JPH0593427A - 潜函工法の際に構造物周面と周面地盤の間の摩擦力を測定するための周面摩擦計 - Google Patents

潜函工法の際に構造物周面と周面地盤の間の摩擦力を測定するための周面摩擦計

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JPH0593427A
JPH0593427A JP3252658A JP25265891A JPH0593427A JP H0593427 A JPH0593427 A JP H0593427A JP 3252658 A JP3252658 A JP 3252658A JP 25265891 A JP25265891 A JP 25265891A JP H0593427 A JPH0593427 A JP H0593427A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潜函工法により構造物を地中に構築する際
に、周面地盤が及ぼす水平土圧の影響を除去して、構造
物周面と周面地盤の間の摩擦力を正確に測定できる周面
摩擦計を提供することである。 【構成】 この周面摩擦計は、構造物に結合される外枠
(12)と、この外枠の中に間隙を介して配置されかつ内部
にコンクリートが打設される内枠(16)と、外枠と内枠の
間の変位を検知可能な計器(25)とを有する。内枠を外枠
に対して鉛直方向に弾性的に微小変位可能にかつ水平土
圧を外枠に支持するために、中間連結部材(22)を介して
結合した少なくとも二つのリング(21,21′) を中間連結
部材により受感面(20)と反対側の内枠の面(17 ) に固定
し、リングの中間連結部材と反対側を外枠連結部材(23,
23′) を介してそれぞれ外枠に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木建築工事の分野に
おいて、潜函工法により構造物を地中に構築する場合に
構造物周面と周面地盤の間の摩擦力を測定するための周
面摩擦計に関する。
【0002】
【従来の技術】潜函工法により構造物が地上(または水
上)から地中に沈下する量は、通常数十メートルに達す
る。従って、構造物周面がその壁面に受ける水平土圧
は、設計上の最大値として100 トン/m2を想定しなくて
はならない。
【0003】一方、構造物周面が沈下中に受ける鉛直方
向の周面摩擦力は、種々の実測結果によれば5トン/m2
程度とみなされている。従って、周面摩擦計のフルスケ
ール5トン/m2に対する必要最小読み取り値( 分解能)
は、通常50 kg /m2( フルスケールの1/100)とされる。
【0004】従来の周面摩擦計を図5と図6に示す。図
5は周面摩擦計の正面断面図であり、図6は図5の線VI
-VI に沿って切断した断面図である。
【0005】この周面摩擦計は、構造物の窓のコンクリ
ート中に埋設される箱形の外枠1を有し、この外枠1の
中には、内部にコンクリートが打設された箱形の内枠2
が外枠1と間隙3を置いて配置され、この間隙3には、
外部からの土砂や小石の侵入を防ぐためにコーキング剤
が埋めこまれている。内枠2に打設されたコンクリート
の表面4は、周面地盤と接触する受感面となるが、実用
的には0.1 m2程度の面積を有する。受感面4に加えられ
る水平土圧を受けるためにしかも水平土圧により受感面
4の鉛直方向の移動が拘束されないようにするために、
鋼製丸棒のガイドバー5が内枠2を貫通して延長されて
外枠1にスライドボールベアリング6により支持されて
いる。そして、受感面4の鉛直方向の移動により生ずる
摩擦力を検知するための計器として、ロードセル7が内
枠2に取りつけられ、このロードセル7に外枠1に固定
されたねじ8の尖端が当接している。
【0006】図6に示すように、この周面摩擦計を、構
造物周面9と周面摩擦計の受感面4とが同一平面にある
ように、構造物の窓のコンクリート中に埋設し、構造物
を掘削した穴の中に沈下させる。なお、構造物の周面9
と周面摩擦計の受感面4は同一の摩擦係数をもつものと
仮定される。受感面4が受ける鉛直方向の摩擦力の測定
は、内枠2が外枠1に対して移動しようとするので、そ
の力がロードセル7により検知され、ワイヤストレーン
ゲージ(抵抗線歪計)により電気信号に変換し、ケーブ
ルを介して外部に伝送されることにより行われる。
【0007】この周面摩擦計では、受感面4(約0.1
m2) が受ける強力な水平土圧(想定最大約10トン) が二
本のガイドバー5 に伝わり、二本のガイドバー5に伝わ
った力は、上下二個、計四個のスライドボールベアリン
グ6とベアリング受け6′を介して外枠1、従って構造
物本体に支えられる。この場合、ボールベアリング6に
よる力の伝達は、鋼製ボールの先端とガイドバー5およ
びベアリング受け6′を介して行われるが、そのときの
各々の接点はボールの先端の点接触である。点接触の部
分に力が加わる場合に、いかに硬い鋼材であっても必ず
窪みを生じ、ベアリングにおける転がり摩擦抵抗は桁違
いに増大する。このため、受感面4が水平土圧を受けた
場合、鉛直方向の周面摩擦力はスライドボールベアリン
グ6において大きな転がり摩擦抵抗を受け、大きく減衰
し、ロードセル7まで正しく伝達されない。その結果と
して、周面摩擦計の出力信号は大きく低下する。この周
面摩擦計が水平土圧により出力低下を起こす割合につい
ては、株式会社東横エルメスの「テクニカルリポートN
o.2、周面摩擦計」に周面摩擦計に働く水平土圧が9ト
ン/m2で出力が88%に低下し、14トン/m2 で72%に低下
すると報告されている。もしこの割合で水平土圧が増加
した場合を推定すると、35トン/m2で出力はゼロとなり
消滅することになる。水平土圧で35トン/m2に相当する
深度は、おおよそ(水圧と土の有効土圧を考慮して)30
m 弱の深度とみなされる。しかるに、現在の潜函工法の
深度は、60 mから70 mにおよんでいる。このため、この
従来の周面摩擦計は現在の工法に対して完全にその存在
の意味を失っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水平
土圧の影響を除去して構造物の周面と周面地盤の間の周
面摩擦力を正確に測定できる周面摩擦計を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による周面摩擦計では、内枠のコンクリー
ト受感面に加わる水平土圧を外枠に支持しかつ内枠を外
枠に対して鉛直方向に変位可能に支持するための支持機
構を、中間連結部材を介して結合された少なくとも二つ
のリングを、これらのリングの中心軸線が受感面と直角
に交わるように、中間連結部材により内枠の受感面と反
対側の面に固定し、前記リングの中間連結部材と反対側
を外枠連結部材を介してそれぞれ外枠に固定することに
より構成したことを特徴とする。
【0010】支持機構と計器の一つの配置の態様とし
て、次のような配置が考えられる。すなわち、前記の内
枠を四角な箱形に形成すると共に、外枠をこの内枠の外
側輪郭に間隙を置いて対応する四角な内側輪郭を有する
ように形成し、前記の中間連結部材を介して結合された
少なくとも二つのリングからなる一組の支持機構をそれ
ぞれ周面摩擦計の鉛直方向の中心軸線に対して左右対称
の位置に設けると共に、これらの二組の支持機構の間の
中心軸線上に計器を配置することができる。
【0011】また、さらに支持機構と計器の配置の別の
態様としては、内枠を丸い輪郭の箱形に形成すると共
に、外枠をこの内枠の外側輪郭に間隙を置いて対応する
丸い内側輪郭を有するように形成し、計器の鉛直方向の
中心軸線上に、中間連結部材を介して結合された少なく
とも二つのリングからなる一組の支持機構を設けると共
に、この支持機構の両側に計器を配置することもでき
る。このような配置は、上記の配置に比較して周面摩擦
計の全体寸法が小さくなる。
【0012】上記の支持機構と計器の配置において、円
形の内側輪郭を有する外枠と、円形の外側輪郭を有する
内枠の間に形成された環状の間隙にOリングを配置すれ
ば、止水のために有利である。
【0013】さらに、内枠のコンクリート受感面と反対
側にある外枠の面に前記支持機構を囲むように保護ケー
スを固着し、外枠と内枠と保護ケースにより形成された
空間に水を充満するようにすれば、構造物の周面地盤の
水平土圧を、支持機構だけでなく水自体でも受けること
ができる。
【0014】また、周面摩擦力を測定するための計器が
差動トランス式歪計からなるのが、後述する理由から有
利である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。
【0016】図1と図2は、本発明の周面摩擦計の第一
の実施例の平面図と縦断面図である。
【0017】構造物11の窓にコンクリートにより結合
される外枠12は、平らなフランジ部13と、中央に四
角な筒状部14とを有する。この外枠12の中に四角な
間隙15を介して配置される内枠16は、平らな平板部
17と四角な筒状部18とからなり、平板部17と筒状
部18により形成される内枠の空間にはコンクリートが
打設されており、そのコンクリート表面20は後述する
ように周面摩擦計の受感面となる。
【0018】内枠16と外枠12の間の間隙15には、
周面地盤の土砂や小石が侵入するのを防ぐためにコーキ
ング剤が充填される。このコーキング剤は、受感面20
の鉛直方向の移動を計測の範囲内(0.15 mm 内) では拘
束しないものとする。
【0019】内枠16の受感面20に加わる水平土圧を
外枠12に支持しかつ内枠16を外枠12に対して鉛直
方向に変位可能に支持するために、本発明により、プル
ービングリングとしての鋼製リング21と21′を中間
連結部材22を介して連結し、さらにリング21と2
1′の中間連結部材22と反対側にT字形の外枠連結部
材23、23′を連結することにより一組の支持機構を
構成し、図1に示すようにこの支持機構を周面摩擦計の
鉛直方向中心軸線Y−Yに対して左右対称の位置に一組
づつ配置し、それぞれの中間連結部材22を内枠16の
平板部17に溶接により固定すると共に、外枠連結部材
23、23′をそれぞれ外枠12のフランジ部13に溶
接により固定する。外枠12に対する内枠16の微小変
位を検出するために、周面摩擦計の中心軸線Y−Y上に
差動トランス式歪計(図1)25をその上端と下端を内
枠16と外枠12にそれぞれ固定する。なお、この差動
トランス式歪計は中心軸上にあるので、受感面20が受
ける左右のアンバランス(偏心)に対しても常に左右の
平均値を捕らえる機能を保持することができる。
【0020】さらに、周面摩擦計と構造物のコンクリー
トを隔離するために、外枠12のフランジ部13には、
二組の支持機構を取り囲むように箱形の保護ケース24
が取りつけられ、保護ケース24と外枠12と内枠16
により囲まれる空間に水が充満される。
【0021】このように構成された周面摩擦計は、図2
のように構造物11の窓にコンクリートが打設されて埋
設されるが、受感面20はコンクリート周面11′と同
一平面上にあり、同一の摩擦係数を有する。潜函工法に
より構造物11が地中に掘削した穴に沈下されるとき
に、受感面20は構造物周面の一部分として働き、その
面積に比例して鉛直方向周面摩擦力を最初に受感し、こ
の摩擦力により内枠16が外枠12に対して変位し、従
って中間連結部材22を介してリング21と21′が外
枠12に対してばね作用により鉛直方向に微小変位す
る。この鉛直方向の微小変位を差動トランス式歪計25
が検出する。
【0022】差動トランスは、周知のようにその鉄心の
変位によって二次コイルの中に発生する誘起起電力を測
定する。周面摩擦計は、前述したように鉛直方向の周面
摩擦力を受けると同時に、ノイズ(雑音)源として水平
方向(受感面20に対して直角方向)からも強力な水平
土圧を受けるが、本発明では、中間連結部材22、リン
グ21、21′、外枠連結部材23、23′からなる支
持機構がそのリングの弾性により鉛直方向の周面摩擦力
にバランスすると共に、支持機構のリングの横方向の非
常に高い剛性により強い水平土圧も支えることができ
る。従って、この支持機構は一人二役、一石二鳥の効果
を果たしている。最小読み取り信号に対し約2000倍の大
きさを持つノイズ源としての水平土圧が信号に及ぼす影
響は、第一にこの支持機構の横方向剛性によりほぼ取り
除かれ、第二に保護ケース24内に密閉充満された水の
体積が水平土圧を支えることにより完全に取り除かれ、
その結果計器の出力信号を正確かつ精密に検知できる。
これは、実験の結果によっても判明している。さらに付
言すれば、理科年表平成3 年版[ 物25(445) 液体の圧縮
率] からの試算によると、深さ100 m の水圧を受けた場
合の受感面20の後退変位は約11ミクロンと算出され、
この量は非常に微量であるため、歪計25の出力にほと
んど影響を及ぼさない。なお、この保護ケース24内の
水は、コーキング剤を内部より支えて周面地盤の土砂や
小石が内枠16と外枠12の間の間隙15に侵入しない
ように完全に防止する働きもする。
【0023】さらに、本発明の周面摩擦計には、受感面
20の鉛直方向変位を検出するための計器として、従来
の周面摩擦計に用いられたワイヤーストレーンゲージ式
に代えて差動トランス式歪計を用いたが、この理由を次
に説明する。
【0024】図5と図6に示した従来の周面摩擦計で
は、ロードセルの変換形式がワイヤーストレーンゲージ
式であり、この形式は微小変位を電気抵抗の変化に変換
し、微弱な電気抵抗の変化を検出して荷重を算出してい
る。微弱な電気抵抗の変化を確実に検出するためには、
電気系統の絶縁状態を極度に良好な状態に維持し続けな
ければならないが、潜函工法がしばしば採用される海上
または河川の建設工事現場で長期間にわたってワイヤー
ストレーンゲージをその状態に維持することは、次の比
較から分かるように現実的にきわめて困難である。
【0025】差動トランス式歪計は、鉄心の変位により
二次コイルの中に発生する誘起起電力を測定する。この
ように信号を誘起起電力に変換しているため、電気回路
とその定数を適当に選ぶことにより、絶縁低下を含めた
電気抵抗の変化が信号量に及ぼす影響を限りなく減少さ
せることができる。実用的には、60kΩの絶縁低下が1
μ( マイクロ) の誤差信号に相当する程度に改善されて
いる。
【0026】一方、ワイヤーストレーンゲージは、前述
したように信号を電気抵抗に変換しているため、電気抵
抗のどこかに絶縁抵抗を含めて電気抵抗の変化が発生し
た場合、この変化と信号としての電気抵抗の変化との識
別が不可能であり、大きな誤差信号となって表れる。通
常の実用器についての絶縁抵抗の低下を例にとれば、1
2MΩの絶縁抵抗の低下が1μの誤差信号となって表れ
る。これを差動トランス式歪計の場合と比較すると、 60kΩ:12 MΩ=1:200 となる。すなわち、絶縁抵抗のみについて比較すると、
差動トランスはワイヤーストレーンゲージに比較して20
0 倍優れている。
【0027】次に、本発明の周面摩擦計の第二の実施例
を図3と図4により説明する。図1および図2と同様な
部品には100 をプラスした同様な参照数字を付けてあ
る。
【0028】この第二の実施例が第一の実施例と異なる
所は、第一に内枠116 の筒状部118の外側輪郭が四角な
筒ではなく円筒形でありかつ外枠112 の筒状部114 もそ
れに対応して円筒形であり、従ってこれらの間に形成さ
れる環状の間隔115 には特に止水のためにOリング126
が配置できることと、第二に中間連結部材122 、リング
121 、121 ′、外枠連結部材123 、123 ′からなるただ
一組の支持機構が周面摩擦計の鉛直方向中心軸線Y−Y
の上に配置されていると共に、二つの差動トランス式歪
計125 が中心軸線Y−Yの両側にこれと平行に配置され
ていることである。
【0029】この第二の実施例は、構造物の形状から、
図1のように中間連結部材、リング、外枠連結部材から
なる支持機構を中心軸線Y−Yの左右に二組設置するこ
とが困難な場合に用いられる。すなわち、この実施例で
は、外枠と内枠の間が円形でありかつただ一組の支持機
構を用いているので、周面摩擦計全体の寸法が小さくな
り、構造物の鉄板の補強リブ等が邪魔になる場合などに
有利である。この場合は、差動トランス式歪計の測定値
の平均値から鉛直方向の周面摩擦力を求めることができ
る。さらに、この第二の実施例は、内枠116 と外枠112
の間の間隙115にOリング126 を使用できるので、密閉
効果を一段と向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明では、請求項1に記載のように構
成された支持機構を有し、この支持機構の大きな横方向
剛性により周面地盤からのノイズ源としての強力な水平
土圧を支えるので、水平土圧が信号に及ぼす影響をほぼ
取り除くことができる。
【0031】請求項3に記載のように、環状の間隙を有
しかつ一組の中央の支持機構とその両側の二つの計器を
有する配置の周面摩擦計は、請求項2の配置の四角な間
隙を有しかつ中央の一つの計器とその両側の二組の支持
機構を有する配置に比較してその寸法が小さくなるの
で、構造物の補強リブ等があって請求項2の周面摩擦計
の配置が困難な場合に有利である。
【0032】請求項4に記載のように、前記円形の内側
輪郭を有する外枠と、円形の外側輪郭を有する内枠の間
に形成された環状の間隙にOリングを配置することによ
り、止水効果をいっそう高めることができる。
【0033】請求項5に記載のように外枠と内枠と保護
ケースにより形成された空間に水を充満することによ
り、請求項1に記載の支持機構に加えて水の体積によっ
ても周面地盤からの水平土圧を受けることができるの
で、いっそう完全に水平土圧による測定値に対する影響
を除くことができる。その結果、従来の周面摩擦計では
不可能であった深度30 m以上の周面摩擦力の計測が可能
になった。
【0034】さらに請求項6に記載のように、測定計器
が差動トランス式歪計からなるので、海上または河川で
の長期にわたる計測に対しても前述したように電気抵抗
の絶縁低下による影響が従来のワイヤーストレーンゲー
ジ式に比較して軽減されたため工事の作業性が非常に向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周面摩擦計の第一の実施例を保護
カバーを取り除いて示した平面図である。
【図2】図1の周面摩擦計を線II-II に沿って切断した
断面図である。
【図3】本発明による周面摩擦計の第二の実施例を保護
カバーを取り除いて示した平面図である。
【図4】図3の周面摩擦計を中心軸線Y−Yに沿って切
断した周面摩擦計の断面図である。
【図5】従来の周面摩擦計を図6の線V−Vに沿って切
断した断面図である。
【図6】図5の従来の周面摩擦計を線VI-VI に沿って切
断した断面図である。
【符号の説明】
12;112 外枠 15;115 間隙 16;116 内枠 21,21′;121,121′ リング 22;122 中間連結部材 23,23′;123,123′ 外枠連結部材 24;124 保護ケース 25;125 計器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に結合される外枠と、この外枠の
    中に間隙を介して配置されかつ内部にコンクリートが打
    設される内枠と、内枠のコンクリート受感面に加わる水
    平土圧を外枠に支持しかつ内枠を外枠に対して鉛直方向
    に変位可能に支持するための支持機構と、外枠と内枠の
    間の変位を検知可能に設けられた計器とを備えた、潜函
    工法により構造物を地中に構築する際に構造物周面と周
    面地盤の間の摩擦力を測定するための周面摩擦計におい
    て、前記支持機構は、中間連結部材を介して結合された
    少なくとも二つのリングを、これらのリングの中心軸線
    が受感面と直角に交わるように、中間連結部材により内
    枠の受感面と反対側の面に固定し、前記リングの中間連
    結部材と反対側を外枠連結部材を介してそれぞれ外枠に
    固定することにより構成したことを特徴とする周面摩擦
    計。
  2. 【請求項2】 前記の内枠を四角な箱形に形成すると共
    に、外枠をこの内枠の外側輪郭に間隙を置いて対応する
    四角な内側輪郭を有するように形成し、前記の中間連結
    部材を介して結合された少なくとも二つのリングからな
    る一組の支持機構をそれぞれ周面摩擦計の鉛直方向の中
    心軸線に対して左右対称の位置に設けると共に、二組の
    支持機構の間の中心軸線上に前記計器を配置したことを
    特徴とする請求項1の周面摩擦計。
  3. 【請求項3】 前記の内枠を丸い輪郭の箱形に形成する
    と共に、外枠をこの内枠の外側輪郭に間隙を置いて対応
    する丸い内側輪郭を有するように形成し、計器の鉛直方
    向の中心軸線上に、中間連結部材を介して結合された少
    なくとも二つのリングからなる一組の支持機構を設ける
    と共に、この支持機構の両側に計器を配置したことを特
    徴とする請求項1の周面摩擦計。
  4. 【請求項4】 前記円形の内側輪郭を有する外枠と、円
    形の外側輪郭を有する内枠の間に形成された環状の間隙
    にOリングを配置したことを特徴とする請求項3の周面
    摩擦計。
  5. 【請求項5】 前記受感面と反対側にある外枠の面に請
    求項1に記載の支持機構を囲むように保護ケースを固着
    し、外枠と内枠と保護ケースにより形成された空間に水
    を充満したことを特徴とする請求項1から3までのうち
    のいずれか一つに記載の周面摩擦計。
  6. 【請求項6】 前記計器が差動トランス式歪計からなる
    ことを特徴とする請求項1から3までのうちのいずれか
    一つに記載の周面摩擦計。
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