JPH059653Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH059653Y2
JPH059653Y2 JP722987U JP722987U JPH059653Y2 JP H059653 Y2 JPH059653 Y2 JP H059653Y2 JP 722987 U JP722987 U JP 722987U JP 722987 U JP722987 U JP 722987U JP H059653 Y2 JPH059653 Y2 JP H059653Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
capillary
tube
reach tube
injected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP722987U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63115749U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP722987U priority Critical patent/JPH059653Y2/ja
Publication of JPS63115749U publication Critical patent/JPS63115749U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH059653Y2 publication Critical patent/JPH059653Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は再現性の優れた界面動電現象を利用し
た分析装置に関する。
<従来の技術> 第7図は従来装置の原理構成を示す。1はカラ
ムを構成する毛細管で、例えば溶融シリカキヤピ
ラリーチユーブが用いられる。2,3は緩衝液と
イオン性ミセルとの混合液(溶媒)が入れられた
容器で、これら容器にキヤピラリーチユーブ1の
両端が挿入されている。ミセルには例えばドデシ
ル硫酸ナトリウム(SDS)を緩衝液に溶解させて
形成したイオン性ミセルが用いられる。Eは電源
で、正側は容器2に浸漬された電極4に、負側は
容器3に浸漬された電極5に接続され、キヤピラ
リーチユーブ1の両端に電圧を印加する。キヤピ
ラリーチユーブ1の負側の電極5に近い部分に
は、例えば紫外分光光度計の如き検出器6が設け
られている。7は試料が入れられた試料ビンであ
る。
このような構成で、試料のサンプリングは、キ
ヤピラリーチユーブ1を容器2から試料ビン7に
移し換え、試料ビン7の液面を容器2の液面より
高く保ち、ヘツドHにより行う。
キヤピラリー1内にはミセルと緩衝液の2相が
流れており、高電圧を印加すると、第8図に示す
ように、緩衝液は電気浸透流によつて矢印A方向
に流れる。一方、溶解したSDS(ミセル)は陰イ
オンであり、電気泳動によつて緩衝液の流れとは
逆に正極側に移動しようとするが、前記緩衝液の
移動速度(電気浸透流)の方が大きいので、結局
前記緩衝液より遅れて容器3に達する。
このようなキヤピラリーチユーブ1に試料SM
が導かれると、ミセルに全く溶解しない試料成分
は前記緩衝液と共に電気浸透流に乗つて最も早く
負側電極5に移動する。一方、ミセルに完全に溶
解する試料成分はミセルと同じ速度で移動して、
最も遅く容器3側に達する。又、ミセルにある程
度溶解する中間の試料成分は中程度の速度で移動
する。この結果、キヤピラリーチユーブ1内を移
動する試料成分は可溶化率の違いに応じた保持時
間を持つことになり、分離された試料成分をキヤ
ピラリーチユーブ1の出口側に設けられた検出器
6で検出すれば、試料成分の可溶化率に応じたク
ロマトグラムが得られる。
ところで、このような分析装置で再現性良く分
析を行うためには、 キヤピラリーチユーブ1内に試料ビン7より
常に一定の試料が注入されること。
キヤピラリーチユーブ1内を溶媒が所定の流
速で流れること。
キヤピラリーチユーブ1への試料の注入と、
高圧電源Eの印加のタイミングが一定している
こと。
分析が行なわれているキヤピラリーチユーブ
1部分の環境条件が一定していること。
が必要である。
しかしながら、第7図に示す従来装置では、所
望のヘツド圧を得る為に試料ビン7を持ち上げる
作業、キヤピラリーチユーブ1を容器2から試料
ビン7に移し換える作業を人手で行つており、キ
ヤピラリーチユーブ1内に一定量の試料を注入す
ることが難しかつた。
更に、高圧電源Eはキヤピラリーチユーブ1内
に試料が導かれた後で印加され、分析が行なわれ
ていない期間はスイツチで切離されるが、このよ
うなスイツチ操作を人手で行つていたため、キヤ
ピラリーチユーブ1へ試料が注入されるタイミン
グと、高圧電源Eの印加のタイミングとが必ずし
も一致せず、再現性良く試料成分の分離を行うこ
とが出来なかつた。
更にまた、キヤピラリーチユーブ1の両端に高
圧電源Eが接続されると、ジユール熱が発生す
る。この熱によつてキヤピラリーチユーブ1内で
分離された試料成分の保持時間が変動し、再現性
が損われる欠点があつた。
<考案が解決しようとする問題点> 本考案において解決しようとする技術的課題
は、前記界面動電現象を利用した分析装置におい
て再現性良く分析が行えるようにすることにあ
る。
<問題点を解決するための手段> 本考案の構成は、前記分析装置において、成分
の分離、検出が行われる前記キヤピラリーチユー
ブ部分を恒温槽内に収容すると共に、一定量の試
料を前記キヤピラリーチユーブに注入する試料注
入手段、及び前記キヤピーチユーブの両端に前記
直流電源を印加するスイツチ手段とを設け、前記
試料注入手段によつて一定量の試料が前記キヤピ
ラリーチユーブ内に注入された後、一定のタイミ
ングで前記スイツチが閉成するようにシーケンス
制御したことにある。
<作用> 前記の技術手段は次のように作用する。即ち、
前記キヤピラリーチユーブ部分を恒温槽内に収容
したため、前記高圧電源印加によつて発生するジ
ユール熱は良好に発散され、前記キヤピラリーチ
ユーブ部分は常に一定の温度に保たれる、更に、
前記試料注入手段によつて前記キヤピラリーチユ
ーブには一定量の試料が注入され、この試料の注
入と前記高圧電源の印加のタイミングとが常に一
致している為、再現性良く分析を行うことが出来
る。
<実施例> 以下図面に従い本考案の実施例を説明する。第
1図は本考案の第1の実施例装置を示す構成図で
ある。図中、第7図における要素と同じ要素には
同一符号を付し、これらについての説明は省略す
る。8は溶媒供給手段で、この中に含まれた二本
の管8a,8bは途中で接続され、管8aの底部
よりポンプ8cによつてタンク8dに貯留された
溶媒が送り込まれる。管8aでオーバーフローし
た溶媒は管8bを経て再びタンク8dに還流され
ている。
9は試料を供給するシリンジ、10は流路切換
弁で、一定量の試料をキヤピラリーチユリーブ1
内に注入する為の試料注入手段を構成する。流路
切換弁10によれば微量の試料をキヤピラリーチ
ユーブ1内に直接注入することが出来る。流路切
換弁10の構造を第2図の分解斜視図に従い説明
する。10a,10bは固定の弁座、10cはこ
れら弁座に挟まれ点線部分迄回動できる。例えば
セラミツクス製の流路切換板である。弁座10a
には穴10d,10e,10f,10gが設けら
れ、切換板10cには穴10h,10i,10j
が設けられ、弁座10bには穴10k,10l,
10mが設けられている。
穴10d,10h,10kには軸が挿通され
る。弁座10aの孔10e,10fは内面に設け
られた溝10nによつて接続されている。このう
ち、穴10fは溶媒の注入穴、10eは溶媒の排
出穴、穴10gは試料の注入穴である。弁座10
bの穴10lにはキヤピラリーチユーブ1が接続
され、穴10mは試料の排出穴として使用され
る。
試料をキヤピラリーチユーブ1に注入する前の
状態では、孔10f,10i,10lが一直線と
なると共に、孔10g,10j,10mが一直線
となり、第1図に示すように、溶媒供給手段8か
らの溶媒がキヤピラリーチユーブ1に流れ込み、
シリンジ9から与えられた試料は流路切換弁10
外に排出されている。
切換板10cを点線の位置に切換えると、切換
板10cの穴10jが穴10f,10lと一直線
となり、深さdの穴10j部分が計量穴となり、
ここにたまつた一定量の試料が溶媒によつてキヤ
ピラリーチユーブ1に注入される。尚、切換板1
0cの切換は後出のシーケンサからの制御信号に
よつて行われる。
第1図に戻り、11はキヤピラリーチユーブ1
の両端に高圧電源Eを印加するスイツチで後出の
シーケンサからの制御信号によつて動作する。
12は所定のシーケンスに従い制御信号を流路
切換弁10、スイツチ11、信号処理部13に与
えるシーケンサである。尚、14は電流計、15
は記録計である。16は流路切換弁10、キヤピ
ラリーチユーブ1、検出器6を収容する恒温槽で
ある。
このように構成された本考案実施例装置の動作
について第3図のフローチヤートに従い説明を行
う。
先ず、切換板10cを第2図を実線の位置に切
換え、シリンジ9よつて試料を流路切換弁10の
計量穴10iに注入する(第3図、ステツプ1)。
次に、シーケンサ12の起動ボタンを押し、シ
ーケンスを起動する(ステツプ2)。これにより、
切換板10cが切換わり、計量穴10jがキヤピ
ラリーチユーブ1端部の位置に来る(ステツプ
3)。溶媒供給手段8における溶媒の液位は常に
一定に保たれ、流路切換弁10の溶媒入口での液
圧は一定している。計量穴10jの試料は一定液
圧の溶媒によつてキヤピラリーチユーブ1内に注
入される。
切換板10cの切換とタイミングを合せて、ス
イツチ11を閉成し、キヤピラリーチユーブ1の
両端に高圧電源Eを接続し、クロマトグラムをと
る(ステツプ4)。
所望のクロマトグラムがとれた後、スイツチ1
1をオフにし、切換板10cを初期状態に戻す
(ステツプ5)。
このようなシーケンスに基づく分析動作は恒温
槽内16内において、一定温度下で行われる。
第4図は本考案の第2の実施例装置を示す構成
図である。図中、第1図における要素と同じ要素
には同一符号を付し、これらについての説明は省
略する。17は計量管17aを有し、溶媒供給手
段8側とシリンジ9側とを切換えるサンプルバル
ブ、18は配管で、キヤピラリーチユーブ1はこ
の配管に直交して接続されている。18aは排出
口である。
本実施例装置では、試料がキヤピラリーチユー
ブ1との接続点である分岐路を通過する際、その
一部を分流し試料を採取する流路スプリツト法が
採用されている。一定量の試料をサイプリングす
る為、先ず、サンプルバルブ17を実線の位置に
切換え、シリンジ9で試料をサンプルバルブ17
に注入し計量管17a部分を試料で満たす。この
間、溶媒供給手段8から供給された溶媒は配管1
8中を一定の流速で流れている。
次に、シーケンサ12の起動ボタンを押し、シ
ーケンスを起動すると、サンプルバルブ17が点
線の位置に切換わり、計量管17a内の試料が配
管18内に注入される。サンプルバルブ18内に
注入された試料は溶媒によつてサンドイツチされ
バンド状になつて移動する。試料のバンドがキヤ
ピラリーチユーブ1の先端入口に接触すると、そ
の一部が分流されてキヤピラリーチユーブ1内に
導入される。キヤピラリーチユーブ1内に導入さ
れる試料の量は、キヤピラリーチユーブ1の先端
が前記試料のバンドと接触する時間に関連してい
る。
試料がキヤピラリーチユーブ1の先端入口部分
を通過し、バンド状の試料が排出口18aから排
出された時点で、サンプルバルブ17を実線の位
置に切換える。これとタイミングを合せてスイツ
チ11を閉成しキヤピラリーチユーブ1の両端に
高圧電源Eを印加し、クロマトグラムをとる。所
望のクロマトグラムがとれた後、スイツチ11を
オフにする。
第5図は本考案の第3の実施例装置を示す構成
図である。図中、第1図、第4図及び第7図にお
ける要素と同じ要素には同一符号を付し、これら
についての説明は省略する。本実施例装置では、
溶媒と試料とを切換える手段が、第1の本考案実
施例装置の場合の流路切換弁10、或は第2の本
考案実施例装置の場合のサンプリングバルブ17
と異なる。即ち、本実施例の場合、第6図に示す
ように、溶媒容器2と試料ビン7とが回転テーブ
ル19上に置かれ、回転軸19aに取付けられた
ハンドル19bを回すことによつて、キヤピラリ
ーチユーブ1の先端を交互に容器2と試料ビン7
とに浸す構造になつている。
一定量の試料をサンプリングする為、回転テー
ブル19のハンドル19bを回して、キヤピラリ
ーチユーブ1の先端を溶媒容器2から試料ビン7
に移し換える。
次に、スイツチ11が閉成され、キヤピラリー
チユーブ1の両端に高圧電源Eが印加される。所
望のクロマトグラムがとれた後、スイツチ11は
オフにされ分析は終了する。これら動作はシーケ
ンサ12からの制御信号により行われる。
<考案の効果> 本考案によれば、前記キヤピラリーチユーブ部
分を恒温槽内に収容したため、前記高圧電源印加
によつて発生するジユール熱は良好に発散され、
前記キヤピラリーチユーブ部分は常に一定の温度
に保たれる。更に、前記試料注入手段によつて前
記キヤピラリーチユーブには一定量の試料が注入
され、この試料の注入と前記高圧電源の印加のタ
イミングとが常に一致している為、再現性良く分
析を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例装置を示す構成
図、第2図は第1図の本考案実施例装置における
流路切換弁を示す分解斜視図、第3図は本考案実
施例装置の動作を説明する為のフローチヤート、
第4図は本考案の第2の実施例装置を示す構成
図、第5図は本考案の第3の実施例装置を示す構
成図、第6図は第5図の本考案実施例装置におけ
る要部平面図、第7図は従来装置の原理構成図、
第8図は第7図の従来装置の動作説明図である。 1……キヤピラリーチユーブ、3……溶媒容
器、6……検出器、8……溶媒供給手段、9……
シリンジ、10……流路切換手段、11……スイ
ツチ、12……シーケンサ、13……信号処理
部、16……恒温槽、17……サンプルバルブ、
18……配管、19……回転テーブル、E……高
圧電源。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端に直流電源の正側と負側が夫々接続された
    キヤピラリーチユーブに緩衝液とイオン性ミセル
    とよりなる溶媒を流し、前記キヤピラリーチユー
    ブに注入された試料と前記イオン性ミセルとの可
    溶化現象、及び毛細管電気泳動との組合せで前記
    試料中の成分の分離を行い、前記試料成分の定
    性、定量分析を行う分析装置において、成分の分
    離、検出が行われる前記キヤピラリーチユーブ部
    分を恒温槽内に収容すると共に、一定量の試料を
    前記キヤピラリーチユーブに注入する試料注入手
    段、及び前記キヤピラリーチユーブの両端に前記
    直流電源を印加するスイツチ手段とを設け、前記
    試料注入手段によつて一定量の試料が前記キヤピ
    ラリーチユーブ内に注入された後、一定のタイミ
    ングで前記スイツチが閉成するようにシーケンス
    制御したことを特徴とする界面動電現象を利用し
    た分析装置。
JP722987U 1987-01-21 1987-01-21 Expired - Lifetime JPH059653Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP722987U JPH059653Y2 (ja) 1987-01-21 1987-01-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP722987U JPH059653Y2 (ja) 1987-01-21 1987-01-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63115749U JPS63115749U (ja) 1988-07-26
JPH059653Y2 true JPH059653Y2 (ja) 1993-03-10

Family

ID=30790488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP722987U Expired - Lifetime JPH059653Y2 (ja) 1987-01-21 1987-01-21

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH059653Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63115749U (ja) 1988-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4676897A (en) Solubilization chromatography
NAKAGAWA et al. Electrokinetic chromatography for drug analysis. Separation and determination of cefpiramide in human plasma
AU629767B2 (en) Combined closed and open tube sampling apparatus and method
JPH06341974A (ja) 分離媒質中で所定の動作方向を有する帯域を検出する装置
JP3834902B2 (ja) 試料導入方法
JPH04261580A (ja) 電気泳動装置及び注入サンプル制御方法
JPH059653Y2 (ja)
Wu New approaches to sample preparation for capillary electrophoresis
Pu et al. Combination of flow injection with capillary electrophoresis. Part 6.: A bias-free sample introduction system based on electroosmotic-flow traction
Yang et al. On-line preconcentration of protein in capillary electrophoresis with an end-column cellulose acetate-based porous membrane
JPS63253247A (ja) 試料採取装置
Bevan et al. Freeze-thaw flow management: a novel concept for high-performance liquid chromatography, capillary electrophoresis, electrochromatography and associated techniques
JPH0515094Y2 (ja)
Bowerbank et al. Comprehensive isotachophoresis–capillary zone electrophoresis using directly inserted columns having different diameters with a periodic counterflow and dual ultraviolet detectors
JPH02269953A (ja) キャピラリー電気泳動装置
JP2001153841A (ja) 電気泳動装置
Kok Theoretical considerations for zone electrophoretic sample treatment in liquid chromatography
JPH0346065B2 (ja)
JPS62195553A (ja) 毛細管電気泳動法を利用した分析装置
JPH04204156A (ja) 試料注入装置
JPH0323861B2 (ja)
JPH0243135B2 (ja)
JP2669226B2 (ja) キャピラリ電気泳動装置
EP0297149A1 (en) Method and apparatus for separating mixtures of substances
JPH0323863B2 (ja)