JPH0595728U

JPH0595728U - 両面テープ貼着装置

Info

Publication number: JPH0595728U
Application number: JP4376892U
Authority: JP
Inventors: 晃前畑
Original assignee: マルイエンジニアリング株式会社
Priority date: 1992-06-02
Filing date: 1992-06-02
Publication date: 1993-12-27

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】合成樹脂製物品の底面に両面貼着シート原反を
貼着し、底面形状より一回り小型の環状刃物で打ち抜
き、原反シート上から分離して、底面に張付け用の貼着
面を形成する装置を提供する。【構成】原反積層シート１と、送出し手段２と、送出さ
れた原反積層シート１を受け取る受取り手段３と、受取
り手段３に至る原反積層シート１の走行経路に配置さ
れ、積層シートの貼着面上に所定間隔で合成樹脂製物品
７を次々に載置貼着する物品供給手段５と、供給手段５
の後に配置された打抜き手段６と、打ち抜かれた積層テ
−プを対応する合成樹脂製物品７と共に原反シート中か
ら取り出す取出し手段１３とからなり、打抜き手段６
は、貼着面に載置された該合成樹脂製物品７を上型と
し、離型紙シート側に配置された環状刃物８を下型とし
て、底面形状より一回り小型の形状に積層シートを打ち
抜くものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は合成樹脂製物品の底面、特に自動車用エンブレムの底面に、両面貼着シート原反を貼着し、外面の貼着面を離型紙で覆った状態のまま、該合成樹脂製物品の底面形状より一回り小型の環状刃物で該貼着された状態の該両面貼着シートを打ち抜き、これを該合成樹脂製物品と共に該原反シート上から分離して、該合成樹脂製物品の底面に張付け用の貼着面を形成する装置に関する（なお、本明細書において、接着および粘着の双方を包含する意味で貼着との語を使用している）。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、壁面等の被貼着面に対して貼着固定させるための両面貼着テープを裏面に具えた表示板、エンブレム、フック等の物品が知られている。これらの物品はそれらの底面形状に合わせて予め打ち抜かれた両面貼着テープをそれらの物品の底面に貼着する工程を経て製造されるものである。

【０００３】

【考案の解決しようとする課題】

ところで、予め底面形状に合わせて打ち抜かれた両面貼着テープを対応する物品の底面形状に合わせて正確に貼着するためには、例えば、特開平３ー７１８１４公報記載の発明のように、該物品と両面貼着テープとの製品１個ごとの位置決め作業を必要としていた。本考案は、このような従来技術の製品１個ごとの位置決め作業を不要とした両面テープ貼着装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る両面テープ貼着装置は、両面貼着シートとその一側を被覆する離型紙シートとからなる原反積層シートと、該原反積層シートの送出し手段と、該送出し手段から繰り出された該原反積層シートの先端を受け取る受取り手段と、該送出し手段から受取り手段に至る該原反積層シートの走行経路に配置され、該積層シートの貼着面上に所定間隔で合成樹脂製物品を次々に載置貼着する物品供給手段と、該積層シートの経路の該物品供給手段の後に配置された打抜き手段と、該打抜き手段によって打ち抜かれた積層テ−プを対応する該合成樹脂製物品と共に該原反シート中から取り出す取出し手段とからなり、該打抜き手段は、該原反積層シートの貼着面に載置された該合成樹脂製物品を上型とし、該離型紙シート側に配置された環状刃物を下型として、該合成樹脂製物品の底面形状より一回り小型の形状に該積層テープを打ち抜くものであることを特徴とする。

【０００５】

【実施例】

図面に示す実施例において、１は両面貼着シートとその下側の貼着面を被覆する離型紙シートとからなる原反積層シートである。該原反積層シートは所定の負荷抵抗を付与する機構を具えた原反供給リール２から先端が引き出されて、架台４上に設定された走行経路を経由して、巻取側の巻取リール３に巻き付けられる。該巻取リールは該原反積層シートの走行抵抗が前記所定の負荷抵抗値未満でなければ回転が伝達されない滑り継手を介して電動機で回転駆動される。５は該走行経路上に配置された物品供給手段で、該原反積層シートの貼着面上に平板な底面形状を持つ合成樹脂製物品７を次々に載置する。該合成樹脂製物品の供給速度は該原反積層シートの間欠走行に同期しており、該物品供給手段によって載置されたそれらの該合成樹脂製物品の間隔が所定の間隔Ｓとなるように、該原反積層シートが間欠牽引される。６は該物品供給手段より下流側に配置された調速打抜き手段である。該調速打抜き手段は、プレス機９と、該プレス機全体を該原反積層シートの走行方向に前進及び後退させる間欠駆動走行装置１２とを具えている。すなわち、該プレス機は該両面貼着シートに載置貼着された上型としての該合成樹脂製物品を、プレス機ベッド１１に担持された下型としてのトムソン型８に押圧するラム腕１０を持ち、該合成樹脂製物品をその底面形状より一回り小型の環状刃物を具えた該トムソン型に対して押圧することで、それらの間にある該原反積層シートを対応する形状に打ち抜くものであり、該間欠駆動走行装置は、該原反積層シートを挟んだ状態で該プレス機９を全体としてシートの走行方向に対して前記所定間隔Ｓだけ前進及び後退走行させるものである。１３は該打ち抜かれた積層テープと共にそれが貼着している合成樹脂製物品を該原反積層シート上から製品として取り外すための真空吸着機構を具えた取出し手段である。該取出し手段による製品の取り外し移送速さは該原反積層シートの間欠走行速度と同期するように構成されている。なお、本考案はこのような実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、積層シートを構成する離型紙シートの外表面に予め目印を所定間隔で印刷しておき、これを物品供給手段、プレス機および取出し手段のそれぞれの対応するセンサーで検出させ、これに同期して各装置を駆動するように構成することもできる。また、物品供給手段とプレス機を複数個並設し、そのようにして貼着面が形成された該合成樹脂製物品を共通の取出し手段によって一連の単位装飾体（バラ文字）列として取り出すこともできる。また、ロール式プレス機を使用することで、原反積層シートを連続して走行駆動させることも可能である。

【０００６】

【作用】

原反積層シート１を合成樹脂製物品７の底面形状に合わせてそれより一回り小型に打ち抜くために、該原反積層シートを間に置いて対向する該合成樹脂製物品の底面とトムソン型の中心線が一致した時点で、該合成樹脂製物品がラム腕１０に駆動されて該トムソン型に対して押圧され、その押圧された状態のまま、該プレス機９は全体として原反積層シートの巻取り方向に間欠駆動走行装置１２で距離Ｓ分だけ前進駆動される。その結果、前記原反供給リール２側から前記負荷抵抗に抗して該原反積層シートが長さＳ分だけ引き出され、その分だけ巻取リール３側に巻き取られる。次に、該ラム腕が元の位置に上昇復帰し、該合成樹脂製物品とトムソン型との噛合状態が解除される。そしてそこで、該間欠駆動走行装置１２に反転駆動されて該プレス機全体は該原反積層シートと無関係に元の位置に後退復帰させられ、次の対応する合成樹脂製物品と対向する。一方、該トムソン型によって該合成樹脂製物品の裏面形状より一回り小型に環状に打ち抜かれた該積層テープの周辺部分では、該合成樹脂製物品と原反積層シートとが貼着したままであるから、該合成樹脂製物品は次々に該原反積層シートの進行に伴って、該巻取リール方向に距離Ｓずつ送られる。そしてその後、取出し手段１３によって該積層テープ周辺部における該合成樹脂製物品と原反積層シートとの貼着が剥されて、打ち抜かれた該積層テープがそれが貼着している合成樹脂製物品と共に該原反積層シート上から製品として取り出される。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているから、打ち抜かれた後の両面貼着テープを合成樹脂製物品の底面に貼着するという従来技術における煩雑な作業を行うことなく、両面貼着テープを具えた合成樹脂製物品を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案に係る装置全体の概略側面図で
ある。

【図２】図２は、図１の打抜き手段部分を模式的に表し
た拡大断面図である。

【符号の説明】

１・・・・原反積層シート２・・・・送出し手段３・・・・受取り手段４・・・・架台５・・・・物品供給手段６・・・・打抜き手段７・・・・合成樹脂製物品８・・・・環状刃物９・・・・プレス機１０・・・ラム腕１１・・・ベッド１２・・・間欠駆動走行装置１３・・・取出し手段

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】両面貼着シートとその一側を被覆する離型
紙シートとからなる原反積層シート１と、該原反積層シートの送出し手段２と、該送出し手段から繰り出された該原反積層シートを受け
取る受取り手段３と、該送出し手段から受取り手段に至る該原反積層シートの
走行経路に配置され、該積層シートの貼着面上に所定間
隔で合成樹脂製物品７を次々に載置貼着する物品供給手
段５と、該積層シートの経路の該物品供給手段の後に配置された
打抜き手段６と、該打抜き手段によって打ち抜かれた積層テ−プを対応す
る該合成樹脂製物品と共に該原反シート中から取り出す
取出し手段１３とからなり、該打抜き手段は、該原反積層シートの貼着面に載置され
た該合成樹脂製物品を上型とし、該離型紙シート側に配
置された環状刃物８を下型として、該合成樹脂製物品の
底面形状より一回り小型の形状に該積層シートを打ち抜
くものであることを特徴とする両面テープ貼着装置。