JPH0589860U - 燃料蒸気捕集装置 - Google Patents

燃料蒸気捕集装置

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JPH0589860U
JPH0589860U JP3625492U JP3625492U JPH0589860U JP H0589860 U JPH0589860 U JP H0589860U JP 3625492 U JP3625492 U JP 3625492U JP 3625492 U JP3625492 U JP 3625492U JP H0589860 U JPH0589860 U JP H0589860U
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JP
Japan
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fuel
container
fuel vapor
adsorbent
liquefied
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Application number
JP3625492U
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English (en)
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隆司 加藤
杉本  隆
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Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器に燃料蒸気吸着剤を収納した燃料蒸気捕
集装置において、燃料蒸気中の液化燃料を分離して吸着
剤へ送り、分離された液化燃料を燃料蒸気脱離時に気化
させて脱離蒸気とともにエンジンに送給することによ
り、液化燃料ドレイン手段不要の装置を提供する。 【構成】 吸着剤Cを収納した容器1の下端に液溜め室
2を付設して液溜め室2を直接に燃料タンクTおよびエ
ンジン吸気系Eに連通させ、液溜め室2の下部に多孔質
体7を設け、容器1の上部に空気導入口5を設け、かつ
容器1の底部に容器1と液溜め室2とを連通し、下端が
多孔質体7内に突出するパイプ6を設け、燃料タンクT
から吸着剤Cへ送られる燃料蒸気中の液化分を液溜め室
2で分離し、吸着剤Cの燃料蒸気脱離時に、空気ととも
に脱離された燃料蒸気を多孔質体7を通し、分離液化燃
料を経てエンジン吸気系Eに送り、液化燃料にバブリン
グを生じさせて気化させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の燃料タンクから発生した燃料蒸気を捕集して大気中への放出 を防ぐ燃料蒸気捕集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記燃料蒸気捕集装置として、活性炭等の燃料蒸気吸着剤(以下、単に吸着剤 という)を収納した容器を備え、燃料タンクに発生した燃料蒸気を上記容器内に 導入し吸着剤に吸着せしめて大気への放出を防ぎ、エンジン作動時に吸気系の負 圧を利用して大気を上記容器内へ導入して吸着剤に吸着している燃料蒸気を吸着 剤から脱離させ、これを吸気系へ送る装置(以下、キャニスタという)が用いら れている。
【0003】 ところで、燃料タンクに発生した燃料蒸気は、吸着剤容器に管路で送られる間 に冷やされ、一部が液化することがある。そしてこの液化燃料が吸着剤に吸着さ れると、以後の吸着剤の吸着効率および脱離性能を低下させ、吸着剤の早期劣化 を招く。
【0004】 そこで、吸着剤を収納した容器の下部に該容器と仕切られた液溜め室を設けて 、これと燃料タンクおよびエンジンの吸気系とを直接に連通させ、脱離時に空気 を容器内に導入する空気導入口を容器の上端に設け、かつ容器の底部には、容器 内と液溜め室とを連通させるパイプを設けたキャニスタが提案されている。
【0005】 このキャニスタによれば、燃料蒸気はいったん液溜め室に入る。そして、上昇 して上記パイプより容器内に入るときに、燃料蒸気の液化分は液溜め室で分離さ れて該室の底に溜る。従って蒸気分のみが吸着剤に入るから、液化燃料の吸着は 防止される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、脱離時には上記空気導入口から吸着剤の上部に導入された空気は、 吸着剤を通過する過程で吸着剤に吸着されている燃料蒸気を脱離させて、脱離蒸 気とともに上記パイプから液化燃料が溜められた液溜め室の液面上部空間に入り 、燃料蒸気導出口から導出される。このとき、気化ないし霧化された液化燃料の 一部が同時に導出されるが、その量は極めて少量であって、液溜め室の液化燃料 は次第に増加し、液溜め室に充満する。
【0007】 これを防ぐために、液化燃料をドレインして燃料タンクに還流させる手段もと られ得るが、このためには液溜め室と燃料タンクとをつなぐ管路を設けるととも に、適正なタイミングで液化燃料を還流せしめるためのバルブ手段を管路に設け る必要があって構造が複雑となる。
【0008】 そこで本考案は、液溜め室の液化燃料をドレインする必要のない構造の簡素な キャニスタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案のキャニスタは、図1に示すように吸着剤Cを収納した容器1の底部に 、容器底壁13で吸着剤Cと仕切られた液溜め室2を設け、該液溜め室2の丈夫 に燃料タンクTと連通する燃料蒸気導入口30と、エンジンの吸気系Eと連通す る燃料蒸気導出口40を直接開口せしめるとともに、容器1の頂壁12に大気導 入口5を設け、液溜め室2の下部に連通細孔を有する多孔質体7を設け、容器底 壁13に容器内と液溜め室2とを連通するパイプ6を設けて、その下端を上記多 孔質体7内へ突出させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
液溜め室2に入った燃料蒸気は多孔質体7を経てパイプ6から容器1内に入り 、容器1内の吸着剤Cに吸着される。燃料蒸気中の液化分は多孔質体7を通る過 程で多孔質体7に溜る。
【0011】 脱離時、空気導入口5から導入された空気は、吸着剤Cを上から下へと通過し 、その過程で吸着剤Cに吸着された燃料蒸気を脱離させ、脱離蒸気とともにパイ プ6を経て多孔質体7内に入る。そして、多孔質体7から出て、燃料蒸気導出口 40を経て吸気系Eに吸引される。
【0012】 ところで、液溜め室2の液化燃料は次第に増加して液面が多孔質体7よりも上 位となる。しかして、本考案の装置では、この状態で脱離がなされると脱離燃料 蒸気が空気とともに多孔質体7から出るとき多孔質体7の上に溜っている液化燃 料にバブリングが発生する。このバブリングにより液化燃料は気化ないし霧化さ れ、脱離燃料蒸気とともに吸気系Eに送られる。従って、液溜め室2に液化燃料 があふれることはない。
【0013】
【実施例】
図1に示す実施例において、円筒状の容器1の上下端は頂壁11および底壁1 2により閉じられている。容器1内には頂壁11と近接する上部に容器1内を上 下に仕切る多孔板14が設けてあり、底壁13と近接する下部にも、同様の多孔 板15が設けてある。多孔板14の下面および多孔板15の上面にはそれぞれフ ィルタ部材16、17が重ねてある。そして容器1内には上記フィルタ16、1 7間に吸着剤たる粒状の活性炭Cが充填してある。
【0014】 容器底壁13の下部には皿状のカバー板20が取付けてあって、該カバー板2 0と底壁13との間に液溜め室2を形成している。
【0015】 容器1には、頂壁11、多孔板14、フィルタ部材16、活性炭C、フィルタ 部材17、多孔板15および底壁13を貫通して燃料蒸気導入管3および燃料蒸 気導出管4が設けてある。上記導入管3は上端が管路により燃料タンクTと連通 しており、下端は液溜め室2への燃料蒸気導入口30となっている。一方、上記 導出管4は上端が管路によりエンジンの吸気系Eに連通し、下端は液溜め室2か らの燃料蒸気導出口40となっている。
【0016】 上記底壁13には、容器1内と液溜め室2とを連通する大径のパイプ6が下方 へ向けて突設してある。液溜め室2の底部には全面に多孔質体7が設けてある。 そして上記パイプ7の下端は多孔質体7内へ突出せしめてある。多孔質体7と底 壁13間は空間部21となっている。多孔質体7は金属発泡体、セラミック発泡 体、不織布等からなり、微細な連通孔を有している。
【0017】 上記のように構成したキャニスタにおいて、燃料タンクTで発生した燃料蒸気 は液溜め室2の空間部21に導入される。空間部21に充満された燃料蒸気は多 孔質体7の上面全面から多孔質体7内に入り、パイプ6を上昇して容器1内に入 る。燃料蒸気は多孔質体7を通過する過程で、液化分が多孔質体7に溜められる 。そして液化分が除去された燃料蒸気が活性炭Cの下層側から入り、活性炭Cに 吸着される。
【0018】 エンジン作動時、吸気系Eの負圧が容器1内に作用し、空気が空気導入口5か ら容器1内の活性炭Cに導入され、この空気によって活性炭Cからこれに吸着さ れていた燃料蒸気を脱離させ、空気とともにパイプ6を経て多孔質体7の内部に 入る。そして多孔質体7の細孔を通り、これに付着している液化燃料の一部を伴 なって空間部21に吹き出す。このとき、液化燃料は気化ないし霧化される。活 性炭Cからの離脱燃料蒸気とともに燃料蒸気導出管4を経て吸気系Eに吸引され る。
【0019】 多孔質体7内の液化燃料が増加すると、多孔質体7の上面に溜った状態となる 。この状態で離脱がなされると、離脱燃料蒸気との混合空気は多孔質体7内を通 って多孔質体7上に溜っている液化燃料内に吹き出す。これによって溜った液化 燃料にバブリングが生じ該燃料は気化ないし霧化状態となり吸気系Eに送られる 。このようにして液位が多孔質体7を越えた液溜め室2の液化燃料は離脱時に除 去されるから液化燃料が液溜め室2に充満することはない。
【0020】 図2は本考案の他の実施例の要部を示すものである。多孔質体7は板状で、液 溜め室2の下部に棚状に設置してあり、液溜め室2を上下に仕切っている。容器 1と液溜め室2を連通するパイプ6の下端部は多孔質体7を貫通し、液溜め室2 の下室22に開口している。他の構造は上記実施例と実質的に同じであり、対応 部分は同一符号で示す。
【0021】 本実施例では、燃料タンクから液溜め室2に入った燃料蒸気の液化分は多孔質 体7を通って滴下して下室22に溜る。液化燃料が増加し、液位が多孔質体7を 越えた状態で脱離がなされると、脱離燃料蒸気を含む空気はパイプ6から液化燃 料が充填された液溜め室2の下室22に入り、多孔質体7を通って、多孔質体7 の上に溜った液化燃料内に吹き出す。これにより多孔質体7の上でバブリングが 発生し、液化燃料は気化ないし霧化され、吸気系へ送られ、上記実施例と同様の 作用効果を奏する。かつ、本実施例では多孔質体7を棚状に薄く形成したから、 脱離時において多孔質体7を通過する脱離燃料を含む空気の通気抵抗を小さくす ることができる。
【0022】
【考案の効果】
本考案のキャニスタでは、燃料タンクからの燃料蒸気は液化分が液溜め室で分 離されて吸着剤に入るから、吸着剤に液化燃料が残存して吸着剤の吸着性能およ び脱離性能を低下させることはない。
【0023】 また液溜り室に多孔質体を設けて液化燃料にバブリングを発生させてバブリン グにより、液化燃料を効果的に気化させるようにしたから、液溜め室で液化燃料 が増加することはなく、従って液化燃料ドレイン手段は不要であって、装置が簡 素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の燃料蒸気捕集装置の断面図である。
【図2】本考案の他の燃料捕集装置の作動時の要部断面
図である。
【符号の説明】
1 容器 11 頂壁 12 底壁 2 液溜め室 3 燃料蒸気導入管 30 燃料蒸気導入口 4 燃料蒸気導出管 40 燃料蒸気導出口 5 空気導入口 6 パイプ 7 多孔質体 C 燃料蒸気吸着剤 T 燃料タンク E エンジン吸気系

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料蒸気吸着剤を収納した吸着剤容器の
    底部に、容器底壁により燃料吸着剤と仕切られて燃料蒸
    気の液化分を溜める液溜め室を形成し、該液溜め室に、
    燃料タンクと連通する燃料蒸気導入口と、エンジンの吸
    気系に連通する燃料蒸気導出口とを直接開口せしめると
    ともに、上記吸着剤容器の上端部には大気導入口を設
    け、上記液溜め室の下部に連通細孔を有する多孔質体を
    設け、上記容器底壁には容器内と液溜め室とを連通し下
    端が上記多孔質体内に突出するパイプを設けたことを特
    徴とする燃料蒸気捕集装置。
JP3625492U 1992-04-30 1992-04-30 燃料蒸気捕集装置 Pending JPH0589860U (ja)

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JP3625492U JPH0589860U (ja) 1992-04-30 1992-04-30 燃料蒸気捕集装置

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JPH0589860U true JPH0589860U (ja) 1993-12-07

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JP3625492U Pending JPH0589860U (ja) 1992-04-30 1992-04-30 燃料蒸気捕集装置

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