JPH0591548U - ワイパー - Google Patents

ワイパー

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JPH0591548U
JPH0591548U JP3064092U JP3064092U JPH0591548U JP H0591548 U JPH0591548 U JP H0591548U JP 3064092 U JP3064092 U JP 3064092U JP 3064092 U JP3064092 U JP 3064092U JP H0591548 U JPH0591548 U JP H0591548U
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JP
Japan
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synthetic resin
fibers
fiber
wiper
liquid absorption
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Pending
Application number
JP3064092U
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English (en)
Inventor
健一郎 塩澤
Original Assignee
千代田株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 繊維塊3の繊維3a間を合成樹脂4により強
固に結合し得て繊維3aの脱落を完全に防止し得、合成
樹脂4の部分は、連続微多孔構造による毛細管現象によ
って充分な吸液性が得られるワイパー1。 【効果】 ワイパーは、繊維塊を連続微多孔構造を有す
る合成樹脂で強固に結合しているため、繊維が裁断、摩
擦過剰などにより脱落しない。微細で緻密な連続微多孔
構造と繊維とにより、風合いや硬度の変化が少なく、毛
細管現象による吸液効果が非常に大きく、微細な構造物
に対しても充分な拭き取り効果がある。急速な吸液性と
優れたリントフリー性能を持つことから、溝部分、製品
の角など通常のワイパーではワイピングできない部分で
も、容易に好適にワイピングでき、特に無塵を必要とす
る精密工業に非常に有利に採用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、無塵性を要求される精密工業、たとえば電子工業、機械工業などに おいて使用されるワイパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近来、急速な発展をしてきた電子工業、半導体工業などの精密工業においては 、高精密化や微細化のため、作業環境を初めとして各所で使用される種々な部材 は、ますます高度な無塵化が必要となってきている。たとえば溝状の凹凸部分や 角(スミ)の部分など平坦でない部分をワイピングするためのワイパーも、無塵 化ならびに吸収性能の向上などが要求されている。
【0003】 従来、この分野には特定のワイパーは使用されておらず、棒状芯材の先端にウ レタンスポンジ材からなる多孔性合成樹脂、綿またはレーヨンなどの繊維を塊状 に機械的に取り付けたものが使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成のワイパーによると、繊維を機械的に取り付けただ けであることから保液性が悪く、また繊維の脱落によるリントの発生が激しく無 塵化とは逆行するなどの欠点があった。したがって溝状の凹凸部分や角の部分な ど平坦でない部分に対するワイピングは、容易に好適に行えなかった。
【0005】 本考案の目的とするところは、繊維の脱落による発塵性がなく、かつ吸収性能 の優れたワイパーを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本考案のワイパーは、棒状芯材の先端部分の少なくとも 一端に、繊維塊を固定したのち、この繊維塊を連続微多孔構造よりなる合成樹脂 にて結合している。
【0007】
【作用】
かかる本考案の構成によると、繊維塊の繊維間を合成樹脂により強固に結合し 得て繊維の脱落を完全に防止し得るとともに、繊維塊を構成している繊維と、合 成樹脂の連続微多孔構造による毛細管現象とにより、早い吸収速度と大きい保液 性が得られる。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図に基づいて説明する。 図1においてワイパー1は、合成樹脂などで作られた棒状芯材2の先端部分の 一端に、天然繊維または人造繊維を球状、卵状、円筒状など種々の形状に機械的 作用により交絡、固着せしめたいわゆる綿棒の繊維塊3を形成し、この繊維塊3 の部分に連続微多孔構造を有する合成樹脂4を含浸塗布せしめることで、繊維塊 3を構成している繊維3aを強固に接合させて構成している。
【0009】 上記した繊維3aとしては、綿などの天然繊維、またはレーヨン、ナイロン、 ポリエステル、ポリプロピレンなどの人造繊維を、単独または混紡したものが使 用される。また連続微多孔構造よりなる合成樹脂4としては、ポリウレタン樹脂 、ポリアミド樹脂、ポリアクリル樹脂などが使用される。
【0010】 次に基本的な一製造方法を説明する。 すなわち上記したワイパー1を製造するに、まずポリプロピレン、ポリ塩化ビ ニールなどの合成樹脂で作られた棒状芯材(棒状成形品)2の先端部に、球状、 卵状、円筒状など種々の形状に繊維3aを絡めて繊維塊3を固定させたのち、ポ リウレタン樹脂のDMF溶液(ジメチルホルムアルデヒド)、ポリアクリル樹脂 のDMF溶液、メタノール塩化カルシウム飽和溶液にポリアミド樹脂を溶解した 溶液のいずれかの樹脂溶液を繊維塊3にのみ含浸せしめ、次いで非溶媒である水 に浸漬して合成樹脂4を凝固せしめ続いて水洗脱溶剤を行ったのち乾燥させる。
【0011】 このような製造方法により、図2、図3に示すように、棒状芯材2の先端部に 固定されている繊維塊3の組織中に、微細な連続気孔5を有する(ミクロポーラ ス構造)合成樹脂4の層が形成され、この合成樹脂4の層により、繊維塊3を構 成する繊維3aを強固に結合すると同時に、合成樹脂4の層に微細で微密な連続 気孔5が形成されたワイパー1を構成し得る。このワイパー1は、強固な結合に より繊維3aの脱落のないリントフリー性能が発揮されると同時に、繊維3a間 の隙間6、ならびに連続気孔5による毛細管現象により素早い吸収性と大きな保 液性能が発揮される。
【0012】 そしてワイパー1は、塗布した樹脂付着量を繊維塊3の繊維重量に対して10% から400 %の範囲に変動させることにより、基材である繊維塊3の性能を主にし たものから合成樹脂4の微多孔層の性能を主にしたものまで変化させ得、以て使 い方、方法、吸着する物質など、目的により自由に対応し得る。
【0013】 すなわち繊維塊3の繊維重量(1と設定して)に対して樹脂付着量を10%に近 づけて、合成樹脂4と繊維塊3との重量比率を10対90に近づけるほど(図2参照 )、合成樹脂4による繊維塊3を構成している繊維3aの脱落を防ぐ結合力は多 少低下するが、繊維比率が高いため繊維3aの吸液性によるワイピング効果と風 合いの変化の少ないソフトなワイパー1が得られる。
【0014】 また繊維塊3の繊維重量に対して樹脂付着量を400 %に近づけて、合成樹脂4 と繊維塊3との重量比率を80対20に近づけるほど(図4参照)、繊維3aが合成 樹脂4によって結合される度合いが高くなり、かつ合成樹脂自体の硬度によりソ フトな風合いは多少低下するが繊維3aの脱落を防止する結合力は飛躍的に向上 した。さらに繊維3aよりも合成樹脂4の比率が高くなるため、合成樹脂4が構 成している微密な連続多孔構造による毛細管作用によって、吸液性の非常に良好 なワイパー1が得られる。
【0015】 なお合成樹脂4の重量比率を10以下にしたときには、合成樹脂4による結合力 が低下しすぎて繊維3aの脱落が激しくなる。また合成樹脂4の重量比率を80以 上にしたときには、合成樹脂自体の弱点、たとえば粘着性、風合いの硬化など使 い勝手(作業性)が悪くなるなどの欠点が出てくる。
【0016】 以下に本考案の具体的な製造例を説明する。 直径2mm長さ70mmのポリプロピレン製の棒状芯材2における片方の先端に2d のレーヨン(カット長さ1" )の短繊維を、約1.5g絡み合わせ卵状に成型した ものを固着させた後、エステス系ポリウレタン樹脂6.5 %、DMF87%、水5% 、気孔調整剤1.5 %に調整した樹脂溶液に繊維塊3の部分を含浸せしめたのち、 水中に浸漬して凝固せしめた。次いで水洗、脱水乾燥をした結果、繊維3aに対 して樹脂付着量35%であった。これにより、弾力性のあるソフトな風合で吸液性 の非常に優れたリントフリーな綿棒状のワイパー1が得られた。
【0017】 上記実施例では棒状芯材2の先端部分の一端に繊維塊3を形成した構成を示し たが、これは両端に繊維塊3を形成した構成であってもよい。
【0018】
【考案の効果】
上記構成の本考案によるワイパーは、繊維塊を連続微多孔構造を有する合成樹 脂で強固に結合しているため、繊維が裁断、摩擦過剰などにより脱落することが なく、しかも微細で緻密な連続微多孔構造と繊維とにより、風合いや硬度の変化 が少なく、かつ毛細管現象により吸液速度が早く、かつ保液性が非常に大きく、 さらに微細な構造物に対しても充分な拭き取り効果のあるワイパーを提供できる 。
【0019】 このように本考案のワイパーは、急速な吸液性ならびに大きな保液性と、優れ たリントフリー性能を持つことから、溝部分、製品の角など通常のワイパーでは ワイピングできない部分でも、容易に好適にワイピングすることができ、特に無 塵を必要とする精密工業に非常に有利に採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、ワイパーの正面図で
ある。
【図2】同合成樹脂の比率が低いワイパーの要部の表面
図である。
【図3】同図2における要部の拡大図である。
【図4】同合成樹脂の比率が高いワイパーの要部の表面
図である。
【符号の説明】
1 ワイパー 2 棒状芯材 3 繊維塊 3a 繊維 4 合成樹脂 5 連続気孔 6 隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状芯材の先端部分の少なくとも一端に
    繊維塊を固定したのち、この繊維塊を連続微多孔構造よ
    りなる合成樹脂にて結合したことを特徴とするワイパ
    ー。
JP3064092U 1992-05-12 1992-05-12 ワイパー Pending JPH0591548U (ja)

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JP3064092U JPH0591548U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 ワイパー

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JP3064092U JPH0591548U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 ワイパー

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JPH0591548U true JPH0591548U (ja) 1993-12-14

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ID=12309439

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JP3064092U Pending JPH0591548U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 ワイパー

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54160865A (en) * 1978-06-10 1979-12-19 Mtp Kasei Kk Hydrophilic nonnwoven fabric and production and chemical duster material comprising nonnwoven fabric
JPS5876434A (ja) * 1981-10-14 1983-05-09 カ−ル・フロイデンベルク 吸収性平坦構造体とその製造方法
JPS5994228A (ja) * 1982-11-19 1984-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録媒体
JPS6322291A (ja) * 1986-07-14 1988-01-29 株式会社日立製作所 試料搬送装置

Patent Citations (4)

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