JPH059278Y2 - - Google Patents

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JPH059278Y2
JPH059278Y2 JP1987014318U JP1431887U JPH059278Y2 JP H059278 Y2 JPH059278 Y2 JP H059278Y2 JP 1987014318 U JP1987014318 U JP 1987014318U JP 1431887 U JP1431887 U JP 1431887U JP H059278 Y2 JPH059278 Y2 JP H059278Y2
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outer cylinder
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、散水装置に係り、特に船の甲板を洗
浄するのに好適な自動昇降式散水装置に関する。
〔従来の技術〕
石炭運搬船や鉱石運搬船などのばら積貨物船
は、貨物の積込みや荷揚げの際に粉塵などが飛散
し、甲板が汚れる。このため、ばら積貨物船に
は、甲板洗浄用の洗浄装置を設けることがある。
この洗浄装置は、ハツチカバーより約1mほど高
くして、ハツチカバーも洗浄できるようになつて
いる。
一方、甲板上の艤装品の高さをハツチカバー以
上にすると、貨物の積込みや荷揚げの荷役作業時
に、荷役装置と干渉する。従つて、甲板上の艤装
品は、ハツチカバーより低くする必要がある。そ
こで、従来の甲板洗浄装置は、洗浄機を起倒式の
台に取り付け、手動ウインチを用いて使用時には
起こし、不使用時には倒すようにしていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、甲板洗浄装置を起倒式にすると、 荷役時に乗組員による起倒作業が必要であ
り、取扱が不便である。
装置が回動するため、起倒式の台と固定配管
の間に特殊な継手を使用する必要があり、高価
となる。
取付台の高さが高いため、洗浄水の噴射にと
もなう振動を防止する必要から、装置全体の剛
性を高めて振動に耐えうる構造にしてあり、装
置が大型、かつ高価となる。
などの欠点を有していた。
本考案は、上記従来技術の欠点を解消するため
になされたもので、荷役装置と干渉することがな
く、甲板の洗浄作業を容易に行うことができる自
動昇降式散水装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
甲板洗浄装置は、一般に海水をポンプにより汲
み上げ、5Kg/cm2程度の圧力にしてノズルに供給
し、噴射するようにしている。本考案は、この洗
浄水の大きな圧力に着目してなされたもので、下
部に液体供給口が設けてある外筒と、この外筒内
に昇降自在に挿入され、外筒に液体が供給された
とき、その液圧により上昇する内筒と、この内筒
の上部に取り付けたノズルと、前記内筒の周面に
軸線に沿つて形成したキーと、前記内筒の下端部
に、前記外筒との間に通水可能な大きさに形成し
た係止フランジと、前記外筒に設けられ、貫通し
ている前記内筒のキーと嵌合するキー溝が形成し
てあるとともに、前記係止フランジを係止し、上
昇した内筒を所定位置に停止させる第1ガイド円
板と、この第1ガイド円板の上方の前記外筒に設
けられ、貫通している前記内筒のキーと嵌合する
キー溝が形成してある第2ガイド円板と、前記第
1ガイド円板の下面と前記係止フランジの上面と
のいずれか一方に設けたパツキンとを有すること
を特徴としている。
〔作用〕
上記の如く構成した本考案においては、液体供
給口から外筒内に供給された液体が、内筒に取り
付けたノズルから噴射される際に圧力が高まり、
この圧力が内筒に作用して内筒を上昇させ、自動
的にノズルの噴射位置を必要な高さに高めること
ができる。また、液体の供給を停止すると、内筒
は自重により外筒内を下降し、自動的に装置の高
さを低くすることができる。
しかも、内筒に設けた係止フランジは、外筒と
の間で通水可能に形成してあるため、係止フラン
ジと外筒との間から液体が漏れ、この液体が内筒
の昇降の際の潤滑剤の役割をなし、内筒の昇降が
容易、円滑となる。そして、係止フランジが外筒
に設けたガイド円板に係止されると、パツキンに
より封水され、内筒と外筒との間からの液漏れを
阻止できる。さらに、内筒に設けたキーは、ガイ
ド円板のキー溝と嵌合しているため、内筒が外筒
内で回転することがなく、ノズルを所定位置に停
止させることができる。
〔実施例〕
本考案に係る自動昇降式散水装置の好ましい実
施例を、添付図面に従つて詳説する。
第1図は、本考案に係る自動昇降式散水装置の
実施例である甲板洗浄装置の一部を断面にした正
面図である。
第1図において、甲板洗浄装置10は、甲板上
に固定した下側外筒12の下部に供給口14が設
けてある。下側外筒12の上部には、フランジ部
16が設けてある。このフランジ部16は、第1
ガイド円板18を介して上側外筒20の下部フラ
ンジ22とボルトにより締結される。そして、上
側外筒20の上部に設けた上部フランジ24に
は、第2ガイド円板26がボルトにより締結して
ある。
第1ガイド円板18と第2ガイド円板26と
は、第2図に示すように中央部がキー溝28を有
する透孔30となつており、周縁部に複数のボル
ト孔32が等間隔で形成されている。なお、第1
ガイド円板18は、後述する内筒を係止する係止
部となつている。
上側外筒20を貫通して下端部が下側外筒12
内に挿入された内筒34は、外面にキー36が形
成してある。このキー36は、内筒34の軸線に
平行して内筒34のほぼ全長にわたつて設けら
れ、第1、第2ガイド円板18,26のキー溝2
8に嵌合している。また、内筒34の下端部に
は、第1ガイド円板18に係止される係止フラン
ジ38が設けてある。係止フランジ38は、下側
外筒12との間を洗浄水が通水可能な大きさに形
成してあり、上面に封水パツキン40が取り付け
てある。
内筒34の上部フランジ42には、洗浄機44
が取り付けてある。洗浄機44は、俯角が調節で
きるノズル46を有している。このノズル46に
は、ハンドル48が設けてあり、手動操作により
ノズル46の向きを変えることができるようにな
つている。また、洗浄機44は、内筒34上にお
いて回転自在となつており、洗浄機44内を流れ
る洗浄水を利用して回転力を得るための図示しな
い駆動羽根が内設されている。
上記の如く構成した甲板洗浄装置の作用は、次
のとおりである。
供給口14には、ホース等を介して図示しない
ポンプが接続される。そして、甲板洗浄装置10
に洗浄水が供給されていない場合には、内筒34
が第1図に示すように下降しており、外筒内に挿
入された状態になつている。このとき、落下防止
ストツパ49が第2ガイド円板26に支えられる
ことにより、内筒34の下端は、供給口14より
上方にある。
洗浄を開始する場合には、図示しないポンプが
駆動され、海水を吸引して昇圧し、洗浄水W(第
3図参照)として供給口14から下側外筒12に
送る。下側外筒12に入つた洗浄水Wは、内筒3
4を通つて洗浄機44のノズル46から噴射され
る。ノズル46の噴射口は、断面積が下側外筒1
2の断面積より非常に小さいため、洗浄機44の
内部抵抗に相当する圧力が下側外筒12の下部に
発生し、内筒34と洗浄機44とを押し上げる力
が生ずる。この力は、圧力と下側外筒12の内径
断面積の積に相当する。従つて、下側外筒12の
内径断面積と洗浄水圧力との積が、内筒34と洗
浄機44との自重以上となるよう設定すると、内
筒34は自動的に押し上げられ、第3図に示した
位置まで上昇する。この内筒34の上昇中は、内
筒34の係止フランジ38が下側外筒12との間
に通水可能な大きさに形成されているため、係止
フランジ38の外周面と外筒12の内周面との間
から僅かに水漏れを生じ、漏れた水が潤滑剤とし
ての役割をなして内筒34を滑らかに上昇させ
る。しかし、内筒34が第3図に示した位置に達
すると、係止フランジ38は第1ガイド円板18
に係止させられ、係止フランジ38上に取り付け
た封水パツキン40が第1ガイド円板18の下面
に圧接させられて水漏れを防止する。
ノズル46から洗浄水Wが噴射されると、洗浄
機44は前述した如く、図示しない駆動羽根によ
り回転力を得、自動的に回転して甲板上を洗浄す
る。しかし、内筒34は、キー36が第1、第2
ガイド円板18,26のキー溝28に嵌合してい
るために回転しない。そして、特定の場所だけを
洗浄したい場合には、洗浄機44の回転を停止さ
せて、ハンドル44を操作し、ノズル46を洗浄
したい場所に向け、洗浄水を噴射する。このと
き、内筒34は、洗浄水の噴射に基づく反力のた
め、軸線に直交した周面の接線方向の力を受ける
が、キー36が第1、第2ガイド円板18,26
のキー溝28と嵌合しているため、回転せずに洗
浄機44を一定位置に保持する。また、第1、第
2ガイド円板18,26は、内筒34を支え、洗
浄水の噴射による洗浄機44の振動を防止する。
洗浄が終了して洗浄水の供給を停止すると、洗
浄水圧力が低下し、内外筒内の洗浄水の一部をノ
ズル46から吐出しつつ内筒34が、第1図に示
した位置まで自重により外筒内を下降する。
このように、本実施例によれば、洗浄水を供給
するだけで洗浄機44を所定の高さまで上昇させ
ることができとともに、洗浄水の供給を停止する
だけで自動的に洗浄機44の高さを低くすること
ができる。従つて、第1図に示した非洗浄時の上
端がハツチカバーより低い位置となるように設定
し、第3図に示した洗浄時の洗浄機44の位置
が、洗浄に必要な高さとなるように設定すること
により、荷役装置と干渉することがない甲板洗浄
装置が得られる。
しかも、洗浄機44の昇降が洗浄水の供給、停
止により自動的に行われ、取り扱いが容易で、省
力化を図ることができる。また、従来の起倒式と
異なり、構造が簡単で小型化を図ることができ、
コストを低減することができ、さらに、係止フラ
ンジ38の上面に封水パツキン40を設けたこと
により、係止フランジ38と下側外筒12との間
に間隙が生じてもよく、機械的精度を必要としな
いため、コスト低減がはかれる。なお、封水パツ
キン40は、第1ガイド円板18側に設けてもよ
い。また、内筒34は、間隙を隔てて設けた第1
ガイド円板18と第2ガイド円板26とに案内さ
れるため、昇降の際に傾くことがなく、昇降が円
滑におこなわれる。
なお、前記実施例においては、甲板洗浄装置に
適用した場合について説明したが、スプリンクラ
等の散水装置や他の洗浄装置にも適用することが
できる。また、前記実施例においては、下側外筒
12を甲板上に固定した場合について説明した
が、装置全体を埋込式にし、洗浄時に洗浄機44
を露出させることもできる。
〔考案の効果〕
以上に説明した如く、本考案によれば、外筒に
挿入した内筒を供給する液体の圧力により昇降さ
せ、洗浄機を自動的に昇降できるようにしたた
め、荷役装置と干渉せず、甲板の洗浄作業を容易
に行うことができる。しかも、内筒に設けた係止
フランジは、外筒との間に通水可能に形成してあ
るため、係止フランジと外筒との間から液体が漏
れ、この液体が内筒の昇降の際の潤滑剤の役割を
なし、内筒の昇降が容易、円滑となる。さらに、
内筒に設けたキーは、ガイド円板のキー溝と嵌合
しているため、内筒が外筒内で回転することがな
く、ノズルを所定位置に停止させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動昇降式散水装置の実
施例である甲板洗浄装置の一部を断面にした正面
図、第2図は前記実施例のガイド円板の詳細説明
図、第3図は第1図に示した甲板洗浄装置の甲板
洗浄時の一部を断面にした正面図である。 10……甲板洗浄装置、12……下側外筒、1
4……供給口、18……第1ガイド円板、20…
…上側外筒、26……第2ガイド円板、34……
内筒、38……係止フランジ、40……封水パツ
キン、44……洗浄機、46……ノズル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下部に液体供給口が設けてある外筒と、この外
    筒内に昇降自在に挿入され、外筒に液体が供給さ
    れたとき、その液圧により上昇する内筒と、内筒
    の上部に取り付けたノズルと、前記内筒の周面に
    軸線に沿つて形成したキーと、前記内筒の下端部
    に、前記外筒との間に通水可能な大きさに形成し
    た係止フランジと、前記外筒に設けられ、貫通し
    ている前記内筒のキーと嵌合するキー溝が形成し
    てあるとともに、前記係止フランジを係止し、上
    昇した内筒を所定位置に停止させる第1ガイド円
    板と、この第1ガイド円板の上方の前記外筒に設
    けられ、貫通している前記内筒のキーと嵌合した
    キー溝が形成してある第2ガイド円板と、前記第
    1ガイド円板と前記係止フランジとのいずれか一
    方に設けた封水パツキンとを有することを特徴と
    する自動昇降式散水装置。
JP1987014318U 1987-02-03 1987-02-03 Expired - Lifetime JPH059278Y2 (ja)

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JP1987014318U JPH059278Y2 (ja) 1987-02-03 1987-02-03

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987014318U JPH059278Y2 (ja) 1987-02-03 1987-02-03

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Publication Number Publication Date
JPS63122192U JPS63122192U (ja) 1988-08-09
JPH059278Y2 true JPH059278Y2 (ja) 1993-03-08

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JP1987014318U Expired - Lifetime JPH059278Y2 (ja) 1987-02-03 1987-02-03

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525791A (en) * 1976-05-14 1977-01-17 Beecham Group Ltd Production of cephalosporin

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525791A (en) * 1976-05-14 1977-01-17 Beecham Group Ltd Production of cephalosporin

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JPS63122192U (ja) 1988-08-09

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