JPH06103832A - 被覆ケーブル - Google Patents

被覆ケーブル

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JPH06103832A
JPH06103832A JP4249798A JP24979892A JPH06103832A JP H06103832 A JPH06103832 A JP H06103832A JP 4249798 A JP4249798 A JP 4249798A JP 24979892 A JP24979892 A JP 24979892A JP H06103832 A JPH06103832 A JP H06103832A
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insulating coating
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Takaaki Oi
隆明 大井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な工程で製作することができ、か
つノイズの伝達及び周囲への輻射を確実に防止し得る構
造を備えた被覆ケーブルを提供する。 【構成】 導電性材料よりなる芯線12の周囲に100
pF〜1000pFの容量値を実現するために構成され
た絶縁被覆層13を形成し、絶縁被覆層13の周囲に両
端の抵抗値1Ω〜100kΩの範囲の抵抗値を有するよ
うに構成された導電性被覆層14を形成してなる被覆ケ
ーブル11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器内部及び
電子機器間の接続に用いられる被覆ケーブルの改良に関
し、特に、電磁波ノイズの伝達及び外部への輻射を防止
する構造が備えられた被覆ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器内部の配線及び電子機器
間の接続に、種々のケーブルが用いられている。この種
のケーブルには、芯線の周囲に絶縁被覆層を形成したノ
ンシールドタイプのケーブルと、芯線の周囲の絶縁被覆
層のさらに外側に電磁シールド層を設けたシールドタイ
プのケーブルとが存在する。前者のノンシールドタイプ
のケーブルでは、図4に示すように、ケーブル1a,1
bの芯線を電子機器2のコネクター3に接続した場合、
ケーブル1a,1bの芯線を経由してノイズが伝達され
たり、あるいは矢印Aで示すように周囲に電磁波ノイズ
が輻射されるという問題があった。
【0003】他方、図5に示すシールドタイプのケーブ
ル4は、芯線4aの外周に絶縁被覆層4b、金属編組線
よりなる電磁シールド層4c及び絶縁被覆層4dを設け
てなる構成を有する。このシールドタイプのケーブル4
では、外側に電磁シールド層4cが設けられており、該
電磁シールド層4cは基準電位に接続されるように用い
られる。従って、ケーブル4外への電磁波ノイズの輻射
を防止することが一応可能とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すように、電子機器5,6に設けられたコネクター5
a,6a間を上記ケーブル4で接続した場合、矢印Aで
示すように電磁波ノイズが周囲へ輻射されることがあっ
た。即ち、接続される電子機器5,6の基準電位は必ず
しも等しいとは限らず、異なっている場合には、上記電
磁シールド層4cを電流が流れ、それにともなって電磁
波ノイズが周囲に輻射されることがあった。その結果、
シールドタイプのケーブル4を用いたとしても、周囲へ
の電磁波ノイズの輻射を確実に防止することができない
ため、周辺の機器の誤動作や特性の劣化を招くことがあ
った。本発明の目的は、接続される機器もしくは部品へ
のノイズの伝達を防止し得るだけでなく、電磁波ノイズ
の周囲への輻射をも確実に抑制することを可能とする、
被覆ケーブルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性材料よ
りなる芯線と、前記芯線の外側に設けられた絶縁性樹脂
よりなる絶縁被覆層と、前記絶縁被覆層の外側に設けら
れており、導電性樹脂よりなりかつ両端間の抵抗値が1
Ω〜100kΩの抵抗性を有する導電性被覆層とを備え
ることを特徴とする被覆ケーブルである。
【0006】
【作用】芯線の外側に絶縁被覆層を介して導電性被覆層
が設けられているため、該導電性被覆層を基準電位に接
続することにより、電磁シールド効果により周囲への電
磁波ノイズの輻射を防止することができる。しかも、上
記導電被覆層はその両端間の抵抗値が1Ω〜100kΩ
の抵抗性を有するように構成されているため、両端に接
続される電子機器間において基準電位が異なる場合であ
っても、該導電性被覆層を流れる電流が上記導電被覆層
の抵抗性により抑制され、従って周囲への電磁波ノイズ
の輻射が抑制される。
【0007】また、上記絶縁被覆層を介して芯線と導電
性樹脂層とが重なり合っているため該芯線によるインダ
クタンス分と、絶縁被覆層により形成される容量とによ
りLCフィルタがケーブルの全長にわたり分布定数的に
構成される。従って、芯線を通る電磁波ノイズが上記基
準電位に接続されることが予定されている導電性被覆層
に落とされるので、芯線を経由した電磁波ノイズの伝達
を確実に防止することができる。
【0008】
【実施例の説明】以下、本発明の非限定的な実施例を説
明することにより、本発明を明らかにする。図1及び図
2は、本発明の一実施例に係る被覆ケーブルを示す斜視
図及び断面図である。被覆ケーブル11は金、銀、もし
くは銅などの良導電性を示す導電性材料よりなる芯線1
2を備える。芯線12の外側には、絶縁性樹脂よりなる
絶縁被覆層13が形成されている。
【0009】絶縁被覆層13は、後述の導電被覆層14
と芯線12との間の電気的絶縁を果たすだけてなく、被
覆ケーブル11の全長に渡り分布定数的にコンデンサを
芯線12と導電被覆層14との間に構成するために設け
られている。この絶縁被覆層13は、上記コンデンサを
構成するために、比較的薄く形成される必要がある。
【0010】機器内の配線では、上記絶縁被覆層13で
構成される容量成分としては、約100pF〜約100
0pF程度の容量を構成することが好ましいが、機器内
配線で用いられる被覆ケーブルの長さは、通常15cm
程度である。従って、上記容量値を長さ15cm程度の
被覆ケーブル11において実現するには、絶縁被覆層1
3を比誘電率ε=4程度の塩化ビニル樹脂などにより構
成した場合、絶縁被覆層13の厚みは、0.1mm程度
とすれば良い。また、機器間の接続に用いられるケーブ
ルでは、約500〜1000pF程度の容量値が絶縁被
覆層13で構成されることがノイズを吸収する上で好ま
しい。他方、機器間の接続に用いられる被覆ケーブルの
長さは、通常1m程度である。従って、塩化ビニル樹脂
のようなε=4程度の絶縁性樹脂により、絶縁被覆層1
3を構成した場合、その被覆層の厚みは上記と同様に
0.1mm程度とすれば良く、約600pF程度の容量
を形成することができ、好ましい。
【0011】上記のように絶縁被覆層13は芯線12と
導電被覆層14との間にコンデンサを構成するために配
置されているが、必要とする容量即ちノイズ除去に好ま
しい容量値を構成するように、絶縁被覆層13の厚み及
び絶縁被覆層13を構成する絶縁性樹脂を選択すればよ
い。絶縁被覆層13の外側には、導電性樹脂よりなる導
電被覆層14が設けられている。導電被覆層14は、導
電性樹脂にカーボン粉末等を分散させた抵抗性を有する
材料により構成されており、両端間の抵抗値が1Ω〜1
00kΩの範囲の抵抗値を有するように構成されてい
る。
【0012】従って、本実施例の被覆ケーブル11で
は、図3の回路図で示すLCフィルタに抵抗R1 〜R4
を接続した構成が実現される。図3を参照して、インダ
クタンスL1 〜L4 は、上記芯線11により構成され、
コンデンサC1 〜C4 は、上記絶縁被覆層13を誘電体
とすることにより構成される。他方、抵抗R1 〜R
4 は、上記導電被覆層14により構成されている。な
お、導電被覆層14の外側には、例えば塩化ビニル樹脂
等の絶縁性材料よりなる絶縁被覆層15が形成されてい
る。
【0013】本実施例の被覆ケーブル11では、全長に
渡り多数のLCフィルタが分布定数的に配置されること
になるため、芯線12に重畳した電磁波ノイズが基準電
位に接続される導電被覆層14に落とされる。他方、外
周側には導電被覆層14が形成されているため、導電被
覆層14の電磁シールド作用により外部への電磁波ノイ
ズの輻射が防止される。しかも、導電被覆層14は、上
記のように抵抗性を有する材料で構成されているため、
接続される機器間において基準電位が異なり、導電被覆
層14に電流が流れた場合においても、抵抗R1 〜R4
により該電流が抑制され、従って周囲への電磁波ノイズ
の輻射や機器間における電磁波ノイズの伝達を確実に防
止することが可能とされている。
【0014】なお、上記導電被覆層14は、前述した導
電性樹脂にカーボン粉末を分散させる方法の他、樹脂に
金属粉末を分散させるなどの方法により容易に形成する
ことができる。また、絶縁被覆層13についても、前述
した塩化ビニル樹脂の他、ポリエチレン,フッ素樹脂な
どの適宜の絶縁性樹脂により構成することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の被覆ケーブルでは、導電性材料
よりなる芯線、並びに絶縁被覆層を介して配設される芯
線と導電被覆層とにより多数のLCフィルタが被覆ケー
ブルの全長にわたり分布定数的に配置されている。従っ
て、芯線を流れる電流に重畳し電磁波ノイズが、基準電
位に接続される導電被覆層に確実に落とされる。
【0016】また、上記導電被覆層が外周側に設けられ
ているため、該導電被覆層の電磁シールド効果により外
部への電磁波ノイズの輻射を防止することができる。の
みならず、導電被覆層は、その両端間の抵抗値が1Ω〜
100kΩの抵抗値を有するように構成されているた
め、接続される機器間の基準電位が異なり、導電被覆層
に電流が流れた場合においても、上記抵抗性により電流
の流れが抑制される。従って、導電被覆層を経由したノ
イズ電流の伝達や導電被覆層外への電磁波ノイズの輻射
を確実に防止することができる。
【0017】さらに、本発明の被覆ケーブルは、少なく
とも上記芯線、絶縁被覆層及び導電被覆層を形成するこ
とにより構成され、導電被覆層は導電性樹脂に抵抗性材
料を分散させること等により容易に形成される。即ち、
従来から用いられていた金属編組線よりなる電磁シール
ド層に比べて極めて容易に形成することができる。よっ
て、上記のようにノイズの伝達及び周囲への輻射を効果
的に防止し得る被覆ケーブルを、安価に提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の被覆ケーブルを示す部分切欠斜視図。
【図2】実施例の被覆ケーブルを示す部分切欠断面図。
【図3】実施例の被覆ケーブルの回路構成を示す図。
【図4】従来の被覆ケーブルを機器に接続した場合の問
題点を説明するための部分切欠断面図。
【図5】従来の被覆ケーブルの一例を示す部分切欠斜視
図。
【図6】図5に示した被覆ケーブルで機器間を接続した
場合の問題点を説明するための部分切欠断面図。
【符号の説明】
11…被覆ケーブル 12…芯線 13…絶縁被覆層 14…導電性被覆層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料よりなる芯線と、 前記芯線の外側に設けられており、かつ絶縁性樹脂より
    なる絶縁被覆層と、 前記絶縁被覆層の外側に設けられており、導電性樹脂よ
    りなり、かつ両端間の抵抗値が1Ω〜100kΩの抵抗
    性を有する導電性被覆層とを備えることを特徴とする、
    被覆ケーブル。
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