JPH0595598A - エツジ材とガスケツトとの貼付け方法 - Google Patents
エツジ材とガスケツトとの貼付け方法Info
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- JPH0595598A JPH0595598A JP28222491A JP28222491A JPH0595598A JP H0595598 A JPH0595598 A JP H0595598A JP 28222491 A JP28222491 A JP 28222491A JP 28222491 A JP28222491 A JP 28222491A JP H0595598 A JPH0595598 A JP H0595598A
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- Japan
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- edge
- gasket
- adhesive
- gaskets
- conductive material
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は
再活性型接着剤を用いるエッジ材とガスケットの接着に
おいて、前記接着剤に安定した熱を供給することにより
確実な接着を行う。 【構成】 導電性材料層1b,2bと、紙又は耐熱性樹
脂層1a,2aとが積層されて構成されている二つのガ
スケット1,2のそれぞれの導電性材料層1b,2bの
面に熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は再活性
型接着剤3を塗布し、この塗布された面がそれぞれエッ
ジ材4の外縁部4aの片面に対向するようにこの二つの
ガスケット1,2によってエッジ材4を挟装し、このガ
スケット1,2の導電性材料層1b,2bに誘導コイル
5を近づけて、電磁誘導による誘導加熱で前記接着剤3
を加熱して、エッジ材4の外縁部4aとガスケット1,
2の導電性材料層1b,2bを接着させることを特徴と
する。
再活性型接着剤を用いるエッジ材とガスケットの接着に
おいて、前記接着剤に安定した熱を供給することにより
確実な接着を行う。 【構成】 導電性材料層1b,2bと、紙又は耐熱性樹
脂層1a,2aとが積層されて構成されている二つのガ
スケット1,2のそれぞれの導電性材料層1b,2bの
面に熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は再活性
型接着剤3を塗布し、この塗布された面がそれぞれエッ
ジ材4の外縁部4aの片面に対向するようにこの二つの
ガスケット1,2によってエッジ材4を挟装し、このガ
スケット1,2の導電性材料層1b,2bに誘導コイル
5を近づけて、電磁誘導による誘導加熱で前記接着剤3
を加熱して、エッジ材4の外縁部4aとガスケット1,
2の導電性材料層1b,2bを接着させることを特徴と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スピーカにおけるエッ
ジ材とガスケットの貼付け方法に関するものである。
ジ材とガスケットの貼付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スピーカは図3のように構成され
ており、そのエッジ4、フレーム11、ガスケット16
の構成は、図4のように、エッジ4の外縁部4aとフレ
ーム11のエッジ貼付け部11aが接着剤18により貼
付けられ、エッジ4の外縁部4aの上面とこの外縁部4
aと相似形の内縁部をもつ紙や樹脂等からなるガスケッ
ト16も接着剤17により貼付けられている。図3にお
いて、8は下部プレート、9はリング状マグネット、1
0は上部プレート、12はボイスコイル、13はダン
パ、14は振動板、15はセンターキャップである。
ており、そのエッジ4、フレーム11、ガスケット16
の構成は、図4のように、エッジ4の外縁部4aとフレ
ーム11のエッジ貼付け部11aが接着剤18により貼
付けられ、エッジ4の外縁部4aの上面とこの外縁部4
aと相似形の内縁部をもつ紙や樹脂等からなるガスケッ
ト16も接着剤17により貼付けられている。図3にお
いて、8は下部プレート、9はリング状マグネット、1
0は上部プレート、12はボイスコイル、13はダン
パ、14は振動板、15はセンターキャップである。
【0003】一般に、スピーカにおいて、有効振動板面
積を大きくして能率を上げるためには、エッジの幅を小
さくする必要がある。
積を大きくして能率を上げるためには、エッジの幅を小
さくする必要がある。
【0004】しかし、図3、図4のようなスピーカで
は、フレーム11において、その成型上、エッジ貼付け
部11aには平坦面が形成されているだけでなくその折
り曲げ部分に曲率半径を有する部分が形成されており、
このエッジ貼付け部11aにエッジ4を貼付ける場合、
上記のようにエッジ4の幅を小さくすると、エッジ4の
ロール部分の曲率半径も小さくなり、このロール部分の
曲率半径がエッジ貼付け部11aの折り曲げ部分の曲率
半径に比べてあまり大きくないため、エッジ4のロール
部分がフレーム11(エッジ貼付け部の折り曲げ部分)
に近接し、スピーカの動作時において振動板が上下に振
幅する際、エッジ4のロール部分がフレーム11にあた
って異常音を発してしまう恐れがある。
は、フレーム11において、その成型上、エッジ貼付け
部11aには平坦面が形成されているだけでなくその折
り曲げ部分に曲率半径を有する部分が形成されており、
このエッジ貼付け部11aにエッジ4を貼付ける場合、
上記のようにエッジ4の幅を小さくすると、エッジ4の
ロール部分の曲率半径も小さくなり、このロール部分の
曲率半径がエッジ貼付け部11aの折り曲げ部分の曲率
半径に比べてあまり大きくないため、エッジ4のロール
部分がフレーム11(エッジ貼付け部の折り曲げ部分)
に近接し、スピーカの動作時において振動板が上下に振
幅する際、エッジ4のロール部分がフレーム11にあた
って異常音を発してしまう恐れがある。
【0005】更に、テレビジョン受像機等に用いられる
省スペースタイプのスピーカでは、フレーム11のエッ
ジ貼付け部11aの幅が小さくなり上記のようにエッジ
貼付け部11aの折り曲げ部分が曲率半径を有するた
め、フレーム11とエッジ4の貼付けは比較的粘度の高
い接着剤18を用いて接着剤ポンプ(油差し状)により
定量塗布する必要がある。しかし、この方法ではそれほ
ど均一に塗布することができないため、接着剤18が漏
れる部分が生じて、これがエッジに接着してスピーカの
特性を害したり、この漏れた接着剤が固まりとなり、こ
れがスピーカの動作時にエッジ4のロール部分にあたっ
て異常音を発してしまう恐れがある。
省スペースタイプのスピーカでは、フレーム11のエッ
ジ貼付け部11aの幅が小さくなり上記のようにエッジ
貼付け部11aの折り曲げ部分が曲率半径を有するた
め、フレーム11とエッジ4の貼付けは比較的粘度の高
い接着剤18を用いて接着剤ポンプ(油差し状)により
定量塗布する必要がある。しかし、この方法ではそれほ
ど均一に塗布することができないため、接着剤18が漏
れる部分が生じて、これがエッジに接着してスピーカの
特性を害したり、この漏れた接着剤が固まりとなり、こ
れがスピーカの動作時にエッジ4のロール部分にあたっ
て異常音を発してしまう恐れがある。
【0006】この様な欠点を解消するため、図5のよう
に、エッジ4の外縁部4aの下面にもガスケット19を
貼付け、このガスケット19がフレーム11と貼付けら
れているものがある。
に、エッジ4の外縁部4aの下面にもガスケット19を
貼付け、このガスケット19がフレーム11と貼付けら
れているものがある。
【0007】この場合、ガスケット19には曲率半径が
無いためエッジ4のロール部分の外周をガスケット19
の外端にあわせて接着でき、エッジ4のロール部分とフ
レーム11が近接しない。そして、エッジ4とガスケッ
ト19の接着が、ガスケット19の平坦面を利用するこ
とにより、粘度の高くない接着剤を用いてはけ塗り、ロ
ール塗り等ができるため、接着剤の塗布量が安定して接
着剤が漏れることがない。また、ガスケット16、19
が紙や樹脂等で構成されているため振動吸収性があり、
エッジ4とフレーム11の共振を吸収することができ
る。
無いためエッジ4のロール部分の外周をガスケット19
の外端にあわせて接着でき、エッジ4のロール部分とフ
レーム11が近接しない。そして、エッジ4とガスケッ
ト19の接着が、ガスケット19の平坦面を利用するこ
とにより、粘度の高くない接着剤を用いてはけ塗り、ロ
ール塗り等ができるため、接着剤の塗布量が安定して接
着剤が漏れることがない。また、ガスケット16、19
が紙や樹脂等で構成されているため振動吸収性があり、
エッジ4とフレーム11の共振を吸収することができ
る。
【0008】従来、この様なスピーカのエッジ材とガス
ケットとの貼付け方法は、図6のように、ガスケット1
9の上面に例えば再活性型接着剤(熱硬化性接着剤又は
ホットメルト接着剤でもよい)3を塗布し、この上にエ
ッジ材4を配置した後、更にこのエッジ材4の外縁部4
aにも同じく再活性型接着剤3を塗布して別のガスケッ
ト16をこの上に配置し、このエッジ材4及びガスケッ
ト16、19を10秒前後熱プレスして再活性型接着剤
3に熱を伝えることにより、エッジ材4とガスケット1
6、19の貼付けを行なうものであった。図6におい
て、20はプレス機の下金型、21はプレス機の上金型
である。
ケットとの貼付け方法は、図6のように、ガスケット1
9の上面に例えば再活性型接着剤(熱硬化性接着剤又は
ホットメルト接着剤でもよい)3を塗布し、この上にエ
ッジ材4を配置した後、更にこのエッジ材4の外縁部4
aにも同じく再活性型接着剤3を塗布して別のガスケッ
ト16をこの上に配置し、このエッジ材4及びガスケッ
ト16、19を10秒前後熱プレスして再活性型接着剤
3に熱を伝えることにより、エッジ材4とガスケット1
6、19の貼付けを行なうものであった。図6におい
て、20はプレス機の下金型、21はプレス機の上金型
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この様な構造を有する
従来のエッジ材とガスケットとの貼付け方法では、再活
性型接着剤、熱硬化性接着剤、又はホットメルト接着剤
を用いて、これを加熱することによりエッジ材とガスケ
ットの貼付けが行なえるため、比較的速く接着すること
ができ作業時間が短くてすむが、ガスケットの厚みが大
きいと接着剤に熱が伝わりにくい。このために熱プレス
の温度を上げても、ガスケットの厚みがかなり大きいと
接着剤に十分熱が伝わらず接着することができなかった
りすることがある。また、エッジ材がエラストマにより
構成されている場合、熱プレスの温度を上げすぎると、
エッジ材にも高熱が加わってしまいエッジ材自体が軟化
してしまう恐れがある。このように、この方法ではガス
ケットを介して接着剤に熱を加えるため、ガスケットを
介することにより熱伝導が安定せず、接着剤に安定した
熱を与えられず、はく離接着強さ試験においても界面破
壊を生じる部分が見られるなど確実な接着を行なうこと
ができないという解決すべき課題があった。
従来のエッジ材とガスケットとの貼付け方法では、再活
性型接着剤、熱硬化性接着剤、又はホットメルト接着剤
を用いて、これを加熱することによりエッジ材とガスケ
ットの貼付けが行なえるため、比較的速く接着すること
ができ作業時間が短くてすむが、ガスケットの厚みが大
きいと接着剤に熱が伝わりにくい。このために熱プレス
の温度を上げても、ガスケットの厚みがかなり大きいと
接着剤に十分熱が伝わらず接着することができなかった
りすることがある。また、エッジ材がエラストマにより
構成されている場合、熱プレスの温度を上げすぎると、
エッジ材にも高熱が加わってしまいエッジ材自体が軟化
してしまう恐れがある。このように、この方法ではガス
ケットを介して接着剤に熱を加えるため、ガスケットを
介することにより熱伝導が安定せず、接着剤に安定した
熱を与えられず、はく離接着強さ試験においても界面破
壊を生じる部分が見られるなど確実な接着を行なうこと
ができないという解決すべき課題があった。
【0010】そこで本発明は、上記従来例に付する欠点
を解消し、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は
再活性型接着剤を用いるエッジ材とガスケットの接着に
おいて、前記接着剤に安定した熱を供給することにより
確実な接着を行うことができるエッジ材とガスケットと
の貼付け方法を提供することを目的とする。
を解消し、熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は
再活性型接着剤を用いるエッジ材とガスケットの接着に
おいて、前記接着剤に安定した熱を供給することにより
確実な接着を行うことができるエッジ材とガスケットと
の貼付け方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るエッジ材とガスケットとの貼付け方法
は、導電性材料層1b、2bと、紙又は耐熱性樹脂層1
a、2aとが積層されて構成されている二つのガスケッ
ト1、2のそれぞれの導電性材料層1b、2bの面に熱
硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は再活性型接着
剤3を塗布し、この塗布された面がそれぞれエッジ材4
の外縁部4aの片面に対向するようにこの二つのガスケ
ット1、2によってエッジ材4を挟装し、このガスケッ
ト1、2の導電性材料層1b、2bに誘導コイル5を近
づけて、電磁誘導による誘導加熱で前記接着剤3を加熱
して、エッジ材4の外縁部4aとガスケット1、2の導
電性材料層1b、2bを接着させることを特徴とする。
の本発明に係るエッジ材とガスケットとの貼付け方法
は、導電性材料層1b、2bと、紙又は耐熱性樹脂層1
a、2aとが積層されて構成されている二つのガスケッ
ト1、2のそれぞれの導電性材料層1b、2bの面に熱
硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は再活性型接着
剤3を塗布し、この塗布された面がそれぞれエッジ材4
の外縁部4aの片面に対向するようにこの二つのガスケ
ット1、2によってエッジ材4を挟装し、このガスケッ
ト1、2の導電性材料層1b、2bに誘導コイル5を近
づけて、電磁誘導による誘導加熱で前記接着剤3を加熱
して、エッジ材4の外縁部4aとガスケット1、2の導
電性材料層1b、2bを接着させることを特徴とする。
【0012】
【作用】そして、この様な構成のエッジ材とガスケット
との貼付け方法では、電磁誘導作用によりガスケットの
導電性材料層に誘導電流を発生させ、この電流によって
熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は再活性型接
着剤を加熱することでエッジ材とガスケットの接着を行
なうため、導電性材料の種類によって誘導コイルの出
力、周波数を調節することで導電性材料に発生する熱も
調節することができ、この発生した熱が前記接着剤に与
えられ、エッジ材とガスケットの確実で安定した接着が
行なえる。また、この方法ではガスケットの厚みに関係
なく安定した接着を行なうことができる。
との貼付け方法では、電磁誘導作用によりガスケットの
導電性材料層に誘導電流を発生させ、この電流によって
熱硬化性接着剤、ホットメルト接着剤、又は再活性型接
着剤を加熱することでエッジ材とガスケットの接着を行
なうため、導電性材料の種類によって誘導コイルの出
力、周波数を調節することで導電性材料に発生する熱も
調節することができ、この発生した熱が前記接着剤に与
えられ、エッジ材とガスケットの確実で安定した接着が
行なえる。また、この方法ではガスケットの厚みに関係
なく安定した接着を行なうことができる。
【0013】
【実施例】図1〜図2により、本発明の実施例を詳述す
ると、図1は本発明の実施例のエッジ材とガスケットと
の貼付け方法の説明図、図2は同実施例におけるエッジ
材とガスケットとの貼付け方法を用いて構成されたスピ
ーカの断面図である。
ると、図1は本発明の実施例のエッジ材とガスケットと
の貼付け方法の説明図、図2は同実施例におけるエッジ
材とガスケットとの貼付け方法を用いて構成されたスピ
ーカの断面図である。
【0014】図1より、本発明の実施例のエッジ材、ガ
スケット貼付け構造では、紙層2aと0.5mm厚のア
ルミ層2bが接着されて積層構造を形成しているリング
状のガスケット2のアルミ層2b上にゴム系の再活性型
接着剤3を塗布し、この上に成形温度120℃で成形さ
れた熱可塑性ウレタンエラストマからなるエッジ材4の
外縁部4aを配置する。そして、その外縁部4aの上面
にも上記と同じゴム系の再活性型接着剤3を塗布して、
この上に、同じく紙層1aと0.5mm厚のアルミ層1
bが接着されて積層構造を形成しているリング状のガス
ケット1のアルミ層1b側を配置し加圧した。このよう
にして得られたエッジ材4及びガスケット1、2を誘導
コイル5からなる下部加熱装置(出力5kW、周波数4
00Hz)7上に配置し、上方より、同じく誘導コイル
5からなる上部加熱装置(出力5kW、周波数400H
z)6を近づけ、この上部及び下部加熱装置6、7に4
kVの電圧を6秒間加えて接着を行なった。ここで、ゴ
ム系の再活性型接着剤3の接着温度は100℃前後であ
り、上部加熱装置6の誘導コイル5からガスケット1の
アルミ層1bへの距離と下部加熱装置7の誘導コイル5
からガスケット2のアルミ層2bへの距離はともに4m
mである。
スケット貼付け構造では、紙層2aと0.5mm厚のア
ルミ層2bが接着されて積層構造を形成しているリング
状のガスケット2のアルミ層2b上にゴム系の再活性型
接着剤3を塗布し、この上に成形温度120℃で成形さ
れた熱可塑性ウレタンエラストマからなるエッジ材4の
外縁部4aを配置する。そして、その外縁部4aの上面
にも上記と同じゴム系の再活性型接着剤3を塗布して、
この上に、同じく紙層1aと0.5mm厚のアルミ層1
bが接着されて積層構造を形成しているリング状のガス
ケット1のアルミ層1b側を配置し加圧した。このよう
にして得られたエッジ材4及びガスケット1、2を誘導
コイル5からなる下部加熱装置(出力5kW、周波数4
00Hz)7上に配置し、上方より、同じく誘導コイル
5からなる上部加熱装置(出力5kW、周波数400H
z)6を近づけ、この上部及び下部加熱装置6、7に4
kVの電圧を6秒間加えて接着を行なった。ここで、ゴ
ム系の再活性型接着剤3の接着温度は100℃前後であ
り、上部加熱装置6の誘導コイル5からガスケット1の
アルミ層1bへの距離と下部加熱装置7の誘導コイル5
からガスケット2のアルミ層2bへの距離はともに4m
mである。
【0015】また、同実施例の変形例では、エッジ材に
用いた熱可塑性ウレタンエラストマがかなり柔軟な性質
を有する場合、このエッジ材の柔軟さのためエッジ形状
に成形する前のシートの状態でガスケットと接着した後
にエッジ形状に成形する必要があり、この熱可塑性ウレ
タンエラストマからなるシート状のエッジ材を実施例と
同じ方法でガスケットと接着し、そのガスケットと接着
されたシート状エッジ材を120℃で加圧してエッジ形
状に成形した。(図示せず)以上のようにして接着され
たエッジ材とガスケットにはく離接着強さ試験を行なっ
たところ、すべてにおいて、ガスケットの紙層の材料破
壊又は接着層の凝集破壊という結果が得られた。このた
めこのエッジ材とガスケットとの貼付け方法では、接着
剤に十分な加熱がなされているといえる。また、この方
法ではエッジの変形はみられなかった。
用いた熱可塑性ウレタンエラストマがかなり柔軟な性質
を有する場合、このエッジ材の柔軟さのためエッジ形状
に成形する前のシートの状態でガスケットと接着した後
にエッジ形状に成形する必要があり、この熱可塑性ウレ
タンエラストマからなるシート状のエッジ材を実施例と
同じ方法でガスケットと接着し、そのガスケットと接着
されたシート状エッジ材を120℃で加圧してエッジ形
状に成形した。(図示せず)以上のようにして接着され
たエッジ材とガスケットにはく離接着強さ試験を行なっ
たところ、すべてにおいて、ガスケットの紙層の材料破
壊又は接着層の凝集破壊という結果が得られた。このた
めこのエッジ材とガスケットとの貼付け方法では、接着
剤に十分な加熱がなされているといえる。また、この方
法ではエッジの変形はみられなかった。
【0016】次に、図2に、上記実施例及びその変形例
によるエッジ材とガスケットとの貼付け方法により貼付
けられたエッジ4、ガスケット1、2を用いたスピーカ
の断面図を示す。
によるエッジ材とガスケットとの貼付け方法により貼付
けられたエッジ4、ガスケット1、2を用いたスピーカ
の断面図を示す。
【0017】このようなスピーカでは、エッジとガスケ
ットが十分に接着されているため、スピーカの動作時の
振動板の振幅において、振幅運動の直線性が保たれる。
ットが十分に接着されているため、スピーカの動作時の
振動板の振幅において、振幅運動の直線性が保たれる。
【0018】以上、本発明に係るエッジ材とガスケット
との貼付け方法について代表的と思われる実施例を基に
詳述したが、本発明によるエッジ材とガスケットとの貼
付け方法の実施態様は、例えば、エッジ材はエッジ形状
に成形されていても成形前でもよく、また成形されてい
るエッジの形状やその種類は限定されず、エッジ材はす
でに振動板と貼付けられていてもよく、誘導コイルはエ
ッジ材及びガスケットの側面側にあってエッジ材の導電
性材料層に電磁誘導作用を施してもよく、接着剤は再活
性型接着剤に限定されず熱硬化性接着剤又はホットメル
ト接着剤でもよく、ガスケットの導電性材料部分はアル
ミに限定されず、同じくガスケットの紙部分は耐熱性樹
脂であってもよくまたその種類には限定されない等、上
記実施例の構造に限定されるものではなく、前記した特
許請求の範囲に記載の構成要件を具備し、本発明にいう
作用を呈し、以下に述べる効果を有する限りにおいて、
適宜改変して実施しうるものである。
との貼付け方法について代表的と思われる実施例を基に
詳述したが、本発明によるエッジ材とガスケットとの貼
付け方法の実施態様は、例えば、エッジ材はエッジ形状
に成形されていても成形前でもよく、また成形されてい
るエッジの形状やその種類は限定されず、エッジ材はす
でに振動板と貼付けられていてもよく、誘導コイルはエ
ッジ材及びガスケットの側面側にあってエッジ材の導電
性材料層に電磁誘導作用を施してもよく、接着剤は再活
性型接着剤に限定されず熱硬化性接着剤又はホットメル
ト接着剤でもよく、ガスケットの導電性材料部分はアル
ミに限定されず、同じくガスケットの紙部分は耐熱性樹
脂であってもよくまたその種類には限定されない等、上
記実施例の構造に限定されるものではなく、前記した特
許請求の範囲に記載の構成要件を具備し、本発明にいう
作用を呈し、以下に述べる効果を有する限りにおいて、
適宜改変して実施しうるものである。
【0019】
【効果】本発明に係るエッジ材とガスケットとの貼付け
方法では、エッジ材の導電性材料層に誘導コイルを近づ
けて電磁誘導作用による誘導加熱でエッジ材とガスケッ
トを貼付けることにより、導電性材料に発生させる熱量
を調節でき、これにより熱硬化性接着剤、ホットメルト
接着剤、又は再活性型接着剤に安定した熱が加えられる
ため、接着工程が確実化された。そして、その接着した
エッジ材とガスケットにはく離接着強さ試験を行ない、
その結果、ガスケットの材料破壊又は接着層の凝集破壊
がみられたことから、この貼付け方法では確実な接着が
なされているといえる。また、接着時間も短縮され作業
性が上がった。
方法では、エッジ材の導電性材料層に誘導コイルを近づ
けて電磁誘導作用による誘導加熱でエッジ材とガスケッ
トを貼付けることにより、導電性材料に発生させる熱量
を調節でき、これにより熱硬化性接着剤、ホットメルト
接着剤、又は再活性型接着剤に安定した熱が加えられる
ため、接着工程が確実化された。そして、その接着した
エッジ材とガスケットにはく離接着強さ試験を行ない、
その結果、ガスケットの材料破壊又は接着層の凝集破壊
がみられたことから、この貼付け方法では確実な接着が
なされているといえる。また、接着時間も短縮され作業
性が上がった。
【図1】本発明の実施例のエッジ材とガスケットとの貼
付け方法の説明図。
付け方法の説明図。
【図2】同実施例におけるエッジ材とガスケットとの貼
付け方法を用いて構成されたスピーカの断面図。
付け方法を用いて構成されたスピーカの断面図。
【図3】従来におけるスピーカの断面図。
【図4】従来におけるスピーカのエッジ、フレーム及び
ガスケットの詳細図。
ガスケットの詳細図。
【図5】従来におけるエッジ、フレーム間にもガスケッ
トを配置したスピーカのエッジ、フレーム及びガスケッ
トの詳細図。
トを配置したスピーカのエッジ、フレーム及びガスケッ
トの詳細図。
【図6】エッジ、フレーム間にもガスケットを配置した
スピーカの従来例におけるエッジ材とガスケットとの貼
付け方法の説明図。
スピーカの従来例におけるエッジ材とガスケットとの貼
付け方法の説明図。
1 ガスケット 1a 紙(耐熱性樹脂)層 1b アルミ(導電性材料)層 2 ガスケット 2a 紙(耐熱性樹脂)層 2b アルミ(導電性材料)層 3 再活性型接着剤(熱硬化性接着剤又はホットメル
ト接着剤) 4 エッジ(材) 4a 外縁部 5 誘導コイル 6 上部加熱装置 7 下部加熱装置 8 下部プレート 9 リング状マグネット 10 上部プレート 11 フレーム 11bエッジ貼付け部 12 ボイスコイル 13 ダンパ 14 振動板 15 センターキャップ
ト接着剤) 4 エッジ(材) 4a 外縁部 5 誘導コイル 6 上部加熱装置 7 下部加熱装置 8 下部プレート 9 リング状マグネット 10 上部プレート 11 フレーム 11bエッジ貼付け部 12 ボイスコイル 13 ダンパ 14 振動板 15 センターキャップ
Claims (1)
- 【請求項1】 導電性材料層(1b、2b)と、紙又は
耐熱性樹脂層(1a、2a)とが積層されて構成されて
いる二つのガスケット(1、2)のそれぞれの導電性材
料層(1b、2b)の面に熱硬化性接着剤、ホットメル
ト接着剤、又は再活性型接着剤(3)を塗布し、この塗
布された面がそれぞれエッジ材(4)の外縁部(4a)
の片面に対向するようにこの二つのガスケット(1、
2)によってエッジ材(4)を挟装し、このガスケット
(1、2)の導電性材料層(1b、2b)に誘導コイル
(5)を近づけて、電磁誘導による誘導加熱で前記接着
剤(3)を加熱して、エッジ材(4)の外縁部(4a)
とガスケット(1、2)の導電性材料層(1b、2b)
を接着させることを特徴とするエッジ材とガスケットと
の貼付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28222491A JPH0595598A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | エツジ材とガスケツトとの貼付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28222491A JPH0595598A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | エツジ材とガスケツトとの貼付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595598A true JPH0595598A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17649676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28222491A Pending JPH0595598A (ja) | 1991-10-01 | 1991-10-01 | エツジ材とガスケツトとの貼付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0595598A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011066674A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Panasonic Corp | スピーカ用振動板及びこれを用いたスピーカ |
CN109714696A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-05-03 | 歌尔股份有限公司 | 一种磁路组件的装配方法 |
-
1991
- 1991-10-01 JP JP28222491A patent/JPH0595598A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011066674A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Panasonic Corp | スピーカ用振動板及びこれを用いたスピーカ |
CN109714696A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-05-03 | 歌尔股份有限公司 | 一种磁路组件的装配方法 |
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