JPH059705U - 棒鋼・線材用水冷管 - Google Patents

棒鋼・線材用水冷管

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JPH059705U
JPH059705U JP6378891U JP6378891U JPH059705U JP H059705 U JPH059705 U JP H059705U JP 6378891 U JP6378891 U JP 6378891U JP 6378891 U JP6378891 U JP 6378891U JP H059705 U JPH059705 U JP H059705U
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JP
Japan
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guide cylinder
cooling
cooling water
pipe
water
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Pending
Application number
JP6378891U
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English (en)
Inventor
隆裕 河村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱間圧延により製造される棒鋼又は線材の冷却
能を高めること。 【構成】入口ガイド筒11、出口ガイド筒12、中間ガ
イド筒13、大径ガイド筒15、長尺ガイド筒17で本
体を構成する。各筒体は嵌め込み式で組立てる。中間ガ
イド筒13と大径ガイド筒15に攪拌流形成部14、1
6を設ける。所定圧力の冷却水がスリットノズル18−
1、18−2よりそれぞれ攪拌流形成部14、16へ噴
出し、攪拌流が形成される。圧延材は攪拌流の中を浸漬
通過する。 【効果】攪拌流により圧延材の冷却能が高い。棒鋼、線
材の高速冷却が可能となる。本体は嵌め込み式であるか
ら芯出しが容易で、簡易迅速に組立てられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、熱間圧延により製造される棒鋼または線材を走行させながら浸漬 冷却する水冷管に係り、棒鋼または線材の冷却の均一性と冷却能力の向上をはか る棒鋼・線材用水冷管に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延により製造される棒鋼または線材は、仕上圧延機列後の冷却帯におい て、機械的性質のコントロールおよびスケール生成抑制等のために、熱間圧延直 後の高温から所定温度にまで冷却される。このような冷却帯においては、冷却媒 体として通常水が用いられている。この水冷に際しては、材料を均一に冷却する ことと、高い冷却能(熱伝達係数)を実現することが特に要求される。
【0003】 上記圧延工程における冷却帯においては、従来種々の形式の冷却管が用いられ ている。例えば、図2に示すごとく、水平軸芯を有する筒体1の両端部付近に周 方向に一定間隔に配置した冷却水噴射ノズル孔2、3を有し、該筒体の外周に同 心円上に設けた環状流路4に冷却水導入口5より導入された冷却水が前記ノズル 孔2、3より筒体内方へ向けて噴射して、筒体軸芯部を貫通して走行する棒鋼ま たは線材を冷却するスプレー方式のものがある。
【0004】 また、上記スプレー方式に替えて、浸漬型式の冷却管が提案されている(実公 昭57−14965号公報等参照)。この種の冷却管は冷却管両端部に設けた環 状ノズルから冷却水を噴出させて管内に冷却水を充満させ、該冷却管内を通過す る圧延材が管内に充満する冷却水に浸漬された状態で冷却されるようになしたも のである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記スプレー方式のものでは、圧延材に高圧水が直接当たっている箇 所では冷却能は高いが、他の部分では低いという欠点がある。一方、浸漬冷却方 式を採用した従来の冷却管は、単に冷却水中を通過させるだけであるため、スプ レー方式よりは冷却能は優れても、その向上効果には限度があり、より大きな冷 却能は望めなかった。その改善策として、例えば特公昭63−58207号公報 には、冷却管の中央部に排水口を設け、両端から導入する冷却水を中央部で衝突 させると共に冷却水の一部を排水口より排水することによって冷却能の向上をは かる浸漬型冷却管が提案されている。しかし、この方式においても、冷却管内の 冷却水流は比較的穏やかな状態にあるため、冷却能を大幅に向上させる手段とし ては十分とは言い得ないものである。
【0006】 この考案はこのような実状に鑑みて、比較的簡単な構造で冷却の均一性を損な わずにより大きな冷却能が得られる浸漬型冷却管を提供しようとするものである 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は冷却管内部で攪拌流を生じさせることによって冷却能の向上をはか る浸漬攪拌流方式を採用したもので、その要旨は、材料ガイド筒部に設けた環状 流路に連通するスリットノズルより管内方へ向けて冷却水を噴出せしめて管内に 冷却水を充満させ、管軸芯部を貫通して走行する水冷管において、管本体を複数 の筒体で構成するとともに各筒体を嵌め込み式にて接合する構造となし、前記ス リットノズル直後に材料ガイド筒部内径の1.2倍以上の内径を有しかつ周方向 に一定間隔に配置した冷却水排出孔を有する冷却水攪拌流形成部を少なくとも一 つ以上設けたことにある。
【0008】
【作用】
水冷管の入口ガイドより圧延材が当該水冷管内の軸芯部を貫通して走行するこ とにより、該圧延材は冷却水に浸漬された状態で冷却される。このとき、スリッ トノズル直後に設けた冷却水攪拌流形成部では当該部分に充満している冷却水が スリットノズルより噴出する冷却水により攪拌流となり、他の浸漬部に比べて極 めて高い冷却能が得られる。ここで、冷却水攪拌流形成部の内径を材料ガイド筒 部内径の1.2倍以上としたのは、1.2倍未満では冷却水攪拌流が十分に得ら れず、攪拌流による冷却効果が小さいためである。
【0009】 冷却水排出孔は内径の大きい攪拌流形成部のみに限らず、必要に応じて他の部 分にも設けることにより、軸方向の排水量を減らし周方向の排水比率を大きくす ることができるので、長手方向および径方向の均一冷却性を保持できる。
【0010】 水冷管を構成する複数の筒体は嵌め込み式により接続するので、芯出しが容易 であるばかりでなく、現場での着脱も容易であり、簡易迅速に組立てるとができ る。
【0011】
【実施例】
図1はこの考案に係る浸漬型の水冷管の一例を示す縦断側面図で、11は入口 ガイド筒、12は出口ガイド筒、13は中間ガイド筒、14は攪拌流形成部、1 5は大径ガイド筒、16は攪拌流形成部、17は長尺ガイド筒、18−1、18 −2、18−3はそれぞれNo.1スリットノズル、No.2スリットノズル、 No.3スリットノズル、19−1、19−2、19−3は冷却水供給管、20 −1、20−2、20−3は環状流路、21−1、21−2は冷却水排出口であ る。
【0012】 中間ガイド筒13と大径ガイド筒15に設けた攪拌流形成部14、16は、そ れぞれガイド筒部内径の1.2倍以上の内径を有する。No.1スリットノズル 18−1は入口ガイド筒11の先端部に形成したテーパ面と中間ガイド筒13の 内面に形成したテーパ面とにより圧延材走行方向に向けて形成され、環状流路2 0−1に連通している。No.2スリットノズル18−2は中間ガイド筒13の 後端面に形成したテーパ面と大径ガイド筒15の内面に形成したテーパ面とで圧 延材走行方向に向けて形成され、環状流路20−2に連通している。No.3ス リットノズル18−3は出口ガイド筒12の端部に設けたテーパ面と長尺ガイド 筒17の内面に設けたテーパ面とから圧延材走行方向と逆向きに形成され、環状 流路20−3に連通している。上記各筒体はそれぞれOリング22を介して嵌合 するとともに、フランジ継手23によりパッキン24を介在させてボルト・ナッ トにて締結している。したがって、前記各スリットノズルのスリットギャップは フランジ継手部に介在させるパッキン24の厚みにより調整することができる。 また、冷却水排出口21−1、21−2は周方向に一定間隔をおいて設けられて おり、筒体内の冷却水が放射状に噴出されるようになっている。冷却水供給管1 9−1〜19−3は他端部が冷却水ジャケット(図示せず)に接続されている。
【0013】 なお、長尺ガイド筒17の中間ガイド部の長さは特に限定するものではないが 、冷却水との接触距離を長くとって冷却効果を高めるために当該ガイド筒内径の 数倍以上(通常5倍以上)とするのが好ましい。
【0014】 上記この考案に係る水冷管の場合、所定圧力の冷却水が供給管19−1〜19 −3を介して筒体内に供給されると、冷却水供給管19−1からの冷却水は環状 流路20−1を通してNo.1スリットノズル18−1より中間ガイド筒13の 攪拌流形成部14へ向かって噴出され、冷却水供給管19−2からの冷却水は環 状流路20−2を通してNo.2スリットノズル18−2より大径ガイド筒15 の攪拌流形成部16へ向かって噴出され、冷却水供給管19−3からの冷却水は 環状流路20−3を通してNo.3スリットノズル18−3より長尺ガイド筒1 7の内方へ向かって噴出される。これら各スリットノズルから噴出された冷却水 で筒体内部全体が充満されて浸漬状態に達する。この浸漬状態において、入口ガ イド筒11より圧延材が各筒体内の軸芯部を貫通して走行することにより、圧延 材は冷却水に浸漬された状態で冷却される。このとき、中間ガイド筒13と大径 ガイド筒15に設けている攪拌流形成部14、15ではそれぞれNo.1スリッ トノズル18−1、No.2スリットノズル18−2より噴出する冷却水により 当該部分で攪拌流が形成されるので、大きな冷却能が得られる。さらに、No. 3スリットノズル18−3より噴出する冷却水により長尺ガイド筒17の出側部 でも攪拌流が生じ、冷却能がよりいっそう向上する。また、筒体全体の内部の冷 却水はNo.1スリットノズル18−1の直後とNo.3スリットノズル18− 3手前に設けている冷却水排出口21−1、21−2より排出されるので、冷却 水の溜まりによる水冷管内の平均水温が上昇するようなことがなく、冷却水温度 に差が生じることがないため、圧延材の長手方向に均一な冷却となる。
【0015】
【考案の効果】
この考案は上記のごとく、水冷管の一部に材料ガイド筒部内径より大きい内径 を有する攪拌流形成部を設けたことにより、大きな冷却能が得られるとともに、 冷却水の溜まりによる水冷管内の平均水温が上昇しないように排水口を設けたこ とにより冷却の均一性が損なわれることもないため、棒鋼、線材の高速冷却が可 能となる。また、水冷管を複数のガイド筒で構成して各ガイド筒を軽量化し、か つ嵌め込み式により芯出しを容易にしているので、現場での組立ても簡易迅速に 行うことができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る浸漬型の水冷管の一例を示す縦
断側面図である。
【図2】従来の水冷管の一例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
11 入口ガイド筒 12 出口ガイド筒 13 中間ガイド筒 14、16 攪拌流形成部 15 大径ガイド筒 17 長尺ガイド筒 18−1〜18−3 No.1〜No.3スリットノ
ズル 19−1〜19−3 冷却水供給管 20−1〜20−3 環状流路

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 材料ガイド筒部に設けた環状流路に連通
    するスリットノズルより管内方へ向けて冷却水を噴出せ
    しめて管内に冷却水を充満させ、管軸芯部を貫通して走
    行する棒鋼・線材を浸漬冷却する水冷管において、管本
    体を複数の筒体で構成するとともに各筒体を嵌め込み式
    にて接合する構造となし、前記スリットノズル直後に材
    料ガイド筒部内径の1.2倍以上の内径を有しかつ周方
    向に一定間隔に配置した冷却水排出孔を有する冷却水攪
    拌流形成部を少なくとも一つ以上設けたことを特徴とす
    る棒鋼・線材用水冷管。
JP6378891U 1991-07-16 1991-07-16 棒鋼・線材用水冷管 Pending JPH059705U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101424449B1 (ko) * 2012-08-30 2014-07-31 현대제철 주식회사 압연기용 냉각장치
US9015907B2 (en) 2010-01-12 2015-04-28 Taiwan Paiho Limited Fastening strap assembly and foam article including same
US10131965B2 (en) 2013-11-19 2018-11-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Steel bar
CN109174983A (zh) * 2018-09-25 2019-01-11 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 一种线棒材控轧控冷用旋流式冷却器

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