JPH059047Y2 - - Google Patents

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JPH059047Y2
JPH059047Y2 JP16854187U JP16854187U JPH059047Y2 JP H059047 Y2 JPH059047 Y2 JP H059047Y2 JP 16854187 U JP16854187 U JP 16854187U JP 16854187 U JP16854187 U JP 16854187U JP H059047 Y2 JPH059047 Y2 JP H059047Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は多量の水と混合してスラリー化してい
る水砕、砂利、鉱石等のスラリー状粒形物の脱水
槽に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、高炉から排出される溶融スラグに水を噴
射させて水砕スラグ(以下水砕という)を製造す
るに当つては、多量の水と混合されたスラリー状
水砕を第3図に示すような脱水槽に導いて脱水処
理させている。(実開昭55−4017号及び特願昭60
−255743号参照) 第3図において水砕スラリーは脱水槽1の上部
より投入される。水砕は槽内に貯留され、上澄水
はオーバーフロー樋2、オーバーフロー排水管7
を経由して排水され循環水となる。
脱水槽1内の水砕レベルはレベル計9によつて
測定され、脱水用スクリーン3bの上部に水砕の
レベルが達した時点で排水弁5および5′を開に
し、脱水用スクリーン3aおよび3bを介して水
砕による上澄水の濾過を行なう。水砕スラリー
は、出銑・滓作業が終るか、槽内の水砕が満杯に
なるまで投入される。
水砕スラリーの投入が終了した後には、脱水槽
1内の水は全て脱水用スクリーン3aおよび3b
を経由して排出される。脱水が終了した水砕11
は払出し弁4を開にして輸送車6に積み込まれ搬
送される。槽内水砕11から脱水用スクリーン3
aおよび3bによつて濾過された水は、排水弁
5、排水管8を経由して循環水となる。
〈考案が解決しようとする問題点〉 脱水槽1内の水の全てが脱水スクリーン3aお
よび3bを経由して排出されるが、水砕の透水性
が良くないため、脱水に長時間(約100分)を要
していた。脱水槽1の容量、基数が限られている
関係上、十分脱水されていない状態で払出さざる
を得ないことがありこのような場合、輸送車6に
よる運搬途中において落水し、周囲の環境を悪化
させるという問題があつた。
また水砕製品に水分の保有が多いと、その分量
に相当する水砕製品の輸送重量が減少するので単
位輸送コストを上昇させるという問題があつた。
かかる問題の解決を図るべく提案されたものと
して実開昭54−11941号および実開昭57−83137号
が開示されている。前者は脱水層の側壁全面を脱
水スクリーンとすべく脱水槽壁面を二重構造と
し、この間隙部に濾過材を充填するもので、後者
は脱水抵抗を軽減するために通気ダクトを側壁に
設けるものである。
しかしながら前者では濾過材の供給を脱水槽の
側壁全面に均等に行うことが困難である他、脱水
槽の外表面を構成する外孔板への目詰りによる脱
水効果の低下、保守のはんざつさの問題が生じ
る。
脱水槽本体に脱水スクリーンを設けて、水砕ス
ラリー投入中に脱水を行なうと、槽内水砕レベル
付近においてスクリーン目開き寸法以下の粒子が
多量に漏出する。目開き寸法を小さくすればスク
リーンの線径が細くなり強度低下を起こし、さら
には微細水砕の目詰りによる脱水能力低下となる
ために限界がある。
また後者では、通気ダクトの設置間隔により、
脱水効率が大幅に変動することになり、通気ダク
トの作用は、脱水層の水のレベルの低下に伴つて
順次働くことになり、脱水効率の面で問題があつ
た。
本考案は上記問題点を解決し、細粒水砕の洩れ
が少なくまた浮遊物資の付着し難い簡易な構造の
スラリー状粒形物の脱水槽を提供することを目的
とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための本考案の構成を実
施例に対応する第1図および第2図を用いて説明
する。本考案のスラリー状粒形物の脱水槽は、脱
水槽本体1の側壁1aを、周面が内方から外方に
上向きに傾斜した傾斜部材1bを上下方向に等間
隔に離間させて多数個配設した多段構造とし、か
つ各傾斜部材1bの外周端縁に水切り用突起1c
を設け、上記側壁1aの下端に接続して一体に構
成された上記脱水槽本体1のコーン状下部槽3に
は、その下部に脱水用スクリーン3aを配設する
一方、外周面に排水樋10を配設すると共に下端
部に粒状物払出し弁4を配設したことを特徴とす
るものである。
本発明の脱水槽本体1の側壁1aは例えば中空
の円錐材または角錐材を水平に輪切りにして形成
された周面が内方から外方に向つて上向きに傾斜
した傾斜部材1bを多数個上下方向に等間隔に離
間させて多段に積み重ねた構造であるから、脱水
槽本体1の側壁1a全面を利用して脱水すること
ができる。
傾斜部材1bの傾斜面長さおよび上下間の間隔
は、細粒水砕が上澄水の水流によつて流出しない
寸法に設計する。また傾斜部材1bの上端コーナ
ー部、特に水切り用突起1cは丸みを持たせた形
状にすると共に排出側に傾斜させて排出水の水切
り性を向上させるのが好ましい。
脱水槽本体1の容量は、細粒水砕が槽内で十分
沈降するに足る大きさとし、その構成部材は浮遊
物の付着し難い滑らかな材質とする。
〈作用〉 本考案は前記のように上方より投入される水砕
スラリーを、内方から外方に上向きに傾斜した傾
斜部材1bを多段に離間させて構成した側壁1a
を有する脱水槽本体1に受入れ、粗粒、細粒の混
合した状態の水砕を沈降させ、槽内の上澄水、濾
過水および水蒸気を側壁1aの全面の間隙より排
出させるものであり、目詰り生ずることなく脱水
できる。
傾斜した傾斜部材1bの先端には水切り用突起
1cを設けてあるので細粒水砕を流出することな
く水切りができる。
またコーン状下部槽3の下部にはスクリーン3
aが設置されているので下部からの脱水を行うこ
ともできる。
〈実施例〉 第1図に例示するところに従つて、本発明の水
砕スラリーの脱水槽を説明する。第1図の本発明
の一実施例の全体構成を、第2図は脱水槽の側壁
下部の詳細(第1図のA部詳細)を示している。
脱水槽本体1は、中空の円錐材又は角錐材を水
平に輪切りした形状のものをその頂点が下方にな
るようにして形成され周面が内方から外方に向つ
て上向きに傾斜した傾斜部材1bを上下一定間隔
を置いて多段に積み重ねた構造をしている。積み
重ね方としては、第2図に示す様に貯留スラグが
洩出しない様に重ね合せ、その間隔は、細粒スラ
グが上澄水の水流によつて流出しない流路寸法と
している。傾斜部材1b間は点線で示すように周
方向複数個所に配設した支持部材1dで連結支持
してある。
傾斜部材1bは断面形状は、第2図に示すよう
になつており上部で排出された水が再び下部に流
入しないよう、水切り用突起1cが水切り側に傾
斜させて設けてある。さらに浮遊物が付着し難い
ようにその周囲に丸みをもたせると共に腐食しに
くく、表面のなめらかなステンレス鋼を使用して
いる。
脱水用スクリーン3aは、コーン状下部槽3の
脱水を行なうためのものである。払出し弁4は脱
水された水砕スラグを輸送車6に積み込む時に開
にしそれ以外のときは閉としている。
脱水槽本体1の外径寸法は投入された水砕スラ
リー中の細粒水砕が沈降できるだけの大きさを有
している。排水弁5は、槽内水砕11のレベルが
レベル計9によりコーン部以上となつた時に開と
し、脱水完了まで開にしておく。投入された水砕
スラグスラリーの上澄水、貯留スラグにより濾過
された水、および、槽内で発生する水蒸気は、側
壁1aの傾斜部材1bの隙間より排出され、排出
水は、排水樋10、排水管8を経由して循環水と
なり、水蒸気は大気中に放散される。
前記では水砕スラリーの脱水について説明した
が回転ドラム式等の脱水装置で一次脱水された水
砕の2次脱水装置として、また砂利や砂あるいは
鉱石等のスラリー状粒形物の脱水にも適用でき
る。
〈考案の効果〉 本考案のスラリー状粒形物の脱水槽は次のよう
な優れた効果を奏する。
(1) 目詰りを起こすことなく効率よく脱水するの
で、脱水時間を短縮できる。このため脱水槽の
処理能力が向上し、建設費が削減できる。
(2) 残留水分が減少するので、減少相当分の粒形
物輸送量が増加して、単位輸送コストが削減す
る。また輸送時の落水がなく、環境汚染を未然
に防止できる。
(3) 大部分の循環水が槽内粒形物によつて濾過さ
れるため循環水中の浮遊物が低下し、下流側設
備のメンテナンス費用を削減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図に本考案の実施例の全体を示す概略図、
第2図は第1図のA部詳細を示す部分断面図、第
3図は従来例の全体を示す概略図である。 1……脱水槽本体、1a……側壁、1b……板
状部材、1c……水切り用突起、3……コーン状
下部槽、3a,3b……脱水用スクリーン、4…
…粒状物払出し弁、8……排水管、10……排水
樋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 脱水槽本体1の側壁1aを、周面が内方から外
    方に上向きに傾斜した傾斜部材1bを多数個上下
    方向に等間隔に離間させて配設した多段構造と
    し、かつ各傾斜部材1bの外周端縁に水切り用突
    起1cを設け、上記側壁1aの下端に接続して一
    体に構成された上記脱水槽本体1のコーン状下部
    槽3には、その下部に脱水用スクリーン3aを配
    設する一方、外周面に排水本樋10を配設すると
    共に下端部に粒状物払出し弁4を配設したことを
    特徴とするスラリー状粒形物の脱水槽。
JP16854187U 1987-11-05 1987-11-05 Expired - Lifetime JPH059047Y2 (ja)

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JP16854187U JPH059047Y2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05

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JP16854187U JPH059047Y2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05

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Publication Number Publication Date
JPH0173305U JPH0173305U (ja) 1989-05-17
JPH059047Y2 true JPH059047Y2 (ja) 1993-03-05

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