JPH0590916U - 酸化物超電導電流リード - Google Patents

酸化物超電導電流リード

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JPH0590916U
JPH0590916U JP3185792U JP3185792U JPH0590916U JP H0590916 U JPH0590916 U JP H0590916U JP 3185792 U JP3185792 U JP 3185792U JP 3185792 U JP3185792 U JP 3185792U JP H0590916 U JPH0590916 U JP H0590916U
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JP3185792U
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哲史 本庄
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流リードの熱侵入量を低減する。 【構成】 電流リード10は、Ag,Cu等の熱伝導性
の良好な金属線11aを中心として、その外側に同様の
材料からなる金属管11b、11c、11dを配置し、
この金属線と金属管との間に酸化物超電導物質12を充
填した構造を有する。この電流リードは、酸化物超電導
体の原料粉末を金属ロッドとその外側に配置された金属
管との間に充填した後、冷間静水圧プレス等により成型
加工し、次いで所定の熱処理を施すことにより製造さ
れ、冷却効率に優れるため蒸発ガス冷却型Cu電流リー
ドよりも液体ヘリウムの蒸発量を低減することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電流リードに係り、特に酸化物超電導体よりなる電流リードの改良に 関する。
【0002】
【従来の技術】
液体ヘリウム温度の極低温下で動作する超電導マグネットの励磁には、クライ オスタット外部の電源から電流を導くために、一般に蒸発ガス冷却型Cu電流リ ードが用いられている。 しかし、最適設計された電流リードにおいても液体ヘリウムへの熱侵入は大き く、これに伴う損失は電流値に比例するため、電流容量がさらに大きくなると、 重要な問題となる。
【0003】 この問題を解決するため、現在、酸化物超電導材料を用いた熱侵入の小さい電 流リードの実用化が検討されている。 現在検討されて装置としては、図2に示すように、液体ヘリウム1を収容した 極低温容器2の上部に区画された極低温室3を設け、この極低温室内に液体窒素 4を収容して液体ヘリウムと液体窒素との間を酸化物超電導体よりなる電流リー ド5を配置するものである。この装置においては、電源(図示せず)に接続され た電流端子6よりCu電流リード7およびこれに接続された電流リード5を介し て超電導マグネット8に電流が供給され、電流リード5は液体ヘリウム温度と液 体窒素温度、即ち、4.2Kから77Kの温度範囲で使用される。Cu電流リー ド7はケース内に収容され、下方のガス入り口から上方のガス出口へ通過する蒸 発ガスによって冷却される。
【0004】 上記の酸化物超電導体よりなる電流リードとしては、(イ)原料粉末を、例え ば円筒状に成型後、熱処理を施し、この熱処理中にCIP(冷間静水圧プレス) 等の高圧処理を加えたもの、(ロ)Agパイプ中に原料粉末を充填し、テープ状 に成型後、熱処理を施した線材の複数本を集合して用いるものが検討されている 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の酸化物超電導体よりなる電流リードは臨界電流値(Ic )に限れば、両者とも1000A(77K、0T)以上の特性を有するが、本質 的な熱侵入量等の低減を考えると問題がある。 即ち、上記(イ)の場合、熱侵入はCu電流リードの1/10程度となるが、 結晶配向の制御が困難であるため、臨界電流密度(Jc)が1000A/cm2 程度と小さく、数千アンペア級の電力供給に対しては導体面積を大きくせざるを 得ない。この場合、導体成型後の熱処理において断面積が大きくなると、導体内 で不均一な反応が生じ易くなり特性が低下するという問題を生ずる。また、上記 (ロ)の場合には、導体面積の80%程度をAgシースが占めるため、液体ヘリ ウムへの熱侵入量が最適設計のCu電流リードと同程度となり利点は小さい。
【0006】 本考案は上記の問題を解決するためになされたもので、冷却効率に優れ、かつ 熱侵入量の小さい酸化物超電導材料よりなる電流リードを提供することをその目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は、液体ヘリウムを収容した極低温容器 内に載置された超電導マグネットへ外部電源から電流を供給するための電流リー ドにおいて、電流リードを、同心状に配置された熱伝導性の良好な複数の金属管 の間隙に酸化物超電導物質を充填して形成したものである。
【0008】
【作用】
上記構成により、本考案の電流リードにおいては、酸化物超電導物質が同心状 に配置された熱伝導性の良好な複数の金属管の間隙に充填されているため、冷却 効率に優れ、液体ヘリウムの蒸発量を低減することができる。また、この構造に より、熱処理時に均一な加熱が可能となるため、特性の均一な導体が得られる。
【0009】
【実施例】
以下本考案の一実施例について説明する。 図1は電流リード10の断面を示したもので、Ag、Cu等の熱伝導性の良好 な金属線11aを中心として、その外側に同様の材料からなる金属管11b、1 1c、11dを配置し、この金属線と金属管との間に酸化物超電導物質12を充 填した構造を有する。
【0010】 上記の電流リード10は、酸化物超電導体の原料粉末を金属ロッドとその外側 に配置された金属管との間に充填した後、成型加工し、次いで所定の熱処理を施 すことにより製造される。 原料粉末しては、例えば、Bi系超電導体の場合、Bi23 、PbO、Sr CO3 、CaO、CaCO3 、CuO等のBi、Pb、Sr、Ca、Cuの酸化 物、炭酸塩、硝酸塩等を所定のモル比で配合した混合粉末を仮焼成した後、これ を粉砕分級して調整した仮焼成粉末が用いられる。
【0011】 また、成型加工の方法としては、冷間静水圧プレス(CIP)や熱間静水圧プ レス(HIP)および圧延加工、伸線加工が適宜用いられる。 熱処理はBi系超電導体の場合、820〜850℃で50〜200時間の条件 で行うことが好ましい、この条件では(2223)相が優先的に成長し、850 ℃を越えると(2212)相が生成する。
【0012】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の酸化物超電導電流リードによれば、同心状に配置さ れた熱伝導性の良好な複数の金属管によって冷却を行うことにより、(イ)冷却 効率に優れるため、空洞形の蒸発ガス冷却型Cu電流リードよりも液体ヘリウム の蒸発量を低減することができる。(ロ)導体加工後の熱処理において均一に加 熱されるため、導体の断面積が大きくなると生じ易い不均一反応を防ぐことがで き、均一な特性を維持することができる。(ハ)加工性および機械的特性に優れ る等の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の酸化物超電導電流リードの断面図。
【図2】超電導装置の概略図。
【符号の説明】
1…液体ヘリウム 2…極低温容器 3…極低温室 4…液体窒素 5、10…酸化物超電導電流リード 8…超電導マグネット 11a…金属線 11b、11c、11d…金属管 12…酸化物超電導物質

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体ヘリウムを収容した極低温容器内に載
    置された超電導マグネットへ外部電源から電流を供給す
    るための電流リードにおいて、前記電流リードは、同心
    状に配置された複数の熱伝導性の良好な金属管の間隙に
    酸化物超電導物質を充填してなることを特徴とする酸化
    物超電導電流リード。
JP3185792U 1992-05-14 1992-05-14 酸化物超電導電流リード Withdrawn JPH0590916U (ja)

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