JPH0593602U - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JPH0593602U
JPH0593602U JP4371292U JP4371292U JPH0593602U JP H0593602 U JPH0593602 U JP H0593602U JP 4371292 U JP4371292 U JP 4371292U JP 4371292 U JP4371292 U JP 4371292U JP H0593602 U JPH0593602 U JP H0593602U
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JP
Japan
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roll
rolls
work
backup
rolled
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JP4371292U
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Inventor
勝秀 木村
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速圧延で刻々変化する条件に対応できる即
応性を有するとともに,特にワークロールまたは中間ロ
ールのベンディング制御量を大幅に増大することがで
き,もって形状制御能力を向上させるとともに,エッジ
ドロップの低減効果が大きく,また被圧延材の板幅方向
における任意位置での形状制御を行なわせることができ
る圧延機を提供する。 【構成】 被圧延材を圧下する一対のワークロールと,
このワークロールのネック部にベンディング手段を備
え,さらに,各ワークロールに転接する一対の中間ロー
ルを設け,この中間ロールの外方にバックアップシャフ
トに装着される一対のサポートロールを中間ロールに転
接して設ける。また,バックアップシャフトとサポート
ロール間にすべり軸受を介して配設し,バックアップシ
ャフト軸内に油圧シリンダを設けてサポートロールを移
動自在に配設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鉄鋼業や非鉄の分野において用いられ,鋼板等の板材をロールの間に 通して塑性変形を行なうことにより所望の板厚にするための圧延機に係り,特に 形状修正およびクラウン修正手段を設けた圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に被圧延材の形状制御を行なわせるために,従来から各種の方法が提示さ れており,例えば4段式圧延機では比較的小径の一対のワークロールと,これら を外側から挟むように配置された比較的大径のバックアップロールとを備え,こ れらはいずれもほぼ等しい胴長に形成されて全長にわたって転接させるようにし ,ワークロールの軸受間にベンディングシリンダを取付けるようにしている。か かる圧延機に被圧延材を通過させて所望の板厚のストリップ材を得るのであるが ,被圧延材の通過に伴ってワークロールの中央部が拡開され,圧延後の被圧延材 は中央部が厚く両側縁が薄いいわゆる中高の断面形状となってしまうため,前記 ベンディングシリンダを作用させてワークロールのネックを相互に拡大方向に駆 動させることによりワークロールの圧下面が平坦になるように調整し,被圧延材 に発生するクラウンを修正する形状制御をなすようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが,上記4段圧延機では形状制御機能に限界があり,特に被圧延材の側 縁部分の肉厚が滅少するエッジドロップへの対策には充分効果があるとはいえな かった。このため,形状制御やクラウン制御効果を高めるべく,6段圧延機が提 案され,実際に使用されるに至っている。
【0004】 しかしながら,上記従来の圧延機ではワークロールや中間ロールがバックアッ プロールの全面に拘束されているために,ワークロールに充分なロールベンディ ングを与えることが困難であり,形状制御の絶対能力に欠けるばかりか,特に4 段圧延機では被圧延材の板幅,強度,形状等によりバックアップロールを組替え てそのクラウン形状を変更する必要がある等の欠点がある。また,ワークロール または中間ロールに転接するバックアップロールは全面接触となるため,バック アップ支点を任意に変更することができず任意位置での形状制御ができないもの となっている。しかも,バックアップロールの保守面においても全面研磨を行な う必要があり,保守の困難性や中間ロールのシフト機構により圧延機側方に充分 な空間スペースを必要とする欠点もあった。
【0005】 このような欠点を解決する方法としては,バックアップロール装置はワークロ ールと平行に配置されるバックアップシャフトを有し,これにはロール軸方向の 左右に分離され,胴長が被圧延材の板幅より短く形成された一対のサポートロー ルが軸方向に摺動移動できるように取付けられている。この一対のサポートロー ルは前記ワークロールに転接され,圧延時にワークロールのバックアップサポー トをなすものである。同様に,下バックアップロール装置もバックアップシャフ トと,これに装着される左右一対に分離されたサポートロールを有し,これらを 下ワークロールに転接されるように圧延時のバックアップサポートをなすように している。また,前記サポートロールはローラまたはコロなどを用いた回転ベア リングを介してバックアップシャフトに装着され,両端面にスラストベアリング が配設された構成を有している。
【0006】 このような圧延機では従来の全面接触型のバックアップロールに拘束されるこ となくロールベンディング効果を充分に発揮させることができるという利点はあ るものの, 前記回転ベアリングの製作上の制約を受けるためバックアップロールの外径 が大きくなる。 製作制限いっぱいに製作された回転ベアリングの分解組立が大変である。 回転ベアリングの内径とバックアップシャフトのクリアランスの管理が困難 で,熱膨張によってバックアップシャフトが熱膨張した場合には,サポートロ ールの水平移動ができなくなる場合がある。 圧延時にワークロールが撓んだ場合,バックアップシャフトも撓み,この撓 みによって回転ベアリングが焼付く可能性がある。 被圧延材の板幅方向に沿ううねりや中伸びおよび耳伸び等が発生することが あり,これを防止するためにバックアップロールをバックアップシャフトの軸 心方向に迅速に移動して形状制御を行ないにくい。 といった欠点が相変らず残る。
【0007】 本考案の目的は,上記従来の問題点に着目し,特に高速圧延で刻々変化する条 件に対応できる即応性を有するとともに,特にワークロールまたは中間ロールの ベンディング制御量を大幅に増大することができ,もって形状制御能力を向上さ せるとともに,エッジドロップの低減効果が大きく,また被圧延材の板幅方向に おける任意位置での形状制御を行なわせることができる圧延機を提供することに ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本考案に係る圧延機は,被圧延材を圧下する一対 のワークロールと,このワークロールのネック部に介在されロールベンディング を与えるベンディング手段とを備え,さらに,各ワークロールに転接する一対の 中間ロールを設け,この中間ロールと平行に配設された大径のバックアップシャ フトに装着される一対のサポートロールを前記中間ロールに転接させるとともに ,前記バックアップシャフトをハウジングに固定支持し,前記サポートロールを バックアップシャフトにすべり軸受を介して装着され,被圧延材の形状に応じて 連続圧延中に前記サポートロールをバックアップシャフト軸受内に設置した油圧 シリンダにて高速で軸方向任意の位置に移動可能にワークロールベンディングと 中間ロールベンディングにより形状修正を行なうことが可能な構成にする。
【0009】
【作用】
上記構成によれば,被圧延材を直接圧下するワークロール撓みを抑制する各バ ックアップロールの機能は,中間ロールに転接されロール軸方向に分離されてい る一対のサポートロールおよびこれを装着しているバックアップシャフトにより 発揮され,ワークロールの圧下力をサポートする。そしてこれらの分離サポート ロールは軸方向に移動可能とされ,その位置移動を行なわせることにより曲げモ ーメント支点が変化し,ワークロールネックまたは中間ロールネックに設けたベ ンディング手段によるロールベンディング量を加減調整することができる。した がって,サポートロールの位置移動により全体的なペンディング量が制御され, 被圧延材のクラウン等の形状制御が可能となり,しかも曲げモーメント支点を任 意に変化させることができるので,形状制御能力が大幅に向上する。
【0010】 一方,被圧延材に発生するエッジドロップに対してはワークロール長さより中 間ロールの長さが短く設定することができる。このように構成することにより, ワークロールベンディング手段による加圧力を調整することによって容易に制御 できる。すなわち,エッジドロップはワークロールの端部が被圧延材の側縁から 急激に接触が外れてしまってロール端部の湾曲の曲率が大きくなることに起因す る。したがって,ワークロールの端部のみが相互に離反させるように操作すれば よい。本考案ではワークロールに転接される中間ロールの長さがワークロールの よれより短くすることにより,中間ロール端縁の接触点がワークロール端部の曲 げ支点として作用する。それ故,ベンディング手段によって加圧力を調整するこ とにより,ワークロールの端部のみの急激な湾曲を抑制する方向に調整でき,こ れによって被圧延材のエッジドロップを低減させることができるのである。
【0011】 ここで,前記サポートロールの位置移動を高速にて行なわせるために,各サポ ートロールを保持するブラケット状のガイド部材を取付けておき,これらガイド 部材を移動させるようにすればよい。一対のガイド部材は被圧延材の板幅に応じ て,連動して近接あるいは離反する方向に同時駆動させる方式とすればよく,ま た,個別独立して移動させることもできる。この移動のために,本考案では,油 圧シリンダを設け,ガイド部材をガイドロッドに沿って押引させるようにしてい る。この押引操作箇所は,大径バックアップシャフトと中間ロールの間の箇所に 設定させる。これによりサポートロールと接触している中間ロールとの間の摩擦 があってもサポートロールを傾動させることなく,任意の位置に移動させること ができる。
【0012】 また,ベンディング手段はワークロール間のみならず,中間ロール間にも介装 するようにすることができる。この場合には被圧延材の全面形状制御作用を主と して中間ロールのベンディング量を調整することにより行なわせ,エッジドロッ プは主としてワークロールのベンディング量を調整することにより行なわせるこ とができる。
【0013】 さらに,中間ロール,およびサポートロールの機構部は上下ワークロールの各 々に対称に設けることが望ましいが,これは一方のワークロールに対してのみ設 備することも可能であり,あるいは中間ロールのみを対称に設備しサポートロー ル機構部を片側に設けるようにすることができる。この場合にも完全対称構成の 場合とほぼ同様な作用を発揮させることができる。また,中間ロールを設けたこ とにより,ワークロールの直径をより小さくすることができ,このようにするこ とによって圧延荷重を減少させつつ高圧下圧延が可能となる。
【0014】
【実施例】
以下に,本考案に係る圧延機の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する 。
【0015】 図1〜図2は実施例に係る圧延機の全体構成を示している。図示のように,門 型のハウジング20に対して平行な一対の上下ワークロール21,22が互いに 転接可能に横架され,これらの間に被圧延材23を通板可能にしている。このよ うな上下ワークロール21,22に並列してこれらを上下から挟み込むようにし て転接される一対の中間ロール24,26がハウジング20に横架されている。 中間ロール24,26はワークロール21,22の直径より大径に形成されて圧 下力を伝達するようになっているが,特にその胴長は被圧延材23の板幅以上に 設定し,かつワークロール21,22の胴長より短くなるように設定している。 したがって,ハウジング20に組込んだ状態では,中間ロール24,26がワー クロール21,22と全面接触状態となるが,ワークロール21,22の端部が 図1に示したように中間ロール24,26の端部から所定長さLだけはみ出るよ うに設定されるものとなっている。
【0016】 また,このようなロール列に加えて,中間ロール24,26を挟み込むように それらの上下位置には上バックアップロールユニット28と下バックアップロー ルユニット30がやはり平行に横架されている。
【0017】 上バックアップロールユニット28は中間ロール24と平行に配置されるバッ クアップシャフト32を有し,これにはロール軸方向の左右に分離され,胴長が 被圧延材23の板幅より短く形成された一対のサポートロール34R,34Lが 回転かつ軸方向に摺動移動できるように取付けられている。この一対のサポート ロール34R,34Lは前記上中間ロール24に転接され,圧延時にワークロー ル21および中間ロール24のバックアップサポートをなすものである。同様に ,下バックアップロールユニット30もバックアップシャフト36と,これに装 着される左右一対に分離されたサポートロール38R,38Lを有し,これらを 下中間ロール26に転接させるようにして圧延時のバックアップサポートをなす ようにしている。また,前記サポートロール34R,34L,38R,38Lは ,図3に上部ユニット28について代表して示したように,すべり軸受40を介 してバックアップシャフト32に装着され,また,両端面にスラストベアリング 42,44が配設されている。すべり軸受40にはりん青銅,アルミ青銅,含油 焼結合金,固体潤滑剤埋込型高力黄銅合金等の材質が使用される。すべり軸受4 0はこれらの材質のものを用いてバックアップシャフト32,36の外周面に全 体が当接可能なように円筒状に成形されたものを例えば焼ばめまたはボルト等に よって装着される。
【0018】 上記した上下ワークロール21,22および中間ロール24,26のネック部 分と,上下バックアップロールユニット28,30のバックアップシャフト32 ,36のネック部分には,図2に示すように,軸受46,47,48,49,5 0,52が取付けられ,これらをハウジング20に縦列配置して取付けている。 そして,ハウジング20の下部位置には圧下シリンダ54が装備されており,こ れを駆動することにより所定の圧延圧力をワークロール21,22間に発生させ るようにしている。
【0019】 このような構成において,上述した上バックアップロールユニット28の分離 サポートロール34R,34L,および下バックアップロールユニット30の分 離サポートロール38R,38Lの各々はロール軸方向に移動することにより位 置調整ができるようになっている。また,分離サポートロール34R,34Lの 両端面に取付けられているスラストベアリング42,44を挟持するスラストベ アリングサポート62,64が取付けられている。
【0020】 ここで,上記サポートロール34R,34L,38R,38Lの位置移動を適 正に行なわせる駆動手段が軸受50,52毎に設けられている。これは被圧延材 23の幅寸法ならびに板形状に応じて一対の分離サポートロール34R,34L (38R,38L)の位置を,相互に中間ロール24(26)の外周面に沿って 軸方向に接近させたり離反させるものである。上バックアップロールユニット2 8について代表して説明すると,図3,図4,図5に示されているように,一対 の油圧シリンダ81,82がバックアップシャフト32の軸受50内に形成され ており,シリンダロッドの先端をサポート62に向けて突出させ,キャップ83 を介してスラストベアリングサポート62に連結している。また,各サポートロ ール34R,34Lを挟んでいる一対のサポート62,64の間隔を保持しつつ ,両者を繋いでいるスペーサプレート84が設けられている。このような油圧シ リンダ81,82を含む駆動機構は,前記バックアップシャフト32の下部側に 配置されており,サポートロール34B,34Lが接触している中間ロール24 との間の摩擦力によってその移動時にサポートロール34R,34Lが傾動しな いように設定している。符号100は蛇腹であり,スライド部にスケール,異物 ,および圧延油等が入り込まないように保護されている。また,バックアップシ ャフト32は軸受50にてキー50aで回動不可能に係合されるとともに,バッ クアップシャフト36も軸受52にキー52aで回動不可能に係合されている。
【0021】 このようなガイドロッド58および油圧シリンダ81の構成は下バックアップ ロールユニット30にも同様に取付けられている。
【0022】 また,ハウジング20にはワークロールベンディング装置100と中間ロール ベンディング装置200が組込まれており,これを図5に示す。
【0023】 まず,ワークロールベンディング装置100は,上部ロールベンディング用ロ ッド102,下部ロールベンディング用ロッド104,およびロールベンディン グ用シリンダブロック106,およびピストン108から構成されている。上部 ロールベンディング用ロッド102の下端部はピストン108に固着され,上端 部が上部ワークロール軸受46と接離自在に配設されている。また,下部ロール ベンディング用ロッド104は逆に上端部がピストン108に固着され,下端部 が下部ワークロール軸受47と接離自在になつている。シリンダブロック106 のボア部107には前記ピストン108が内蔵され,両ピストン108の中間に 位置してボア部107には小径の連通孔110が設けられ,ここに図示しない圧 油供給装置から圧油を導入すると,ロールベンディング用ロッド102,104 は互いに離反し,上下ワークロール21,22の各軸受46,47を各々中間ロ ール24,26の軸受48,49側に押圧するように作用する。
【0024】 同様に,中間ロールベンディング装置200は,前記シリンダブロック106 に対し前記ポア部107と独立したボア部207が穿設され,これに一対のピス トン208を摺動可能に装着している。各ピストン208には上部ロールベンデ ィング用ロッド202,下部ロールベンディング用ロッド204が連結され,こ れらのロッド202,204の先端をシリンダブロック106から突出させて中 間ロール軸受48,49に当接可能としている。このボア部207にも中央部に 小径の連通孔210が設けられ,ここに前記圧油供給装置から圧油を導入するこ とによりロールベンディング用ロッド202,204は互いに離反し,中間ロー ル24,26の各軸受48,49を各々上下バックアップロールユニット28, 30の軸受50,52側に押圧するように作用する。
【0025】 なお,前記ロールベンディング用シリンダブロック106と上下ワークロール 軸受46,47との摺動面には,各々ライナ112,114を貼着し,シリンダ ブロック106への圧油供給時にこの摺動面にて滑動させ,ワークロール軸受4 6,47とシリンダブロック106の摺動抵抗を低減させるようにしている。
【0026】 なお,圧下シリンダ54は,図2に示したように,ヘッド116を内蔵し,圧 延時には図示しない圧油供給装置から圧下シリンダ54内に圧油を導入すること により,ヘッド116を上昇させるようにしている。ヘッド116の動作は下部 バックアップロールユニット30のバックアップシャフト軸受52を押上げ,こ の圧下力は下部サポートロール38R,38L,下部中間ロール26,下部ワー クロール22,上部ワークロール21,上部中間ロール24,上部サポートロー ル34R,34L,上部バックアップシャフト軸受50,ハウジング20に伝達 されて,所望の圧延力を発生させるのである。
【0027】 このように構成された圧延機の動作は次のようになる。 圧延前に被圧延材23の幅に合せてサポートロール34R,34Lおよび38 R,38Lの位置を予め決定しておく。この場合,サポートロール34,38の ワークロール21,22への転接位置は被圧延材23の側部に重合するような位 置に設定する。この初期設定はロールベンディング用ロッド102,202およ び図示されていないロールパランス用シリンダを使用し,ワークロール21,2 2,中間ロール24,26およびサポ−トロール34,38を軽く接触させてお く。そして,その後にサポートロール34,38の位置調整用油圧シリンダ81 を駆動し,予め設定されている位置に移動させる。これにより一対のサポートロ ール34R,34L,および38R,38Lの間隔が所望の間隔に設定される。
【0028】 この初期設定が終了した後,ワークロール21,22間に被圧延材23を通板 する。これにより被圧延材23は所望の板厚に圧延されてストリップ材として出 るが,この形状判定を目視あるいはセンサロールによる接触方式,光や磁気を利 用した非接触方式によって行なう。この判定により耳伸びや中伸びが発生した場 合には,油圧シリンダ81,82を作動させて対となっているサポートロール3 4R,34Lおよび38R,38Lを相互にまたは単独に近接するようにあるい は離反するように位置移動させることにより中間ロール24,26を通じてワー クロール21,22に作用する曲げモーメント量を調整し,形状異常の発生を抑 制し,矩形のストリップ材を得ることができる。このとき,中間ロールベンディ ング装置200によるベンディング力を加滅調整することにより,中間ロール2 4,26のベンディング量が制御されるので,サポートロール34R,34Lお よび38R,38Lの位置移動量との相互作用により,大きな形状修正機能を発 揮させることができる。すなわち,サポートロール34R,34Lおよび38R ,38Lの位置移動により修正領域を調整し,中間ロールベンディング装置20 0により修正量を調整することができるのである。
【0029】 また被圧延材23にエッジドロップが発生している場合には,ワークロールベ ンディング装置100によるワークロール21,22のベンディング力を制御す る。ワークロール21,22は中間ロール24,26より両端が突出しているの で,ベンディング装置100に圧油を供給することにより,ロッド102,10 4が突出し,中間ロール24,26の端縁からのはみ出し部分が主として大きく 曲げられ,エッジドロップを制御するように作用する。もちろんワークロール2 1,22にも剛性があるので,中間ロール24,26に対してベンディング力が 伝達される。
【0030】 このような実施例の圧延機によれば,ワークロール21,22または中間ロー ル24,26のベンディング支点を自由に変更できるので,従来の全面接触型の バックアップロールに拘束されることなくロールベンディング効果を充分に発揮 させることができる。また,上下サポートロール34R,34Lおよび38R, 38Lの位置を個別に変更することができるので,板幅方向での任意の位置での 形状制御が可能となる。したがって,被圧延材の中伸び,耳伸びなどの形状不良 の他に,両者が複合した複合伸びの形状不良に対しての制御が可能となる利点が 得られる。
【0031】 さらに,ワークロールベンディング装置100と中間ロールベンディング装置 200を備えているので,板全幅形状制御は中間ロールベンディングで行なわせ ,エッジドロップ等の板端部の形状制御はワークロールベンディングで行なわせ ることができるので,制御操作が非常に容易になる。また,サポートロール34 R,34Lおよび38R,38Lの位置を上下左右で対称に行なわせることがで きるので,形状制御は被圧延材23の板厚方向および板幅方向で対称制御が可能 となり,優れた精度の圧延製品を得ることができる。
【0032】 加えて,サポートロール34R,34Lおよび38R,38Lの位置を板幅に より自由に調整できるので,ワークロール21,22と板幅端部との接触面をロ ールベンディングとの併用によってより滑らかにすることができ,エッジドロッ プ防止効果カ塙いものとなる。また中間ロール24,26を設けているので,ワ ークロール21,22の直径を小径にできるので,圧延荷重面積を小さくし,も って高圧下圧延ができるものとなり,ワークロール21,22の撓み量およびロ ール偏平変形を低減することができる。さらに,板厚および板幅方向ともに対称 に制御も可能な構成となっているので,被圧延材23が通板時に蛇行することが なく,安定した通板特性が得られる効果がある。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したことからも明らかなように,本考案では,被圧延材を圧下する一 対のワークロールと,このワークロールのネック部に介在されロールベンディン グを与えるベンディング手段とを備え,さらに,各ワークロールに転接する一対 の中間ロールを設け,この中間ロールと平行に配設された大径のバックアップシ ャフトに装着される一対のサポートロールを前記中間ロールに転接させるととも に,前記バックアップシャフトをハウジングに固定支持し,前記サポートロール をバックアップシャフトにすべり軸受を介して装着され,被圧延材の形状に応じ て連続圧延中に前記サポートロールをバックアップシャフト軸受内に設置した油 圧シリンダにて高速で軸方向任意の位置に移動可能にワークロールベンディング と中間ロールベンディングにより形状修正を行なう構成としたので,すべり軸受 の製作上の制約を受けず,また,バックアップシャフトとすべり軸受とのクリア ランスの管理が容易となりバックアップシャフトが熱膨張してもサポートロール の水平移動には影響を及ぼさない。バックアップロールとすべり軸受が面接触と なるので圧延荷重を高く設定することができる効果が得られる。また,高速圧延 で刻々変化する条件に対応できる即応性を有するとともに,ワークロールまたは 中間ロールのベンディング量を大幅に増大することができ,もって形状制御能力 を向上させるとともに,エッジドロップの低減効果が大きく,また被圧延材の板 幅方向における任意位置での形状制御を行なわせることができるという優れた効 果が得られる。特に,サポートロールを油圧シリンダによって駆動させるので, 形状制御効果が高く,特に油圧シリンダをサポートロールの接触摩擦による影響 で傾転することを防止させるように設定できるので,迅速な形状制御能力を持た せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る圧延機の正面図である。
【図2】同圧延機の側面図である。
【図3】同圧延機の上部サポートロール部の要部拡大断
面図である。
【図4】図3のA−A線断面図およびB−B線断面図で
ある。
【図5】同圧延機のロールベンディング装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
20 ハウジング 21,22 ワークロール 24,26 中間ロール 23 被圧延材 28,30 バックアップロールユニット 32,36 バックアップシャフト 34R,34L,38R,38L サポートロール 40 すべり軸受 42,44 スラストベアリング 46,47,48,49,50,52 軸受 54 圧下シリンダ 81,82 油圧シリンダ 88 ローラベアリング 100 ワークロールベンディング装置 200 中間ロールベンディング装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材を圧下する一対のワークロール
    と,このワークロールのネック部に介在されロールベン
    ディングを与えるベンディング手段とを備え,さらに,
    各ワークロールに転接する一対の中間ロールを設け,こ
    の中間ロールと平行に配設された大径のバックアップシ
    ャフトに装着される一対のサポートロールを前記中間ロ
    ールに転接させるとともに,前記バックアップシャフト
    をハウジングに固定支持し,前記サポートロールをバッ
    クアップシャフトにすべり軸受を介して装着され,被圧
    延材の形状に応じて連続圧延中に前記サポートロールを
    バックアップシャフト軸受内に設置した油圧シリンダに
    て高速で軸方向任意の位置に移動可能にワークロールベ
    ンディングと中間ロールベンディングにより形状修正を
    行なうことを特徴とする圧延機。
JP4371292U 1992-05-15 1992-05-15 圧延機 Pending JPH0593602U (ja)

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