JPH0591463U - 額縁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 上部額縁部に特許庁より受理した特許権、実
用新案権、意匠権の登録証又は商標権の取得を表示する
書面を掲示し、下部額縁部に次回登録料納付期日又は商
標権更新登録出願期日を記入した期日表示板を挿脱自在
に挿着し、期限切れによる権利の消滅等の失態を防止す
る。 【構成】 角形額縁本体１の上部２を、前面にレンズ状
の拡大透視板４を設けた、工業所有権法に基づく特許
権、実用新案権、意匠権の登録証又は商標権の取得を表
示する書面を掲示する上部額縁部２とし、下部１１を前
面に平板状の透視板をもうけその背面に前記特許権、実
用新案権、意匠権又は商標権に対応する次回登録料納付
期日又は商標更新登録出願日を記入した期日表示板を挿
脱自在に挿着する下部額縁部１１とした額縁装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は工業所有権法に基づく特許権、実用新案権、意匠権又は商標権の取得 を表示する書面と、次回の登録料納付期日又は商標更新登録出願期日を記載した 期日表示板を掲示する額縁装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来出願人が特許庁より受理した前記の登録証は、額縁等に納めて掲示するこ とが多く、又これらの登録証や商標の登録通知書は特許管理簿等に記載して纏め て保管している。

【０００３】

【考案が解決しょうとする問題点】

しかし、特許権、実用新案権及び意匠権の登録料の納付は、年毎の分割納付が 認められ、又商標権は十年毎の更新登録出願が認められているが、登録証や登録 通知書には次回の登録料の納付期日や更新登録出願期日の記載がないのでこれら の期日を忘却して、権利が消滅し思わぬ失態を招く虞れがある等の問題点があっ た。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は前記の問題点を解決する目的でなされたもので、角形額縁本体の上部 を、前面にレンズ状の拡大透視板を設けた上部額縁部とし、下部を前面に平板状 の透視板を設けた下部額縁部とした額縁装置を構成し、上部額縁部に特許庁より 受理した特許権、実用新案権、意匠権の登録証又は商標権の取得を表示する書面 を掲示し、下部額縁部に前記登録証又は商標権を示す書面に対応する次回登録料 納付期日又は商標権更新登録出願期日を記入した期日表示板を挿脱自在に挿着す るもので、上部額縁部の前面に拡大透視板を設けることにより、掲示書面記載の 内容を見易くし、下部額縁部に挿着した期日表示板により次回登録料納付期日又 は商標更新登録出願日を忘れぬよぅに確認出来て、期限切れによる権利の消失等 を防止するものである。

【０００５】 以下本考案の額縁装置を図に示す実施例によって詳述する。

【０００６】

【実施例】

図１乃至図４より、角形額縁本体（１）の上部額縁部（２）は、後面周縁部内 側を段状に切欠いて周縁枠部（３）を形成し、透明なガラス又は透明なプラスチ ック材により拡大レンズ状に成形した透視板（４）を、周縁部（５）が前記周縁 枠部（３）の内方段部（６）に嵌入して透視板（４）により前面の上部窓孔（７ ）をカバーし、該透視板（４）の周縁部（５）の背面に、これと対応する如くウ レタン等の弾性を有する合成樹脂材により角枠形に成形した透視板押え枠体（８ ）を当接し、その背面に周辺が周縁枠部（３）に嵌入する大きさの掲示用裏板（ ９）を嵌込んで透視板押さ枠体（８）を圧縮しながら前方に押圧して、透視板（ ４）を内方段部（６）に圧接固定すると共に、周縁枠部（３）の背面の複数箇所 に設けた裏板止め具（１０）、（１０）、……により掲示用裏板（９）を着脱自 在に周縁枠部（３）に係着し、上部額縁部（２）を構成する。

【０００７】 前記角形額縁本体（１）の上部額縁部（２）の下方に連続して一体に連設した 下部額縁部（１１）は、内部を片側側部が開口（１２）する横長直方体状の空洞 部（１３）とし、前面に該空洞部（１３）に連通する縦横が若干小寸法の下部窓 孔（１４）を設け、前記空洞部（１３）内に該空洞部（１３）の前壁面を被覆す る大きさに成形した透明なガラス又は透明な合成樹脂材による平板で横長矩形状 の透視板（１５）、及びこれに重ねる後記の期日表示板を開口（１２）側より挿 脱自在に挿着可能な下部額縁部（１１）を構成し、上部額縁部（２）と下部額縁 部（１１）よりなる本考案の額縁装置（Ａ）を構成する。

【０００８】

【作用】

次に本考案の作用を使用する状態により説明する。 先ず上部額縁部（２）の周縁枠部（３）に設けた裏板止め具（１０）、（１０ ）……を操作して掲示用裏板（９）を周縁枠部（３）より取外してその前面に特 許庁より受理した工業所有権法に基づく特許権、実用新案権、意匠権の登録証（ Ｂ１）又は図５の如く該登録証と略同じ大きさの台紙に商標登録番号、登録年月 日、指定商品及び商品の区分、標章等の所要事項を記載した商標権取得を表示す る書面（Ｂ２）等の前記各権利を証明する書面を両面接着テープ等により剥離可 能に貼着し、該掲示用裏板（９）を前記の登録証（Ｂ１）又は 書面（Ｂ２）を 前方にして周縁枠部（３）内に嵌込み、透明板押え枠体（８）を圧縮しながら前 方に押圧し、裏板止め具（１０）、（１０）……により固定し、登録証（Ｂ１） 又は書面（Ｂ２）の表示を透視板（４）を透して前方よりの視覚を可能とする。

【０００９】 正面が透視板（１５）と同一の大きさの横長矩形状で適厚の合成樹脂板よりな り、特許権、実用新案権、意匠権の登録証を掲示の場合には、図６に示す如く表 面に上部額縁部（２）に掲示した登録証に対応する次回登録料納付期日の年月日 を適宜記入する期日表示板（Ｃ１）を、又商標権の取得を表示する書面を掲示す る場合には、図７の如くこれに対応する商標権更新登録出願日の年月日を適宜記 入する期日表示板（Ｃ２）を、期日表示面を前方にして透視板（１５）の背面に 重ね、これを下部額縁部（１１）の空洞部（１３）部内に開口（１２）側より挿 脱自在に挿入固定し、表示した事項を透視板（１５）を透して前方よりの視覚を 可能としたものである。

【００１０】

【考案の効果】

叙上の構成及び作用を有する本考案は、上部額縁部と下部額縁部を一体に形成 して、上部額縁部に特許権、実用新案権、意匠権の登録証又は商標権の取得を表 示する書面を掲示し、下部額縁部にこれらの権利に対応する次回登録料納付期日 又は商標権更新登録出願日を記載した期日表示板を掲示することにより、登録料 の納付や更新の期日を忘却して権利の消滅等の重大な失態を生ずることが防止で きる等の優れた実用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の正面図。

【図２】 図１のＸ−Ｘ断面図。

【図３】 図２のＰ部拡大図。

【図４】 図１のＹ−Ｙ断面図。

【図５】 商標権の取得を表示する書面の拡大正面図。

【図６】 次回登録料納付期日を記載する期日表示板の
拡大正面図。

【図７】 商標権更新登録出願日を記載する期日表示板
の拡大正面図。

【符号の説明】 Ａ 本考案の額縁装置 Ｂ１ 登録証 Ｂ２ 商標権の取得を表示する書面 Ｃ１ 次回登録料納付期日を記載する期日表示板 Ｃ２ 商標権更新登録出願日を記載する期日表示板 １ 角形額縁本体 ２ 上部額縁部 ３ 周縁枠部 ４ 透視板 ５ 周縁部 ６ 内方段部 ７ 上部窓孔 ８ 透視板押え枠体 ９ 掲示用裏板 １０ 裏板止め具 １１ 下部額縁部 １２ 開口部 １３ 空洞部 １４ 下部窓孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 角形額縁本体の上部を、前面にレンズ状
   の拡大透視板を設けた、工業所有権法に基づく特許権、
   実用新案権、意匠権の登録証又は商標権の取得を表示す
   る書面を掲示する上部額縁部とし、下部を前面に平板状
   の透視板を設けその背面に前期特許権、実用新案権、意
   匠権又は商標権に対応する次回登録料納付期日又は商標
   更新登録出願期日を記入した期日表示板を挿脱自在に挿
   着する下部額縁部としたことを特徴とする額縁装置。