JPH0599336A - 内燃エンジン用ピストン - Google Patents

内燃エンジン用ピストン

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JPH0599336A
JPH0599336A JP11375691A JP11375691A JPH0599336A JP H0599336 A JPH0599336 A JP H0599336A JP 11375691 A JP11375691 A JP 11375691A JP 11375691 A JP11375691 A JP 11375691A JP H0599336 A JPH0599336 A JP H0599336A
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piston
thermal expansion
internal combustion
combustion engine
less
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JP11375691A
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Toshikatsu Koike
俊勝 小池
Yutaka Yamagata
裕 山縣
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/02Light metals
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2251/00Material properties
    • F05C2251/04Thermal properties
    • F05C2251/042Expansivity

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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 内燃エンジン用ピストンの熱膨張を小さく抑
つつ、その耐熱強度を高めること。 [構成] Mgを5〜15wt%含有し、且つ平均粒径
10μm以下の耐熱・低膨張粒子を添加して成るAl合
金によって内燃エンジン用ピストン1を得る。平均粒径
が10μm以下のSiC粒子のような耐熱・低膨張粒子
を適量添加すれば、Mgの含有量を増しても熱膨張係数
を24×10-6/℃以下(20〜200℃)に抑えるこ
とができることが実験的に見い出された。従って、Mg
の含有量を増してピストン1の耐熱強度を高くしても、
該ピストン1の熱膨張量を小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Al合金製の内燃エン
ジン用ピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】斯かる内燃エンジン用ピストンは高温雰
囲気(通常、250〜350℃)で爆発力を受け、シリ
ンダ内を高速で往復運動するために慣性力を受ける。こ
のためにピストンに要求される材料特性としては、軽量
であること、高温強度及び耐熱性に優れていること、熱
伝導率が高いこと、熱膨張係数が小さいこと、耐摩耗性
に優れていること等が挙げられる。斯かる要求をほぼ満
たす材料として従来からAl合金が採用されており、特
に4サイクルエンジンでは通称ローエックス合金と称さ
れるAC8Aの使用が一般的であり、2サイクルエンジ
ンではAl−Si系過共晶合金(高Si合金)、AC9
A、AC9Bが一般に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の内燃
エンジンの高性能化に伴い、ピストンは更に高温(約4
00℃)での使用にも耐え得ることが要求される。一般
に、Mgの添加量を増すと耐熱強度が上がることは知ら
れているが、熱膨張係数も大きくなってしまうため、M
gの添加量を余り多くすることができず、耐熱強度を高
めるにも限界があった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、熱膨張を小さく抑えつつ、耐
熱強度を高めることができる内燃エンジン用ピストンを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、Mgを5〜15wt%含有し、且つ平均粒径1
0μm以下の耐熱・低熱膨張粒子を添加して成るAl合
金によって内燃エンジン用ピストンを構成したことをそ
の特徴とする。
【0006】
【作用】本発明者等は、Al合金においてSiC粒子の
ような平均粒径10μm以下の耐熱・低熱膨張粒子を添
加すれば、Mgの含有量を増しても熱膨張係数を24×
10-6/℃以下(20〜200℃)に抑えることができ
ることを実験的に見い出した。
【0007】従って、熱膨張係数を小さく抑えつつ、M
gの含有量を増やすことによってピストンの耐熱強度を
高めるとともに、更なる軽量化を実現することができ
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0009】図1は本発明に係る2サイクルエンジン用
ピストン1の縦断面図であり、該ピストン1はAl合金
によって一体鋳造され、これは不図示のシリンダ内を摺
動する円筒部2と、不図示の燃焼室の一部を構成する頂
部3を有している。そして、円筒部2の内側には一対の
ボス部4,4が径方向に相対向して一体に形成されてお
り、同円筒部2の上部外周面には不図示のピストンリン
グが嵌合すべきピストンリング溝5,6が全周に亘って
形成されている。
【0010】ところで、該ピストン1の素材であるAl
合金は、Mgを5〜15wt%含有し、更に平均粒径1
0μm以下の耐熱・低熱膨張粒子であるSiC粒子を適
量添加されることによって熱膨張係数が24×10-6
℃以下(20〜200℃)に抑えられている。
【0011】ここで、純Al,AC8A(従来の材質:
Mgを0.7〜1.3wt%含有)、Al−7%Mg
(Mgを7wt%含有するもの)、Al−7%Mg+1
0%SiC(Mgを7wt%含有し、且つSiC粒子を
10wt%添加したもの)に対して実施された熱間圧縮
試験(試験温度:400℃、保持時間:1時間)の結果
(耐熱強度)を図2に棒グラフa,b,c,dにてそれ
ぞれ示す。棒グラフa,bとc,dとの比較で明らかな
ように、Mgの含有量を増せば、Mgの固溶強化によっ
て耐熱強度が飛躍的に高められる。尚、図3に示すAl
−Mg合金状態図より明らかように、α層(Alに対す
るMgの固溶体)の最大固溶量はピストンの最高使用温
度400℃において約15wt%であるため、Mgの含
有量としては5〜15wt%が適当である(図3におい
て、βはAl3 Mg2を、Lは液体をそれぞれ示す)。
又、図4にSiC粒子の粒径に対するAl合金の降状応
力の変化を示すが、同図よりAl合金の降状応力はSi
C粒子の粒径が小さい程高いことが明らかであって、所
要の耐熱強度を得るために適したSiC粒子の粒径とし
ては10μm以下が望ましい。
【0012】而して、図2に示す棒グラフc,dを比較
すると、Mgの他にSiCを10wt%添加したもの
(棒グラフdにて示すもの)の耐熱強度はSiCを添加
しないもの(棒グラフcにて示すもの)のそれより若干
低下する一方、SiCを10wt%添加したものの熱膨
張係数は従来のピストン材であるAC8Aのそれに近い
24×10-6/℃以下に抑えられる。試験結果によれ
ば、温度20〜200℃における純Alの熱膨張係数が
23.5×10-6/℃であるのに対し、SiCを添加し
ないもの(棒グラフcにて示すもの)、SiCを添加し
たもの(棒グラフdにて示すもの)の熱膨張係数はそれ
ぞれ24.9×10-6/℃、23.5×10-6/℃であ
った。
【0013】従って、前述のようにMgを5〜15wt
%含有し、平均粒径10μ以下のSiC粒子を適量添加
されることによって熱膨張係数が24×10-6/℃以下
に抑えられたAl合金によって得られる本発明に係るピ
ストン1は、熱膨張を小さく抑えられつつ、耐熱強度が
高められ、最高使用温度400℃での使用にも十分耐え
得る。又、Mgの比重(1.74)はAlの比重(2.
7)よりも小さいため、Mgの含有量を増すことによっ
てピストン1が更に軽量化され、該ピストン1に作用す
る慣性力を低減することができる。
【0014】尚、以上の実施例は2サイクルエンジン用
ピストンについて言及したが、本発明はその他4サイク
ルエンジン用ピストンに対しても適用可能であることは
勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、Mgを5〜15wt%含有し、且つ平均粒径10
μm以下の耐熱・低熱膨張粒子を添加して成るAl合金
によって内燃エンジン用ピストンを構成したため、該ピ
ストンの熱膨張を小さく抑えつつ、耐熱強度を高めるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2サイクルエンジン用ピストンの
縦断面図である。
【図2】各種材料の耐熱強度を示す図である。
【図3】Al−Mg合金状態図である。
【図4】SiC粒子の粒径によるAl合金の降伏応力の
変化を示す図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 円筒部 3 頂部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mgを5〜15wt%含有し、且つ平均
    粒径10μm以下の耐熱・低熱膨張粒子を添加して成る
    Al合金にて構成されることを特徴とする内燃エンジン
    用ピストン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092117A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 高強度・低比重アルミニウム合金
JP2012117615A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Akebono Brake Ind Co Ltd アルミニウム合金製ブレーキ用ピストン
JP2016113681A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 アイシン精機株式会社 アルミ複合材、ピストンおよびピストンの製造方法
KR20200070824A (ko) * 2018-12-10 2020-06-18 현대자동차주식회사 피스톤용 알루미늄 합금 및 차량 엔진용 피스톤

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JP2012117615A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Akebono Brake Ind Co Ltd アルミニウム合金製ブレーキ用ピストン
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KR20200070824A (ko) * 2018-12-10 2020-06-18 현대자동차주식회사 피스톤용 알루미늄 합금 및 차량 엔진용 피스톤

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