JPH059574Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、栓体取着装置に係るものである。

（従来技術） 従来、ガス等の栓体は、箱体内の設置と、箱体
或いは化粧板等の取着けが、別個に行われていた
ため、箱体をコンクリート壁内に埋設するような
場合、その位置決めがむずかしかつた。即ち箱体
を奥まつて取着けたりすると、壁の仕上面に栓体
の栓部及びコツク等を正しく位置させることがで
きなかつた。その上、ガス栓の取着と化粧板の取
着けという二重の手間がかかつた。

（考案が解決しようとする課題） 壁体内に位置する箱体の条件にかかわらず、栓
体を正しく位置決めできること、装置の簡素化及
び作業の簡易化が強く要望されている。

（課題を解決するための手段） 壁体内に埋設し、且つ下部に挿通孔を有する箱
体と、この箱体の表側に取付ける化粧板とから成
り、前記挿通孔を通して可とうガス管を引き出し
可能に設け、この化粧板には、その裏面に下部に
流体流入接続部を備えた栓体を直接に取付け、前
記可とうガス管と前記流体流入接続部とを接続可
能とした構成である。

（作用） 室内に露出する化粧板に、可とうガス管を取着
けた栓体をあらかじめ取着けておくので壁体内に
埋設された箱体が奥まつて設置されていても、前
記化粧板を箱体に容易に取着けることができる。
このことから、作業性が向上する上、栓体自体は
化粧板に取着けられているので、化粧板を施す等
の手間が省け作業性は更に向上する。

（実施例） 符号１はゴム管等が接続する栓部２及びコツク
３を有する栓体であつて、該栓体１には、その底
部に壁体内に配管された可とうガス管４が接続す
る液体流入接続部５を有している。かかる栓体１
は、取着ビス６により室内に露出する化粧板７に
あらかじめ取着ける。符号８は収納ボツクス等の
箱体であつて、この箱体８は通常コンクリート壁
８に埋設設置される。符号９は配管された可とう
ガス管４のさや管である。

かかる構成に於いて化粧板７に取着けられた栓
体１は、可とうガス管４とその接続部５に於いて
接続した後、固定ビス１０で箱体８に固定され
る。第２図Ａは壁面に合致する位置に箱体８が埋
設設置された例であり、Ｂの場合には壁面に奥ま
つて箱体８が埋設設置された例である。後者の場
合にも固定ビス１０により、壁面に栓部８及びコ
ツク３等が合致するように、栓体１を箱体８に設
置することができる。

（考案の効果） 本考案は以上の通り、部品点数を最小限に減ら
す努力により、装置が簡素化されているので、製
作上のコストを大幅にダウンすることができる
外、装置の簡素化により、箱体への栓体の取着け
が容易となると共に特に箱体をコンクリート壁に
埋設設置する場合、自由度を持たせて設置できる
ので、当業者でなくても、可とう管の配管及び箱
体の設置が容易となる上、化粧板自体に栓体を取
着けるので、化粧板の設置という別途手段が必要
なくなるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の斜視的説明図、第２図Ａ，Ｂは
取着状態を示す説明図である。 符号、１……栓体、２……栓部、３……コツ
ク、４……可とうガス管、５……液体流入接続
部、６……取着ビス、７……化粧板、８……箱
体、９……さや管、１０……固定ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁体内に埋設し、且つ下部に挿通孔を有する箱
   体と、この箱体の表側に取付ける化粧板とから成
   り、前記挿通孔を通して可とうガス管を引き出し
   可能に設け、この化粧板には、その裏面に下部に
   流体流入接続部を備えた栓体を直接に取付け、前
   記可とうガス管と前記流体流入接続部とを接続可
   能としたことを特徴とする栓体取着装置。