
の下端はガイドバーに支持されながら摺動し、スライダ
のガイドアームはベースプレートの上縁に嵌合しながら
摺動することから、スライダがぶれることなく案内され
る。搬出子はチェーンが上方側へ反転するに従ってスラ
イダ内を上昇し、上方側を移動しながら商品を押出す。
そして、チェーンが下方側へ反転すると、再びスライダ
内を下降する。

（実施例）第１図及び第３図は、各々本考案に係る商品押出し装置
の側面図及び縦断正面図で、商品押出し装置は、ローラ
チェーン１、モータ２、搬出子３、スライダ４及びガイ
ドバー５から構成されている。

ローラチェーン１は、ベースプレート６に軸支された一
対のスプロケット７に懸架され、横に周回可能となって
いる。ローラチェーン１の上方部分は、第２図からも分
るようにベースプレート６の一部を細長く切起した支持
板８によって支持されている。チェーン駆動用のモータ
２は、ベースプレート６の背面に固着され、その動力が
減速機９（第３図）を介して右側のスプロケット７に伝
達されるようになっている。

搬出子３は、縦長の角筒形状で上方に幅の広い押し板１
０、下方に湾曲した切欠き３ａを有し、第３図から分か
るように下方部分がピン１１によってローラチェーン１
に連結されている。また、搬出子３の側面には、コ字形
の切欠き１２（第４図）が形成され、中央部分が片持ち
のばね片１３となっている。ばね片１３の下端には、上
下縁にテーパ部１４ａ，１４ｂを有する突起１５が設け
られ、突起１５はばね片１３の可撓性により前後に変形
する。

スライダ４は、角筒形状で搬出子３が上下動可能に収容
され、第５図に示すように背面にピン１１が上下動する
案内溝１６を有している。スライダ４の上下２箇所に
は、搬出子３の受けとなる係止用の角孔１７，１８が形
成され、角孔１７は搬出子３の上昇位置に、角孔１８は
下降位置に対応している。

スライダ４の下端両側は、ベースプレート６上のガイド
バー５に嵌合し、スライダ４の下端中間に形成された断
面湾曲の切欠き１９がガイドバーに当接している。一
方、スライダ４の裏側上方にはガイドアーム２０（第３
図）が後方に延びており、ガイドアーム２０の溝２１が
ベースプレート６の上縁６ａに嵌合している。このた
め、スライダ４は、１本のガイドバー５とベースプレー
ト上縁６ａの２箇所で摺動自在に支持され、この状態で
横方向に往復動可能となっている。

商品押出し装置は、周知のように商品コラム２２の下方
に設置され、商品コラム２２の底部には搬出子３が通れ
る溝２３が形成されている。

従って、ローラチェーン１が第１図矢印方向に回動する
と、ピン１１で連結された搬出子３はスライダ４と共に
移動し、左側スプロケット７のチェーン反転位置で搬出
子３がスライダ４から上昇する。このとき、搬出子３の
突起１５はテーパ部１４ａ，１４ｂ及びばね性を有して
いるので、突起１５が内側に撓んでスライダ４の下方の
角孔１８から強制的に外れ、上方の角孔１７に係止す
る。このため、搬出子３は第１図にように上方に突出し
た状態でコラム２２の溝２３に入り、最下段の商品Ａを
矢印方向に押出す。

商品Ａの押出しと同時に次の商品Ｂ，Ｃ…が搬出子３上
に落下するが、この荷重は搬出子３、ピン１１及びロー
ラチェーン１を介して支持板８により支持されているの
で、搬出子３やローラチェーン１が降下することはな
い。

商品押出し後の搬出子３は、ローラチェーン１が右側ス
プロケット７で下方へ反転する際に、突起１５がスライ
ダ４の角孔１７から強制的に外れ、次第に降下して下方
の角孔１８に係止する。また、このとき搬出子下端の切
欠き３ａ（第３図）がスライダ４の切欠き１９内面に嵌
合するので、安定した状態で戻り工程が行なわれる。

スライダ４は、第３図から分かるように下方のガイドバ
ー５とベースプレート６の上縁６ａで支持され、更に切
欠き１９の全面がガイドバー５に当接しているので移動
中もぶれることがない。

尚、本考案の商品押出し装置は、自動販売機以外の送り
機構にも適用可能である。

（考案の効果）以上詳述したように本考案の商品押出し装置では、既設
のベースプレートの上縁を利用してスライダの上部を支
持しているので、下部のガイドバーが１本で済み、構造
を簡素化できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る商品押出し装置の側面図、第２図
は第１図II−II線の断面図、第３図は商品押出し装置の
縦断正面図、第４図及び第５図は各々第３図IV−IV線、
Ｖ−Ｖ線の断面図である。１……ローラチェーン、２……モータ、３……搬出子、
４……スライダ、５……ガイドバー、６……ベースプレ
ート、６ａ……ベースプレート上縁、８……支持板、１
１……ピン、１３……ばね片、１５……突起、１７，１
８……スライダの角孔、２０……ガイドアーム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ベースプレートに周回可能に取付けられた
チェーンと、チェーンを回動する駆動手段と、チェーン
に連結された商品押出し用の搬出子と、搬出子を上下動
自在に支持しながらベースプレート上をチェーンに沿っ
て往復動するスライダとを備え、上方側を移動する搬出
子によって商品を押出すようにした商品押出し装置にお
いて、前記ベースプレートに上縁を有する側面を形成するとと
もに、ベースプレート上には前記スライダの下部を摺動自在に
支持する一本のガイドバーを設置し、スライダの上部にはベースプレートの側面上縁に向かっ
て延びるガイドアームを設け、ガイドアームの先端をベースプレートの側面上縁に摺動
自在に嵌合したことを特徴とする商品押出し装置。