JPH0589924A - 逆差し防止コネクタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回線の接続用コネクタ装置において、互いに
接続される双方のコネクタに磁石を設け、正常な接続の
場合吸引し合い、逆接続しようとした場合反発すること
により逆接続を防止する。 【構成】 信号または電力を給送する機能と磁石１３を
内蔵して磁力発生の機能とを備えた一方のコネクタ１１
と、信号または電力を収受する機能と磁石１３を内蔵し
て磁力発生の機能とを備えた他方のコネクタ１２とから
なり、上記磁石１３，１３により正常な結合においては
吸引力を、逆方向の結合においては反発力を呈するよう
にして逆接続を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、信号または電力の伝送
路を接続するための、磁力を利用した逆差し防止コネク
タ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のコネクタ装置は、一方の
コネクタが他方のコネクタと吸引し合う機能として磁力
を使用する場合、信号の送信側あるいは信号の受信側の
いずれか一方の内部に磁力を発生する部分を備えるのみ
で、他方は透磁物質を備えることで代替していた。

【０００３】図３は従来のコネクタ装置の一例を示す。
ここで２１は凹側のコネクタ、２２は磁力を発生する部
分、２３は凸側のコネクタ、２４は透磁物質としての金
属部である。凹側のコネクタ２１と凸側のコネクタ２３
とを結合すると、磁力を発生する部分２２と透磁物質と
しての金属部２４とは磁力で吸引し合い、確実な接続が
得られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら磁石が極
性によらないで透磁物質と引き合うために、コネクタを
逆向きに接続して各回線を意図した伝送先と異なる対象
に接続してしまうことがあり得た。

【０００５】すなわち上記従来例において各回線に対す
る何らかの判別を行わなかった場合、例えば交流電源ラ
インのように回線の判別が不要のものならば良いが、直
流電源ラインのように各回線の判別が必要な場合には、
誤接続により使用者に対して危険を生じることになる。

【０００６】そこで回線の誤接続を防止するためには、
図３における金属部２４のように接続部外形または接続
面における突起物を点対称でなくすることで、各接続回
線の判別を行う必要があった。

【０００７】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、仮に逆差しを行おうとした場合には凹側と
凸側の各々が相手を反発しようと働き、また従来の装置
のように凹側と凸側に対して非点対称という異なった形
状設計、個別の製作、コネクタの外側ケースに対する別
個な管理が不要となり、コネクタ製作費も低減できると
いう優れたコネクタ装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、伝送媒体を用いて信号を送信する側のコネ
クタと媒体を用いて信号を受信する側のコネクタの双方
において磁力を発生する機能を備えるようにしたもので
ある。

【０００９】

【作用】本発明は上記のような構成により次のような作
用を有する。すなわち本発明によれば、データの送信側
のコネクタとデータの受信側のコネクタの双方において
磁力を発生する機能を備えることにより、磁力が同極同
士の場合反発力の発生により逆差し防止を行うことがで
きる。また異極同士の場合は、双方に磁力を発生する部
分を備えることにより、一方のみに磁力を発生する部分
があった場合に比べ、より強い吸引力で結合することが
できる。

【００１０】

【実施例】

（実施例１）図１は本発明の実施例１を示すものであ
る。図１において、１は例えば携帯端末機本体の一方の
コネクタ、２は例えばプリンタの他方のコネクタであ
り、２つのコネクタ１，２のうち一方のコネクタは信号
または電力を給送する機能を有し、他方のコネクタは信
号または電力を収受する機能を有している。３は磁石、
４は鉄板、５は携帯端末機本体のケース、６はプリンタ
のケースである。そしてその動作は、磁石３，３が同極
同士だった場合、磁石３，３が反発し合いその反発力が
逆差し防止として働く。また磁石３，３が異極同士だっ
た場合、磁石３，３が吸引し合いその吸引力が強い結合
として働く。

【００１１】（実施例２）図２は本発明の実施例２を示
すものである。図２において、１１は凹側の一方のコネ
クタ、１２は凸側の他方のコネクタタ、１３は磁石、１
４は鉄板、１５はコネクタ１１の凹部にコネクタ１２の
凸部を導くガイドである。そしてその動作は、凹側のコ
ネクタ１１の磁石１３の磁極に近く２つの鉄板１４が接
しており、これが継鉄となって磁力線が鉄板１４の先端
に導かれている。凸側のコネクタ１２においても同様で
ある。したがって凹側のコネクタ１１と凸側のコネクタ
１２とを接続する場合、正常な方向では接する鉄板１
４，１４同士が異極であり、大きな力で吸引する。しか
し逆の方向で接続しようとすれば大きな力で反発し、逆
接続を防止できる。

【００１２】

【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、逆差しを行おうとした場合にはコネクタ自身の反発
力によって回線の接続を解除しようと働くという効果を
有する。また接続部外形または接続面における突起物を
非点対称にしなくとも逆差し防止を行うことができると
いう利点をも有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の逆差し防止コネクタ装置の第１の実施
例の断面図

【図２】本発明の逆差し防止コネクタ装置の第２の実施
例の斜視図

【図３】従来のコネクタ装置の一例の斜視図

【符号の説明】 １ 一方のコネクタ ２ 他方のコネクタ ３ 磁石（磁力発生の機能）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】信号または電力を給送する機能と磁力発生
   の機能とを備えた一方のコネクタと、信号または電力を
   収受する機能と磁力発生の機能とを備えた他方のコネク
   タとからなり、正常な結合において吸引力を、逆方向の
   結合において反発力を呈することを特徴とする逆差し防
   止コネクタ装置。