JPH0595267U - 海苔貝殻糸状体の培養装置 - Google Patents

海苔貝殻糸状体の培養装置

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JPH0595267U
JPH0595267U JP3709992U JP3709992U JPH0595267U JP H0595267 U JPH0595267 U JP H0595267U JP 3709992 U JP3709992 U JP 3709992U JP 3709992 U JP3709992 U JP 3709992U JP H0595267 U JPH0595267 U JP H0595267U
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JP
Japan
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filamentous
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pocket
seashell
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Pending
Application number
JP3709992U
Other languages
English (en)
Inventor
孝彦 津島
光昭 徳田
昭夫 松井
Original Assignee
三井石化産資株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貝殻の連結及び分離の作業時間を短縮する。 【構成】 多孔性シートにより側方に開口部を備えた複
数のポケット状体を上下に連結

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、海苔貝殻糸状体の培養装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
先ず、乾海苔の生産工程を略述する。
【0003】 種苗の保存と増殖とは、あらかじめ特定の個体又は個体群から果胞子を採取し て分離培養されたフリー糸状体を細断し、クローン培養することによって行われ ている。
【0004】 種苗すなわち種網を作るには、いわゆる海苔網に殻胞子を着生させることから 始まる。この殻胞子付けには、管理操作が容易であることから専ら貝殻糸状体が 用いられている。
【0005】 貝殻糸状体は、12〜3月の間に前記フリー糸状体を細断し、カキ、ホタテガ イなどの貝殻に200〜300μmの糸状体の細片を海水と共に撒布し、貝殻に 移植して育てられる。
【0006】 フリー糸状体の移植後の貝殻糸状体の培養では、糸状体の栄養生長と殻胞子嚢 の形成を促し、9月中旬から10月上旬まで行われる殻胞子付け時期に間に合う ように、殻胞子嚢の成熟、殻胞子の放出の抑制もしくは促進が図られる。
【0007】 殻胞子付けは、野外採苗と室内又は陸上採苗とに大別される。その野外採苗で は、糸状体ネット又はビニール袋に糸状体貝殻を配置又は収容する。そして、海 苔網を糸状体貝殻の上に重ねて殻胞子付けを行う。室内、陸上採苗では、水槽に 糸状体貝殻を収容し、回転枠等に海苔網を巻き付け、回転又は水平運動により殻 胞子付けを行う。
【0008】 育苗は、支柱棚による自然干出育苗と浮上筏による人工干出育苗とに大別され る。自然干出育苗は、種網を支柱棚に展開し、自然干出により空気中に露出して 雑藻を駆除しながら増芽を図り、発育を助長する。人工干出育苗は、種網を浮上 筏の腕木に展開し、人工干出により空気中に露出して雑藻を駆除する。
【0009】 葉長が2〜3cmに生成した幼葉が着生している海苔網が種網すなわち海苔の 種苗として扱われる。種網の張り替え交換に備えてこの種苗を低温保蔵する操作 を本冷蔵(長期冷蔵)と呼び、発芽直後の種苗の低温保蔵を短期冷蔵と呼んで区 別している。
【0010】 育苗の完了した種網を、低温保蔵を経ないで育ちに育成に入る栽培を秋芽網栽 培と呼び、低温保蔵網を用いて行う栽培を冷凍網栽培と呼んで区別している。
【0011】 秋芽網栽培においても冷凍網栽培においても、その栽培方法には、支柱式と浮 流し式の施設による栽培方法がある。支柱式栽培は、一般に水深が10m以浅の 内湾の沿岸浅海域で行われ、浮流し式栽培は、10m以深の内湾、内海又は外海 の沖合の浅海域で行われる。支柱式では、種網を結着固定する高さ(水位)に応 じ、1日のうちの一定時間空気中に露出(干出)される。浮流し式では、浮力を 与えて碇で固定した枠網に種網を水平に展開して結着固定し、海苔網は常時水表 面に位置して空気中に露出(干出)しない。
【0012】 栽培海苔は、殻胞子付け後30〜40日で10〜15cmの摘採対象の葉長に 達する。そこで、海苔を収穫し、収穫した海苔を攪拌水槽に貯留して加工するか 、又は、脱水冷却後に冷蔵庫に入庫し、凍結して保蔵後に加工する。
【0013】 栽培海苔のほとんどすべては、紙状の抄製乾海苔に加工される。
【0014】 前記貝殻糸状体の培養において、従来は図3に示すように、複数の貝殻1に1 対の透孔2をを穿設して、テグス等の糸3により垂直に列べて連結している。そ して、培養後に糸3を切断し、各貝殻3を分離したのちに、前記の殻胞子付けを 行っている。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
従来の培養においては、1対の透孔2の先行作業及び糸による複数の貝殻1の 連結作業に時間がかかり、コスト高になる。
【0016】 また、殻胞子付けに際し、連結に用いた糸3を切断して貝殻を分離するのに手 間がかかり、コスト高になる。
【0017】 本考案は、貝殻の連結及び分離の作業時間を短縮してコストを低減する海苔貝 殻糸状体の培養装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、多孔性シートにより側方に開口部を備えた複数のポケット状 体を上下に連結している。
【0019】
【作用】
上記のように構成された貝殻糸状体の培養装置においては、貝殻糸状体の培養 に際し、ポケット状体の開口から貝殻を挿入し、貝殻をポケット状体に簡単に収 納して連結することができる。
【0020】 また、殻胞子付けに際し、開口部を開いて貝殻をポケット状体から取出し、簡 単に分離することができる。
【0021】
【好ましい実施の態様】
本考案の実施に際して、開口部は、ポケット状体の一方の端部に近い部分に、 上下方向に形成するのが好ましいが、一方の端部に形成してもよい。また、多孔 性シートとはネット状物、穴明き紙又は合成樹脂製シート、解繊シート、不織布 、和紙、金網等を用いることができ、通水性と透光性とを有するものであればよ い。
【0022】 そして前記ネット状物の素材としては(1)綿、麻、絹の天然繊維、(2)ポ リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニールアルコール、ポリス チレン、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリアラミド、 ポリスチレン、ポリ酢酸ビニール、ポリカーボネイト、等の合成樹脂のホモポリ マー又はコポリマー、(3)鉄、銅、ステンレス等の金属、(4)紙等が用いら れる。また穴明きシートの素材としては上記(2)、(4)が用いられる。さら に不織布および解繊シートの素材としては前記(2)の合成樹脂が用いられる。
【0023】
【実施例】
以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0024】 図1において、全体を符号10で示す培養装置は、多孔性シート体である例え ばネット状シートMの筒状体を平面状にし、複数(図示の例では6本)のシール ラインL1〜L6でヒートシールして素線Tを接合し、更に、カットラインCで 紙面上側の素線Tをカットし、5個のポケット体P1〜P5を画成して形成され ている。前記カットラインCは、ここに限られるものではなく、シートを2つ折 りにし、シールラインL1〜L6でヒートシールして一方の端縁に形成するよう にしてもよい。
【0025】 前記接合は、材料に応じてヒートシール、接着、溶接、ミシン、止着金具いわゆ るホチキスにより行うのが好ましい。
【0026】 貝殻糸状体の培養に際し、図2に示すように、例えばポケットP1のカットラ インCを開き、貝殻1をその開口から図中左側部分aに挿入したのち、右側部分 bを貝殻1の露出部分1aにかぶせて貝殻1をポケットP1に収納固定する。以 下同様にして貝殻1ををポケットP2〜P5に収納して貝殻1を連結する。
【0027】 したがって、貝殻1の連結は、ポケットP1〜P5に挿入するだけで簡単であ る。また、貝殻1の分離は、貝殻1をポケットP1〜P5から引き出すだけなの で、簡単である。
【0028】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、貝殻の連結及び分離作業 を簡単にして作業時間を短縮し、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図。
【図2】貝殻を連結した状体を示す側面図。
【図3】従来の貝殻連結態様を示す側面図。
【符号の説明】
a・・・ポケットの左側部分 b・・・ポケットの右側部分 C・・・カットライン L1〜L6・・・シールライン M・・・ネットシート P1〜P5・・・ポケット T・・・素線 1・・・貝殻 2・・・透孔 3・・・糸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性シートにより側方に開口部を備え
    た複数のポケット状体を上下に連結したことを特徴とす
    る海苔貝殻糸状体の培養装置。
JP3709992U 1992-06-02 1992-06-02 海苔貝殻糸状体の培養装置 Pending JPH0595267U (ja)

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JP3709992U JPH0595267U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 海苔貝殻糸状体の培養装置

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JPH0595267U true JPH0595267U (ja) 1993-12-27

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JP3709992U Pending JPH0595267U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 海苔貝殻糸状体の培養装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023113064A1 (ko) * 2021-12-15 2023-06-22 대양에스씨 주식회사 김 패각 사상체가 구비된 김 양식 채묘봉투

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