JPH06102005B2 - ワインの醸造方法および醸造装置 - Google Patents

ワインの醸造方法および醸造装置

Info

Publication number
JPH06102005B2
JPH06102005B2 JP2083756A JP8375690A JPH06102005B2 JP H06102005 B2 JPH06102005 B2 JP H06102005B2 JP 2083756 A JP2083756 A JP 2083756A JP 8375690 A JP8375690 A JP 8375690A JP H06102005 B2 JPH06102005 B2 JP H06102005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fermentation tank
grapes
vibration
fermentation
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2083756A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03285670A (ja
Inventor
明 小松
俊男 藤原
Original Assignee
ボディソニック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ボディソニック株式会社 filed Critical ボディソニック株式会社
Priority to JP2083756A priority Critical patent/JPH06102005B2/ja
Publication of JPH03285670A publication Critical patent/JPH03285670A/ja
Publication of JPH06102005B2 publication Critical patent/JPH06102005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ブドウの発酵に適用して付加価値(味の向
上、個別の高級感)を持たせるようにした、ワインの醸
造方法および醸造装置に関するものである。
(従来の技術) ワインを醸造するには、摘み取ったブドウを破砕した
後、発酵させる必要がある。この発酵は、酵母菌を混入
した破砕ブドウを発酵タンクに入れ、10日から2週間程
度の時間をかけて行なうことになる。発酵させることに
より酸味をとり、香りとまろやかさを出すのである。従
来にあっては、この発酵は充分な時間を必要とするもの
とされ、したがってワイン造りには、その量において限
界があるものとされていた。また味にいわゆる高級感を
出すために、発酵中にはこまやかな神経を使う必要があ
った。
(発明が解決しようとする課題) ところで最近においては、植物の栽培や動物の飼育に音
楽を流すことにより、その発育を促進することが話題に
なっており、一部において実験でその成果が確認されて
いる。この場合、音楽を聴かせる相手が動物であるとき
には、音そのものが動物に快感を与えるのであろうこと
が想像できるが、相手が植物であるときには音そのもの
よりも、音波による振動が植物に刺激を与えるのではな
いかと想像することができる。
本発明者は、ワインの醸造が発酵過程において酵母菌が
働くことを利用し、醸造する時間の間、音楽(振動)を
与え酵母菌を刺激させたらどうかという着想を持った。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的達成のための課題解決手段として、
まず方法の発明として、発酵タンク内のブドウに、メロ
ディまたはリズムからなる楽音による振動を、発酵タン
クの振動により伝達し、楽音の振動を与えると共にブド
ウを発酵させることを特徴とする。
また、このための装置の発明は、発酵タンクに取付ける
固定部材に設けたコイルと、該コイルに挿通させ固定部
材側にダンパーで保持した、磁極を備えたヨークとを有
する電気・機械振動変換器を、ブドウを発酵させる発酵
タンクの外壁に取付け、該電気・機械振動変換器に音響
装置の出力側を接続したことを特徴とする。
(作用) このような方法においては、楽音による振動を発酵タン
クを介してブドウに与えることにより、酵母菌が刺激さ
れてブドウの発酵が促進される。また、楽音を既知の音
楽曲を利用することによって、「…の曲で醸造したワイ
ン」というように個別の特徴を持たせることができる。
また、装置の発明においては、コイルに音楽の信号を与
えることによって、該信号に追従してコイルおよびヨー
クが相対的に振動し、電気・機械振動変換器は固定部材
を介して発酵タンク内に振動を伝達し、ブドウの酵母菌
を刺激することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を説明する。まず方法の発明に
おいては、200リットル入りの発酵タンクに前処理(従
来一般に行なわれている処理)をした破砕ブドウを入
れ、その外壁に複数個の電気・機械振動変換器を取付け
て、これに低周波電流を流し続けた。電気・機械振動変
換器を取付ける位置としては、発酵タンクの側面でも良
いが、側面であると隣接した電気・機械振動変換器の中
心にデッドポンイトが発生することがあるので、その位
置設定には注意を要する。この点において発酵タンクの
底部に取付ける方が都合が良い。
このように発酵タンクに取付けた電気・機械振動変換器
に、適当種類の低周波信号を流すと、この音楽信号に対
応した微妙な振動が酵母菌に作用し、その働きに活性を
与えて、醸造時間を短縮することになる。全く同じ材質
で同容量の発酵タンクを2個設け、これに同一条件の破
砕ブドウを入れた後、一方の発酵タンクには上記電気・
機械振動変換器を取付けて低周波電流を流し、他方の発
酵タンクには電気・機械振動変換器を取付けずに発酵の
比較試験を行なった結果、本発明を実施した方の発酵タ
ンクでは、次のような好結果を得ることができた。すな
わち、 発酵期間では、従来方式のものが12日かかったのに
対して、本発明適用のものは10日で済み、2日の短縮が
得られた。
発酵期間内における糖のアルコールへの転化率は、
従来のものに比して2.5%上昇している。
アルコール度は従来のものが11.56%であるのに対
し、本発明適用のものでは12.56%となった。
比重では従来のものが、1.002であるのに対し、本
発明適用のものでは、アルコール度が高くなったことに
起因して0.997となった。次に、試飲の専門家が両者の
試飲をして評価をしたところ、次のような結果がでた。
辛口(ドライ)な白ワインである。
香りが高く芳醇である。
白ワインにて得られる黄金色がよくでている。
喉ごしがすっきりしている。
気品のある味と香りである。
ロマンチックなストーリー性がある。
次に、上記方法の発明を実現するために使用する醸造装
置の実施例を図を用いて説明する。第1図において1は
発酵タンクであって、高さ寸法が約800ミリメートル、
直径寸法が600ミリメートル程度のものである。2はブ
ドウの出入れ口、3は蓋である。この発酵タンク1の底
部には、第2図に示すように4個の電気・機械振動変換
器4が取付けられている。5は発酵タンク1の脚であ
る。この電気・機械振動変換器4は、本発明者が開発し
たものであり、椅子等の人体載置物を音楽に合せて振動
させるものとして、既に特許出願され特許権を得ている
ものである(特公昭58-9640号公報参照)。
電気・機械振動変換器4は、第3図に示すような内部構
造をしており、第4図に示すような底面形状と第5図に
示すような平面形状を有しているものである。これらの
図において6は外周をフランジに形成したベース板(固
定部材)であり、7はカバーである。第3図に示すよう
にカバー7はボルト8によってベース板6に固定され
る。そしてこれらにより形成されるケース本体内に、次
のような構造が収納されて、電気・機械振動変換器4が
形成される。
第3図において9はヨークであり、図示するように、断
面T字形を有するものである。ヨーク9の外周部分には
リング状のマグネット10が取付けられており、その外側
にはトッププレート11が設けられて、これらはダンパー
としてのリングバネ12を介して前述のボルト7で支持さ
れている。13はスペーサである。以上の構造により、一
面をマグネット10に接触させたトッププレート11の内周
とヨーク9の突出部との間には磁気的な空隙14が形成さ
れることになる。この空隙14の内部にはコイル15が設け
られており、コード16を通じて図示しない音響機器から
の低周波電流が与えられるようになっている。
このように構成されたこの電気・機械振動変換器4は、
コイル15に図示しない音響機器からの低周波電流を受け
ると、コイル15とマグネット10との磁気干渉作用によ
り、コイル15に対してヨーク9、マグネット10およびト
ッププレート11の一体物が振動をする。これによってこ
の電気・機械振動変換器4をフランジの部分で取付けた
発酵タンクは振動し、またこの振動によって音を発生さ
せる。この振動と音(主として振動)は発酵タンク1内
のブドウと酵母菌に刺激を与え、前述のようなすぐれた
作用をするのである。
(発明の効果) 本発明のこのような方法ならびに装置によれば、メロデ
ィまたはリズムの楽音を振動に変えて、ワインの醸造過
程において、酵母菌を刺激してブドウの発酵を促進する
ことができると共に、楽音に特有の「1/f揺らぎ」によ
って揺らされ、かつ、楽音として使用する有名な音楽曲
によって、製品に曲名を添付し、飲み口の滑らかな、高
級感のあるワインを出荷することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する発酵タンクの正面図、第2図
は第1図のものの底面図、第3図は電気・機械振動変換
器の中央断面図、第4図は第3図のものの底面図、第5
図は第3図のものの平面図である。 1…発酵タンク 4…電気・機械振動変換器 6…ベース板 7…カバー 9…ヨーク 10…マグネット 11…トッププレート 12…リングバネ 14…空隙 15…コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発酵タンク内のブドウに、メロディまたは
    リズムからなる楽音による振動を、発酵タンクの振動に
    より伝達し、楽音の振動を与えると共にブドウを発酵さ
    せることを特徴とするワインの醸造方法。
  2. 【請求項2】発酵タンクに取付ける固定部材に設けたコ
    イルと、該コイルに挿通させ固定部材側にダンパーで保
    持した、磁極を備えたヨークとを有する電気・機械振動
    変換器を、ブドウを発酵させる発酵タンクの外壁に取付
    け、該電気・機械振動変換器に音響装置の出力側を接続
    したことを特徴とするワインの醸造装置。
JP2083756A 1990-03-30 1990-03-30 ワインの醸造方法および醸造装置 Expired - Lifetime JPH06102005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2083756A JPH06102005B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 ワインの醸造方法および醸造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2083756A JPH06102005B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 ワインの醸造方法および醸造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03285670A JPH03285670A (ja) 1991-12-16
JPH06102005B2 true JPH06102005B2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=13811398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2083756A Expired - Lifetime JPH06102005B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 ワインの醸造方法および醸造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06102005B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04135458A (ja) * 1990-09-28 1992-05-08 Bodeisonitsuku Kk 醸造、熟成または発酵食品の製造方法
US7198809B2 (en) 2005-01-27 2007-04-03 Leonhardt Charles G Method and system for removing harmful gases from wines and other beverages
US7220439B2 (en) 2005-01-27 2007-05-22 Leonhardt Charles G Wine aging method and system
ES2358402B1 (es) * 2009-10-15 2012-03-21 Bodegas Dagon S.L.N.E. Método de obtención de levaduras para fermentación con alto grado de alcohol.
CN104312842B (zh) * 2014-11-11 2017-02-22 四特酒有限责任公司 特香型白酒酿造机械化生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03285670A (ja) 1991-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5101810A (en) Apparatus and method for therapeutic application of vibro-acoustical energy to human body
EP0244508B1 (en) Device for influencing the human body by sound
CN102596309A (zh) 低脉冲频率耳蜗植入物刺激协同基频的单独表示和浊音/清音区别
JPH06102005B2 (ja) ワインの醸造方法および醸造装置
EP0477774B1 (en) Method of producing brewed, matured or fermented foods using vibrations
CN204883409U (zh) 一种音频振动器
CN113749809A (zh) 一种兼具牙齿清洁与音乐欣赏的牙刷实现方法及牙刷
CN104320728B (zh) 体感音箱用振动器、体感音箱、床垫、椅子、被子、褥子
AU3852400A (en) A vibrator and a method of controlling a vibrator
JPH0795939B2 (ja) ワインの醸造方法
CN201774607U (zh) 一种声波按摩养生电视机
TW200946098A (en) Vibroacoustic bathing system
WO2003090495A1 (en) Mattress having sound-to-vibration conversion apparatus
EP0477583B1 (en) Apparatus for improving the quality of liquid foods
CN100531699C (zh) 四维体感音乐浴缸
KR101843713B1 (ko) 음악을 이용한 콜드브루 커피 추출장치
CN2487393Y (zh) 电子保健催眠床
CN2622975Y (zh) 壳体振动式扬声器
KR200280648Y1 (ko) 음향-진동 변환장치를 내장한 베개
JPH06113932A (ja) ラック付き体感音響人体載置物
TW394696B (en) Medical device, medical recording media and medical oscillating device
JPH0547597Y2 (ja)
JPS5828593Y2 (ja) 鍼麻酔用電気治療器端末機
JP3021217U (ja) 足揉み器
Franz et al. PRINCIPLE OF THE AUSTRALIAN MULTIPLEELECTRODE COCHLEAR IMPLANT