JPH0591409A - 画像変換装置 - Google Patents

画像変換装置

Info

Publication number
JPH0591409A
JPH0591409A JP3348587A JP34858791A JPH0591409A JP H0591409 A JPH0591409 A JP H0591409A JP 3348587 A JP3348587 A JP 3348587A JP 34858791 A JP34858791 A JP 34858791A JP H0591409 A JPH0591409 A JP H0591409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
conversion
processing
equation
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3348587A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Otani
信吾 大谷
Kanta Yasuda
幹太 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to KR1019920006411A priority Critical patent/KR920022844A/ko
Priority to US07/877,104 priority patent/US5528194A/en
Priority to EP19920401311 priority patent/EP0514266A3/en
Publication of JPH0591409A publication Critical patent/JPH0591409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/80Geometric correction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像変換処理によるアオリ効果及び奥行感調
整の実現。 【構成】 入力された画像信号と、この入力された画像
信号の撮影時における幾何学的パラメータを保持し、処
理手段73a,73bで幾何学的パラメータを用いて画
像信号の幾何学的変換を行ない、この幾何学的変換され
た画像信号を出力することができるように画像変換装置
を構成する。また、入力された画像信号の撮影時の位置
座標やカメラの光軸方向等を算出し、視点の位置座標及
び焦点距離を変えた画像を計算により再構成することが
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された画像信号に
所望の処理を施して出力することができる画像変換装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラによって物体を普通に撮影した場
合、カメラはその光学的性質により被写体の本来の大小
関係を正確に捕らえるものではなく、同じ大きさのもの
でもカメラに近接した物(部分)ほど大きく写ることに
なる。
【0003】ところで、商品カタログ用にある商品を撮
影する場合は、通常その商品の正面と上面が見えるよう
に斜め上方から角度をつけて撮影するのが一般的であ
る。例えば図13はテレビジョン受像機(被写体)1を
カメラ2で撮影する場合を、テレビジョン受像機1とカ
メラ2の側面方向から示しており、このように、カメラ
2からみて俯角θを付けて撮影することが行なわれる。
ところがこのように撮影すると、上記したようにカメラ
に近接した部分ほど大きく写ることになるため、撮影画
像は図14のように縦線が逆ハ字状ないわゆる頭でっか
ちな画像となってしまう。
【0004】このような画像では不自然であるので、従
来はビューカメラと呼ばれる大型スタジオカメラ(フィ
ルムカメラ)を用いて通常『アオリ』と呼ばれる操作を
行なって撮影している。この『アオリ』とは図15のよ
うにカメラ2のフィルム面(A−B)が被写体(a−
b)と平行になるように、フィルム面(A−B)を
(A’−B’)となるようにする操作である。
【0005】通常、フィルム面(A−B)に対してレン
ズLの光軸Jは直交しているのであるが、このようにフ
ィルム面を(A’−B’)とする『アオリ』操作を行な
うにはフィルム面とレンズLの光軸Jとの角度を直角か
らずらす必要がある。
【0006】そこで図16に示すように例えば蛇腹を備
えた大型スタジオカメラ3を用いて、撮像面(フィルム
面)を被写体に対する俯角θに合わせてほぼ角度θだけ
回転させ、撮影を行なうことにより、光学的に幾何学的
変換を行ない図17に示すような縦線がほぼ平行になっ
た写真を得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアオリ操作は複雑でセッティングに時間がかかると
いう欠点があり、また撮影開始以降の段階でアオリ量の
修正が必要になった場合には最初のセッティングからや
り直さなければならず、非常に非能率的である。
【0008】また、撮影から印刷までの期間の短縮化の
ためにはビデオカメラや電子スチルカメラを使用して撮
影することが望ましいが、このようなカメラではアオリ
操作ができないため、使用できないという問題があっ
た。
【0009】さらに、撮影手段がフィルムカメラ、電子
スチルカメラ、或はビデオカメラに関わらず、撮影され
た画像における物体の奥行感は、撮影位置やレンズの焦
点距離によって決まってしまうため、奥行感の調整を行
ないたい場合は、撮影位置の移動やレンズ交換を行なう
などして撮影からやり直さなければならず、非常に煩雑
な作業であるという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みて、入力された画像信号を保持する画像保持手
段と、入力された画像信号の撮影時における幾何学的パ
ラメータを保持するパラメータ保持手段と、この幾何学
的パラメータを用いて画像信号の幾何学的変換を行なう
ことができる処理手段と、この処理手段によって幾何学
的変換された画像信号を出力する画像出力手段とを有し
て構成される画像変換装置を提供するものである。
【0011】また、パラメータ保持手段は入力された画
像信号の複数の辺情報を保持するようにするとともに、
処理手段は、パラメータ保持手段の複数の辺情報より各
辺の傾き値、及び座標軸に対する切片値を求め、傾き
値、及び切片値より物体の回転角(α,β)、焦点距離
(f)、視点座標(x0 ,y0 ,z0 )、及び被写体の
サイズの複数のパラメータ群を求め、このパラメータ群
より、物体の三次元位置座標、及びカメラの光軸方向を
求め、さらに、入力された所望の視点の位置座標、及び
所望の焦点距離より、画像信号を幾何学的変換すること
ができるように構成する。
【0012】
【作用】撮影時の幾何学的パラメータに基づいて画像変
換処理を行なう画像変換装置を使用することにより、ビ
デオカメラや電子スチルカメラを使用して撮影した画像
についてアオリ操作に相当する処理が実現され、またア
オリ量の撮影後の調整も可能となる。
【0013】また、カメラによって得た画像は被写体を
平面に投影変換したものとみなすことができる。従っ
て、被写体が写っている画像から被写体の三次元位置座
標、及びカメラの光軸方向を求めれば、視点の位置座標
及び焦点距離を所望の通り変更させた画像を得ることが
できる。例えば、入力された画像信号を、その画像の実
際の撮影位置より被写体に近づいて広角レンズで撮った
ような画像に変換したり、入力された画像信号を、その
画像の実際の撮影位置から被写体に対して遠くして望遠
レンズで撮ったような画像に変換したりすることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例の構成について説明
し、その後、本実施例において実現される第1の画像変
換処理(アオリ処理)、及び第2の画像変換処理(奥行
感処理)について順次説明する。
【0015】<実施例の構成>図1は本発明の画像変換
装置を採用した画像処理システムの一例を示したシステ
ムブロック図であり、撮影された画像信号又は遠隔地で
撮影され電送されてきた画像信号を、例えばカタログ等
の掲載写真として処理することができるように構成され
た例である。まず、この画像処理システムについて説明
する。
【0016】10はテレビカメラ、電子スチルカメラ等
の撮影装置、11は撮影装置10によって撮影された映
像を再生する映像再生装置(TVモニタ)であり、例え
ば遠隔地における撮影に使用されるものである。12は
撮影装置10で撮影された映像の中から所望の1画面
(1フレーム分のカラー映像信号)を電話回線、或は通
信衛星等を介して送信することができる静止画電送機で
ある。
【0017】また、13,14は、撮影装置10,映像
再生装置11と同様の撮影装置、映像再生装置である
が、本システムの静止画電送機20に電話回線等を介さ
ずに直接画像信号を入力できるように静止画電送機20
の近辺に配置されているものである。なお、もちろん映
像再生装置11を携帯してきて静止画電送機20の近辺
に配置し、画像信号を静止画電送機20に直接入力する
ことも可能である。
【0018】ここで、撮影装置10,13及び映像再生
装置11,14は、撮影時の視野角度、焦点距離及び方
位(以下、これらを幾何学的情報という)を記録し、再
生できる手段を有するものであることが好ましく、特に
方位については被写体との相対角度を記録できることが
望まれる。
【0019】すなわち撮影装置10,13には画像信号
を例えばフロッピーディスク等の記録媒体に記録する際
に、同時に幾何学的情報を作成し記録させる演算処理部
を有し、視野角度、焦点距離については、例えばズーム
量やフォーカス量を検出して算出するようにし、また方
位(及び3次元位置)についてても方位センサを設けて
算出するようにする。
【0020】この場合、方位センサとしては例えば人工
衛星の発信電波を用いて位置、方位を検出するGPS
(Global Positioning System :広域測位システム)が
使用可能であり、また方位を単独で検出するものとして
は地磁気センサがある。なお、GPSの3次元位置検出
では、現在のところ誤差が10〜20mであることか
ら、それ以上の精度を必要とする場合には、超音波源を
少なくとも3個配置してそれぞれの超音波を検出するこ
とにより3次元位置と方位を求める超音波センサや、電
磁気を利用する発信源を撮影場所に配置し、3方向に指
向性を持つコイルに発生する電流で3次元位置と方位を
求めるセンサを用いることができる。
【0021】撮影時にこれらの手段によって幾何学的情
報が得られた場合は、映像再生装置11,14では幾何
学的情報を画像信号とともに静止画電送機12、20に
供給できるようにするものである。
【0022】静止画電送機20は静止画電送機12から
送信された画像を受信し、或は映像信号再生装置14か
ら直接画像が入力されており、受信或は直接供給された
画像は受信モニタ21で表示することができる。この静
止画電送機20によって受信された静止画像信号(1フ
レーム分に相当する映像信号であり、信号状態としては
Y/C信号、RGB信号、コンポジット信号等、いづれ
であってもよい)は、自動的に又は手動操作によって適
時、本実施例の画像処理装置部30に入力される。
【0023】またこの際に、上記した幾何学的情報が撮
影時に記録され静止画電送機20に画像信号とともに供
給されていた場合は、この幾何学的情報も画像信号に対
応して画像処理装置部30に入力されることになる。た
だし、撮影装置10,13及び映像再生装置11,14
が上記したセンサ手段及び演算処理手段を有さず、幾何
学的情報が画像信号に対応して静止画電送機20に供給
されてはいない場合は、後述するようにコンソール40
を用いて幾何学的情報を入力すればよい。
【0024】22はビデオディスク装置、VTR、TV
等の画像信号ソースとして利用できる各種映像出力機器
を示し、このVTR、TV等の画像信号ソース22から
の出力映像信号も例えば静止画電送機20を介して、或
は直接、画像処理装置30に入力することができる。
【0025】23はイメージスキャナを示し、フィルム
や写真を読み込んで画像データとして画像処理装置30
に供給することができる。なお、読み込む画像とともに
幾何学的情報が所定の方法によって写し込まれていれ
ば、画像処理装置30に画像と同時に幾何学的情報を供
給できることになる。
【0026】画像処理装置部30では、後述するよう
に、供給された画像信号に対して、画像信号の記憶動
作、画像処理動作、印刷用画像信号としての出力処理動
作が行ない、全体のシステム上でホストコンピュータと
して機能する。
【0027】また、40は制御用ディスプレイ41、キ
ーボード42、マウス43、処理画像モニタ44、外部
記憶装置45等からなるコンソールを示し、オペレータ
はこのコンソール40を介して画像処理装置部30の各
種動作を制御する。なお、例えば幾何学的情報を算出し
これを出力することができないカメラ及び映像再生装置
が使用されて撮影された場合などのように、上記した幾
何学的情報が画像信号とともに画像処理装置30に自動
的に入力されない場合は、例えば撮影時に撮影者が記録
した焦点距離情報から視野角度を算出し、被写体との相
対角度情報とあわせてコンソール40から画像処理装置
30に入力するようにする。また自動的に又はコンソー
ル40から手動入力した幾何学的情報については、入力
後にコンソール40からデータ値の修正が可能とされて
いる。
【0028】50は印刷装置部を示し、画像処理装置部
30において各種処理が施され、例えばC,M,Y,K
(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)の各印刷用
色信号に変換された印刷画像データがこの印刷装置部5
0に供給されると、これを印刷することができる。
【0029】以上のようにシステムが構成されることに
より、例えば或る商品見本を撮影した画像を、そのまま
静止画電送機12及び静止画電送機20を介して画像処
理装置30に供給し、この画像処理装置30で所定の画
像処理を行なってから印刷装置部50に印刷用画像デー
タを供給することにより、例えば出版、印刷社における
紙面編集システム等に有効に利用することができる。
【0030】この図1に示したような画像処理システム
において、画像処理装置部30は例えば図2に示すよう
に構成されている。すなわち、各種制御プログラムを記
憶保持しているプログラムROM31、静止画電送機2
0等の画像ソースから入力された画像データを逐次記憶
していく入力画像メモリ(例えばハードディスク)3
2、CPU(中央処理ユニット)33、印刷のために各
種画像処理を行ない、C,M,Y,K(シアン,マゼン
タ,イエロー,ブラック)の各色信号に変換された出力
用画像信号を記憶する出力画像メモリ34、コンソール
40とのやりとりや画像データの入出力を行なう入出力
インターフェース部35等から構成されるものである。
【0031】また、CPU33は、動作プログラムに基
ずいて各構成部分の動作制御を行なうシステム制御部3
3A、各種演算処理を行なう演算処理部33B、及びワ
ークメモリ(主記憶装置)33Cから構成されている。
【0032】この画像処理装置部30に入力された静止
画像信号とそれに付随する幾何学的情報は、通常、入力
と同時に自動的に入力画像メモリ32に記憶されてい
く。そしてCPU33は必要に応じて入力画像メモリ3
2から画像データを読み出して、例えば図3のフローチ
ャートに示すような画像処理を行なうことになる。
【0033】画像処理を行なう場合は、まず処理を行な
う画像データを入力画像メモリ32からCPU33のワ
ークメモリ33C内にロードし(F100)、またコンソール
40の制御用ディスプレイ41には各種処理内容を示し
た処理制御用画面を、例えばメニュー形式で表示する(F
101)。
【0034】オペレータが、実行すべき処理内容を選択
してキーボード42或はマウス43から入力することに
よって、処理内容が決定され(F102)、処理が実行され
る。すなわちF103a ,F103b ,F103c ・・・ に示すように
画像変換処理、ノイズ低減処理、彩度調整処理等から選
択された処理が実行されることになる。F103a の画像変
換処理としては、入力された原画像の拡大縮小、中心位
置変更、回転、画サイズ変更等が実行される。なお、こ
のフローチャートではF103a ,F103b ・・・・は並列させた
が、所定の順序でシーケンシャルに実行していくように
してもよい。
【0035】F103において或る処理を施された画像信号
は、オペレータが処理確認を行なうことができるように
モニタ44に供給されて表示される(F104)。そして、さ
らに他の処理を行なう場合は、オペレータの操作によっ
て再び処理選択がなされる(F105 →F102) 。
【0036】必要な画像処理をすべて終えた段階で、Y
/C信号で形成される画像信号は印刷用のC,M,Y,
Kの信号に変換され(F106)、出力データとして出力画像
メモリ34に記憶される(F107)。そして、必要に応じて
自動的に或はコンソール40からの操作によって印刷装
置部50に出力され、C,M,Y,Kの4色の画像信号
によって1画像のカラー印刷が実行される。なお、この
例ではカラー画像信号出力としたが、ステップF106を排
してモノクロ画像信号出力とすることも考えられる。
【0037】<アオリ処理>図1の画像処理システム
は、例えばこのような処理を行なう画像処理装置部30
を備えることにより、画像ソースから得られた画像デー
タ(Y/C)に基ずいて、所望の印刷画像を得ることが
できるようになされているわけであるが、本実施例の画
像処理装置30においては上記ステップF103a の画像変
換処理の1つとして、上述したように、画像信号に付随
して入力された、或はコンソール40から入力された撮
影時の幾何学的情報を用いて、いわゆるフィルムカメラ
における『アオリ』処理に相当するような画像信号の幾
何学的変換処理を行なうことができるようにされている
ものである。以下、この画像信号の幾何学的変換処理に
ついて詳述する。
【0038】図4は本実施例の画像処理装置30におい
て、画像の幾何学的変換を行なうためにソフトウエアと
して構成される機能ブロックを示し、71は変換パラメ
ータ発生手段、72は幾何学的情報入力/変更手段、7
3aは座標変換処理手段、73bはデータ補間処理手段
である。
【0039】変換パラメータ発生手段71は、座標変換
処理手段73a及びデータ補間処理手段73bにおいて
の処理に必要なパラメータθ,f(θ=俯角,f=焦点
距離)を幾何学的情報及び撮像画面サイズデータに基づ
いて出力し、まず座標変換処理手段73aではこのパラ
メータθ,fにより座標変換を行ない、引続きデータ補
間処理手段73bにおいてはデータの補間演算処理が行
なわれるものである。
【0040】この座標変換処理手段73a及びデータ補
間処理手段73bにおいて行なわれる、アオリ処理に相
当する画像変換処理について説明する。今、前記図13
のような撮影セッティングを仮定する。なお簡略化のた
め被写体1正面のカメラ中心軸CC に対する左右方向の
傾きは0°とし、上下方向にカメラ2からみて俯角θが
あるとする。
【0041】ここで、図5に示すように撮像面(A−
B)を(A’−B’)に変換するアオリ処理は、x,y
座標上のPをu,v座標上のP’に変換する処理に相当
し、このu,v座標はx,y座標から俯角θ分だけ回転
したものである。従って、P (x,y) →P'(u,v)
の座標変換は変換式は、
【数1】 で与えられる射影変換である。そこで、画像変換処理の
際には、u,vでx,yを表わす変換式である、
【数2】 を用いて行なわれる。
【0042】この変換式により、座標変換処理手段73
aは変換すべき座標を設定して、画像信号内の各画素単
位に座標変換処理を行ない、すなわち新しい座標におけ
る画像信号(画素データ)の値を算出することになる。
そして、座標変換後の画素データは一般にメッシュ状に
並ばないので、データ補間処理手段73bで所定の内挿
処理が行なわれ、これによって変換座標上の画像が得ら
れる。
【0043】以上の処理により、例えば前記図17に示
したような光学的にアオリ処理を施した場合と同様の幾
何学的変換がなされた画像が得られることになり、つま
り光学的に行なっていたアオリ処理が画像変換処理によ
り実現されることになる。
【0044】ところで、以上のような座標変換処理手段
73a,データ補間処理手段73bにおいて画像の幾何
学的変換に供されるパラメータθ,fは変換パラメータ
発生手段71によって供給されるが、変換パラメータ発
生手段71によるパラメータθ,fの出力は画像信号と
ともに入力された幾何学的情報、及び撮像画面サイズデ
ータに基づいて行なわれ、また必要に応じて各種算出動
作がなされるものである。例えば幾何学的情報として焦
点距離fが記録されていない場合でも、撮像画面サイズ
は機種によって一定であるので、幾何学的情報として視
野角度Ψ1 が記録されていれば、焦点距離fは容易に算
出される。
【0045】なお、幾何学的情報の値はコンソール40
の操作により幾何学的情報入力/変更手段72を機能さ
せて、入力したり、必要に応じて変更することができ
る。
【0046】ここで、俯角θ又は焦点距離fの値のいづ
れか一方が不明の場合の変換パラメータ発生手段71に
おける算出方法例を説明する。図6のように、本来長方
形である被写体1(破線で示す)が、上辺a、下辺b、
高さc+dの台形1a(実線で示す)として撮影された
とする。
【0047】このときこの撮影画像として入力されてい
る画像信号データからa,b,c,dの値を求めること
ができるため、回転中心y軸におけるy=0(x軸上)
においての幅g0 、画像部分の上端をy=yt としたと
きに台形1aの縦線を画像部分の上端まで延長した際の
幅gt 、及び画像部分の下端をy=yb としたときに、
台形1aの縦線を画像部分の下端まで延長した際の幅g
b 、のそれぞれについては、
【数3】
【数4】
【数5】 が得られる。
【0048】ここでgb ≦g0 であった場合はR=g0
/gb とし、gb >g0 であった場合はR=g0 /gt
であるとRを設定することにより、俯角θの値は、
【数6】 として求めることができる。ただし視野角度Ψ1 につい
ては、(数7)又は(数8)のとおりである。
【数7】
【数8】
【0049】また、焦点距離fの値は、
【数9】 で求めることができる。ただしyは撮像面のサイズであ
る。
【0050】以上のように変換パラメータ発生手段71
から供給されたパラメータθ,fを用いて座標変換処理
手段73a及びデータ補間処理手段73bでアオリ処理
に相当する画像の幾何学的変換がされた画像信号につい
ては、前記図3のフローチャートのステップF104以下の
処理が続行されることになり、すなわちコンソール40
における処理画像モニタ44に表示されるとともに、必
要に応じてさらに所定の処理が行なわれた後、C,M,
Y,K信号に変換されて出力画像メモリ34に供給さ
れ、印刷装置部50への出力処理が可能とされ、例えば
カタログ印刷写真に供されることになる。
【0051】なお、本実施例の画像処理装置30では、
コンソール40からの操作に基づいて幾何学的情報入力
/変更手段72の機能により幾何学的情報の変更が可能
であるため、例えば単にアオリ処理に相当する画像変換
だけでなく、例えば意図的な強調部分を得るようにする
など、各種幾何学的変換が可能となる。また、上記画像
変換の際の座標変換としては、説明上2次元的な座標軸
回動を行なった座標に変換するものとしたが、実際には
3次元的に座標軸回動がなされることもある。
【0052】<奥行感処理>次に本実施例の画像変換装
置30における画像変換処理の1つとして画像の奥行感
をコントロールする処理について説明する。この画像変
換処理は、撮影装置10,13の被写体に対する視点位
置と焦点距離を任意に変化させた画像と同等の画像が得
られるようにする処理であり、この処理を説明上、仮に
『奥行感処理』というものとする。この奥行感をコント
ロールする『奥行感処理』は、本実施例の画像変換装置
において上述してきた『アオリ処理』に相当する画像変
換と無関係に、又は組み合わせて実行することができる
ものである。
【0053】つまり、画像変換装置30に入力され、例
えば入力画像メモリ32に保持された画像に対して、C
PU33が前述した図3の処理動作を実行する際にステ
ップF103a において実行される処理である。なお、前述
した『アオリ処理』では、撮影時の視野角度、焦点距離
及び方位の幾何学的情報(画像変換に用いるパラメー
タ)が画像信号と対応して画像変換装置30に入力され
るものとして説明したが、この『奥行感処理』について
は、特に画像信号のみが入力される場合を想定し、その
画像の辺情報等から撮影時の2次元投影の際のパラメー
タ等の所要の値を算出し、また、所要の変換用パラメー
タをオペレータが入力することによって画像変換処理が
実行されるものとして説明する。
【0054】撮影装置10,13においてレンズの歪を
無視できる理想的な極限を考えたとき、撮影装置10,
13によって得られる画像は三次元空間中の被写体を二
次元空間へ投影変換したものと考えることができる。こ
の投影変換は、いくらかのパラメータを設定すれば一意
的に定まるものであるが、逆に、得られた画像からこれ
らのパラメータの値を算出し、さらに所定のパラメータ
即ち視点の位置座標及び焦点距離を元の(撮影時の)値
と変えて画像を再構成(画像変換)することにより、入
力された画像について写り具合、奥行感をコントロール
できることになる。
【0055】まず投影変換及び各種パラメータの算出動
作について以下に説明する。図7のようにまず三次元座
標系(xyz系)を用意する。ここで、z軸の回りにα
だけ座標系を回転させ、さらにその回転後のx軸の回り
にβだけ回転させた後、原点を視点位置(x0 ,y0
0 )に平行移動してできる座標系を図示のとおりx’
y’z’系とすると、xyz系とx’y’z’系におい
て位置座標は次の(数10)で結び付けられる。
【数10】
【0056】これより、z’軸を視線の向きと平行にと
るとき、焦点距離fの投影面、即ちuv平面80への投
影変換は、
【数11】 で与えられる。ただし、視線方向を向き、視点位置(x
0 ,y0 ,z0 )を通る直線とuv平面80の交点をu
v平面80の原点OT とし、x’軸とu軸、及びy’軸
とv軸の方向を一致させてある。これにより、三次元空
間中の任意の点を投影面であるuv平面80上の1点に
写すことができる。
【0057】次に、視点位置座標(x0 ,y0 ,z0
の移動を考える。即ち、元の視点位置座標(x0 ,y
0 ,z0 )を視線ベクトルnの方向にΔdだけ動かした
点の座標(x0M,y0M,z0M)を求める。ここでΔd>
0のとき、被写体から遠ざかるように視点を移動すると
決めておく。図7より、視線ベクトルnは、
【数12】 となることがわかるので、次の(数13)が成立する。
【数13】
【0058】次に、uv平面80上の直線の情報から視
点位置座標(x0,y0 ,z0 )や回転角(α,β)等
のパラメータを算出することを考えると、三次元空間中
の直線がuv平面80上にどのように写像されるかを予
め知っておくことが必要になるが、これは上記(数1
0)(数11)を用いて計算することができる。
【0059】まず、y=一定、z=一定の直線、つまり
x軸に平行な直線lx については、y−y0 =Y,z−
0 =Z(一定)とすると、(数10)より、
【数14】 が導かれる。従ってu,vについては(数11)より、
【数15】 となり、これよりz’を消去すると、
【数16】 となる。結局、
【数17】 又は、
【数18】 が得られ、従ってx軸に平行な直線lx は、定点
【数19】 を通ることがわかる。
【0060】また、x=一定、z=一定の直線、つまり
y軸に平行な直線ly については、x−x0 =X,z−
0 =Z(一定)とし、上記(数14)〜(数16)で
示した直線lx の場合と同様に計算することで、
【数20】 又は、
【数21】 が得られ、従ってy軸に平行な直線ly は、定点
【数22】 を通ることがわかる。
【0061】さらに、x=一定、y=一定の直線、つま
りz軸に平行な直線lz については、x−x0 =X,y
−y0 =Z(一定)とし、上記(数14)〜(数16)
で示した直線lx の場合と同様に計算することで、
【数23】 が得られ、従ってz軸に平行な直線lz は、定点
【数24】 を通ることがわかる。
【0062】以上の結果から、三次元空間で平行な直線
群は、投影面即ちuv平面80に投影されると、全てあ
る定点を通るという性質を持っていることが理解され
る。以上の情報を用いて、uv平面80に投影された画
像(つまり画像変換装置30に入力される画像)から、
投影変換のパラメータであるところの、視点位置座標
(x0 ,y0 ,z0 )、回転角(α,β)、焦点距離
f、及び被写体サイズを計算する。
【0063】いま、被写体の形状を直方体と仮定し、図
8のように各辺に符合l1 〜l9 を付す。また、各頂点
位置をx,y,z座標で与える。なお、この撮像面上に
おいて、直方体の各辺(直線)l1 〜l9 に対応する直
線の方程式は既知のものとし、直線li の傾きをai
y切片をbi であるとする。
【0064】被写体となった直方体の辺l3 と辺l4
いづれも三次元上ではy軸に平行であるため、撮像面上
に投影された直線l3 と直線l4 の交点の座標は上記
(数22)に示した定点座標となる。さらに、三次元上
ではx軸に平行な直線l6 と直線l7の投影面上での交
点の座標は、同様の理由から上記(数19)に示した定
点座標となる。また、三次元上でz軸に平行な直線l1
のy切片b1 は上記(数23)より、−f tanβである
ことがわかる。
【0065】従ってこれらから回転角α、β、焦点距離
fを求めることができる。つまり、
【数25】
【0066】次に、被写体である直方体の大きさ及び視
点の位置座標(x0 ,y0 ,z0 )は次の手順で算出す
ることができる。ただし、投影された画像のみからでは
長さの比しか求めることはできず、絶対的な長さを求め
ることは不可能であるため、視点位置のy座標を与える
ようにする。つまり、y0 =−Lとして与える。
【0067】ここで、上記したようにz軸に平行な直線
z の傾き(=a)は既知のものであるため、上記(数
23)より、
【数26】 が成り立つ。この(数26)をXについて解くと、
【数27】 となる。
【0068】ここで上記したようにX=(x−x0 )、
Y=(y−y0 )であり、またy0=−Lである。従っ
てz軸に平行で、しかもx=0、y=0である直線l1
について考えると、
【数28】 が得られる。
【0069】また同様に、z軸に平行で、x=x1 、y
=0である直線l2 を用いると、
【数29】 が得られる。
【0070】さらに、上記したようにx軸に平行な直線
x のy切片(=b)は既知のものであるため、上記
(数18)より、
【数30】 が成り立つ。この(数30)をZについて解くと、
【数31】 となる。
【0071】ここで上述したようにZ=(z−z0 )で
ある、従って、x軸に平行で、y=0、z=0である直
線l5 を用いて、
【数32】 が得られる。また、x軸に平行で、y=0、z=z1
ある直線l6 についてみると、
【数33】 が得られる。
【0072】最後に、y1 については、上記(数31)
をYについて解き、さらにy=y1、z=z1 であって
x軸に平行な直線l7 より、
【数34】 と計算される。
【0073】以上のように被写体からカメラ(撮影装置
10,13)までの距離L(正確にはカメラから被写体
の前面を含む平面までの最短距離)を与えるのみで、投
影変換のパラメータが計算されることが理解される。つ
まり、投影画像から視点位置座標(x0 ,y0 ,z
0 )、回転角(α,β)、焦点距離f、及び被写体サイ
ズが算出できる。
【0074】本実施例における『奥行感処理』は以上の
ような手順でパラメータ算出を行ない、さらに新しい変
換パラメータを入力して画像変換処理を行なうものであ
り、その処理手順を図9に示す。なお、このF200〜F208
のステップは上記図3のステップF103a において実行さ
れるものであり、例えば『奥行感処理』がオペレータに
よって指示されたときに実行される。
【0075】即ち、まず入力画像メモリ32から処理を
行なう画像データがロードされ、処理画像モニタ44に
表示されて処理が選択され (図3:F100〜F102) 、ステ
ップF103a において『奥行感処理』が指示されると(F20
0)、まず特徴点入力が求められる。これに応じて、上述
した直方体を被写体とする例の場合では、図8のように
xyz座標による直方体の各頂点位置をオペレータが入
力する(F201)。なお、この特徴点をCPU33の演算処
理により自動検出するようにしてもよい(F202)。
【0076】次に、焦点距離f及び視点位置座標(x
0 ,y0,z0 )を絶対値で算出するため、1つの絶対
値データを与える(F203)。上記算出手順ではy0 =−L
として与えたことに相当する。
【0077】次に、このように入力された特徴点(直方
体の頂点位置)及び絶対値データ(y0 =−L)を用
い、上述してきた手順で、撮影時のパラメータ、即ち、
視点位置座標(x0 ,y0 ,z0 )、回転角(α,
β)、焦点距離f、及び被写体サイズを算出する(F20
4)。
【0078】ここで、オペレータに対して『奥行感処
理』を実行するための新しい変換パラメータ、即ち希望
する視点距離(視点位置変動距離Δd)及びそれに伴う
焦点距離fN の入力が求められる。これに応じてオペレ
ータが所望の視点位置変動距離Δd及び焦点距離fN
入力する(F205)。
【0079】そして、入力された視点位置変動距離Δd
及び焦点距離fNに応じて、座標変換、データ補間処理
を行なって新しい画像データを作成する。つまり、視点
位置変動距離Δd及び焦点距離fN の条件で再投影した
画像を構築する(F206)。
【0080】この画像変換処理は、上記(数13)によ
って新しい視点位置座標を得た後、その新しい視点位置
座標を原点としてx’y’z’座標系を構築し、上記
(数11)により投影面(図7におけるuv平面80)
に投影変換を行なうものである。もちろんこの場合の
x’y’z’座標系も上記(数10)によりxyz座標
系から規定されている。
【0081】画像変換処理が終了したら、変換画像を処
理画像モニタ44によってオペレータに対して表示す
る。そして、オペレータの選択により、再度変換パラメ
ータが入力され、画像変換処理が実行されるか、又は
『奥行感処理』が終了される(F208)。『奥行感処理』が
終了した後は、図3のフローチャートに基づく動作が継
続される。
【0082】このような本実施例の『奥行感処理』にお
けるパラメータ算出のシュミレーション結果及び実際の
画像処理結果を以下に示す。ただし、上記パラメータ算
出方法の説明においては、投影面上での直線のパラメー
タ(直線li の方程式における傾きai 及び切片bi
は既知のものとしたが、実際のシュミレーションにおい
てはモニタ座標と撮像面の座標との対応関係が分からな
いと直線のパラメータをモニタから読み取った値から計
算できないため、最初に縦横のピクセル密度と撮像1中
心の位置を最初に与えている。
【0083】ピクセル密度については、使用した撮影装
置(CCDビデオカメラ)の仕様により評価した値を用
いた。また撮像中心については、三次元空間中でz軸に
平行な直線は撮像面に投影されるとu=0(撮像中心の
u座標)を通るという性質があることから(前記(数3
2)参照)、モニタ上における直線l1 ,l2 の交点を
撮像中心のu座標としている。なお、撮像中心のv座標
についてはモニタの中心の垂直座標を撮像中心のv座標
とした。さらに、直線のパラメータは、直方体の各頂点
に対する点を入力して計算した。
【0084】このようにして、サイズが(Δx,Δy,
Δz)=(320,460,300 )の直方体について投影変換の
パラメータ等を実際に計算した結果を実測値とともに
(表1)に示す。ただし、回転角αについては実測値を
用いて他のパラメータを算出した。ここで、計算値は−
αC 、90°−βC 、fC とし、それぞれ実測値−α、90
°−β、fと区別して示している。
【表1】
【0085】(表1)から、上記算出方法により、回転
角α以外はほぼ実測値に近い値が得られたことが理解さ
れる。なお、焦点距離fについては絶対値で見るとかな
り異なっているが、カメラ自体が正確な数値を示すとは
考えられないため絶対値で比較するのはそれほど意味の
あることではない。比をとって比べてみると実測値fと
計算値fC とで互いに類似する値であることが理解され
る。
【0086】このようなパラメータ算出の結果を用いて
実際に画像変換を行なった。(表1)における(A)
(B)(C)の各場合を以下図10、図11、図12に
示す。各図において(a)は原画像、(b)はΔd<
0、即ち原画像を撮った位置より被写体に近寄って広角
レンズを使用して撮ったような効果を与えたもの、
(c)はΔd>0、即ち原画像を撮った位置より被写体
から遠ざかり、望遠レンズを使用して撮ったような効果
を与えたものを示す。
【0087】各場合の画像変換パラメータ(視点位置変
移量Δd、新しい視点位置からの焦点距離fN )は以下
のとおりである。ただし、焦点距離fN は、画像変換後
の被写体の大きさが、原画像と同程度となるように設定
している。
【0088】 図10(a)・・・・・・ L=1140mm ,f=12mm ,fC
=29mm 図10(b)・・・・・・ Δd=-700mm , fN
=15mm 図10(c)・・・・・・ Δd=1500mm , fN
=59mm
【0089】 図11(a)・・・・・・ L=1020mm ,f=12mm ,fC
=29mm 図11(b)・・・・・・ Δd=-700mm , fN
=14mm 図11(c)・・・・・・ Δd=1500mm , fN
=60mm
【0090】 図12(a)・・・・・・ L=980mm ,f=12mm ,fC
=29mm 図12(b)・・・・・・ Δd=-800mm , fN
=14mm 図12(c)・・・・・・ Δd=2000mm , fN
=58mm
【0091】以上の各図から本実施例による実際の『奥
行感処理』により、原画像の奥行感が所望のとおり変換
されることが理解される。この『奥行感処理』により、
原画像が奥行感が不適性であるとされた場合等に実際に
撮影をやり直したりするという手間が省け、また各種入
力画像の使用態様に応じて最も適した画像を容易に得る
ことができることになる。
【0092】なお、このような『奥行感処理』は静止画
像だけでなく動画に対して応用して実行することもでき
る。また、画像変換処理に時間がかかるような場合は、
予め線画(ワイヤーフレーム)によって視点移動の効果
を確かめて、移動量決定後に実際のデータに対して処理
を行なうようにしてもよい。
【0093】なお本実施例では、図1のようなシステム
内における画像変換装置において『あおり処理』や『奥
行感処理』を行なうようにしたが、このような画像変換
装置を例えばビデオカメラ等の撮影装置やモニター等の
画像出力装置に組み込んで画像変換出力を行なうように
することも考えられる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像変換装
置は、幾何学的パラメータを用いて画像信号の幾何学的
変換を行なうことができる処理手段を有することによ
り、アオリ処理によって得られる画像を画像変換処理で
可能としたため、ビデオカメラや電子スチルカメラを使
用して撮影した画像についてアオリ処理を実施した際と
同様な画像が得られることになり、またアオリ量の撮影
後の調整も可能となるという効果がある。従って撮影時
及び撮影から印刷までの作業工程が非常に能率化される
ことになり、非常に有用である。
【0095】また、原画像に対して、その視点位置及び
焦点距離を撮影時の視点位置及び焦点距離から変化させ
た状態となるように画像変換できるようにすることで、
撮影後において所望のとおり奥行感を変化させることが
でき、わざわざ撮影をやり直す必要はない。また、撮影
後に奥行感を各種変化させることができるため、使用に
最も適した画像を容易に得ることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図10】本発明の一実施例を採用した画像処理システ
ムのブロック図である。
【図2】本実施例の画像処理装置のブロック図である。
【図3】本実施例の画像処理装置の動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【図4】本実施例の画像処理装置の幾何学的画像変換の
ための機能ブロック図である。
【図5】本実施例の画像処理装置の幾何学的画像変換動
作の説明図である。
【図6】本実施例の画像処理装置のパラメータ算出動作
の説明図である。
【図7】本実施例に採用される投影変換の説明図であ
る。
【図8】本実施例に採用されるパラメータ算出方式の説
明図である。
【図9】本実施例の画像処理装置における奥行感処理動
作のフローチャートである。
【図10】本実施例の奥行感処理画像の説明図である。
【図11】本実施例の奥行感処理画像の説明図である。
【図12】本実施例の奥行感処理画像の説明図である。
【図13】撮影動作の説明図である。
【図14】撮影される画像の説明図である。
【図15】アオリ処理の説明図である。
【図16】アオリ処理を実施した撮影動作の説明図であ
る。
【図17】アオリ処理を実施して撮影した画像の説明図
である。
【符号の説明】
30 画像処理装置 31 ROM 32 入力画像メモリ 33 CPU 34 出力画像メモリ 35 入出力インターフェース 71 変換パラメータ発生手段 72 幾何学的情報入力/変更手段 73a 座標変換処理手段 73b データ補間処理手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した画像処理システム
のブロック図である。
【図2】本実施例の画像処理装置のブロック図である。
【図3】本実施例の画像処理装置の動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【図4】本実施例の画像処理装置の幾何学的画像変換の
ための機能ブロック図である。
【図5】本実施例の画像処理装置の幾何学的画像変換動
作の説明図である。
【図6】本実施例の画像処理装置のパラメータ算出動作
の説明図である。
【図7】本実施例に採用される投影変換の説明図であ
る。
【図8】本実施例に採用されるパラメータ算出方式の説
明図である。
【図9】本実施例の画像処理装置における奥行感処理動
作のフローチャートである。
【図10】本実施例の奥行感処理画像の説明図である。
【図11】本実施例の奥行感処理画像の説明図である。
【図12】本実施例の奥行感処理画像の説明図である。
【図13】撮影動作の説明図である。
【図14】撮影される画像の説明図である。
【図15】アオリ処理の説明図である。
【図16】アオリ処理を実施した撮影動作の説明図であ
る。
【図17】アオリ処理を実施して撮影した画像の説明図
である。
【符号の説明】 30 画像処理装置 31 ROM 32 入力画像メモリ 33 CPU 34 出力画像メモリ 35 入出力インターフェース 71 変換パラメータ発生手段 72 幾何学的情報入力/変更手段 73a 座標変換処理手段 73b データ補間処理手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号を保持する画像保持
    手段と、入力された前記画像信号の撮影時における幾何
    学的パラメータを保持するパラメータ保持手段と、前記
    幾何学的パラメータを用いて前記画像信号の幾何学的変
    換を行なうことができる処理手段と、前記処理手段によ
    って幾何学的変換された画像信号を出力する画像出力手
    段とを有して構成されることを特徴とする画像変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ保持手段は、入力された
    画像信号の複数の辺情報を保持し、 前記処理手段は、前記パラメータ保持手段の複数の辺情
    報より、各辺の傾き値、及び座標軸に対する切片値を求
    め、 前記傾き値、及び切片値より物体の回転角(α,β)、
    焦点距離(f)、視点座標(x0 ,y0 ,z0 )、及び
    被写体のサイズの複数のパラメータ群を求め、このパラ
    メータ群より、物体の三次元位置座標、及びカメラの光
    軸方向を求め、さらに、入力された所望の視点の位置座
    標、及び所望の焦点距離より、前記画像信号を幾何学的
    変換することを特徴とする請求項1に記載の画像変換装
    置。
JP3348587A 1991-05-13 1991-12-06 画像変換装置 Pending JPH0591409A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1019920006411A KR920022844A (ko) 1991-05-13 1992-04-17 화상 변환장치
US07/877,104 US5528194A (en) 1991-05-13 1992-05-01 Apparatus and method for performing geometric transformations on an input image
EP19920401311 EP0514266A3 (en) 1991-05-13 1992-05-13 Apparatus and method for transforming an input image

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13528491 1991-05-13
JP3-135284 1991-05-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0591409A true JPH0591409A (ja) 1993-04-09

Family

ID=15148107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3348587A Pending JPH0591409A (ja) 1991-05-13 1991-12-06 画像変換装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0591409A (ja)
KR (1) KR920022844A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309631A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Canon Inc 情報処理方法及び情報処理装置
JP2017049152A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社 日立産業制御ソリューションズ クラック幅計測システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309631A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Canon Inc 情報処理方法及び情報処理装置
JP2017049152A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社 日立産業制御ソリューションズ クラック幅計測システム

Also Published As

Publication number Publication date
KR920022844A (ko) 1992-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5528194A (en) Apparatus and method for performing geometric transformations on an input image
JP3786242B2 (ja) 画像処理方法および装置、画像再生方法および装置並びにその方法に使用する画像確認装置
CN104365083B (zh) 图像处理装置、图像处理方法以及程序
US6389179B1 (en) Image combining apparatus using a combining algorithm selected based on an image sensing condition corresponding to each stored image
JP3463612B2 (ja) 画像入力方法、画像入力装置及び記録媒体
CN104321803B (zh) 图像处理装置、图像处理方法和程序
JP4115117B2 (ja) 情報処理装置および方法
CN111316629B (zh) 图像处理装置和方法、成像装置和程序
JP2006262030A (ja) 画角調整装置、カメラシステムおよび画角調整方法
JP4010754B2 (ja) 画像処理装置と画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP7258572B2 (ja) 映像表示装置および方法
JP2000221586A5 (ja)
US7224392B2 (en) Electronic imaging system having a sensor for correcting perspective projection distortion
JP2004506285A (ja) 高速デジタルパンチルトズームビデオ
US20170061686A1 (en) Stage view presentation method and system
JP3861855B2 (ja) 画像入力装置
JPH10145667A (ja) 撮像装置
JP2001177716A (ja) 画像処理方法と画像処理装置
US20010031099A1 (en) Image processing system, image sensing device, and computer program
JPH0591409A (ja) 画像変換装置
JP2964492B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2001250114A (ja) 画像処理方法と画像処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3924576B2 (ja) 写真測量による3次元計測方法及び装置
JP2002352271A (ja) 3次元画像取得装置
US20220309709A1 (en) Method of controlling a camera

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term