JPH0590995U - 電子装置の冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】温度感知器５は、通信装置の筺体２の内部の温
度値ａを計測し出力する。温度設定器６は、筺体２内部
の温度が設定される基準値ｂを出力する。比較器１は、
温度値ａと基準値ｂとの差に応じた制御信号ｃを出力す
る。冷却器３は、入力の制御信号ｃにより温度調節した
風を筺体２の内部に送る。 【効果】装置内の温度を所定値に制御できるので、動作
温度が狭い電子部品を使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電子装置の冷却装置に関し、特に通信装置の内部を冷却する電子装置 の冷却装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電子装置の冷却装置は、通信装置の内部を冷却する場合に図４に示すよ うに、装置筺体２０内の上部に取り付けたファン２１により、装置内の熱２２を 外部２３に放出していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の電子装置の冷却装置では、装置内の温度上昇が激しい場合には 十分な冷却効果が得られないので、装置内に実装される電子部品等は動作温度保 障範囲が広いものを使用せざる得ないという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の電子装置の冷却装置は、電子装置の筺体内部の温度値を計測し出力す る温度感知器と、前記筺体の内部の温度が設定される基準値を出力する温度設定 器と、前記温度値と前記基準値との差に応じた制御信号を出力する比較器と、入 力の前記制御信号により温度調節した風をパイプにより前記筺体の内部に送る冷 却器とを有する。

【０００５】

【実施例】

次に本発明について図面を参照して説明する。図１は本考案の一実施例のブロ ック図、図２は本実施例の動作説明のための正面図、図３は本実施例の冷却器の パイプを示す斜視図である。

【０００６】 本実施例は、通信装置の筺体２内部の温度値ａを計測し出力する温度感知器５ と、筺体２内部の温度が設定される基準値ｂを出力する温度設定器６と、温度値 ａと基準値ｂとの差に応じた制御信号ｃを出力する比較器１と、入力の制御信号 ｃにより温度調節した風を筺体２の内部に送る冷却器３とを有して構成される。

【０００７】 次に本実施例の動作について説明する。筺体２内部の温度を感知する温度感知 器５からの温度値ａと筺体２内の温度を任意に設定できる温度設定回路６からの 基準値ｂとが比較器１１に入力され筺体２内の温度値ａが基準値ｂよりも高い場 合のみ、冷却器３（膨張弁７、蒸発／凝縮器８、圧縮器９、切換弁１０で構成） の切換弁１０は制御信号ｃにより開状態になり、冷風が送出される。

【０００８】 このようにすると、冷却器３から送出される冷風は図２、図３に示すように筺 体２内を蛇行状に配設したパイプにより通信装置の各部を冷却することができる 。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、装置内の温度を任意に設定した後、装置内の実 際の温度がこの設定温度を超えた場合に冷却器が作動し冷風が蛇行状のパイブに よって装置内の各部分に送ることにことにより、装置内を冷却し装置内の温度が 常に設定温度を超えないようにしたので、装置内に用いられる電子部品等も動作 温度保障範囲の狭いもとを使用できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のブロック図である。

【図２】本実施例の動作説明のための正面図である。

【図３】本実施例の冷却器のパイプを示す斜視図であ
る。

【図４】従来の電子装置の冷却装置の一例の正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 比較器 ２ 筺体 ３ 冷却器 ４ パイプ ５ 温度感知器 ６ 温度設定器

フロントページの続き (72)考案者 原口 哲 東京都港区三田一丁目４番28号日本電気ト ランスミッションエンジニアリング株式会 社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子装置の筺体内部の温度値を計測し出
   力する温度感知器と、前記筺体の内部の温度が設定され
   る基準値を出力する温度設定器と、前記温度値と前記基
   準値との差に応じた制御信号を出力する比較器と、入力
   の前記制御信号により温度調節した風をパイプにより前
   記筺体の内部に送る冷却器とを有することを特徴とする
   電子装置の冷却装置。