JPH06100895A - プラスチックバンパーの洗浄方法 - Google Patents
プラスチックバンパーの洗浄方法Info
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- JPH06100895A JPH06100895A JP25165392A JP25165392A JPH06100895A JP H06100895 A JPH06100895 A JP H06100895A JP 25165392 A JP25165392 A JP 25165392A JP 25165392 A JP25165392 A JP 25165392A JP H06100895 A JPH06100895 A JP H06100895A
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- Japan
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- cleaning
- bumper
- liter
- polyoxyethylene
- washing
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/02—Inorganic compounds ; Elemental compounds
- C11D3/04—Water-soluble compounds
- C11D3/042—Acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D1/00—Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
- C11D1/66—Non-ionic compounds
- C11D1/72—Ethers of polyoxyalkylene glycols
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- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリプロピレンおよび/またはポリウレタン
製バンパーを、鉱酸0.1〜100g/リットル、フッ
素化合物0.01〜10g/リットル、HLBが12〜
16のノニオン型界面活性剤0.1〜10g/リット
ル、該ノニオン型界面活性剤に対する混合重量比が0.
1〜2であるHLBが6以下のポリエチレンポリプロピ
レン誘導体抑泡剤およびナトリウムおよび/またはアン
モニウムpH調整剤を含有するpH2〜4の酸性水溶液
洗浄剤にて60〜80℃で洗浄する工程、前記酸性水溶
液洗浄液を水洗し、エアブローする工程および室温〜8
0℃で乾燥する工程を順次経ることを特徴とするプラス
チックバンパーの洗浄方法である。 【効果】 特に、内部離型剤として、ステアリン酸亜鉛
を用いて成形したプラスチックバンパーの塗装前洗浄方
法として、有機溶剤を使用することなく、短工程の洗浄
が可能となる。
製バンパーを、鉱酸0.1〜100g/リットル、フッ
素化合物0.01〜10g/リットル、HLBが12〜
16のノニオン型界面活性剤0.1〜10g/リット
ル、該ノニオン型界面活性剤に対する混合重量比が0.
1〜2であるHLBが6以下のポリエチレンポリプロピ
レン誘導体抑泡剤およびナトリウムおよび/またはアン
モニウムpH調整剤を含有するpH2〜4の酸性水溶液
洗浄剤にて60〜80℃で洗浄する工程、前記酸性水溶
液洗浄液を水洗し、エアブローする工程および室温〜8
0℃で乾燥する工程を順次経ることを特徴とするプラス
チックバンパーの洗浄方法である。 【効果】 特に、内部離型剤として、ステアリン酸亜鉛
を用いて成形したプラスチックバンパーの塗装前洗浄方
法として、有機溶剤を使用することなく、短工程の洗浄
が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体を構成す
るプラスチックバンパー部品を塗装する際の前処理とし
て行なう塗装前洗浄方法に関するものであり、ポリプロ
ピレン製、ポリウレタン製のうち、1種単独または2種
複合の洗浄に対し、短工程、1段洗浄で対応できる方法
に関するものである。
るプラスチックバンパー部品を塗装する際の前処理とし
て行なう塗装前洗浄方法に関するものであり、ポリプロ
ピレン製、ポリウレタン製のうち、1種単独または2種
複合の洗浄に対し、短工程、1段洗浄で対応できる方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の各種プラスチックバンパー部品の
洗浄剤としては、1,1,1−トリクロロエタン、1,
1,2−トリクロロトリフルオロエタン等のハロゲン化
炭化水素溶剤が用いられている。
洗浄剤としては、1,1,1−トリクロロエタン、1,
1,2−トリクロロトリフルオロエタン等のハロゲン化
炭化水素溶剤が用いられている。
【0003】しかしながら、該ハロゲン化炭化水素溶剤
は、良好な洗浄性を有する反面、環境へ与える影響から
使用が制限される等の問題があり、今日では産業界全体
で、その使用量を減少させる方向にあり、また、該ハロ
ゲン化炭化水素に替わる溶剤についても使用環境からの
人体への影響や火災の問題を残しており、これらに替わ
る新たな洗浄剤の開発が進められている。
は、良好な洗浄性を有する反面、環境へ与える影響から
使用が制限される等の問題があり、今日では産業界全体
で、その使用量を減少させる方向にあり、また、該ハロ
ゲン化炭化水素に替わる溶剤についても使用環境からの
人体への影響や火災の問題を残しており、これらに替わ
る新たな洗浄剤の開発が進められている。
【0004】上記洗浄剤に替わるものとして、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリおよび/または
リン酸およびリン酸塩、炭酸塩等の酸を使用した水溶液
による洗浄剤として、特開平2−55799号には、カ
リウム塩を主体としたアルカリまたはリン酸およびリン
酸塩を主体とした酸とポリエチレングリコール型ノニオ
ン系界面活性剤(HLB12〜18)と消泡剤とを配合
した洗浄組成物が記載されている。また特開平4−27
472号には、アルカリビルダー(炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)と
界面活性剤とを含有するアルカリ洗浄液と有機酸(リン
ゴ酸、乳酸、クエン酸、酒石酸等)および無機酸(硫
酸、塩酸、硝酸、リン酸等)の酸を含有する酸性水溶液
を用いて2段洗浄する洗浄方法が記載されている。
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリおよび/または
リン酸およびリン酸塩、炭酸塩等の酸を使用した水溶液
による洗浄剤として、特開平2−55799号には、カ
リウム塩を主体としたアルカリまたはリン酸およびリン
酸塩を主体とした酸とポリエチレングリコール型ノニオ
ン系界面活性剤(HLB12〜18)と消泡剤とを配合
した洗浄組成物が記載されている。また特開平4−27
472号には、アルカリビルダー(炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)と
界面活性剤とを含有するアルカリ洗浄液と有機酸(リン
ゴ酸、乳酸、クエン酸、酒石酸等)および無機酸(硫
酸、塩酸、硝酸、リン酸等)の酸を含有する酸性水溶液
を用いて2段洗浄する洗浄方法が記載されている。
【0005】しかしながら、上記公報に記載されている
水溶液による洗浄剤を用いる場合には、充分良好な洗浄
性を得るのがむずかしく、特に、異なる種類のプラスチ
ックを同一工程で洗浄する場合は、溶剤の助けを必要と
したり、アルカリ水溶液洗浄後、酸水溶液洗浄する2段
階洗浄を必要としたり、洗浄工程を複雑にしたりする等
の問題があった。
水溶液による洗浄剤を用いる場合には、充分良好な洗浄
性を得るのがむずかしく、特に、異なる種類のプラスチ
ックを同一工程で洗浄する場合は、溶剤の助けを必要と
したり、アルカリ水溶液洗浄後、酸水溶液洗浄する2段
階洗浄を必要としたり、洗浄工程を複雑にしたりする等
の問題があった。
【0006】また、プラスチックバンパー成形物を塗装
するに際し、障害となるものとしては、成形時に使用さ
れる離型剤(外部離型剤)、プラスチック素材自身に混
入されている離型剤(内部離型剤)、成形工程から塗装
工程に至るまでの途中で付着する汚染物質等がある。
するに際し、障害となるものとしては、成形時に使用さ
れる離型剤(外部離型剤)、プラスチック素材自身に混
入されている離型剤(内部離型剤)、成形工程から塗装
工程に至るまでの途中で付着する汚染物質等がある。
【0007】まず、成形時に使用される離型剤(外部離
型剤)には、パラフィン系の離型剤を含め種々あるが、
従来のハロゲン化炭化水素溶剤では溶解洗浄が容易であ
ったが、上記水溶液による洗浄剤を用いる場合には、該
外部離型剤の完全な除去は困難であり、塗装の仕上りや
密着性に悪影響を与える等の問題があった。
型剤)には、パラフィン系の離型剤を含め種々あるが、
従来のハロゲン化炭化水素溶剤では溶解洗浄が容易であ
ったが、上記水溶液による洗浄剤を用いる場合には、該
外部離型剤の完全な除去は困難であり、塗装の仕上りや
密着性に悪影響を与える等の問題があった。
【0008】また、上記内部離型剤では、一般にステア
リン酸塩、特にステアリン酸亜鉛を使用する場合が多い
が、アルカリ性水溶液で洗浄すると、充分には該内部離
型剤が除去できないばかりか、アルカリの残存が発生し
易く、塗装時の仕上り不良(ピンホールの発生)や、耐
水性の劣化により塗膜のふくれ(ブリスター)が発生す
る等の不具合が起こる。
リン酸塩、特にステアリン酸亜鉛を使用する場合が多い
が、アルカリ性水溶液で洗浄すると、充分には該内部離
型剤が除去できないばかりか、アルカリの残存が発生し
易く、塗装時の仕上り不良(ピンホールの発生)や、耐
水性の劣化により塗膜のふくれ(ブリスター)が発生す
る等の不具合が起こる。
【0009】さらに外部より付着する汚染物質では、一
般的な洗浄による手法で解決される場合が多いが、再付
着防止のため、洗浄液中で分散安定化されていることが
必要となる。
般的な洗浄による手法で解決される場合が多いが、再付
着防止のため、洗浄液中で分散安定化されていることが
必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、プラスチックバンパーの塗装前洗浄するに当
り、溶剤を使用せず、洗浄工程が短工程の1段洗浄、す
なわち非溶剤系洗浄剤により洗浄し、その後水洗、エア
ブローならびに乾燥を順次行なう各工程よりなる構成に
より達成されるプラスチックバンパーの洗浄方法を提供
することにある。
目的は、プラスチックバンパーの塗装前洗浄するに当
り、溶剤を使用せず、洗浄工程が短工程の1段洗浄、す
なわち非溶剤系洗浄剤により洗浄し、その後水洗、エア
ブローならびに乾燥を順次行なう各工程よりなる構成に
より達成されるプラスチックバンパーの洗浄方法を提供
することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、外部離型剤お
よび内部離型剤の洗浄に極めて効果のあるプラスチック
バンパーの洗浄方法を提供することにある。
よび内部離型剤の洗浄に極めて効果のあるプラスチック
バンパーの洗浄方法を提供することにある。
【0012】さらに本発明の他の目的は、汚染物質の洗
浄に効果のある分散安定化機能に優れた洗浄剤によるプ
ラスチックバンパーの洗浄方法を提供することにある。
浄に効果のある分散安定化機能に優れた洗浄剤によるプ
ラスチックバンパーの洗浄方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記諸目
的を達成すべくプラスチックバンパーの洗浄方法につい
て鋭意努力の結果、鉱酸、フッ素化合物、ノニオン界面
活性剤および抑泡剤を特定の範囲量づつ含有し、さらに
pH調整剤によりpH2〜4に調整された酸性水溶液に
よる洗浄剤を用いることにより、外部離型剤および内部
離型剤の洗浄力が大幅に向上でき、汚染物質の洗浄に効
果のある分散安定化機能が付与でき、さらに有機溶剤を
使用することなく、洗浄工程が短工程にできる等、従来
の洗浄剤および洗浄方法で存在した不具合を解決し得る
ことを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至
った。
的を達成すべくプラスチックバンパーの洗浄方法につい
て鋭意努力の結果、鉱酸、フッ素化合物、ノニオン界面
活性剤および抑泡剤を特定の範囲量づつ含有し、さらに
pH調整剤によりpH2〜4に調整された酸性水溶液に
よる洗浄剤を用いることにより、外部離型剤および内部
離型剤の洗浄力が大幅に向上でき、汚染物質の洗浄に効
果のある分散安定化機能が付与でき、さらに有機溶剤を
使用することなく、洗浄工程が短工程にできる等、従来
の洗浄剤および洗浄方法で存在した不具合を解決し得る
ことを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至
った。
【0014】すなわち、本発明の目的は、ポリプロピレ
ンおよび/またはポリウレタン製バンパーを、(a)鉱
酸0.1〜100g/リットル、(b)フッ素化合物
0.01〜10g/リットル、(c)HLBが12〜1
6のノニオン型界面活性剤0.1〜10g/リットル、
(d)前記(c)に対する混合重量比が0.1〜2であ
るHLBが6以下のポリエチレンポリプロピレン誘導体
抑泡剤および(e)ナトリウムおよび/またはアンモニ
ウムpH調整剤を含有するpH2〜4の酸性水溶液洗浄
剤にて60〜80℃で洗浄する工程、前記酸性水溶液洗
浄液を水洗し、エアブローする工程および室温〜80℃
で乾燥する工程を順次経ることを特徴とするプラスチッ
クバンパーの洗浄方法(1)により達成することができ
る。
ンおよび/またはポリウレタン製バンパーを、(a)鉱
酸0.1〜100g/リットル、(b)フッ素化合物
0.01〜10g/リットル、(c)HLBが12〜1
6のノニオン型界面活性剤0.1〜10g/リットル、
(d)前記(c)に対する混合重量比が0.1〜2であ
るHLBが6以下のポリエチレンポリプロピレン誘導体
抑泡剤および(e)ナトリウムおよび/またはアンモニ
ウムpH調整剤を含有するpH2〜4の酸性水溶液洗浄
剤にて60〜80℃で洗浄する工程、前記酸性水溶液洗
浄液を水洗し、エアブローする工程および室温〜80℃
で乾燥する工程を順次経ることを特徴とするプラスチッ
クバンパーの洗浄方法(1)により達成することができ
る。
【0015】また、本発明の他の目的は、ポリプロピレ
ンおよび/またはポリウレタン製バンパーが、内部離型
剤としてステアリン酸亜鉛を使用した成形物である上記
(1)に記載のプラスチックバンパーの洗浄方法により
達成することができる。
ンおよび/またはポリウレタン製バンパーが、内部離型
剤としてステアリン酸亜鉛を使用した成形物である上記
(1)に記載のプラスチックバンパーの洗浄方法により
達成することができる。
【0016】
【作用】以下、本発明を詳しく説明する。
【0017】本発明に係るプラスチックバンパーの洗浄
液は、鉱酸、フッ素化合物、抑泡剤およびノニオン型界
面活性剤を含みナトリウムおよび/またはアンモニウム
pH調整剤によりpH2〜4に調整した酸性水溶液であ
る。
液は、鉱酸、フッ素化合物、抑泡剤およびノニオン型界
面活性剤を含みナトリウムおよび/またはアンモニウム
pH調整剤によりpH2〜4に調整した酸性水溶液であ
る。
【0018】本発明に用いられる鉱酸としては、硫酸、
硝酸、塩酸、リン酸等の一般的なものが使用可能である
が、設備への影響、排水処理負荷を考慮して硫酸が特に
好ましい。該鉱酸の使用量は、通常、0.1〜100g
/リットルで用いられるが、洗浄力や経済性等の理由か
ら、好ましくは1〜10g/リットル、より好ましくは
3〜6g/リットルである。該鉱酸使用量が、0.1g
/リットル未満では、鉱酸使用による洗浄効果が見られ
ず、一方、100g/リットルを越える場合には、使用
量に見合う洗浄効果は得られず不経済である。
硝酸、塩酸、リン酸等の一般的なものが使用可能である
が、設備への影響、排水処理負荷を考慮して硫酸が特に
好ましい。該鉱酸の使用量は、通常、0.1〜100g
/リットルで用いられるが、洗浄力や経済性等の理由か
ら、好ましくは1〜10g/リットル、より好ましくは
3〜6g/リットルである。該鉱酸使用量が、0.1g
/リットル未満では、鉱酸使用による洗浄効果が見られ
ず、一方、100g/リットルを越える場合には、使用
量に見合う洗浄効果は得られず不経済である。
【0019】本発明に用いられるフッ素化合物として
は、フッ化水素酸、ケイフッ化水素酸などが挙げられ
る。該フッ素化合物の使用量は、0.01〜10g/リ
ットルで用いられるが、洗浄力や経済性等の理由から、
好ましくは0.2〜2g/リットル、より好ましくは
0.3〜1g/リットルである。該使用量が、0.01
g/リットル未満では、該フッ素化合物の添加による効
果が見られず、一方、100g/リットルを越える場合
には、使用量に見合う洗浄効果は得られず不経済であ
る。
は、フッ化水素酸、ケイフッ化水素酸などが挙げられ
る。該フッ素化合物の使用量は、0.01〜10g/リ
ットルで用いられるが、洗浄力や経済性等の理由から、
好ましくは0.2〜2g/リットル、より好ましくは
0.3〜1g/リットルである。該使用量が、0.01
g/リットル未満では、該フッ素化合物の添加による効
果が見られず、一方、100g/リットルを越える場合
には、使用量に見合う洗浄効果は得られず不経済であ
る。
【0020】これら酸性成分は、ポリプロピレン製や、
ポリウレタン製のバンパーの改質に用いられるフィラー
成分であるタルクやガラス繊維の改質効果、内部離型剤
であるステアリン酸亜鉛の表面からの除去効果を含めバ
ンパーの表面改質に効果を発揮するとともに、アルカリ
性水溶液による洗浄では発生するアルカリ金属の残留に
起因する塗装不良やブリスター発生を起こさない。
ポリウレタン製のバンパーの改質に用いられるフィラー
成分であるタルクやガラス繊維の改質効果、内部離型剤
であるステアリン酸亜鉛の表面からの除去効果を含めバ
ンパーの表面改質に効果を発揮するとともに、アルカリ
性水溶液による洗浄では発生するアルカリ金属の残留に
起因する塗装不良やブリスター発生を起こさない。
【0021】また、本発明に用いられるナトリウムおよ
び/またはアンモニウムpH調整剤のpHは、設備の耐
久性、安全性、経済性を考慮して、通常2〜4に調整さ
れるが、好ましくは3〜4、より好ましくは3〜3.5
の範囲で調整される。
び/またはアンモニウムpH調整剤のpHは、設備の耐
久性、安全性、経済性を考慮して、通常2〜4に調整さ
れるが、好ましくは3〜4、より好ましくは3〜3.5
の範囲で調整される。
【0022】さらに本発明に用いられるノニオン型界面
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレンミリスチン酸エステ
ル、ポリオキシエチレンパルミチン酸エステル、ポリオ
キシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエチレ
ンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンヒドロキシ
アウテアリン酸エステル、ポリオキシエチレン−9,1
0ジヒドロキシステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レンフェニールステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レン−o−キシリルステアリン酸エステル等のようなポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ラウリルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン
等のようなポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンラウリルアマイド等のようなポリオキシエ
チレンアルキルアマイド、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノウラレート、ポリオキシエチレンソルビタンステ
アレート、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート等
のようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸モノエス
テル、ポリオキシエチレンラウリルアルコール、ポリオ
キシエチレンオレイルアルコール、ポリオキシエチレン
マツ香アルコール等のようなポリオキシエチレン高級ア
ルコール、ポリオキシエチレンオクチルフェノール等の
ようなポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオ
キシエチレンオクチルクレゾール、ポリオキシエチレン
ベンジルクレゾール、オレイルアルコール、ポリオキシ
エチレンオクチルクレゾールエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノール、ポリエチレングリコールモノウラレ
ート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリエ
チレングリコールステアレート、ポリエチレングリコー
ルソルビタンモノウラレート、ポリエチレングリコール
ソルビタンモノオレエート、ポリエチレングリコールソ
ルビタンステアレート、ポリエチレングリコールラウリ
ルエーテル、ポリエチレングリコールオレイルエーテ
ル、ポリエチレングリコールノニフェノールエーテル等
(いずれもエチレンオキサイドの付加モル数は任意とす
る)が挙げられる。好ましくは、効果と安全性を考慮
し、ポリオキシエチレンノニフェノールエーテル、ポリ
オキシエチレン高級アルコールなどである。
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリン
酸エステル、ポリオキシエチレンミリスチン酸エステ
ル、ポリオキシエチレンパルミチン酸エステル、ポリオ
キシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエチレ
ンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンヒドロキシ
アウテアリン酸エステル、ポリオキシエチレン−9,1
0ジヒドロキシステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レンフェニールステアリン酸エステル、ポリオキシエチ
レン−o−キシリルステアリン酸エステル等のようなポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ラウリルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン
等のようなポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオ
キシエチレンラウリルアマイド等のようなポリオキシエ
チレンアルキルアマイド、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノウラレート、ポリオキシエチレンソルビタンステ
アレート、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート等
のようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸モノエス
テル、ポリオキシエチレンラウリルアルコール、ポリオ
キシエチレンオレイルアルコール、ポリオキシエチレン
マツ香アルコール等のようなポリオキシエチレン高級ア
ルコール、ポリオキシエチレンオクチルフェノール等の
ようなポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオ
キシエチレンオクチルクレゾール、ポリオキシエチレン
ベンジルクレゾール、オレイルアルコール、ポリオキシ
エチレンオクチルクレゾールエーテル、ポリオキシエチ
レンノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェノール、ポリエチレングリコールモノウラレ
ート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリエ
チレングリコールステアレート、ポリエチレングリコー
ルソルビタンモノウラレート、ポリエチレングリコール
ソルビタンモノオレエート、ポリエチレングリコールソ
ルビタンステアレート、ポリエチレングリコールラウリ
ルエーテル、ポリエチレングリコールオレイルエーテ
ル、ポリエチレングリコールノニフェノールエーテル等
(いずれもエチレンオキサイドの付加モル数は任意とす
る)が挙げられる。好ましくは、効果と安全性を考慮
し、ポリオキシエチレンノニフェノールエーテル、ポリ
オキシエチレン高級アルコールなどである。
【0023】次に、洗浄液の素材表面への濡れ性および
除去汚染物の再付着防止のための洗浄液中での分散安定
性を考慮し、該界面活性剤のHLBは、通常12〜1
6、好ましくは12.5〜15、より好ましくは13〜
15の範囲のものである。該界面活性剤のHLBが上記
範囲外では、充分に上記効果が得られない。さらに該界
面活性剤の使用量は、0.1〜10g/リットルで用い
られるが、経済性と、排水処理性を考慮し、好ましく
は、0.5〜2g/リットル、より好ましくは0.5〜
1.0g/リットルである。該使用量が、0.1g/リ
ットル未満では、該界面活性剤の添加による効果が見ら
れず、一方、10g/リットルを越える場合には、使用
量に見合う洗浄効果は得られず不経済である。
除去汚染物の再付着防止のための洗浄液中での分散安定
性を考慮し、該界面活性剤のHLBは、通常12〜1
6、好ましくは12.5〜15、より好ましくは13〜
15の範囲のものである。該界面活性剤のHLBが上記
範囲外では、充分に上記効果が得られない。さらに該界
面活性剤の使用量は、0.1〜10g/リットルで用い
られるが、経済性と、排水処理性を考慮し、好ましく
は、0.5〜2g/リットル、より好ましくは0.5〜
1.0g/リットルである。該使用量が、0.1g/リ
ットル未満では、該界面活性剤の添加による効果が見ら
れず、一方、10g/リットルを越える場合には、使用
量に見合う洗浄効果は得られず不経済である。
【0024】次に、本発明に用いられるポリエチレンポ
リプロピレン誘導体抑泡剤としては、例えば、構造式中
にポリエチレンオキサイド及びポリプロピレンオキサイ
ドを含むものであり、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンラウリルアルコール、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンオレイルアルコール等のポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレン高級アルコール、プルロニ
ック型抑泡剤等が挙げられる。該抑泡剤は、洗浄時の発
泡及び水洗での発泡を抑えるための物であり、通常HL
Bが6以下、好ましくは、2.5〜5.5、より好まし
くは、3〜5.5である。該HLBが6を越える場合に
は、上記抑泡剤の効果が充分に得られないため好ましく
ない。
リプロピレン誘導体抑泡剤としては、例えば、構造式中
にポリエチレンオキサイド及びポリプロピレンオキサイ
ドを含むものであり、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンラウリルアルコール、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンオレイルアルコール等のポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレン高級アルコール、プルロニ
ック型抑泡剤等が挙げられる。該抑泡剤は、洗浄時の発
泡及び水洗での発泡を抑えるための物であり、通常HL
Bが6以下、好ましくは、2.5〜5.5、より好まし
くは、3〜5.5である。該HLBが6を越える場合に
は、上記抑泡剤の効果が充分に得られないため好ましく
ない。
【0025】また、上記界面活性剤と上記抑泡剤の混合
重量比は、通常1:0.1〜2、好ましくは、1:0.
5〜2、より好ましくは1:1.5〜2の範囲である。
重量比は、通常1:0.1〜2、好ましくは、1:0.
5〜2、より好ましくは1:1.5〜2の範囲である。
【0026】以上に説明した本発明の洗浄剤組成物の各
使用量(濃度)においては、該使用量よりも少ない場合
は、所望の効果が充分に得られず、また、上記使用量よ
りも多い場合には被処理物であるプラスチックバンパー
が洗浄液を後の工程に持ち込むこととなり、洗浄水を大
幅に汚し、水洗、エアブロー工程での洗浄水の吸水量の
増加および該工程の所要時間の遅延等、生産性の低下を
きたす等経済的に好ましくない。
使用量(濃度)においては、該使用量よりも少ない場合
は、所望の効果が充分に得られず、また、上記使用量よ
りも多い場合には被処理物であるプラスチックバンパー
が洗浄液を後の工程に持ち込むこととなり、洗浄水を大
幅に汚し、水洗、エアブロー工程での洗浄水の吸水量の
増加および該工程の所要時間の遅延等、生産性の低下を
きたす等経済的に好ましくない。
【0027】本発明では、上記酸性水溶液洗浄剤を処理
浴中で用いるが、原液として、この濃厚溶液を希釈して
用いる。
浴中で用いるが、原液として、この濃厚溶液を希釈して
用いる。
【0028】本発明に係る被処理物であるプラスチック
バンパーとしては、ポリプロピレンおよび/またはポリ
ウレタン製バンパーが適用することができる。
バンパーとしては、ポリプロピレンおよび/またはポリ
ウレタン製バンパーが適用することができる。
【0029】次に、本発明に係る前記酸性水溶液洗浄剤
による洗浄工程において、該洗浄温度は、洗浄効果を考
慮し、成形時使用する離型剤(外部離型剤)の融点に近
い条件が好ましいが、高温すぎると素材変形等の不具合
もあり、離型剤の融点近傍の温度(例えば、一般的に使
用されるパラフィン系ワックス型離型剤での融点は、約
70〜90℃である)で実施されるのが好ましく、通常
60〜80℃、好ましくは、65〜80℃、より好まし
くは、70〜80℃である。
による洗浄工程において、該洗浄温度は、洗浄効果を考
慮し、成形時使用する離型剤(外部離型剤)の融点に近
い条件が好ましいが、高温すぎると素材変形等の不具合
もあり、離型剤の融点近傍の温度(例えば、一般的に使
用されるパラフィン系ワックス型離型剤での融点は、約
70〜90℃である)で実施されるのが好ましく、通常
60〜80℃、好ましくは、65〜80℃、より好まし
くは、70〜80℃である。
【0030】次に、本発明に係る上記酸性水溶液による
洗浄剤を水洗し、エアブローする工程では、被処理物で
あるバンパー表面に残留した洗浄剤組成物を好適に水洗
でき、続いてエアブローにより、該バンパー表面より洗
浄水を除去でき、さらに外部からの汚染物質の侵入が防
止できるものであれば、特に限定されることなく、従来
より用いられているあらゆる方法および装置等を用いる
ことができる。
洗浄剤を水洗し、エアブローする工程では、被処理物で
あるバンパー表面に残留した洗浄剤組成物を好適に水洗
でき、続いてエアブローにより、該バンパー表面より洗
浄水を除去でき、さらに外部からの汚染物質の侵入が防
止できるものであれば、特に限定されることなく、従来
より用いられているあらゆる方法および装置等を用いる
ことができる。
【0031】さらに本発明に係る被処理物であるバンパ
ーを乾燥する工程では、該乾燥温度は、通常、室温〜8
0℃であるが、内部離型剤のバンパー表面へのブリード
防止のため、好ましくは、50〜80℃、より好ましく
は70〜80℃である。
ーを乾燥する工程では、該乾燥温度は、通常、室温〜8
0℃であるが、内部離型剤のバンパー表面へのブリード
防止のため、好ましくは、50〜80℃、より好ましく
は70〜80℃である。
【0032】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をより具体的に説
明する。
明する。
【0033】実施例1 供試体として、ポリプロピレンバンパー素材の超高剛性
タイプ(以下、PPバンパーとも記す)(離型剤使用せ
ず)およびポリウレタンバンパー素材のDETDAタイ
プ(以下、PUバンパーとも記す)(内部離型剤とし
て、ステアリン酸亜鉛、外部離型剤としてパラフィン系
ワックスタイプをそれぞれ使用)の2種類のバンパーを
用いた。
タイプ(以下、PPバンパーとも記す)(離型剤使用せ
ず)およびポリウレタンバンパー素材のDETDAタイ
プ(以下、PUバンパーとも記す)(内部離型剤とし
て、ステアリン酸亜鉛、外部離型剤としてパラフィン系
ワックスタイプをそれぞれ使用)の2種類のバンパーを
用いた。
【0034】次に、硫酸3g/リットル、フッ化水素酸
0.5g/リットル、ノニオン型界面活性剤(ポリオキ
シエチレンノニフェノールエーテルのエチレンオキサイ
ド10モル付加物、HLB13.5)1g/リットル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン高級アルコー
ル系抑泡剤(HLB5.5)0.5g/リットルおよび
30%アンモニア水1.3g/リットルにpH調整剤
(水酸化ナトリウム)を添加することでpH3に調整さ
れた洗浄液を得た。
0.5g/リットル、ノニオン型界面活性剤(ポリオキ
シエチレンノニフェノールエーテルのエチレンオキサイ
ド10モル付加物、HLB13.5)1g/リットル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン高級アルコー
ル系抑泡剤(HLB5.5)0.5g/リットルおよび
30%アンモニア水1.3g/リットルにpH調整剤
(水酸化ナトリウム)を添加することでpH3に調整さ
れた洗浄液を得た。
【0035】上記2種類のPPバンパー並びにPUバン
パー供試体を、上記洗浄液をスプレーにて65℃で2分
間洗浄した後、水洗および純水洗した後、エアブローに
より水切りし、75℃で7分間乾燥を行なった。
パー供試体を、上記洗浄液をスプレーにて65℃で2分
間洗浄した後、水洗および純水洗した後、エアブローに
より水切りし、75℃で7分間乾燥を行なった。
【0036】乾燥後、PPバンパーでは、プライマー
(日本ビーケミカル社製、塩素化ポリオレフィン系樹脂
KX165)を乾燥膜厚5〜10μmとなるように塗布
し、上塗り塗料(日本ビーケミカル社製、ポリウレタン
樹脂系フレキセン101B326)を塗布して塗膜形成
した後、120℃で30分間焼付けを行ない、乾燥膜厚
40〜50μmとする試験片を得た。
(日本ビーケミカル社製、塩素化ポリオレフィン系樹脂
KX165)を乾燥膜厚5〜10μmとなるように塗布
し、上塗り塗料(日本ビーケミカル社製、ポリウレタン
樹脂系フレキセン101B326)を塗布して塗膜形成
した後、120℃で30分間焼付けを行ない、乾燥膜厚
40〜50μmとする試験片を得た。
【0037】同様に、PUバンパーでは、プライマー
(日本ビーケミカル社製、ポリウレタン樹脂系RB11
0)を乾燥膜厚10〜15μmとなるように塗布し、上
塗り塗料(日本ビーケミカル社製、ポリウレタン樹脂系
フレキセン101B326)を塗布して塗膜形成した
後、120℃で30分間焼付けを行ない、乾燥膜厚40
〜50μmとする試験片を得た。
(日本ビーケミカル社製、ポリウレタン樹脂系RB11
0)を乾燥膜厚10〜15μmとなるように塗布し、上
塗り塗料(日本ビーケミカル社製、ポリウレタン樹脂系
フレキセン101B326)を塗布して塗膜形成した
後、120℃で30分間焼付けを行ない、乾燥膜厚40
〜50μmとする試験片を得た。
【0038】実施例2 実施例1で作製した洗浄液の代わりに、硫酸3g/リッ
トル、フッ化水素酸0.05g/リットル、ノニオン型
界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルアルコールの
エチレンオキサイド12モル付加物、HLB15)1g
/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
高級アルコール系抑泡剤(HLB5.5)1g/リット
ルおよび30%アンモニア水0.2g/リットルにpH
調整剤(水酸化ナトリウム)を添加することでpH2.
5に調整された洗浄液を用いた以外は、実施例1と同様
にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得
た。
トル、フッ化水素酸0.05g/リットル、ノニオン型
界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルアルコールの
エチレンオキサイド12モル付加物、HLB15)1g
/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
高級アルコール系抑泡剤(HLB5.5)1g/リット
ルおよび30%アンモニア水0.2g/リットルにpH
調整剤(水酸化ナトリウム)を添加することでpH2.
5に調整された洗浄液を用いた以外は、実施例1と同様
にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得
た。
【0039】実施例3 実施例1で作製した洗浄液の代わりに、硫酸10g/リ
ットル、ケイフッ化水素酸1g/リットル、ノニオン型
界面活性剤(ポリオキシエチレンノニフェノールエーテ
ルのエチレンオキサイド20モル付加物、HLB16)
2g/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン高級アルコール系抑泡剤(HLB5.0)4g/リ
ットルおよび30%アンモニア水3g/リットルにpH
調整剤(水酸化ナトリウム)を添加することでpH3に
調整された洗浄液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
ットル、ケイフッ化水素酸1g/リットル、ノニオン型
界面活性剤(ポリオキシエチレンノニフェノールエーテ
ルのエチレンオキサイド20モル付加物、HLB16)
2g/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レン高級アルコール系抑泡剤(HLB5.0)4g/リ
ットルおよび30%アンモニア水3g/リットルにpH
調整剤(水酸化ナトリウム)を添加することでpH3に
調整された洗浄液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0040】実施例4 実施例1で作製した洗浄液の代わりに、硫酸3g/リッ
トル、フッ化水素酸0.5g/リットル、ノニオン型界
面活性剤(ポリオキシエチレンノニフェノールエーテル
のエチレンオキサイド10モル付加物、HLB13.
5)10g/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン高級アルコール系抑泡剤(HLB5.0)1
g/リットルおよび30%アンモニア水1.3g/リッ
トルにpH調整剤(水酸化ナトリウム)を添加すること
でpH3.5に調整された洗浄液を用いた以外は、実施
例1と同様にして、PPバンパー並びにPUバンパーの
試験片を得た。
トル、フッ化水素酸0.5g/リットル、ノニオン型界
面活性剤(ポリオキシエチレンノニフェノールエーテル
のエチレンオキサイド10モル付加物、HLB13.
5)10g/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン高級アルコール系抑泡剤(HLB5.0)1
g/リットルおよび30%アンモニア水1.3g/リッ
トルにpH調整剤(水酸化ナトリウム)を添加すること
でpH3.5に調整された洗浄液を用いた以外は、実施
例1と同様にして、PPバンパー並びにPUバンパーの
試験片を得た。
【0041】実施例5 実施例1で作製した洗浄液の代わりに、塩酸3g/リッ
トル、フッ化水素酸0.5g/リットル、ノニオン型界
面活性剤(ポリオキシエチレンノニフェノールエーテル
のエチレンオキサイド10モル付加物、HLB13.
5)2g/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン高級アルコール系抑泡剤(HLB5.5)0.
2g/リットルおよび30%アンモニア水1.3g/リ
ットルにpH調整剤(水酸化ナトリウム)を添加するこ
とでpH3に調整された洗浄液を用いた以外は、実施例
1と同様にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試
験片を得た。
トル、フッ化水素酸0.5g/リットル、ノニオン型界
面活性剤(ポリオキシエチレンノニフェノールエーテル
のエチレンオキサイド10モル付加物、HLB13.
5)2g/リットル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン高級アルコール系抑泡剤(HLB5.5)0.
2g/リットルおよび30%アンモニア水1.3g/リ
ットルにpH調整剤(水酸化ナトリウム)を添加するこ
とでpH3に調整された洗浄液を用いた以外は、実施例
1と同様にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試
験片を得た。
【0042】実施例6 65℃で2分間洗浄する代わりに、60℃で2分間洗浄
した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパー並び
にPUバンパーの試験片を得た。
した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパー並び
にPUバンパーの試験片を得た。
【0043】実施例7 65℃で2分間洗浄する代わりに、80℃で2分間洗浄
した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパー並び
にPUバンパーの試験片を得た。
した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパー並び
にPUバンパーの試験片を得た。
【0044】実施例8 実施例1の洗浄液をスプレーにて65℃で2分間洗浄す
る代わりに、実施例5の洗浄液にスプレーにて60℃で
2分間洗浄した以外は、実施例1と同様にして、PPバ
ンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
る代わりに、実施例5の洗浄液にスプレーにて60℃で
2分間洗浄した以外は、実施例1と同様にして、PPバ
ンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0045】実施例9 実施例1の洗浄液をスプレーにて65℃で2分間洗浄す
る代わりに、実施例5の洗浄液に浸漬して80℃で2分
間洗浄した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパ
ー並びにPUバンパーの試験片を得た。
る代わりに、実施例5の洗浄液に浸漬して80℃で2分
間洗浄した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパ
ー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0046】実施例10 75℃で7分間乾燥を行なう代わりに、60℃で7分間
乾燥を行なった以外は、実施例1と同様にして、PPバ
ンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
乾燥を行なった以外は、実施例1と同様にして、PPバ
ンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0047】実施例11 75℃で7分間乾燥を行なう代わりに、60℃で7分間
乾燥を行なった以外は、実施例8と同様にして、PPバ
ンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
乾燥を行なった以外は、実施例8と同様にして、PPバ
ンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0048】比較例1 65℃で2分間洗浄する代わりに、40℃で2分間洗浄
した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパー並び
にPUバンパーの試験片を得た。
した以外は、実施例1と同様にして、PPバンパー並び
にPUバンパーの試験片を得た。
【0049】比較例2 ノニオン界面活性剤としてポリオキシエチレンノニフェ
ノールエーテルのエチレンオキサイド10モル付加物、
HLB13.5の代わりに、ポリオキシエチレンノニフ
ェノールエーテルのエチレンオキサイド5モル付加物、
HLB10を用いた以外は、実施例1と同様にして、P
Pバンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
ノールエーテルのエチレンオキサイド10モル付加物、
HLB13.5の代わりに、ポリオキシエチレンノニフ
ェノールエーテルのエチレンオキサイド5モル付加物、
HLB10を用いた以外は、実施例1と同様にして、P
Pバンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0050】比較例3 75℃で7分間乾燥を行なう代わりに、100℃で7分
間乾燥を行なった以外は、実施例1と同様にして、PP
バンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
間乾燥を行なった以外は、実施例1と同様にして、PP
バンパー並びにPUバンパーの試験片を得た。
【0051】比較例4 pH調整剤(水酸化ナトリウム)を添加することでpH
3に調整する代わりに、pH調整剤(水酸化ナトリウ
ム)を添加することでpH7に調整した以外は、実施例
1と同様にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試
験片を得た。
3に調整する代わりに、pH調整剤(水酸化ナトリウ
ム)を添加することでpH7に調整した以外は、実施例
1と同様にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試
験片を得た。
【0052】比較例5 ノニオン型界面活性剤およびポリエチレンポリプロピレ
ン誘導体抑泡剤を用いなかった以外は、実施例1と同様
にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得
た。
ン誘導体抑泡剤を用いなかった以外は、実施例1と同様
にして、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得
た。
【0053】比較例6 実施例1で作製した洗浄液の代わりに、リン酸2ナトリ
ウム塩50g/リットル、ノニオン型界面活性剤(ポリ
オキシエチレンノニフェノールエーテルのエチレンオキ
サイド10モル付加物、HLB13.5)1g/リット
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン高級アル
コール系抑泡剤(HLB5.5)0.5g/リットルよ
り調整された洗浄液を用いた以外は、実施例1と同様に
して、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得
た。
ウム塩50g/リットル、ノニオン型界面活性剤(ポリ
オキシエチレンノニフェノールエーテルのエチレンオキ
サイド10モル付加物、HLB13.5)1g/リット
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン高級アル
コール系抑泡剤(HLB5.5)0.5g/リットルよ
り調整された洗浄液を用いた以外は、実施例1と同様に
して、PPバンパー並びにPUバンパーの試験片を得
た。
【0054】実施例12 実施例1〜11および比較例1〜6で得られたPPバン
パー並びにPUバンパーの試験片を用いて、下記に詳述
する評価方法に基づきバンパー表面の性能評価を行なっ
た。得られた結果を表1に示した。
パー並びにPUバンパーの試験片を用いて、下記に詳述
する評価方法に基づきバンパー表面の性能評価を行なっ
た。得られた結果を表1に示した。
【0055】(1)塗装外観評価法 目視判定により、外観異常を3段階(良好、一部不良、
不均一(ハジキ発生))で評価した。
不均一(ハジキ発生))で評価した。
【0056】(2)1次密着評価法 塗装後24時間室内放置した試験片の塗膜面に、JIS
−K−5400に準じて2mm間隔に鋭利なカッターで
縦横に11本ずつ平行線を入れ、2mm角の碁盤目(1
00個)状カット傷を作製した。続いて該試験片の該塗
膜面にセロハン粘着テープを貼着し、一気に剥離し、該
粘着テープと共に剥離せず該塗膜面に残っている塗膜の
数をかぞえ、数値評価した。
−K−5400に準じて2mm間隔に鋭利なカッターで
縦横に11本ずつ平行線を入れ、2mm角の碁盤目(1
00個)状カット傷を作製した。続いて該試験片の該塗
膜面にセロハン粘着テープを貼着し、一気に剥離し、該
粘着テープと共に剥離せず該塗膜面に残っている塗膜の
数をかぞえ、数値評価した。
【0057】(3)2次密着評価法 塗装後24時間室内放置した試験片を、40℃の脱イオ
ン水に10日間浸漬した後、さらに24時間室内放置し
た後、JIS−K−5400に準じて2mm間隔に鋭利
なカッターで縦横に11本ずつ平行線を入れ、2mm角
の碁盤目(100個)状カット傷を作製した。その塗面
にセロハン粘着テープを貼着して剥離し、試験片の塗面
に残っている碁盤目塗膜の数をかぞえ、数値評価した。
ン水に10日間浸漬した後、さらに24時間室内放置し
た後、JIS−K−5400に準じて2mm間隔に鋭利
なカッターで縦横に11本ずつ平行線を入れ、2mm角
の碁盤目(100個)状カット傷を作製した。その塗面
にセロハン粘着テープを貼着して剥離し、試験片の塗面
に残っている碁盤目塗膜の数をかぞえ、数値評価した。
【0058】
【表1】
【0059】表1より本発明の洗浄方法によれば、バン
パー塗装面の性能に悪影響を与えるものでないことが分
かった。これに対し、本発明の洗浄条件の不足の場合
(従来技術の洗浄法を含む)は、バンパー塗装面の性能
に悪影響を及ぼしており、充分な洗浄性能が発揮されな
いことが分かる。
パー塗装面の性能に悪影響を与えるものでないことが分
かった。これに対し、本発明の洗浄条件の不足の場合
(従来技術の洗浄法を含む)は、バンパー塗装面の性能
に悪影響を及ぼしており、充分な洗浄性能が発揮されな
いことが分かる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により特定
の酸性水溶液を用いて、ポリプロピレン製および/また
はポリウレタン製バンパーの塗装前洗浄するに当り、溶
剤を使用せず、洗浄工程としては短工程で塗装性能とし
て優れた効果を得、環境への影響の低い洗浄方法を得る
ことができる。
の酸性水溶液を用いて、ポリプロピレン製および/また
はポリウレタン製バンパーの塗装前洗浄するに当り、溶
剤を使用せず、洗浄工程としては短工程で塗装性能とし
て優れた効果を得、環境への影響の低い洗浄方法を得る
ことができる。
【0061】特に、内部離型剤として、ステアリン酸亜
鉛を用いて成形した上記プラスチックバンパーの塗装前
洗浄方法としても、なんら溶剤を使用することなく、短
工程の洗浄が可能となる。
鉛を用いて成形した上記プラスチックバンパーの塗装前
洗浄方法としても、なんら溶剤を使用することなく、短
工程の洗浄が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:26) (72)発明者 原 勇 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 本島 克己 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 角井 園子 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内 (72)発明者 山根 芳樹 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリプロピレンおよび/またはポリウレ
タン製バンパーを、(a)鉱酸0.1〜100g/リッ
トル、(b)フッ素化合物0.01〜10g/リット
ル、(c)HLBが12〜16のノニオン型界面活性剤
0.1〜10g/リットル、(d)前記(c)に対する
混合重量比が0.1〜2であるHLBが6以下のポリエ
チレンポリプロピレン誘導体抑泡剤および(e)ナトリ
ウムおよび/またはアンモニウムpH調整剤を含有する
pH2〜4の酸性水溶液洗浄剤にて60〜80℃で洗浄
する工程、前記酸性水溶液洗浄液を水洗し、エアブロー
する工程および室温〜80℃で乾燥する工程を順次経る
ことを特徴とするプラスチックバンパーの洗浄方法。 - 【請求項2】 前記ポリプロピレンおよび/またはポリ
ウレタン製バンパーが、内部離型剤としてステアリン酸
亜鉛を使用した成形物である請求項1項に記載のプラス
チックバンパーの洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25165392A JPH06100895A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | プラスチックバンパーの洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25165392A JPH06100895A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | プラスチックバンパーの洗浄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100895A true JPH06100895A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17226024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25165392A Pending JPH06100895A (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | プラスチックバンパーの洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100895A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05281934A (ja) * | 1984-07-23 | 1993-10-29 | Texas Instr Inc <Ti> | データ処理装置 |
-
1992
- 1992-09-21 JP JP25165392A patent/JPH06100895A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05281934A (ja) * | 1984-07-23 | 1993-10-29 | Texas Instr Inc <Ti> | データ処理装置 |
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