JPH059036B2 - - Google Patents

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JPH059036B2
JPH059036B2 JP60119503A JP11950385A JPH059036B2 JP H059036 B2 JPH059036 B2 JP H059036B2 JP 60119503 A JP60119503 A JP 60119503A JP 11950385 A JP11950385 A JP 11950385A JP H059036 B2 JPH059036 B2 JP H059036B2
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JP
Japan
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sound
plate
absorbing material
sound absorbing
foamed metal
Prior art date
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JP60119503A
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English (en)
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JPS61277997A (ja
Inventor
Shigeru Akyama
Hidetoshi Ueno
Koji Imagawa
Akira Kitahara
Sumio Osada
Kazuo Morimoto
Tooru Nishikawa
Masao Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Kobelco Wire Co Ltd
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Shinko Wire Co Ltd
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Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Shinko Wire Co Ltd filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、低周波数から高周波数までの広い
帯域に亘つて高い吸音特性を有し、かつ軽量で熱
的、機械的特性に優れた、独立気泡の集合体より
なる発泡金属で構成された吸音材に関するもので
ある。 (従来技術) 従来、吸音材としては、グラスウール等の無機
繊維が広く用いられているが、これは振動や風圧
等により折損、粉塵化しやすく、また雨水をはじ
め雰囲気中の水分を吸収すると吸音性が低下する
という問題がある。さらに上記吸音材はグラスウ
ール単体では自立できないので、孔あき金属板そ
の他の板材等との組合による複合構造とする必要
があり、このため製造コストが高くなるという欠
点がある。 また繊維材料以外の吸音材としては、ポリウレ
タンフオーム等の多孔質体があるが、この吸音材
は耐熱性が悪く、かつ吸湿により吸音性が低下す
るという問題がある。またセラミツク等の粉末焼
結体を用いた吸音材は、曲げ加工等の機械加工や
耐衝撃性等の機械特性に難点があり、かつ高価で
ある。さらに、現在実用に供されている吸音材で
は、低周波数帯域における吸音性に優れたものが
得難いか、または非常に厚いグラスウール充填層
をもつた複合吸音構造体としているため、製造コ
ストが高くなるという欠点がある。 自動車道、鉄道等の交通機関や工場等構築物の
防音壁、機械設備の防音カバー、コンプレツサ等
のサイレンサ等に使用される吸音材としては、広
い周波数帯域、とくに低周波数帯域において優れ
た吸音効果を有するとともに、軽量で機械加工
性、熱的、機械的諸特性に優れており、低コスト
で取扱いが容易であることが要求される。 (発明の目的) この発明は、このような従来の課題の解決のた
めになされたものであり、吸音材に要求される上
記種々の特性を具備した吸音材を提供するもので
ある。 (発明の構成) この発明は、独立気泡の集合体よりなる発泡金
属を切断してその切断面を表面とする板状体を形
成し、上記表面に独立気泡の内面を露出させるこ
とにより凹凸模様を形成させたものである。また
上記板状体を環状に形成して筒状体を構成し、こ
の筒状体の内周面を表面、筒状体の外周面を裏面
としてサイレンサを構成させてもよい。 また上記発泡金属の板状体にはその表裏面間に
貫通する複数の貫通孔を形成させてもよく、かつ
その構成において、裏面には反射板を積層させて
もよい。また上記構成において、板状体と反射板
との間に空気層を形成されてもよい。さらに上記
構成において、反射板を発泡金属で形成させるこ
ともできる。貫通孔を有する板状体と反射板とよ
りなる上記構成体は鉄道等の防音壁として、また
工場等建造物の吸音壁材等として使用される。ま
た上記板状体を環状に形成して筒状体を構成し、
この筒状体の内周面を表面、筒状体の外周面を裏
面としてサイレンサを構成することもできる。ま
た上記板状体を複数枚、空気層を介在させて積層
してもよい。 すなわち、この発明では、気泡内面の露出した
凹凸ある複雑な形状の発泡金属切断面における音
波の乱反射による干渉消音、気泡の貫通孔を通過
することによる音波の膨張消音、貫通孔を有する
吸音材と、貫通孔を有しない吸音材または無孔の
遮音板との間の空気層における干渉消音を利用し
て吸音作用を果させるるようにいている。 (実施例) 第1図は発泡アルミニウムの鋳塊を適宜の厚さ
に切断して発泡金属板1とし、この切断面セル構
造を示している。この切断面は、気泡2の内面が
露出した凹凸のある表面をなしており、各気泡2
は金属殻3によつて互いに分離され、発泡金属板
1はこれらの独立気泡の集合体によつて形成され
ている。第2図はその切断面の金属組織の写真で
ある。 第3図Aは発泡金属板1の厚さ方向に表面と裏
面とを貫通するように複数個の丸孔の貫通孔4を
穿孔した発泡金属板5を示し、第3図Bは長孔の
貫通孔41を穿孔した発泡金属板51を示してい
る。これらの貫通孔4,41の形状はこの他にも
種々の変形が可能である。 第4図は発泡金属板50の板厚方向に音波を伝
播させた場合の吸音機構を示したものである。こ
の吸音材50は上記吸音材5と、無孔の金属板7
とを所定の厚さLの間隔(空気層9)をもつて結
合させたものである。互いに独立して形成された
気泡2は、発泡金属板5を貫通して形成された貫
通孔4によつて互いに連通している。音波6は表
面に露出した気泡2の金属殻3で乱反射し、反射
波8により干渉減衰する。また一部は貫通孔4を
通過するが、この通過した音波は、つぎの気泡2
内で膨張、減衰し、以下同様に隣接する気泡に移
るたびに上記膨張、減衰を繰返す。そして発泡金
属板5の反対側に達すると空気層9による厚さL
の間隔をもつて設けた遮音板7により反射波81
となり、干渉、膨張、金属殻(気泡壁面)3との
摩擦等により消音される。 第5図A〜Gはそれぞれ発泡金属を用いた吸音
構造を示したものである。すなわち、Aは1枚の
発泡金属板1の一方の面に金属板からなる遮音板
7を直接に張付けて構成した吸音材を示してい
る。貫通穴を有しない発泡金属板1の吸音効果
は、気泡内面の露出した凹凸のある表面3におけ
る乱反射による相互の干渉によつてなされるもの
である。Bは複数の貫通穴4を穿孔した1枚の発
泡金属板5の一方の面に金属板からなる遮音板7
を直接張付けて構成した吸音材を示している。こ
の場合の吸音効果は、凹凸のある表面3における
乱反射による干渉消音と、貫通孔4を音波が通過
する際の膨張消音が主であり、貫通孔4中に通る
発泡金属板5の裏面に取付けた遮音板7により反
射し、干渉消音される。遮音板7の材質は任意に
選択すればよく、また発泡金属の鋳肌のままであ
つてもよい。Cは貫通孔4を穿孔した発泡金属板
5と、遮音板7との間に空気層9を設けて一体化
した吸音構造、Dは遮音板70として貫通孔を有
しない発泡金属1を用い、これと上記貫通孔4を
有する発泡金属板5とを空気層9を設けて一体化
した吸音構造、Eは貫通孔4を有する発泡金属板
5を複数枚、互いに空気層9を介して一体化し、
かつ一方の面には空気層9を介して金属板からな
る遮音板7を設けた吸音構造を示している。上記
A〜Eは鉄道等の防音壁や工場等建造物の吸音壁
材等に適用するのに好適である。 またFは貫通孔を有しない発泡金属を円筒状に
した円筒状発泡金属10を用い、その外周面を金
属板10aで覆つた吸音構造を示している。Gは
貫通孔4を有する円筒状発泡金属12をその外周
に空気層9を介して金属板からなる遮音板13で
覆つた構造を示している。上記F,Gの円筒状の
構造は、サイレンサに適用するのに好適である。
またこの円筒体を製作するには、発泡金属板を曲
げ加工してもよく、あるいは発泡金属板を機械加
工により切削してもよい。この場合円筒状遮音パ
イブ13と発泡金属12との間に空気層9を設け
なくてもよい。 実施例 1 独立気泡の集合体によりなる比重0.2の発泡ア
ルミニウムを、厚さ10mm、両面の切断面に気泡の
内面が露出することにより凹凸のある表面模様を
呈するように板状に切断し、第1図に示すような
吸音材1を作成した。またこの吸音材1に直径1
mm、開孔率が断面積比で1%となるように、等間
隔に貫通孔を穿孔し、第3図Aに示すような吸音
材5を作成した。鋼板製の遮音板7と吸音材1ま
たは5を組合せて吸音率を測定した結果、第6図
および第7図に示すようになつた。 すなわち、第6図は1枚の発泡金属板5と遮音
板7との間の空気層9の厚さLを変えた場合の吸
音率の変化を示し、線61は吸音材1と遮音板7
とを密着させた第5図Aの構造を採用した場合で
あり、この場合は1600Hzで最高の吸音率0.7を示
している。線62〜65は貫通孔を有する吸音材
5と遮音板7との間に厚さLの空気層9を設けた
第5図BまたはCの構造を採用し、線62はL=
0すなわち吸音材5と遮音板7とが密着した第5
図Bの構造であつて、2500Hzで最高の吸音率0.91
を示し、線63は第5図Cの構造でL=20mm、
1250Hzで最高の吸音率0.91を示し、線64は第5
図Cの構造でL=40mm、600Hzで最高の吸音率
0.93を示し、線65は第5図Cの構造でL=60
mm、500Hzで最高の吸音率0.90を示している。こ
れらの実施例では空気層の厚さLが大きくなるに
従つて低周波数音域で吸音率の最高値(0.90以
上)を示している。したがつて、音波の周波数に
よつて最高の吸音率が得られるように空気層の厚
さLを選択すればよい。 また第7図は2枚の発泡金属板5と遮音板7と
の間のそれぞれの空気層9の厚さLを変化させた
場合の吸音率の変化を示し、線70は貫通孔を有
する吸音材5を2層と、遮音板7とをそれぞれ厚
さL(=20mm)の空気層9を介在させて配置した
第5図Eの構造を採用した場合であり、この場合
は300Hzから1600Hzの広い周波数帯域において吸
音率が0.80以上を示している。なお、上記第6図
および第7図に示す吸音率の測定に用いた試料の
構造は、第1表に示す通りである。
【表】 (発明の効果) 以上説明したように、この発明は独立気泡より
なる発泡金属の気泡内面が露出するように板状等
に切断し、複数の貫通孔を穿孔した吸音材および
これと遮音板との組合せることにより吸音材を構
成するようにしたものであり、低周波数帯域から
高周波数帯域に至る間の間の任意の周波数帯域に
おいて選択的に高い吸音効果を有し、また広い周
波数帯域において高い吸音効率を示し、また発泡
によるセル構造をした金属であるために曲げ加
工、切削、穿孔等の機械加工性に優れ、水洗等に
よる洗浄が容易である等の特徴を有している。ま
たこの吸音材は軽量であるために、これを取付け
る取付け部材等の全体構造が簡単かつ軽量にな
り、経済的であるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のセル構造を有する発泡金属
よりなる吸音材の斜視説明図、第2図はその切断
面の金属組織の写真、第3図A,Bはそれぞれ発
泡金属に貫通孔を形成した状態を示す斜視説明
図、第4図は吸音機構を説明するための説明図、
第5図A〜Gはそれぞれ吸音構造の例を示す説明
図、第6図および第7図はそれぞれ上記吸音構造
の特性図である。 1,5,50……吸音材、2……気泡、3……
金属殻(気泡壁面)、4,41……貫通孔、7…
…遮音板、9……空気層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 独立気泡の集合体よりなる発泡金属を切断し
    てその切断面を表面とする板状体を形成し、上記
    表面に独立気泡の内面を露出させることにより凹
    凸模様を形成させたことを特徴とする吸音材。 2 独立気泡の集合体よりなる発泡金属を切断し
    てその切断面を内周面とする筒状体を構成したこ
    とを特徴とする吸音材。 3 独立気泡の集合体よりなる発泡金属を切断し
    てその切断面を表面とする板状体を形成し、上記
    表面に独立気泡の内面を露出させることにより凹
    凸模様を形成させ、かつ表裏面間に貫通する複数
    の貫通孔を形成させたことを特徴とする吸音材。 4 独立気泡の集合体よりなる発泡金属を切断し
    てその切断面を表面とする板状体を形成し、上記
    表面に独立気泡の内面を露出させることにより凹
    凸模様を形成させ、かつ表裏面間に貫通する複数
    の貫通孔を形成させ、かつ裏面には反射板を積層
    させたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の吸音材。 5 上記板状体と反射板との間に空気層を形成さ
    せたことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    の吸音材。 6 上記反射板を発泡金属で形成させたことを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の吸音材。 7 上記板状体を環状に形成して筒状体を構成
    し、この筒状体の内周面を表面、筒状体の外周面
    を裏面としたことを特徴とする特許請求の範囲第
    4項または第5項記載の吸音材。 8 上記板状体を複数枚、空気層を介在させて積
    層したことを特徴とする特許請求の範囲第4項ま
    たは第5項記載の吸音材。
JP60119503A 1985-05-31 1985-05-31 吸音材 Granted JPS61277997A (ja)

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JPS61277997A JPS61277997A (ja) 1986-12-08
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JPH0717684Y2 (ja) * 1988-10-20 1995-04-26 株式会社ノダ 防音パネル
JPH0717685Y2 (ja) * 1988-10-27 1995-04-26 株式会社ノダ 防音パネル

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