JPH0599547A - そり競技用コースの滑走路の作成方法 - Google Patents

そり競技用コースの滑走路の作成方法

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JPH0599547A
JPH0599547A JP10694691A JP10694691A JPH0599547A JP H0599547 A JPH0599547 A JP H0599547A JP 10694691 A JP10694691 A JP 10694691A JP 10694691 A JP10694691 A JP 10694691A JP H0599547 A JPH0599547 A JP H0599547A
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pipe
course
pipes
refrigerant
runway
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JP10694691A
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Kazuo Ohashi
和夫 大橋
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PATEINE SHOKAI KK
PATINE CORP
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PATEINE SHOKAI KK
PATINE CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 時期、場所および天候等に左右されず、コー
ス全体に亘って氷質、氷温、氷厚、硬さなどの点で均一
な氷結層からなる滑走路を形成できるようにする。 【構成】 コースの基部1のそりで滑走する部分、すな
わちコースの直線部では底部上、コースのカーブ部では
底部および一側壁部上に多数本の可撓性を有する小口径
のパイプ10を配設するとともに、これらパイプ10の
上部にワイヤメッシュ11を配設し、前記パイプ中に、
冷媒供給装置21から供給される冷媒を、隣り合うパイ
プ10の中を流通する冷媒の流れ方向が互いに逆になる
ように流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、傾斜した地盤等に施
工し、ボブスレー、リュージュ等のそりを用いるスポー
ツに使用するそり競技用コースの滑走路の作成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ボブスレー、リュージュ等のそりを用い
るスポーツは、コースの基部の横断面が略U字溝状に形
成され、この基部に形成された氷結した滑走路上をそり
で滑走する。つまり、そりは高速で滑走するため競技者
がコースから飛び出さないようにコースはU字溝状に形
成され、またコースの滑走路は完全に氷結された氷によ
って形成されている。
【0003】このコースは、直線部とカーブ部から構成
され、競技者は、直線部ではもっぱらU字溝状のコース
の底部の氷面を滑走するが、カーブ部では底部だけでな
く、U字溝状のコースの側壁部の氷面をも滑走する。従
って、カーブ部では、コースの底部および側壁部が滑走
路となるので、底部だけでなく側壁部の表面(側壁面)
まで氷結した滑走路を形成する必要がある。
【0004】しかし、カーブ部であっても、U字溝状の
コースの両側の側壁面を共に氷結する必要はない。例え
ば、右カーブの場合には、進行方向に向かって左側の側
壁面にそりを乗り上げて滑走するが、右側の側壁面に乗
り上げて滑走するということはあり得ないので、右側の
側壁面を氷結する必要性はない。逆に、左カーブの場合
は、左側の側壁面までもあえて氷面とする必要はない。
【0005】また、直線部では側壁は低くてよいが、カ
ーブ部では、特に滑走路となる側の側壁は安全性の面で
高くする必要がある。一般に、ボブスレーでは、直線部
のコース幅は140cm以下、側壁高は50cm以上、
カーブ部の入口部及び出口部の側壁高は少なくとも70
cmとされている。
【0006】ところで、従来、コースの滑走路は、コー
スの直線部では雪を踏み固めた上に散水して自然の寒気
で氷結させて氷を作り、カーブ部については、特にその
側壁面は、厚さ約15cmの氷のブロックを菱形に積み
上げ、水を噴霧状に吹きつけて凍結させることにより作
っていた。そして、コースの近傍に適当な容量の製氷池
を用意し、競技中に氷が剥離等した場合には製氷池の氷
で補充するなどの方法が行なわれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の方法は、次のような問題点があった。 (a)積雪を踏み固めたり、氷のブロックを積み上げた
りするので、多くの人手と手間を要し作業が繁雑であ
る。 (b)自然条件、天候条件等に左右される。 (c)滑走路の氷質、硬さなどが時間的または場所的に
不均一になりやすく、また氷結作業が作業者の勘に依存
される。 (d)特にカーブ部では、滑走路の底部と側壁部とで氷
の作り方が異るので、氷の質や硬さなどを均一化し難
く、氷が剥離し易い。 (e)製氷池などを要し、コースが大がかりとなり、コ
スト高になる。 (f)積雪地や寒冷地など、コースの設置が場所的、時
期的に制約される。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、時期、場所および天
候等に左右されず、コースの滑走路全体に亘って氷質、
氷温、氷厚、硬さなどの点で均一な氷結層からなる滑走
路を形成することができ、しかも、コースのカーブ部に
ついては底面および側壁面を一体的に氷結できるそり競
技用コースの滑走路の作成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、横断面が略U字溝状
をなしたコースの基部上に形成する滑走路を、コースの
直線部においては前記基部の少くとも底部上に、コース
のカーブ部においては前記基部の少くとも底部および一
側壁部上に、防水層を介して多数本の可撓性を有する小
口径のパイプを配設するとともに、パイプの上部にワイ
ヤメッシュを配設し、パイプ中に、隣り合うパイプの中
を流通する冷媒の流れ方向が互いに逆になるように冷媒
を流通させて、前記防水層上に前記ワイヤメッシュを埋
没する厚さの氷結層を形成することにより作成するよう
にしたものである。請求項2は、前記コースの基部上に
温媒を流通するヒートパイプを配設し、このヒートパイ
プの上部に断熱層を介して冷媒を流通するパイプを配設
したものである。
【0010】
【発明の概要】この発明においては、所定の場所にまず
コースの基部が設けられる。この基部は、山腹等の自然
の傾斜地に土盛り等をしたものでも、あるいは平坦地に
傾斜をもたせてコンクリート施工または多数個のコンク
リートブロックを敷設等したものであってもよく、基部
を設ける場所および方法は特に限定されない。基部は、
そり競技用コースに必要な直線部とカーブ部を具え、横
断面が略U字溝状になるように形成する。
【0011】前記基部のそりで滑走する部分、即ちコー
スの直線部では基部の少くとも底部上に、コースのカー
ブ部では基部の少くとも底部とそりで乗り上げる側の側
壁部上に、防水層を介して多数本の冷媒流通用のパイプ
をほゞ平行に配設する。防水層は、例えば合成樹脂フィ
ルムまたはシートを敷設したものでも、防水ブロックを
隙間なく敷き並べたものであってもよく、さらに必要に
応じ、基部と防水層の間に断熱材を介在させてもよい。
【0012】パイプは、合成樹脂パイプ、軟質鋼管また
は銅管等の可撓性のある小口径のパイプを用いる。その
好ましい内径は、4mm〜13mmである。パイプが可
撓性を有しないと特にカーブ部におけるパイプの配設が
繁雑となり、また大口径であると、冷媒の使用量が増加
して不経済であるうえ、パイプ中に空気が滞留して冷媒
の円滑な流通に支障を来すおそれがある。
【0013】前記多数本のパイプは、パイプ中を流れる
冷媒の流通方向が隣り合うパイプ相互間において逆方向
となるように配設する。このような配設は、例えば各パ
イプを同じ方向に直線状に配設して一端部を冷媒供給装
置の供給側に、他端部を帰還側に接続するとともに、各
パイプの同じ側の端部を一本ごと交互に冷媒供給装置の
供給側と帰還側に接続することにより達成される。ま
た、中間部をU字状に屈曲したパイプを並列して配設
し、各パイプの一端部を冷媒供給装置の供給側に、他端
部をその帰還側に接続してもよい。
【0014】パイプを前記のように配設すると、パイプ
内を流通中に冷媒の冷凍力が温度の上昇等により弱まっ
ても、パイプの配設された周辺は全体的に均一に冷凍さ
れることになるので、均一な氷結層を形成することがで
きる。
【0015】さらに、前記パイプの上部には、パイプを
覆うようにワイヤメッシュを配設する。このワイヤメッ
シュは、鉄等の冷熱伝導性の良好な材料からなり、メッ
シュの大きさは50〜250mmメッシュのものが好ま
しい。このワイヤメッシュは、冷媒による初期氷結時に
パイプ表面に形成された氷を次第にパイプ周辺部に成長
させる媒体の役目を果し、またカーブ部における側壁部
の氷の剥落を防止し、さらにそりによりパイプが破損さ
れるのを防止する。
【0016】この発明において、前記コースの基部上に
氷結した滑走路を作るには、前記パイプ中にブライン、
エチレングリコール溶液等の冷媒を流通させる一方、前
記防水層上のパイプ配設場所に水や雪等を散布するなど
して供給する。供給された水や雪等はパイプ中の冷媒に
より冷凍され、まずパイプ表面に氷となって結着し、つ
いでパイプ周辺部でも結氷する。この際、ワイヤメッシ
ュは結氷の促進を助ける。そして、ひき続き水や雪等を
供給し、この結氷を次第に成長させると、防水層上にワ
イヤメッシュを埋没する厚さの氷結層を一体的に形成す
ることができる。従って、この氷結層の氷面を滑走路面
として使用することができる。
【0017】前記氷結層は水や雪に限らず、例えばアク
リル酸、ポリアクリル酸、ビニルエーテル等の水膨潤性
ポリマー、コポリマーを水で膨潤させたゲル状物を供給
するとによって形成してもよい。このようなゲル状物
は、雪のない場所でも用意することができ、また大量の
水を含有しながら水と異ってある程度の厚みを持たせて
パイプやワイヤメッシュの表面に附着させることができ
るので、氷結初期段階での結氷の生成および成長を容易
にする。従って、その使用は、特に温暖な場所でコース
を作る場合に適する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1ないし図3はこの発明の方法で氷結層から
なる滑走路を作成したボブスレー、リュージュ等のそり
を用いるスポーツに使用するそり競技用コースを示し、
1は山腹等の傾斜した地盤2に施工したコースの基部で
ある。
【0019】前記基部1は、直線部およびカーブ部とも
にコンクリート施工または多数個のコンクリートブロッ
クを敷設して形成されており、その横断面は略U字溝状
になっている。図1はコースの右カーブ部の断面を示し
ており、基部1は底部3と右側壁部4および左側壁部5
とから構成されている。そして、右カーブ部であるた
め、コースの進行方向に向かって左側壁部5は右側壁部
4よりも高く作られている。
【0020】前記基部1上には滑走路6を横断する方向
に多数本のヒートパイプ7・・・を配設し、またこのヒ
ートパイプ7・・・の上面にはスタイロフォームからな
る断熱材8を配設し、さらにこの断熱材8の上面に合成
樹脂フィルムまたは防水ブロック等からなる防水層9を
敷設してある。
【0021】そして、防水層9の上面には冷媒を流通す
るための多数本の可撓性を有する小口径のパイプ10・
・・が後述する手段によってほゞ平行に配設してあり、
これらパイプ10・・・の上部は例えば160mmメッ
シュのワイヤメッシュ11によって覆ってある。従っ
て、前記パイプ中に冷媒を流通し、前記防水層9の上面
に雪あるいは水等を供給すると、冷媒により冷凍されて
氷結層12が形成され、この氷結層12をもってそり競
技用の滑走路6として使用することができることにな
る。
【0022】他方、前記基部1の一側、図1においては
左側壁部5の上端部には断熱壁によって形成された凹溝
状の函状体13が滑走路6の長手方向に沿って設けら
れ、この函状体13の内部には冷媒供給管14と冷媒帰
還管15が配設してある。そして、この冷媒供給管14
には連結管16を介して分流管17が接続され、冷媒帰
還管15には連結管18を介して分流管19が接続され
ている。
【0023】前記両分流管17、19には防水層9上に
配設された前記パイプ10・・・の端部が接続してあ
る。即ち、図3に示すように、このパイプ10・・・は
2本のパイプを引揃えて一体化した2連のパイプで、そ
の長手方向の中間部で略U字状に屈曲された屈曲部20
を有し、所定間隔を存して平行に引揃えられている。そ
して、パイプ10の両端部は、その2連のパイプを分岐
して一方の一端部は分流管17を介して冷媒供給管14
に、他端部は分流管19を介して冷媒帰還管15に連結
され、他方の一端部は分流管19を介して冷媒帰還管1
5に、他端部は分流管17を介して冷媒供給管14に連
結されており、また、前記パイプ10・・・の屈曲部2
0は右側壁部4側に設けられたフック21・・・に掛止
してある。
【0024】さらに、前記冷媒供給管14および冷媒帰
還管15は冷媒供給装置22に接続してある。この冷媒
供給装置22は、冷凍機23と循環ポンプ24とを備え
ており、冷凍機23の冷媒出口25が循環ポンプ24の
吸込口26に接続され、循環ポンプ24の吐出口27は
送り管28を介して前記冷媒供給管14に接続されてい
る。また、冷媒帰還管15は戻り管29を介して前記冷
凍機23の冷媒入口30に接続されている。
【0025】したがって、冷凍機23および循環ポンプ
24を駆動すると、冷媒は循環ポンプ24よって送り管
28に吐出され、この送り管28から冷媒供給管14に
供給される。冷媒供給管14に供給された冷媒は分流管
17を介して多数のパイプ10・・・の一端部に供給さ
れ、パイプ10中を流通し、屈曲部20から迂回して分
流管19を介して冷媒帰還管15に戻る。冷媒帰還管1
5に戻った冷媒は戻り管29を介して冷凍機23に戻る
ことになる。
【0026】このため、パイプ10中を流れる冷媒の流
通方向は隣り合うパイプにおいて互いに逆方向になり、
パイプ10の中を流れる冷媒の温度がパイプ10の一端
部から他端部に至るまでの間に上昇しても、パイプ10
の配設された周辺部における冷媒の冷凍効果は均一とな
り、コース全体を均一に冷凍できる。
【0027】また、前記函状体13の下部には温媒送り
管31と温媒返り管32が配設してある。そして、この
温媒送り管31には前記ヒートパイプ7の一端が接続さ
れ、ヒートパイプ7の他端は温媒送り管32に接続され
ている。また、この温媒送り管31と温媒返り管32は
前述した冷媒供給装置22と同様に温媒供給装置(図示
しない)に接続され、ヒートパイプ7に温水等の温媒を
循環するようになっている。
【0028】このようにヒートパイプ7の内部に温媒を
流通させると、地盤2が加熱されるため、地盤2中に含
んでいる水分が冷媒により凍結して基部1を押し上げた
り(凍上現象)、それにより氷結層からなる滑走路6に
クラックが生ずるのを防止できる。
【0029】また、前記基部1の左側壁部5には滑走路
6の内部に突出するように迫台33を設け、右側壁部4
にはフェンス34を立設して、競技者が滑走路6から飛
び出るのを防止している。このフェンス34は表面金属
張りの木製パネル35、35と、この木製パネル35、
35間に防水層36、36を介して介在した断熱材3
7、37とで構成してあり、フェンス34の内壁面には
前記フック21が固定されている。
【0030】なお、前記実施例においては、冷媒供給管
14および冷媒帰還管15をコースの基部1の左側壁部
4側に設置し、パイプ10中を流れる冷媒の流通方向が
隣り合うパイプ相互間で逆方向となるようにしたが、冷
媒供給管14および冷媒帰還管15は、図4に示すよう
に、右側壁部4側に設置してもよく、また図5に示すよ
うに、右側壁部4側の滑走路6の内部に設置してもよ
い。
【0031】また、前記実施例においては、パイプ10
は2連のパイプを使用したが、一連のパイプ(単管)で
もよい。この場合は、図6に示すように、パイプ38を
略U字状に屈曲してその一端部を冷媒供給管14に、他
端部を冷媒帰還管15に接続し、この隣のパイプ38も
同様に略U字状に屈曲してその一端部を冷媒供給管14
に、他端部を冷媒帰還管15に接続し、あるいは図7に
示すように、冷媒供給管14、14と冷媒帰還管15、
15を両側に1本づつ配設し、真っ直ぐなパイプ39・
・・によって連結することにより、パイプ38、39中
を流れる冷媒の流通方向を隣り合うパイプ38、39に
おいて逆方向とすることができる。
【0032】さらに、前記各実施例ではコースのカーブ
部について説明し、パイプ10を滑走路6を横断する方
向に配設したが、パイプ10は滑走路6の長手方向に沿
って配設してもよく、また例えばカーブ部ではコースを
横断する方向に、直線部ではコースの長手方向にという
ように、必要に応じ配設方向を直線部とカーブ部で変え
てもよい。パイプ10をコースまたは滑走路6の長手方
向に配設する場合には、例えば冷媒供給管14および冷
媒帰還管15または分流管17、19を基部1の下部に
コースを横断する方向に配置して埋設すればよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような効果が得られる。 時期、場所および天候等に左右されず、コース全体に
亘って氷質、氷温、氷厚、硬さなどの点で、均一な氷結
層からなる滑走路を形成することができる。 特にカーブ部では、横断面が略U字溝状のコースの底
部およびそりが乗り上げて滑走する側の側壁部上に亘っ
て多数本のパイプを配設したので、滑走路の底面のみな
らず、側壁面も同時的に一体的に氷結でき、滑走路の氷
が剥落することがない。 多数本のパイプをパイプ中を流れる冷媒の流通方向が
隣り合うパイプにおいて逆方向となるように配設したの
で、広い面積であっても均一に冷凍でき、良質の氷結層
を形成、維持することができる。しかも、冷凍効率が向
上し、電力料の節減が図れる。 パイプの上部にワイヤメッシュを配設したので、効率
的かつ迅速に氷結層を形成できる。 パイプとして小口径のパイプを用いたので、全般的に
冷媒の使用量を節約できるうえ、冷媒供給装置の容量を
小さくでき、コストの節減が図れる。また、大口径のパ
イプを用いる場合に比し、氷結層の厚さを薄くすること
ができる。 基部上に温媒を流通するヒートパイプを配設し、この
ヒートパイプの上部に断熱層を介して冷媒を流通するパ
イプを配設して、ヒートパイプの内部に温媒を流通させ
ることにより、地盤中に含んでいる水分が凍結して基部
を押し上げる(凍上現象)のを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法で作成した滑走路を有するそり
競技用コースのカーブ部の横断面図。
【図2】図1のa−a線に沿う断面拡大図。
【図3】図1のパイプの配管方法を示す平面図。
【図4】この発明の方法で滑走路を作成したそり競技用
コースのカーブ部の異る冷媒流通パイプの配管例を示し
た断面図。
【図5】この発明の方法で滑走路を作成したそり競技用
コースのカーブ部のさらに別の冷媒流通パイプの配管例
を示した断面図。
【図6】この発明の冷媒流通パイプの一配設方法を示し
た平面図。
【図7】この発明の冷媒流通パイプの別の配設方法を示
した平面図。
【符号の説明】
1・・・基部、6・・・滑走路、9・・・防水層、10
・・・パイプ、11・・・ワイヤメッシュ、14・・・
冷媒供給管、15・・・冷媒帰還管、22・・・冷媒供
給装置、28・・・送り管、29・・・戻り管。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面が略U字溝状をなし直線部とカー
    ブ部からなるコースの基部上に氷結した滑走路を形成し
    てなるそり競技用コースの滑走路の作成方法において、
    前記直線部においては前記基部の少くとも底部上に、前
    記カーブ部においては前記基部の少くとも底部および一
    側壁部上に、防水層を介して多数本の可撓性を有する小
    口径のパイプを配設するとともに、これらパイプの上部
    にワイヤメッシュを配設し、前記パイプ中に隣り合うパ
    イプ相互間における流通方向が逆方向となるように冷媒
    を流通させて、前記防水層上に前記ワイヤメッシュを埋
    没する厚さの氷結層からなる滑走路を形成することを特
    徴とするそり競技用コースの滑走路の作成方法。
  2. 【請求項2】 前記基部上に温媒を流通するヒートパイ
    プを配設し、このヒートパイプの上部に断熱層を介して
    冷媒を流通する前記パイプを配設することを特徴とする
    請求項1記載のそり競技用コースの滑走路の作成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110904781A (zh) * 2019-08-19 2020-03-24 魏惠兰 一种滑冰场制冷管道铺设结构和方法

Cited By (2)

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