JPH0594639A - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体Info
- Publication number
- JPH0594639A JPH0594639A JP3278645A JP27864591A JPH0594639A JP H0594639 A JPH0594639 A JP H0594639A JP 3278645 A JP3278645 A JP 3278645A JP 27864591 A JP27864591 A JP 27864591A JP H0594639 A JPH0594639 A JP H0594639A
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- Japan
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- wavelength
- light
- optical recording
- recording medium
- medium
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 短波長の光により情報の記録再生ができる光
記録媒体において、使用する波長よりも長波長の光ビー
ムに対する保護を行う。 【構成】 基板1の表面にマルチコート層2を形成す
る。マルチコート層2は記録再生に使用する波長よりも
長い波長に対する反射率が25%以上になるように調整
される。例えば、680nmの波長の光を用いて記録再
生を行う場合には、約700nm以上の光に対して反射
率が高くなるように膜厚を調整する。これにより、誤っ
て従来のドライブに680nm用の媒体を挿入しても、
媒体表面からの反射光が多いため、ドライブは正常な動
作をすることができなくなり、誤って記録してしまう心
配がなくなる。
記録媒体において、使用する波長よりも長波長の光ビー
ムに対する保護を行う。 【構成】 基板1の表面にマルチコート層2を形成す
る。マルチコート層2は記録再生に使用する波長よりも
長い波長に対する反射率が25%以上になるように調整
される。例えば、680nmの波長の光を用いて記録再
生を行う場合には、約700nm以上の光に対して反射
率が高くなるように膜厚を調整する。これにより、誤っ
て従来のドライブに680nm用の媒体を挿入しても、
媒体表面からの反射光が多いため、ドライブは正常な動
作をすることができなくなり、誤って記録してしまう心
配がなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は短波長の光により情報の
記録再生ができる光記録媒体に関する。
記録再生ができる光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光記録
媒体は、近赤外域(780〜830nm)のレーザー
(LD)を用いることにより実用化されてきた。近年、
大容量化の要求が高くなり、更に短波長の光を利用しよ
うとする動きがある。実際、680nmの半導体レーザ
ーは実用化されつつあり、またSHGを用いた400n
m台の光を用いることも実現されようとしている。これ
により、記録ピットの小径化やトラックピッチを狭くす
ることが可能になり、記憶容量の飛躍的増大が期待され
る。
媒体は、近赤外域(780〜830nm)のレーザー
(LD)を用いることにより実用化されてきた。近年、
大容量化の要求が高くなり、更に短波長の光を利用しよ
うとする動きがある。実際、680nmの半導体レーザ
ーは実用化されつつあり、またSHGを用いた400n
m台の光を用いることも実現されようとしている。これ
により、記録ピットの小径化やトラックピッチを狭くす
ることが可能になり、記憶容量の飛躍的増大が期待され
る。
【0003】ところで、こうした大容量の媒体を用いる
システムを構築する際には、従来までの媒体との互換性
を考慮する必要がある。なぜなら、新しいシステムを導
入した際に、従来使用してきた媒体が全く使えなくなる
ことは使用者に対し多大な不便を生じさせるためであ
る。そのため、媒体を保持するカートリッジケースやク
ランピング方式は従来と同じ方式をとらざるを得ない。
そして、新しいシステムでも、従来の媒体の読出しはで
きるが、新しい媒体を従来のドライブでは使用できな
い、いわゆる上位互換という方式がとられることにな
る。
システムを構築する際には、従来までの媒体との互換性
を考慮する必要がある。なぜなら、新しいシステムを導
入した際に、従来使用してきた媒体が全く使えなくなる
ことは使用者に対し多大な不便を生じさせるためであ
る。そのため、媒体を保持するカートリッジケースやク
ランピング方式は従来と同じ方式をとらざるを得ない。
そして、新しいシステムでも、従来の媒体の読出しはで
きるが、新しい媒体を従来のドライブでは使用できな
い、いわゆる上位互換という方式がとられることにな
る。
【0004】ここで問題となるのは、大容量システム用
の媒体を従来のドライブに挿入するケースが起こり得る
ことである。この場合、誤って情報の書込み等を行う
と、大きなピットが形成されてしまい、他の情報へダメ
ージを与えてしまう。従来のドライブは、このようによ
り短波長用の媒体が挿入されるケースを想定しておら
ず、防止策がとられていないのが実情である。そこで、
大容量システム用の媒体において、使用する波長の光よ
りも長波長の光ビームに対する保護が望まれる。
の媒体を従来のドライブに挿入するケースが起こり得る
ことである。この場合、誤って情報の書込み等を行う
と、大きなピットが形成されてしまい、他の情報へダメ
ージを与えてしまう。従来のドライブは、このようによ
り短波長用の媒体が挿入されるケースを想定しておら
ず、防止策がとられていないのが実情である。そこで、
大容量システム用の媒体において、使用する波長の光よ
りも長波長の光ビームに対する保護が望まれる。
【0005】一方、特開昭61−208647号公報に
は、記録再生に用いる特定波長以外の光を吸収する機密
保護層を設ける例が示されているが、これは780〜8
30nm域よりも短波長(可視域)の光を遮断すること
を想定しており、本件の目的に対しては逆の効果をもた
らすものである。
は、記録再生に用いる特定波長以外の光を吸収する機密
保護層を設ける例が示されているが、これは780〜8
30nm域よりも短波長(可視域)の光を遮断すること
を想定しており、本件の目的に対しては逆の効果をもた
らすものである。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、短波長の光により情報の記録再生
ができる光記録媒体において、使用する波長よりも長波
長の光ビームに対する保護がなされた光記録媒体を提供
することを目的とする。
みてなされたもので、短波長の光により情報の記録再生
ができる光記録媒体において、使用する波長よりも長波
長の光ビームに対する保護がなされた光記録媒体を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、波長700nm以下の光により情
報の記録再生ができる光記録媒体において、当該光記録
媒体の基板もしくは基板表面を、記録再生に用いる光の
波長より長い波長の光が透過しにくくしたことを特徴と
する光記録媒体が提供される。
め、本発明によれば、波長700nm以下の光により情
報の記録再生ができる光記録媒体において、当該光記録
媒体の基板もしくは基板表面を、記録再生に用いる光の
波長より長い波長の光が透過しにくくしたことを特徴と
する光記録媒体が提供される。
【0008】
【作用】本発明では、基板もしくは基板表面が長波長の
光を透過しにくくなっていることから、誤って従来の長
波長用のドライブに装着したとしても、誤って情報を書
き込むことがなくなり、他の情報へのダメージが防止さ
れる。
光を透過しにくくなっていることから、誤って従来の長
波長用のドライブに装着したとしても、誤って情報を書
き込むことがなくなり、他の情報へのダメージが防止さ
れる。
【0009】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。基板1の表
面にはマルチコート層2が設けられている。マルチコー
ト層2の構成は記録再生に使用する波長よりも長い波長
に対する反射率が25%以上になるように調整される。
例えば、680nmの波長の光を用いて記録再生を行う
場合には、約700nm以上の光に対して反射率が高く
なるように膜厚を調整する。これにより、誤って従来の
ドライブに680nm用の媒体を挿入しても、媒体表面
からの反射光が多いため、ドライブは正常な動作をする
ことができなくなり、誤って記録してしまう心配がなく
なる。マルチコート層2の材料としては、SiO,Si
O2 ,MgF2 ,SnO2 などが使用される。マルチコ
ート層2の反射率が25%より小さいと上記の効果が得
られなくなる。また、マルチコート層2の少なくとも一
層に無機導電膜を用いると表面の帯電を防ぐことがで
き、塵埃付着による特性低下を防ぐことができ、更に好
都合である。この無機導電膜の材料としては、In
2O3,ITOなどが使用される。
面にはマルチコート層2が設けられている。マルチコー
ト層2の構成は記録再生に使用する波長よりも長い波長
に対する反射率が25%以上になるように調整される。
例えば、680nmの波長の光を用いて記録再生を行う
場合には、約700nm以上の光に対して反射率が高く
なるように膜厚を調整する。これにより、誤って従来の
ドライブに680nm用の媒体を挿入しても、媒体表面
からの反射光が多いため、ドライブは正常な動作をする
ことができなくなり、誤って記録してしまう心配がなく
なる。マルチコート層2の材料としては、SiO,Si
O2 ,MgF2 ,SnO2 などが使用される。マルチコ
ート層2の反射率が25%より小さいと上記の効果が得
られなくなる。また、マルチコート層2の少なくとも一
層に無機導電膜を用いると表面の帯電を防ぐことがで
き、塵埃付着による特性低下を防ぐことができ、更に好
都合である。この無機導電膜の材料としては、In
2O3,ITOなどが使用される。
【0010】また、図2に本発明による他の実施例を示
す。基板1は記録再生に用いる波長よりも長波長の光を
吸収する材料4を含有している。これにより、長波長側
の光透過率を70%以下にする。70%より大きくなる
と所期の効果が得られなくなる。例えば、680nmの
光を用いて記録再生を行う場合には約700nm以上の
波長の光を吸収する物質を基板に含有させる。そのよう
な材料としては、ナフタロシアニン、インダンスレン、
シアニン、スクアリリウム色素などが用いられる。これ
により、誤って従来のドライブに680nm用の媒体を
挿入しても、光吸収材料4を含有する基板1により光が
吸収されるため、反射光が戻ってこなくなり、ドライブ
は正常な動作をすることができず、誤って記録してしま
う心配がない。この場合、ドライブはホストコンピュー
タに対し、エラーコマンドを返すだけである。
す。基板1は記録再生に用いる波長よりも長波長の光を
吸収する材料4を含有している。これにより、長波長側
の光透過率を70%以下にする。70%より大きくなる
と所期の効果が得られなくなる。例えば、680nmの
光を用いて記録再生を行う場合には約700nm以上の
波長の光を吸収する物質を基板に含有させる。そのよう
な材料としては、ナフタロシアニン、インダンスレン、
シアニン、スクアリリウム色素などが用いられる。これ
により、誤って従来のドライブに680nm用の媒体を
挿入しても、光吸収材料4を含有する基板1により光が
吸収されるため、反射光が戻ってこなくなり、ドライブ
は正常な動作をすることができず、誤って記録してしま
う心配がない。この場合、ドライブはホストコンピュー
タに対し、エラーコマンドを返すだけである。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、記録再生に用いる波長
よりも長い波長の光を透過しにくくしたことにより、短
波長化により大容量化した媒体を誤って従来の長波長の
ドライブに挿入しても、ダメージをうけることがなくな
る。また、将来、更に短波長化が進んだ際も、問題なく
読み出しのできる媒体を提供できる。
よりも長い波長の光を透過しにくくしたことにより、短
波長化により大容量化した媒体を誤って従来の長波長の
ドライブに挿入しても、ダメージをうけることがなくな
る。また、将来、更に短波長化が進んだ際も、問題なく
読み出しのできる媒体を提供できる。
【図1】本発明の一実施例の光記録媒体の層構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の別の実施例の光記録媒体の層構成を示
す断面図である。
す断面図である。
1 基板 2 マルチコート層 3 記録層 4 光吸収材料
Claims (4)
- 【請求項1】 波長700nm以下の光により情報の記
録再生ができる光記録媒体において、当該光記録媒体の
基板もしくは基板表面を、記録再生に用いる光の波長よ
り長い波長の光が透過しにくくしたことを特徴とする光
記録媒体。 - 【請求項2】 基板表面に記録再生に用いる光の波長よ
り長い波長の光に対する反射率が25%以上になるよう
にマルチコートをほどこしたことを特徴とする請求項1
に記載の光記録媒体。 - 【請求項3】 マルチコートのうちの一層以上に、無機
導電膜を用いたことを特徴とする請求項2に記載の光記
録媒体。 - 【請求項4】 基板にその透過率が記録再生に用いる波
長より長い波長の光に対して70%以下になるように光
吸収材料を含有させたことを特徴とする請求項1に記載
の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3278645A JP3071269B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3278645A JP3071269B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 光記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594639A true JPH0594639A (ja) | 1993-04-16 |
JP3071269B2 JP3071269B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=17600169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3278645A Expired - Fee Related JP3071269B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071269B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6491383B2 (en) * | 2000-05-25 | 2002-12-10 | Seiko Instruments Inc. | Head chip and head unit |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3278645A patent/JP3071269B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6491383B2 (en) * | 2000-05-25 | 2002-12-10 | Seiko Instruments Inc. | Head chip and head unit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3071269B2 (ja) | 2000-07-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080526 Year of fee payment: 8 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090526 Year of fee payment: 9 |
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