JPH0599934A - 流体試料の自動供給装置 - Google Patents

流体試料の自動供給装置

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JPH0599934A
JPH0599934A JP20353391A JP20353391A JPH0599934A JP H0599934 A JPH0599934 A JP H0599934A JP 20353391 A JP20353391 A JP 20353391A JP 20353391 A JP20353391 A JP 20353391A JP H0599934 A JPH0599934 A JP H0599934A
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syringe
sample
cock
piston
tester
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JP20353391A
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English (en)
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Kenji Fujino
憲司 藤野
Mikio Nakajima
三喜雄 中嶋
Kazuji Wakaizumi
和司 若泉
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KYOSEKI SEIHIN GIJUTSU KENK
KYOSEKI SEIHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
RIGOUSHIYA KK
Original Assignee
KYOSEKI SEIHIN GIJUTSU KENK
KYOSEKI SEIHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
RIGOUSHIYA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数本のコック付き注射器を搬送して試料を
自動的に供給することのできる装置を提供する。 【構成】 連結された2枚の円板14,15からなる回
転ラック13の周囲にはコック付き注射器2が複数本設
定される。回転ラック13の中心には、昇降自在のアー
ム46,47を有するピストン操作部44があり、供給
位置に設定された注射器2のピストン2bを押下げられ
るようになっている。供給位置には注射器のコック19
を開閉する回転アーム60がある。回転ラック13で所
望の注射器を供給位置に設定し、回転アームでコック1
9を開き、ピストン操作部44がピストン2bを押せ
ば、注射器2内の流体試料は外部に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の試験装置又は測
定装置等に液体又は気体状の試料を自動的に供給するこ
とのできる流体試料の自動供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】JIS K 2215(内燃機関用潤滑
油)には、内燃機関用潤滑油の低温見かけ粘度を測定す
る試験器が規定されている。図5に示す前記試験器で
は、保温体100の上面に開口形成された円柱形の収納
孔101内に、試料となる潤滑油が注入される。該収納
孔101内に満たされた潤滑油は、ジャケット102内
を通る冷媒によって所定の低温に保たれる。該収納孔1
01内には回転子103が挿入されており、この回転子
103のたわみ軸104はプーリ105及びベルト10
6を介してモータ107で駆動され、前記回転子103
は収納孔101内で潤滑油の粘度に抗して回転する。前
記ベルト106には発電機108の回転軸が係合してお
り、該発電機108は前記回転子103の回転数に応じ
て発電を行なう。
【0003】測定においては、冷媒を循環させて試料の
潤滑油を所定の低温に保つとともに、一定電圧で前記モ
ータ107を駆動する。収納孔101の潤滑油内に浸っ
た前記回転子103は、潤滑油の粘度に対応した速度で
回転する。そして回転子103の速度は、前記発電機1
08の発電量によって測定される。
【0004】即ち、前記回転子103の速度と潤滑油の
粘度は関数関係にあるので、あらかじめ標準粘度油を用
いて両者の関係を作図しておけば、この図を用いて、回
転子103の速度の読みから任意の試料の見かけ粘度を
求めることができる。
【0005】前記試験器の収納孔101内に試料を充填
するための供給孔109が、保温体100の側面に開口
している。従来は、この供給孔109に注射器の先端を
さし込み、人手によって注射器内の試料を試験器内に注
入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】試料を外気に晒さず、
試料内に異物が混入するのを防止しながら、試料の供給
を行なうためには、密閉性の高い状態で試料の注入を行
なえる注射器を用いることが好ましい。しかしながら、
前述したように注射器の操作は人手に頼らざるを得ない
が、このような手作業による試料の供給作業は能率が悪
く、多種類の試料を次々と供給して測定に供していくこ
とができないという問題があった。
【0007】本発明は、試料が充填された複数本の注射
器を自動的に操作し、能率よく流体試料を供給すること
のできる自動供給装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流体試料の
自動供給装置は、流体試料が充填された複数のコック付
き注射器を所定位置に順次設定する搬送手段と、前記所
定位置に設定された前記コック付き注射器のコックを操
作するコック操作手段と、前記所定位置に設定された前
記コック付き注射器のピストンを押圧するピストン操作
手段とを具備している。
【0009】
【作用】流体試料を充填されたコック付き注射器が、搬
送手段によって所定位置に設定される。この所定位置に
おいて、コック操作手段が前記コック付き注射器のコッ
クを開放する。続けて、同位置においてピストン操作手
段が前記コック付き注射器のピストンを押圧し、内部の
流体試料を外部に供給させる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1から図4によって説
明する。図4において、1は複数本のコック付き注射器
2(以下、注射器2と呼ぶ。)に収められた流体試料と
しての潤滑油を、次々と自動的に供給する自動供給装置
である。また3は、前記自動供給装置1から供給された
潤滑油の低温見かけ粘度を測定する試験器である。
【0011】まず、図1及び図2によって前記自動供給
装置1を説明する。台板4の上方には、図示しない複数
本の柱部材を介して、上下2枚の円形の基板5,6が固
定されている。これら台板4及び両基板5,6は、本装
置1を構成する各部品等が取付けられる構造体を成して
おり、台板4上に設けられる円柱形のカバ7が両基板
5,6の外周面を覆うようになっている。
【0012】前記両基板5,6の中央には孔が形成され
ている。下側の基板6の孔には取付け管8のフランジ部
9が固定され、該取付け管8の筒部10は上側の基板5
の孔から上方に突出している。
【0013】前記取付け管8の筒部10には、ベアリン
グ11を介してラックベース12が回動自在に取付けら
れている。このラックベース12には、注射器2の搬送
手段として回転ラック13が取付けられている。この回
転ラック13は上下2枚の円盤14,15からなり、下
側の円板15が前記基板5の上で前記ラックベース12
のフランジ部12aに固定され、上側の円板14は柱部
材16で下側の円板15に同軸に連結されている。
【0014】前記回転ラック13の外周には、上下の円
板14,15の対応する位置に取付孔14a,15aが
それぞれ形成されている。この上下の取付孔14a,1
5aは、円周方向に等間隔で16組形成されており、1
6本の注射器2を取付けることができる。
【0015】下側の円板15の取付孔15aには、テフ
ロン製の受けリング17が装着されている。上側の円板
14には受けリングはないが、ここに装着される注射器
2の鍔部2aにテフロン製の受け部材18を設けておく
ようにする。なお、この受け部材18には、注射器2の
中心軸に関してコック19と同じ位置にピン20が設け
られている。また、上側の円板14の取付孔14aに
は、円板14の半径方向に関して内側の縁部に、前記ピ
ン20が挿入される溝21が設けられている。これによ
って、受け部材18付きの注射器2を回転ラック13の
取付孔14a,15aに下向きに装着すると、注射器2
のコック19は常に回転ラック13の中心に向くことに
なる。
【0016】また、前記回転ラック13の上側の円板1
4には、各取付孔14aごとに固定部材22がスライド
自在に設けられている。この固定部材22は、前記回転
ラック13に所定の向きで装着した注射器2の鍔部2a
に係合し、該注射器2を確実に固定できるようになって
いる。
【0017】前記ラックベース12の軸部12bにはプ
ーリ23が固設されている。また、下側の基板6にはパ
ルスモータ24が設けられている。そして前記プーリ2
3と、前記パルスモータ24の回転軸に設けられたプー
リ25との間には、回転力を伝達するベルト26が掛け
回されている。
【0018】下側の基板6の所定位置には、エアシリン
ダ27がロッドを上方に向けて固設されている。エアシ
リンダ27のロッドの先端は位置決めピン28となって
おり、上側の基板5の所定位置に設けられた孔から出没
するようになっている。前記回転ラック13の下側の円
板15には、各注射器2の設定位置と対応する位置にそ
れぞれ位置決め孔29が形成されており、前記エアシリ
ンダ27の位置決めピン28が挿入されて回転ラック1
3の位置決めが行なわれるようになっている。
【0019】このような構成によれば、二枚の円板1
4,15からなる前記回転ラック13には、円板14,
15の外周部に沿って複数本の注射器2を下向きに設置
することができる。そして、前記パルスモータ24を駆
動すれば、前記回転ラック13を回転させることができ
る。従って、パルスモータ24を適当に制御すれば、任
意の注射器2をあらかじめ定めた試料供給位置に設定で
き、さらにエアシリンダ27の駆動によって位置決めピ
ン28を上昇させて位置決め孔29に挿入し、正確な位
置決めを行なうことができる。
【0020】前記取付け管8のフランジ部9には、下側
の基板6の孔を介して円板状のブシュ30が固着されて
いる。このブシュ30の中心にはベアリング31が設け
られており、該ベアリング31の内輪にはボルト軸32
が回動自在に取付けられている。ボルト軸32は、前記
回転ラック13の回転中心に沿って垂直に設置されてお
り、ベアリング31の内輪に取付けられて前記ブシュ3
0の下方に突出した細径の棒部33と、前記ブシュ30
よりも上方にあるねじ部34とを有している。下方に突
出した棒部33にはプーリ35が固設されている。ま
た、基板6にはパルスモータ36が設けられている。そ
して、前記プーリ35と、前記パルスモータ36の回転
軸に設けられたプーリ37との間には、回転力を伝達す
るベルト38が掛け回されている。
【0021】前記取付け管8の筒部10には、カバー管
40が固定されている。カバー管40は前記回転ラック
13の中心に位置し、上側の円板14の中心孔から上方
に突出して、前記ボルト軸32を内部に収納している。
このカバー管40の上端には矩形の案内孔42を有する
ガイド部材41が固定されている。また、カバー管40
内にある前記ボルト軸32のねじ部34にはナット部材
43がかみ合っている。
【0022】そして、前記ナット部材43の上面側に
は、前記注射器2のピストン2bを押圧するピストン操
作手段としてのピストン操作部44が取付けられてい
る。ピストン操作部44は、前記ナット部材43の上面
側に下端部が固定された昇降筒45を基部としている。
この昇降筒45は角筒形状であり、前記ガイド部材41
の矩形の案内孔42に上下方向に摺動自在となるように
嵌合しており、回転方向の運動が規制されている。そし
て、昇降筒45の上端部には、試料供給位置に向けて水
平に固定アーム46が固定されている。該固定アーム4
6の先端には、可動アーム47が揺動自在となるように
水平に取付けられている。このため、両アーム46,4
7が低い位置にある時に誤って前記回転ラック13を回
し、注射器2が可動アーム47に接触しても、可動アー
ム47は側方に逃げることができるので注射器2を破損
する恐れが少い。前記可動アーム47の先端下面には、
注射器2のピストン2bの後端に当接する押圧突起48
が設けられている。
【0023】なお、ピストン操作部44の固定アーム4
6及び可動アーム47は、前述した回転ラック13及び
位置決めピン28によって試料供給位置に設定された注
射器2のピストン2bを押圧する位置に設けられてい
る。
【0024】このような構成において、前記パルスモー
タ36を駆動すれば、ボルト軸32が回転する。このボ
ルト軸32にかみ合っているナット部材43に固定され
た昇降筒45はガイド部材41の規制により回転はでき
ない。従って、ボルト軸32の回転に伴ってナット部材
43は昇降し、昇降筒45及び両アーム46,47から
なるピストン操作部44も昇降動する。
【0025】前記ボルト軸32の棒部33の下端には、
減速機50が取付けられている。この減速機50の出力
軸には、前記ピストン操作部44の上限位置と下限位置
をそれぞれ検出する上限検出カム51及び下限検出カム
52が設けられている。これら各カム51,52は、前
記ピストン操作部44の上限及び下限位置において、上
限検出マイクロスイッチ53及び下限検出マイクロスイ
ッチ54をそれぞれONとするように構成されている。
【0026】前記回転ラック13及び位置決めピン28
によって試料供給位置に設定された注射器2のコック1
9の近傍には、コック操作手段としての回転アーム60
が設けられている。回転アーム60は略円柱形であり、
円形の先端面には注射器2のコック19が入り込む溝が
中心から半径方向に沿って形成されている。この回転ア
ーム60は、前記台板4上に柱及びブラケットを介して
水平外向きに設置されたエアシリンダ61に取付けられ
ており、カバ7に設けられた孔7aから外方に突出して
試料供給位置にある注射器2のコック19に係合するよ
うになっている。
【0027】前記エアシリンダ61の後方には、前記回
転アーム60の中心軸に連動する回転軸62が突出して
いる。該回転軸62にはピニオン63が設けられてい
る。このピニオン63は、前記回転軸62及び回転アー
ム60と一体になって回転するが、軸方向については前
記回転軸62に対して所定位置に止まって摺動するよう
になっている。
【0028】前記エアシリンダ61が取付けられている
ブラケットには、エアシリンダ64がロッドを上向きに
した姿勢で取付けられている。ロッドの先端にはラック
65が設けられており、前記ピニオン63にかみあって
いる。
【0029】以上の構成において、エアシリンダ61を
作動させれば、回転アーム60が前進して先端面の溝に
おいて注射器2のコック19に係合する。そして、エア
シリンダ64を作動させれば、ラック65の移動によっ
てピニオン63と回転軸62と回転アーム60は一体に
なって回転し、前記コック19は開方向に操作される。
【0030】前記試料供給位置に設定された注射器2の
注射口の直下位置には、テフロン製の接続部70が設け
られている。該接続部70の周囲には皿状の試料受け7
1が設けられている。前記接続部70には可撓性の供給
ライン72が接続され、隣接の試験器3に導かれてい
る。前記接続部70及び試料受け71は、前記台板4上
に設けられたエアシリンダ73によって上下動し、注射
器2の注射口との接続・切離しが行なえるようになって
いる。
【0031】次に、図4に示すように、前記自動供給装
置1からの供給ライン72は、電磁弁74を介して試験
器3に接続されている。なお、前記電磁弁74と前記試
験器3との間の供給ライン72からは排油ライン75が
分岐しており、電磁弁76を介して図示しない吸引手段
側に接続されている。
【0032】本実施例で用いられる試験器3は、従来の
試験器に試料回収用のフランジ80を設けたものであ
る。従来と同様の構成部分には、図5と同一の符号を付
して説明を省略する。
【0033】図3に示すように、フランジ80は保温体
100の上面にOリングを介して取付けられている。こ
のフランジ80は、周状の外壁81の内側に比較的低い
周状の内壁82が設けられた環状の部材であり、内壁8
2をあふれて外壁81と内壁82の間の周溝部83にた
まった試料は、回収孔84から回収することができる。
なお、フランジ80の内部において、前記保温体100
の上面には、試料回収用の吸引管85が吸込口を接する
ように設けられている。図4に示すように、この吸引管
85は前記排油ライン75に接続されている。
【0034】図示しないが、前記試験器3には、保温体
100のジャケット102内に冷媒を供給する冷媒供給
装置が設けられている。また、試験器3の霜付き防止
や、試験器3の内に供給された試料が外気温や湿気の影
響を受けないようにするため、前記フランジ80内に乾
燥した常温の不活性ガス(例えばN2 )が供給されるよ
うになっている。
【0035】以上説明した流体試料の自動供給装置1及
び試験器3と、供給ライン72や排油ライン75の各電
磁弁74,76等は、パソコン等の制御手段によって集
中的に制御されるようになっている。即ち、注射器2を
設定する時に、その設定位置と試料の種類を制御手段に
入力しておけば、後はあらかじめ設定した手順に従って
順次JISに従った試験が行なわれて結果が記録されて
いくようになっている。もちろん、必要に応じて手動に
切り換えることもできる。
【0036】次に、以上の構成における作用を具体的に
説明する。 1.注射器2の設定 (1)複数種類の試料を複数の注射器2にそれぞれに6
0ccづつ採取し、これらを回転ラック13の各取付孔
14a,15aに設定する。この時、各注射器2のコッ
ク19は、回転ラック13の中心を向いている。
【0037】2.装置の作動 (2)前記制御手段を始動させる。まず、パルスモータ
24が駆動し、回転ラック13が回転する。指定された
設定位置の注射器2が試料供給位置に止まる。 (3)エアシリンダ27の駆動によって位置決めピン2
8が上昇し、回転ラック13の位置決め孔29に挿入さ
れて前記回転ラック13の位置が固定される。
【0038】(4)エアシリンダ61によって回転アー
ム60が前進し、注射器2のコック19をホールドす
る。 (5)エアシリンダ73によって試料受け71及び接続
部70が上昇し、該接続部70と注射器2の注射口とが
接続される。
【0039】(6)エアシリンダ64が作動する。即
ち、ラック65がピニオン63を回動させ、ピニオン6
3に連動する前記回転アーム60が90°旋回して前記
注射器2のコック19を開放する。 (7)排油ライン75の電磁弁76を閉とし、次に、供
給ライン72の電磁弁74を開とする。
【0040】3.試験器3への注入 (8)パルスモータ36が予め設定されたパルス数駆動
してピストン操作部44が下降し、前記注射器2のピス
トン2bを押圧する。該注射器2の試料のうち、約10
ccが試験器3に注入される。 (9)供給ライン72の電磁弁74を閉とし、排油ライ
ン75の電磁弁76を開とする。試験器3内の試料は真
空力により抜き取られる。この操作により、試験器3内
に残っている前油の共洗いを行なう。
【0041】(10)前記(7),(8),(9)の操
作を5回繰り返した後、電磁弁76を閉め、電磁弁74
を開けて最後に残した試料10ccを試験器3に注入す
る。 (11)試験器3においては、オーバフロー防止用のフ
ランジ80内の試料は、吸引管85により常に抜き取ら
れている。従って試料は常に必要なレベルに保たれてい
る。
【0042】(12)エアシリンダ61を駆動して回転
アーム60を回転させ、注射器2のコック19を閉止す
る。 (13)なお、前記フランジ80内には、乾燥した不活
性ガスが供給されている。このため、試験器3の冷却部
分に霜がつくことはなく、また試料は外気温の影響を受
けにくい。
【0043】4.測定 (14)冷媒供給装置が作動して前記試験器3に冷媒が
循環し、試験器3の冷却が開始される。試験器3は設定
された温度に自動制御される。 (15)規定時間(180秒)経過後、モータ107を
回転させ、回転子103と発電機108を起動させる。
【0044】(16)規定時間(60秒)経過後、前記
発電機108の起動力を図示しないロータ速度計で読み
取り、前記モータ107を停止する。 (17)図示しないヒータ回路が作動し、試験器3を暖
める。(温度は25〜40℃位になる。)
【0045】(18)あらかじめ作成しておいた検量線
を用いて、前記発電機108の起電力の測定値から当該
試料の低温みかけ粘度を求める。この演算は制御部と一
体のパソコンで行なわれ、その結果は表示画面に表示す
るとともにフロッピーデイスク等の記録媒体に記録され
る。
【0046】(19)排油ライン75の電磁弁76を開
き、試験器3内の試料を抜き取る。 (20)供給ライン72の電磁弁74を閉め、エアシリ
ンダ64で回転アーム60を回転させて注射器2のコッ
ク19を閉じる。
【0047】(21)エアシリンダ73で前記接続部7
0及び試料受け71を下降させ、注射器2と接続部70
を切り離す。 (22)エアシリンダ61で前記回転アーム60を後退
させ、注射器2のコック19と回転アーム60の係合を
解除する。回転アーム60は装置1のカバ7内に収納さ
れる。
【0048】(23)パルスモータ36が逆回転して、
ピストン操作部44を上限検出マイクロスイッチ53が
作動するまで上昇させる。 (24)エアシリンダ27で位置決めピン28を下降さ
せ、回転ラック13が自由に動けるようにする。 そして、前述した(2)以降の作動を繰り返し、次の試
料の測定を行なう。
【0049】以上説明した一実施例によれば、試料を密
閉したコック付きの注射器2を同時に複数本扱うことが
できる。即ち、あらかじめ設定したプログラムに従って
所望のコック付き注射器2を回転ラック13で供給位置
に設定し、同位置において回転アーム60でコック19
を開くとともにピストン操作部44で注射器2のピスト
ン2bを押して試料を供給することができる。
【0050】コック付きの注射器は、試料を密閉できる
ので、試料の蒸発やゴミの混入といった問題がなく、使
用量も目盛りで読み取ることができる。従って、実施例
で説明したような潤滑油の粘度測定だけでなく、一般に
多種類の流体状の試料を順次測定・検査等に供するため
にはきわめて都合が良い。本実施例の装置1は、このよ
うなコック付き注射器2を同時に多数扱うことができ、
能率良く測定等を行なうことができるという効果があ
る。
【0051】従って、本発明に係る自動供給装置が有効
に適用できる試験としては、前記一実施例の低温見かけ
粘度測定の他に、動粘度試験(JIS K 228
3)、表・界面張力試験(JIS K 2241)、引
火点試験(JIS K2265)、流動点・曇り点試験
(JIS K 2269)、目詰り点試験(JIS K
2288)、析出点試験(JIS K 2276)、抗
乳化性試験(JISK 2520)等が例示できる。
【0052】なお、前述した一実施例では、複数本の注
射器2を試料供給装置に順次設定するために、パルスモ
ータ36で回転する円板形の回転ラック13を用いた
が、本発明における注射器の搬送手段としては他の機構
を用いてもよい。例えば、XYZの三方向に動けるハン
ド状の搬送機構で注射器を選択・搬送するようにしても
よいし、ベルトコンベア状の搬送機構で複数の注射器を
循環して搬送し、特定の注射器を特定位置に設定するよ
うにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る流体試料の自動供給装置に
よれば、流体試料が充填された複数のコック付き注射器
を搬送手段で所定位置に順次設定し、コック操作手段で
コックを開放するとともにピストン操作手段で試料を供
給するようになっている。
【0054】従って、流体試料の取扱いに適したコック
付き注射器を複数本用いて能率の良い試料供給作業を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る自動供給装置の断面図である。
【図2】一実施例に係る自動供給装置の平面図である。
【図3】一実施例に係る試験器の要部拡大断面図であ
る。
【図4】一実施例に係る自動供給装置及び試験器の全体
構成図である。
【図5】内燃機関の潤滑油の低温見かけ粘度を測定する
試験器の全体構成図である。
【符号の説明】
1 流体試料の自動供給装置 2 コック付き注射器 2b ピストン 13 搬送手段としての回転ラック 19 コック 44 ピストン操作手段としてのピストン操作部 60 コック操作手段としての回転アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若泉 和司 埼玉県浦和市原山三丁目14番20号 株式会 社離合社浦和工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体試料が充填された複数のコック付き
    注射器を所定位置に順次設定する搬送手段と、前記所定
    位置に設定された前記コック付き注射器のコックを操作
    するコック操作手段と、前記所定位置に設定された前記
    コック付き注射器のピストンを押圧するピストン操作手
    段とを具備する流体試料の自動供給装置。
JP20353391A 1991-07-19 1991-07-19 流体試料の自動供給装置 Pending JPH0599934A (ja)

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