JPH0593643A - 液位検出装置 - Google Patents

液位検出装置

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JPH0593643A
JPH0593643A JP3255475A JP25547591A JPH0593643A JP H0593643 A JPH0593643 A JP H0593643A JP 3255475 A JP3255475 A JP 3255475A JP 25547591 A JP25547591 A JP 25547591A JP H0593643 A JPH0593643 A JP H0593643A
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Ikuro Adachi
郁朗 足立
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Rinnai Corp
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Rinnai Corp
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴槽や液体タンク等の液槽内の液位を検知する
液位検出装置に関するもので、アナログ値で検知した該
液位をデジタル値に変換する場合に該変換誤差を小さく
するものである。 【構成】液位を検知して該検知信号をアナログ信号で出
力するレベル計(41)と、該レベル計(41)のアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器(40)を具備する
液位検出装置において、A/D変換器(40)がデジタル出
力したデジタル液位をアナログ値に変換するD/A変換
器(50)と、該D/A変換器(50)がアナログ出力するアナ
ログ液位とレベル計(41)がアナログ出力する実際液位の
出力差を増幅する差動増幅器(54)と、更に、この差動増
幅器(54)の出力をデジタル値に変換する補助A/D変換
器(58)を設け、該補助A/D変換器(58)の出力により液
槽内の液位を高い精度で判断できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽や液体タンク等の
液槽内の液面高さ(以下、液位と言う)を検知する液位
検出装置に関するもので、自動湯張り機能を具備する風
呂装置や、種々の液体タンクの液位を検出するものとし
て利用できる。
【0002】
【従来技術及び課題】浴槽内の水位を監視しながら湯張
り動作を行う所謂自動湯張り機能を具備する風呂装置
や、種々の液体タンクの給液・排液装置には、これら浴
槽やタンク等の液槽内の液位を監視する液位検出装置が
組込まれている。図8は自動湯張り機能を具備する風呂
装置の概略構造を示している。
【0003】熱交換器(11)から浴槽(2)に繋がる湯張り
回路(12)には、湯張り弁(13),逆止弁(14)及びレベル計
(41)がこの順序で挿入されており、上記湯張り弁(13)は
制御装置(3)で開閉制御されると共に、レベル計(41)が
検知する浴槽(2)内の液位(水圧)を示す信号は制御装
置(3)内のA/D変換器(40)を介して図示しないマイク
ロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)で監視さ
れている。そして、このものでは、上記レベル計(41)と
制御装置(3)内のA/D変換器(40)の組合わせが本発明
の対象たる液位検出装置を構成している。
【0004】浴室(C) の壁面に配設されたリモコン装置
(18)のレベル設定スイッチ(17)で湯張り水位を設定した
後に操作スイッチ(16)を投入すると、湯張り弁(13)が開
弁して熱交換器(11)で沸かされた温水が湯張り回路(12)
から浴槽(2)に供給されて湯張り動作が開始する。この
湯張り時には、浴槽(2)内の水圧が湯張り回路(12)を介
してレベル計(41)で検知されると共に、該検知水圧は、
A/D変換器(40)で所定ビット数(例えば8ビット)の
デジタル値に変換される。そして、該デジタル値で表現
された液位信号が制御装置(3)内のマイコンで監視され
る。
【0005】湯張り動作が進行してレベル計(41)の検知
する浴槽内液位がリモコン装置(18)のレベル設定スイッ
チ(17)で設定した湯張り水位に等しくなると、この状態
を判断する制御装置(3)の出力によって湯張り弁(13)を
閉じて湯張り動作を完了させる。しかしながら、上記従
来の液位検出装置ではA/D変換器(40)の分解能力以内
の精度でしか液位を検出することができず、更に高精度
の液位検知ができないという問題があった。従って、こ
れを風呂の自動湯張り装置に適用したときは設定水位と
湯張り完了時に於ける実際の水位の誤差が大きくなる不
都合がある。
【0006】上記問題点について更に詳述する。レベル
計(41)は、該レベル計(41)の検知圧力に応じて変化する
アナログ信号(電圧)を出力し、これが、A/D変換器
(40)でデジタル信号に変換せしめられたうえで制御装置
(3)のマイコン内で処理される。ところが、例示した上
記の風呂装置では、浴槽(2)が建物の一階に限らず二階
等の高位に配設されることがあることから、一階に設置
された器具本体(1) 内のマイコンは相当広範囲の液位を
監視する能力が必要となる。即ち、一階に設置された浴
槽(2)内の最低液位から二階又は三階の高位に設置され
た浴槽(2)の最大液位に至るまでの広範囲(通常0m〜
8mの高さ範囲)に亘る全液位監視範囲の液位検知がで
きる必要があるのである。
【0007】従って、上記全液位監視範囲をデジタル値
で表わす場合に表現し得る最小液位変化、即ちデジタル
信号の1単位分(以下、1ビット分という)当りで表現
できる液位変化は必然的に荒くなって浴槽内の液位の分
解度が低下する。例えば、器具本体(1) の上方0m〜8
mの範囲で設置された浴槽(2)内の液位を8ビットのデ
ジタル信号で表現する場合、1ビット分の液位変化は
「8000mm/256」となって、31.25mm単位未
満の詳細な液位変化を検出することができず、かかる範
囲で検出誤差が生じる。
【0008】このことから、上記従来の液位検出装置
(4) を適用した湯張り装置では、湯張り完了時に於ける
浴槽内液位とレベル設定スイッチ(17)による設定液位と
の間に大きな誤差ができるのである。尚、上記において
は、湯張り装置を例に採って説明したが、種々の液体タ
ンクの液位を検出する場合でも上記と同様の問題が生じ
る。 [請求項1の発明について]請求項1の発明は上記の点
に鑑みて成されたもので、『液槽に投入された液体の液
位を圧力として検知して該検知信号をアナログ信号で出
力するレベル計(41)と、該レベル計(41)のアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器(40)を具備する
液位検出装置』において、検知範囲が広く且つ高精度の
液位検知ができるようにすることをその課題とする。
【0009】
【技術的手段】上記課題を解決するための請求項1の発
明の技術的手段を図1に示す概念図を引用しながら説明
すると、請求項1の発明の技術的手段は、『A/D変換
器(40)がデジタル出力したデジタル液位H01をアナログ
値に変換するD/A変換器(50)と、該D/A変換器(50)
がアナログ出力するアナログ液位H02とレベル計(41)が
アナログ出力する実際液位H00の出力差を増幅する差動
増幅器(54)と、更に、この差動増幅器(54)の出力をデジ
タル値に変換する補助A/D変換器(58)を設け、該補助
A/D変換器(58)の出力により上記デジタル液位H01の
値を補正するようにした』ことである。
【0010】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。液槽内
の実際の液位(実際液位H00)を検知するレベル計(41)
の出力は既述従来のものと同様にA/D変換器(40)でデ
ジタル表現形式のデジタル液位H01に変換される。
【0011】変換された上記デジタル液位H01は、レベ
ル計(41)が検知する実際液位H00と一般的には正確に一
致することはない。即ち、レベル計(41)が計測した実際
液位H00をデジタル値に変換すると、該変換時に生じる
1ビット分未満の端数は四捨五入等の処理がされて変換
誤差Gが生じるから、レベル計(41)が検知する実際液位
H00とこれをデジタル変換した後のデジタル液位H01は
上記変換誤差Gだけズレて相互に一致しないのである。
【0012】次に、A/D変換器(40)が出力する上記デ
ジタル液位H01はD/A変換器(50)に印加されて再びア
ナログ形式のアナログ液位H02に変換される。従って、
D/A変換器(50)で変換された後のアナログ液位H02に
は、上記デジタル液位H01と同様に上記デジタル変換時
に生じた前記変換誤差Gが紛れ込んだ状態になってい
る。
【0013】上記D/A変換器(50)の出力(変換誤差G
を含んだアナログ液位H02)はレベル計(41)が検知する
実際液位H00と差動増幅器(54)で比較されて両者の差が
求められると共にこれが所定の倍率に増幅される。即
ち、レベル計(41)が検知する実際液位H00をA/D変換
器(40)でデジタル値に変換した際に生じた変換誤差Gが
差動増幅器(54)で増幅されるのである。そして、該増幅
値が補助A/D変換器(58)でデジタル値に変換されて、
上記変換誤差Gが高い精度で分解されることとなる。そ
して、上記A/D変換器(40)が出力するデジタル液位H
01(変換誤差Gを含んでいる)に対して前記高精度で検
出された変換誤差Gを加減演算する等の補正作業をし、
これにより精度の高い液位を判断する。
【0014】
【効果】請求項1の発明は次の特有の効果を有する。レ
ベル計(41)の出力を増幅しないで出力するA/D変換器
(40)のデジタル液位H01で検知対象となる全液位範囲が
監視できると共に、高精度に分解された変換誤差Gで上
記デジタル液位01を補正することができるから、広範囲
で然も精度の高い液位検知が可能となる。 [請求項2の発明について]請求項2の発明は、請求項
1の発明と産業上の利用分野及び解決しようとする課題
を共通にするものである。
【0015】
【技術的手段】上記課題を解決する為の請求項2の発明
の技術的手段を図2に示す概念図を引用しながら説明す
ると、請求項2の発明の技術的手段は、『A/D変換器
(40)がデジタル出力したデジタル液位H01を記憶する液
位記憶手段(51)と、この液位記憶手段(51)が記憶するデ
ジタル液位H01をアナログ値に変換するD/A変換器(5
0)と、該D/A変換器(50)がアナログ出力するアナログ
液位H02とレベル計(41)がアナログ出力する実際液位H
00の出力差を増幅する差動増幅器(54)と、この差動増幅
器(54)の出力をデジタル値に変換する補助A/D変換器
(58)と、更に、液位変化に伴なう上記補助A/D変換器
(58)の出力変化を演算する減算器(57)を設け、液槽内が
特定の基準液位に達した際に於ける上記A/D変換器(4
0)の出力を液位記憶手段(51)に記憶させると共に、この
時点に於ける補助A/D変換器(58)の出力と、その後の
液位変化に伴う補助A/D変換器(58)の出力の差を上記
減算器(57)で演算して、該演算結果を上記基準液位とそ
の後の液位の差として採用するようにした』ことであ
る。
【0016】
【作用・効果】上記技術的手段は次の作用効果を有す
る。液槽内が注目する特定の液位(以下、基準液位とい
う)に達した際には、その時点でレベル計(41)が検知す
る実際液位H00(基準液位)をデジタル変換した際に生
じる変換誤差Gが補助A/D変換器(58)から出力され
る。尚、この点に関する詳細な作用については請求項1
の作用で記載した。
【0017】他方、液槽内の液位が上記基準液位から変
化した後は、上記基準液位のデジタル値を記憶する記憶
手段(51)の出力と液位変化後のレベル計(41)の検知液位
の差が補助A/D変換器(58)から出力される。従って、
液槽内が基準液位に達した際に於ける補助A/D変換器
(58)の出力とその後の該補助A/D変換器(58)の出力の
差即ち減算器(57)の出力は、これら両時点における液位
変化を表していると共に、該補助A/D変換器(58)の出
力は請求項1の作用で記載したように、所定の倍率で増
幅されているから、上記液位差も増幅されたものとな
り、上記基準液位からの変化液位(相対液位)が高い精
度で検知できる。
【0018】従って、請求項2の発明を例えば風呂の自
動湯張り装置に適用した場合は、基準液位から測定した
湯張り液位(例えば浴槽の側壁の吐水口部分を基準に測
定した液位)が高い精度で検出できることとなる。
【0019】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。図3に示すように、器具本体(1) と建物
(B) に設置された浴槽(2)は、後述の追焚き回路(21)で
結合されていると共に、浴室(C) の壁面に配設されたリ
モコン装置(18)は配線(37)で器具本体(1) に接続されて
いる。
【0020】器具本体(1) は図4に示すように構成され
ており、浴槽(2)と追焚き用熱交換器(22)は追焚き回路
(21)で接続されていると共に、追焚き時に於ける追焚き
回路(21)内の循環水は同図の矢印で示すように反時計方
向に循環するようになっている。そして、上記追焚き回
路(21)には、前記追焚き用熱交換器(22)の上流側に位置
させてレベル計(41)と循環ポンプ(P) と三方弁(25)が上
流側からこの順序で挿入されていると共に、追焚き用熱
交換器(22)の下流側には水流スイッチ(F) が配設されて
いる。
【0021】上記三方弁(25)には、給湯用熱交換器(26)
から引出した給湯回路(27)が接続されており、該給湯回
路(27)には湯張り弁(28)とその下流側の逆止弁(29)が挿
入されている。上記各制御対象部品は制御装置(3)で制
御されるようになっており、該制御装置(3)には、上記
レベル計(41)や水流スイッチ(F) 等の信号や、浴室(C)
の壁面に配設されたリモコン装置(18)の信号が印加され
ている。
【0022】上記制御装置(3)は、図5に示すように、
マイコン(31)と液位処理回路(60)等から構成されてお
り、液位処理回路(60)は、マイコン(31)の出力ポート(3
4)の出力をアナログ信号に変換するD/A変換器(50)
と、該D/A変換器(50)の出力を安定させるバッファ(3
6)と、該バッファ(36)の出力とレベル計(41)の出力差を
10倍に増幅する差動増幅器(54)とから構成されてい
る。そして、上記差動増幅器(54)の出力はマイコン(31)
における補助A/D変換器(58)へ繋がる第2アナログ入
力ポート(33)に印加されていると共に、上記差動増幅器
(54)とバッファ(36)の出力部はコンデンサ(45)で接続さ
れてマイコン(31)へのノイズを防止するようになってい
る。又、レベル計(41)の出力はマイコン(31)のA/D変
換器(40)へ繋がる第1アナログ入力ポート(32)に直接に
印加されていると共に、この実施例ではマイコン(31)と
して8ビットマイコンが使用されている。
【0023】上記制御装置(3)を構成するマイコン(31)
には、浴槽(2)への湯張り動作を行う際に実行せしめら
れる制御プログラムが格納されており、該制御プログラ
ムを図6のフローチャートに従って説明する。尚、この
実施例では、器具本体(1) に対する浴槽(2)の設置高さ
の相対的なズレが0〜8mの範囲で許容されるようにな
っていると共に、湯張り進行中における浴槽(2)内の液
位(浴槽(2)と追焚き回路(21)を接続する浴槽金具(20)
から測定した相対的な液位)は約0〜61cmの範囲で詳
細に監視できるようになっている。
【0024】又、以下においては、器具本体(1) のレベ
ル計(41)から浴槽(2)の浴槽金具(20)までの高さが31
11mmとなっている条件下で湯張り動作をする場合を例
示しながら図6等を引用しながら説明する。 .先ず器具設置後に電源接続すると、器具設置後の最
初の湯張りであるか否かを判断する為に使用するフラグ
(f) を「0」にセットする(図面符号(70)のステップ参
照)。 .次に操作スイッチ(16)が操作されるか否かを判断し
(図面符号(71)のステップ参照)、該操作スイッチ(16)
が操作されると、器具設置後の最初の湯張り動作である
か否かを判断する為にフラグ(f) の内容を確認し(図面
符号(72)のステップ参照)、該フラグ(f) の内容が
「0」で器具設置後の最初の湯張り動作と判断されると
きは、給湯用バーナ(24)を燃焼させると共に湯張り弁(2
8)を開いてリモコン装置(18)に設定した温度の湯を浴槽
(2)に10リットルだけ給湯する。即ち、給湯用熱交換
器(26)の上流に配設された流量カウンタ(Q)が10リッ
トルをカウントするまで浴槽(2)への給湯を行い、その
後、湯張り弁(28)と閉じると共に給湯用バーナ(24)を消
火状態に維持する(図面符号(73)のステップ参照)。 .次に、循環ポンプ(P) を駆動させた後に水流スイッ
チ(F) の出力を判断する(図面符号(74)〜(75)のステッ
プ参照)。そして、浴槽(2)側壁の浴槽金具(20)部分ま
で液位が上昇しておらず追焚き回路(21)内で浴槽内水が
循環しないときは水流スイッチ(F) がOFF状態に維持
されているから、該水流スイッチ(F) の信号を判断して
循環ポンプ(P) を停止させ(図面符号(76)のステップ参
照)、再び浴槽(2)に10リットルの給湯を行う図面符
号(73)のステップに制御動作が移される。このようにし
て浴槽(2)に10リットル単位で給湯する間欠給湯動作
をしながら水流スイッチ(F) の出力を調べる動作を繰返
す。 .やがて浴槽(2)側壁に配設された浴槽金具(20)の高
さまで浴槽内液位が上昇すると、循環ポンプ(P) を駆動
させた際に水流スイッチ(F) がON信号を出すことか
ら、該信号により循環ポンプ(P) を停止させる(図面符
号(77)のステップ参照)と共にその時点でレベル計(41)
が検知する実際液位H00をデジタル信号に変換してマイ
コン(31)内に記憶する。即ち、第1アナログ入力ポート
(32)に印加されたアナログ信号としてのレベル計(41)の
検知液位をマイコン(31)内のA/D変換器(40)で8ビッ
トのデジタル信号に変換して該デジタル液位H01を第1
メモリ(M1)に記憶させるのである。
【0025】これを更に詳述すると、図7に示すよう
に、レベル計(41)がアナログ値として検知する実際液位
H00(真の液位)は、浴槽設置許容高さとしての0m〜
8mの間を256区分(8ビットで表現できる区分の最
大数)に分割して作った31.25mm単位の特定の区分
内に属するが、この値は四捨五入(マイコンの種類によ
って切捨て又は切上げされるものもある)されてマイコ
ン(31)内のA/D変換器(40)でデジタル信号に変換さ
れ、これによりデジタル液位H01が得られる。そして、
該デジタル液位H01は第1メモリ(M1)に記憶せしめられ
るが、該第1メモリ(M1)に記憶せしめられた上記デジタ
ル液位H01は、上記A/D変換器(40)によるデジタル値
への変換によって変換誤差G1 (変換誤差G1 =実際液
位H00−デジタル液位H01)が紛れ込んだ状態になる。
例えば、浴槽金具(20)が浴槽(2)内水に水没した時点で
レベル計(41)が検知する実際液位H00を3111mmとし
た場合、これを8ビットのデジタル値に変換(1ビット
未満は四捨後入する形式で変換)すると「100」とな
り(図7参照)、この「100」を第1メモリ(M1)に記
憶させるのである。そして、図7に示すように該「10
0」を再び液位に換算すると100×31.25=31
25mmとなってレベル計(41)が検知した真の実際液位H
00との間に14mmの変換誤差G1 が生じることとなる。
【0026】次に、上記A/D変換器(40)から出力され
るデジタル液位H01よりも6ビット分低い液位(デジタ
ル液位H01−6ビット)をマイコン(31)の第2メモリ(M
2)に記憶させる(第5図に於ける図面符号(78)のステッ
プ参照)。そして器具設置直後の最初の湯張り動作で決
定した上記第2メモリ(M2)の内容は以後固定されてこれ
が出力ポート(34)からデジタル値とし出力され(図面符
号(79)のステップ参照)、該デジタル値がD/A変換器
(50)でアナログ値に変換される。尚、この実施例では、
上記第2メモリ(M2)が既述請求項2の技術的手段の項に
記載の液位記憶手段(51)に対応している。
【0027】即ち、第1メモリ(M1)に記憶させたデジタ
ル液位H01が「100」である上記具体例の場合には、
これが「94」まで低下せしめられてこの値を示すデジ
タル値が出力ポート(34)から出力されるのである。する
と、図7に示すように該出力値をアナログ値に変換する
D/A変換器(50)の出力は2937.5mmを示すことと
なる。尚、上記デジタル液位H01を6ビット分低くする
ことを以下「シフト」と言い、その量(この実施例では
6ビット分)をシフト量と言う。
【0028】又、上記D/A変換器(50)が出力するアナ
ログ値はレベル計(41)が検知する実際の液位よりも必ず
低液位を示している。その理由は、レベル計(41)が検知
する実際の実際液位H00をデジタル液位H01に変換した
際に紛れ込んだ変換誤差G1は8mを256分割して作
った1区分(1ビット)未満であるが、該1ビット未満
の変換誤差G1 を含むデジタル液位H01より6ビット分
低い値に対応する液位信号がD/A変換器(50)から出力
されているからである。これにより、該D/A変換器(5
0)の信号を取出すバッファ(36)の出力は必ずレベル計(4
1)が検知する実際液位H00より小さくなるから、バッフ
ァ(36)の出力を差動増幅器(54)の「ー入力端子」に接続
した場合には該差動増幅器(54)からは必ず「正」の信号
が得られることとなり、該差動増幅器(54)の出力が反転
することによるマイコン(31)内での処理の困難さが解消
される。
【0029】次に、D/A変換器(50)の信号を取出すバ
ッファ(36)の出力はレベル計(41)からの直接の実際液位
H00(アナログ信号)と差動増幅器(54)で比較増幅さ
れ、その液位差を示す電気信号が10倍に拡大されてマ
イコン(31)の第2アナログ入力ポート(33)に印加され
る。即ち、上記具体例では出力ポート(34)からデジタル
出力される「94」の値をD/A変換器(50)でアナログ
変換した液位2973.5mmを示す電圧(差動増幅器(5
4)の「ー入力端子」の印加電圧)とレベル計(41)の検知
する実際の液位3111mmを示す電圧(差動増幅器(54)
の「+入力端子」の印加電圧)との差、換言すれば、上
記両液位の差としての173.5mmに対応する入力電位
差が10倍に拡大されて差動増幅器(54)から出力される
のである。そして、該10倍の出力を示すアナログ信号
(電圧)がマイコン(31)の第2アナログ入力ポート(33)
に印加される。
【0030】すると、上記差動増幅器(54)の出力は、図
7に示すようにレベル計(41)の検知液位をデジタル変換
したデジタル液位H01よりもシフト値たる既述6ビット
分だけ低い液位(以下、補助液位(Z) と言う)を基準に
測定した浴槽内液位を示していると共に、該液位を示す
電気信号が10倍に拡大された状態になっている。即
ち、デジタル液位H01より上記シフト値だけ低い液位を
基準に測定した浴槽内液位を示す電気信号の10倍の電
気信号が差動増幅器(54)から出力され、該電気信号(電
圧)に対応するデジタル信号が補助A/D変換器(58)か
ら出力されるのである。すると、該補助A/D変換器(5
8)の出力値は0〜80cmの高さを256区分して作った
目盛(当初の10倍の精度の目盛)を基準にした値にな
り、この場合に於ける1ビット分の液位は3.125mm
となる。
【0031】これを上記具体例を使用して説明すると、
差動増幅器(54)で拡大されてアナログ出力された上記液
位信号173.5mmが補助A/D変換器(58)で1ビット
分当り3.125mmを示す10倍精度のデジタル値に変換
されると、該変換後のデジタル値は「56(55.52
を四捨五入した値)」となる。即ち、上記デジタル液位
H01よりもシフト値たる既述6ビット分低い前記補助液
位(Z) を基準に測定した相対液位(今の場合は、補助液
位(Z) から浴槽金具(20)部分までの高さ)が当初の10
倍の精度で検出される。尚、該10倍精度で検出された
相対液位をデジタル相対液位ΔH1 と言う。
【0032】そして、レベル計(41)が検知する実際液位
H00を高い精度で認識する必要のあるときは、上記デジ
タル相対液位ΔH1 から既述したシフト値(8mを25
6区分して作った目盛の6ビット分)を差し引き、該演
算結果を既述したデジタル液位H01に加算すれば良い。
即ち、上記具体例では、デジタル相対液位ΔH1 に対応
する液位は56×3.125mm=175mmで、上記シフ
ト値「6」に対応する液位は、6×31.25mm=18
7.5mmであり、これらの差は12.5mmとなる。従っ
て、この差をデジタル液位H01から減算した値、即ち、
3125mm−12.5mm=3112.5mmが求められ、
これにより、高い精度で実際液位H00が検出できること
となる。つまり、高精度で検出した上記実際液位H00と
しての3112.5mmの液位と実際の液位3111mmと
の最終変換誤差G2 は1.5mmとなり、既述した変換誤
差G1 としての14mmより約10倍の精度で実際液位H
00(今の場合は、レベル計(41)から測定した浴槽金具(2
0)の部分の高さ)が検出できることとなる。 .次に、制御プログラムは、図5に於ける図面符号(8
0)のステップに移り、上記した補助A/D変換器(58)が
出力するデジタル相対液位ΔH1 の値が第3メモリ(M3)
に書き込まれると共に、フラグ(f)は「1」にセットさ
れる。 .次に三方弁(25)を切替えて、給湯回路(27)→三方弁
(25)→追焚き用熱交換器(22)→水流スイッチ(F) →浴槽
(2)と繋がる回路のみを連通状態にし、これと逆の回路
を遮断する。即ち、給湯回路(27)とレベル計(41)が遮断
された状態にするのである(図面符号(81)のステップ参
照)。そして、この状態で湯張り弁(28)を開けると共に
給湯用バーナ(24)を燃焼状態にして湯張り動作を更に進
行させ(図面符号(82)のステップ参照)、この湯張り動
作の進行に伴って変化する補助A/D変換器(58)の出
力、即ち、現在の湯張り水位と既述補助液位(Z) の差と
してのデジタル相対液位ΔH1 と上記した第3メモリ(M
3)の記憶内容の差を求めてこれを第4メモリ(M4)に記憶
させる(図面符号(83)のステップ参照)。尚、この実施
例では、上記デジタル相対液位ΔH1 と第3メモリ(M3)
の記憶内容の差を求めるマイコン内の機能部が既述請求
項2の発明の技術的手段に記載の減算器(57)に対応して
いる。
【0033】すると、湯張り進行中に変化する差動増幅
器(54)の信号をデジタル変換した補助A/D変換器(58)
の出力は、図7に示すように補助液位(Z) を基準に測定
した現在液位を示していると共に、該液位は既述したよ
うに10倍の精度になっている。即ち、3.125mm単
位で測定できるようになっているのである。従って、上
記3.125mm単位で検出可能な前記補助A/D変換器
(58)の出力と、既述第3メモリ(M3)の記憶内容(該内容
も10倍精度で求められている)の差は、浴槽金具(20)
部分を基準とした現在液位を10倍精度(3.125mm
単位の分解精度)で示していることとなる。即ち、第3
メモリ(M3)に記憶させた値は補助液位(Z) から測定した
浴槽金具(20)の液位を上記10倍精度で表したものであ
り、現在液位の値は同様に補助液位(Z) から測定した現
在液位を上記10倍精度で表したもので、第4メモリ(M
4)に記憶させたこれら両者の差は、浴槽金具(20)から現
在液位までの液位、即ち、相対液位を3.125mmの誤
差の範囲で表した10倍精度の値となっているのであ
る。
【0034】そして、上記10倍精度の相対液位を監視
しながら、これがレベル設定スイッチ(17)で設定した設
定液位になったときは、湯張り弁(28)を閉じると共に給
湯用バーナ(24)を消火させ、これにより、湯張り動作を
停止させる(図面符号(84),(85)のステップ参照)。以
後、制御動作は操作スイッチ(16)の投入を監視する図面
符号(71)のステップに戻され、再び操作スイッチ(16)が
操作されると、図面符号(72)のステップから(81)側の制
御に分岐して、既述補助液位(Z) を求める動作は省略さ
れる。
【0035】尚、上記実施例では、マイコン(31)として
8ビットマイコンを使用したが、10ビット又は16ビ
ット等のものでも良く、かかる場合には、一層高精度の
液位検知が可能となる。又、上記実施例は、風呂装置に
ついて説明したが、本発明は液体を貯溜する各種のタン
ク等に実施できることは言うまでもない。
【0036】更に、上記実施例では補助液位(Z) を定め
るに当って、デジタル液位H01からのシフト量をマイナ
スにしたが該シフト量を正の量にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の概念図
【図2】請求項2の発明の概念図
【図3】本発明実施例の風呂装置の設置状態説明図
【図4】本発明実施例の風呂装置の水回路等の説明図
【図5】本発明実施例の要部の電気回路図
【図6】本発明実施例の制御動作を示すフローチャート
【図7】本発明実施例の作用説明図
【図8】従来例の説明図
【符号の説明】 (1) ・・・器具本体 (2)・・・浴槽 (40)・・・A/D変換器 (41)・・・レベル計 (54)・・・差動増幅器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液槽に投入された液体の液位を圧力とし
    て検知して該検知信号をアナログ信号で出力するレベル
    計(41)と、該レベル計(41)のアナログ信号をデジタル信
    号に変換するA/D変換器(40)を具備する液位検出装置
    において、A/D変換器(40)がデジタル出力したデジタ
    ル液位H01をアナログ値に変換するD/A変換器(50)
    と、該D/A変換器(50)がアナログ出力するアナログ液
    位H02とレベル計(41)がアナログ出力する実際液位H00
    の出力差を増幅する差動増幅器(54)と、更に、この差動
    増幅器(54)の出力をデジタル値に変換する補助A/D変
    換器(58)を設け、該補助A/D変換器(58)の出力により
    上記デジタル液位H01の値を補正するようにした液位検
    出装置。
  2. 【請求項2】 液槽に投入された液体の液位を圧力とし
    て検知して該検知信号をアナログ信号で出力するレベル
    計(41)と、該レベル計(41)のアナログ信号をデジタル信
    号に変換するA/D変換器(40)を具備する液位検出装置
    において、A/D変換器(40)がデジタル出力したデジタ
    ル液位H01を記憶する液位記憶手段(51)と、この液位記
    憶手段(51)が記憶するデジタル液位H01をアナログ値に
    変換するD/A変換器(50)と、該D/A変換器(50)がア
    ナログ出力するアナログ液位H02とレベル計(41)がアナ
    ログ出力する実際液位H00の出力差を増幅する差動増幅
    器(54)と、この差動増幅器(54)の出力をデジタル値に変
    換する補助A/D変換器(58)と、更に、液位変化に伴な
    う上記補助A/D変換器(58)の出力変化を演算する減算
    器(57)を設け、液槽内が特定の基準液位に達した際に於
    ける上記A/D変換器(40)の出力を液位記憶手段(51)に
    記憶させると共に、この時点に於ける補助A/D変換器
    (58)の出力と、その後の液位変化に伴う補助A/D変換
    器(58)の出力の差を上記減算器(57)で演算して、該演算
    結果を上記基準液位とその後の液位の差として採用する
    ようにした液位検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019124658A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 株式会社ノーリツ 水位検出装置およびふろ給湯装置

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JPS61138197A (ja) * 1984-12-10 1986-06-25 株式会社東芝 原子炉水位表示装置
JPS63173420A (ja) * 1987-01-13 1988-07-18 Mitsubishi Electric Corp A/d変換装置

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