JPH0593235A - ガリウムマイクロアロイされた延性改良NiAl金属間化合物 - Google Patents

ガリウムマイクロアロイされた延性改良NiAl金属間化合物

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JPH0593235A
JPH0593235A JP4041829A JP4182992A JPH0593235A JP H0593235 A JPH0593235 A JP H0593235A JP 4041829 A JP4041829 A JP 4041829A JP 4182992 A JP4182992 A JP 4182992A JP H0593235 A JPH0593235 A JP H0593235A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 航空機のガスタービンディスク等に使用され
る新規なアルミニウム化ニッケル合金を提供する。 【構成】 上述の合金は少なくとも約50原子%のニッケ
ル及び約0.01乃至約0.25原料%のガリウムを含むβ相ア
ルミニウム化ニッケル金属間化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は航空機のガスタービンエンジンに
使用されるアルミニウム化ニッケル合金に係わり、特
に、性能及び効率を増すために高温で運転される翼及び
タービンディスクの用途に使用されるガリウム含有アル
ミニウム化ニッケル合金に係わる。
【0002】
【発明の分野】本発明は、ガリウムマイクロアロイされ
たNiAlを基質とする金属間化合物に関する。
【0003】
【発明の背景】典型的には航空機に使われるガスタービ
ンエンジン内に使用する改良された軽量高温材料が、絶
えず要望されている。鉄、ニッケル及びコバルトを基質
とする超合金に対して、多大の努力が払われてきた。し
かし、多くの可能性が内在するもう1つの分野は、金属
間化合物の分野である。
【0004】金属間化合物は、成分金属の結晶構造とは
異なる特定の結晶構造を有する金属化合物である。金属
間化合物は、整列された原子分布を有する。金属間化合
物の結合は依然主として金属結合であり、セラミックよ
りも脆くないが、それでも外界温度では脆い傾向にあ
る。これらの整列された構造は特定の組成範囲に亘って
存在し、高融点を示し、また外界温度における低い延性
又は破壊靱性を有するにも拘わらず、良好な強度を持つ
可能性がある。代表的な金属間化合物には、TiAl、
Ti3 Al、Ni3 Al及びNiAlが包含される。
【0005】NiAl系が特に関心を引く。NiAl系
は、タービンの翼としての使用に特に魅力的である。こ
れらの翼は、典型的にはニッケル基超合金により製造さ
れている。しかし、NiAl金属間化合物は、ニッケル
基超合金と比べて最大33%まで低い密度及び最大30
0%までの高熱伝導率を与える。しかし、室温と約60
0°Fとの間で1%以下のNiAl金属間化合物の低い
延性が、NiAl金属間化合物のニッケル基超合金に対
する可能性ある代替材料としての適用を妨げてきた。
【0006】多くの研究がNi3 Alの改良及び改質に
向けられてきたが、NiAlの改良の研究は幾分限られ
ていた。例えば、リウらの米国特許第4,612,16
5号及び同4,731,221号においては、有効な量
のホウ素の添加及び0.35乃至1.5%のハフニウ
ム、ジルコニウム、鉄及びこれらの混合物の添加によ
る、24.5重量%以下のアルミニウムを含むNi3
lの延性の改良が研究されている。同様に、フアンらの
米国特許第4,478,791号においては、少量のホ
ウ素の添加によるNi3 Al金属間化合物の延性の改良
が研究されている。
【0007】NiAl金属間化合物系も研究された。殆
どの研究は、NiAlの外界温度延性の改良に向けられ
た。ローらの米国特許第4,961,905号において
は、L10 マルテンサイト相の生成を起すための少なく
とも10原子%のコバルトの添加による、前記金属間化
合物の低温における延性及び靱性の改良が研究されてい
る。ルディー(Rudy)及びソーソフ(Sautho
ff)の論文である「秩序金属間(Fe,Ni)Al相
のクリープ挙動」、マテリアル・リサーチ・ソサェティ
・シンポジウム予稿集、39巻(1985年)[”Cr
eep Behaviour of the Orde
red Intermetallic(Fe,Ni)A
l Phase”,Mat.Res.Soc.Sym
p.Proc.,Vol.39(1985)]において
は、少なくとも10原子%の鉄を含むNiAl金属間化
合物のクリープ挙動が検討されており、そしてこれらの
脆性合金の耐クリープ性が鉄10原子%で最大であるこ
とが結論されている。
【0008】ロー(Law)及びブラックバーン(Bl
ackburn)は、多結晶質NiAlにおけるガリウ
ム添加効果を研究している。彼らの「急速凝固軽量耐久
性ディスク材料」(”Rapidly Solidif
ied LightweightDurable Di
sk Material”)と標題されたファイナル・
エア・フォース・レポート(Final Air Fo
rce Report)AFWAL−TR−87−41
02(1987年12月)においては、0.5%程の低
含量のガリウムがβ−NiAlに添加され、多結晶質N
iAlにおいては延性の改良が見られなかった。
【0009】バレットらの米国特許第4,610,73
6号においては、NiAlのコーティング材としての耐
繰返し酸化性を改良するために、0.05乃至0.25
重量%の少量のジルコニウムがNiAlに加えられた。
グララ(Grala)らは、「NiAl及びNi3 Al
の研究」、金属間化合物の機械的性質(1960)[”
Investigations ofNiAl and
Ni3 Al”,Mechanical Proper
ties of Intermetallic Com
pounds,(1960)]において、0.5重量%
のモリブデンの添加により多量の粒界析出物が生成する
が、しかしNiAlの脆性−延性転移温度が室温に下が
り、これによって延性が約1.9%まで改良されること
を報告ている。
【0010】高温引張強さ、高融点及び優れた熱伝導率
などの望ましい特性に寄与する金属間化合物の整列され
た原子構造を維持しながら、NiAl金属間化合物の室
温延性を改良する様に金属間化合物を合金化できたら望
ましかろう。
【0011】
【発明の概要】本発明の合金は、ガリウム含有NiAl
アルミニウム化ニッケル合金である。該合金はβ相金属
間化合物であり、そしてガリウムは略等しい原子的量の
アルミニウムとニッケルとを含むNiAl金属間化合物
へのマイクロアロイ化添加物として含まれる。約45原
子%乃至約59原子%のNiを含むNiAlが、β相と
して言及される単相金属間化合物を形成する。ニッケル
及びアルミニウムの組成限界は温度に応じて僅かに変動
すものの、この相領域は約2950°F乃至3000°
Fの融点まで存在する。最も広義の態様において、本発
明の合金は約48乃至約57原子%のニッケル、約0.
01乃至約0.25原子%のガリウム及び本質的に残部
のアルミニウムから本質的に成る。ニッケル含量は好ま
しくは約50原子%乃至約53原子%であり、そしてガ
リウムは約0.01原子%乃至約0.25原子%、好ま
しくは約0.05原子%乃至約0.2原子%の量で含ま
れ、残部は本質的にアルミニウムである。本発明のマイ
クロアロイされたガリウムを含有するNiAlは、改良
された室温延性及び塑性ひずみを示す。
【0012】本発明の利点は、これらガリウムのマイク
ロ添加物を含まないか、又は本発明で意図しているより
も大きな原子%で存在するガリウムを含む従来のNiA
l合金よりも可成り改良された室温延性を有することで
ある。本発明合金のもう1つの利点は、約0.210ポ
ンド/(インチ)3 の低密度を有し、現に使用されてい
る合金よりも密度が可成り低いために、タービンエンジ
ンの翼又はタービンディスクとして使用するのに極めて
適切なことである。
【0013】他の利点には、優れた耐酸化性及び単純な
整列された結晶構造が含まれ、該結晶構造は、他の金属
間化合物と比べて潜在的に容易な塑性変形を持つCsC
l型の体心立方結晶構造である。例えば0.1原子%な
ど少量のジルコニウムの添加により、耐酸化性を更に高
めることができる。本明細書中で使用する「本質的に残
部のアルミニウム」という用語には、前記合金の残部中
のアルミニウムのほかに、特性及び/又は量において前
記合金の特長に悪影響を及ぼさない少量の不純物及び混
入元素が包含される。これらの不純物は、通常夫々10
0ppm以下の量で存在する。代表的な不純物には、1
5乃至60ppmの炭素、40乃至100ppmの酸
素、約1乃至約2ppmの硫黄、約5乃至約6ppmの
ホウ素及び約1乃至約3ppmの窒素が包含される。他
の不純物には、ケイ素、銅及びコバルトが含まれ得る。
【0014】本明細書中で使用する「降伏強さ」は、A
STM仕様書E8[「金属材料の引張試験の標準法」、
ASTM標準年刊書、03.01巻130乃至150
頁、1984年(”Standard Methods
of Tension Testing of Me
tallic Materials,”AnnualB
ook of ASTM Standards,Vo
l.03.01,pp.130−150,1984)]
又は同様の方法に準拠して試験した引張試験片におい
て、0.2%の塑性ひずみを生起させるのに必要な応力
に対応する0.2%耐力である。ksiという用語は、
1,000ポンド/(インチ)2に等しい応力の単位を
表わす。塑性ひずみは、ASTM仕様書E8に準拠して
試験した場合の室温での引張における破損前の非弾性ひ
ずみとして定義される。
【0015】本発明の金属間化合物は、機械的性質に影
響を与える過剰の不純物を生じさせない任意適宜の単結
晶成長方法により製造することができる。本発明の金属
間化合物は、ガスタービンエンジン内で使用する翼の製
作に使用することができる。これらの翼には、回転圧縮
機翼及びタービンディスクに装着されたタービン羽根の
両方、並びに静翼が包含される。
【0016】本発明の他の特徴及び利点は、添付図面と
関連付けて記載し、本発明の構成を例示した以下の好適
な態様の一層詳細な説明により明らかとなろう。
【0017】
【発明の詳述】本発明により、改良された室温延性を有
する、ガリウムでマイクロアロイされたβ相NiAl金
属間化合物が開示される。好適なβ相金属間化合物は、
少なくとも約50原子%のニッケル及び約0.01原子
%乃至約0.25原子%のガリウムを含む単結晶であ
る。これらのβ相金属間化合物及び該金属間化合物から
成長させた単結晶物品は、少なくとも約1.5%の室温
塑性ひずみを有する。
【0018】本発明の金属間化合物の1つの可能な用途
は、ガスタービンエンジン用の翼である。NiAlの利
点には、低密度が含まれる。本発明のNiAl金属間化
合物は、0.210ポンド/(インチ)3 の密度を有す
る。この密度は、現に使用されているニッケル基超合金
の密度の約2/3である。この低密度が、軽量部品を生
み出す。例えば、翼が回転タービン羽根である場合、N
iAl金属間化合物の使用により、タービン羽根の重量
が低減されるばかりでなく、ディスクへの応力の低下に
よりタービンディスクの重量も低減される。
【0019】更に、本発明のNiAlの熱伝導率は、現
に使用されている超合金の熱伝導率からの改良を示す。
例えば高圧タービン羽根として使用するなど、部品を高
温で使用する場合に、この性質が重要である。この改良
された熱伝導率は、一層良好な熱分布を可能にし、そし
て潜在的な寿命を短縮するホットスポットを取り去る。
【0020】本発明のβ相アルミニウム化ニッケル金属
間化合物は、体心立方(bcc)構造に基づく単純な整
列構造であり、ニッケルが頂点に配置され、そしてアル
ミニウムが体心部位に配置される。本発明の金属間化合
物に関しては、ガリウムは通常アルミニウムを置換す
る。即ち、化学量論的NiAlに対して、ガリウムによ
るアルミニウムの置換が、構造中でのAlの置換をもた
らすものと確信する。
【0021】本発明の合金は、適切な量の高純度元素物
質を混合し、そしてアルゴン雰囲気下で誘導溶融するこ
とにより製造する。誘導溶融チャージを、その後一方向
凝固炉内で、Alの蒸発を防止するためにアルゴン雰囲
気下で再溶融し、そして、他の任意の単結晶成長法を使
用することもできるが、周知のブリッジマン法を用いて
単結晶として凝固させる。
【0022】不純物の存在が痕跡量と特徴づけられるよ
うに、不純物を百万分率(ppm)で測定される低い濃
度に維持する。これらの痕跡元素は、通常酸素、窒素、
炭素、硫黄及びホウ素等の格子間元素であり、そして各
不純物について100重量ppm以下の量で存在する。
ケイ素は、約1000ppmまでの量で存在する。本発
明の単結晶アルミニウム化ニッケルの好適な態様は、約
50乃至約53原子%のNi、約0.01乃至約0.2
5原子%のガリウム及び本質的に残部のアルミニウムか
ら本質的に成る。最大の延性を得るためには、必要に応
じてガリウムの量を約0.05原子%乃至約0.2原子
%の範囲に維持する。
【0023】最も好適な態様においては、本発明の単結
晶アルミニウム化ニッケルは、約50乃至約51原子%
のニッケル、公称約0.1原子%のガリウム及び本質的
に残部のアルミニウムから本質的に成る。この最も好適
な態様の公称ガリウム組成は、約0.05乃至約0.1
5原子%ガリウムの溶融許容範囲を有する。この好適な
組成を有する単結晶物品は最良の延性を有し、引張にお
ける少なくとも約2%の室温塑性ひずみを示すことが期
待される。
【0024】予期せぬことに、本発明により製造され
る、ガリウムでマイクロアロイされた単結晶金属間Ni
Al合金は、約0.25原子%以下のガリウム含量にお
いて非常に高い<110>方位での室温塑性ひずみを示
す。破壊までの塑性ひずみ対ガリウム含量のプロット
を、図1に示した。ガリウム約0.2%以下において、
室温塑性伸びが約4.5%まで急激に上昇する。ガリウ
ム約0.25%において、塑性ひずみは許容し得るレベ
ルである1.5%まで低下し、そして0.5%以下のガ
リウム含量では塑性ひずみは1%以上であるが、しかし
ガリウム含量が増すに連れて急激に低下し、約2原子%
のガリウムを含む単結晶合金は約0.8%の室温塑性ひ
ずみを有する。
【0025】例証のため、本発明の金属間NiAl化合
物及び他のNiAl化合物の組成を下記表1に示した。
<110>結晶方向が試験片の応力軸に平行に配置され
る様に表1の組成物を室温において引張試験して得られ
た、これら合金の夫々の対応する機械的性質を、下記表
2に示した。 表1 化学組成1 合金 Ni Al Ga D5 50.00 50.00 0.0 D185 50.00 49.99 0.01 D128 50.00 49.95 0.05 D184 50.00 49.90 0.10 D129 50.00 49.80 0.20 D73 50.03 49.48 0.49 D71 50.07 48.93 1.00 D36 50.52 47.47 2.01 D72 50.03 45.00 4.97 D74 49.00 50.00 1.00 注1) 組成は原子%単位による。 表2 機械的性質 1,2 合金 引張強さ 0.2%耐力 塑性ひずみ D5 31.27 28.58 0.86% D185 46.22 37.09 3.47% D128 35.13 27.75 2.18% D184 42.57 28.63 4.46% D129 47.55 43.80 1.68% D73 34.98 31.27 1.13% D71 44.74 42.15 0.98% D36 70.35 68.26 0.80% D72 50.24 49.18 0.74% D74 69.96 68.70 0.24% 注1) 室温試験結果。
【0026】注2) 応力はksi単位による。 延性の改良に加えて、本発明の金属間化合物の破壊靱性
も改良される。更に、破壊靱性は異方性であり、更に、
生長するき裂の先端での塑性の増大に起因して温度上昇
と共に高まる。
【0027】本発明のガリウムでマイクロアロイしたN
iAl金属間化合物の、特に好適な組成範囲及び最も好
適な組成範囲での、改良された室温延性は、この金属間
化合物を、ディスク、多結晶形での強化金属間化合物複
合材料用の延性マトリックス及びタービン用途用の単結
晶翼等の物品におけるニッケル基超合金の魅力的な代替
材料とする。
【0028】以上の記載に鑑み、本発明が本明細書中に
記載した態様及び組成に限定されないことは当業者に明
らかである。全て本発明の意図する範囲内である多数の
変形例、変更例、置換例及び等価例が当業者に明らかで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】NiAl金属間化合物における塑性ひずみ%対
ガリウム原子%のプロット図表である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも約50原子%のニッケル及び
    約0.01乃至約0.25原子%のガリウムを含むβ相
    アルミニウム化ニッケル金属間化合物。
  2. 【請求項2】 約48乃至約57原子%のニッケル、約
    0.01乃至約0.25原子%のガリウム及び本質的に
    残部のアルミニウムから本質的に成るβ相アルミニウム
    化ニッケル合金。
  3. 【請求項3】 約50乃至約53原子%のニッケル、約
    0.01乃至約0.25原子%のガリウム及び本質的に
    残部のアルミニウムから本質的に成る単結晶β相アルミ
    ニウム化ニッケル合金。
  4. 【請求項4】 ガリウムの原子%が約0.05乃至約
    0.2%である請求項3記載の単結晶β相アルミニウム
    化ニッケル合金。
  5. 【請求項5】 約50乃至約51原子%のニッケル、約
    0.05乃至約0.15原子%のガリウム及び本質的に
    残部のアルミニウムから本質的に成る単結晶β相アルミ
    ニウム化ニッケル合金。
  6. 【請求項6】 約50乃至約53原子%のニッケル、約
    0.01乃至約0.25原子%のガリウム及び本質的に
    残部のアルミニウムから本質的に成るアルミニウム化ニ
    ッケル物品。
  7. 【請求項7】 物品がタービンディスクである請求項6
    記載の物品。
  8. 【請求項8】 金属間化合物マトリックスに内包された
    繊維から成る強化金属間化合物マトリックス複合材料物
    品であって、前記金属間化合物マトリックスが約50乃
    至約53原子%のニッケル、約0.01乃至約0.25
    原子%のガリウム及び本質的に残部のアルミニウムから
    本質的に成り、そして少なくとも1.5%の室温塑性ひ
    ずみにより特徴づけられる強化金属間化合物マトリック
    ス複合材料物品。
  9. 【請求項9】 約50乃至約53原子%のニッケル、約
    0.01乃至約0.25原子%のガリウム及び本質的に
    残部のアルミニウムから本質的に成る単結晶β相アルミ
    ニウム化ニッケル物品。
  10. 【請求項10】 物品が翼である請求項9記載の物品。
JP4041829A 1991-03-04 1992-02-28 ガリウムマイクロアロイされた延性改良NiAl金属間化合物 Expired - Lifetime JPH0726170B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US664246 1991-03-04
US07/664,246 US5116438A (en) 1991-03-04 1991-03-04 Ductility NiAl intermetallic compounds microalloyed with gallium

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Publication Number Publication Date
JPH0593235A true JPH0593235A (ja) 1993-04-16
JPH0726170B2 JPH0726170B2 (ja) 1995-03-22

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ID=24665225

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4041829A Expired - Lifetime JPH0726170B2 (ja) 1991-03-04 1992-02-28 ガリウムマイクロアロイされた延性改良NiAl金属間化合物

Country Status (4)

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US (1) US5116438A (ja)
EP (1) EP0502655B1 (ja)
JP (1) JPH0726170B2 (ja)
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