JPH06103313B2 - 血液・血清等の検体検査に用いる滴定プレートのプレート保持皿 - Google Patents

血液・血清等の検体検査に用いる滴定プレートのプレート保持皿

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JPH06103313B2
JPH06103313B2 JP25936889A JP25936889A JPH06103313B2 JP H06103313 B2 JPH06103313 B2 JP H06103313B2 JP 25936889 A JP25936889 A JP 25936889A JP 25936889 A JP25936889 A JP 25936889A JP H06103313 B2 JPH06103313 B2 JP H06103313B2
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祐輔 村田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、検体を分注するホールが多数整列して設けら
れている検査用の滴定プレートを用いて行なう、血液・
血清等の検査において、その検査行程中に、滴定プレー
トの移送作動を補助するように滴定プレートを保持さす
プレート保持皿に関する。
血液・血清等の検体の検査は、通常、第1図に示してい
る如く、透明な合成樹脂材で成形した多数の検体分注用
のホール10…が縦・横に整列して設けてある滴定プレー
ト1を、第2図の如く、分注装置を具備する検査装置A
の分注ヘッドaの下方に左右に移動自在に設けた載置台
bに載置して、この滴定プレート1の各ホール10…内
に、分注ヘッドaの各分注針11…から検体を分注し、各
ホール10…の内壁面に予め塗布しておく反応試薬、また
は各ホール10…内に予め投入しておく反応ビーズの表面
に塗布した反応試薬、または、検体の分注後に分注する
反応試薬と反応させ、その反応行程が終えたところで、
光度計等の光学検査装置にかけて、反応結果を検査する
ことで行なう。このとき、ホール10…の内壁面に反応試
薬を塗布した場合および反応ビーズを用いた場合にあっ
ては、滴定プレート1を、再び分注装置の分注ヘッドa
の下方にセットして、分注針11…から洗浄液を分注する
とともに分注ヘッドaに前記各分注針11に並列させて設
けた各吸引針で吸引することによりホール10…内壁面ま
たは反応ビーズの洗浄を行ない、その後に光学検査装置
にかけるようにする。
ところで、この検査において、検査の種類によっては、
検体と反応試薬とを反応させる際に、一定時間(通常、
約1時間)、一定の温度に保持せしめておくことが必要
な場合がある。この場合は、反応試薬を予め塗布または
分注しておいた滴定プレート1の各ホール10…内に検体
を分注(検体を予め各ホール10…に分注しておいて、こ
れに反応試薬を分注する場合もある)し終えたところ
で、滴定プレート1を、恒温槽に入れて恒温処理を行な
うようにするが、このとき、検体および反応試薬の蒸発
を抑えなければならない問題がある。
これには、滴定プレート1…を重合することで、下位の
滴定プレート1の上面側に整列している多数のホール10
…の開放口を、上位の滴定プレート1の底面で蓋して密
閉するようにする手段があるが、このようにするとき
は、滴定プレートを特殊な形状に作るため、通常の滴定
プレート1と共用することが出来なくなる問題が出てく
る。また、検査装置Aの機体に、多数枚の滴定プレート
1…を収納するとともに一枚づつ滴定プレート1を繰出
す繰出機構を具備する供給ホッパーcと、分注ヘッドa
により検体・反応試薬等の分注を終えた滴定プレート1
を、順次受入口から受入れて回収保持する回収ホッパー
dとを設けて、分注ヘッドaの下方への滴定プレート1
の供給およびそれの回収を自動処理する場合に、滴定プ
レート1…を繰出機構の係合爪および受入機構の係合爪
と対応するように形成するのがむづかしくなる問題があ
る。
本発明は、これらの問題を解消せしめるためになされた
ものであって、滴定プレートを通常の形状に形成して、
検査行程に支障を与えることなく、滴定プレートの各ホ
ール内に分注した検体および反応試薬の蒸発を抑えるよ
うにしながら、滴定プレートの検査行程中における自動
処理が行なえるようにする新たな手段を提供することを
目的とする。
しかして本発明は、この目的のために、種々の研究と実
験を重ねて得られた知見に基づいて完成したものであ
る。即ち、通常の滴定プレートを用いて、検査行程中
に、各ホール内に分注した検体および反応試薬の蒸発を
押えるようにするには、通常の滴定プレートがそっくり
嵌め込まれる嵌合窪部を上面側に具備する台盤状のプレ
ート保持皿を形成して、これに滴定プレートを嵌め込み
保持させておき、このプレート保持皿の底面側に、別の
プレート保持皿の上面側に密に嵌合する嵌合部を形成し
ておけば、滴定プレートをこのプレート保持皿に嵌め込
み保持させた状態で検査装置に供給することで、所定の
検体・反応試薬の分注が支障なく行なえ、かつ、その状
態で積み重ねることで検体・反応試薬の蒸発が押えられ
るようになること、そして、このプレート保持皿に、繰
出機構および受入機構の係合爪と係合する係合部を形設
しておけば、滴定プレートの検査行程中の自動処理が係
合部のない通常の規格型の滴定プレートを用いて行なえ
ることに想到したことから、このようなプレート保持皿
を形成して実験を行なったところ、所定の検査行程が支
障なく行なえて、かつ、恒温槽内での反応中における蒸
発が押えられ、しかも、滴定プレートの検査行程の自動
処理が、規格型の滴定プレート用いて円滑に行なえる結
果が得られたことにより完成したものである。
ところで、このプレート保持皿に滴定プレートを保持さ
せる手段は、反応の終了後に行なう光学検査装置による
検査行程の際に、プレート保持皿内に滴定プレートを保
持せしめた状態のまま検鏡しようとすると、透光性が悪
く、また、滴定プレートをプレート保持皿から取り出し
て検鏡を行なうようにすると、混乱が起きるようになる
不都合な点が出てくる。
このことから、プレート保持皿の嵌合窪部の底壁となる
部位で、その嵌合窪部に嵌合せしめた滴定プレートのホ
ールが整列している部分に対応する部位を、切欠窓穴状
に開放したところ、プレート保持皿の積み重ねによる密
閉性に支障を生ぜしめることなく、光度計による検鏡が
透光性の良い状態が行なえる結果が得られ、この手段
が、光学検査にも支障を与えないようにし得るものであ
ることが伴った。
また、滴定プレートを用いて行なう上述の検体の検査に
は、検体と反応試薬とを反応させる際に、検体と試薬と
を混和して反応を精確なものとするため、滴定プレート
を振動装置にかけて振動させることが必要な場合がある
が、この場合に、プレート保持皿に、振動装置の振動作
動部と振動方向に係合する接続部を設けておけば、この
プレート保持皿を利用して滴定プレートを効果的に振動
させ得るようになるので、この手段は反応行程の際の振
動にも有効に利用し得るようになる。
また、プレート保持皿は、それの滴定プレートを嵌合さ
す嵌合窪部の底壁に、光度計による検鏡のため切欠窓穴
を設けておくときは、どのような素材で形成しても差支
えないことから、熱伝導性の良い金属材で成形すること
で、恒温槽に装填するときに、滴定プレートに熱を効率
的に伝導さす熱媒体を兼ねたものとしても利用できるよ
うになる。
そして、これらのことから、本発明においては、上述の
目的を達成するための手段として、合成樹脂材または金
属材により、通常の規格寸法の滴定プレートより幾分大
きくかつ幾分厚く略方形の台盤状の主体を形成し、その
主体の上面側に、通常の規格寸法の滴定プレートを嵌入
せしめる嵌合窪部を形成し、主体の底部には四隅に膨出
する膨出部を形成し、主体の下面側に、主体の上端側を
密に嵌合さす寸法の嵌合部を形成してなる血液・血清等
の検体検査に用いる滴定プレートのプレート保持皿を提
起するものである。
次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は、
従前手段のものと同効の構成部材については同一の符号
を用いるものとする。
第3図は本発明によるプレート保持皿Bの斜視図で、同
図において鎖線は、該プレート保持皿Bに保持せしめた
滴定プレート1を示している。
該プレート保持皿Bは、それのボディとなる主体2が滴
定プレート1を成形する合成樹脂材または金属材などの
適宜の素材により、第4図に示している如く、平面視に
おいて、通常の規格型の滴定プレート1の長径側の長さ
lより幾分長くした長さLの四辺を具備する略正方形
で、第5図に示している如く、前記規格型の滴定プレー
ト1の厚さDよりも幾分厚くした台盤状に成形してあ
る。そして、その主体2の上面側には、滴定プレート1
を落し込むことで該滴定プレート1を受入れ保持する嵌
合窪部20が形成してあり、また、その嵌合窪部20の左右
の両側部位には、該嵌合窪部20内に落し込んで保持せし
めた滴定プレート1を掴み出すために指を挿し込む窪部
21・21が該嵌合窪部20に連続するように形成してある。
また、該プレート保持皿Bの主体2の底部は、第6図お
よび第7図に示しているように、四周に袴状に膨出して
ある。そして、その袴状の膨出部22の下端縁は、前記第
6図および第7図にあるよう、該プレート保持皿Bの周
壁外面より僅かに外側を占める位置において、短かく下
方に突出する囲い枠状の突出壁23に形成してあって、こ
れにより、該プレート保持皿Bを積み重ねたときに、下
位のプレート保持皿Bの主体2の上端部の外周に、この
囲い枠状の突出壁23が嵌合して、その下位のプレート保
持皿Bの上面側に密に蓋する嵌合部wを形成するように
なっている。
また、該プレート保持皿Bの滴定プレート1を嵌合させ
る嵌合窪部20の底壁は、そこに滴定プレート1を嵌合さ
せたときに、その滴定プレート1に形成されている多数
のホール10…が縦・横に整列しているゾーンzと対応す
る部位が、第3図および第4図に示している如く、そっ
くり上下に透通する切欠窓穴24に形成してあって、これ
により、該プレート保持皿Bの嵌合窪部20内に落し込ん
で保持せしめた滴定プレート1の各ホール10…内におけ
る検体と反応試薬との反応結果の光度計による検鏡が、
滴定プレート1の該プレート保持皿Bに保持せしめた状
態のままで、透光性を低下させることなく行なえるよう
にしてある。
また、該プレート保持皿Bは、滴定プレート1を落し込
む嵌合窪部20のまわりの四隅の周縁部位に、第8図に示
している如く、該プレート保持皿Bの底面に開口250が
開放する係合穴25…が、それぞれ形設してある。この係
合穴25…は、第9図に示しているように、検査装置Aの
機体30に装備される振動装置の振動作動部とプレート保
持皿Bとを振動方向に係合させて、該プレート保持皿B
に保持している滴定プレート1を該プレート保持皿Bご
と振動させるためのものである。
次に、この振動装置について説明すると、前記第9図
は、検査装置Aの要部の一部破断した正面図で、同図に
おいて、30は機体、cはその機体30に装架せる供給ホッ
パー、aは分注ヘッド、dは回収ホッパー、31は供給ホ
ッパーcの下面の繰出口から繰出される滴定プレート1
を保持せるプレート保持皿B…を、分注ヘッドaの下面
を経て回収ホッパーdの下方に横移動さすようそれらの
下方に設けた横移動用の案内レール、4は前記案内レー
ル31の上面に載架されるプレート保持皿Bをその案内レ
ール31に沿い所定の位置に移動させる移送コンベア、5
は前記移送コンベア4により回収ホッパーdの下方に移
送されてきたプレート保持皿Bを、回収ホッパーdの下
面の受入口に向けて押し上げるよう、この回収ホッパー
dの下方に配位して機体30に装架せる昇降台、6はその
昇降台5に組込んだ振動装置である。
供給ホッパーcは、左右の側枠70・70を、それの上端側
に設けた支軸71・71中心に外側に向け自在に回動するよ
うにしておいて、これに、モーターM1により回動軸72中
心に回動するクランクホイル73と連繋するリンク杆74・
74を連繋して、モーターM1の作動により一対に対向する
左右の側枠70・70の下端側が対向間隔を拡縮させるよう
にしておき、その側枠70・70の下端に係合爪75・75を設
けた従前の滴定プレート1…の供給ホッパーcと同じ形
態の通常のもので、機体30の後面側についたて状に装設
せる機枠30aの前面で左右の一側に寄せた部位に装架し
てある。
そして、該供給ホッパーc内に、滴定プレート1を保持
せしめた状態で積み重ねて多数のプレート保持皿B…を
装填すると、それの最下位のプレート保持皿Bの下端に
設けた袴状の膨出部22の下面が係止部となって左右の側
枠70・70の下端に設けた係合爪75・75に係止すること
で、該供給ホッパーc内に収納保持され、前述のモータ
ーM1の作動により、左右の側枠70・70が一度の拡縮作動
を行なうことで、最下位のプレート保持皿Bを、下方に
開放する繰出口76から横移動用の案内レール31の上面に
繰出すように作用する。
分注ヘッドaは、従来公知のもので、前述の機体30の後
面側についたて状に設けられる機枠30aの前面で左右の
中間部位に、上下可動に設けてある。
回収ホッパーdは、前記プレート保持皿Bを積み重ねて
収容する角筒状に形成したホッパー本体80の下端の受入
口81の左右の両側に、一対に対向するよう係合爪82・82
を配位して、それらの対向間隔が拡縮するよう左右に回
動自在に取り付け、かつ、常態においてそれら係止爪82
・82の対向間隔が、前述のホッパー本体80・80の下端の
受入口81よりも狭い間隔となるようにバネ83・83により
対向側に付勢しておくことで構成せる従前の滴定プレー
ト1…の回収ホッパーと同様の通常の形態のものであ
り、前述の機体30の後面側についたて状に設けられる機
枠30aの前面側で他側に寄る位置に装架してある。そし
て、横移動用の案内レール31と移送コンベア4とで、該
回収ホッパーdの受入口81の下方にまで搬送されてきた
プレート保持皿Bが、該回収ホッパーdの下方に配位し
て機体30に設けられる昇降台5の作動で押上げられるこ
とで、前記左右の係止爪82・82がプレート保持皿Bの下
端部の袴状の膨出部22によりバネ83・83に抗して拡巾側
に回動し、昇降第5の上昇作動で膨出部22が係止爪82・
82の上方に越えることで、バネ83・83により係止爪82・
82が復元して、プレート保持皿Bの下端面を抱え込むよ
うになって、プレート保持皿Bを回収保持するよう作用
する。
横移動用の案内レール31・31は、第10図に示しているよ
うに、断面がアングル状に形成されて、プレート保持皿
Bを支承するように前後(第10図において左右)に一対
に並列させて配設し、機体30に固定装架してある。
また、移送コンベア4は、前後(第10図において左右)
に一対に対向させて機体30に張架せる並列する一組みの
エンドレスチェン40・40間に、連繋杆41を渡架し、この
連繋杆41に前記案内レール31上に支持されたプレート保
持皿Bに衝合する送り爪42を設け、エンドレスチェン40
・40の所望のスプロケット軸43を機体30に設けたモータ
ーM3の出力軸に伝導することで、そのモーターM3の駆動
の制御により、エンドレスチェン40・40を所望量回動さ
せて、送り爪42によりプレート保持皿Bを案内レール31
上の所望の位置に移動させていくように構成してある。
昇降台5は、機体30に固定して支架する支台50上に、四
本のガイド支柱51…を立設し、これに、上下に摺動自在
に台盤52を支架し、その台盤52の下面側に、モーターM4
により回動する偏心カム53を衝合し、その台盤52の上面
側に、前記案内レール31上に支架されたプレート保持皿
Bを底面を支承する支持板54を装架することで構成して
あり、モーターM4の作動の制御で偏心カム53を所望の角
度量回動させることで、その偏心カム53の回動により設
定される上下のストロークの範囲内において、所望の量
だけ台盤52および支持板54が上下に動くようになってい
る。
そして、振動装置6は、この昇降台5の昇降作動する支
持板54を効果的に利用することで、案内レール31および
移送コンベア4により分注ヘッドaの下方から回収ホッ
パーdの下方に移送されてきた滴定プレート1を保持す
るプレート保持皿Bを、昇降第5により、回収ホッパー
d内に押し込む作動を行なわすときに、この行程の途中
において、滴定プレート1に振動を与える作動が得られ
るようにしてある。
即ち、支持板54は台盤52の上面に、バネ60…により揺動
自在に支持せしめておくとともに、支持板54の下面の軸
心部を支える支柱を、台盤52の上面に弾性材61を介して
組付けたモーターM5により回転する竪方向の回転軸62に
形成して、その回転軸62の上端を、支持板54の下面に回
転自在に連結するとともにこの回転軸62の中間部に偏心
させてバランサー63を取付けることで、モーターM5の作
動により偏心するバランサー63の回動により支持板54が
水平な方向に沿い往復揺動して、その支持板54の上面に
支承するプレート保持皿Bに振動を与える振動装置6を
構成するようにしてある。
そして、この振動装置6の振動作動部となる支持板54の
上面に、それをプレート保持皿Bに対し振動方向に一体
的に係合させるための係合部として、プレート保持皿B
の底面に設けた前述の係合穴25…に嵌合していく係合ピ
ン64…が、その係合穴25…と対応する位置に装設してあ
る。
この係合ピン64…は、支持板54とそれの上面に支承され
るプレート保持皿Bとが該支持板54の振動方向に係合す
る接続部を構成するようになればよく、プレート保持皿
Bの底面に囲い枠状の突出壁23により形成される積み重
ねの際の密閉用の嵌合部wに対して嵌合していく突起状
に形成してもよい。この場合にはプレート保持皿Bの底
面に形成される係合穴25…は省略してよい。
また、プレート保持皿Bは、検査行程中における検体と
反応試薬との反応の際にインキベーションを要する場合
には、合成樹脂材で成形するよりも、熱伝導性の良い金
属材により所定の形状に成形しておくことが有効であ
る。
このように構成せる実施例装置は次のように作用する。
滴定プレート1を用いて血液・血清等の検査を行なうと
きは、使用する滴定プレート1…を、それぞれ各プレー
ト保持皿Bの嵌合窪部20内に落ち込んで、プレート保持
皿Bに支持せしめた状態としておく。このとき各プレー
ト保持皿Bには外周壁の適宜の部位にID番号26を、シー
ルの貼着または書き込みにより付しておき、各滴定プレ
ート1の管理がこのプレート保持皿Bに付したID番号26
により行なわれるようにしておく。
そして、この滴定プレート1を嵌合窪部20内に嵌め込み
支持せしめた状態のプレート保持皿B…を、その状態の
まま積み重ねて検査装置Aの供給ホッパーc内に収容
し、検査装置Aにセットすれば、各滴定プレート1…
は、プレート保持皿Bに支持された状態で供給ホッパー
c内に収容され、そのプレート保持皿Bの底部に設けた
膨出部22が供給ホッパーcの繰出機構の係合爪75・75お
よび回収ホッパーdの受入機構の係止爪82・82に係合す
ることで、一枚づつ繰出され、また、順次回収ホッパー
d内に回収されるようになって、検査行程中の自動処理
を行なえるようになる。
また、プレート保持皿Bに支持されて供給ホッパーcか
ら繰出された滴定プレート1が、移送コンベア4により
分注ヘッドaの下方に送られて、検体または反応試薬の
分注を受け、さらに回収ホッパーdの下方に送られて、
昇降台5の作動により回収ホッパーd内に押し込むとき
に、支持板54の上面の係合ピン64がプレート保持皿Bの
係合穴25と係合したところで、昇降台5の台盤52の上昇
作動を中間位置で止め、モーターM5を作動させて支持板
54を振動させれば、滴定プレート1がプレート保持皿B
ごと振動し、滴定プレート1の各ホール10…内の検体と
反応試薬との反応が振動下において行なわれるようにな
る。
また、検体と反応試薬との反応を、恒温下において行な
わすときは、プレート保持皿B内に保持されている滴定
プレート1の各ホール10…に対する検体または反応試薬
の分注を終えたところで、プレート保持皿Bごと積み重
ねていくことにより、上位のプレート保持皿Bの底部の
嵌合部wと下位のプレート保持皿Bの主体2の上端部と
の嵌合で、各滴定プレート1が密閉状態に保持されて、
検体および反応試薬の蒸発が阻止されるようになる。こ
のとき、積み重ねたプレート保持皿Bの最下位のものの
上面にはダミー蓋を被せるようにする。
そして、このようにプレート保持皿B…を重ねて恒温槽
に入れるとき、プレート保持皿B…を熱伝導の良い金属
材で形成しておくときは、滴定プレート1に対する熱伝
導が良好になる。
また、各ホール10内での検体と反応試薬との反応が終え
た滴定プレート1は、プレート保持皿Bに支持せしめた
状態のまま、光度計などの光学検査装置にかける。この
とき、プレート保持皿Bの底壁に設けた切欠窓穴24が、
滴定プレート1の透光性を良好に保持するようになる。
以上説明したように、本発明による血液・血清等の検体
検査に用いる滴定プレート1のプレート保持皿Bは、合
成樹脂材または金属材により、通常の規格寸法の滴定プ
レート1より幾分大きくかつ幾分厚い略方形の台盤状の
主体2を形成し、その主体2の上面側に、通常の規格寸
法の滴定プレート1を嵌入せしめる嵌合窪部20を形成
し、主体2の底部には四周に膨出する膨出部22を形成
し、主体2の下面側に、主体2の上端側を密に嵌合さす
寸法の嵌合部wを形成して構成しているのだから、この
プレート保持皿Bに、規格寸法の通常の滴定プレート1
の保持せしめて、プレート受皿Bごと検査装置Aにかけ
るようにすることで、通常の滴定プレートを用いて、検
査行程に支障を与えることなく、滴定プレートの各ホー
ル内に分注した検体および反応試薬の蒸発を抑えるよう
にしながら、滴定プレートの検査行程中における自動処
理が行なえるようになる。
また、滴定プレート1を嵌合さす嵌合窪部20の底壁に、
滴定プレート1のホール10…が整列するゾーンzに対す
る切欠窓穴24を開設しておくことで、滴定プレート1を
プレート保持皿Bに支持させた状態のまま光学検査装置
にかけても、精確な結果が得られるようになる。
また、プレート保持皿Bの主体2に、振動装置6の振動
作動部と振動方向に係合する接続部を設けておくこと
で、滴定プレート1の振動を、プレート保持皿Bに滴定
プレート1を支持させた状態のまま、プレート保持皿B
を利用して行なえるようになる。
また、プレート保持皿Bの主体2を、熱伝導性の良い金
属材で成形しておくことで、恒温槽内でのインキベーシ
ョンが精確に行なえるようになる。
また、プレート保持皿Bの外周面に、滴定プレート1の
ID番号を付しておくことで、滴定プレート1のID管理が
適確に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は通常の滴定プレートの平面図、第2図は分注装
置を具備する検査装置の斜視図、第3図は本発明による
プレート保持皿の斜視図、第4図は同上の平面図、第5
図は同上の第4図におけるI−I線断面図、第6図は同
上の第4図におけるII−II線断面図、第7図は同上の第
4図におけるIII−III線断面図、第8図は同上の底面
図、第9図は同上プレート保持皿をセットした検査装置
の要部の一部破断した正面図、第10図は同上の昇降台の
側面図である。 図面符号の説明 A……検査装置、B……プレート保持皿 a……分注ヘッド、b……載置台 c……供給ホッパー、d……回収ホッパー w……嵌合部、z……ゾーン M1・M3・M4・M5……モーター L・D……長さ、1……滴定プレート 10……ホール、11……分注針 2……主体、20……嵌合窪部 21……窪部、22……膨出部 23……突出部、24……切欠窓穴 25……係合穴、26……ID番号 250……開口、30……機体 30a……機枠、31……案内レール 4……移送コンベア、40……エンドレスチェン 41……連繋杆、42……送り爪 43……スプロケット軸 5……昇降台、50……支台 51……ガイド支柱、52……台盤 53……偏心カム、54……支持板 6……振動装置、60……バネ 61……弾性材、62……回転軸 63……バランサー、64……係合ピン 70……側枠、71……支軸 72……回動軸、73……クランクホイル 74……リンク杆、75……係合爪 76……繰出口、80……ホッパー本体 81……受入口、82……係止爪 83……バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−299768(JP,A) 特開 昭63−241359(JP,A) 特開 昭63−315948(JP,A) 特開 昭58−219457(JP,A) 実開 昭56−35050(JP,U) 実開 平1−89365(JP,U) 実開 昭58−96254(JP,U) 実公 昭60−23727(JP,Y2)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂材または金属材により、通常の規
    格寸法の滴定プレート1より幾分大きくかつ幾分厚い略
    方形の台盤状の主体2を形成し、その主体2の上面側
    に、通常の規格寸法の滴定プレート1を嵌入せしめる嵌
    合窪部20を形成し、主体2の底部には四周に膨出する膨
    出部22を形成し、主体2の下面側に、主体2の上端側を
    密に嵌合さす寸法の嵌合部wを形成してなる血液・血清
    等の検体検査に用いる滴定プレートのプレート保持皿。
  2. 【請求項2】主体2の上面側に設けた嵌合窪部20の底壁
    に、その嵌合窪部20に嵌合せしめた滴定プレート1のホ
    ール10…が整列しているゾーンzに対応する部位を下方
    に露出せしめる切欠窓穴24を開設した請求項記載の血
    液・血清等の検体検査に用いる滴定プレートのプレート
    保持皿。
  3. 【請求項3】主体2の下面側に、振動装置6の振動作動
    部と係合する接続部を形成した請求項記載の血液・血
    清等の検体検査に用いる滴定プレートのプレート保持
    皿。
  4. 【請求項4】主体2を、熱伝導性の良い金属材で形成し
    た請求項記載の血液・血清等の検体検査に用いる滴定
    プレートのプレート保持皿。
  5. 【請求項5】主体2の外周面の適宜個所に、IDNOを付し
    た請求項記載の血液・血清等の検体検査に用いる滴定
    プレートのプレート保持皿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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