JPH05982A - ペルフルオロポリエーテル誘導体 - Google Patents

ペルフルオロポリエーテル誘導体

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Publication number
JPH05982A
JPH05982A JP15681391A JP15681391A JPH05982A JP H05982 A JPH05982 A JP H05982A JP 15681391 A JP15681391 A JP 15681391A JP 15681391 A JP15681391 A JP 15681391A JP H05982 A JPH05982 A JP H05982A
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JP
Japan
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peroxide
chemical
diperfluoro
formula
reaction
Prior art date
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Pending
Application number
JP15681391A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Sawada
英夫 沢田
Takeo Matsumoto
竹男 松本
Masaharu Nakayama
雅陽 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication of JPH05982A publication Critical patent/JPH05982A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式化1で表わされるペルフルオロポ
リエーテル誘導体。 【効果】 本発明のペルフルオロポリエーテル誘導体
は、新規な化合物であり、1,1,2−トリフルオロト
リクロロエタン等のフッ素系溶剤以外には不溶であって
耐溶剤性に優れている。また耐酸化性、耐薬品性、耐熱
性、無毒性、潤滑性、電気絶縁性、低表面張力性等にも
優れており、更には種々の環境条件下においても化学的
に安定であるので、半導体プロセス装置、宇宙船、人工
衛星、磁気媒体、原子力等の潤滑剤など、更には化粧品
原料等として有用である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なペルフルオロポ
リエーテル誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】ペルフルオロポリエーテル類は、安定な
炭素−フッ素結合に起因する優れた特性、即ち耐酸化
性、耐溶媒性、耐薬品性、耐熱性、無毒性、潤滑性、電
気絶縁性、低表面張力性等の優れた特性を有しており、
半導体プロセス装置、宇宙船、人工衛星、磁気媒体等の
潤滑など高度な用途に使用されている。従来、ペルフル
オロポリエーテル類としては、ヘキサフルオロプロピレ
ンを直接酸素と光反応させることにより、下記一般式化
2で表わされるペルフルオロポリエーテル類が得られる
ことが知られている(月刊トライボロジ、No.6,5
(1988))。
【0003】
【化2】
【0004】しかしながら前記ペルフルオロポリエーテ
ル類においては、分子中にヘキサフルオロプロピレンの
分解生成物に起因するジフルオロメチレン構造を有して
おり、該ジフルオロメチレン構造が混在するランダムな
ポリエーテルとなっている。このため、環境の条件によ
っては、化学的に不安定となるという欠点を有してい
る。従って、種々の環境条件下においても化学的に安定
であるペルフルオロポリエーテル類の開発が強く望まれ
ているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐酸
化性、耐溶媒性、耐薬品性、耐熱性、無毒性、潤滑性、
電気絶縁性、低表面張力性等の優れた特性を有し、且つ
種々の環境条件下においても化学的に安定な新規ペルフ
ルオロポリエーテル誘導体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化3で表わされるペルフルオロポリエーテル誘導体
(以下ポリエーテル1と称す)が提供される。
【0007】
【化3】
【0008】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0009】本発明のペルフルオロポリエーテル誘導体
は、前記一般式化3で表されるポリエーテル1である。
前記ポリエーテル1において、n1又はn2が8を超える
場合には、製造が困難である。
【0010】前記ポリエーテル1としては、具体的には
例えば、下記化学式化4、化5、化6、化7、化8、化
9、化10、化11、化12、化13、化14、化1
5、化16等を好ましく挙げることができる。
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】前記ポリエーテル1を調製するには、例え
ば下記一般式化17で表わされる過酸化ジポリフルオロ
アルカノイルを熱分解反応するなどして容易に得ること
ができる。
【0025】
【化17】
【0026】前記過酸化ジポリフルオロアルカノイルと
しては、具体的には例えば、過酸化ジペルフルオロ−
2,5−ジメチル−3,6−ジオキサノナノイル、過酸
化ジペルフルオロ−2,5,8−トリメチル−3,6,
9−トリオキサドデカノイル、過酸化ジペルフルオロ−
2,5,8,11−テトラメチル−3,6,9,12−
テトラオキサペンタデカノイル等を好ましく挙げること
ができる。
【0027】また前記熱分解反応は、常圧で行なうこと
が可能であり、且つ反応温度は−20〜+150℃の範
囲とするのが好ましく、特に好ましくは0〜100℃の
範囲である。前記反応温度が−20℃未満の場合には反
応に長時間を要し、+150℃を超えると反応時の圧力
が高くなり、反応操作が困難となるので好ましくない。
更に反応時間は30分〜100時間の範囲で行なうこと
ができ、工業的には3〜30時間の範囲とするのが望ま
しい。
【0028】更に前記反応においては、前記過酸化ジポ
リフルオロアルカノイルの取扱い及び反応を、より円滑
に行なうために溶媒を用いることが好ましい。前記溶媒
としてはハロゲン化脂肪族溶媒が特に好ましく、具体的
には例えば、塩化メチレン、クロロホルム、2−クロロ
−1,2−ジブロモ−1,1,2−トリフルオロエタ
ン、1,2−ジブロモヘキサフルオロプロパン、1,2
−ジブロモテトラフルオロエタン、1,1−ジフルオロ
テトラクロロエタン、1,2−ジフルオロテトラクロロ
エタン、フルオロトリクロロメタン、ヘプタフルオロ−
2,3,3−トリクロロブタン、1,1,1,3−テト
ラクロロテトラフルオロプロパン、1,1,1−トリク
ロロペンタフルオロプロパン、1,1,2−トリクロロ
トリフルオロエタン等を用いることができ、特に工業的
には、1,1,2−トリクロロトリフルオロエタンを好
ましく挙げることができる。前記溶媒を使用する場合、
溶液全体中の前記過酸化ジポリフルオロアルカノイルの
濃度は、1〜50重量%の範囲とするのが望ましい。
【0029】前記反応により得られる反応生成物は、蒸
留、カラムクロマトグラフィー等公知の方法で精製する
ことが可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明のペルフルオロポリエーテル誘導
体は、新規な化合物であり、1,1,2−トリフルオロ
トリクロロエタン等のフッ素系溶剤以外には不溶であっ
て耐溶剤性に優れている。また耐酸化性、耐薬品性、耐
熱性、無毒性、潤滑性、電気絶縁性、低表面張力性等に
も優れており、更には種々の環境条件下においても化学
的に安定であるので、半導体プロセス装置、宇宙船、人
工衛星、磁気媒体、原子力等の潤滑剤など、更には化粧
品原料等として有用である。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
【実施例1】過酸化ジペルフルオロ−2,5−ジメチル
−3,6−ジオキサノナノイル(11.5g,11.6
mmol)を含む1,1,2−トリクロロトリフルオロエタ
ン溶液200gを、窒素雰囲気下、40℃にて25時間
熱分解反応を行なった。反応終了後、ヨ−ドメトリ−法
により、過酸化物が完全に分解していることを確認し、
分解物を得た。次いで得られた分解物を、水及び1重量
%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した後、更に水で洗浄
し、硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。次いで、蒸留
を行ない、収率90%(収量9.4g)で、無色透明な
液体の生成物を得た。得られた生成物をIR,元素分
析,19F−NMR,Massスペクトルにより分析を行
なった結果、下記構造式化18で示されるペルフルオロ
ポリエーテル誘導体であった。分析結果を以下に示す。
【0033】
【化18】
【0034】
【実施例2】過酸化ジペルフルオロ−2,5−ジメチル
−3,6−ジオキサノナノイルを、過酸化ジペルフルオ
ロ−2,5,8−トリメチル−3,6,9−トリオキサ
ドデカノイルに代えた以外は実施例1と同様に反応を行
ない、下記構造式化19で示される無色透明な液体の生
成物を収率71%(収量10.2g)で得た。分析結果
を以下に示す。
【0035】
【化19】
【0036】
【実施例3】過酸化ジペルフルオロ−2,5−ジメチル
−3,6−ジオキサノナノイルを、過酸化ジペルフルオ
ロ−2,5,8,11−テトラメチル−3,6,9,1
2−テトラオキサペンタデカノイルに代えた以外は実施
例1と同様に反応を行ない、下記構造式化20で示され
る無色透明な液体の生成物を収率64%(収量12.3
g)で得た。分析結果を以下に示す。
【0037】
【化20】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式化1で表わされるペルフルオ
    ロポリエーテル誘導体。 【化1】
JP15681391A 1991-06-27 1991-06-27 ペルフルオロポリエーテル誘導体 Pending JPH05982A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6444213B1 (en) * 1997-08-28 2002-09-03 Daikin Industries Ltd. Cosmetics with hydrofluoroether (HFE)
US7232932B2 (en) * 2001-07-10 2007-06-19 E. I. Du Pont De Nemours And Company Thermally stable perfluoropolyethers and processes therefor and therewith
CN106317398A (zh) * 2015-07-01 2017-01-11 中昊晨光化工研究院有限公司 一种全氟聚醚中过氧化物的分解方法

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