JPH0592678A - 印刷用オフセツトブランケツト - Google Patents
印刷用オフセツトブランケツトInfo
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- JPH0592678A JPH0592678A JP25520791A JP25520791A JPH0592678A JP H0592678 A JPH0592678 A JP H0592678A JP 25520791 A JP25520791 A JP 25520791A JP 25520791 A JP25520791 A JP 25520791A JP H0592678 A JPH0592678 A JP H0592678A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 支持体層１上に積層された表面印刷層２の表
面に、シリコーンゴム層を設けた。シリコーンゴム層
は、１液型の室温加硫型（ＲＴＶ）シリコーンゴム、紫
外線硬化型液状シリコーンゴムなどを用いてコーティン
グにて形成することができる。 【効果】 カラー表示液晶ディスプレー用カラーフィル
ターやマスクパターン等の微細パターンを印刷する場合
に細線のエッジ部分にヒゲが発生したり、あるいはパタ
ーン中にピンホールが発生するのを防止することができ
る。
面に、シリコーンゴム層を設けた。シリコーンゴム層
は、１液型の室温加硫型（ＲＴＶ）シリコーンゴム、紫
外線硬化型液状シリコーンゴムなどを用いてコーティン
グにて形成することができる。 【効果】 カラー表示液晶ディスプレー用カラーフィル
ターやマスクパターン等の微細パターンを印刷する場合
に細線のエッジ部分にヒゲが発生したり、あるいはパタ
ーン中にピンホールが発生するのを防止することができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用オフセットブラ
ンケットに関し、とくにカラー表示液晶ディスプレー用
カラーフィルターやマスクパターン等の微細パターンを
ガラス等の基盤上にオフセット印刷方式で形成する際に
使用する印刷用オフセットブランケットに関するもので
ある。
ンケットに関し、とくにカラー表示液晶ディスプレー用
カラーフィルターやマスクパターン等の微細パターンを
ガラス等の基盤上にオフセット印刷方式で形成する際に
使用する印刷用オフセットブランケットに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】通常
の印刷用オフセットブランケットは、内部に多孔質の圧
縮性層を有することのある支持体層上に表面印刷層を設
けたものである。そして、表面印刷層としては、高い耐
油性を有するゴム材料、主にアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム（ＮＢＲ）が用いられている。表面印刷
層は、通常、厚み精度を向上させるためと、インキの着
肉転移性を向上させるために、表面をサンドペーパーで
研磨している。
の印刷用オフセットブランケットは、内部に多孔質の圧
縮性層を有することのある支持体層上に表面印刷層を設
けたものである。そして、表面印刷層としては、高い耐
油性を有するゴム材料、主にアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム（ＮＢＲ）が用いられている。表面印刷
層は、通常、厚み精度を向上させるためと、インキの着
肉転移性を向上させるために、表面をサンドペーパーで
研磨している。
【０００３】一方、カラー表示液晶ディスプレー用カラ
ーフィルターやマスクパターン等の微細パターンをオフ
セット印刷で印刷する場合には、オフセットブランケッ
トの表面粗さによってパターン形状が大きく左右される
ことが知られている。とくに、ブラックマトリックスの
ように線幅２０μｍ程度の細線を印刷する場合、表面印
刷層の表面が粗いと、細線のエッジ部分に、いわゆるヒ
ゲが発生して、液晶ディスプレイに組み込んで作動させ
たとき、コントラストの低下や明るさの低下の原因とな
る。また、ＲＧＢ（レッド，グリーン，ブルー）ストラ
イプパターン中にもピンホール（印刷されていない白抜
け部分）が発生して、液晶ディスプレイに組み込んで作
動させたとき、コントラストの低下や画質の低下の原因
となる。
ーフィルターやマスクパターン等の微細パターンをオフ
セット印刷で印刷する場合には、オフセットブランケッ
トの表面粗さによってパターン形状が大きく左右される
ことが知られている。とくに、ブラックマトリックスの
ように線幅２０μｍ程度の細線を印刷する場合、表面印
刷層の表面が粗いと、細線のエッジ部分に、いわゆるヒ
ゲが発生して、液晶ディスプレイに組み込んで作動させ
たとき、コントラストの低下や明るさの低下の原因とな
る。また、ＲＧＢ（レッド，グリーン，ブルー）ストラ
イプパターン中にもピンホール（印刷されていない白抜
け部分）が発生して、液晶ディスプレイに組み込んで作
動させたとき、コントラストの低下や画質の低下の原因
となる。
【０００４】そのため、従来のオフセットブランケット
では、表面粗さをできる限り小さくすることで上記ヒゲ
の発生を抑制しようとしているが、研磨により表面粗さ
を小さくすることには限界があり、かつ製造に際しても
非常に時間がかかるために生産性が悪くなるという欠点
がある。また、パターン中にピンホールが発生するのを
なくすためには、ブランケット上のインキをできるだけ
多く被印刷体であるガラス等の基盤上に転写させること
が必要であるが、表面印刷層に通常使用されるアクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム（ＮＢＲ）ではインキ
転移率が最高でも７０％程度であり、通常は５０％前後
であるため、ピンホール発生の防止には不充分であっ
た。
では、表面粗さをできる限り小さくすることで上記ヒゲ
の発生を抑制しようとしているが、研磨により表面粗さ
を小さくすることには限界があり、かつ製造に際しても
非常に時間がかかるために生産性が悪くなるという欠点
がある。また、パターン中にピンホールが発生するのを
なくすためには、ブランケット上のインキをできるだけ
多く被印刷体であるガラス等の基盤上に転写させること
が必要であるが、表面印刷層に通常使用されるアクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム（ＮＢＲ）ではインキ
転移率が最高でも７０％程度であり、通常は５０％前後
であるため、ピンホール発生の防止には不充分であっ
た。
【０００５】本発明の目的は、上述の技術的課題を解決
し、微細パターンを印刷する場合に細線のエッジ部分に
ヒゲが発生したり、あるいはパターン中にピンホールが
発生したりしない印刷用オフセットブランケットを提供
することである。
し、微細パターンを印刷する場合に細線のエッジ部分に
ヒゲが発生したり、あるいはパターン中にピンホールが
発生したりしない印刷用オフセットブランケットを提供
することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、上
記課題を解決するために完成されたものであって、表面
印刷層の表面にシリコーンゴム層を設けたことを特徴と
する。かかるシリコーンゴム層を設けることにより、表
面印刷層の表面は非常に平滑になり、細線のエッジ部分
にヒゲが発生するのを防止することができる。また、シ
リコーンゴム層は表面張力が低いためにインキの転移率
も９０％以上となるため、パターン中のピンポールの発
生をほぼ完全になくすことができる。
記課題を解決するために完成されたものであって、表面
印刷層の表面にシリコーンゴム層を設けたことを特徴と
する。かかるシリコーンゴム層を設けることにより、表
面印刷層の表面は非常に平滑になり、細線のエッジ部分
にヒゲが発生するのを防止することができる。また、シ
リコーンゴム層は表面張力が低いためにインキの転移率
も９０％以上となるため、パターン中のピンポールの発
生をほぼ完全になくすことができる。
【０００７】シリコーンゴム層の形成は、スプレーや塗
布等によるコーティング法のほか、シリコーンゴムシー
トを貼り合わせる等の方法がいずれも採用可能である。
本発明において好ましいコーティング法としては、グラ
ビヤコーティング法があげられ、さらにホエラー、スピ
ンコート等を用いて表面印刷層の上面にシリコーンゴム
を吹きつける方法等も好適に採用可能である。いずれの
方法によっても、厚みが均一で表面が非常に平滑なコー
ティング面を簡単に得ることができる。
布等によるコーティング法のほか、シリコーンゴムシー
トを貼り合わせる等の方法がいずれも採用可能である。
本発明において好ましいコーティング法としては、グラ
ビヤコーティング法があげられ、さらにホエラー、スピ
ンコート等を用いて表面印刷層の上面にシリコーンゴム
を吹きつける方法等も好適に採用可能である。いずれの
方法によっても、厚みが均一で表面が非常に平滑なコー
ティング面を簡単に得ることができる。
【０００８】本発明におけるシリコーンゴム層の表面粗
さは、１０点平均粗さ（Ｒｚ）（ＪＩＳ Ｂ ０６０１
−１９８２）で２μｍ以下、好ましくは０．１〜１．０
μｍの範囲であることが好ましく、２μｍ以下であれば
エッジ部分のヒゲの発生が防止され、かつ同じ表面粗さ
を有するシリコーンゴム層を再現性よく形成することが
できる。
さは、１０点平均粗さ（Ｒｚ）（ＪＩＳ Ｂ ０６０１
−１９８２）で２μｍ以下、好ましくは０．１〜１．０
μｍの範囲であることが好ましく、２μｍ以下であれば
エッジ部分のヒゲの発生が防止され、かつ同じ表面粗さ
を有するシリコーンゴム層を再現性よく形成することが
できる。
【０００９】また、本発明におけるシリコーンゴム層
は、インキ転移率が９０％以上であることが必要であっ
て、転移率が９０％未満の場合にはインキの転移が充分
でなく、従ってピンホールが発生しやすくなる。すなわ
ち、ピンホールの発生原因について本発明者らが検討し
た結果によれば、版からオフセットブランケットに転移
したインキは被印刷体に転移する際にオフセットブラン
ケットから膜分離するが、分離の際に膜厚の薄い部分が
生じた場合にピンホールが発生することが見出された。
従って、ピンホールの発生を抑制するためには、オフセ
ットブランケット上のインキ膜をできるだけ多く基盤
（ガラス等）上へ転移させるのが不可欠となるのであ
る。このような条件を達成するうえで、表面張力の低い
シリコーンゴムは最適であるといえる。
は、インキ転移率が９０％以上であることが必要であっ
て、転移率が９０％未満の場合にはインキの転移が充分
でなく、従ってピンホールが発生しやすくなる。すなわ
ち、ピンホールの発生原因について本発明者らが検討し
た結果によれば、版からオフセットブランケットに転移
したインキは被印刷体に転移する際にオフセットブラン
ケットから膜分離するが、分離の際に膜厚の薄い部分が
生じた場合にピンホールが発生することが見出された。
従って、ピンホールの発生を抑制するためには、オフセ
ットブランケット上のインキ膜をできるだけ多く基盤
（ガラス等）上へ転移させるのが不可欠となるのであ
る。このような条件を達成するうえで、表面張力の低い
シリコーンゴムは最適であるといえる。
【００１０】かかるシリコーンゴム層の厚さは約１０〜
５００μｍであるのが適当である。シリコーンゴム層を
コーティング法にて作製する場合に、使用するシリコー
ンゴムとしては、室温加硫型（ＲＴＶ）の液状シリコー
ンゴムがあげられる（低温加硫型（ＬＴＶ）を含む）。
液状シリコーンゴムは１液型と２液型とに分かれるが、
表面印刷層用のゴムとの接着性の上からは１液型のほう
が良好であり、とりわけ縮合型は表面印刷層用のゴム
（ＮＢＲ等）に対して高い接着性を示す。すなわち、２
液型のシリコーンゴムは、使用前に主剤と硬化剤とを充
分に混合する必要があり、混合後は充分に脱泡する必要
があり、これらが充分でないと、硬化後にエアーを噛ん
だり、硬化不良の原因にもなる。また、２液型には縮合
型と付加型とに分かれ、付加型は硫黄（加硫ゴム中に含
まれている）やリン、窒素化合物等に接触すると、その
部分が硬化障害を起こすため、表面印刷層の上にコーテ
ィングすると硬化不良となりやすい。また、２液型の主
剤と硬化剤を混合スル、その時点から硬化反応が始ま
り、迅速に作業を行わないと作業中に硬化が進行してし
まうおそれがある。
５００μｍであるのが適当である。シリコーンゴム層を
コーティング法にて作製する場合に、使用するシリコー
ンゴムとしては、室温加硫型（ＲＴＶ）の液状シリコー
ンゴムがあげられる（低温加硫型（ＬＴＶ）を含む）。
液状シリコーンゴムは１液型と２液型とに分かれるが、
表面印刷層用のゴムとの接着性の上からは１液型のほう
が良好であり、とりわけ縮合型は表面印刷層用のゴム
（ＮＢＲ等）に対して高い接着性を示す。すなわち、２
液型のシリコーンゴムは、使用前に主剤と硬化剤とを充
分に混合する必要があり、混合後は充分に脱泡する必要
があり、これらが充分でないと、硬化後にエアーを噛ん
だり、硬化不良の原因にもなる。また、２液型には縮合
型と付加型とに分かれ、付加型は硫黄（加硫ゴム中に含
まれている）やリン、窒素化合物等に接触すると、その
部分が硬化障害を起こすため、表面印刷層の上にコーテ
ィングすると硬化不良となりやすい。また、２液型の主
剤と硬化剤を混合スル、その時点から硬化反応が始ま
り、迅速に作業を行わないと作業中に硬化が進行してし
まうおそれがある。
【００１１】コーティング用として好ましい１液型の縮
合型ＲＴＶシリコーンゴムとしては、例えば酢酸型、オ
キシム型、アルコール型、アセトン型等の種々のものが
使用可能であり、具体的には信越化学社製のの商品名
「ＫＥ４４５」、同「ＫＥ４５６６Ｓ」、東芝シリコー
ン社製の商品名「ＴＳＥ３９９」、同「ＴＳＥ３８
９」、東レ−ダウコーニング−シリコーン社製の商品名
「ＳＥ９１５７」等があげられる。
合型ＲＴＶシリコーンゴムとしては、例えば酢酸型、オ
キシム型、アルコール型、アセトン型等の種々のものが
使用可能であり、具体的には信越化学社製のの商品名
「ＫＥ４４５」、同「ＫＥ４５６６Ｓ」、東芝シリコー
ン社製の商品名「ＴＳＥ３９９」、同「ＴＳＥ３８
９」、東レ−ダウコーニング−シリコーン社製の商品名
「ＳＥ９１５７」等があげられる。
【００１２】また、紫外線にて反応する官能基（アクリ
ル基等）をシリコーンゴムに導入し、紫外線照射にて迅
速に硬化させる紫外線硬化型液状シリコーンゴムは、高
い接着性を有しかつコーティング後紫外線を照射するだ
けで硬化するために生産性も高いので、シリコーンゴム
層に好適に使用することができる。このような紫外線硬
化型液状シリコーンゴムとしては、例えば東芝シリコー
ン社製の商品名「ＴＵＶ６０００」、「ＴＵＶ６０５
０」等があげられる。
ル基等）をシリコーンゴムに導入し、紫外線照射にて迅
速に硬化させる紫外線硬化型液状シリコーンゴムは、高
い接着性を有しかつコーティング後紫外線を照射するだ
けで硬化するために生産性も高いので、シリコーンゴム
層に好適に使用することができる。このような紫外線硬
化型液状シリコーンゴムとしては、例えば東芝シリコー
ン社製の商品名「ＴＵＶ６０００」、「ＴＵＶ６０５
０」等があげられる。
【００１３】本発明のオフセットブランケットは、図１
に示すように、支持体層１と、表面印刷層２と、シリコ
ーンゴム層３とからなる。前記支持体層１は、ゴム材
（ゴム糊）を含浸させた複数層の基布４ａ，４ｂ─と、
必要に応じて設けられる少なくとも１層の圧縮性層５と
を積層して作成されるものである。前記基布４ａ，４ｂ
─は綿、ポリエステル、レーヨン等の織布である。含浸
されるゴム材としては、例えばアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴムやクロロプレンゴム等があげられる。
これらのゴム材料は所定量の加硫剤、加硫促進剤および
要すれば増粘剤等を含有する。そして、ブレードコーテ
ィング法等の適宜な塗布手段にて上記ゴム剤を織布にコ
ーティングする。
に示すように、支持体層１と、表面印刷層２と、シリコ
ーンゴム層３とからなる。前記支持体層１は、ゴム材
（ゴム糊）を含浸させた複数層の基布４ａ，４ｂ─と、
必要に応じて設けられる少なくとも１層の圧縮性層５と
を積層して作成されるものである。前記基布４ａ，４ｂ
─は綿、ポリエステル、レーヨン等の織布である。含浸
されるゴム材としては、例えばアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴムやクロロプレンゴム等があげられる。
これらのゴム材料は所定量の加硫剤、加硫促進剤および
要すれば増粘剤等を含有する。そして、ブレードコーテ
ィング法等の適宜な塗布手段にて上記ゴム剤を織布にコ
ーティングする。
【００１４】ついで、支持体層１の表面にプライマー層
を介して、表面印刷層形成用ゴム糊を塗布し乾燥する
か、あるいはカレンダー等で成形したシート状物を積層
する。得られた積層体は所定の圧力と温度で加熱加圧し
て加硫させて表面印刷層２を得る。上記圧縮性層５は、
中間の少なくとも１の基布に、食塩等の水溶性粉体を溶
解させたゴム糊を塗布し、乾燥、加硫させた後、６０〜
１００℃の温水に６〜１０時間浸漬し、上記水溶性粉体
を溶出して乾燥させることによって形成される。つい
で、前記したコーティング法などによりシリコーンゴム
層３を表面印刷層２の表面に形成し、本発明のオフセッ
トブランケットＡを得る。なお、通常市販のオフセット
ブランケットの表面に上記シリコーンゴム層３を形成し
てもよい。
を介して、表面印刷層形成用ゴム糊を塗布し乾燥する
か、あるいはカレンダー等で成形したシート状物を積層
する。得られた積層体は所定の圧力と温度で加熱加圧し
て加硫させて表面印刷層２を得る。上記圧縮性層５は、
中間の少なくとも１の基布に、食塩等の水溶性粉体を溶
解させたゴム糊を塗布し、乾燥、加硫させた後、６０〜
１００℃の温水に６〜１０時間浸漬し、上記水溶性粉体
を溶出して乾燥させることによって形成される。つい
で、前記したコーティング法などによりシリコーンゴム
層３を表面印刷層２の表面に形成し、本発明のオフセッ
トブランケットＡを得る。なお、通常市販のオフセット
ブランケットの表面に上記シリコーンゴム層３を形成し
てもよい。
【００１５】得られたオフセットブランケットＡは直接
または下貼材を介して転写胴のシリンダの周面上に接着
して使用される。
または下貼材を介して転写胴のシリンダの周面上に接着
して使用される。
【００１６】
実施例１ 下記の条件にて図１に示すオフセットブランケットを作
成した。 (1) 支持体層１ 基布として綿布を用い、これにアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴムを０．０５〜０．１０mmの厚さになる
ように含浸させたものを４枚積層した。ただし、中間の
1 枚の基布に含浸させたゴム材は、水溶性粉体として食
塩を使用したリーチング法にて作成したものである。
成した。 (1) 支持体層１ 基布として綿布を用い、これにアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴムを０．０５〜０．１０mmの厚さになる
ように含浸させたものを４枚積層した。ただし、中間の
1 枚の基布に含浸させたゴム材は、水溶性粉体として食
塩を使用したリーチング法にて作成したものである。
【００１７】(2) 表面印刷層２ アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、加硫剤、可
塑剤等を含むゴム組成物を調製し、これをメチルエチル
ケトンに溶解させ、上記支持体層４（未加硫）上に塗布
厚み０．３５〜０．５０mmとなるように塗布、乾燥し
た。 (3) 加硫・成形 表面印刷層を積層後、圧力１kg/cm2、温度１５０℃で加
硫成形した。加硫後、表面印刷層の表面が１０点平均粗
さ（Ｒｚ）（ＪＩＳ Ｂ ０６０１−１９８２）が３〜
６μｍとなるように研磨した。
塑剤等を含むゴム組成物を調製し、これをメチルエチル
ケトンに溶解させ、上記支持体層４（未加硫）上に塗布
厚み０．３５〜０．５０mmとなるように塗布、乾燥し
た。 (3) 加硫・成形 表面印刷層を積層後、圧力１kg/cm2、温度１５０℃で加
硫成形した。加硫後、表面印刷層の表面が１０点平均粗
さ（Ｒｚ）（ＪＩＳ Ｂ ０６０１−１９８２）が３〜
６μｍとなるように研磨した。
【００１８】(4) シリコーンゴム層３ 上記表面印刷層の表面に１液型ＲＴＶシリコーンゴム
（信越化学社製の商品名「ＫＥ４４５」、オキシム型）
をグラビヤコーターにて厚さ３００μｍになるようにコ
ーティングしてシリコーンゴム層を形成した。このシリ
コーンゴムのコーティング面は非常に平滑であり、１０
点平均粗さ（Ｒｚ）で０．３μｍであった。また、コー
ティング面にはピンホールもなく、かつ表面印刷層との
接着性も良好であった。
（信越化学社製の商品名「ＫＥ４４５」、オキシム型）
をグラビヤコーターにて厚さ３００μｍになるようにコ
ーティングしてシリコーンゴム層を形成した。このシリ
コーンゴムのコーティング面は非常に平滑であり、１０
点平均粗さ（Ｒｚ）で０．３μｍであった。また、コー
ティング面にはピンホールもなく、かつ表面印刷層との
接着性も良好であった。
【００１９】得られたオフセットブランケットを用い
て、平台平版印刷機にて線幅１３０μｍのＲＧＢストラ
イプおよび線幅２０μｍのブラックストライプを印刷し
たところ、線欠け、ピンホール、さらにエッジ部分のヒ
ゲの発生もなかった。さらに、シリコーンゴム層上のイ
ンキはほぼ１００％がガラス板のほうへ転移し、連続印
刷においても均一な膜厚みのカラーフィルタを印刷する
ことができた。 実施例２ 実施例１と同様にして支持体層１の上面に表面印刷層２
を形成したのち、表面印刷層の表面に１液型ＲＴＶシリ
コーンゴム（東芝シリコーン社製の商品名「ＴＳＥ３９
９」、アルコール型）をスピンコーターにて厚さが２５
０μｍになるように均一に塗布してシリコーンゴム層を
作製した。シリコーンゴムの塗布面は非常に平滑であ
り、１０点平均粗さ（Ｒｚ）で０．５μｍであった。ま
た、コーティング面にはピンホールもなく、かつ表面印
刷層との接着性も良好であった。
て、平台平版印刷機にて線幅１３０μｍのＲＧＢストラ
イプおよび線幅２０μｍのブラックストライプを印刷し
たところ、線欠け、ピンホール、さらにエッジ部分のヒ
ゲの発生もなかった。さらに、シリコーンゴム層上のイ
ンキはほぼ１００％がガラス板のほうへ転移し、連続印
刷においても均一な膜厚みのカラーフィルタを印刷する
ことができた。 実施例２ 実施例１と同様にして支持体層１の上面に表面印刷層２
を形成したのち、表面印刷層の表面に１液型ＲＴＶシリ
コーンゴム（東芝シリコーン社製の商品名「ＴＳＥ３９
９」、アルコール型）をスピンコーターにて厚さが２５
０μｍになるように均一に塗布してシリコーンゴム層を
作製した。シリコーンゴムの塗布面は非常に平滑であ
り、１０点平均粗さ（Ｒｚ）で０．５μｍであった。ま
た、コーティング面にはピンホールもなく、かつ表面印
刷層との接着性も良好であった。
【００２０】得られたオフセットブランケットを用い
て、平台平版印刷機にて縦１２０μｍ×横１２０μｍの
スクエアードットを印刷したところ、ピンホール、エッ
ジ部分のヒゲの発生もなかった。さらに、シリコーンゴ
ム層上のインキはほぼ１００％がガラス板のほうへ転移
し、連続印刷においても均一な膜厚みのカラーフィルタ
を印刷することができた。 実施例３ 実施例１と同様にして支持体層１の上面に表面印刷層２
を形成したのち、表面印刷層の表面に紫外線硬化型液状
シリコーンゴム（東芝シリコーン社製の商品名「ＴＵＶ
６０００」）をグラビヤコーターにて厚さが３００μｍ
になるようにコーティングし、その直後に高圧水銀灯に
て紫外線を照射して硬化させ、シリコーンゴム層を作製
した。このシリコーンゴムのコーティング面は非常に平
滑であり、１０点平均粗さ（Ｒｚ）で０．５μｍであっ
た。また、コーティング面にはピンホールもなく、かつ
表面印刷層との接着性も良好であった。
て、平台平版印刷機にて縦１２０μｍ×横１２０μｍの
スクエアードットを印刷したところ、ピンホール、エッ
ジ部分のヒゲの発生もなかった。さらに、シリコーンゴ
ム層上のインキはほぼ１００％がガラス板のほうへ転移
し、連続印刷においても均一な膜厚みのカラーフィルタ
を印刷することができた。 実施例３ 実施例１と同様にして支持体層１の上面に表面印刷層２
を形成したのち、表面印刷層の表面に紫外線硬化型液状
シリコーンゴム（東芝シリコーン社製の商品名「ＴＵＶ
６０００」）をグラビヤコーターにて厚さが３００μｍ
になるようにコーティングし、その直後に高圧水銀灯に
て紫外線を照射して硬化させ、シリコーンゴム層を作製
した。このシリコーンゴムのコーティング面は非常に平
滑であり、１０点平均粗さ（Ｒｚ）で０．５μｍであっ
た。また、コーティング面にはピンホールもなく、かつ
表面印刷層との接着性も良好であった。
【００２１】得られたオフセットブランケットを用い
て、平台平版印刷機にて線幅１３０μｍのＲＧＢストラ
イプおよび線幅２０μｍのブラックストライプを印刷し
たところ、線欠け、ピンホール、さらにエッジ部分のヒ
ゲの発生もなかった。さらに、シリコーンゴム層上のイ
ンキはほぼ１００％がガラス板のほうへ転移し、連続印
刷においても均一な膜厚みのカラーフィルタを印刷する
ことができた。
て、平台平版印刷機にて線幅１３０μｍのＲＧＢストラ
イプおよび線幅２０μｍのブラックストライプを印刷し
たところ、線欠け、ピンホール、さらにエッジ部分のヒ
ゲの発生もなかった。さらに、シリコーンゴム層上のイ
ンキはほぼ１００％がガラス板のほうへ転移し、連続印
刷においても均一な膜厚みのカラーフィルタを印刷する
ことができた。
【００２２】
【発明の効果】以上のように、本発明のオフセットブラ
ンケットによれば、カラー表示液晶ディスプレー用カラ
ーフィルターやマスクパターン等の微細パターンを印刷
する場合に細線のエッジ部分にヒゲが発生したり、ある
いはパターン中にピンホールが発生するのを防止するこ
とができるという効果がある。
ンケットによれば、カラー表示液晶ディスプレー用カラ
ーフィルターやマスクパターン等の微細パターンを印刷
する場合に細線のエッジ部分にヒゲが発生したり、ある
いはパターン中にピンホールが発生するのを防止するこ
とができるという効果がある。
【図１】本発明のオフセットブランケットの層構成を示
す断面図である。
す断面図である。
Ａ オフセットブランケット １ 支持体層 ２ 表面印刷層 ３ シリコーンゴム層 ４ａ 基布 ４ｂ 基布 ５ 圧縮性層
Claims (3)
- 【請求項１】支持体層と、この支持体層上に積層された
表面印刷層とからなる印刷用オフセットブランケットに
おいて、 前記表面印刷層の表面にシリコーンゴム層を設けたこと
を特徴とする印刷用オフセットブランケット。 - 【請求項２】前記シリコーンゴム層が、縮合型の1 液室
温加硫型シリコーンゴムからなる層である請求項１記載
の印刷用オフセットブランケット。 - 【請求項３】前記シリコーンゴム層が、紫外線硬化型液
状シリコーンゴムからなる層である請求項１記載の印刷
用オフセットブランケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25520791A JPH0592678A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 印刷用オフセツトブランケツト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25520791A JPH0592678A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 印刷用オフセツトブランケツト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0592678A true JPH0592678A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17275513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25520791A Pending JPH0592678A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 印刷用オフセツトブランケツト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0592678A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003534949A (ja) * | 2000-05-31 | 2003-11-25 | マクダーミッド・グラフィック・アーツ・ソシエテ・アノニム | 印刷用ブランケットを製造する方法および同方法により得られるブランケット |
| JP2011031554A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 印刷用ブランケットの製造方法 |
| JP2017024303A (ja) * | 2015-07-24 | 2017-02-02 | 藤倉ゴム工業株式会社 | 印刷用ブランケット |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5636077A (en) * | 1979-08-31 | 1981-04-09 | Omron Tateisi Electronics Co | Weather forecasting apparatus |
| JPS6250195A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-04 | Toray Ind Inc | 水なし平版印刷版によるオフセツト印刷方法 |
| JPH0371893A (ja) * | 1989-08-10 | 1991-03-27 | Toppan Printing Co Ltd | 精細パターンの印刷方法に用いるブランケット |
| JPH03169594A (ja) * | 1989-11-15 | 1991-07-23 | Nokia Unterhaltung Electron Deutsche Gmbh | 表示装置のパターン支持体の印刷方法およびその方法のための印刷ローラー |
| JPH04176691A (ja) * | 1990-11-09 | 1992-06-24 | Kin Yosha Kk | 鏡面ブランケット及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP25520791A patent/JPH0592678A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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| JPS5636077A (en) * | 1979-08-31 | 1981-04-09 | Omron Tateisi Electronics Co | Weather forecasting apparatus |
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