JPH059742Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、実物の建家と略等縮尺大に形成さ
れ、実物のイメージを把握しやすくするために使
用される建家模型のサポート部材に関する。さら
に詳しくは、このような建家模型にレイアウト設
備される実物の上部キヤビネツト等に相当する上
部設置用品の設置を補助するサポート部材に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、建家模型としては、例えば床パネル、壁
パネルを有して天井が開放されたものが知られて
いる。

この従来の建家模型は、開放された天井から内
部を斜視できるようにして、内部のレイアウトを
把握しやすいようにしたものである。

〔考案が解決しようとする課題〕 前述の従来の建家模型によると、天井に設置さ
れる実物の上部キヤビネツト等に相当する天井に
設置される設備品の模型を簡単にレイアウト設置
することができず、実物では存在しない支柱等で
支持してレイアウト設置をしなければならず現実
性が低下するという問題点がある。

本考案はこのような問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、上部設置用品を
実現性を低下させることなく簡単にレイアウト設
置することができる建家模型のサポート部材を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する為に講じた技術的手段は、
実物の建家と略等縮尺大に形成され、立設する壁
パネルを有する天井開放型の建家模型に使用され
るものであつて、実物が天井に設置される上部設
置用品を載承する透明な樋状溝と、該樋状物の基
端に形成され前記壁パネルの上端を差し込み可能
とする差込み溝とを備えていることを要旨とす
る。

〔作用〕

前述の手段によると、差込み溝により壁パネル
に支持されるため、床パネルへの下方の空間に存
在しない物理的物体を現出せず、現実性を低下さ
せないという目的を達成することができる。さら
に、樋状溝が透明であることは、その存在を透視
させて、現実性を低下させないという目的達成に
寄与する。

また、樋状溝により実物が天井等に設置される
上部設置用品を収納、取出し可能としたため、簡
単にレイアウト設置することをできるようにする
という目的が達成される。

〔実施例〕

以下、本考案に係る建家模型のサポート部材の
実施例を図面に基づいて説明する。

この実施例では、第１図に示すようにサポート
部材Ｓは合成樹脂材等で一体成形され、一端およ
び上面を開放した透明な樋状溝１と、樋状溝１の
他端に設けられたコ字形の差込み溝２とを備えて
いる。

樋状溝１は実物の天井等に設置される上部キヤ
ビネツト等に相当する上部設置用品３が前記開放
により収納、取出し可能になつており、かつその
透明のために収納された上部設置用品３が透視さ
れるようになつている。差込み溝２は後述の壁パ
ネル４１の上端に差込み可能になつており、この
差込みによつて樋状溝１およびこれに収納された
上部設置用品３を支持するようになつている。

このような実施例が使用される建家模型４は、
第２図、第３図に示すように壁パネル４１、床パ
ネル４２からなり、天井部分が開放されている。
この壁パネル４１、床パネル４２には、夫々タイ
ルの目地割４１′，４２′が表示されている。ま
た、第２図、第３図では、前記上部設置用品３の
外に、実物の床等に載置される流し台等に相当す
る床設置用品５も収納されるようになつている。

このような建家模型４に対しては、タイルの目
地割４１′，４２′を位置決めとして、上部設置用
品３、床設置用品５を設置すると、設計図通りに
レイアウト設置できて精確となる。

このレイアウト設置において、上部設置用品３
については、まずサポート部材Ｓをその差込み溝
２を天井部分が開放された壁パネル４１の所望箇
所の上端から差し込み、而後その樋状溝１内へ開
放されている一端または上面から上部設置用品３
を収納する。

上部設置用品３がレイアウト設置されると、床
パネル４２への下方へ突出する不要物はないた
め、現実性が低下しないと共に、図示のように上
部設置用品３の直下に床設置用品５を設置するこ
とも可能となる。また、樋状溝１が透明であるた
め、上部設置用品３が透視されて樋状溝１の存在
が視覚的に余り邪魔にならなくなる。

また、レイアウト変更の際には、上部設置用品
３をサポート部材Ｓごと移動させ他の箇所に差込
む外、上部設置用品３をサポート部材Ｓから取出
して交換することになる。

以上、図示した実施例では、図面から明らかな
ように建家模型４がシステムキツチンとしてレイ
アウトされる場合となつているが、ビジネスオフ
イス等他の建家模型４に対しても使用が可能であ
る。

〔考案の効果〕

以上のように本考案に係る建家模型のサポート
部材は、上部設置用品を実現性を低下させること
なく簡単にレイアウト設置することができる効果
がある。

また、構造が簡素であるため、容易かつ安価に
製造できる効果がある。

さらに、軽量で壁パネルに差込み使用されるた
め、建家模型を損傷しないで使用することができ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る建家模型のサポート部材
の実施例を示す斜視図、第２図は使用状態の断面
図、第３図は使用状態の斜視図である。 １……樋状溝、２……差込み溝、３……上部設
置用品、４……建家模型、４１……壁パネル、Ｓ
……サポート部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 実物の建家と略等縮尺大に形成され、立設する
   壁パネルを有する天井開放型の建家模型に使用さ
   れるものであつて、実物が天井に設置される上部
   設置用品を載承する透明な樋状溝と、該樋状溝の
   基端に形成され前記壁パネルの上端を差し込み可
   能とする差込み溝とを備えていることを特徴とす
   る建家模型のサポート部材。