JPH0592013A - 歯根穴の穴ぐり器具セツト - Google Patents

歯根穴の穴ぐり器具セツト

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯根穴をより広く開いたラッパ形に穴ぐりで
きるようにする。 【構成】 一連の穴ぐり器具が３つで１グループの複数
のグループに分けられ、そしてその各グループにおいて
器具の刃先の起点における直径（Ｄ１）は同一である。
又各グループの器具の円錐形ロッドの切削刃の起点にお
ける直径（Ｄ２）は異なるものとされ、各グループ内で
約１０％増大するようにされる。即ち各グループの３つ
の器具の円錐度が順次に大きくなり、これによって歯科
医は従来よりも広く開いたラッパ形の歯根穴の穴ぐりを
行える。そのような形状の歯根穴はグッタペルカによる
充填に特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも１つの螺旋
状切削刃とこの切削刃が無くなる先端部分とを有する円
錐ロッドをそれぞれ備える歯根穴の穴ぐり器具のセット
であって、それら器具の端部直径、即ち該先端部分の起
点で測った直径が相互に異なる如き穴ぐり器具のセット
に関する。
【０００２】
【従来の技術】スピンドルとやすりとで構成されるその
ような器具のセットは周知である。
【０００３】それらは一連の異なる端部直径、多くの場
合０．０６mmから１．４mmの間の端部直径をもったもの
である。それらの器具においては、端部直径のいかんに
拘わらず、ロッドの円錐度は一定であり、そしてこの円
錐度は一般的に、その開角度によってではなく、螺旋状
切削刃の起点で測った直径と端部直径との間の差によっ
て表わされる。ロッドの切削刃が付いている部分の長さ
は一般的に１６mmであり、そしてロッドの切削刃起点の
直径と端部直径との間の差は更に一般的に０．３２mmで
ある。
【０００４】歯根穴の穴ぐりを行う歯科医はセットにな
っている穴ぐり器具のうちで最初小さい直径の器具を使
い、それから順次大きい直径の器具へと変えていって、
悪くなった歯髄を完全に除去し、そしてグッタペルカ又
はセメントで充填するのに適した形状の穴ぐりを行う。
【０００５】最近の歯科技術では歯根穴を従来よりも広
く開いたラッパ形の形状にするのが望まれるようになっ
ている。即ち歯根穴は歯冠に近い頸部分で広く、そして
歯根の端末に近い基部分で非常に狭くなるようにされ
る。そのように広く開いたラッパ形に穴ぐりした歯根穴
の形状は、最近ますます広く行われるようになった技術
のグッタペルカによる穴の充填に適している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、歯根
穴を従来よりも広く開いたラッパ形に穴ぐりできるよう
にすることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題は、少なくとも
１つの螺旋状切削刃とこの切削刃が無くなる先端部分と
を有する円錐形ロッドをそれぞれ備える歯根穴の穴ぐり
器具のセットであって、それら器具の端部直径、即ち該
先端部分の起点で測った直径、が相互に異なる穴ぐり器
具のセットにおいて；該端部直径は同じであるがロッド
の円錐度の異なる器具を少なくとも２つ含むことを特徴
とする、穴ぐり器具セットによって解決される。
【０００８】
【実施例】図面に示すように、本発明の歯根穴の穴ぐり
器具は、把手１及びこれに固定された円錐形ロッド２を
備え、このロッドの前部分に螺旋状の切削刃３が付けら
れている。この器具は、実際的には、捩り力を加えられ
るように多角形、例えば四角形の断面をもった引抜き棒
材で作られよう。
【０００９】ロッド２の端部は切削刃を無くされ、円錐
形の切先４（図２）を形成される。ロッド２の切先４の
起点における直径はＤ１で表示され、これは図３の表の
第１欄に示されるような器具の標識に役立つ称呼直径に
なる。又切削刃３の起点における直径はＤ２で表示され
る。図３の表は、そのセットの穴ぐり器具が、端部直径
Ｄ１は同じであるが直径Ｄ２は異なる３つずつの器具の
グループに分けられることを示している。
【００１０】即ち、型式「１５」で表示される第１グル
ープでは、器具の直径Ｄ１は全て０．１５mmであるが、
直径Ｄ２はそれぞれ０．４７mmと、０．５２mmと、０．
５７mmである３つのユニットが含まれ、従ってロッド２
の円錐形の開角度は約１０％変化することになる。
【００１１】型式「２０」の第２グループの３つのユニ
ットは、直径Ｄ１が０．２０mm、そして直径Ｄ２がそれ
ぞれ０．５２、０．５７、及び０．６２mmである。
【００１２】図３の表に示されるように、直径Ｄ１は１
つのグループから次のグループへ０．０５mmずつ変化
し、そして直径Ｄ２は同じ寸法がグループ間に亘って備
えられ、１つのグループの最小の直径Ｄ２が先行のグル
ープの中間の直径Ｄ２に対応するようにされている。Ｄ
１がある値、例えば０．６０mm以上になる場合、１つの
グループから次のグループへのＤ１の変化は、型式を５
ずつ変える０．０５mm刻みでなく、例えば型式を１０ず
つ変える０．１０mm刻みにしてもよい。Ｄ２の値もそれ
に対応するようにして変えられる。直径Ｄ１の最大値は
一般的に１．４０mmとされ、従ってこの最終グループの
３つのユニットの直径Ｄ２は１．６２、１．７２、及び
１．８２mmとなる。
【００１３】歯根６の穴５（図４）のような歯根穴をラ
ッパ形に穴ぐりしようとする歯科医は、その穴ぐり器具
のセットのうちで小さい寸法のグループから大きい寸法
のグループへと移り、そしてその各グループにおいて
も、３つのユニットのうちで小さい寸法のユニットから
大きい寸法のユニットへと順次に取替えながら作業を行
う。
【００１４】図１の実施例において、穴ぐり器具の把手
１が歯科医の親指と人差指との間に挾まれる。これによ
って歯科医は手動で器具に回転と往復運動を与えること
ができる。しかし本発明の器具は機械駆動式にすること
もでき、把手はその取扱い部品となる。
【００１５】更に図示の器具は、その切削刃が無くなる
切先が円錐形にされているが、それは又、必要であれ
ば、湾曲した尖頭形、あるいは丸い又は平らな形状にす
ることもできよう。
【００１６】図５と図６の変化形の穴ぐり器具は図１の
器具と異なるが、同様にそれぞれ１つのセットを成すも
のである。
【００１７】全体的に符号７で指示される図５の器具の
図１のそれとの本質的な相違点は、その細長く引延ばさ
れる部分が円錐形でなく、その部分の回転面の鎖線８で
示される母線が凹曲線になるような形状にされることで
ある。
【００１８】全体的に符号９で指示される図６の器具の
図１のそれとの相違点は、その螺旋状切削刃１０のピッ
チが、器具の細長く引延ばされる部分の起点から切先の
方へいくにつれて次第に細かくなることである。
【００１９】最後に図７の変化形において、全体的に符
号１１で指示されるこの器具では、その細長く引延ばさ
れる部分に設けられる螺旋状切削刃が、その部分の起点
に近い切削刃１２と、切先の切削刃１３との異なる形状
のものにされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】歯根穴の穴ぐり器具の立面図である。
【図２】図１の器具の部分拡大詳細図である。
【図３】穴ぐり器具の端部直径及び螺旋状切削刃起点の
直径を示す、１つのセットの様々な穴ぐり器具の表であ
る。
【図４】本発明の穴ぐり器具セットで穴ぐりされた歯根
穴を示す、歯根の部分の断面図である。
【図５】図１の穴ぐり器具の変化形を示す立面図であ
る。
【図６】他の変化形の立面図である。
【図７】更に他の変化形の立面図である。
【符号の説明】
１ 把手 ２ ロッド ３ 切削刃 ４ 切先 ５ 歯根穴 ６ 歯根 ７ 穴ぐり器具 ８ 母線 ９ 穴ぐり器具 １０ 切削刃 １１ 穴ぐり器具 １２ 切削刃 １３ 切削刃

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１つの螺旋状切削刃とこの切
    削刃が無くなる先端部分とを有する円錐形ロッドをそれ
    ぞれ備える歯根穴の穴ぐり器具のセットであって、それ
    ら器具の端部直径、即ち該先端部分の起点で測った直
    径、が相互に異なる穴ぐり器具のセットにおいて；該端
    部直径は同じであるがロッドの円錐度の異なる器具を少
    なくとも２つ含むことを特徴とする、穴ぐり器具セッ
    ト。
  2. 【請求項２】 該器具の複数のグループを備え、その各
    グループごとに器具の該端部直径は同じであるが円錐度
    が相互に異なる３つのユニットを含むことを特徴とす
    る、請求項１の穴ぐり器具セット。
  3. 【請求項３】 同一グループ内の該器具のロッドの円錐
    形の開度が約１０％変化することを特徴とする、請求項
    ２の穴ぐり器具セット。
  4. 【請求項４】 該器具の同じ円錐度が、異なるグループ
    間に亘って備えられ、その各グループの中間の円錐度が
    先行のグループの最大開度の円錐度に対応することを特
    徴とする、請求項２の穴ぐり器具セット。
JP07828592A 1991-03-01 1992-02-28 歯根穴の穴ぐり器具セット Expired - Fee Related JP3163155B2 (ja)

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