JPH0591755U - 投球機における球加速用の回転輪構造 - Google Patents

投球機における球加速用の回転輪構造

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JPH0591755U
JPH0591755U JP4020792U JP4020792U JPH0591755U JP H0591755 U JPH0591755 U JP H0591755U JP 4020792 U JP4020792 U JP 4020792U JP 4020792 U JP4020792 U JP 4020792U JP H0591755 U JPH0591755 U JP H0591755U
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和 野里
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株式会社トーアスポーツマシーン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投球機における球加速用の回転輪を、ボス部
と、このボス部の外周面に加硫接着されるゴム製弾性体
とで構成した場合に、上記ボス部の外周面の端縁に対す
る弾性体の接着強度を向上させて、上記外周面からの弾
性体34の剥離を、より確実に防止する。 【構成】 球10加速用の回転輪2を、ボス部12と、
このボス部12の外周面13に加硫接着されるゴム製弾
性体14とで構成する。上記ボス部12の外周面13の
軸方向端縁13aを、その周方向各部の断面が円弧凸面
となるよう形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、野球の打撃練習などに利用される投球機に関し、より詳しくは、 このような投球機における球加速用の回転輪構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
野球の打撃練習や、打ち上げられた球を捕球する練習のためなどに、近時、投 球機が多用されるようになっている。 このような投球機には、従来、互いに逆方向に高速回転する一対の回転輪を並 設したものがある。この投球機では、上記両回転輪の外周面間に対し球が供給さ れたとき、この球が上記外周面間に挟まれて、これら外周面に摩擦接合し、この ときの摩擦力によって、球が前方に勢いよく投球されるようになっている。 上記回転輪には、従来、図6で示すものがある。これによれば、回転輪31が 、ボス部32と、このボス部32の外周面33に加硫接着される円環状のゴム製 弾性体34とで構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記回転輪31が前記したように高速回転するときには、図6中仮 想線で示すように、弾性体34は遠心力で径方向外方(図6中矢印A)に引っ張 られて弾性変形する。そして、この際、特に、ボス部32の外周面33の軸方向 端縁33aと、これに対応する弾性体34との接着部には大きい引張力が与えら れる。このため、上記端縁33aを起点として、上記外周面33に対し弾性体3 4が剥離するおそれを生じる。 そのため、従来より、弾性体34の加硫接着には十分の注意が払われているが 、上記端縁33aに対する弾性体34の接着強度を、より向上させることが望ま れている。
【0004】
【考案の目的】 この考案は、上記のような事情に注目してなされたもので、投球機における球 加速用の回転輪を、ボス部と、このボス部の外周面に加硫接着されるゴム製弾性 体とで構成した場合に、上記ボス部の外周面の端縁に対する弾性体の接着強度を 向上させて、上記外周面からの弾性体34の剥離を、より確実に防止することを 目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためのこの考案の特徴とするところは、球加速用の回転輪 を、ボス部と、このボス部の外周面に加硫接着されるゴム製弾性体とで構成した 投球機において、上記ボス部の外周面の軸方向端縁を、その周方向各部の断面が 円弧凸面となるよう形成した点にある。
【0006】
【作 用】
上記構成による作用は次の如くである。 図1で示すように、球10加速用の回転輪2を、ボス部12と、このボス部1 2の外周面13に加硫接着されるゴム製弾性体14とで構成した場合に、上記ボ ス部12の外周面13の軸方向端縁13aを、その周方向各部の断面が円弧凸面 となるよう形成してある。
【0007】 一方、従来の外周面33の端縁33aは、図6で示すように弾性体34の遠心 力の方向(図6中矢印A)に対しほぼ直交する直線的な面であり、これに対する 本考案の上記端縁13aは円弧凸面であることから、本考案の端縁13aの方が 従来の端縁33aに比べて面積が大きくなり、その分、上記端縁13aに対する 弾性体14の接着強度が大きくなる。
【0008】 また、上記したように端縁13aは円弧凸面であって、遠心力の方向(図1中 矢印A)に対し傾斜しており、よって、上記遠心力は上記端縁13aに接着した 弾性体14に剪断力として働くこととなる。そして、これは、従来、端縁33a が上記遠心力の方向(図6中矢印A)に対しほぼ直交していることに比べて、接 着強度を向上させるものである。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面により説明する。 図1から図4は実施例1を示している。 図2と図3とにおいて、1は投球機で、この投球機1は軸心が水平で互いに平 行な上下一対の回転輪2,2を有し、これら各回転輪2は支軸3によりケーシン グ4に支承され、このケーシング4は、持ち運びにより移動可能な架台5に支持 されている。 7は電動機で、この電動機7も上記ケーシング4に支持されており、上記各回 転輪2はベルト伝動手段8によりこの電動機7に連動連結されている。そして、 この電動機7を駆動させれば、ベルト伝動手段8を介し上記回転輪2,2が互い に逆方向に回転するようになっている(図2中矢印R)。9は供給シュートで、 この供給シュート9は、上記両回転輪2,2間に投球しようとする球10を案内 する。
【0010】 上記各回転輪2は、上記支軸3にボルト11によりねじ止めされた金属製のボ ス部12と、このボス部12の外周面13に加硫接着されたゴム製の円環状弾性 体14とで構成されている。 そして、回転する上記両回転輪2,2の外周面15,15間に供給シュート9 を介し球10を供給したときには、この球10は、まず、図3中仮想線で示すよ うに上記外周面15,15間に挟まれる。すると、この球10は各外周面15に 摩擦接合して、このときの摩擦力によって、球10が、図2中矢印Bで示すよう に所望方向に勢いよく投球される。
【0011】 図1から図4において、上記ボス部12はアルミ鋳物で、上記支軸3と同軸上 で、この支軸3にボルト11によりねじ止めされる円板状の基板16と、この基 板16と同軸上で、この基板16の外周縁に一体成形される短尺円筒状の支持ド ラム17とで構成されている。 上記弾性体14の外周面15は断面が円弧凹状の周溝とされている。これによ り、球10との接触面積が大きくされ、この球10の正確な投球が得られるよう になっている。
【0012】 図1、図3、および図4において、上記ボス部12の外周面13の軸方向各端 縁13a,13aは、上記外周面13の一般面よりも径方向外方に突出し、外周 面13の全周にわたり、その周方向各部の断面が半円の円弧状凸面となっている 。
【0013】 ところで、従来の外周面33の端縁33aは、図6で示すように弾性体34の 遠心力の方向(図6中矢印A)に対しほぼ直交する直線的な面であり、これに対 する本考案の上記端縁13aは円弧凸面であることから、本考案の端縁13aの 方が従来の端縁33aに比べて面積が大きくなり、その分、上記端縁13aに対 する弾性体14の接着強度が大きくなる。 よって、上記回転輪2が高速回転するとき、図1と図4中仮想線で示すように 、弾性体14が遠心力で径方向外方(図1、図4中矢印A)に弾性変形する場合 にも、ボス部12の外周面13からの弾性体14の剥離が、より確実に防止され る。
【0014】 また、上記したように端縁13aは円弧凸面であって、遠心力の方向(図1中 矢印A)に対し傾斜しており、よって、上記遠心力は上記端縁13aに接着した 弾性体14に剪断力として働くこととなる。そして、これは、従来、端縁33a が上記遠心力の方向(図6中矢印A)に対しほぼ直交していることに比べて、接 着強度を向上させるものであり、よって、この点でも、上記外周面13からの弾 性体14の剥離がより確実に防止される。
【0015】 また、上記端縁13aを径方向外方に突出させたため、この端縁13aは支持 ドラム17を補強するリブとして働くこととなる。よって、その分、支持ドラム 17の肉厚を全体として薄くでき、ボス部12を軽量にできる。
【0016】 なお、上記投球機1は、サッカーボールや、バレーボール、また、テニスボー ル用のものであってもよい。また、基板16を軸方向で左右対称形とすることに より回転輪2を同上軸方向で左右対称形とし、これにより、支軸3に対する回転 輪2の取り付けが、表裏いずれでもできるようにしてもよい。
【0017】 図5は実施例2である。 これによれば、各端縁13a,13aは外周面13の一般面よりも径方向内方 に向う形状とされ、この端縁13aは、外周面13の全周にわたり、その周方向 各部の断面が円弧凸面となっている。 他の構成や作用は前記実施例1と同様である。
【0018】 なお、図5中仮想線で示すように、外周面13を全体的に波形に形成してもよ い。このようにすれば、上記外周面13の面積が十分大きくなり、この外周面1 3に対する弾性体14の接着強度を十分大きくできる。また、この構成は前記実 施例1に適用してもよい。
【0019】
【考案の効果】
この考案によれば、球加速用の回転輪を、ボス部と、このボス部の外周面に加 硫接着されるゴム製弾性体とで構成した場合に、上記ボス部の外周面の軸方向端 縁を、その周方向各部の断面が円弧凸面となるよう形成してある。 一方、従来の外周面の端縁は、弾性体の遠心力の方向に対しほぼ直交する直線 的な面であり、これに対する本考案の上記端縁は円弧凸面であることから、本考 案の端縁の方が従来の端縁に比べて面積が大きくなり、その分、上記端縁に対す る弾性体の接着強度が大きくなる。 よって、上記回転輪が高速回転するとき、弾性体が遠心力で径方向外方に弾性 変形する場合にも、ボス部の外周面からの弾性体の剥離が、より確実に防止され る。
【0020】 また、上記したように端縁は円弧凸面であって、遠心力の方向に対し傾斜して おり、よって、上記遠心力は上記端縁に接着した弾性体に剪断力として働くこと となる。そして、これは、従来、端縁が上記遠心力の方向に対しほぼ直交してい ることに比べて、接着強度を向上させるものであり、よって、この点でも、上記 外周面からの弾性体の剥離が、より確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、図4の部分拡大図である。
【図2】実施例1で、投球機の斜視図である。
【図3】実施例1で、投球機の部分拡大背面図である。
【図4】実施例1で、図3の部分拡大図である。
【図5】実施例2で、図1に相当する図である。
【図6】従来例を示し、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 投球機 2 回転輪 10 球 12 ボス部 13 外周面 13a 端縁 14 弾性体 15 外周面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに逆方向に回転する一対の回転輪を
    並設し、これら両回転輪の外周面間に球を挟んで投球す
    るようにし、この各回転輪を、ボス部と、このボス部の
    外周面に加硫接着されるゴム製弾性体とで構成した投球
    機において、 上記ボス部の外周面の軸方向端縁を、その周方向各部の
    断面が円弧凸面となるよう形成した投球機における球加
    速用の回転輪構造。
JP1992040207U 1992-05-19 1992-05-19 投球機における球加速用の回転輪構造 Expired - Lifetime JPH0742449Y2 (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005065788A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Toa Sports Machine Incorporated 投球機
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