JPH0595254A

JPH0595254A - 手動パルス発生器

Info

Publication number: JPH0595254A
Application number: JP25501791A
Authority: JP
Inventors: Kunio Kanda; 邦男神田
Original assignee: Fanuc Corp
Current assignee: Fanuc Corp
Priority date: 1991-10-02
Filing date: 1991-10-02
Publication date: 1993-04-16

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、手動パルス発生器の改良に関す
る。特に、摩耗しにくいクリック機構とし、また、体積
を小さくする改良に関し、寿命が長く体積が小さい手動
パルス発生器を提供することを目的とする。【構成】手動操作式コード板と、コード板のコードを
読み相互に９０°位相を異にする二つの信号を発生する
センサとを有する手動パルス発生器に、センサの発する
二つの信号が、双方とも「１」であるか、双方とも
「０」であるか、一方が「１」で他方が「０」である
か、または、一方が「０」で他方が「１」であるかの場
合から選択された１の場合であるとき信号を発する検出
器と、検出器の発する信号に応答して動作する非摩耗型
の制動装置（８）が付加された手動パルス発生器であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、手動パルス発生器の改
良に関する。特に、摩耗しにくいクリック機構とし、ま
た、体積を小さくする改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】手動パルス発生器は、単位角度回転させ
る毎に、手にクリック感覚を与えることが望ましいの
で、従来技術に係る手動パルス発生器には、手動操作に
よって回転される軸に歯車等が設けてあり、これに対接
して、スプリングで押さえられているローラまたはボー
ルが設けてあり、手動操作によって単位角度回転される
毎に、ローラまたはボールが歯車と噛み合って制動力を
発し、手にクリック感覚を与えるようにされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そのため、上記のロー
ラまたはホールと歯車とよりなる機械的クリック感覚発
生手段の摩耗が避けられず、手動パルス発生器の寿命を
縮める原因となっていた。また、上記の機械的クリック
感覚発生手段はかなりな体積を必要とするため、手動パ
ルス発生器の大きさを大きくする原因ともなっていた。

【０００４】本発明の目的は、この欠点を解消すること
にあり、寿命が長く体積が小さい手動パルス発生器を提
供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、手動操作
によって回転されるコード板（４）と、このコード板
（４）に対接して配設され、このコード板（４）の回転
に応答して、相互に９０°位相を異にする二つの信号を
発生するセンサ（５）とを有する手動パルス発生器にお
いて、前記のセンサ（５）の発する二つの信号が、双方
とも「１」であるか、双方とも「０」であるか、一方が
「１」で他方が「０」であるか、または、一方が「０」
で他方が「１」であるかの場合から選択された１の場合
であるとき、信号を発する検出器（６）と、この検出器
（６）の発する信号に応答して動作する駆動装置（７）
と、この駆動装置（７）に駆動されて前記のコード板
（４）の回動を制動する制動装置（８）とを有する手動
パルス発生器によって達成される。

【０００６】

【作用】本発明は、手動パルス発生器が周期的に同一の
信号を発するので、この周期的信号を、クリック感覚発
生手段として積極的に利用するものである。

【０００７】手動パルス発生器は図２に波形を示すよう
な２相信号を発生する。図にＡをもって示す周期の波形
が順次繰り返される。そこで、図にａ・ｂ・ｃ・ｄをも
って示す区間のいづれかを信号として利用することゝし
ておき、その選択された信号に応答して、焼入れ鋼等硬
質材を使用して製造した非摩耗型制動機を動作させるこ
とゝしてある。

【０００８】そのため、寿命は延長し、体積は縮少す
る。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の１実施例に
係る手動パルス発生器について説明する。

【００１０】図１参照図は本発明の１実施例に係る手動パルス発生器の概念的
構成図である。図において、１は操作把手であり、２は
回動部材であり、３は軸であり固定されている外箱９に
回動可能に支承される。４はコード板であり軸３を介し
て操作把手１によって回動される。５はセンサであり、
図２に波形を示す２相信号を発生する。

【００１１】図２参照この２相信号は、Ａをもって図示する周期をもって、同
一の信号を繰り返し発生し、Ａをもって図示する周期中
に、ａ・ｂ・ｃ・ｄの状態を周期的に発する。そこで、
このａ・ｂ・ｃ・ｄの状態からいづれか１を信号として
選択しておく。

【００１２】図１再参照図において、６は検出器であり、上記ａ・ｂ・ｃ・ｄの
いづれかから予め選択されている信号に応答して、制動
信号Ｂを駆動回路７に発する。駆動回路７には、交流電
圧が印加されているＰＷＭ装置71等を介する等して直流
電圧が印加されており、制動信号Ｂに応答して、制動装
置８を動作させて、操作把手１にクリック感覚を与え
る。

【００１３】図３参照こゝで、制動装置８は、図示するように、軸３に嵌合さ
れている焼入れ鋼等硬質材よりなる制動輪81と、やはり
焼入れ鋼等硬質材よりなり制動輪81に押圧される制動シ
ュー82と、これを駆動するソレノイド83とよりなる。焼
入れ鋼等硬質材よりなる制動輪81と焼入れ鋼等硬質材よ
りなる制動シュー82との摩擦係数は小さいので、大きな
制動力は発生しないが、操作把手１にクリック感覚を与
えるには十分であり、同時に、耐摩耗性は極めて高く、
寿命の延長に寄与する。

【００１４】手動パルス発生器が使用されるＮＣ工作機
械等には直流電源は付属されていることが一般であるか
ら、上記のＰＷＭ装置等71は、不要であることがむしろ
一般であり、検出器６と駆動回路７とは１枚のプリント
配線板をもって構成することができ、制動装置81・82・
83もさほど大きなものではないから体積も縮少される。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る手動
パルス発生器は、従来の機械的クリック感覚発生手段に
代えて、本来発生する２相信号をクリック感覚発生手段
に積極的に利用してあるので、体積が縮少され、耐摩耗
性も向上して、寿命が延長される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例に係る手動パルス発生器の概
念的構成図である。

【図２】本発明の１実施例に係る手動パルス発生器が発
生する２相信号の波形図である。

【図３】本発明の１実施例に係る手動パルス発生器制動
装置の概念的構成図である。

【符号の説明】

１操作把手２回動部材３軸４コード板５センサ６信号検出手段７駆動装置 71 ＰＷＭ装置８制動装置 81 制動輪 82 制動シュー 83 ソレノイド９外箱

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】手動操作によって回転されるコード板
（４）と、該コード板（４）に対接して配設され、該コ
ード板（４）の回転に応答して、相互に９０°位相を異
にする二つの信号を発生するセンサ（５）とを有する手
動パルス発生器において、前記センサ（５）の発する二つの信号が、双方とも
「１」であるか、双方とも「０」であるか、一方が
「１」で他方が「０」であるか、または、一方が「０」
で他方が「１」であるかの場合から選択された１の場合
であるとき信号を発する検出器（６）と、該検出器（６）の発する信号に応答して動作する駆動装
置（７）と、該駆動装置（７）に駆動されて前記コード板（４）の回
動を制動する制動装置（８）とを有することを特徴とす
る手動パルス発生器。