JPH0593419U - 歯列弓ゲージ - Google Patents

歯列弓ゲージ

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JPH0593419U
JPH0593419U JP4410692U JP4410692U JPH0593419U JP H0593419 U JPH0593419 U JP H0593419U JP 4410692 U JP4410692 U JP 4410692U JP 4410692 U JP4410692 U JP 4410692U JP H0593419 U JPH0593419 U JP H0593419U
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高野宇太郎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 義歯を作る時など人工歯を並べる位置を明確
にするために使用する歯列弓ゲージを提供する。 【構成】 透明性を有した平板1からなり、この平板1
上には、長さ40〜75mmの直線2が表され、直線2
の両端2a、2bから、1本の鎖を中央の高さが45〜
60mmとなるように吊り下げた時に形成される懸垂線
形状の曲線3が表されている。この曲線3の外側には、
曲線3の頂点よりも2〜4mm外側に懸垂線の頂点を有
する曲線4が表され、更に両端2a、2bから等間隔に
8〜10mm内側に入った点5a、5bの位置に両端を
有するようにして、懸垂線の頂点が曲線3の頂点よりも
2〜4mm内側に位置する曲線5が表されている。尚、
上記直線2を垂直に2分割する中心線6を表したもの
は、ゲージの位置合わせが容易である。 【効果】 総義歯であっても、患者の歯列の形を非常に
精度良く再現できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、義歯を作る時など歯を並べる位置を明確にするために使用する歯列 弓ゲージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
義歯や歯冠修復、又は架工義歯を作る時、欠損した歯のところに同じ型の人工 歯を並べるのが原則である。しかし、多数歯の欠損や総義歯の場合、元あった歯 の位置がわからないため、従来は歯肉部の頂点を人工歯配列の位置と定めて歯を 並べて義歯を作ってきたのであるが、その歯の並んでできる曲線の形が不明であ った。そのため、歯科技工士の感と経験だけに頼ってきたので、患者固有の歯列 の形があるにもかかわらず、歯科技工士の好みで配列される例が多い。又、患者 が使用している総義歯を再度同一の歯科技工士が作製する場合であっても、異な った歯列弓の形状に義歯ができあがることがある。
【0003】 そこで、本考案者は、歯列弓の形状について研究の重ねた結果、鎖の両端を持 ってぶら下げ、ゆっくりと広げながら長く垂らしてできる曲線、即ち懸垂曲線が 歯列弓の形状に同調することを見い出し、実開昭63−201523号において 、この懸垂曲線に相当する辺を有した、実質的に半円形に形成された透明板から なる歯列弓ゲージを開示した。ここで開示される歯列弓ゲージは、懸垂曲線状に なった辺が患者の歯列弓に非常にうまく沿ったものとなり、人工歯を並べる際の 目安になるになるので便利なものである。 しかしながら、このような形状の歯列弓ゲージでは、懸垂曲線状になった辺を 患者の歯列弓に対して正しい位置に合わせる際、基準となる歯がある程度残って いないと、ゲージをうまく合わせることができず、多数歯の欠損や総義歯のよう な場合には、元あった歯の位置がわからないという問題点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、多数歯の欠損や総義歯の場合であっても、患者固有の歯列の形を再 現でき、元あった歯の位置を明確に指示することのできる歯列弓ゲージを提供す ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の歯列弓ゲージは、透明性を有した平板1からなるものであって、 上記平板1上には、長さ40〜75mmの直線2が表されており、しかも、上 記直線2の両端2a及び2bから、1本の鎖を中央の高さが45〜60mmとな るように吊り下げた時に形成される懸垂線形状の曲線3が表されていること、 上記曲線3の外側には、上記曲線3の頂点よりも2〜4mm外側に懸垂線の頂 点を有する曲線4が表されていること、及び 上記直線2の両端2a及び2bから等間隔に8〜10mm内側に入った点5a 及び5bの位置に両端を有するようにして、懸垂線の頂点が上記曲線3の頂点よ りも2〜4mm内側に位置する曲線5が表されていることを特徴とする。 又、本考案は、上記の歯列弓ゲージにおいて、上記平板上に、直線を垂直に2 分割する中心線6が表されていることを特徴とするものでもある。 まず、本考案の歯列弓ゲージの構造を図1及び図2に例示し、本考案を詳細に 説明する。
【0006】 図1に示される本考案の歯列弓ゲージは、透明性を有した平板1からなるもの であって、平板1の大きさや厚さは特に限定されるものではないが、約8〜10 cm角程度の大きさの四辺形状のものが一般的であり、約1〜2mm程度の厚さ のものが一般的である。又、平板1の材質に関しても特に限定されないが、透明 性を有したプラスチックシートが好ましく、スチロール樹脂シートやアクリル樹 脂シートが一般的である。もちろん、本考案では、平板1として種々のプラスチ ックフィルムも使用でき、ポリエステルフィルムなどを使用しても良い。
【0007】 そして、本考案の歯列弓ゲージでは、このような平板1上に、図1に示される ようにして直線2が表されており、この直線2の両端2aと2bとの距離、即ち 直線2の長さは40〜75mmになっている。この直線2の長さは、人間の歯列 曲線の幅に相当するものであって、統計学的計測の結果、通常の人の80%が5 8〜66mmの歯列曲線の幅を有することによって決められたものである。
【0008】 又、本考案の歯列弓ゲージにおいては、上記直線2の両端2a及び2bから、 中央の高さが45〜60mmとなるようにして、1本の鎖を吊り下げた時に形成 される懸垂線形状をとる曲線3が表されている。この曲線3は、下顎側の歯列の 外側が形成する曲線、即ち、下顎の歯列弓における、前歯部では切縁、臼歯部は 頬側咬頭頂をそれぞれ結んだ線と良く合致するものである。
【0009】 更に、上記曲線3の外側には、図1に示されるような、曲線3の頂点よりも2 〜4mm外側に懸垂線の頂点を有する曲線4が表されており、この曲線4は、曲 線3よりも一回り大きな懸垂線形状を有する。そして、この曲線4は、上顎側の 歯列弓の外側が形成する曲線と良く合致するものとなっている。 尚、曲線4を患者の上顎歯列弓に合わせた際、下顎の歯列弓に相当する上記曲 線3は、上顎の歯列弓における、前歯のやや後方、犬歯の舌側面、臼歯部では左 右の中心溝を結んだ線に位置することになり、咬合状態を調節する際の目安とし て利用できる。
【0010】 その上、本考案の歯列弓ゲージには、上記直線2の両端2a及び2bからそれ ぞれ等間隔に8〜10mm内側に入った点5a及び5bの位置に両端を有するよ うにして、上記曲線3及び曲線4と同じ側に、1本の鎖を吊り下げた時に形成さ れる懸垂線形状をとる曲線5が表されており、この曲線5の懸垂線の頂点は、曲 線3の頂点よりも2〜4mm内側に位置している。 このような懸垂線形状を有する曲線5は、上顎側及び下顎側の歯列弓の内側が 形成する曲線と良く合致するものであり、無歯顎基準線として利用できるもので ある。尚、この曲線5よりも内側部分が、人工歯の配列が禁止される範囲(配列 禁止ゾーン)である。
【0011】 本考案では、種々の大きさの歯列弓に対応できるものとするために、種々の大 きさの曲線が形成された歯列弓ゲージを形成することが好ましく、例えば上記直 線2の長さを、60〜75mmの範囲で一定間隔(例えば2〜3mm程度の間隔 )で変化させ、これに対応する曲線3〜5が形成された、複数枚の歯列弓ゲージ とすることが好ましい。
【0012】 このように、本考案の歯列弓ゲージには3本の、懸垂線形状を有した曲線が表 されており、例えば上顎模型に人工歯を配列させる場合には、曲線4と曲線5の 間に形成される範囲が患者の歯列に最も良く合うゲージを選び、咬合器の咬合平 面板として用いれば、透明板であるため、咬合平面との対応状態を観察しながら 曲線4及び曲線5に沿って正確に人工歯を配列することができる。 しかも、本考案の歯列弓ゲージでは、従来の歯列弓ゲージのように、歯列弓の 目安となる前歯と臼歯の位置に合わせる必要がなく、たとえ無歯顎模型であって も、ゲージの曲線を合わせ易く、元あった歯の位置を知ることができ、患者に適 した位置に人工歯を植立することができる。 又、下顎模型に人工歯を植立する場合には、ゲージに表された曲線3と曲線5 の間に形成される範囲に人工歯が位置するようにして植立を行えば良い。
【0013】 尚、図1に示される本考案の歯列弓ゲージでは、患者の歯列弓に対してゲージ を簡単に、かつ正確に合わせ易いように、直線2を垂直に2分割する中心線6が 表されている。 上記の構造を有する本考案の歯列弓ゲージを製造するには、透明性を有した平 板を準備し、この平板の表面に、スクリーン印刷等により、直線2、曲線3〜5 及び中心線6を印刷するのが一般的である。
【0014】 又、図2には、本考案の歯列弓ゲージの最も好ましい構造が示されている。こ の図2に示されるものにあっては、図1に示されるものと同様の、直線2、曲線 3〜5及び中心線6の他に、曲線4の頂点において中心線6と直交する直線7が 表され、直線7と約15mmの間隔をあけて平行に、かつ直線2側に、線8が表 され、直線7と約45mmの間隔をあけて平行に、かつ直線2側に、線9が表さ れている。しかも、上顎間溝に相当する部分には、ゲージの位置合わせがし易い ように、上顎間溝輪郭線10も表されている。
【0015】 この直線7は、患者の歯列の頂点をゲージに合わせ易く、かつゲージを合わせ た際の位置ズレを認識し易くするためのものである。又、線8及び線9は、左右 の歯の位置のバランスを確認し易くするためのものであり、曲線3と5の間の部 分又は曲線4と5の間の部分で、しかも線8と線9の間の部分が咬合面ゾーン( ほぼ第1小臼歯〜第2大臼歯に相当する範囲)に相当している。 尚、この図2に示されるものにあっては、中心線6及び直線7に1cm間隔で 目盛りが表され、第2大臼歯に相当する部分の近傍にも、左右の歯の位置のバラ ンスがとり易いように目盛り等が表されている。 以下に本考案の歯列弓ゲージの実施例を示す。
【0016】
【実施例】
厚さ約1mmの透明なスチロール樹脂製の平板を、92mm×83mmの大き さに切断したものを8枚準備し、それぞれの表面にスクリーン印刷により、図2 に示されるような線画を印刷して、本考案の歯列弓ゲージを作製した。尚、この 際、下顎側の歯列弓の外側の縁と合致する曲線3の両端に位置する2a−2b間 の距離は、それぞれ60.5〜74.5mmの範囲において2mm間隔で変化す るようにし、曲線3の中央の高さは全て57mmとした。又、曲線4は、曲線3 の外側に約3mmの間隔があくような懸垂線として表され、曲線5の両端に位置 する点5a、5bは、直線2の両端である2a、2bから等間隔に約9mm内側 に入った位置になるようにし、曲線5の頂点が、曲線4の頂点よりも約3mm内 側になるようにした。
【0017】 このようにして得られた8種類の本考案の歯列弓ゲージは、そのうちのいずれ かを適宜選択することにより、ほとんどの患者の有歯顎模型にも無歯顎模型にも 良く合致させることができ、この歯列弓ゲージを用いて総義歯を製作したところ 、製作された総義歯は、発音異常がなく、しかも装着時の違和感のないものであ ることが確認された。
【0018】
【考案の効果】
本考案の歯列弓ゲージは、義歯を作る時、又は多数歯欠損の修復をする時、人 工歯を並べる位置を明確に指示することができ、総義歯の場合であっても、患者 固有の歯列の形を非常に精度良く再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の歯列弓ゲージの一例を示す図である。
【図2】本考案の歯列弓ゲージの別の実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 平板 2 直線 2a、2b 直線2の両端 3 曲線 4 曲線 5 曲線 5a、5b 曲線5の両端に位置する点 6 中心線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性を有した平板1からなるものであ
    って、 上記平板1上には、長さ40〜75mmの直線2が表さ
    れており、しかも、上記直線2の両端2a及び2bか
    ら、1本の鎖を中央の高さが45〜60mmとなるよう
    に吊り下げた時に形成される懸垂線形状の曲線3が表さ
    れていること、 上記曲線3の外側には、上記曲線3の頂点よりも2〜4
    mm外側に懸垂線の頂点を有する曲線4が表されている
    こと、及び上記直線2の両端2a及び2bから等間隔に
    8〜10mm内側に入った点5a及び5bの位置に両端
    を有するようにして、懸垂線の頂点が上記曲線3の頂点
    よりも2〜4mm内側に位置する曲線5が表されている
    ことを特徴とする歯列弓ゲージ。
  2. 【請求項2】 上記平板1上に、上記直線2を垂直に2
    分割する中心線6が表されていることを特徴とする請求
    項1記載の歯列弓ゲージ。
JP1992044106U 1992-06-01 1992-06-01 歯列弓ゲージ Expired - Lifetime JPH0715535Y2 (ja)

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JPH0593419U true JPH0593419U (ja) 1993-12-21
JPH0715535Y2 JPH0715535Y2 (ja) 1995-04-12

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013541355A (ja) * 2010-08-16 2013-11-14 アプニキュア, インコーポレイテッド 口腔用デバイスを定寸するための方法およびシステム
JP2014000145A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 White Base:Kk 基準付鏡

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