JPH06103264A - 文書編集装置 - Google Patents

文書編集装置

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JPH06103264A
JPH06103264A JP3040468A JP4046891A JPH06103264A JP H06103264 A JPH06103264 A JP H06103264A JP 3040468 A JP3040468 A JP 3040468A JP 4046891 A JP4046891 A JP 4046891A JP H06103264 A JPH06103264 A JP H06103264A
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JP
Japan
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character string
state
buffer
character
word
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Application number
JP3040468A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Nomura
直之 野村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Publication of JPH06103264A publication Critical patent/JPH06103264A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文章を解析して単語・文節・句等の構文単位
を1回の入力で指定・切り替えができる文書編集装置を
提供する。 【構成】 電子化文字列に対して辞書1を用いて文章解
析を行って素性付き単語列を出力する解析手段2によっ
て、素性付き単語列の各部と電子化文字列の該当箇所と
の対応関係を保持した内部表現を内部表現作成手段3に
よって作成し、内部表現格納手段4に格納する。電子化
文字列に対する入力/削除の更新データを電子化文字列
上の位置情報を保存しつつ逐次格納する文字列バッファ
5の格納する文字列を機能語見出し格納手段6の格納内
容と文字列監視手段7によって文字列照合することによ
って解析単位を切り出し、得られた解析結果に基づいて
文字列バッファ更新手段8が文字列バッファ5の内容を
更新するとともに、内部表現更新手段9が内部表現格納
手段4の内容を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA,研究開発,教
育,出版等をはじめとする産業分野で広く利用される、
特に非定型的な文書の作成を支援することを目的とした
文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カナ漢字変換技術の成熟、ワードプロセ
ッサの急速な普及に伴い、より高機能な文章作成支援ツ
ールの要求がますます強まっている。そこで最近は構文
・意味解析をカナ漢字変換技術に取り入れたり、一旦編
集を終えた文書に対して「です・ます」体、「である」
体といった文字列レベルで処理可能な文体の統一・変換
機能をもたせたり、さらには章立ての変更の手間を削減
するアウトラインプロセッサ機能をもたせたワードプロ
セッサが数多く製品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の日本語
向け文書処理装置は一般に、文章を解析して単語・文節
・句等の構文単位を認識し処理する機能を欠いている。
『単語』を単位として編集できないという意味では、
『ワードプロセッサ』=『単語処理器』という呼称は、
詐称の謗りを免れないとさえいえる。また、英文ワード
プロセッサの場合では、分かち書きによって単語の単位
は扱えるが、句・節の単位や各単語の品詞は認識してい
ない。この結果、呼応の副詞や接続詞と主動詞との間の
係り結び構造の取り繕いなどに代表される、人間が見落
としがちな文章の不備を訂正したり、あるいは、各種構
文単位ごとに編集対象を指定するような機能を実現する
ことができないでいる。
【0004】特願平1−251496号明細書では、上
記の問題点を解決するための基本的な装置構成を提示し
ている。ここでは、入力文章を解析してその言語的な内
部構造を保持し、その変化に対して文法的・認知的な推
論規則を作用させることによって、人間が見落としがち
な文章の不備を訂正したり、あるいは、各種構文単位ご
とに編集対象を指定するような機能を実現したりしてい
る。
【0005】ところが、この種の装置を『リアルタイム
システム』として実現するための技術的な詳細について
は、特願平1−251496号明細書では触れられてい
ない。ユーザーが編集中の文書に対してリアルタイム
に、しかもランダムな位置に文字列を入力・削除する際
に、前述の言語的な内部構造には時々刻々と破綻が生じ
る。この破綻を妥当なタイミングで修正し、適切な短い
遅れの下に編集中の文字列と、それに対応する言語的な
内部構造との間でいかに正しい対応を保持するかが、
『リアルタイムシステム』を実現するために解決すべき
必須の問題点となる。
【0006】この、正しい対応を保持するための技術的
な困難の1つは、再解析を実行する範囲の文字列をいか
に決定するかの問題である。これは、辞書引きを行うた
めの範囲を決定すること自体を目的とした処理であるか
ら、その決定のために辞書引き多数回を行うという類の
多量の計算コストをかけるわけにはいかない。
【0007】本発明の目的は、このような問題点を解決
した文書編集装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明の文書編集装置は、それぞれ以下の特徴を有す
る。
【0009】第1の発明は、文字列と素性付き単語との
対応情報をもつ辞書と、入力された電子化文字列および
/またはファイルから読み込んだ電子化文字列に対して
前記辞書を用いて文章解析を行って素性付き単語列を出
力する解析手段と、前記解析手段の出力する素性付き単
語列の各部と電子化文字列の該当箇所との対応関係を保
持した内部表現を作成する内部表現作成手段と、前記内
部表現作成手段の出力する内部表現を格納する内部表現
格納手段と、電子化文字列に対する入力/削除の更新デ
ータを電子化文字列上の位置情報を保存しつつ逐次格納
する文字列バッファと、前記文字列バッファの格納する
文字列と照合するための機能語情報を文字列の状態で格
納する機能語見出し格納手段と、前記機能語見出し格納
手段を用いて前記文字列バッファの格納する文字列を文
字列照合により解析する文字列監視手段と、前記文字列
監視手段の出力結果に基づいて前記文字列バッファの格
納する文字列を更新する文字列バッファ更新手段と、前
記文字列監視手段の出力結果に基づいて前記解析手段を
用いて前記内部表現格納手段の格納する内部表現を更新
する内部表現更新手段とを備えることを特徴とする。
【0010】第2の発明は、第1の発明の要件の中の機
能語見出し格納手段に代えて、機能語情報を前後逆順の
文字列の状態で格納する機能語逆引き見出し格納手段を
備えることを特徴とする。
【0011】第3の発明は、第1の発明に加えて、前記
文字列バッファの格納する文字列が含む機能語の数と出
現位置の区別を与える状態変数を前記文字列監視手段の
出力に基づいて計算し、計算した状態変数に基づいて前
記文字列バッファ更新手段および前記内部表現更新手段
に対して更新の内容を指示する状態遷移手段を更に備え
ることを特徴とする。
【0012】第4の発明は、第3の発明に加えて、電子
化文字列に対する削除のデータを受け取って前記状態遷
移手段の保持する状態変数に基づいて前記内部表現格納
手段の格納する内部表現の一部を消去し、消去した部分
の文字列データを前記文字列バッファ中の該当位置に格
納する内部表現取り崩し手段を更に備えることを特徴と
する。
【0013】第5の発明は、第1の発明に加えて、前記
文字列バッファの格納する文字列が含む機能語の数と出
現位置の区別を与える状態変数を前記文字列監視手段の
出力および前記内部表現格納手段の格納する内部表現に
基づいて計算し、計算した状態変数に基づいて前記文字
列バッファ更新手段および前記内部表現更新手段に対し
て更新の内容を指示する文脈依存状態遷移手段を更に備
えることを特徴とする。
【0014】第6の発明は、第1の発明に加えて、前記
内部表現格納手段の格納する内部表現の含む単語列の素
性を1文または複数文章にまたがって解析し内部表現の
大局的不整合を検出し、前記内部表現更新手段に対して
更新の内容を指示する大局的不整合監視手段を更に備え
ることを特徴とする。
【0015】第7の発明は、第1の発明に加えて、前記
内部表現更新手段が前記解析手段を動作させている最中
に次の入力/削除の更新データが前記文字列バッファに
入ったことを検出するタイミング判定手段と、前記タイ
ミング判定手段の出力に従って現在実行中の前記解析手
段の動作をキャンセルするとともに解析実行中の文字列
を前記文字列バッファに書き戻すキャンセル実行手段と
を更に備えることを特徴とする。
【0016】第8の発明は、第1の発明の要件の中の文
字列バッファを複数備え、複数の文字列バッファをそれ
ぞれ原電子化テキスト中の複数の編集途中状態の箇所に
対応させて管理する途中状態管理手段を更に備えること
を特徴とする。
【0017】
【作用】本発明によれば、上記各手段を組合せて機能さ
せることにより、言語的な内部構造を保持する文書編集
装置において、編集対象の文字列と内部構造との間のリ
アルタイムな対応の保持、すなわち連動を実現すること
が可能となる。この結果、保持する内部構造を利用する
ことにより、従来にない高い機能と操作性をもつ文書処
理装置を実現することが可能になる。
【0018】
【実施例】
(第1の発明の実施例)図1は第1の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図であり、この文書
編集装置は、文字列と素性付き単語との対応情報をもつ
辞書と、入力された電子化文字列および/またはファイ
ルから読み込んだ電子化文字列に対して辞書1を用いて
文章解析を行って素性付き単語列を出力する解析手段2
と、解析手段2の出力する素性付き単語列の各部と電子
化文字列の該当箇所との対応関係を保持した内部表現を
作成する内部表現作成手段3と、内部表現作成手段3の
出力する内部表現を格納する内部表現格納手段4と、電
子化文字列に対する入力/削除の更新データを電子化文
字列上の位置情報を保存しつつ逐次格納する文字列バッ
ファ5と、文字列バッファ5の格納する文字列と照合す
るための機能語情報を文字列の状態で格納する機能語見
出し格納手段6と、機能語見出し格納手段6を用いて文
字列バッファ5の格納する文字列を文字列照合により解
析する文字列監視手段7と、文字列監視手段7の出力結
果に基づいて文字列バッファ5の格納する文字列を更新
する文字列バッファ更新手段8と、文字列監視手段7の
出力結果に基づいて解析手段2を用いて内部表現格納手
段4の格納する内部表現を更新する内部表現更新手段9
とを備えている。
【0019】この装置では、キーボード,ファイル等か
らの文字列の入力を文字列バッファ5によって受理し、
格納する。この文字列データには、編集文字列全体の中
にしめる位置情報を付随させる。本実施例では、位置情
報付き文字列データを編集文字列格納手段10に複写し
て送出した際に、編集文字列全体の中の位置情報で指定
された当該位置に挿入し、必要に応じて使用者に対して
表示する。
【0020】編集開始時点で、編集文字列格納手段10
の内容として表1(a)に示した旧文字列が格納されて
いるものとする。なお表1は、形態素解析の入力になる
入力文とその入力文に対する文字単位の挿入の過程を表
す具体例を示している。
【0021】
【表1】
【0022】
【0023】使用者は、表1(b)に示すような操作を
行うことによって、編集文字列格納手段10の内容を、
旧文字列から新文字列に置き換えるものとする。この操
作は1文字単位の挿入ならびに削除によって行う。もし
くは1文字単位での操作の列に変換して文字列バッファ
5に送られるように装置の内部で制御する。文字列監視
手段7は、文字列バッファ5の内容が1文字単位で変化
するごとに、必要に応じて機能語見出し格納手段6の内
容と文字列バッファ5の内容の全体または一部との間で
文字列照合を行い、文字列バッファ5の内容とその変化
を監視する。
【0024】表1(b)における使用者の具体的な操作
は、表1(c)に示すように逐次、「『その段階で』の
中の『の』の右隣への『初』の挿入」(操作)、「前
回挿入位置の右隣への『め』の挿入」(操作)、「前
回挿入位置の右隣への『の』の挿入」(操作)、とい
う順に実行される。以下では、これらの1文字単位の各
操作について、上記の括弧内に示した「操作」から
「操作」の名称で参照する。
【0025】編集開始時点では、文字列バッファ5の内
容は空であり、編集文字列格納手段10には表1(a)
に示した旧文字列が格納されている。この状態でデータ
線を介して操作に示した、旧文字列中の『の』の右側
位置への挿入指示を文字列バッファ5が受け取ると、文
字列監視手段7は、次の2つの動作を行う。第1の動作
は、空であった文字列バッファ5の中に『初』という文
字列を格納することである。第2の動作は、編集文字列
格納手段10の中で旧文字列中の『の』の右側位置に文
字『初』を挿入することである。
【0026】文字列バッファ5の内部が変化したことを
文字列監視手段7が検出すると、文字列監視手段7は信
号線を介して機能語見出格納手段6の中に格納された機
能語見出しを検索し、文字列バッファ5の中の文字列
『初』との文字列照合を行う。操作の際には、『初』
が自立語の一部の文字であるために機能語見出しには検
索されず、文字列監視手段7の動作は一旦停止する。
【0027】次に操作が起こったとき、文字列バッフ
ァ5,文字列監視手段7,編集文字列格納手段10につ
いて、操作と同様の動作を実行する。すなわち、
『初』という文字列だけが格納されていた文字列バッフ
ァ5の中に『め』という文字が追加されて『初め』とい
う文字列が格納された状態となり、一方、編集文字列格
納手段10の中で旧文字列中の『初』の右側位置に文字
『め』が挿入される。さらに文字列監視手段7が起動さ
れた際には、機能語見出格納手段6が見出し『め』を欠
くことから、文字列監視手段7による文字列照合も失敗
する。
【0028】次に操作が起こったとき、『初め』とい
う文字列だけが格納されていた文字バッファ5の中の
『の』という文字が追加されて『初めの』という文字列
が格納された状態となり、一方、編集文字列格納手段1
0の中で旧文字列中の『め』の右側位置に文字『の』が
挿入される。ここで、文字列監視手段7が起動されたと
き、機能語見出格納手段6が格助詞の『の』を見出しと
してもっていることから、文字列バッファ5の格納する
文字列『初めの』との間で共通の部分文字列が存在する
ことが文字列照合の結果検出される。
【0029】操作で文字列照合が成功すると、文字列
バッファ更新手段8は、文字列バッファ5から内部表現
作成手段3に対して、左側から共通部分文字列『の』ま
での文字列全体、すなわち『初めの』をデータ線を介し
て送出する。同時に文字列バッファ5から、送出した分
の文字列『初めの』を削除する。
【0030】内部表現作成手段3は、文字列バッファ5
から受け取った文字列を、データ線を介して解析手段2
に送出する。解析手段2は、辞書1を用いて、受け取っ
た文字列を言語的に解析し、単語・文節・句・節、とい
う文法的な単位の構造を作る。
【0031】たとえば文字列『初めの』からは、名詞
『初め』と連体格助詞『の』が抽出され、それらを合わ
せた全体が1文節という単位をとること、が解析され
る。この解析結果はデータ線を介して内部表現格納手段
4に送られる。この際に、内部表現更新手段9は、内部
表現格納手段4が受け取った解析結果が、文字列監視手
段7が文字列照合成功を検出した文字列に対応するもの
であることを確認し、解析結果を内部表現格納手段4の
中の該当位置に格納する。
【0032】以上の制御の結果、第1の発明の文書編集
装置は、編集文字列格納手段10中に格納する編集中の
文字列に対応する単語・文節・句・節、という文法的な
単位の構造を保持することとなり、これらの文法的な単
位を利用した簡便な編集動作の実現を可能にする。 (第2の発明の実施例)図2は第2の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0033】第2の発明の装置は、第1の発明の装置に
おける機能語見出格納手段6に代えて機能語逆引き見出
し格納手段61を備えることにより、第1の発明の実施
例に示した動作のうち、文字列監視手段7による文字列
照合が次のように変更される。
【0034】機能語逆引き見出し格納手段61は、機能
語の文字列を、『らか(←から)』,『でま(←ま
で)』,『の』のように左右逆の文字順序で格納する。
文字列監視手段7が機能語逆引き見出し格納手段61の
内容を用いて文字列バッファ5の格納する文字列に対し
て文字列照合をする際に、文字列監視手段7は、文字列
バッファ5の格納する文字列の右端から逆順に、すなわ
ち左方向へと1文字ずつ検索文字長さを増しながら文字
照合を行う。特に、本実施例では右端位置からの最長一
致法を採用するものとする。第1の発明の実施例におけ
る操作の際に、機能語逆引き見出し格納手段61が
『の』を格納し、『のめ』を格納していないことから、
照合された逆引き機能語としては『の』が選ばれる。
【0035】この結果、文字列監視手段7は、文字列バ
ッファ5の中の文字列『初めの』が、自立語と機能語を
含む1文節程度の単位を構成しているものとの推定に基
づいて文字列『初めの』を、文字列バッファ更新手段8
によって文字列バッファ5から削除し、内部表現作成手
段3へ送出する。以下の動作は、第1の発明と全く同じ
である。 (第3の発明の実施例)図3は第3の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0036】第3の発明の装置は、第1の発明の装置に
加えて状態遷移手段72を備えることにより、第1の発
明の実施例に示した文字列監視手段7の動作が次のよう
に詳細に規定される。
【0037】編集中に、文字列監視手段7は、文字列バ
ッファ5の内容が1文字単位で変化するごとに、機能語
見出格納手段6の内容と文字列バッファ5の内容との間
で文字列照合を行い、文字列バッファ5の内容とその変
化を監視する。第3の発明の装置では、この文字列バッ
ファ5を監視する制御の際に、新たに状態遷移手段72
を用いる。
【0038】以下に状態遷移の過程を示す。
【0039】 [状態遷移](1文字入力時) 11)条件 状態Iのとき「機能語見出格納手段6にヒ
ットし、文字列照合結果が句読点または終端機能語(→
*脚注)。」 実行 →「終了B[左文節を未確定扱い処理にし、結合
結果を解析手段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 12)条件 状態Iのとき「機能語見出格納手段6にヒ
ットし、文字列照合結果が一般の機能語。」 実行 →「状態IIへ遷移。」 13)条件 状態Iのとき「機能語見出格納手段6にヒ
ットしない。」 実行 →「状態III へ遷移。」 21)条件 状態IIのとき「入力された1文字を含む文
字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚注)に
ヒット。」 実行 →「終了B[左文節を未確定扱い処理にし、結合
結果を解析手段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 23)条件 状態IIのとき「機能語見出格納手段6にヒ
ットし、文字列照合結果が一般の機能語。バッファ左端
に届くか、またはヒットした機能語の左隣の文字から再
引きを再帰的に繰り返した結果バッファ左端に届く。」 実行 →「状態IIのまま。」 24)条件 状態IIのとき「機能語見出格納手段6にヒ
ットし、文字列照合結果が一般の機能語。再帰的文字列
照合の結果バッファ左端に届かない。」 実行 →「状態IVに遷移。」 25)条件 状態IIのとき「入力された1文字を含む文
字列照合結果が機能語見出格納手段6にヒットしな
い。」 実行 →「状態III に遷移。」 31)条件 状態III のとき「入力された1文字に始ま
る文字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚
注)にヒット。ヒットした文字列が再帰的にバッファ左
端に届く。」 実行 →「終了B[左文節を未確定に扱い処理にし、結
合結果を解析手段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 32)条件 状態III のとき「入力された1文字に始ま
る文字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚
注)にヒット。ヒットした文字列が再帰的にバッファ左
端に届かない。」 実行 →「終了A[入力バッファ内の第1文節を解析手
段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 33)条件 状態III のとき「機能語見出格納手段6に
ヒットし、文字列照合結果が一般の機能語。再帰的文字
列照合の結果バッファ左端に届かない。」 実行 →「状態IVに遷移。」 34)条件 状態III のとき「入力された1文字に始ま
る文字列照合結果が機能語見出格納手段6にヒットしな
い。」 実行 →「状態III のまま。」 35)条件 状態III のとき「機能語見出格納手段6に
ヒットし、文字列照合結果が一般の機能語。再帰的文字
列照合の結果バッファ左端に届く。」 実行 →「状態IIに遷移。」 39)条件 状態III のとき「使用者が編集を中断また
は終了。」 実行 →「終了C[右文節を未確定扱い処理にし、結合
結果を解析手段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 41)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚注)
にヒット。ヒットした文字列が再帰的にバッファ左端に
届く。」 実行 →「終了B[左文節を未確定扱い処理にし、結合
結果を解析手段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 42)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚注)
にヒット。ヒットした文字列が再帰的にバッファ左端に
届かない。」 実行 →「終了A[入力バッファ内の第1文節を解析手
段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 43)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、再帰的
文字列照合の結果、バッファ内部に既に存在する第1自
立語末尾に届く。」 実行 →「状態IVのまま。」 44)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、バッフ
ァ内部に既に存在する第1自立語末尾に届かない。」 実行 →「状態IVのまま。」 45)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、バッフ
ァ内部に既に存在する自立語末尾をまたぎ、バッファ左
端に届く。」 実行 →「状態IIに遷移。」 46)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、バッフ
ァ内部に既に存在する自立語末尾をまたぎ、バッファ左
端に届かない。
【0040】」 実行 →「状態IVのまま。」 47)条件 状態IVのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が機能語見出格納手段6にヒットしな
い。」 実行 →「状態Vに遷移。」 51)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚注)
にヒット。ヒットした文字列が再帰的にバッファ左端に
届く。」 実行 →「終了B[左文節を未確定扱い処理にし、結合
結果を解析手段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 52)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が句読点または終端機能語(→*脚注)
にヒット。ヒットした文字列が再帰的にバッファ左端に
届かない。」 実行 →「終了A[入力バッファ内の第1文節を解析手
段2へ送る。]の後、状態Iに遷移。」 53)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、再帰的
文字列照合の結果、バッファ内部に既に存在する第1自
立語末尾に届く。」 実行 →「状態IVに遷移。」 54)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、バッフ
ァ内部に既に存在する第1自立語末尾に届かない。」 実行 →「状態IVに遷移。」 55)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、バッフ
ァ内部に既に存在する自立語末尾をまたぎ、バッファ左
端に届く。」 実行 →「状態IIに遷移。」 56)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が一般の機能語にヒット。但し、バッフ
ァ内部に既に存在する自立語末尾をまたぎ、バッファ左
端に届かない。
【0041】」 実行 →「状態IVに遷移。」 59)条件 状態Vのとき「入力された1文字に始まる
文字列照合結果が機能語見出格納手段6にヒットしな
い。」 実行 →「終了A[入力バッファ内の第1文節を解析手
段2へ送る。]の後、状態III に遷移。」 61)条件 状態VI 実行→『バッファの左端から第1機能語列末尾の部分ま
でを解析手段2待ちスタックへ送り、状態IVへ。』 脚注*→『終端機能語』 下記のもの、およびこれらの文字列を右端にもつ複合 以上が、状態遷移の過程である。
【0042】さて、本実施例では状態遷移手段72は、
上記の状態変数、状態I,状態II,…,状態VIを状態変
数として保持する。さらに、各状態遷移11),1
2),…,61)中の『条件』と『実行』の記述に従っ
て、状態I,状態II,…,状態VIの間で状態遷移を実行
する。
【0043】上記の状態遷移の実行の記述中で、「ヒッ
トした文字列が再帰的に…」という記述は、機能語見出
格納手段6にヒットした場合に、その機能語の左隣から
再度機能語見出格納手段6で検索し再びヒットしたらさ
らにその機能語の左隣から再度検索する、という操作を
繰り返すことを意味する。また、「終了A[…。]」と
いう記述は、文字列バッファ更新手段8により何らかの
更新が文字列バッファ5に対して行われ、同時に何らか
の文字列が内部表現作成手段3を介して解析手段2に送
られることを意味する。
【0044】たとえば、第1の発明における操作,操
作,操作と続く1文字単位の逐次挿入の際には、次
のように状態遷移が動作する。入力が起こる前の初期状
態では、文字列バッファ5が空、すなわち状態Iとなっ
ている。操作「『その段階で』の中の『の』の右隣へ
の『初』の挿入」の実行後は状態遷移13)の条件のみ
が満足され、状態変数は状態III に変化する。さらに、
操作「前回挿入位置の右隣への『め』の挿入」の実行
後は、状態遷移34)の条件のみが満足され、状態変数
は状態III にとどまる。操作「前回挿入位置の右隣へ
の『の』の挿入」の結果、上記の脚注の一覧表に示した
ように『の』が終端機能語であることから、状態遷移3
1)の条件が満足され、「終了B[左文節を未確定扱い
処理にし、結合結果を解析手段2へ送る。]の後、状態
Iに遷移。」という処理内容を実行する。
【0045】以降は、第1の発明と全く同じ動作を行
う。 (第4の発明の実施例)図4は第4の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0046】第4の発明は、削除を伴う編集動作を実現
する。初期状態として表2の文が編集文字列格納手段1
0に格納され、文字列バッファ5が空、すなわち、状態
変数の中では状態Iであったものとする。なお表2は表
1の過程にさらに削除を加えた過程を表す具体例であ
る。
【0047】
【表2】
【0048】
【0049】使用者が、この初期状態から表2に示す操
作を実行していった場合、表2に示すように逐次、
「『その段階で』の中の『の』の削除」(操作)、
「『そ段階で』の中の『そ』の右隣への『こ』の挿入」
(操作)、「前回挿入位置の右隣への『が』の挿入」
(操作)、「前回挿入位置の右隣への『わ』の挿入」
(操作)、「前回挿入位置の右隣への『か』の挿入」
(操作)、「前回挿入位置の右隣への『っ』の挿入」
(操作)、「前回挿入位置の右隣への『た』の挿入」
(操作)、という順に文字列バッファ5に対する削除
・入力が行われる。以下、これらの1文字単位の各操作
について、上記の括弧内に示した「操作」から「操作
」の名称で記述する。
【0050】初期状態で操作の旧文字列中の『の』の
位置に対する削除指示をデータ線を介して文字列バッフ
ァ5が受け取ると、文字列監視手段7は、次の2つの動
作を行う。第1の動作は、編集文字列格納手段10に対
して旧文字列中の『の』の位置にある文字、即ち『の』
そのものを編集文字列格納手段10の中から削除するこ
とである。第2の動作は、内部表現更新手段9に対して
内部表現格納手段4から、内部表現取り崩し手段91に
よって削除位置の近傍に相当する内部表現を削除し、そ
の削除した内部表現の部分に相当する文字列を内部表現
格納手段4からデータ線及び内部表現更新手段9を介し
て受け取って文字列バッファ更新手段8に送出し、文字
列バッファ更新手段8の動作によって文字列バッファ5
へと送り込むことである。
【0051】本実施例では、『削除位置の近傍』として
その文字を含む文節を採用する。すなわち、表2の例で
は、操作の結果、当初空であった文字列バッファ5の
中には『そ』という文字が格納された状態となる。この
動作を、状態遷移手段72の格納する以下の状態遷移制
御を用いて表現すると、次のようになる。
【0052】まず、状態遷移の過程を示しておく。
【0053】 [状態遷移](1文字削除時) [入力文字列バッファへの書き戻し] 「状態I(定常状態)でユーザーによる文字削除が起こ
った際には、削除文字を含む文節相当の内部表現を内部
表現取り崩し手段91により内部表現格納手段から削除
する。さらに、削除文字以外の全文字を文字列バッファ
5に書き戻す。」 11)状態Iで書き戻し&条件「元の文節が付属語部分
を単語ノードにもっていて、且つ付属語部分の文字ノー
ドの一部がユーザーに削除された。」 実行 →「状態IVに遷移。」 12)状態Iで書き戻し&条件「元の文節が付属語部分
を単語ノードにもっていて、且つ付属語部分の文字ノー
ドの全部がユーザーに削除された。」 実行 →「状態III へ遷移。」 13)状態Iで書き戻し&条件「元の文節が付属語部分
をもち、自立語部分の文字ノードの一部がユーザーに削
除された。」 実行 →「状態IVへ遷移。」 14)状態Iで書き戻し&条件「元の文節が付属語部分
をもたず、自立語部分の文字ノードの一部がユーザーに
削除された。」 実行 →「状態III へ遷移。」 15)状態Iで書き戻し&条件「元の文節に付属語部分
があり、自立語部分の文字ノードの全部がユーザーに削
除された。」 実行 →「状態IIへ遷移。」 16)状態Iで書き戻し&条件「元の文節に付属語部分
が無く、自立語部分の文字ノードの全部がユーザーに削
除された。」 実行 →「状態Iへ遷移。」 21)状態II&条件「まだ入力バッファ中に文字が残っ
ている。」 実行 →「状態IIのまま。」 22)状態II&条件「入力バッファに残っていた最後の
1文字が削除された。」 実行 →「状態Iへ遷移。」 31)状態III &条件「まだ入力バッファ中に文字が残
っている。」 実行 →「状態III のまま。」 32)状態III &条件「入力バッファに残っていた最後
の1文字が削除された。
【0054】」 実行 →「状態Iへ遷移。」 41)状態IV&条件「内部表現上にアンリンク状態の文
節がある場合(即ち前回削除だった)で、且つそこから
付属語部分の全てが削除されたわけではないことが単語
ノードの構造から判定された。」(自立語部分での削除
も含む) 実行 →「状態IVのまま。」 42)状態IV&条件「内部表現上にアンリンク状態の文
節がある場合(即ち前回削除だった)で、且つそこから
付属語部分の全てが削除されたことが単語ノードの構造
から判定された。」 実行 →「状態III へ遷移。」 43)状態IV&条件「アンリンク状態の文節が無かった
場合で、新たな削除の結果付属語逆引きインデックスに
ヒット。」 実行 →「状態IVのまま。」 44)状態IV&条件「アンリンク状態の文節が無かった
場合で、新たな削除の結果付属語逆引きインデックスに
ヒットしない。」 実行 →「状態III へ遷移。」 51)状態V&条件「第1または第2自立語列候補部分
の一部が削除。」 実行 →「状態Vのまま。」 52)状態V&条件「第2自立語列候補部分の全部が削
除。」 実行 →「状態IVへ遷移。」 53)状態V&条件「第1自立語列候補部分の全部が削
除。」 実行 →「状態VII へ遷移。」 54)状態V&条件「第1付属語列部分の一部が削
除。」 実行 →「状態Vのまま。」 55)状態V&条件「第1付属語列部分の全部が削
除。」 実行 →「状態III へ遷移。」 状態VII に陥った時は、入力バッファ先頭に一定回数だ
け文字列が挿入され、その後、条件「使用者による、当
該位置の編集の中断または終了」が起こるまでは状態VI
I を繰り返す。この条件の発生時には状態VIへ遷移。ま
た、状態VII から第1、第2付属語列や第2自立語列の
全部が削除された場合はそれぞれ状態IV、状態V、状態
IIへ遷移。
【0055】以上が状態遷移の過程である。
【0056】さて、初期状態は上記の状態遷移における
状態Iである。以下、1文字挿入の場合は文字列挿入時
の状態遷移を、1文字削除の場合は文字削除時の状態遷
移を、操作「『その段階で』の中の『の』の削除」を
実行すると、文字削除時の状態遷移における条件14)
がヒットし、状態変数が状態III へ遷移する。この際に
前述の内部表現取り崩し手段91によって空であった文
字列バッファ5の中に、文字列『そ』が格納される。次
に、操作「『そ段階で』の中の『そ』の右隣への
『こ』の挿入」を実行すると、『こ』という見出しが機
能語見出格納手段6の中には存在しないため、文字列挿
入時の状態遷移における条件34)がヒットして状態変
数は状態III にとどまる。
【0057】次に、操作「前回挿入位置の右隣への
『が』の挿入」を実行すると、『が』という見出しが機
能語見出格納手段6の中に存在するため、文字挿入時の
状態遷移における条件33)がヒットして状態変数が状
態IVに変化する。次に、操作「前回挿入位置の右隣へ
の『わ』の挿入」を実行すると、『わ』という見出しが
機能語見出格納手段6の中には存在しないため、文字挿
入時の状態遷移における条件47)がヒットして状態変
数は状態Vに遷移する。次に、操作「前回挿入位置の
右隣への『か』の挿入」を実行すると、『か』という見
出しが機能語見出格納手段6の中には存在しないため、
文字挿入時の状態遷移における条件59)がヒットし
て、終了Aの手続き「文節『そこが』を解析手段2へ送
る」が実行され、状態変数は状態III に遷移する。
【0058】この時点で文字列バッファ5の内容は、
『そこが』を取り除いた残りの文字列、『わか』となっ
ている。さらに使用者によって、操作「前回挿入位置
の右隣への『っ』の挿入」が実行されると、『っ』とい
う見出しが機能語見出格納手段6の中には存在しないた
め、文字挿入時の状態遷移における条件34)がヒット
して状態変数は状態III にとどまる。続いて、操作
「前回挿入位置の右隣への『た』の挿入」が実行される
と、『た』という見出しが機能語見出格納手段6の中に
存在するため、文字挿入時の状態遷移における条件3
3)がヒットして状態変数は状態IVに遷移する。
【0059】以降は、第1の発明と全く同じ動作を行
う。
【0060】なお、状態遷移の説明の中で、入力文字が
単に「機能語見出格納手段6の中に存在する」とだけ記
述している場合は、この入力文字は終端機能語には該当
しないものとして扱う。また、再帰的文字照合の結果文
字列バッファ5の左端にとどくような特殊な文字入力の
連続も、上記の状態遷移の例の中には存在しない。 (第5の発明の実施例)図5は第5の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0061】第5の発明は、第4の発明の状態遷移手段
72を文脈依存状態遷移手段73に置き換えたものであ
る。図9は、文章全体,段落,分,節,句,文節,単語
という上下の階層をもつ文章の構造単位を木構造で表し
たものである。図中で、位置1,位置2,位置3,位置
4,位置5というのは、単語内部,文節内部の単語境
界,節内部の句境界,文内部の節境界,段落内部の文境
界,にそれぞれ対応する位置を示す。文脈依存状態遷移
手段73は、これらの、状態遷移の契機となる1文字挿
入・削除が起こる位置の種類に応じて、互いに異なる状
態遷移を起こす。
【0062】たとえば、文字挿入の際に、新たに次の条
件0)を定義する。 条件0)状態I〜VII のいずれであっても、挿入位置が
位置1または位置2であれば、内部表現格納手段4から
挿入文字の位置を含む文節の内部表現を消去し、挿入文
字とともにこの内部表現に該当する文字列を文字列バッ
ファ5に書き戻す。
【0063】すなわち、図9の例文の場合は、挿入文字
がxであれば、『そこ』に相当する内部表現格納手段4
の中の内部表現を消去して、『そxこ』という3文字の
文字列を文字列バッファ5の中に格納する。
【0064】位置3及び位置4については次の条件7
1),72)を、位置5については次の条件8)を、そ
れぞれ文脈依存状態遷移手段73の中に設定して、挿入
・削除位置の種類に基づいて互いに異なる種類の状態遷
移を行う。 条件71)挿入位置が位置3または位置4で、左隣の文
字が終端機能語であれば、内部表現格納手段4から挿入
文字の位置の右側にある文節の内部表現を消去し、挿入
文字とともにこの内部表現に該当する文字列を文字列バ
ッファ5に書き戻す。 条件72)挿入位置が位置3で、左隣の文字が終端機能
語でなければ、内部表現格納手段4から挿入文字の位置
の左側にある文節の内部表現を消去し、挿入文字ととも
にこの内部表現に該当する文字列を文字列バッファ5に
書き戻す。
【0065】たとえば、図9の例文では、『が』が文字
挿入時の状態遷移の脚注に記載した終端機能語であるか
ら条件71)が満たされ、挿入文字xに対して『わかっ
た』に相当する内部表現格納手段4の中の内部表現を消
去して、『xわかった』という5文字の文字列を文字列
バッファ5の中に格納する。 条件8)挿入位置が位置5のときは、内部表現格納手段
4の内容を取り崩すことなく、挿入文字xのみを文字列
バッファ5に格納する。
【0066】他は、第1の発明と全く同じ動作を行う。 (第6の発明の実施例)図6は第6の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0067】第6の発明は、第1の発明の効果に加え
て、編集中の文章に大局的不整合が生じた場合に以下の
手続きによりその不整合を解消するという効果をもつ。
【0068】図9に示した例文中で、位置4から左2文
字『、』『で』を削除し、削除した位置に格助詞『に』
を挿入するという変更を例にとって動作を説明する。 変更前の内部表現は、図9に示した通り、例文中に次の
2つの節の単位が含まれたものになっている。 第1の節:「そこがわかった段階で、」 第2の節:「決めよう。」 これに対して、変更後の内部表現では、「そこがわかっ
た段階に決めよう。」が1つの節を構成する。これは、
「決める」という用言が『に』格を必須格とする格フレ
ームをもち、従って『に』格が導く句全体「そこがわか
った段階に」が用言節「決めよう」に支配された構造と
なる、という文法的根拠に基づく。
【0069】第1の発明の文書編集装置では、主に文字
列バッファ5,文字列監視手段7,内部表現作成手段
3,解析手段2,辞書1のはたらきによって、「段階
で、」という文節の内部表現が、「段階に」という文節
の内部表現に置き換わったものが内部表現格納手段4の
中に作成される。これは、図9における文節より上位
の、句,節,文,段落の構造が全く変化していない内部
表現である。
【0070】ここで、大局的不整合監視手段41が内部
表現格納手段4の中で、第1の節全体の外部に対する統
語的振る舞いを規定するマーカー『に』が第2の節の主
動詞の欠落必須格を埋めるべきことを検出する。検出の
結果、大局的不整合監視手段41は第1の節を解消して
その句以下の下部構造を第2の節に吸収させることを決
定し、内部表現更新手段9に対してこの更新内容を指示
する。指示を受けた内部表現更新手段9は、内部表現格
納手段4に格納されている内部表現について、図3に示
した2つの節の単位を1つに統合するという変更を行
う。
【0071】以上の手続きにより、上例の変更後に生じ
た大局的な文章構造の不整合を解消して正しい内部表現
を維持し続けることが可能となる。 (第7の発明の実施例)図7は第7の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0072】第7の発明は、第1の発明の効果に加え
て、編集中の文章に対する変更箇所の解析を解析手段2
が実行している最中または解析結果を内部表現格納手段
4に反映しつつある最中に、続けて同一箇所への変更が
起こった場合に、直前の解析ジョブをキャンセルすると
いう機能を有する。この機能により同一箇所で生じた複
数の解析結果の中で同時には存在しなかったものが共に
内部表現格納手段4の中に現れて不正な内部表現が発生
するのを防止する効果をもつ。
【0073】ここでは、最も単純で、しかも高頻度で発
生する同一箇所への連続変更の例として、挿入したばか
りの文字を挿入直後に削除するという例をとりあげて装
置の動作を説明する。図9の例文について、図9に記し
た挿入位置のいずれか、たとえば、位置1に何らかの文
字『X』が挿入されたものとする。この際に、文字列監
視手段7,内部表現作成手段3によって解析手段2に対
して文字列『そXこが』が送られ、辞書1を用いて解析
が実行されている最中のタイミングをタイミングTとす
る。
【0074】タイミングTの間に同一箇所、すなわち位
置1において1文字削除が実行されると、タイミング判
定手段81は、この削除の更新データが前記文字列バッ
ファ5に入ったことを検出し、内部表現作成手段3に対
して、キャンセル実行手段82に対して、文字列『そX
こが』の解析をキャンセルすることを指示する。この際
に、指示を受けたキャンセル実行手段82は、既に解析
結果が出力されているならば解析結果を棄却する。
【0075】指示を受けたキャンセル実行手段82は、
さらに解析実行待ち状態の文字列を文字列バッファ5に
書き戻すことを解析手段2に対して指示する。指示を受
けた解析手段2はデータ線を介して文字列バッファ5に
対して文字列『そXこが』を送出する。文字列バッファ
5では、戻ってきた文字列『そXこが』に対して位置1
の削除が実行され、文字列『そこが』という状態が復元
される。 (第8の発明の実施例)図8は第8の発明の一実施例で
ある文書編集装置の構成を示す概念図である。
【0076】第8の発明は、図8に示すように、編集文
書中の複数の編集途中の箇所の各々に対応して、文字列
バッファ5を複数保持する。たとえば、図9に示した例
文について、位置1,位置2,位置3,位置4,位置5
の全てで、X1,X2,X3,X4,X5という各1文
字が逐次挿入されていくという編集動作例では、途中状
態管理手段77が位置1,位置2,位置3,位置4,位
置5に対応する文字列バッファ5を5個逐次確保する。
【0077】ここで、位置1及び位置2では、第5の発
明における状態遷移の条件0)が、位置3及び位置4で
は、第5の発明における状態遷移の条件71),72)
が、位置5では、第5の発明における状態遷移の条件
8)が、それぞれ満たされてX1,X2,X3,X4,
X5という各1文字が逐次挿入されたという状態をとっ
てみると、5個の文字列バッファ5の内部にはそれぞ
れ、 『そX1こが』 『そX2こが』 『X3わかった』 『段階でX4、』 『X5』 という文字列が格納された状態となる。
【0078】他は、第1の発明と全く同じ動作を行う。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、上記各手段を組合せて
機能させることにより、言語的な内部構造を保持する文
書編集装置において、編集対象の文字列と内部構造との
間の対応のリアルタイムな保持、すなわち編集対象の文
字列と内部構造との間の連動を実現することが可能とな
る。この結果、保持する内部構造を利用することによ
り、従来にない高い機能と操作性をもつ文書処置装置の
実現、特に、編集対象範囲の指定を既定値で『節』の単
位として1回のキー操作で実現するなどによって編集の
ためのキー入力操作数を大幅に低減した文書処理装置の
実現が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図2】第2の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図3】第3の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図4】第4の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図5】第5の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図6】第6の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図7】第7の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図8】第8の発明の一実施例である文書編集装置の構
成を示す概念図である。
【図9】文字の挿入・削除を行う文字位置の種類を表す
概念図である。
【符号の説明】
1 辞書 2 解析手段 3 内部表現作成手段 4 内部表現格納手段 5 文字列バッファ 6 機能語見出格納手段 7 文字列監視手段 8 文字列バッファ更新手段 9 内部表現更新手段 10 編集文字列格納手段 41 大局的不整合監視手段 61 機能語逆引き見出し格納手段 72 状態遷移手段 73 文脈依存状態遷移手段 77 途中状態管理手段 81 タイミング判定手段 82 キャンセル実行手段 91 内部表現取り崩し手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子化文字列を作成・編集する機能を有す
    る文書編集装置であって、 文字列と素性付き単語との対応情報をもつ辞書と、 入力された電子化文字列および/またはファイルから読
    み込んだ電子化文字列に対して前記辞書を用いて文章解
    析を行って素性付き単語列を出力する解析手段と、 前記解析手段の出力する素性付き単語列の各部と電子化
    文字列の該当箇所との対応関係を保持した内部表現を作
    成する内部表現作成手段と、 前記内部表現作成手段の出力する内部表現を格納する内
    部表現格納手段と、 電子化文字列に対する入力/削除の更新データを電子化
    文字列上の位置情報を保存しつつ逐次格納する文字列バ
    ッファと、 前記文字列バッファの格納する文字列と照合するための
    機能語情報を文字列の状態で格納する機能語見出し格納
    手段と、 前記機能語見出し格納手段を用いて前記文字列バッファ
    の格納する文字列を文字列照合により解析する文字列監
    視手段と、 前記文字列監視手段の出力結果に基づいて前記文字列バ
    ッファの格納する文字列を更新する文字列バッファ更新
    手段と、 前記文字列監視手段の出力結果に基づいて前記解析手段
    を用いて前記内部表現格納手段の格納する内部表現を更
    新する内部表現更新手段とを備えることを特徴とする文
    書編集装置。
  2. 【請求項2】前記機能語見出し格納手段に代えて、機能
    語情報を前後逆順の文字列の状態で格納する機能語逆引
    き見出し格納手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載の文書編集装置。
  3. 【請求項3】前記文字列バッファの格納する文字列が含
    む機能語の数と出現位置の区別を与える状態変数を前記
    文字列監視手段の出力に基づいて計算し、計算した状態
    変数に基づいて前記文字列バッファ更新手段および前記
    内部表現更新手段に対して更新の内容を指示する状態遷
    移手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の文
    書編集装置。
  4. 【請求項4】電子化文字列に対する削除のデータを受け
    取って前記状態遷移手段の保持する状態変数に基づいて
    前記内部表現格納手段の格納する内部表現の一部を消去
    し、消去した部分の文字列データを前記文字列バッファ
    中の該当位置に格納する内部表現取り崩し手段を更に備
    えることを特徴とする請求項3記載の文書編集装置。
  5. 【請求項5】前記文字列バッファの格納する文字列が含
    む機能語の数と出現位置の区別を与える状態変数を前記
    文字列監視手段の出力および前記内部表現格納手段の格
    納する内部表現に基づいて計算し、計算した状態変数に
    基づいて前記文字列バッファ更新手段および前記内部表
    現更新手段に対して更新の内容を指示する文脈依存状態
    遷移手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の
    文書編集装置。
  6. 【請求項6】前記内部表現格納手段の格納する内部表現
    の含む単語列の素性を1文または複数文章にまたがって
    解析し内部表現の大局的不整合を検出し、前記内部表現
    更新手段に対して更新の内容を指示する大局的不整合監
    視手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の文
    書編集装置。
  7. 【請求項7】前記内部表現更新手段が前記解析手段を動
    作させている最中に次の入力/削除の更新データが前記
    文字列バッファに入ったことを検出するタイミング判定
    手段と、 前記タイミング判定手段の出力に従って現在実行中の前
    記解析手段の動作をキャンセルするとともに解析実行中
    の文字列を前記文字列バッファに書き戻すキャンセル実
    行手段とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の
    文書編集装置。
  8. 【請求項8】前記文字列バッファを複数備え、複数の文
    字列バッファをそれぞれ原電子化テキスト中の複数の編
    集途中状態の箇所に対応させて管理する途中状態管理手
    段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の文書編
    集装置。
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