JPH059273Y2 - - Google Patents

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JPH059273Y2
JPH059273Y2 JP15526186U JP15526186U JPH059273Y2 JP H059273 Y2 JPH059273 Y2 JP H059273Y2 JP 15526186 U JP15526186 U JP 15526186U JP 15526186 U JP15526186 U JP 15526186U JP H059273 Y2 JPH059273 Y2 JP H059273Y2
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rack
pinion
rack shaft
shaft
gear case
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はラツクアンドピニオン式ステアリング
装置に係り、詳しくは、ギアケースおよびラツク
軸のそれぞれに対し摺動可能な保護管をギアケー
スから出没可能に設けてラツク軸を保護し、ギア
ケースの小型化とともにラツク軸の短縮化を図つ
たステアリング装置に関する。
(従来の技術) ラツクアンドピニオン式ステアリング装置は、
周知のように、操向ハンドルに連結したピニオン
軸をギアケースに回転自在に支持するとともに、
また、操向車輪にタイロツド等のリンケージを介
して連結したラツク軸をギアケースに軸方向摺動
自在に支持し、ギアケース内でピニオン軸に固設
されたピニオンとラツク軸に形成されたラツク歯
とを噛合させたものである。
第3図a,bは従来のラツクアンドピニオン式
ステアリング装置の一部の模式図であり、ギアケ
ース11とラツク軸12との間にはシール部材1
3が介設され、ラツク軸12の軸方向の移動を許
容しつつ、ギアケース11内部への異物の侵入を
防止している。
第3図aはラツク軸12が一杯に後退した状態
を示し、この状態からラツク軸12は前進する。
第3図bはラツク軸12が一杯に前進した状態
を示す。図中、1がラツク軸12の最大ストロー
クであり、操向車輪を左右一方の最大転舵角から
他方の最大転舵角まで操向するに相当する。
(本考案が解決しようとする問題点) ラツク軸12のねじなし端部の長さL0は上記
ストローク1よりは大きな値となる。シール部材
13付近のギアケース11は第3図aに示すとお
り、長さL0のラツク軸12ねじなし端部を収納
する必要がある。
即ち、従来のラツクアンドピニオン式ステアリ
ング装置では長いねじなし端部を含むラツク軸1
3を必須としているため、ギアケース11の小型
化が難しい。
特に、近年において提案されているモータによ
つて操舵補助力を得るラツクアンドピニオン式の
パワーステアリング装置では、特開昭59−50864
号公報に記載されているように、モータの出力部
をラツク軸にボールねじ機構等の動力伝達機構を
介して連結するため、ラツク軸にボールねじ機構
のねじ溝等を形成しなければならない。したがつ
て、このようなパワーステアリング装置では、ラ
ツク軸がより長くなるため、上述の問題点も顕著
でその解決が要望されていた。
本考案は、上述した問題点を鑑みてなされたも
ので、ラツクの短縮化とともにギアケースの小型
化を図り、ラツク軸およびギアケースの周囲に相
当の余裕空間を確保してステアリングリンケージ
の設計等の自由度を増大させることを目的として
いる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、ラツクアンドピニオン式ステアリン
グ装置において、 ギアケースの内側でかつラツク軸の外側位置
に、保護管を軸方向移動可能にかつギアケースか
ら出没自在に介設し、 ギアケースと保護管との間に、シール部材を介
設し、また、保護管とラツク軸との間にシール部
材を介設し、 保護管に、この保護管がラツク軸とともに一定
距離移動した後にギアケースに当接するストツパ
部を一体形成し、保護管を停止させ、ラツク軸の
み継続して移動可能に構成したことを特徴とす
る。
(作用) 本考案にかかるラツクアンドピニオン式ステア
リング装置によれば、ギアケースおよび保護管内
にシール部材によつて封止される空間にラツク軸
のラツク歯等が位置してラツク軸が保護される
が、保護管はラツク軸の摺動にともないギアケー
スから出没する。このため、ギアケースの小型化
が図れ、また、ラツク軸と保護管との間のシール
部材の摺動距離も小さくなりラツク軸の短縮化が
図れる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図は本考案の一実施例にかか
るラツクアンドピニオン式ステアリング装置を表
し、第1図が縦断面図、第2図が作用を説明する
ための要部模式図である。
同図において、21は図示しない車体に取り付
けられたギアケースであり、ギアケース21は、
円筒状のセンタケース21a、該センタケース2
1aの両端開口にそれぞれ嵌着されたサイドケー
ス21L,21Rおよび図中右方のサイドケース
21Rに付設されたピニオンケース21bから成
り、これらセンタケース21a、サイドケース2
1L,21Rおよびピニオンケース21bの接合
部にそれぞれシール部材22,23,24が介装
されて内部が密閉される。このギアケース21に
は、図示しない操向ハンドルに連結されたピニオ
ン軸25が回転自在に支持され、また、タイロツ
ド等のステアリングリンケージを介して操向車輪
に連結されたラツク軸26が軸方向摺動自在に支
持され、後述するようにギアケース21内部でピ
ニオン軸25に固設されたピニオンギア27とラ
ツク軸26に形成されたラツク歯26aとが噛合
している。
ピニオン軸25は、第1軸25aと第2軸25
bとをトーシヨンバー25cにより所定の相対回
動変位可能に結合して成り、ピニオンケース21
b内を挿通し該ピニオンケース21bおよびサイ
ドケース21Rにベアリング28,29,30を
介して回転自在に支持されている。このピニオン
軸25はその下端にピニオンギア27が形成さ
れ、このピニオンギア27がラツク軸26の図中
背面側に形成されたラツク歯26aと噛合してい
る。
ピニオン軸25の周囲には、ピニオンケース2
1b内部に操舵トルクセンサ31が、また、ピニ
オンケース21b外壁に操舵回転センサ32とし
て機能する発電機32(操舵回転センサと同一符
号を付す)が設けられている。発電機32は、回
転軸に固設された傘歯車33aがピニオン軸25
に固設された傘歯車33bと噛合してピニオン軸
25と一体的に回転し、ピニオン軸25の回転方
向に応じた極性で回転速度に応じた電位の操舵回
転信号を制御装置34へ出力する。操舵トルクセ
ンサ31は、ピニオン軸25を軸25a,25b
間の接合部の近傍で軸方向摺動可能に外挿した可
動鉄芯35と、ピニオンケース21bの内壁に固
着され可動鉄芯35の軸方向変位を検知する差動
変圧器36と、を備えている。可動鉄芯35は、
軸25a,25bの相対回動運動を軸方向運動に
変換するカム溝を有し、ピニオン軸25の軸25
a,25b間の相対回動変位すなわち操舵トルク
に応じて軸方向に変位する。差動変圧器36は、
制御装置34に接続され、可動鉄芯35の変位す
なわち操舵トルクの作用方向と大きさを表す操舵
トルク信号を出力する。なお、この操舵トルクセ
ンサ31等の詳細は、本出願人が昭和61年4月23
日付で提出した特願昭61−93950号明細書等に詳
細に記載されているため、以下の説明は省略す
る。
ラツク軸26は、前述したラツク歯26aとと
もに螺旋溝26bがそれぞれ軸方向に移動可能距
離lにわたつて形成され、センタケース21aお
よびサイドケース21L,21R内に軸方向摺動
可能に支持されている。このラツク軸26は、図
中右方のサイドケース21Rに片持支持された中
空の補強管37を挿通し、また、図中左方のサイ
ドケース21Lに摺動自在に支持された中空の保
護管38を挿通している。補強管37は、図示し
ないが、ピニオンギア27とラツク軸26aとの
噛合部およびラツクガイドとの係合部に窓が切り
欠き形成されている。この補強管37には、その
内周面にラツク軸26に設けられたシール部材5
9が摺接可能に係合し、補強管37とラツク軸2
6との間を封止している。保護管38は、ラツク
軸26の移動可動距離lの半分に略等しい長さを
有し、サイドケース21Lからの出没可能に配置
され、その両端にそれぞれストツパ部38aおよ
びストツパ部38bが形成されている。この保護
管38は、ストツパ部38aがサイドケース21
Lの端部と当接して没入位置が決定され、また、
ストツパ部38bがサイドケース21Lの内周縮
径部と当接して突出位置が決定される。これらラ
ツク軸26と保護管38との間には保護管38に
設けられてラツク軸26と摺接するシール部材3
9が介装され、また、保護管38とサイドケース
21Lとの間にはサイドケース21Lに設けられ
て保護管38の外周面を摺接するシール部材40
が介装されている。このラツク軸26と保護管3
8との間のシール部材39は、保護管38とサイ
ドケース21Lとの間のシール部材40よりも大
きい摺動抵抗を有する。なお、41L,41Rは
ラツク軸26の各端部のダストブーツである。
上記ラツク軸26の周囲には、センタケース2
1a内に補強管37の外周上に電動機42が、ま
た、図中左方のサイドケース21L内にボールね
じ機構43が配設され、ラツク軸26はボールね
じ機構43を介して電動機42に動力伝達可能に
連結されている。電動機42はセンタケース21
a内にラツク軸26と補強管37により隔てられ
て同軸状に配置され、センタケース21a内壁に
固定された界磁石44および界磁石44と補強管
37との間に回転自在に配置されたロータ45を
備えている。ロータ45は、出力軸として機能す
る筒軸48を有し、この筒軸48が補強管37に
よりラツク軸26から隔てられて補強管37の径
方向外方に軸受46,47により回転自在に支承
されている。この筒軸48の外周部には、スキユ
ー溝を有する積層鉄芯49および多重巻きされた
電機子巻線50が同軸かつ一体的に固定されてい
る。電機子巻線50は、筒軸40に固設された整
流子51およびホルダ52内に収納されて整流子
51に弾接するブラシ53を介して制御装置34
に結線され、該制御装置34から通電されて回転
する。
ボールねじ機構43は、サイドケース21Lに
1対のベアリング54,55を介し回転自在に支
持されたナツト部材56が電動機42の筒軸48
と一体回転可能に連結されている。ナツト部材5
6は、内周面に螺旋溝56aが形成され、ラツク
軸26に形成された螺旋溝26bと多数のボール
57を介して螺合している。このボールねじ機構
43は、ナツト部材56が電動機42により駆動
されて回転し、電動機42が発生する動力をラツ
ク軸26に伝達する。
次に、本実施例の作用を説明する。
このラツクアンドピニオン式パワーステアリン
グ装置は、電動機42が操舵トルクセンサ31お
よび操舵回転センサ32の出力信号に基づき制御
装置34から通電され、この電動機42の発生す
る操舵補助力がボールねじ機構43を経てラツク
軸26へ伝達される。そして、ラツク軸26は、
電動機42が発生する操舵補助力とともにラツク
歯26aを経て操向ハンドルに加えられた手動操
舵力が作用し、図示する中立位置から左右の軸方
向に移動して操向車輪を転舵する。第2図a〜c
は本考案のラツクアンドピニオン式ステアリング
装置の要部の模式図であり、第2図aはラツク軸
26が一杯に後退した時の図、第2図bはラツク
軸26がほぼ中立状態の図、第2図cはラツク軸
26が一杯に前進した時の図である。
第2図cの状態から、ラツク軸26が図右へ後
退すると、内側のシール部材39の摺動抵抗が外
側のシール部材40より大きいため、保護管38
が共に移動して第2図bに至る。第2図cから第
2図bまでのラツク軸26の移動距離はl2であ
り、この距離は保護管38の移動距離に相当す
る。
第2図bで保護管38の一方のストツパ部38
aがギアケースのサイドケース21Lに当接した
ため、保護管38が停止したままでラツク軸26
のみが右へ後退し、第2図aに至る。この間のラ
ツク軸38の移動距離はl1である。この距離l
1は第2図b,cにおける保護管38からのラツ
ク軸26の突出寸法に相当する。
上記距離l1+l2がラツク軸26のストロー
クlとなり、これは第3図のストロークlと同一
である。
一方、第2図bに示したとおり、ラツク軸26
のねじなし端部の長さLは距離l1に保護管38
とのラツプ代を加えた長さとなる。
ラツク軸26のねじなし端部の長さLは、第3
図bの従来のラツク軸12のねじなし端部の長さ
L0より大幅に短くてすむ。これは保護管38を
サイドケース21Lとラツク軸26との間に介設
したことによつてもたされる効果である。
なお、上述した実施例では、ラツク軸26が螺
旋溝26bを有するパワーステアリング装置に適
用したものを示すが、通常のマニユアル型のステ
アリング装置にも摘用できることは言うまでも無
い。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案にかかるラツ
クアンドピニオン式ステアリング装置によれば、
ラツク軸の短縮化とともにギアケースの小型化が
図れるため、周囲に比較的大きな余裕空間が確保
でき、ステアリングリンケージの設計等が容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例にかか
るラツクアンドピニオン式ステアリング装置を示
し、第1図が全体縦断面図、第2図が要部の模式
図である。第3図は従来のラツクアンドピニオン
式ステアリング装置の一部の模式図である。 21……ギアケース、21L……サイドケー
ス、25……ピニオン軸、26……ラツク軸、2
6a……ラツク軸、26b……螺旋溝、27……
ピニオンギア、38……保護管、38a,38b
……ストツパ部、39,40……シール部材、4
2……電動機、43……ボールねじ機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 操向ハンドルに連結されたピニオン軸をギア
    ケースに回転自在に支持するとともに操向車輪
    に連結されたラツク軸を前記ギアケースに軸方
    向摺動自在に支持し、該ギアケース内で前記ピ
    ニオン軸に設けられたピニオンギアと前記ラツ
    ク軸に設けられたラツク歯とを噛合させて操向
    ハンドルへ加えられる操舵力を操向車輪へ伝達
    するラツクアンドピニオン式ステアリング装置
    において、 前記ギアケースの内側でかつラツク軸の外側
    位置に、保護管を軸方向移動可能にかつギアケ
    ースから出没自在に介設し、 前記ギアケースと保護管との間に、シール部
    材を介設し、また、保護管と前記ラツク軸との
    間にシール部材を介設し、 前記保護管に、この保護管がラツク軸ととも
    に一定距離移動した後に前記ギアケースに当接
    するストツパ部を一体形成し、保護管を停止さ
    せ、ラツク軸のみ継続して移動可能に構成した
    ことを特徴とするラツクアンドピニオン式ステ
    アリング装置。 (2) 前記ギアケースと前記保護管との間のシール
    部材の摺動抵抗を前記保護管と前記ラツク軸と
    の間のシール部材の摺動抵抗よりも小さくした
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載のラツクアンドピニオン式ステアリング
    装置。 (3) 前記保護管の摺動可能距離は前記ラツク軸の
    摺動可能距離の約半分の長さを有することを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
    ラツクアンドピニオン式ステアリング装置。
JP15526186U 1986-10-09 1986-10-09 Expired - Lifetime JPH059273Y2 (ja)

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JP15526186U JPH059273Y2 (ja) 1986-10-09 1986-10-09

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JP15526186U JPH059273Y2 (ja) 1986-10-09 1986-10-09

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Publication Number Publication Date
JPS6359775U JPS6359775U (ja) 1988-04-21
JPH059273Y2 true JPH059273Y2 (ja) 1993-03-08

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JPS6359775U (ja) 1988-04-21

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