JPH0591950U - センタベアリング支持装置 - Google Patents

センタベアリング支持装置

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JPH0591950U
JPH0591950U JP3904992U JP3904992U JPH0591950U JP H0591950 U JPH0591950 U JP H0591950U JP 3904992 U JP3904992 U JP 3904992U JP 3904992 U JP3904992 U JP 3904992U JP H0591950 U JPH0591950 U JP H0591950U
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tubular
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bracket
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茂幸 船橋
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性と、低周波振動に対する高減衰特性お
よび中乃至高周波振動に対する低動ばね特性とが、両立
され得るセンタベアリング支持装置の提供。 【構成】 第一の内筒金具22と第一の外筒金具24
が、第一のゴム弾性体26にて連結されてなる第一のマ
ウント10を用い、該第一の内筒金具を、推進軸12に
装着されたセンタベアリング14に取り付ける一方、第
一の外筒金具に対して、推進軸の軸直角方向両側に延び
出す脚部48,48を備えたブラケット16を取り付
け、かかるブラケットの両脚部を、それぞれ、第二のマ
ウント20を介して、車体18に取り付けてなるセンタ
ベアリング支持装置において、前記第一のマウント10
として、流体封入式筒形マウントを用いる一方、前記第
二のマウント20,20の少なくとも一方のものとし
て、筒形マウントを用い、且つかかる筒形マウントのマ
ウント軸が、車体上下方向に延びる状態で装着せしめ
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、自動車の推進軸(プロペラシャフト)を車体に対して防振支持せし めるセンタベアリング支持装置に係り、特に広い周波数域に亘る防振特性の向上 が、耐久性を充分に確保しつつ、高度に達成され得るセンタベアリング支持装置 の構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】
FR式自動車において変速機と終減速機とを連結せしめて動力伝達を行なう推 進軸は、一般に、その中間軸受部において、センタベアリング支持装置により、 車体側に防振支持されている。
【0003】 そして、かかるセンタベアリング支持装置としては、例えば、実開昭59−6 9024号公報等に開示されている如く、内筒金具と外筒金具とを、それらの間 に介装されたゴム弾性体にて連結せしめてなる構造のマウントが用いられており 、その内筒金具を、玉軸受け等のセンタベアリングを介して、推進軸に取り付け る一方、外筒金具を車体側に取り付けることにより、かかる推進軸を車体に対し て防振支持せしめるようになっている。
【0004】 また、近年では、より高度な防振特性を得るために、実開昭61−15062 9号公報等において、内筒金具が推進軸に取り付けられる、上述の如き構造の第 一のマウントにおける外筒金具に対して、推進軸の軸直角方向両側に延び出す脚 部を有するブラケットを取り付け、かかるブラケットの両側脚部を、それぞれ、 第二のマウントを介して、自動車の車体に取り付けるようにした、複数のマウン トを用いたセンタベアリング支持装置が、提案されている。
【0005】 ところで、このようなセンタベアリング支持装置に対しては、駆動軸の二次偶 力等に起因する低周波数域(30〜60Hz程度)の車両発進時振動に対する高減 衰特性と、駆動軸の共振や駆動系からの外部入力等に起因して、主に車両上下方 向に入力される中乃至高周波数域(60Hz以上)の振動に対する低動ばね特性と が、それぞれ要求されることとなる。
【0006】 ところが、前述の如き複数のマウントを用いた従来のセンタベアリング支持装 置においては、前記公報にも示されているように、ブラケットと車体との間に介 装される第二のマウントとして、前記第一のマウントと同様、内外筒金具間にゴ ム弾性体を介装せしめてなる構造の筒形マウントが用いられており、それら内外 筒金具の軸心が、駆動軸に対して略平行となる状態で、装着されている。そのた めに、それら第一のマウントおよび第二のマウントの何れにおいても、車両上下 方向に入力される振動が、マウントを構成するゴム弾性体に対して圧縮荷重とし て作用せしめられることとなり、車両上下方向におけるばね特性が硬くなってし まうことが避けられず、センタベアリング支持装置全体としての中乃至高周波数 域の振動に対する防振効果を、充分に得ることが難しかったのである。
【0007】 なお、かくの如きセンタベアリング支持装置における車両上下方向のばね特性 を柔らかくするために、第二のマウントを構成するゴム弾性体に対して、軸方向 に延びる肉抜部(空所)を設けることも考えられるが、そうすると、ゴム弾性体 の有効断面積を充分に確保することが困難となり、ゴム弾性体、延いては装置全 体の耐久性が著しく低下してしまうという不具合が惹起されることとなる。
【0008】 また、前記公報においては、第二のマウントの内部に流体室を形成し、流体の 共振作用に基づいて発揮される防振効果を利用するようにしたものも提案されて はいるが、流体の共振作用に基づく防振効果は、狭い周波数域の入力振動にしか 有効に作用しないために、前述の如く、広い周波数域に亘って防振効果が要求さ れるセンタベアリング支持装置においては、必ずしも、有効な方法ではなかった のである。
【0009】
【解決課題】 ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背景として為されたものであって 、その解決課題とするところは、充分な耐久性を確保しつつ、低周波数域の入力 振動に対する高減衰特性と、主として車両上下方向に入力される中乃至高周波数 域の入力振動に対する低動ばね特性とを、共に有利に得ることのできる、改良さ れた構造のセンタベアリング支持装置を提供することにある。
【0010】
【解決手段】
そして、かかる課題を解決するために、本考案の特徴とするところは、互いに 径方向に所定距離を隔てて配された第一の内筒金具と第一の外筒金具を、それら の間に介装された第一のゴム弾性体にて連結せしめてなる第一のマウントを用い 、該第一のマウントの前記第一の内筒金具を、自動車の推進軸に装着されたセン タベアリングに取り付ける一方、該第一のマウントの前記第一の外筒金具に対し て、前記推進軸の軸直角方向両側に延び出す脚部を有するブラケットを取り付け 、かかるブラケットの両側脚部を、それぞれ、第二のマウントを介して、自動車 の車体に取り付けてなるセンタベアリング支持装置において、前記第一のマウン トにおける前記第一の内筒金具と前記第一の外筒金具との間に、内部に所定の非 圧縮性流体が封入されて、振動入力時に該非圧縮性流体の流動が生ぜしめられる 流体室を形成する一方、前記ブラケットの両側脚部と前記車体との間にそれぞれ 介装される前記第二のマウントの少なくとも一方のものとして、互いに径方向に 所定距離を隔てて配された第二の内筒金具と第二の外筒金具を、それらの間に介 装された第二のゴム弾性体にて連結せしめてなる筒形マウントを用い、且つかか る筒形マウントの前記第二の内筒金具および第二の外筒金具が、前記車体の上下 方向に延びる状態で、前記ブラケットの脚部と前記車体との間に装着せしめたこ とにある。
【0011】
【作用・効果】
すなわち、このような本考案に従う構造とされたセンタベアリング支持装置に おいては、車両上下方向に及ぼされる振動が、第二のマウントとしての筒形マウ ントを構成する第二のゴム弾性体に対し、主に剪断荷重として作用せしめられる こととなるところから、かかる第二のマウントにより、その第二のゴム弾性体の 有効断面積を充分に確保しつつ、中乃至高周波の広い周波数域に亘る入力振動に 対して、柔らかいばね特性が発揮され得るのである。また一方、低周波数域の入 力振動に対しては、その振動周波数域が比較的に狭いことから、第一のマウント に形成された流体室における流体の流動作用を利用することによって、かかる第 一のマウントによる高減衰効果が、有効に発揮され得ることとなる。
【0012】 そして、それ故、かかるセンタベアリング支持装置によれば、第二のマウント を構成する第二のゴム弾性体、延いては装置全体の耐久性を充分に確保しつつ、 低周波振動に対する高減衰特性と、中乃至高周波振動に対する低動ばね特性とを 、何れも、有利に得ることができるのである。
【0013】
【実施例】
以下、本考案を更に具体的に明らかにするために、本考案の実施例について、 図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0014】 先ず、図1には、本考案の一実施例としてのセンタベアリング支持装置が示さ れている。かかる図において、10は、第一の筒形マウントであり、自動車の推 進軸12に外挿され、センタベアリング14を介して、該推進軸12に取り付け られている。また、この第一の筒形マウント10は、ブラケット16を介して、 車体18側に支持されているが、かかるブラケット16と車体18との間には、 第二の筒形マウント20,20が、介装されている。要するに、本実施例のセン タベアリング支持装置によれば、推進軸12が、車体18に対して、互いに直列 的に配設された第一の筒形マウント10および第二の筒形マウント20,20を 介し、防振支持されているのである。
【0015】 より詳細には、前記第一の筒形マウント10は、図2にも示されているように 、互いに径方向に所定距離を隔てて、略同一軸心上に配設された第一の内筒金具 22と第一の外筒金具24とが、それらの間に介装された第一のゴム弾性体26 によって、互いに弾性的に連結されてなる構造とされている。
【0016】 かかる第一のゴム弾性体26は、周方向に連続して延びる円環形状を呈してお り、その内部に、外周面上に開口する凹所28が、周方向に連続して形成されて いることにより、略袋状の断面形状をもって形成されている。そして、この第一 のゴム弾性体26の内周面に対して、円筒形状の第一の内筒金具22が、加硫接 着されている。また、かかる第一のゴム弾性体26の外周面には、凹所28の開 口部を軸方向に挟んだ両側部分に対して、円環形状のシール金具30,30が、 それぞれ加硫接着されていると共に、それら各シール金具30の外周面上には、 薄肉のシールゴム層31が、設けられている。
【0017】 そして、この第一のゴム弾性体26の外周面上に、第一の外筒金具24が外挿 され、シール金具30,30の外周面に対して嵌着固定されることにより、組み 付けられている。それによって、第一のゴム弾性体26の凹所28の開口部が閉 塞されており、以て、そこに、所定の非圧縮性流体が封入されてなる流体室32 が、形成されているのである。
【0018】 なお、かかる非圧縮性流体としては、水やアルキレングリコール、ポリアルキ レングリコール等の低粘性流体や、シリコーン油等の高粘性流体が、要求される 防振特性等に応じて、適宜、選択的に採用されることとなる。また、そのような 非圧縮性流体の流体室32への封入は、例えば、上記第一の外筒金具24の第一 のゴム弾性体26に対する組付けを、流体中で行なうこと等により、有利に為さ れることとなる。
【0019】 また、このようにして形成された流体室32の内部には、作用金具34が収容 配置されており、第一の内筒金具22側に支持されている。この作用金具34は 、略リング状の脚部36と、該脚部36の外周面上において軸方向両側に延び出 す略円筒状の頭部38とから成る、T字形断面形状を呈しており、その脚部36 の内周部分において、凹所28の底部に固着されることにより、その頭部38が 、流体室32の略中央部分に位置する状態で、配設されている。
【0020】 また一方、この作用金具34の頭部38に対して径方向外方に対向位置する、 流体室32の外周部分には、円環状のストッパゴム40が配設されており、軸方 向両側からシール金具30,30にて挟持されると共に、背面を第一の外筒金具 24にて支持されることにより、固定的に配設されている。そして、かかるスト ッパゴム40に対する作用金具34の当接により、第一の内筒金具22と第一の 外筒金具24との、径方向における変位量が規制され得るようになっているので ある。
【0021】 すなわち、かくの如き構造とされた第一の筒形マウント10にあっては、第一 の内筒金具22と第一の外筒金具24との間に径方向の振動が入力された際、流 体室32内で作用金具34が変位せしめられることにより、流体室32内での流 体の流動が生ぜしめられるのであり、以て、かかる流体の共振作用や流動抵抗等 の流動作用に基づいて、減衰効果が発揮され得ることとなるのである。
【0022】 そして、このような第一の筒形マウント10は、その第一の内筒金具22が、 推進軸12に装着されたセンタベアリングの外輪に対して外嵌固定されることに より、取り付けられる一方、その第一の外筒金具24に対して、ブラケット16 が、固定的に取り付けられることとなる。
【0023】 かかるブラケット16は、図1に示されているように、長手方向中央部分が逆 U字形状に湾曲せしめられた、帯板状の上側取付金具42と、長手方向中央部分 が僅かに下方に円弧形状をもって湾曲せしめられた、上側取付金具42よりも短 い帯板状の下側取付金具44とが、重ね合わされ、ボルト45,45にて、互い に固定されることにより、構成されている。
【0024】 そして、上側取付金具42の逆U字形状の湾曲部と下側取付金具44の円弧形 状の湾曲部との間に形成された筒状部46に対して、前記第一の筒形マウント1 0が挿入状態下に配設されている。それによって、ブラケット16が、第一の筒 形マウント10における第一の外筒金具24に対して、嵌着固定されているので ある。
【0025】 また、かくの如くして第一の筒形マウント10に取り付けられたブラケット1 6においては、上側取付金具42の長手方向両側部分によって、第一の筒形マウ ント10を挟んだ両側に所定長さで延び出す一対の脚部48,48が、一体的に 形成されている。更に、それら各脚部48の先端部分には、それぞれ、第一の筒 形マウント10の軸方向に対して略直角な方向に貫通して延びる円筒形状の取付 筒体50が、一体的に設けられている。
【0026】 そして、それら取付筒体50,50に対して、それぞれ、第二の筒形マウント 20が装着されている。
【0027】 かかる第二の筒形マウント20は、図3にも示されているように、径方向に互 いに所定距離を隔てて配された第二の内筒金具52と第二の外筒金具54とが、 それらの間に介装された厚肉円筒形状の第二のゴム弾性体56によって、弾性的 に連結されてなる構造とされている。なお、第二の外筒金具54の軸方向一端側 には外向フランジ部58が、軸方向他端側には内向フランジ部60が、それぞれ 、一体的に形成されていると共に、それら各フランジ部58,60の軸方向外面 上には、軸方向外方に所定高さで突出するストッパゴム62,64が、それぞれ 、周方向に連続して設けられている。
【0028】 そうして、このような構造とされた第二の筒形マウント20,20は、それぞ れ、第二の外筒金具54が、前記ブラケット16の脚部48に設けられた取付筒 体50に圧入固定されることにより、ブラケット16に対して取り付けられてい る一方、第二の内筒金具52が、その内部に挿通された取付ボルト66によって 、自動車の車体18に固設された支持金具70に対して固定されることにより、 車体側に取り付けられている。
【0029】 また、かくの如き取付状態下、第二の筒形マウント20にあっては、その外向 フランジ部58上に形成されたストッパゴム62が、支持金具70に対して、軸 方向に所定距離を隔てて対向位置せしめられている一方、内向フランジ部60上 に形成されたストッパゴム64が、第二の内筒金具52の軸方向端面に固定され た円環板状の当接金具72に対して、軸方向に所定距離を隔てて対向位置せしめ られている。そして、それらストッパゴム62,64の支持金具70,当接金具 72に対する当接により、第二の内筒金具52と第二の外筒金具54との、軸方 向の相対的変位量が、規制され得るようになっているのである。
【0030】 すなわち、このようにしてブラケット16と車体18との間に介装された第二 の筒形マウント20,20は、第二の内筒金具52および第二の外筒金具54が 、略車体の上下方向に延びる状態で装着されることとなり、以て、それら第二の 内外筒金具52,54間に入力される車体の上下方向の振動が、第二のゴム弾性 体56に対して、剪断荷重として、及ぼされることとなる。
【0031】 従って、上述の如き構造とされたセンタベアリング支持装置においては、推進 軸12と車体18との間に、第一の筒形マウント10と第二の筒形マウント20 ,20とが、直列的に配設されているのであり、かかる推進軸12が、それら第 一の筒形マウント10と第二の筒形マウント20,20とによって、車体18に 対して、防振支持せしめられているのである。
【0032】 そして、かかる第一の筒形マウント10にあっては、内部に封入された流体の 流動作用に基づいて、低周波振動に対する高減衰効果が発揮され得るところから 、推進軸12に惹起される車両発進時振動に対して、良好なる減衰効果が発揮さ れ得るのである。
【0033】 なお、第一の筒形マウント10として、流体室32に低粘性流体を封入し、か かる流体の共振作用を利用するようにした構造のものを用いた場合には、高減衰 効果が発揮される周波数域が限定されることとなるが、一般に、車両発進時振動 は、略一定の周波数域において生ぜしめられることから、流体室32の形状や作 用金具34の大きさ等を適当にチューニングすることにより、目的とする振動減 衰効果を、有利に且つ安定して得ることが可能である。また、流体室32に高粘 性流体を封入し、かかる流体のずり剪断作用による流動抵抗を利用するようにし た構造のものを用いれば、流体の流動作用に基づく減衰効果が、充分に広い周波 数域に亘って発揮され得ることから、極めて安定した防振特性を得ることが可能 となる。
【0034】 また一方、第二の筒形マウント20にあっては、主として車両上下方向に惹起 される推進軸12の中乃至高周波振動が、第二のゴム弾性体56に対する剪断荷 重として作用せしめられるところから、かかる中乃至高周波振動に対して、柔ら かいばね特性が発揮され得て、優れた振動絶縁効果が発揮され得るのである。
【0035】 しかも、かかる第二の筒形マウント20においては、主として車両上下方向に 入力される、推進軸12からの中乃至高周波振動が、第二のゴム弾性体56の略 全体に対して、剪断荷重として作用せしめられることとなるところから、第二の ゴム弾性体56における大きな有効断面積を確保しつつ、柔らかいばね特性を得 ることができるのであり、それ故、かかる第二のゴム弾性体56の耐久性を有利 に得ることができるのである。
【0036】 以上、本考案の一実施例について詳述してきたが、これは文字通りの例示であ って、本考案は、かかる具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0037】 例えば、第一の筒形マウント10における流体室32の構造や、その内部に形 成される流体流路の形態等は、前記実施例のものに限定されるものではない。具 体的には、第一の内筒金具22と第一の外筒金具24との間において、周方向乃 至は径方向に仕切られた複数の流体室と、それらの流体室を相互に連通するオリ フィス通路を形成し、かかるオリフィス通路を流動せしめられる流体の流動作用 を利用するようにしたもの等、公知の各種の流体封入式マウント構造が、適宜、 採用され得るものである。
【0038】 また、第二の筒形マウント20の構造も、前記実施例のものに限定されるもの ではない。例えば、第二の内筒金具52と第二の外筒金具54との間に、周方向 に仕切られた複数の流体室と、それらの流体室を相互に連通するオリフィス通路 を形成することにより、かかるオリフィス通路を流動せしめられる流体の流動作 用に基づいて、マウント軸直角方向に入力される振動に対する防振効果の向上を 図ることも可能である。
【0039】 更にまた、前記実施例では、ブラケット16の両側脚部48,48と、車体1 8との間に介装される第二の筒形マウント20,20が、何れも、そのマウント 軸が車体上下方向に延びる状態で配設されていたが、何れか一方のマウントだけ を、マウント軸が車体上下方向に延びる状態で配設し、他方のマウントを、マウ ント軸が水平方向に延びる状態で配設するようにしても良い。
【0040】 さらに、ブラケット16の具体的構造や形状も、前記実施例のものに限定され るものでは決してなく、車体の構造や形状等に応じて、適宜、設計変更されるも のである。
【0041】 その他、一々列挙はしないが、本考案は、当業者の知識に基づいて、種々なる 変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、その ような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本考案の範囲内に 含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としてのセンタベアリング支
持装置を示す正面図である。
【図2】図1に示されているセンタベアリング支持装置
を構成する第一の筒形マウントを示す、図1におけるII
−II断面に相当する図である。
【図3】図1における III−III 断面図である。
【符号の説明】
10 第一の筒形マウント 12 推進軸 14 センタベアリング 16 ブラケット 18 車体 20 第二の筒形マウント 22 第一の内筒金具 24 第一の外筒金具 26 第一のゴム弾性体 32 流体室 48 脚部 52 第二の内筒金具 54 第二の外筒金具 56 第二のゴム弾性体 70 支持金具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに径方向に所定距離を隔てて配され
    た第一の内筒金具と第一の外筒金具を、それらの間に介
    装された第一のゴム弾性体にて連結せしめてなる第一の
    マウントを用い、該第一のマウントの前記第一の内筒金
    具を、自動車の推進軸に装着されたセンタベアリングに
    取り付ける一方、該第一のマウントの前記第一の外筒金
    具に対して、前記推進軸の軸直角方向両側に延び出す脚
    部を有するブラケットを取り付け、かかるブラケットの
    両側脚部を、それぞれ、第二のマウントを介して、自動
    車の車体に取り付けてなるセンタベアリング支持装置に
    おいて、 前記第一のマウントにおける前記第一の内筒金具と前記
    第一の外筒金具との間に、内部に所定の非圧縮性流体が
    封入されて、振動入力時に該非圧縮性流体の流動が生ぜ
    しめられる流体室を形成する一方、前記ブラケットの両
    側脚部と前記車体との間にそれぞれ介装される前記第二
    のマウントの少なくとも一方のものとして、互いに径方
    向に所定距離を隔てて配された第二の内筒金具と第二の
    外筒金具を、それらの間に介装された第二のゴム弾性体
    にて連結せしめてなる筒形マウントを用い、且つかかる
    筒形マウントの前記第二の内筒金具および第二の外筒金
    具が、前記車体の上下方向に延びる状態で、前記ブラケ
    ットの脚部と前記車体との間に装着せしめたことを特徴
    とするセンタベアリング支持装置。
JP3904992U 1992-05-15 1992-05-15 センタベアリング支持装置 Pending JPH0591950U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097771A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Suzuki Motor Corp 車両のトーションビーム式サスペンション

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